jset冬合宿「身体というメディア、学習装置としての舞台

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Wrap it up? Copyright(C) 2007 Jun Nakahara, All rights reserved. 1 敢えて言葉にするのなら 皆さんの「たたき台」として

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Wrap it up?

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敢えて言葉にするのなら 皆さんの「たたき台」として

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Day 2

■9:00 – 09:10 Introduction(中原淳) グループ分け

■9:10 – 10:40  Parallel Session 藤倉さん 1-6月B1 高尾さん 7−12月2F

■10:40-11:20 Coffee Break & Learning Tour 7F

■11:20–12:50 Parallel Session 藤倉さん 7-12月B1 高尾さん 1−6月2F

■12:50 – 13:30 Onigiri Lunch@B1F

■13:30 – 14:20 Open Discustion 2F  学び・教育にどう活かすか?

■14:20 – 14:30 Reflection Movie

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インプロ・マイムの学習効果を考える?

【近代科学】  機能主義的(機能介入 – 学習効果の1対1対応)  信頼性 / 再現性 / 妥当性

   ・    ・(これにのらない)    ・

 不調や歪みに気づくこと  長期間にわたる実践

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敢えて言語化するなら、インプロとマイム 1.仲良くなる・序列の一時的解除  ・身体という誰もがもっていて   しかも、コントロールしにくいメディア  ・「擬似的民主制」に近づく場をつくりだす

2.体験に埋め込みメッセージを伝える  ・イルカの調教    偶発的行動と即時強化    まずは動く、支援が提供される    提供された支援のあり方    新人研修や教えて側の研修

3.アクセシビリティの高さ  ・心理的安全を確保すれば、誰にでもアクセスできる  ・言葉に依存しないアクティビティ  ・ファシリテーションの妙 様々な可能性をぜひ皆さん自身で

考えてみて下さい!

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4.意識化していない思考・行動のバイアスの自覚  ・「ワンワード」が苦手な自己の発見  ・日常生活、仕事、そして筋肉阻害(ボアール)    可動域の狭さとルーティン日常生活    身体と同じことは思考にも言えるか?

5.共感的な他者理解  ・他人の思い出を、みんなの身体を使って   表現する

6.協働的なリフレクション  ・リフレクション=個人の活動とされがち  ・「今日一日を体で表現して下さい」

様々な可能性をぜひ皆さん自身で 考えてみて下さい!

敢えて言語化するなら、インプロとマイム

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舞台と学習

●舞台とはそもそも何か?  2つの舞台のとらえ方   1.「日常の舞台化」   ・日常生活の中で流れゆくものを「舞台」として    切り取りスポットライトをあてる    =出来事として意識されてないものにスポットをあてる   2.「非日常としての舞台」   ・日常との「段差」をつくった非日常的空間

 重要な要素     ・宛先性のあるパフォーマンス        ・オーディエンス     ・段差による共同注意(Joint Attention)の喚起

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舞台と学習 ●他者によって構築された舞台  ・「成りたい自己」を誰かに演じきる(Pefromすること)  ・リアルライフとの「段差」とコンフリクト    パウロフレイレ「意識化」  ・「演じられた他者」の内包とアイデンティティ変容

●某社長と有名板長の言葉  ・「演じた先にあるものにしか、人はなれません」

●パワフルなアイデアだが・・・  ・広くあまねく、Equalityを保証しなければ   ならないような「教育現場の導入」では・・・  ・腹をくくる覚悟も必要

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舞台と学習 ●腹をくくる覚悟  ・舞台の「段差」・・非日常的空間として   権威付ければづけるほど、差分は高くなる

   1.どう「舞台」にのせるのか?      「恐怖」をとりのぞくか?    2.日常生活とのギャップ(≒跳躍の可能性)      どのように日常生活と連続させるか?    3.つまづきのショック      どの程度セーフティネットをはるか?    4.Equalityを保証しないこと      当然、結果の平等は保証しえない

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インプロ・マイムを   「学校・職場」に「導入」する?

●学校・職場で働く規範とは激しく対立する?  ・学校・・・身体活動は制限される  ・職場・・・身体活動は効率のために用いられる        管理される対象である  ・インプロマイム・・・自己表現のために用いる

●学校への導入  ・思惑:学校・職場で働く何かを「異化」したい  ・そのときには2つの入れ方がある    ・毒抜き作戦・・・デフォルメしたかたちで             毒を抜いて導入する     ・そのまま作戦・・・異化作用は大きい              ただし拒絶反応は大きい

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インプロ・マイムと教師

●世の中どころか、学校も「前のめり」である  ・前もって「カリキュラム」は決まっている  ・「到達目標」は決まっている  ・「その場で起こっている出来事」から   場をファシリテーションすることにいかに   耐えられるか?

●今日のプログラムのバックステージ  ・大きくは方向性は決まっている   ・常に裏側で情報共有しながら、アドホックに   つくりあげている=それは見えない  ・裏側の「後付意味づけ力・構成力」が必要

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本当に最後に・・・

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リフレクションビデオ

橋本諭先生、産業能率大学の方々の作成

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ワークの記録を自宅で    ひとりで見てください。

Youtube:nakaharalab http://www.youtube.com/user/nakaharalab

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最後になりますが、このたびの合宿に参加し、勇気をもってステージにおたち頂いたみなさま、高尾先生、藤倉先生、橋本先生、橋本研の皆さん、松浦さん、苅部さん、舘野さん、上田信行さんm上田ゼミの皆様、会場をプロデュースいただいた内田洋行のみなさま、ありがとうございました!