既存機関リポジトリからjairo cloudへの移行

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報告2 既存機関リポジトリから JAIRO Cloud への移行 第100回全国図書館大会 大学分科会 「大学の知の発信システムの構築 : 機関リポジトリの更なる発展をめざして 千葉大学附属図書館 三角太郎 宇部市常盤湖にて

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報告2

既存機関リポジトリから

JAIRO Cloud

への移行

第100回全国図書館大会 大学分科会

「大学の知の発信システムの構築 : 機関リポジトリの更なる発展をめざして

千葉大学附属図書館

三 角 太 郎

宇部市常盤湖にて

1968年生まれ ←イケイケドンドンのバブル世代

理学部の地質学古生物学教室出身

←専門は「化石」だった

採用は宇部工業高等専門学校の図書係

←コバルト文庫で書誌階層を覚えた

簡単に自己紹介

宇部高専図書館(1998.4-2003.3)

山口大学工学部図書館(2003.4-2006.3)

宇部高専図書館(2006.4-2008.3)

←リポジトリと出会う

山形大学小白川図書館(2008.4-2010.3)

←リポジトリから離れる

←再びリポジトリ担当者に!

DRF(企画WG)NII図書館連携作業部会WG、

山形大学工学部図書館(2010.4-2011.8)

全国区?

山形大学工学部研究プロジェクト支援室(2011.9-2013.9) ←図書館から離れる

山形大学渉外部渉外課社会連携担当(2013.10-2014.3)

千葉大学附属図書館利用支援企画課(2014.4-) ←図書館復帰!

大場部長!お世話

になりました!

山形から単身赴任

本日は

大場(元)部長から千葉大への依頼があった

ので、みすみが志願した。

←お世話になったという意識はあります

そして、大場(元)部長が、突然リポジトリを

現場に投下した。

「これはネットワーク上に図書館をもうひと

つ建てるような事業、覚悟が必要!」

←何を言ってるんだ???

ある日、山口大の図書館職員に集合命令

当時はよくわからなかったが・・・

確かにそうである

図書館まではいってないが

書庫ぐらいにはなってきている

それでさて、私ごとですが

今年の秋は、JAIRO Cloud移行の話を

三回頼まれてます

10月22日 オープンアクセスサミット

11月 1日 図書館大会

11月 6日 総合展

話は少しづつ変えます

今回は図書館大会は

「JAIRO Cloud移行の展望」

総合展は、「JAIRO Cloud移行入門」

機関リポジトリとは?

その他のサービスとの違い

電子図書館との違いは?

・電子図書館は…図書館が所蔵しているものを(公開したいもの

を)公開している。読者のためのサービス。

・機関リポジトリは…研究者(機関)が公開したいものを研究者

(機関)が公開している。読者もだが、著者のためのサービス。

図書館はその基盤(インフラ)を提供

Webページとの違いは?

・様々なサービスサイトやポータルサイトからの利用

ハーベスティングでメタデータ(書誌データ)の自動収集

・システムやコンテンツの拡張ができる

リンクリゾルバやCiNiiからの利用、研究者業績DBとの連携

・永続的なURIの取得…ハンドルシステム(DSpace)…

今さらですが

機関リポジトリをはじめるには?

1)自力構築

・ 自力でセットアップ

・ 委託

・ パッケージ導入

レンタル?買い取り?

2)共同(地域)リポジトリ

3)共用リポジトリ(JAIRO Cloud)

今さらですが

「大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)」

(平成21年7月科学技術・学術審議会学術分科会)

2.学術情報発信・流通の推進 (2)機関リポジトリ

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/attach/1283003.ht

m

…各大学等において構築したリポジトリを今後も継続して運営して

いく上では、大学全体におけるリポジトリ事業の位置付けの明確化、

図書館業務としての定着、 大学独自のシステムの構築と維持体制

の整備などが課題として挙げられる。

課題をピックアップすると

・独自機関での構築が難しい機関のための共用リポジトリのシステムを構築

・研究者自らによる論文の登載を促進するソフトウェアの開発等

・機関リポジトリの重要性についての認識を高める活動(特に人文社会科学系

分野)

・機関リポジトリの登載論文数の増加や質の向上(大学や研究機関のOA義務化

など

積極的な働きかけ)

・図書館職員の専門性の向上

できたこともあれば、できなかったこともある

自力で構築

・オープンソースのソフトウェアが多いの

で、極めて安く構築できる(人件費をカウ

ントしなければ・・・)

Dspace、eprints、WEKO、、、

・初期の構築機関は、自力構築がかなりの

割合をしめていた

・しかし、担当者のスキルに負うので、継

続性に難。

構築・運用の委託

・Dspace等の構築・運用を請け負う機

関はある。

・保守料金をどうするかが問題

パッケージ導入

・レンタルと買い取りの場合がある。

・買い取りの場合、保守費用の捻出が課題。

・レンタルは、図書館システムの中に

含めてしまう場合が多く、予算の確保が

比較的容易

共同(地域)リポジトリ

・地域の国立大学を中心に立ち上げた

ケースが多い

・Shareプロジェクト

・地域の国立大学の姿勢によるところが

大きい。

・作業分担はどうするか?

・経費分担はどうするか?

JAIRO Cloudは平成24年度から運

用が開始された国立情報学研究所提供

のSaaS型の機関リポジトリサービス。

参加機関には、機関リポジトリシス

テムWEKOをインストール済みの環境

が提供されるため、各大学の担当者は、

ハードウェアおよび機関リポジトリシ

ステムの管理から解放されるという大

きなメリットがある。

JAIRO Cloudとは

データの流れ:独立したIRシステムの場合

Repository System

metadata register, contents

members

IRDB

University

NII

CiNii JAIRO

harvesting

IRDB analysis

データの流れ:JAIRO Cloud利用機関の場合

Repository System

metadata register, contents

members

IRDB

University

NII

CiNii JAIRO IRDB analysis

harvesting

利用者側からは利用者側からは利用者側からは利用者側からは

違いは見えない違いは見えない違いは見えない違いは見えない

歴史的な話

・最初のリポジトリは2003年(試験公開)、千葉

大学に設置

・2006年~2007年に急増【CSI】

国立情報学研究所(NII)による学術機関リ

ポジトリ構築連携支援事業(CSI委託事業)

・2010年にも急増【地域共同リポジトリ】

地域共同リポジトリが急増した時期で、機

関数が一気に拡大した

・2014?

JAIRO Cloudによる公開機関が急増

機関リポジトリの裾野

80

※OpenDOAR http://www.opendoar.org/ 「Repository Statistics」より

OpenDOARにおけるリポジトリの累積グラフ:日本

共同リポジトリ

CS

I

使用ソフトはWEKO

NII開発のリポジトリ管理ソフト、無料で公開。

個人的に借りている、レンタルサーバーにインストール個人的に借りている、レンタルサーバーにインストール個人的に借りている、レンタルサーバーにインストール個人的に借りている、レンタルサーバーにインストール

してみましたしてみましたしてみましたしてみました

月額250円(税抜)の安いサーバーです)

ハーベスティングにも対応

一通りの機能は最初から

揃っています

CiNii等の

データ流用

による入力

補完が可能

です

千葉大学の機関リポジトリ「千葉大学学術成

果リポジトリ(CURATOR: Chiba

University‘s Repository for Access To

Outcomes from Research)」は,千葉大

学内で生産された電子的な知的生産物(学術

論文,学位論文,プレプリント,統計・実験

データなどの学術情報)を蓄積,保存し,学

内外に公開することを目的とし、平成15年3

月に試験公開を開始し、平成17年2月に正式

公開をおこなった。日本国内において最初に

構築された機関リポジトリである。

千葉大学の機関リポジトリとは

日本最初の機関リポジトリ!

国立情報学研究所の学術機関リポジトリ

構築支援事業にも積極的に参画した。

主担当をつとめたプロジェクトテーマ

としては、

・機関リポジトリの評価システム

・研究コミュニティ創出支援

・e-Science 基盤構築のための

データ・キュレーション機能拡充

がある。

Principle of Principled Promiscuity

(原則的無節操の原則)

大学のアクティビティの成果とみなせる

ものは、何でも受け入れる。

そもそも発信の主体者は、コンテンツの

作成者でありセルフアーカイビングが原則

であって、図書館ではない。図書館の役割

は発信のサポートである。

日本語でも英語でも、あまり上品な表現ではないが・・・

千葉大学のポリシー

コンテンツ構成

Data or Database

が圧倒的に多いのが、千葉大の特徴

コンテンツ構成

機関リポジトリシステムの運営に必要な

コストは大きく二つ

1)メタデータ・コンテンツのマネージ

メント

2)システムのマネージメント

「システムのマネージメントはサービ

スの本質ではない、人的リソースを削減

できるところは削減し、浮いたリソース

は他のサービスにまわすべきである」

ShaRe

http://www.lib.hiroshima-u.ac.jp/share/share.html

Image the Colourful IR in one

system

共同リポジトリプロジェクト報告書 ‐国内の地域共同リポジトリの分析‐

http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/ZZT00002/ShaReReport.pdf

4年前の報告書で、すっかり忘れていたが

ネタ探しに昔のファイルを見ていたら発見。

みすみは

第第第第5章共同章共同章共同章共同リポジトリのコストリポジトリのコストリポジトリのコストリポジトリのコスト分析分析分析分析

を書いた。

項目としては、コンテンツ作成コストばかりでなく、

コンテンツ保存に要するコストや、広報・研修等の円滑な運用サポートの

ためのコストも包括的に組み込まれている。LIFEやBCLは英国のシステムを

ベースにしたものであり、そのまま日本の機関リポジトリに適用できるか

どうかは検討が必要である。しかし、同様の包括的なコストモデルが無け

れば、客観的な評価や検証は困難であり、日本のシステムにあわせたモデ

ルの構築が望まれる。共同リポジトリについては、特有の問題もあり、共

同リポジトリ向けのコストモデルの構築が必要となるであろう。

システムについては、幾つかのベンダーでクラウド型サービスの提供を

開始しており、またNIIもシステム基盤(ハードウェア・ソフトウェア)提

供を告知している。システム構築の際には、それらのサービスとのコスト

の比較検討も必要であろう。

当時は本気でコスト計算しようなんて思ってなかった

しかし、今こそコスト計算が必要なのではないか?

JAIRO Cloudに乗り換えるか?乗り換えないか?

流されない流されない流されない流されない!!!!

実験の流れ

平成平成平成平成25252525年度【準備段階】<本実証実験の対象外>年度【準備段階】<本実証実験の対象外>年度【準備段階】<本実証実験の対象外>年度【準備段階】<本実証実験の対象外>

ベンダーとディスカッションの上で、データ抽出プログラムの

仕様作成に協力

平成平成平成平成26262626年度【実証実験】年度【実証実験】年度【実証実験】年度【実証実験】

1) サーバーへのデータ抽出プログラムのインストール

2) データ抽出プログラムによるメタデータおよび本文コンテンツ

の抽出およびWindows PCへのダウンロード

3) JAIRO Cloud一括登録ツール(SCfW)のWindow PCへの

インストール

4) メタデータ変換フィルタの作成

5) JAIRO Cloudへのデータの一括アップロード

実験参加機関は、各大学の環境で実行し課題点を抽出、各機関リポジ

トリシステムから、JAIRO Cloudへのデータコンバート用のフィルタを

作成。

E-repository

• 千葉大CURATOR構築のためにCMSが開発

http://www.cmsc.co.jp/modules/office/index.php?id=1

• つまり、日本最初の機関リポジトリ管理システム

• 比較的、構造はシンプル

E-repositoryを一番最初に導入し、一番実績

のある千葉大が、一番最初に移行するのは

自然と言えば自然な流れ?

作業フロー

4月月月月 5月月月月 6月月月月 7月月月月 8月月月月 9月月月月 10月月月月

準備準備準備準備

移行元からの

データ抽出

JAIRO Cloud実験

環境構築

フィルタ作成・修

サンプルデータロードサンプルデータロードサンプルデータロードサンプルデータロード

大量データロード大量データロード大量データロード大量データロード

登録結果確認登録結果確認登録結果確認登録結果確認

作業結果

計画

実際

○ フィルター最終修正作業が少し残っている

○ 最終報告書は提出、NIIの確認待ち。

作業にかかった、おおよその日数

← 実験なので、いろいろ余計な事も試しているし

(いろいろな失敗?)、他の業務の片手間だったの

で、時間がかかってしまった(実は、みすみはリポ

ジトリの実務担当者ではなくて、ブランクもあったの

でてまどった・・・)

サーバへの抽出ツールインストール 半日

サーバからのデータ抽出テスト 2日

フィルタ作成~サンプルロードテスト 4週間

大量ロードテスト 3日

データ検証 3週間

現役の担当者ならもっと

スムーズにできると思う。

集中的に作業した場合の日数

← 過去に凝った事はしていないし、今回もしない、と

いう前提。

変換フィルターをいじりはじめると、もっとかかる。

実験では一から作ったので時間がかかったし、修正も

けっこう手間がかかる。

データ件数1万件であれば

1) データ抽出 2日

2) サンプルテスト 1週間

3) 全データロード 3日本日、一番重

要なスライド

多分、こんなもんだろう

E-repository標準フィルタについて

○アイテムの区分をどうするか?

#標準フィルタでは、NII typeで区分したが

E-repository独自の区分とはズレて

いる可能性がある

○移行時にURIが変わってしまう

#標準フィルタでも、旧URLとして移行する

設定にはしたが・・・

○未対応の項目(selfDOI、isbn、NAID、ichushi)

については、今回は設定していない

移行実験の実際

○ 当初計画の終了予定であった、9月中に終了

させるべく少々強引に進めた。検討に時間をかけ

ずに、トライアンドエラーで進めたため、失敗し

まくっている。

○ 作業の概要は、最終報告書にまとめてNIIに提

出済みだが、まだ未確定。

○ そもそも、失敗だらけの実験の実際を話して

も、参考にならないと思うが、報告書はオープン

になるらしいので、詳細はそちらをご覧ください。

○ マニュアルが整理されていないので、対応表

は作った

○ モデル的な進め方(移行の手引き)を作成で、

それに沿って説明する。

マニュアル対応表

マニュアルが整理されていないので作った

JAIRO Cloud移行の手引き

【1】検討

【2】計画

【3】実行

【4】移行終了後

【1】検討1.JAIRO 1.JAIRO 1.JAIRO 1.JAIRO CloudCloudCloudCloudのののの特徴特徴特徴特徴

2222....移行前に調べておかなければならないこと移行前に調べておかなければならないこと移行前に調べておかなければならないこと移行前に調べておかなければならないこと

1111) ) ) ) 機関リポジトリのシステム機関リポジトリのシステム機関リポジトリのシステム機関リポジトリのシステム

○ 運用システムの種類

・Dspace、XooNips、E-Repository、NALIS-RはNII側でデータ抽出

ツール

と変換フィルタを準備ずみ

・その他のシステムの場合は、所定のフォーマットのメタデータと

本文ファイル、メタデータ変換フィルタを準備する必要あり。

・NIIが抽出ツール準備済みでも、データベース接続用のPeal

モジュールがインストールされていることが前提なので要確認。

# 追加インストールが必要になる可能性あり

○ディスク容量の確認

# 圧縮作業で、作業領域が必要となる

【1】検討2222) ) ) ) コンテンツの中身のコンテンツの中身のコンテンツの中身のコンテンツの中身の確認確認確認確認

・移行コンテンツ数の確認(移行期間に影響)

・特にHTMLファイルの場合、本文中の画像をJAIRO

Cloud上で開くことができない(パスが自動では書き換わ

らない)。

・学内限定公開コンテンツは、JAIRO Cloudでは対応で

きない(認証が必要になる)。

【2】計画

・移行コンテンツの確定

・移行後の利用設定の確認

# クリエイティブコモンズ対応で、柔軟な利用許諾

方法が選択可能。

・データコンバートフィルタの確認

・作業担当者の決定

・NIIへの申請

・移行スケジュールの確認

【3】実行

<移行ツール対応のシステムの場合><移行ツール対応のシステムの場合><移行ツール対応のシステムの場合><移行ツール対応のシステムの場合>

1.事前準備1.事前準備1.事前準備1.事前準備

・移行ツールのセットアップ

# UNIXの知識がある程度必要

・FTPソフトの設定

・scfwのセットアップ

i) インストール

ii) 標準フィルタの設定および各機関にあわせて修正

iii) JAIRO Cloudへの接続設定および接続確認

・JAIRO Cloudのユーザー設定

# 管理者設定および作業用アカウント登録

【3】実行

2.移行作業2.移行作業2.移行作業2.移行作業

1.データ抽出ツールのparm.iniを設定

2.データ抽出実行

3.データをFTPでローカルPCへ

4.scfwで一括登録

5.JAIRO Cloudでアップロード確認確認

データが確認できたら、上記の1に戻り、登録を繰りかえす

※慣れてきたら、1~3と4は平行作業も可です

すべてのデータ登録が終了したらインデックス、アイテムタイプの

確認を行ってください。特にアイテムタイプは、重複で出来てし

まっているので整理してください。

【3】実行

<移行ツールが未対応のシステムの場合><移行ツールが未対応のシステムの場合><移行ツールが未対応のシステムの場合><移行ツールが未対応のシステムの場合>

・何らかの方法でメタデータと本文ファイルを抽出し、ロー

カルPCへ

・scfwのルールにあわせて、メタデータファイルを加工

・コンバートフィルタを作成

・一括登録

基本的に個別対応となりますので、NII側と十分に相談してく

ださい

【4】移行終了後

1.データ確認の上、NIIに報告

2.公開日の決定

3.旧システムの停止日の決定

4.広報作業

5.移行!

本移行にむけて

○ 実験を通して、JAIRO Cloud(WEKO)の仕様と

して、ユーザー側が、メタデータ仕様を柔軟に設定でき

るシステムであることが分かった。

← メタデータ項目を自由に拡張できる!!!

○ 研究データや、研究助成情報とかを格納できるよう

に拡張することも簡単にできそう。

← ハーベスティングは可能か?

← とりあえずは手動エクスポートでの対応か?

○ 研究データのメタデータのスキーマの検討

大学大学大学大学の知の発信システムの構築に向けての知の発信システムの構築に向けての知の発信システムの構築に向けての知の発信システムの構築に向けて──機関リポジトリの機関リポジトリの機関リポジトリの機関リポジトリの

新たな可能性を探る研究データへのアプローチ:エジンバラ大学図新たな可能性を探る研究データへのアプローチ:エジンバラ大学図新たな可能性を探る研究データへのアプローチ:エジンバラ大学図新たな可能性を探る研究データへのアプローチ:エジンバラ大学図

書館の実践事例を中心に書館の実践事例を中心に書館の実践事例を中心に書館の実践事例を中心に

「図書館総合展 11.6 13:00-15:00

http://2014.libraryfair.jp/node/2113

チョット

宣伝

こういうことが

やってみたい!

個人的には

学内の調整も検討も

まだ何もやっていない

が・・・

研究データのオープンアクセス化

先行研究調査

仮説

実験計画

実験

検証

論文執筆

論文発表

一般的な研究サイクル

今までの

オープンアクセスの

ターゲット

ここで産み出される

膨大なデータも

オープンアクセスの

ターゲットに!

科学において、論文は研究の

エッセンスではあるが、あくま

でエッセンスに過ぎず論文中

のデータは一部でしかなく、

データが無ければ、その結果

を他の研究者が継承・発展さ

せるのは困難

ファウンダー側としては、発展性

が無い研究への出資は望ましく

ない

政策レベルでは、リサーチデータのオープン化が

進められている

しかし、分野によって文化が大

きく異なるので、一律に進める

のは無理だが、データのオー

プン化の方向で進むのは間違

いない

メタデータの拡張

○Junii2にはないが、著者IDは必要。

← 無いとResearchMapにデータを流せないので

ResearchMapにあわせる

○助成情報(助成機関、プログラム名、年度、プロジェク

ト番号)も必要

← 助成機関はCrossRefで良いと思うが、そのま

ま表記すると、利用者から見ても何だかわからないので、

日本語表記項目をつけたほうが良いかもしれない。プログ

ラム名のIDがあるかどうかわからないし、表記が正規化さ

れているかわからないが、助成機関と調整の上、入力にブ

レがないようにする必要がある。

← ブレると統計が狂う

ジャパンリンクセンター(ジャパンリンクセンター(ジャパンリンクセンター(ジャパンリンクセンター(JaLC)の研究データへの)の研究データへの)の研究データへの)の研究データへのDOI登録実験登録実験登録実験登録実験

プロジェクト、採択機関が決定プロジェクト、採択機関が決定プロジェクト、採択機関が決定プロジェクト、採択機関が決定

Posted 2014年10月15日

JaLCでは2014年12月に、研究データへのDOI登録機能を備えた新システムをリリー

スする予定であり、今回の実験プロジェクトは、日本における研究データへのDOI登

録の仕組みを新たに構築し今後の安定運用につなげるため、立ち上げるものとのこ

とです。

採択機関は以下の8機関とのことです。

独立行政法人科学技術振興機構

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所

独立行政法人産業技術総合研究所

独立行政法人情報通信研究機構

千葉大学附属図書館

独立行政法人物質・材料研究機構

独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター神経情報基盤センター

http://current.ndl.go.jp/print/27229

カレントアウェアネス・ポータル

DOIとは?

インターネット上のドキュメントに恒久的に与えられる識別子である。

URLは、サーバの移転などによって変化するため、古い情報になるほどリンク

切れなどの不都合が生じやすい。DOIは、ユーザーとファイルの所有者(出版

社や音楽配信業者など)の間にDOIディレクトリディレクトリディレクトリディレクトリを経由させることで、これを回

避するものである。

DOIは、学術論文の分野でよく利用されており、NatureやScienceのような学術

雑誌や、ACM、IEEEなどの学会が発行した論文誌の記事に付与されている。

また、DOIは著作物のタイトルだけでなく、より細分化したレベルで付与するこ

ともできる。書籍なら任意のページや図表ごと、CDであれば曲ごとに識別子が

つけられるため、目的とする情報を早く選択的に得ることが可能となる。(ISBN

やISSN、CODENなどは、タイトル別にのみ識別番号が付けられている)。

DOIのシステムはAAP(Association of American Publishers、アメリカ出版協会)

とCNRI (Corporation for National Research Initiatives)によって設立され、現在は

国際DOI財団 (The International DOI Foundation)によって運営されている[

識別子を振る機関は、それなりの格が必要であろうが、単なる識別子なので、

DOIがついているからといって、その論文の質が保証されるわけではない

Wikipediaより

裾野は、CSI事業に牽引された単独の機関

リポジトリから、2010年頃には地域共同

リポジトリに移った。そして今、共有リポ

ジトリに移りつつあるのは確かである。し

かし、地域共同リポジトリにしても、ハー

ドを用意すれば進むというものではなかっ

た。地方の場合は、地方国立大学がホスト

校と運用の中心となっているケースがほと

んどであった。

最後に

そして、その地域共同リポジトリが活性化

するかどうかは、ホスト大学の「本気度」

にかかっていたし、それはキーマン(ウー

マン)の本気度でもあった。業務を粛々と

こなせばその延長上で立ち上がる、という

ものではなく、ホスト大学にキーマン

(ウーマン)がデンと構えていて、「A大

学に聞けばいい」ではなく「A大のBさんに

聞けばいい」と言う信頼関係を確立できて、

はじめて動いている、と言うように見えた。

共有リポジトリでも、結局は「人」では

なかろうか。ハコを用意すれば良いという

ものではないし、ルールを作ればいいとい

うものでもない。ホスト、つまりNII側が

「顔の見える」「頼りになる」キーマン「顔の見える」「頼りになる」キーマン「顔の見える」「頼りになる」キーマン「顔の見える」「頼りになる」キーマン

(ウーマン)(ウーマン)(ウーマン)(ウーマン)を立てられるかどうかが、

JAIRO Cloudの発展の鍵となるのではない

かと考えている

リポジトリ、人、

ネットワーク

をいかに

育てていくか?

← 2009年のDRF-ShaRe-Hiroshimaのプレゼン

と同じ結論だが・・・

Happiness Only Real

When Shared

from “Into the Wild

“Jon Krakauer

http://www.amazon.co.jp/Into-Wild-Jon-Krakauer/dp/0385486804

Thank You!

[email protected]

Ashizuri Kaiyokan Aquarium, Kouchi