2020

目 次

Ⅰ 化学製品の基礎知識

１．化学工業の現状／2

出荷額・従業員数・営業利益率・設備投資額・研究開発費順位／2

２．日本の化学工業の歩み／5

３．主要化学製品のプロフィール／9

無機化学製品／9

ガス製品／23

有機化学製品／25

石油化学製品／29

基礎原料／29

中間原料／31

合成洗剤原料／41

合成樹脂／42

合成ゴム／50

合成繊維／52

４．化学関連用語の略語集／55

機関・組織・会社名・業界用語等の略語集／61

５．石油化学製品の製造工程と原単位／64

６．石油化学製品生産の流れ／68

７．主要製品の価格推移／72

主要石油化学製品の年間価格動向／72

基礎原料／72

中間原料／74

汎用樹脂・ゴム／78

原油とナフサの輸入価格推移／80

汎用樹脂の東南アジア市況推移／80

国産ナフサとエチレンおよびプロピレン価格の推移(９年分)／81

過去３年間の主要石油化学製品価格動向／82

基礎原料／82

中間原料／84

合成樹脂・合成ゴム／88

ナフサの価格推移／90

石油化学製品の輸出平均価格推移／91

目次 1

８．石油化学設備の定期修理予定表／99

日本と東アジアのエチレン定修スケジュール／100

スチレンモノマー・ポリスチレンの定修スケジュール／101

ＭＭＡ・国内ＡＮメーカーの定修スケジュール／102

海外ＡＮメーカーの定修スケジュール／103

フェノール・パラキシレンの定修スケジュール／104

Ⅱ 化学製品の製造プロセス系統図

１．基礎原料／106

エチレン、プロピレン、キシレン分離・異性化プロセス、トルエン

不均化プロセス、メタノール

２．中間原料／109

ホルマリン、酢酸、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール､ＡＮ(アクリロ

ニトリル)､アセトアルデヒド、エチレングリコール、エチレンオキサイ

ド、エチルベンゼン、スチレン、ＰＯ(プロピレンオキサイド)、合成エ

タノール、ブタノール、イソプロパノール、高級アルコール、アクリル

酸エステル、アリルクロライド、無水マレイン酸､1,4-ＢＧ(ブタンジオ

ール)、ＭＭＡ(メチルメタクリレート)、ＭＡＡ(メタクリル酸)､クメン

(キュメン)、フェノール、アセトン、無水フタル酸、アルキルベンゼン、

ＴＰＡ(テレフタル酸)、シクロヘキサン

３．合成樹脂／125

ＬＤＰＥ(低密度ポリエチレン)､ＬＬＤＰＥ(直鎖状低密度ポリエチレン)､

ＨＤＰＥ(高密度ポリエチレン)、ＰＰ(ポリプロピレン)、塩化ビニルモ

ノマー、塩化ビニリデン、ＰＶＣ(塩化ビニル樹脂)､ＰＥＴ(ポリエチレ

ンテレフタレート)､ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂、ナイロン６樹脂、ポリ

カーボネート、メタクリル樹脂、石油樹脂、ＰＯＭ(ポリアセタール)

４．合成ゴム／134

ＳＢＲ、ＢＲ(ブタジエンゴム)､クロロプレンゴム､ＥＰＤＭ(ＥＰゴム)

Ⅲ 化学製品の需給実績(総括編)

１．無機化学製品の生産・輸出入実績／140

生産数量／140（化学繊維の生産数量／141）

輸出数量／142

輸出金額／144

輸入数量／146

輸入金額／148

無機化学製品統計品目(ＨＳ)輸出入コード一覧表／150

目次 2

２．石油化学製品の生産・輸出入実績／152

生産数量／152

輸出数量／155

輸出金額／159

輸入数量／163

輸入金額／167

石油化学製品統計品目(ＨＳ)輸出入コード一覧表／171

３．石油化学製品の生産能力一覧／176

４．エチレンセンター各社のオレフィンバランス／181

センター別・誘導品別オレフィン消費(グラフ)／187

センター別／誘導品別エチレン消費実績／188

センター別／誘導品別プロピレン消費実績／189

石油化学製品のエチレン換算需給バランス／190

５．石油化学関連製品の需給実績／191

主要石油化学製品の生産・出荷・在庫実績／191

主要石油化学製品の生産実績(石化協)／192

五大汎用樹脂の生産・出荷・在庫実績／193

ポリオレフィンフィルムの出荷実績推移／193

ポリオレフィンフィルムの用途別出荷実績／194

ポリプロピレンフィルムの出荷実績推移／194

エチレンの需給見通し／195

エチレン系誘導品の製品別需給バランス／195

プロピレンの需給見通し／195

プロピレン系誘導品の製品別需給バランス／195

合成ゴム(ソリッド)の品種別出荷量／196

合成ゴムの用途別出荷量／196

カーボンブラックの需要動向／197

カーボンブラックの輸入動向／197

カーボンブラックの需給実績／197

ポリエステルフィルムの出荷実績と構成比／198

ボトル用ＰＥＴの需要実績／198

エマルジョン製品の需要実績／199

エマルジョン製品の用途別出荷実績／199

各種塗料の生産・販売実績／200

塗料の需要予測／201

接着剤の用途別出荷量推移／201

接着剤の種類別生産量推移／202

ＰＣ平板・ＰＣ波板の生産・出荷実績／203

目次 3

射出成形機の出荷台数推移と予測／203

押出成形機の市場別需要動向／204

押出成形機の需要および生産の推移と予測／204

ブロー成形機の需要予測／204

プラスチック加工機械の生産実績／205

プラスチック、ゴム加工機械の輸出入実績／205

川下関連製品の生産動向／206

６．石油化学用ナフサの国別・税関別輸入実績／208

石油化学用ナフサの国別輸入実績／208石油化学用ナフサの税関別輸入実績／209石油化学用原料の需給推移／209ナフサや原油などの需給動向と輸入価格／210

石油製品の需給実績／212

石油製品の需要見通し／212

Ⅳ 化学製品の動向と生産能力(各論編)～下線の製品は世界ランキング表付

１．基礎原料／214

エチレン／214

プロピレン／219

ブタジエン(ブテン・ブチレン)／221

芳香族／223

ベンゼン／223

トルエン／224

キシレン(オルソキシレン・メタキシレン)／226

カセイソーダ・塩素／229

メタノール／234

２．中間原料／236

アセトアルデヒド／236

酢酸／237

酢酸エチル／240

酢酸ビニル／242

ポリビニルアルコール(ＰＶＡ)／244

エチレンオキサイド(ＥＯ)／247

エチレングリコール(ＥＧ)／249

塩化ビニルモノマー(ＶＣＭ)／252

二塩化エチレン(ＥＤＣ)／256

トリクロロエチレン／258

目次 4

パークロロエチレン／260

エタノール(エチルアルコール)／261

イソプロパノール(ＩＰＡ)／263

ブタノール(ブチルアルコール)／266

オクタノール(2-エチルヘキサノール)／269

プロピレンオキサイド(ＰＯ)／271

プロピレングリコール(ＰＧ)／274

ポリプロピレングリコール(ＰＰＧ)／277

アクリロニトリル(ＡＮ)／278

エピクロルヒドリン／281

フェノール・キュメン／284

アセトン／288

ビスフェノールＡ／290

アクリル酸エステル・アクリル酸／292

高吸水性樹脂(ＳＡＰ)／297

メチルイソブチルケトン(ＭＩＢＫ)／299

メチルエチルケトン(ＭＥＫ)／301

無水マレイン酸・1,4-ブタンジオール／303

メタクリル酸メチル(ＭＭＡ)／307

アニリン／311

無水フタル酸／312

フタル酸系可塑剤(ＤＯＰ他)／314

スチレンモノマー(ＳＭ)・エチルベンゼン／316

パラキシレン(ＰＸ)／320

高純度テレフタル酸(ＰＴＡ)／323

ジメチルテレフタレート(ＤＭＴ)／326

シクロヘキサン／327

カプロラクタム／329

トリレンジイソシアネート(ＴＤＩ)／332

ジフェニルメタンジイソシアネート(ＭＤＩ)／335

３．合成洗剤原料／338

界面活性剤の生産・販売実績／338

洗浄剤類の販売実績／339

アルキルベンゼン／340

ノルマルパラフィン／342

合成高級アルコール／342

目次 5

４．合成樹脂／343プラスチック原料の生産実績／343プラスチック製品の生産実績／344低密度ポリエチレン(ＬＤＰＥ・ＬＬＤＰＥ・ＥＶＡ)／345高密度ポリエチレン(ＨＤＰＥ)／352ポリプロピレン(ＰＰ)／357塩化ビニル樹脂(ＰＶＣ)／363塩化ビニリデン樹脂／369ポリスチレン(ＰＳ)／371ＡＢＳ樹脂／381ＡＳ樹脂(ＳＡＮ)／385ＭＢＳ樹脂(モディファイヤー)／387ポリブテン(ポリイソブチレン)／388メタクリル樹脂(ＰＭＭＡ)／389ナイロン樹脂(ポリアミド)／393ポリアセタール(ＰＯＭ)／396ポリカーボネート(ＰＣ)／399変性ポリフェニレンエーテル(ＰＰＥ)／402ポリブチレンテレフタレート(ＰＢＴ)

・ポリエチレンテレフタレート(ＰＥＴ)／404ボトル用ポリエチレンテレフタレート(ＰＥＴ)／404ポリフェニレンサルファイド(ＰＰＳ)／407フッ素樹脂／409石油樹脂／412ウレタンフォーム／415エポキシ樹脂／417不飽和ポリエステル／420フェノール樹脂／422ケイ素樹脂(シリコーン)／424ユリア樹脂／427メラミン樹脂／429

５．合成ゴム／431合成ゴムの品種別需給実績／431主要製品別の新ゴム消費実績と予想／431合成ゴムの品種別出荷量／432ＳＢＲ・ＮＢＲ／436ブタジエンゴム(ＢＲ)／438イソプレンゴム(ＩＲ)／439クロロプレンゴム(ＣＲ)／440

目次 6

ブチルゴム(ＩＩＲ)／441ＥＰゴム(ＥＰＤＭ)／442合成ゴムラテックス／443

６．合成繊維／444主要合成繊維の需給動向／444化学繊維の生産高と合繊紡績糸および織物の生産・在庫／446合繊長繊維不織布の生産推移／447世界の化学繊維生産推定／447ポリエステル繊維／448アクリル繊維／451ナイロン繊維／453ポリプロピレン繊維／455ビニロン繊維／456ポリウレタン弾性繊維／456炭素繊維／457

アンダーラインの製品は世界ランキング表付(全35品目)

Ⅴ 化学企業関連データ

１．化学業界年表／460石油化学業界の主な事業再編／460日本化学工業協会の活動／464石油化学工業協会等関連団体の活動／465経済産業省の活動／466

２．国内外の業界再編の動き／467汎用樹脂の業界再編／467五大汎用樹脂メーカーの提携関係／468ポリオレフィン業界再編の経緯／469塩ビ業界再編の経緯／470ポリオレフィンメーカーの事業再編／471スチレン系樹脂メーカーの事業再編／472塩化ビニル樹脂メーカーの事業再編／472欧米化学業界での主な再編の動き／473アジア化学業界での主な再編の動き／474

３．化学企業の連結業績とセグメント別内訳／475４．各製品扱い企業リスト／483５．業界団体リスト／499

製品索引

アルファベット順／索引1 五十音順／索引3

目次 7

61

Ⅰ 化学製品の基礎知識 化学関連用語

［機関・組織・会社名・業界用語等の略語集］

Ａ

ＡＣＣ(American Chemistry Council)：米国化学工業協会～旧ＣＭＡから改称

ＡＦＰＭ(American Fuel & Petrochemical Manufactures)：米国燃料・石油化学製造業者協会

ＡＰＣＩＣ(Asia Pacific Chemical Industry Coalition)：アジア太平洋化学工業協力会議

ＡＰＩＣ(Asia Petrochemical Industry Conference)：アジア石油化学工業会議

ＡＰＭＥ(Association of Plastics Manufacturers in Europe)：欧州プラスチック生産者協会

ＡＰＰＥ(Association of Petrochemical Producers in Europe)：欧州石油化学生産者協会

ＡＲＡＭＣＯ(Saudi Aramco):サウジアラビアの国営石油会社で旧 Arabian American Oil Co.

Ｂ

ＢＯＩ(Board Of Investment)：投資委員会または投資庁のことでタイやシンガポールで使用

ＢＰ：英国石油資本で旧社名は The British Petroleum Company p.l.c.

Ｃ

ＣＤＭ(Clean Development Mechanism)：クリーン開発メカニズム

ＣＤＭ/ＪＩ(Clean Development Mechanism / Joint Implementation)：クリーン開発メカニズ

ムの共同実施によって削減された温室効果ガスの排出実績を関係国間で分け合う方式

ＣＥＦＩＣ(Conseil Europeen des Federations de l'Industrie Chimique)：欧州化学工業団体協議会

ＣＮＯＯＣ(China National Offshore Oil Corporation)：中国海洋石油総公司

ＣＮＰＣ(China National Petroleum & Natural Gas Corporation)：中国石油天然ガス集団公司

～子会社の中国石油天然ガス股・有限公司(略称：中国石油)は Petro China Co., Ltd.

ＣＰＣＩＦ(China Petroleum & Chemical Industry Federation)：中国石油・化学工業連合会

ＣＳＲ(Corporate Social Responsibility)：企業の社会的責任

Ｄ

ＤＳＭ(元 Dutch State Minesの冠称)：オランダ国営石炭会社(現在は化学会社)の英語略称

Ｅ

ＥＤＢ(Economic Development Board)：経済開発庁のことでシンガポールなどで使用

ＥＰＡ(United States Environmental Protection Agency)：米国環境保護庁

ＥＰＣＡ(The European Petrochemical Association)：欧州石油化学協会

ＥＲＥ(Esso Research & Engineering)：米化学研究エンジニアリング会社

ＥＳＧ(Environment Society Governance)：環境・社会・企業統治の観点による企業評価法

Ｆ

ＦＰＣ(Formosa Plastics Corp.)：台湾プラスチック(台プラグループの創始企業)

66

Ⅰ 化学製品の基礎知識 原単位と生産

0.15～0.25スチレン系共重合樹脂(ＡＢＳ・ＭＢＳ樹脂)

0.6 1.0 0.8 0.65

ブタジエン 合成ゴム(ＳＢＲ・ＢＲ・ＣＲ・ＮＢＲ)

1.1 ＰＴＭＥＧブタジエン樹脂

1.25ＴＨＦ

0.71,4-ブタンジオール

ＰＢＴ

0.85 1.15第２級ブタノール メチルエチルケトン(ＭＥＫ)

Ｂ-Ｂ留分

0.81第３級ブタノール

1.16 1.25無水マレイン酸 1,4-ブタンジオール

0.641.2 ＭＴＢＥ

ポリブテン

0.98イソブチレン 合成ゴム(ＩＩＲ)

0.68メタクリル酸 メタクリル酸エステル

1.2 1.01イソプレン 合成ゴム(ＩＲ)

0.58 0.54～0.56メタン メタノール 酢酸

0.34ＭＭＡ (α法)

0.37ＭＴＢＥ

0.85 0.44 0.15ブタン 無水マレイン酸 ホルムアルデヒド ペンタエリスリトール

【原単位図の見方】

原単位とは、ある物質を製造するのに必要な原料の割合を指すもので、例えば、ＰＴＡを１トン

作るのに必要なパラキシレンの量は0.66トンである。

図では、右側の物質を製造するのに必要な左側の物質の原単位を両者の間に記している。例えば、

エチレン～ＥＤＣ～ＶＣＭ～ＰＶＣという一連の誘導品の場合、エチレン0.29トンと塩素0.73トンか

ら１トンのＥＤＣが製造でき、1.62トンのＥＤＣを熱分解すると１トンのＶＣＭが生成、その際分離

した塩化水素ガスと別のエチレンを反応させると再びＥＤＣが製造できる。このためＶＣＭ１トンの

製造に要するＥＤＣの量は、塩化水素循環利用(オキシ法)の場合0.81トンで済む。ＶＣＭの下に記し

ている（ ）内のＣ２=0.47とは、ＶＣＭ１トンに必要なエチレンの量が0.47トンであることを示す

原油とナフサの輸入価格推移

汎用樹脂の東南アジア市況推移

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

120

130$/b

2009/1 2010/1 2011/1 2012/1 2013/1 2014/1 2015/1 2016/1 2017/1 2018/1 18/12

135.14

2012/4

2009/1

原油71.67↑ナフサ68.05↑

127.55

原油　126.91

2008/8

←ナフサ最安値

←原油価格最高値

ナフサ119.46

37.7

原油最安値↑30.43

2016/2

ナフサ39.0→

←ナフサ最高値

↑

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

2200

14/1 3 5 7 9 1115/1 3 5 7 9 1116/1 3 5 7 9 1117/1 3 5 7 9 1118/1 3 5 7 9 11

ＬＤＰＥ ＨＤＰＥ ＰＰ ＰＳ

$/t

80

Ⅰ 化学製品の基礎知識 価格推移

84

Ⅰ 化学製品の基礎知識 価格推移

過去３年間の主要石油化学製品価格動向〈2017～2019年〉（中間原料）

Ｅ Ｇスチレンモノマー アクリロニトリル 高純度テレフタル酸

(繊維用)

東南アジア 東南アジア 極東リスト 東南アジア国内価格 国内価格 国内価格 国内価格

SPOT 契約 価格 契約

(円／㎏) (＄／MT) (円／㎏) (＄／MT) (円／㎏) (＄／MT) (円／㎏) (＄／MT)

2017/ 1 166 1,240－1,280 144 1,240 119 1,020 94 640

2 185 1,430－1,470 153 1,350 120 1,060 97 680

3 166 1,260－1,300 172 1,510 125 1,100 96 670

4 148 1,140－1,180 176 1,590 111 1,000 92 650

5 139 1,040－1,080 178 103 920 93

6 142 1,080－1,120 176 94 850 92

7 147 1,110－1,150 179 102 910 93

8 149 1,150－1,190 176 108 980 92

9 166 1,310－1,350 174 111 1,010 91

10 156 1,190－1,230 179 123 1,090 93

11 159 1,200－1,240 181 117 1,030 94

12 165 1,270－1,310 179 119 1,060 93

2018/ 1 169 1,310－1,350 205 1,830 120 1,070 93 650

2 173 1,380－1,420 208 1,900 127 1,160 92 660

3 169 206 1,930 126 1,180 95 700

4 160 1,300－1,340 208 1,950 117 1,100 106 810

5 174 1,390－1,430 217 1,980 126 1,150 109

6 177 1,410－1,450 227 2,070 112 840

7 1,390－1,430 239 2,170 122 1,110 116 870

8 174 1,370－1,410 248 2,230 124 1,120 129 980

9 175 1,380－1,420 122 1,100 138 1,060

10 171 1,310－1,350 247 2,180 127 1,120 135 1,010

11 149 1,120－1,160 204 1,800 124 1,100 121 890

12 130 950－990 181 1,600 107 950 116 850

2019/ 1 123 930－970 152 1,400 98 900 109 820

2 128 960－1,000 158 1,440 89 810 113 850

3 136 1,020－1,060 183 1,650 92 830 116 860

4 134 1,000－1,040 195 1,750 93 840 115 850

5 138 1,040－1,080 222 2,000 89 800 111 820

6 135 212 1,950 77 710 102 750

7 134 176 1,630 103 770

8 129 1,000－1,040 170 1,590 76 95 700

9 176 1,650 91 660

10 122 930－970 170 1,580 79 730 89 640

11 114 840－880 163 1,500 81 740 86 610

12 158 1,450 77 710

４．エチレンセンター各社のオレフィンバランス

三菱ケミカル・茨城のオレフィンバランス

一 次 誘 導 品

生産能力 2019年オレフィン会 社 名 製 品 備 考

（t/y） 消費量(t) 前年実績

〈エチレン〉 日本ポリエチレン Ｌ Ｄ Ｐ Ｅ 62,100 40,000 40,0002019年生産実績 〃 ＬＬＤＰＥ 168,000 129,000 111,000

567,000( 476,000) 三 菱 ケ ミ カ ル Ｅ Ｏ 300,000 240,000 224,000センター外受給 鹿島塩ビモノマー Ｖ Ｃ Ｍ 600,000 272,000 226,000

199,000( 169,000) そ の 他 77,000 39,000 ＪＳＲのＥＰＤＭ向けなどセンター外供給

▲8,000(▲5,000)

合 計 758,000t 758,000 640,000

〈プロピレン〉 日 本 ポ リ プ ロ Ｐ Ｐ 106,000 2020/4停止2019年生産実績 〃 Ｐ Ｐ 150,000 452,000 370,000

340,000( 270,000) 〃 Ｐ Ｐ 300,000センター外受給 三 菱 ケ ミ カ ル キ ュ メ ン 390,000 132,000 109,000

159,000( 227,000) 鹿 島 ケ ミ カ ル アリルクロ 54,000 29,000 28,000ＦＣＣ回収 ライド

50,000 ( 37,000) そ の 他 11,000 13,000 ＡＧＣのＰＯ、ＪＳＲのＥメタセシス法生産 ＰＤＭ向けなど

104,000 ( － )センター外供給

▲29,000( ▲14,000)

合 計 624,000t 624,000 520,000

( )内は前年値 C重化学工業通信社

三菱ケミカル・岡山のオレフィンバランス

一 次 誘 導 品

生産能力 2019年オレフィン会 社 名 製 品 備 考

（t/y） 消費量(t) 前年実績

〈エチレン〉 日本ポリエチレン Ｌ Ｄ Ｐ Ｅ 65,00081,000 85,000

2019年生産実績 〃 ＬＬＤＰＥ 53,000*0 (0) 〃 Ｈ Ｄ Ｐ Ｅ 98,000 83,000 106,000

センター外受給 ク ラ レ 酢酸ビニル 150,000 59,000 56,000295,000( 332,000) 三 菱 ケ ミ カ ル 酢酸ビニル 180,000 37,000 56,000 旧日本合成化学の設備

センター外供給 関 東 電 化 塩素系溶剤 59,800 6,000 6,000▲27,000(▲21,000) そ の 他 2,000 2,000

合 計 268,000t 268,000 311,000

〈プロピレン〉 三 菱 ケ ミ カ ル Ａ Ｎ 115,000 80,000 99,0002019年生産実績 〃 オクタノール 145,000

*0 (0) 99,000 115,000センター外受給 〃 ブタノール 95,000

263,000( 316,000) 日 本 ポ リ プ ロ Ｐ Ｐ 100,000 78,000 86,000センター外供給 そ の 他 3,000 3,000

▲3,000(▲13,000)

合 計 260,000t 260,000 303,000 ＦＣＣ回収は無し

( )内は前年値、*ＡＭＥＣのエチレン生産量は52.5万t/y、プロピレン生産量は34.2万t/y C重化学工業通信社

181

Ⅲ 化学製品の需給実績 石油化学製品需給

190

Ⅲ 化学製品の需給実績 石油化学製品需給

石油化学製品のエチレン換算需給バランス単位：千トン、％

年／月 輸出 輸入 バランス エチレン生産 内 需 輸出 輸入

期 ① 前年比 ② 前年比 ①-② ③ 前年比 ③+②-① 前年比 比率 比率

2015年 2,583.6 17.8 593.6 -19.4 1,990.1 6,883.0 3.6 4,893.0 -5.7 37.5 12.1

2016年 2,233.7 -13.5 769.6 29.6 1,464.1 6,278.8 -8.8 4,814.7 -1.6 35.6 16.0

2017年 2,321.3 3.9 848.0 10.2 1,473.3 6,530.0 4.0 5,056.7 5.0 35.5 16.8

2018年 2,134.0 -8.1 882.7 4.1 1,251.3 6,156.5 -5.7 4,905.2 -3.0 34.7 18.0

2019年 2,510.6 17.6 800.0 -9.4 1,710.7 6,417.9 4.2 4,707.3 -4.0 39.1 17.0

19／１ 198.1 0.3 78.9 2.3 119.2 580.2 -0.7 461.0 -0.6 34.1 17.1

２ 189.8 12.2 71.0 -3.1 118.8 487.5 -6.6 368.7 -13.5 38.9 19.3

３ 221.9 12.4 70.4 -12.1 151.5 562.8 13.8 411.3 9.1 39.4 17.1

１Ｑ 609.8 8.1 220.3 -4.4 389.5 1,630.5 1.8 1,241.0 -2.1 37.4 17.8

４ 218.0 32.8 68.1 -28.9 149.9 515.7 6.6 365.8 -12.0 42.3 18.6

５ 201.8 15.5 68.4 -2.4 133.4 501.4 0.5 368.0 -6.7 40.2 18.6

６ 180.8 13.9 54.9 -11.0 125.9 494.9 21.0 369.0 18.3 36.5 14.9

２Ｑ 600.6 20.7 191.4 -15.9 409.2 1,512.0 8.6 1,102.8 -1.7 39.7 17.4

上期 1,210.4 14.0 411.7 -10.1 798.7 3,142.5 5.0 2,343.8 -1.9 38.5 17.6

７ 212.1 40.5 71.3 -15.3 140.8 516.8 4.2 376.0 -12.4 41.0 19.0

８ 192.2 22.0 68.3 -9.8 123.9 551.0 6.6 427.1 -1.9 34.9 16.0

９ 211.8 54.0 59.9 -6.1 151.9 533.2 12.0 381.3 -5.2 39.7 15.7

３Ｑ 616.1 38.1 199.5 -10.8 416.6 1,601.0 7.5 1,184.4 -6.5 38.5 16.8

10 219.9 12.3 62.2 -18.4 157.7 558.6 1.1 400.9 -7.4 39.4 15.5

11 234.9 5.1 70.9 5.5 164.0 551.9 -1.3 387.9 -3.7 42.6 18.3

12 231.1 11.8 55.7 -2.8 175.4 564.0 0.2 388.6 -6.0 41.0 14.3

４Ｑ 685.9 9.6 188.8 -5.9 497.1 1,674.5 0.0 1,177.4 -5.7 41.0 16.0

下期 1,302.0 21.4 388.3 -8.5 913.7 3,275.5 3.5 2,361.8 -6.1 39.7 16.4

単位：千トン、％ (注)エチレン換算輸出入は、財務省貿易統計をもとにエチレンおよび主要エチレン系製品で

あるＬＤＰＥ、ＥＶＡ、ＨＤＰＥ、ＰＳ、ＦＳ、ＡＢＳ、ＳＭ、エチルベンゼン、ＰＶＣ、ＶＣＭ、ＥＤＣ、Ｅ

Ｇ、ジエチレングリコール、酢酸ビニル、酢酸チルの原単位で算出 出所：経済産業省

［プロピレン］

プロピレンの生産および輸出入推移

単位:トン、％ (Ｄ＝Ｂ－Ｃ、Ｅ＝Ａ＋Ｃ－Ｂ)

プロピレンの誘導品別消費実績

2015年 2016年 2017年 2018年用 途

数 量 前年比 数 量 前年比 数 量 前年比 数 量 前年比

ＰＰ 2,375 106.5 2,343 98.6 2,380 101.6 2,240 94.1アクリル酸 412 101.9 447 108.6 469 104.9 451 96.2ＡＮ 449 93.3 428 95.4 444 103.6 486 109.6フェノール・アセトン 310 109.5 282 91.0 324 115.0 282 87.0ＰＯ 337 89.6 272 80.7 313 114.9 280 89.7ＩＰＡ 145 98.3 150 103.0 173 115.5 153 88.4オクタノール 169 102.4 173 102.4 163 94.1 149 91.5エピクロルヒドリン 83 106.1 82 99.1 91 110.9 93 102.0ＥＰゴム 67 94.4 69 103.0 68 99.7 69 101.4

小 計 4,346 102.6 4,245 97.7 4,424 104.2 4,203 95.0

そ の 他 69 61.5 146 210.1 310 212.5 397 128.3

合 計 4,416 101.5 4,391 99.4 4,734 107.8 4,601 97.2

単位:千トン、％ 各製品の生産実績と原単位をもとに小社が推定

2015年 2016年 2017年 2018年 前年比

国　内　生　産(Ａ) 5,723,033 5,223,124 5,458,709 5,170,305 94.7

輸　 　　　出(Ｂ) 1,326,277 939,576 883,382 728,310 82.4

輸　 　　　入(Ｃ) 12,267 110,527 153,945 165,285 107.4

輸出入バランス(Ｄ) 1,314,011 829,049 729,438 563,025 77.2

内　　　　　需(Ｅ) 4,409,022 4,394,075 4,729,271 4,607,280 97.4

プロピレンの需給バランス

300020001000

01000200030004000500060007000

(単位：千トン)

2015年 2016年 2017年 2018年

輸出

生産

輸入

プロピレンの誘導品別消費比率

219

Ⅳ 化学製品の動向と生産能力 基礎原料

ＰＰ

ＡＮ

ＰＯ

ＥＰゴム その他

2018年

アセトンフェノール・

エピクロルヒドリン

アクリル酸

オクタノール

ＩＰＡ

287

Ⅳ 化学製品の動向と生産能力 中間原料

会社名 米州 欧州 アジア 合計 備考1 イネオス・フェノール 560 1,300 1,8602 三井化学 950 950 2014/12中国250新設3 台湾化学繊維 780 780 2015/春中国300新設4 セプサ 450 250 700 2015/春中国250新設5 錦湖Ｐ＆Ｂ化学 675 675 2016/5韓国300増設6 ＬＧ化学 600 600 2013/2韓国300増設6 長春化工 600 600 2013/8中国300新設8 シェル・ケミカルズ 525 5259 ＰＴＴフェノール 460 46010 AdvanSix(旧ハネウェル) 430 430 2011/3Qｽﾉｺから買収

上位10社計 1,515 1,750 4,315 7,580

世界合計 2,638 2,907 7,427 12,972 *南アフリカ40含む単位：千トン

フェノール生産能力の世界ランキング（2019年末）

フェノールの生産能力比較

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

日本の総能力

イネオス・フェノール

三井化学

台湾化学繊維

セプサ

錦湖Ｐ＆Ｂ化学

ＬＧ化学

長春化工

シェル・ケミカルズ

ＰＴＴフェノール

AdvanSix千トン

［低密度ポリエチレン(ＬＤＰＥ・ＬＬＤＰＥ・ＥＶＡ)］

低密度ポリエチレンの生産および輸出入推移

単位:トン､％ (注)輸入(１)にＬＬＤＰＥと「その他のエチレン重合体｣を含む。ただし、輸出(１)は大半が混合物のため含まない。(２)2017年から「低密度エチレン･アルファ･オレフィン」に分離

2016年 2017年 2018年 2019年 前年比

国　内　生　産　　 1,540,307 1,593,278 1,442,651 1,455,463 100.9

輸　 　　　出(１) 174,323 150,422 158,912 210,456 132.4

輸　 　　　出(２) - 55,286 45,771 62,990 137.6

輸　 　　　入(１) 292,594 70,127 80,607 63,346 78.6

輸　 　　　入(２) - 243,689 298,364 295,633 99.1

輸出入バランス　　 ▲118,271 ▲108,108 ▲174,288 ▲85,533 49.1

内　　　　　需　　 1,658,578 1,701,386 1,616,939 1,540,996 95.3

低密度ポリエチレンの需給バランス

1000

500

0

500

1000

1500

2000

2500(単位：千トン)

2016年 2017年 2018年 2019年

輸出

生産

輸入

低密度ポリエチレンの需要比率

2019年

フィルム

加工紙射出成形

中空成形

パイプ

電線被覆

その他

輸出

低密度ポリエチレンの需要実績推移

2016年 2017年 2018年 2019年 前年比

生 産 1,507,100 1,558,300 1,409,700 1,413,800 100.3

フ ィ ル ム 661,320 673,587 628,259 599,271 95.4加 工 紙 255,769 263,661 252,544 248,855 98.5射 出 成 形 83,348 87,354 82,125 77,802 94.7中 空 成 形 42,770 43,271 42,771 43,086 100.7パ イ プ 16,423 16,265 16,872 17,624 104.5電 線 被 覆 57,603 56,646 56,022 55,502 99.1そ の 他 234,923 239,339 236,340 234,120 99.1

国内需要計 1,352,156 1,380,123 1,314,933 1,276,260 97.1輸 出 165,454 121,017 94,729 118,285 124.9

出 荷 合 計 1,517,610 1,501,140 1,409,662 1,394,545 98.9

期 末 在 庫 335,600 383,600 384,700 402,800 104.7

単位:トン、％ 出所：経済産業省化学課(ただし生産と在庫は石油化学工業協会の集計値)

345

Ⅳ 化学製品の動向と生産能力 合成樹脂

会社名 米州 欧州 アジア 合計 備考1 ライオンデルバセル 1,899 2,630 826 5,355 北米最大能力2 ブラスケム 3,871 625 4,496 伯1850／米1570、

2020/1Qラポルテで450新設予定

3 ＳＡＢＩＣ 1,100 2,470 3,5704 リライアンス 3,500 3,5005 トタルペトロケミカルズ 1,200 1,370 420 2,9906 ボレアリス／ボルージュ 990 1,760 2,750 2020/央ベルギーで

80増強予定、2021年「ボルージュ４」で500新設予定

7 エクソンモービル 1,100 300 1,300 2,700 2021/初に米で450稼働予定

8 台プラグループ 873 1,360 2,233 2019/下に米で250予9 ロッテケミカル 1,780 1,780 2018/11マレーシア

で新設～200加算10 イネオス・ポリオレフィ

ンズ810 890 1,700

上位10社計 9,753 7,905 13,416 31,074

世界合計 12,107 11,085 64,325 87,517単位：千トン (注)合弁会社については出資比率に応じた能力を算定

ポリプロピレン生産能力の世界ランキング（2019年末）

ポリプロピレンの生産能力比較

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

日本の総能力

ライオンデルバセル

ブラスケム

ＳＡＢＩＣ

リライアンス

トタルペトロケミカルズ

ボレアリス／ボルージュ

エクソンモービル

台プラグループ

ロッテケミカル

イネオス・ポリオレフィンズ千トン

359

Ⅳ 化学製品の動向と生産能力 合成樹脂