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JICA 2012 7

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Page 1: JICA · ()*+, -./0,1,23 4 56 789 6: ; ?@AB#C%DE FG!,A ( HI JK%LM %NO PQRSTU VWX YZ[! \] ^_`a bcd e(fg_ Ghdij C% e (klmno a%pq RST rsU)tBAuvwx,1, 23 y 78z 6{| } ~ ( fi

今月の主なト今月の主なト今月の主なト今月の主なトピックスピックスピックスピックス 7 月第一週(1~7 日)、ベトナムのグエン・スアン・フック副首相を団長とする司法調査団を日本に招聘し、私も同行しました。ベトナムが来年、2013 年中を目標に検討を進めている憲法改正の参考として、日本の大学、衆院法制局、法務省、最高裁判所等の有識者・専門家との間で、三権分立のあり方、基本的人権の考え方など、憲法の基本原則や国会の立法機能、裁判所の役割等について意見交換しました。 ベトナムは、2015 年からのアセアン地域の本格的な経済統合、自由化に向けて、制度、人材、インフラを 3 つの突破口として位置付け、それぞれを大幅にレベルアップさせ、国際競争力を向上させることを目標としています。法整備、司法改革とその根幹となる憲法の改正は中でも重要課題とされ、6 月の国会においても活発な議論がなされていました。調査団のメンバーは、副首相以下、司法改革のキーパーソンである司法大臣、最高裁長官、国会法律委員会委員長他、司法省、首相府、国会、党司法委員会等の代表者からなる 30 名余りのハイレベル・ミッションでした。一週間行動をともにし、食事や移動中のバスを含め、まるで遠足のように仲の良い雰囲気の中、司法制度の近代化、民主化を図ることに向けた若々しい意欲を感じました 東京での最終日の朝には、全員で赤坂の日枝神社を参拝しました。神社には国家安泰を祈願する公式参拝として迎えていただきましたが、日本らしさを象徴する古式に則った祈祷は、調査団一行の記憶に残るひと時となったようです。クオン司法大臣がしみじみ「アジアの心は同じだ」と言っていたのが印象に残ります。今回の調査団は、今後の JICA 司法改革チームともいえるネットワークを構築したことが大きな成果です。これを財産として今後の協力を続けて行きたいと思います。調査団に協力いただいた JICA 本部他、すべての関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

そして調査団を見送った後、翌週の一週間は JICA 本部での在外事務所長会議でした。戦略性・迅速性の向上等が主な議題でしたが、他の所長からの活発な議論に触発されたことは勿論、田中新理事長の冒頭の激励スピーチには大いに勇気づけられました。「震災後の日本は困難の中にあるが、国際的には日本の評価は高まっておりその意味ではチャンス」、「日本に対する評価の多くを支えているのがODAであり JICAの活動。各所長には JICAの評価がすなわち日本の評価という気持ちを持ち、日本の顔として頑張ってもらいたい」・・そして、言うまでもなく、JICA 事務所とともに、ODA 事業の最前線を支えるのは、現場でベトナム人とともに汗を流しながら日々奮闘されている日本企業、専門家・ボランティアの皆さんです。

所長会議の合間には、ベトナムに縁の深い国会議員を回って近況報告をしました。民主党仙谷由人議員、鳩山由紀夫議員、平野博文議員、平岡秀夫議員、自民党武部勤議員、二階俊博議員、みんなの党渡辺喜美議員など。与野党を通じてベトナムへの ODA には高い関心があります。前週の司法調査団の成果に続き、こうした日越の広範な応援と期待に応える、「元気なベトナムと日本のため、元気な JICAであり続けること」を肝に銘じた二週間でした。 (ベトナム事務所長 築野元則) Photo by Le Son (Cong thong tin dien tu chinh phu) 1111. . . . ハノイで都市内高架高速道路開通、ハノイ市環状3号線ハノイで都市内高架高速道路開通、ハノイ市環状3号線ハノイで都市内高架高速道路開通、ハノイ市環状3号線ハノイで都市内高架高速道路開通、ハノイ市環状3号線 6 月 30 日、ハノイ市にて、交通運輸省と JICAはハノイ市環状3号線Thanh Xuan-Linh Dam 湖北間(3.267km)の開通式を行いました。 この区間は、高架道路となるハノイ市環状3号線 Mai Dich-Linh Dam 湖北間(8.912km)の 3 つの主要パッケージの内の一つで、4 車線、設計時速 100km、都市高速道路として建設されています。パッケージ3 の契約額は約62億円で、Thang Long 建設総公社、Cienco 4、Cienco 8が施工し、予定より 5 カ月早く供用の運びとなってきました。残りのパッケージ1とパッケージ2は 9 月末の工事完成を目指しています。 2222. . . . JICAJICAJICAJICA 農業分野関係者意見交換会農業分野関係者意見交換会農業分野関係者意見交換会農業分野関係者意見交換会開催開催開催開催 6 月 28日、29日の 2 日間、JICA 農業分野事業関係者および在ベトナム日本人関係者を集めて、現在 JICAが実施している各事業への理解を深めること、事業間の連携を模索・推進することを目的とした会合が開催されました。 会合には 40 名を超える方々が参加され、各事業の発表と、質疑応答が行われ、熱い議論が交わされ ま した。今後のJICA 事業を実施していく上で、示唆に富む会合内容となりました。引き続き、定期的にこの様な会合を開催し、事業同士の連携、優良事業の実施に心がけたいと思います。 3333....円借款に関する日越両国間円借款に関する日越両国間円借款に関する日越両国間円借款に関する日越両国間政策会議政策会議政策会議政策会議 6 月 20 日、2012 年度前期円借款案件に関する日越政府間の政策会議がハノイ(計画投資省)で開催されました。日本政府からは外務省、財務省、経済産業省、日本大使館及び JICA が参加。ベトナム政府からは計画投資省、財務省、交通運輸省をはじめとする関係省庁・実施機関が参加。ベトナムの開発政策、対ベトナム円借款に関する方針、円借款事業の円滑な実施に向けた課題などにつき議論され、2012年度前期円借款案件候補として、7案件につき審査対象とすることが、日本政府より通達されました。また、政策会議に先立ち、日本政府ミッションにより、ホーチミン(南北高速道路、カイメップ・チーバイ港、東西ハイウェイ、ロンタイン空港予定地)およびハノイ(ノイバイ空港、ニャッタン橋、ハノイ環状 3号線)において、円借款案件の視察が実施されました。

JICA ベトナム事務所ベトナム事務所ベトナム事務所ベトナム事務所

2012 年年年年 7 月号月号月号月号

(ベトナム事務所月報) 所長所長所長所長ののののメッセージメッセージメッセージメッセージ

今月の今月の今月の今月のハイライトハイライトハイライトハイライト

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4444....(技プロ)(技プロ)(技プロ)(技プロ)「「「「日本センター・ビジネス人材育成プロジェクト」日本センター・ビジネス人材育成プロジェクト」日本センター・ビジネス人材育成プロジェクト」日本センター・ビジネス人材育成プロジェクト」日本式ビ日本式ビ日本式ビ日本式ビジネスジネスジネスジネス「「「「経営塾経営塾経営塾経営塾」」」」の閉校式の閉校式の閉校式の閉校式 29日、ハノイ貿易大学内の日越人材協力センター(VJCC)にて、ベトナムの企業経営者の育成を目指す「経営塾」第3期の閉講式が行われました。 本コースは、2009年度から、日本式経営を学びたいビジネスマンや公務員ら社会人を対象にスタートしました。 3年目の第3期は、ベトナム国内でマーケティングやビジネスプランなどを9回のコースで学び、7月21日~8月4日には日本研修旅行も実施する予定。卒業生は23人で、第1期(16人)、第2期(25人)と合わせて64人が経営塾を卒業しました。 VJCCのフン・キム・アイン所長は、「日本式ビジネスを学んだ塾生はベトナムの産業界に必ず貢献してくれると信じている。VJCCとしても、人材育成を通じて今後の日越友好に努力していきたい」と挨拶しました。 5555....((((技プロ)「モザンビーク国ザンベジア州ナ技プロ)「モザンビーク国ザンベジア州ナ技プロ)「モザンビーク国ザンベジア州ナ技プロ)「モザンビーク国ザンベジア州ナンテ地区稲作生産向上ンテ地区稲作生産向上ンテ地区稲作生産向上ンテ地区稲作生産向上のための技術改善プロジェクト」第2回のための技術改善プロジェクト」第2回のための技術改善プロジェクト」第2回のための技術改善プロジェクト」第2回JCCJCCJCCJCC((((6666月月月月22222222日)日)日)日) 本プロジェクトは、我が国の「アフリカ稲作振興のための協同体(Coalition for African Rice Development: CARD)」イニシアチブの下、ベトナム、モザンビーク間の友好関係を礎に、4年間の予定で 2010 年12 月 24日に R/Dが締結された日本、ベトナム、モザンビーク間の三角協力プロジェクトです。JCC は、JICA、モザンビーク農業農村開発省、ハノイ農業農村開発局代表者出席の下、ベトナム人、日本人専門家も参加し、6 月 22 日に同州マガンジャ・ダ・コスタ郡で行われました。協力開始から1年半程度が経過し、ベトナム人専門家(総括、栽培、種子生産、灌漑、越葡-ベトナム・ポルトガル語-通訳)による指導を受け、パイロット圃場(簡易式農具の導入、種子生産、苗代、均平、肥培管理など)では最大 8.9t/ha と極めて高い収量を実現するなど、プロジェクトが順調に進んでいる旨JCCにて確認されました。一方で、灌漑スキームの早急な改修、水利用組合の強化、モ国地方省カウンターパートの積極的な参画等の課題も共有されました。ベトナム人専門家は、モ国の地方プロジェクトサイトでの過酷な共同生活にもかかわらず、現地に溶け込み精力的に活動を行い、現地の農民とともに自身が一緒になって取り組む姿勢が農民、普及員の大きな支持を得ています。JICAとしても、引き続き、ベトナム-モ国間の南南協力を支援していきます。

内戦で破壊された農業研究所の施設前で協議する Xuan博士とリベリア大学農学部長(元農業大臣)

6666....ボランティア総会ボランティア総会ボランティア総会ボランティア総会 2012 年 6 月 14~15 日に、ハノイ市にある日越人材協力センターで、ボランティア総会が催されました。ボランティア総会は、ボランティア自らによりボランティアのために企画運営される集会で、ベトナム全土から60数名の青年海外協力隊員(JV)とシニア海外ボランティア(SV)が集まりました。 初日は 2 年の任期が 6 月中に終了する 22 年度 1次隊(JV3 名)の帰国報告会と、任期 1 年目が終了した 23 年度 1 次隊(JV4 名、SV2名)の中間報告会を中心にしたプログラムが組まれました。帰国間近な隊員の発表は、2 年間を振り返り、その活動成果を中心にまとめられており、さまざまな苦労がありつつもそれらを乗り越える努力をして

いった軌跡が伺えました。中間報告会では今現在隊員が抱えている問題とそれに対する取り組みが披露され、「そういう時もあった」「なるほどそんな対策方法もあったのか」「同じ悩みを抱えている」などと、共感の声がそこここで聞かれました。隊員たちは一方的に発表を聞くのではなく、発表を受けてのグループディスカッションの時間には、活発な議論が展開されました。 2 日目には、ボランティアによる改善・提案の時間が設けられました。ここでもボランティアたちは単に問題点を提出するのではなく、その解決案も模索しあい、ボランティア同士あるいはボランティアと事務所が対話をする形式が取られました。 ボランティア総会は遠地で活動しているボラ ンティアたちの交流の場であり、交流を通しての学びの場です。総会後には活動 分 野 別の分科会活動(医療分科会、村落分科会、日本語教師会、裾野産業支援分科会)も催され、ボランティアたちは同職種隊員たちと日頃抱えていた活動上の疑問点を確認しあったり、今後の活動計画を立てたり、顔を合わせてこそできる共働活動に取り組みました。そして催しが終了した後には総会期間中に得た新しい英知、活力、友情をたずさえて、それぞれの任地へ戻っていきました。 ボランティアの帰任と着任ボランティアの帰任と着任ボランティアの帰任と着任ボランティアの帰任と着任 2012 年 6 月 21 日に、22 年度 1次隊の 3 名の青年海外協力隊員(看護師、作業療法士、野菜栽培)が任期を満了され帰任されました。その一方で、6 月 25 日には、24年度1次隊の 2 名の青年海外協力隊員(野菜栽培、行政サービス)と 3名のシニア海外ボランティア(品質管理)がベトナムへ赴任しました。5名はハノイ事務所で 10 日間ほどのオリエンテーションを受けた後に、それぞれの任地を考慮して、ハノイとホーチミン市で 150 時間のベトナム語研修を受講します。その後、8月中旬頃に配属先へ着任します。 7777....ベベベベトナム事務所の皆さん、ありがとうございましたトナム事務所の皆さん、ありがとうございましたトナム事務所の皆さん、ありがとうございましたトナム事務所の皆さん、ありがとうございました ファン・レ・ビン 私は 2012 年 6 月末日を持って JICA ベトナム事務所を退職し、ちょうど 8 年間の勤務でした。8 年間に渡って、歴代の所長、次長を始めとして、大変多くの日本人スタッフ、ナショナルスタッフにお世話になりました。言葉に表現できないほど感謝の気持ちで一杯です。仕事で勉強 できただけでなく、8 年間に渡る一杯の思い出も、自分の大きな財産だと思っております。中でも、最後に胴上げしてもらった気持ちの良さは忘れられません。 2012 年 7 月からは、JICA本部の経済基盤開発部の一職員として、新たなスタートを切りました。今度はベトナムの事業ではなく、ミャンマーやラオスの交通計画、都市計画案件を担当することになりました。行ったことがない国々で、不安な気持ちもありますが、これまでベトナムで培った経験は必ず活きると信じ、チャレンジングな仕事にわくわくと取り組んでおります。 事務所を離れたときに、心残りとしては後任がまだ決まっていないことで、他の所員の方々に負担をかけてしまったことですが、必ず代

今月の今月の今月の今月のトピックストピックストピックストピックス

その他その他その他その他

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わりの人材が見つかり、そして JICA との出会いから成長し、ベトナムに、そして日越両国の友好関係、さらに途上国全体の発展に貢献すると信じております。 少し遠くなりましたが、本部で得られた知見を持ってベトナムの将来に貢献できる日を夢見ています。 8888....JICAJICAJICAJICA 新人職員OJTが始まりました新人職員OJTが始まりました新人職員OJTが始まりました新人職員OJTが始まりました 緒方前理事長のイニシアチブで始まった新人職員の在外事務所でのOJTが今年も始まり、ベトナム事務所へは今月初旬に、2 名の新人がやってきました。 3 ヶ月間の OJT 期間中、その殆どをプロジェクトサイトやボランティアの方々といった現場でお世話になりますが、これら現場での経験を通じて、この国が抱える真のニーズは何なのか、現場で働く関係者の皆様が直面する問題は何なのか、といった事務所で勤務しているだけでは見えにくい点を自問自答しつつ、JICA 職員として将来にわたり働いていくにあたって原点となる価値観の形成の一助となれば、と思っております。 お世話になるサイトにおきましては、受け入れをご快諾いただきお礼申し上げます。お客さん扱いをせず、厳しくも温かいご指導をいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。 皆さん初めまして。本部では民間連携室というまだ非常にニッチな世界におります、下平俊介(シモダイラ シュンスケ)と申します。そんな世界からいきなり、世界でも有数の案件数を誇るベトナムに来ることができ、非常に嬉しく思っております。JICAの 3 スキームを活用することによるダイナミズムな援助、最前線で働くことの難しさなど、沢山のことを肌で感じて参りたいと思っております。3 ヶ月間という短い間ですが、よろしくお願い致します。 ベトナム事務所にて海外 OJT として 3 ヶ月間お世話になります、古橋桃子(フルハシ モモコ)と申します。本部では東南アジア・大洋州部 東南アジア第三課に所属しており、農業、地方開発、国道、橋梁を担当しておりました。ベトナムへ来るのは初めてで、交通量の多さと、日差しの強さと、そして食事のおいしさに大変驚きました。3 ヶ月の間、土木出身の背景を生かし、日本の技術や強みとは何かということを考え、今後担当するセクターへの理解を深めるために、プロジェクトの中で政府との関係や、中央政府およびそれぞれの地方政府の特徴を掴むことを自分の中のテーマとして持ち、多くを吸収したいと考えております。そして何より、たくさんの方々と交流し、ベトナムを大好きになって日本へ帰りたいと思います。よろしくお願いいたします。 9999....ベトナム事務所月報ベトナム事務所月報ベトナム事務所月報ベトナム事務所月報 ボランティア活動紹介ボランティア活動紹介ボランティア活動紹介ボランティア活動紹介 21212121 年度年度年度年度 4444 次隊次隊次隊次隊 日本語教師日本語教師日本語教師日本語教師 川野川野川野川野 さちよさちよさちよさちよ 日本語教師 2 年目、地元の日本語学校で出会った学生達から、私は多くの事を学んだ。物価が高く、地域によっては外国人に慣れない日本人と日本語で話し、たくましく順応し、成長していく学生達に刺激を受け、自分もそうなりたいと強く思った。その当時の自分と、今、ベトナムにいる自分は果して何が変わったのだろうか。また何か変わらないものがあるのだろうか。 配属先のハノイ国家大学外国語大学は今年で日本語教育が始ま

り 20 年目の年となる。学科の教師数は約 30 名で多くは 20 代の若い女性教師である。学生は日本語教員養成クラス、通訳・翻訳養成クラスに分かれ、約 500 名の学生が主専攻で日本語を学んでいる。ベトナムの学生は真面目で礼儀正しく、また立ち止まってお辞儀をし、挨拶をするなど教師を敬う。学生の勤勉さ、素直さ、そして底抜けの明るさ、笑顔は私の活動の支えとなっている。 私の活動は、学生への直接指導、授業科目のカリキュラム作成や 見直し、同僚との教科書の選定改訂作業等が挙げられる。その他に も論文や書類の添削、学生や先生方からの質問や相談、急な依頼も 多く、常に柔軟に対応しなければならない。そんな活動の中で、学生 や先生方と顔を合わせて話をし、彼らの思いや考えを聞き、互いに理 解し合う時間を持つことは常に心がけている。 教育現場における成果は数字で明確に表したり、すぐ形になってはっきりと目に見えるものではないと思う。だが、2 年の活動の中で小さな変化が少しずつ見られるようになった。いつも自信なく発言していた学生が大きな声で元気よく日本語を話すようになった時や私に話しかけるようになった時。先生方とのやりとりの中で本音を聞けるようになった時。些細ではあっても 日本語や日本人という「異」を通し彼らの視点や意識に小さな変化が現れたこと、 良好な関係を築いて来られたことなどがあって、一歩進んだ今の活動へと繋がっている。また、同じように学生や先生方を通して学び、成長できた今の自分いる。 ベトナムにおける急成長は、自然な流れで段階的なものではないと日々感じている。外から多くの情報が入ってくる中で、ベトナムに期待され求められるものも更に多様化するだろう。そんな中で生きていかなければならない学生や先生方の悩みや不安を聴き、今現在、そして将来の大学の在り方も考え、本当に必要なものを共に考え作り上げていきたい。今後も増える様々な課題を解決していくため、日越を折衷した新しい視点、方法等を共に問いかけ合い考える時間を残りの限られた時間の中で、今最も大切にしたいと強く思っている。 10101010....(技プロ)(技プロ)(技プロ)(技プロ)知知知知的的的的財権保護強化プロジェクト(フェーズ財権保護強化プロジェクト(フェーズ財権保護強化プロジェクト(フェーズ財権保護強化プロジェクト(フェーズ 3333)()()()(7777 月月月月 19191919 日、日、日、日、R/DR/DR/DR/D 署名)署名)署名)署名) 7 月 19 日、JICAベトナム事務所とベトナム国家知的財産権庁(NOIP)は R/D署名を行いました。本件においては、①NOIP をはじめとする知財権の保護・活用関連の各機関の能力強化、②NOIP と知財権の保護・活用関連の各機関との調整業務強化、③国民への知財権に関する普及啓発活動などを行う予定です。 ベトナムでは 2007 年の世界貿易機関(WTO)加盟以降、投資主導の成長路線から知識集約型経済への移行に取り組んでいるが、人材不足や知財権担当当局間の連携不足などで、知財権法が適切に運用されていないのが実情。知財権保護の問題は、ベトナムの投資環境改善を目指す日越共同イニシアチブや日越経済連携協定(EPA)でも、優先課題の一つとされています。 本件は、①工業所有権の行政手続が、工業所有権庁によって促進されることを目的とした 2000 年~2004年の工業所有権近代化プロジェクト、②NOIP において、IP 情報システムの活用を通じて、知的財産権の効率的な処理・管理・情報提供が行われることを目的とした2005 年~2009 年の知的財産権情報活用プロジェクトに次ぐ第 3 フェーズです。

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