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株式会社 群来留 利尻郡利尻町沓形字日出町50番地5 0163-84-2561 http://www.kukiru.com/ 事業内容/利尻島沓形ネイチャーガイドオフィス、フィッシングガイド、ゲストハウス、BAR、利尻昆布等の販売 設立/2019年4月26日 資本金/100万円 スタッフ/5人(自然ガイド2人、ゲストハウス&BAR 3人) 1975年6月13日、利尻町生まれ。1993年4月、利尻町役場に勤務。 2018年12月、利尻町役場を退職し、翌2019年4月、㈱群来留を設立。利尻山の自然ガイド業を開始。 2020年6月1日、「ゲストハウスいちななにーいち」「BAR 1721」をオープン。フィッシングガイド用の遊漁船「RISHIRI-1721」所有。 佐藤 和久さん …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… 12 31 退調25 宿宿宿BARBAR宿退45 BAR使①社名の由来になっている鰊の群来(佐藤さんが今年、大磯で撮影)。 ②「いちななにーいち」 「1721」は、利尻岳の標高にちなんでいる。 遊漁船「RISHIRI-1721」 ヤマハ発動機 UF-23HT 全長6.27m 幅2.35m エンジン:トーハツ MD50B×2機 ※BAR 1721については本誌表紙も参照してください。 利尻島ゲストハウス 海抜4mの山小屋 「いちななにーいち」 K U K I R U 利尻島沓形に新しい形の宿泊施設が登場 カプセルホテル感覚で利用できる手頃な価 格の宿泊施設。利尻島観光をはじめ滞在型 のワーケーション、1泊2日の旅行から長期滞 在まで、幅広いニーズに対応します。(通年 営業) ●施設概要/チェックイン15:00~20:00、チェ ックアウト9:00、鴛泊港フェリーターミナル・利 尻空港への送迎サービスあり(要予約)、シャワ ールーム・冷蔵庫・電子レンジ(いずれも共同利 用)、鍵付きロッカー、駐車場、FreeWi-Fi完備 ▲縦に広い独立した空間 のシングルタイプ。床下に は大型スーツケースを収納 可能。 素泊り1名¥3,850~ 4名まで利用可能。家族 やグループでの貸切も可 能なドミトリータイプ。 素泊り4名で利用した場合 1名¥2,800~ (いずれも消費税込み) 自炊キッチン付き談話室「りしり時間」 2階建て全18室 ゲストハウスとBAR 1721の外観 シャワールーム 洗濯機も完備 地元民と旅行者の一期一会の場「BAR 1721」にて 所在地/利尻町沓形 字富士見町75番地 ・利尻山登山プラン ・BAR 1721プラン などがあります。 ・「どうみん割」に ついては直接お問 い合わせください。 チェックイン後、到 着祝いにBAR1721 で 乾 杯!利 尻 礼 文 の海鮮をはじめ、 ご当地グルメを楽 しめる炙りコース は1人¥4,000円~ ●主な資格など ・日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅠ ・北海道山岳ガイド協会員 ・利尻山岳会会員 ・利尻バックカントリー ネットワーク会員 ・利尻島スノーモービル 適正利用協議会事務局 ・小型船舶操縦士 ・軟式野球審判員1級 (利尻町軟式野球連盟理事長) ※群来/春、産卵のために鰊の大群が海岸に押し寄せ、放卵放精によって海が乳白色に染まる現象。 尊敬する渡邊敏哉さん(左)と (消費税込み)

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Page 1: JN119 2 3...株式会社 群来留 利尻郡利尻町沓形字日出町50番地5 0163-84-2561  事業内容/利尻島沓形ネイチャーガイド

株式会社 群来留利尻郡利尻町沓形字日出町50番地5 0163-84-2561 http://www.kukiru.com/■事業内容/利尻島沓形ネイチャーガイドオフィス、フィッシングガイド、ゲストハウス、BAR、利尻昆布等の販売■設立/2019年4月26日 ■資本金/100万円 ■スタッフ/5人(自然ガイド2人、ゲストハウス&BAR 3人)

1975年6月13日、利尻町生まれ。1993年4月、利尻町役場に勤務。2018年12月、利尻町役場を退職し、翌2019年4月、㈱群来留を設立。利尻山の自然ガイド業を開始。

2020年6月1日、「ゲストハウスいちななにーいち」「BAR 1721」をオープン。フィッシングガイド用の遊漁船「RISHIRI-1721」所有。

佐藤 和久さん……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………………………………………

新進気鋭の経営者は元公務員

 

生粋の利尻町生まれの利尻町育

ち。町の高校を卒業すると同時に、

この島の役に立つ仕事がしたいと

思い、公務員となり利尻町役場に。

教育委員会を皮切りに建築農林係

(まち環境整備課)、水産係(まち産

業推進課)など、ひと通りの職務

を経験したのち、2018年12月

31日をもって依願退職。最後の役

職は、もっとも町長室に近い総務

係長でした。

 

そんな佐藤和久さんですが、公

務員の頃から、島を内外両面から

見る視点を大事にしてきました。

例えば、ある首都圏の国立大学の

学生が利尻島について論文を書こ

うとする時、島を代表して調査・

インタビューに協力してきたのが

佐藤さん。ユーチューバーとして

も有名で世界を旅する定住旅行家

が、鴛泊港のエスカレーターから

降りてきた時も、プラカードを持

って笑顔で迎え入れるのは彼でし

た。言うならば、佐藤さんは利尻

島のエントランスであり、フロン

トであり、コンシェルジュのよう

な存在でした。

 

また、今夏は新型コロナウイル

ス感染症対策のため、やむなく中

止となりましたが、踊りやパレー

ド、大規模な露店で賑わう〝利尻

浮島まつり〞

では、ムード

メーカーとし

て会場を沸か

せ、誰よりも

島のイベント

を盛り上げて

きた一人です。

 「島のみなさんは、私のことをよ

く知ってくれているので、25年間

勤めた役場を辞める時も〝何で

だ?どうしてだ?〞と咎められる

こともなく、むしろ〝何がやりた

いんだ?〞と、色んな助け舟を出

してくれてとても感謝しています。

 

もともと旅行が大好きで、色ん

な場所を観光して回っていました

から、旅先での現地の人たちとの

交流や趣味を通してのコミュニケ

ーションを楽しんできました。そ

んな中で、様々なリゾート地や自

然豊かな街のゲストハウスに泊ま

り、登山や釣りなどをして帰って

きたある日、〝あっ、自分がやりた

かったのはこれだ!〞と気づき、

ようやく実現したところです。」

 

今年6月1日、コロナ禍での苦

いオープンとなりましたが、佐藤

さんが経営する利尻島ゲストハウ

ス「いちななにーいち」は、おそ

らく島内一の格安宿泊施設だとは

思いますが、ここは単なる安宿で

はありません。

 

ゲストハウスという形態は、か

つてはバックパッカーなどの一人

旅向けの安宿で、安かろう悪かろ

うというイメージがどこかについ

て回っていました。ところが、こ

こには、そんな印象はありません。

確かにベッド周りのスペースは最

小限ですが、無限の楽しみ方があ

りそうな、そんな予感さえします。

 「自分だったらこういうスペース

や機能があったら嬉しい、という

ようなイメージを形にしました。

旅行者には外国人も多いため、和

室も設けて、日本文化に触れても

らおうと。談話室には自炊ができ

るようにキッチンを付けて、間取

りを広めにし人と人との繋がりを

生む場所にな

れば。トイレ

やシャワー室、

洗面化粧台は

清潔感のある

最新のものを。

さらに、リー

ズナブルにお

酒や食事を楽

しんでいただ

いて、世界中

探しても利尻

にしかないよ

うな食文化の

魅力を、炙り

BARで提供

できたらなと。ついでに自分がハ

マってる薫製やスパイスカレーも

看板メニューにしたいと。」そう

して、古民家風居酒屋をリノベー

ションした『BAR1721』も

併設し、クオリティの高いゲスト

ハウスが完成しました。

 

宿泊業・飲食業のほかに、佐藤

さんにはもう一つ別の顔がありま

す。それは役場退職後すぐに始め

た自然ガイドの仕事です。

 「外から内から色んなふうに利尻

を見てきましたが、どこから帰っ

てきても実感することがあります。

それは〝あぁやっぱり利尻はいい

な〞〝利尻が大好きだ〞という単純

なことなのですが、歳をとればと

るほど(現在45歳)、利尻の良さが

分かってくるのです。その最大の

ものは、私たちに大きな恵みをも

たらしてくれる利尻岳と海です。

この場所で登山やバックカントリ

ー(ゲレンデスキーではなく自然

の山に登頂し新雪の中を滑り降り

てくる)、スノーモービル、トレ

ッキング、ボートでのフィッシン

グガイドも仕事にしよう」と、利

尻のカリスマガイドであり、佐藤

さんが尊敬してやまない渡邊敏哉

さん(利尻自然ガイドサービス、

まるぜん観光㈱代表取締役)に懇

意にしていただきながら、ガイド

事業も本格化しています。

 

ゲストハウスやBAR、船のネ

ーミングにも利尻岳の標高である

〝1721〞が使われるなど、利

尻へのこだわりが半端ではない佐

藤さん。社名には、利尻島の歴史

と切っても切れない鰊漁にちなん

だ言葉〝群来〞の二文字がついて

います。ゲストハウスの中に、古

い時代の木製の古い漁具が再利用

されていました。その箱は鰊を入

れて背負い加工場まで運ぶ道具

「もっこ」と呼ばれるものでした。

なるほど、佐藤さんはそこまで島

を愛しているのか。新しく起業し

たばかりの経営者の肩に乗った

「もっこ」は、どんな宝を利尻島

に運んでくるのでしょうか。

株式会社

群来留|代表取締役

アウトドア・アクテ�ビテ�と

段違いに美味しい島グルメ。

利尻島の旅の醍醐味を丸ごとどうぞ。

利尻町

佐藤

和久さん

①社名の由来になっている鰊の群来(佐藤さんが今年、大磯で撮影)。②「いちななにーいち」「1721」は、利尻岳の標高にちなんでいる。

遊漁船「RISHIRI-1721」ヤマハ発動機 UF-23HT全長6.27m 幅2.35mエンジン:トーハツ MD50B×2機

今年の春も鰊の群来がありました。

美しいエメラルドな海を作ってくれた鰊に

背中を押されます。

※BAR 1721については本誌表紙も参照してください。

利尻島ゲストハウス海抜4mの山小屋

「いちななにーいち」

KUKIRU

利尻島沓形に新しい形の宿泊施設が登場

カプセルホテル感覚で利用できる手頃な価格の宿泊施設。利尻島観光をはじめ滞在型のワーケーション、1泊2日の旅行から長期滞在まで、幅広いニーズに対応します。(通年営業)●施設概要/チェックイン15:00~20:00、チェックアウト9:00、鴛泊港フェリーターミナル・利尻空港への送迎サービスあり(要予約)、シャワールーム・冷蔵庫・電子レンジ(いずれも共同利用)、鍵付きロッカー、駐車場、FreeWi-Fi完備

▲縦に広い独立した空間のシングルタイプ。床下には大型スーツケースを収納可能。素泊り1名¥3,850~

▲4名まで利用可能。家族やグループでの貸切も可能なドミトリータイプ。素泊り4名で利用した場合1名¥2,800~(いずれも消費税込み)

自炊キッチン付き談話室「りしり時間」

2階建て全18室

ゲストハウスとBAR 1721の外観

シャワールーム 洗濯機も完備

地元民と旅行者の一期一会の場「BAR 1721」にて

所在地/利尻町沓形字富士見町75番地

・利尻山登山プラン・BAR 1721プラン などがあります。・「どうみん割」に ついては直接お問 い合わせください。

チェックイン後、到着祝いにBAR1721で乾杯!利尻礼文の海鮮をはじめ、ご当地グルメを楽しめる炙りコースは1人¥4,000円~

●主な資格など・日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅠ・北海道山岳ガイド協会員・利尻山岳会会員・利尻バックカントリー ネットワーク会員・利尻島スノーモービル 適正利用協議会事務局・小型船舶操縦士・軟式野球審判員1級(利尻町軟式野球連盟理事長)

今年の春も鰊の群来がありました。

美しいエメラルドな海を作ってくれた鰊に

背中を押されます。

※群来/春、産卵のために鰊の大群が海岸に押し寄せ、放卵放精によって海が乳白色に染まる現象。

尊敬する渡邊敏

哉さん(左)と

① ②

(消費税込み)