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Japan-Saudi Arabia

Industrial Cooperation Task Force

日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース活動紹介

2017年7月

一般財団法人中東協力センター

日本･サウジアラビア産業協力タスクフォース

日本側事務局

中東協力センターは、中東・北アフリカ諸国における産業経済の開発、通商の振興に対する日本の協力の推進に寄与することを目的に設立された

1. 中東協力センターと日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局

名称一般財団法人中東協力センター

Japan Cooperation Center for the Middle East (JCCME)

設立年次 1973年（昭和48年）10月20日

主な役員会長中西宏明

理事長松永和夫

目的中東諸国における産業経済の開発、通商の振興に対する

日本の協力の推進に寄与すること

主要事業

１．投資等促進事業

・市場調査

・投資促進ミション交流（派遣・受入）など

２．人材育成支援事業

３．二国間関係の強化

・中東協力現地会議

・二国間経済協議会など

４．その他調査事業等

事業対象国西アジア・北アフリカ諸国を含む22カ国

海外拠点

• UAE：アブダビ

• サウジアラビア：リヤド、ジェッダ、ダンマン

• イラク：バグダッド

会長中西宏明

一般財団法人中東協力センターの紹介

©Japan-Saudi Arabia Industrial Cooperation Task Force

理事長松永和夫

1


1. 中東協力センターと日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局：最近の活動

ムハンマド副皇太子を含む要人来日に際し、日本企業からの”Saudi Vision 2030”に対する貢献のアピールをまとめた冊子を作成し贈呈

2

ムハンマド副皇太子への贈呈（2016年9月2日）日本サウジアラビア “ビジョン2030” ビジネスフォーラムでの閣僚らに対する贈呈式（2016年9月1日）

世耕経済産業相とブックレットの贈呈を受けたサウジの閣僚を囲む日本企業の代表者。一番左は、当センターの松永和夫理事長。

ムハンマド副皇太子殿下と会談する当センターの中西宏明会長。

日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の位置づけ

1. 中東協力センターと日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局

日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局は、日本・サウジアラビア産業協力タスクフォースの日本側の活動を統括する、中東協力センター内の専門チームである


アブダビ産業協力プロジェクト事務局

日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局

イラク委員会


各国担当者

各国担当者

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エネルギー協力産業協力

資源エネルギー庁長官とアブドゥルアジズ石

油鉱物資源省副大臣とのエネルギー政策に関

する定期協議。

沖縄の国家備蓄タンクにサウジアラビアの原

油を貯蔵するプロジェクト。（11年2月開始）

日サエネルギー協議

備蓄協力

石油鉱物資源省、サウジアラムコ、水電力省

に対し、以下の協力を実施中。

①太陽光発電のフィージビリティスタディ

②政策研修の実施、ワークショップ開催

再生可能エネルギー・省エネルギー協力

2007年4月の総理・経団連ミッション訪サを機に発出されたアブドラ国王との

共同宣言に基づき、「日サ産業協力合同タスクフォース」設立。

サウジにとって、雇用創出・産業多角化が喫緊の課題となっており、ファイ

サル・ビン・トルキ殿下を始め、商工省・石油鉱物資源省が精力的に取組み。

１．サウジアラビアへの投資を検討する日本企業への支援

２．サウジアラビアにおける人材育成支援３．サウジアラビアにおける中小企業政策協力

日本側タスクフォースの活動三本柱

車の両輪

2. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース

日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース（TF）は、両国首脳間の合意に基づきスタートした

©Japan-Saudi Arabia Industrial Cooperation Task Force 4


TFは官民一体となったオールジャパン・オールサウジの取り組みとして推進されている...TF日本側事務局は、TFの日本側の活動を統括する

Executive

Members

Senior

Represen-

taive

JCCME 松永理事長

（コーディネーター）

国家産業クラスター開発計画庁

NICDP

（新称IC）

石油

天然ガス・金属鉱物資源機構JOGMEC

日本貿易振興機構JETRO

中小企業基盤整備機構

SMRJ

経済

産業省

METI

経団連

外務省MOFA

サウジ

総合

投資院

SAGIA

商業

投資省

サウジ

工業開発

基金

SIDF

経済

企画省

サウジ

アラムコ職業訓練公社

TVTC

サウジ

基礎産業公社

SABIC

経済産業大臣

経団連

トップ

エネルギー・産業・鉱物資源大臣

エネルギー・産業・鉱物資源省顧問

商業投資大臣

顧問会中西中東協力センター会長小長日サ協会顧問齋藤みずほ銀行名誉顧問重久日揮グループ代表・相談役増田三菱商事顧問米倉住友化学相談役

日本・サウジアラビア産業協力タスクフォースの構成


TF事務局

日本側サウジ側

TF日本側事務局 JCCME

TFサウジ側事務局

NICDP（新称IC）

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産業を多角化し、雇用を生み出すという目的のた

めに、サウジアラビアのエネルギー、石油化学、鉱

物資源を活用する、輸出志向の長期的国際競争

力のある製造クラスターの開発を促進すること

• 自動車関連

• プラスチックおよび包装関連

• 製薬・バイオテクノロジーおよび医療機

器関連

• 太陽光発電関連

• 鉱物資源および金属加工関連

* National Industrial Cluster Development Program

資料 NICDP

☞ 政府予算の配分を見ると、「教育・職業訓練（学校新設など）」、「保健・社会保障（医療施設の新設）」、「運輸・通信（鉄道建設など）」などが大きな割合を占める予算となっている。また、住宅建設にも力が入れられている

NICDPのミッション NICDPが注力している領域


サウジアラビアはNICDP*という政府機関を設立し、産業の多角化に取り組んでいる...TFはその計画を考慮し、日本企業の現地製造投資を中心とした投資を促進する活動を行っている


3. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の活動－現地製造投資を中心とした投資の検討支援

現地拠点と連携し、2007年7月以来の活動で蓄積された知見、サウジアラビア主要政府機関・企業などとのネットワークに基づく各種支援を実施

• 情報提供・助言

– 会社設立に関する制度

– 雇用制度

– 生活関連情報など

• 現地パートナー候補の紹介

• 法律事務所や会計事務所の紹介

• 政府関係機関へのアプローチ支援

• 現地調査支援

– アポイントメントの取得

– 訪問先への同行

– 車両・宿泊の手配など

支援内容の例


支援体制

リヤド • JCCMEサウジアラビア事務所

• ビジネスサポートオフィス

東京

ダンマン • JCCMEサウジアラ

ビア事務所ダンマンジャパンデスク

現地拠点

ジェッダ • JCCMEサウジアラビア事務所水デスク

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3. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の活動－現地製造投資を中心とした投資の検討支援

局面に応じた費用補助を提供

サウジアラビア企業を受け入れる

サウジアラビアを訪問する

詳細調査

•市場調査・製造環境に関する詳細調査

• JVパートナーとの協議

•法務・税務対応の準備

など

初期調査

•市場・製造環境に関する基礎調査

• JVパートナー候補調査

など

現地調査ミッション派遣事業（通称：ミッション派遣）

投資検討における局面利用可能なスキーム

現地詳細投資環境調査事業（通称：FS

支援）

サウジアラビア側ミッション受入事業

名称補助対象費用補助率

•渡航費

•滞在費

•現地活動費（現地交通費など）など

（上記に加え） •外部委託調査費（法律事務所、会計事務所、調査会社などによる調査費）

•翻訳費（アラビア語など）など

100％

100%

（上限1000万円）

•渡航費

•滞在費

•国内活動費など

•サウジアラビア企業との間で行う調査・協議など

100％

現地訪問中、JETRO

リヤド事務所に併設されたオフィススペース「ビジネスサポートオフィス」の利用も可能

ビジネスサポートオフィス


（これまでに21件実施）

（これまでに118社が利用し、119回の派遣を実施）

費用補助スキーム

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アンケート調査

• サウジアラビアなどへの進出意向を把握するためのアンケート調査を実施

• これまでに2回実施し、のべ7,400以上の企業に意向を尋ねている

セミナー

• サウジアラビアでの投資機会を知ってもらうためのセミナーを開催

• これまでに33のセミナーを開催、のべ2,100以上の企業が参加

企業訪問

• サウジアラビアでの投資機会を知ってもらうため、また、サウジアラビアなどへの進出意向を把握するため、個別に企業を訪問

• これまでにのべ1,800社以上を訪問している

4. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の活動－その他

TF日本側事務局は潜在的な日本企業の現地製造投資を中心とした投資を発掘し促進すべく、多様な活動を行っている

サウジ企業ニーズ調査

• サウジ企業における日本企業とのJVの意向を把握するための調査を実施

• これまでに複数回実施し、100社近くを訪問している

産業・テーマ別アプローチ

• 有望な産業、テーマを選定し、調査、セミナー、合同ミッション派遣などを実施

• これまでに石油化学下流産業、鉄鋼・金属加工産業、アルミ産業、太陽光発電関連産業、都市開発・工業団地開発、工業団地向けソリューションなどについて実施

投資案件発掘のための活動

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サウジアラビア工業用地公団

MODON

2012年2月

4. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の活動－その他

日本企業の円滑な進出を可能にするため、サウジアラビアの関連政府機関との連携を強めている

2014年2月

サウジアラビア総合投資院

SAGIA

日本企業による進出の支援を目的とした、協力の覚書を締結

投資促進活動を促進するにあたっての協力に関する覚書を締結

相手

工業団地の計画、建設、運営、維持管理を行う政府機関

投資促進方針策定、投資環境整備、投資許認可などを行う政府機関

相手の概要時期内容調印の様子

サウジアラビア政府機関との覚書

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資料各社プレスリリース等、写真は各社提供

5. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の成果

これまでTF日本側事務局の支援を受け、11事業（13社）が投資決定をした...現在10事業（12

社）が事業展開中

企業名発表事業概要

クボタ

2009年4月

• 鋳鋼製品（エチレンプラント用クラッキングコイル）の製造・販売

• 当初投資規模：約15億円

ジェイ・パワーシステムズ、丸紅メタル

2009年4月 • 電力海底ケーブルの製造・販売


東洋紡、伊藤忠商事

2010年2月

• 海水淡水化向けＲＯ膜エレメントの製造・販売

• 当初投資規模約2億円

いすゞ自動車

2011年2月 • トラックの組立・販売

• 目標生産規模：当初は年間600台、将来的には25,000台

クラッキングコイル MERT リフォーマーチューブ

海底ケーブル（サンプル）サウジ人オペレーター

調印式の様子1 調印式の様子2 海水淡水化用逆浸透膜

エレメント

調印式の様子1 調印式の様子2 いすゞ Fシリーズ

現在、事業展開している企業（1/3）


タナジブ工場

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アズビル

（山武）

2012年6月 • 調節弁の製造販売、プロセスオートメーション製品、FA

製品の販売、エンジニアリングおよび関連サービス

• 目標売上高：約20億円（2015年度）

東邦チタニウム

2014年1月 • スポンジチタンの製造


東レ

2014年2月 • 水処理膜（RO膜など）の製造・販売および技術サービス提供

• 総投資規模：約82億円

日立製作所

2014年5月 • ガス絶縁開閉装置の設計、組立、据付、販売、変電所における設計、調達、建設、保守

• 合弁会社資本金約11億円

スポンジチタンインゴット（参考）スラブ（参考）

コントロールバルブ

RO膜エレメントと

使用されるプラントの例

調印式の様子



資料各社プレスリリース等、写真は各社提供 ©Japan-Saudi Arabia Industrial Cooperation Task Force

調印式の様子 245kVガス絶縁開閉装置

工場の外観工場内の様子



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日本郵船*

2015年9月

• 紅海沿岸に位置するサウジアラビアのキングアブドラ港で完成車専用ターミナルを運営。年間60万台規模の完成車輸入に対応可能

荏原製作所

2016年8月 • カスタムポンプのサービス&

サポートおよび標準ポンプの製造・販売



資料各社プレスリリース等、写真は各社提供 ©Japan-Saudi Arabia Industrial Cooperation Task Force

* 中東協力センターの支援案件。

調印式の様子



Ebara Pumps Saudi Arabia外観イメージ二相ステンレス立型ポンプ

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6. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の投資促進以外の活動

TF日本側事務局の活動三本柱の一つ、サウジ側の中小企業育成の政策立案支援として、サウジ政府向けに中小企業政策を提言


「中小企業政策」は、サウジ政府が策定中の「国家産業戦略」の柱の1つ。

ファイサル・ビン・トルキ－殿下の指示により、サウジ商工省スレイマン次官が来日、中小企業政策の日・サ協力の実施に合意（2008年5月）。

2008年10月下旬、2009年１月初旬、及び２月初旬に、中小企業庁、資源エネルギー庁、学識経験者等を含む調査団による第１次～第３次調査ミッションを派遣し、サウジの中小企業の実態を調査。

経緯

1. 創業意識喚起活動及び起業家教育の強化 2. 経営者・技術者の人材育成 3. 商工会議所、産業別団体等の活用 4. 中小企業金融の強化 5. 大企業と中小企業の連携強化 6. 個別産業の特性を踏まえた支援策の検討 7. 政府内における中小企業振興担当部局の創設

政策提言を、2010年4月にアリレザ商工大臣（当時）に提出

リヤド商工会議所における両国ワークショップ

（会議風景）

リヤド商工会議所における両国ワークショップ（記念撮影）

政策提言のポイント

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6. 日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局の投資促進以外の活動

TF日本側事務局の活動三本柱の一つ、人材育成の活動として、自動車・プラスチックに続く第3の研修所『SEHAI』を設立

サウジ日本自動車技術

高等研修所（SJAHI）プラスチック加工高等研修所

（HIPF）サウジアラビア電子・家電製品研修所

（SEHAI）

開校時期/所在地 2002年9月ジェッダ市 2007年9月リヤド市 2009年9月リヤド市

日本側協力機関 JICA、自工会他 JICA、サウディ石油化学

中東協力センター

（日系大手家電メーカー各社による技術協力、日本工学院によるカリキュラム作成協力）

経緯「日サ協力アジェンダ」（アブドラ国王署名）に基づく協力

サウジ政府の要請に基づき、サウディ石化が協力開始

日サ・ビジネスカウンシル（2008年1月）でのサウジ側からの要望に基づく

卒業生累計 2,847名卒業（17年5月現在） 1,375名卒業（17年5月現在）卒業生576名（17年5月現在）

現地視察風景

ミシャーリ・ジェッダ県知事と第６期卒業生

SJAHIスキルコンテスト

サルマン（当時、皇子でありリヤド州知事、現国王）、ゴサイビ労働相による視察

奥田総理特使による視察

TVTC総裁(Dr. Ahmed Al-Fahaid)による視察

第１期生卒業式典



日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース日本側事務局

http://www.saudiarabia-jccme.jp/

０３-３２２２-５０２０


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