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LED トンネル照明灯具標準仕様書 施仕第 18151-W号 平成30年7月 西日本高速道路株式会社

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LED トンネル照明灯具標準仕様書

施仕第 18151-W号

平成30年7月

西日本高速道路株式会社

改定等履歴

改定等年月 種 別 改定等概要

平成 24 年 7 月 制定 新規制定

平成 25 年 7 月 改定 入口照明を追加

平成 26 年 7 月 改定 主要性能の見直し、入口照明の調光機能の

追加

平成 27 年7月 改定

(事務連絡)

照明方式見直し伴う主要性能他見直し、サ

イン照明等の追加

平成 28 年 10 月 改定 対面通行用灯具の追加、サイン照明の削除

平成 30 年 1 月 改定

(事務連絡)

制御方式の見直し、落下対策の追加

平成 30 年 7 月 改定 構造の見直し、二重の安全対策の見直し

本仕様書の適用は以下のとおりである。

西日本高速道路株式会社 平成 30 年 7 月

【 目 次 】

第 1 章 一般事項 ....................................................................... 1

1-1 本仕様書の適用範囲 .............................................................. 1

1-2 トンネル照明設備の概要 .......................................................... 1 1-2-1 機能 ........................................................................ 1 1-2-2 全体構成 .................................................................... 1

1-3 適用規格等 ...................................................................... 2 1-3-1 適用規格及び基準 ............................................................ 2 1-3-2 日本国適用法令 .............................................................. 2

1-4 用語の説明 ...................................................................... 3

1-5 トンネル照明灯具の設置位置 ...................................................... 5

第 2 章 所要条件 ....................................................................... 7

2-1 機能構成及び種別 ................................................................ 7 2-1-1 機能構成 .................................................................... 7 2-1-2 種別 ........................................................................ 8

2-2 構造 ............................................................................ 9

2-3 主要性能 ....................................................................... 11

2-4 機能 ........................................................................... 13 2-4-1 基本照明(プロビーム配光) ................................................. 13 2-4-2 基本照明(対称配光) ....................................................... 15 2-4-3 入口照明 ................................................................... 16 2-4-4 灯具光束 ................................................................... 17 2-4-5 光源色及び演色性 ........................................................... 17 2-4-6 調光機能 ................................................................... 18 2-4-7 調光時の配光特性 ........................................................... 18 2-4-8 通信機能 ................................................................... 18 2-4-9 入力条件 ................................................................... 18 2-4-10 照明ステータス機能 ........................................................ 19 2-4-11 定格入力電圧を加えた時の諸特性 ............................................ 20 2-4-12 電源電圧の変動 ............................................................ 21 2-4-13 停電時の動作 .............................................................. 21 2-4-14 耐雷サージ ................................................................ 22 2-4-15 電磁障害保護 .............................................................. 22

2-5 動作条件 ....................................................................... 22

2-6 信頼性 ......................................................................... 23 2-6-1 LED トンネル照明灯具の期待寿命 ............................................. 23

2-7 保守性 ......................................................................... 23 2-7-1 保守機能 ................................................................... 23 2-7-2 MTTR ....................................................................... 23

2-8 品質管理 ....................................................................... 23

2-9 補修対応 ....................................................................... 24

2-10 性能保証 ...................................................................... 24

第 3 章 検査 .......................................................................... 25

3-1 検査項目 ....................................................................... 25 3-1-1 機器承諾時検査 ............................................................. 25 3-1-2 機器完成時検査 ............................................................. 25

3-2 検査の種別及び数量 ............................................................. 26

1

第1章 一般事項

1-1 本仕様書の適用範囲

本仕様書は、自動車専用道路に設置するトンネル照明設備のうち、LED モジュールを用いた基

本照明及び入口照明用のトンネル照明灯具に適用するものである。

1-2 トンネル照明設備の概要

1-2-1 機能

本設備は、LED トンネル照明灯具をトンネル壁面に設置することにより、運転者に視覚情

報を与えるために必要な明るさを確保し、これによって道路の安全性に関する障害物及び先

行車を認知させ、また視線誘導等について十分に知覚させるものである。

1-2-2 全体構成

本設備は、受配電設備からの電源供給及び制御により、点灯及び消灯するものである。

なお、本設備の標準的な全体構成を図 1-2-1 に示す。

図 1-2-1 全体構成(参考)

LED トンネル照明設備 受配電設備

LED トンネル照明器具 LED トンネル照明器具

LED モジュール LED モジュール

制御装置 端子台 制御装置 端子台 トンネル照明盤

受 電 盤

遠方監視制御設備 防災受信盤

自動調光装置

伝送制御部

電源部 表示操作部

トンネル照明制御装置

制御線

制御信号

監視信号

電源線

:本仕様書適用範囲 :トンネル照明設備 :他設備

2

1-3 適用規格等

本仕様書に記載のない事項については、次の規格等を適用するものとする。

なお、特に版数を指定しない限りは最新版を適用するものとする。

1-3-1 適用規格及び基準

(1) 国際電気標準会議(IEC)推奨規格

(2) 国際電気通信連合電気通信標準化部門勧告(ITU-T)

(3) 国際標準規格(ISO)

(4) 日本工業規格(JIS)

(5) 日本照明工業会(JLMA) 団体規格(JLMA、JIL 及び JEL)

(6) 国際照明委員会(CIE)

(7) VVCI 協会による自主規制

1-3-2 日本国適用法令

(1) 電気事業法(平成 29 年、法律第 41 号)

(2) 電気通信事業法(平成 29 年、法律第 45 号)

(3) 道路法(平成 29 年、法律第 45 号)

(4) 労働安全衛生法(平成 29 年、法律第 41 号)

(5) 電気用品安全法(平成 26 年、法律第 72 号)

(6) 電気設備に関する技術基準を定める省令(平成 29 年、経済産業省令第 32 号)

(7) その他関係法令

3

1-4 用語の説明

本仕様書で使用している用語及び略語等を表 1-4-1 に示す。

表 1-4-1 用語の説明

用語 説明

LEDトンネル照明

灯具

LED の配光を制御する機能をもち、LED モジュール、制御装置、筐体、

透光性カバー、取付金具等から構成されたもの。

照明部 トンネル照明用の LED モジュール、制御装置類で構成されたもの。

LED パッケージ LED チップを樹脂等で封止し、リード(電極)が引き出されたもの。

LED モジュール 基板に取り付けた LED パッケージが一つ又はそれ以上から構成された

ユニット。

制御装置

電源と一つ以上の LED モジュールとの間に挿入したユニットで、LED

モジュールにその定電圧又は定電流を供給するもの。このユニット

は、一つ以上の分離した構成部品からなり、調光、力率改善及び無線

妨害を抑制するための手段を含む。また、トンネル照明制御装置との

通信機能を内蔵し、トンネル照明制御装置からの制御信号に基づきト

ンネル照明灯具の点灯や調光の制御を実施するとともに、灯具の点灯

及び制御の異常についての状態監視信号を制御装置に送信する機能

を持つ。

筐体 トンネル照明器具の外郭部分をいい、透光性カバーと組み合わせて内

蔵部品を保護するもの。

透光性カバー トンネル照明灯具の光を透過する部分。

取付金具 灯具をケーブルラック親桁またはトンネル壁面に固定するもの。

取付部 取付金具と筐体を固定するもの。

落下防止用アイ

ボルト

トンネル照明灯具の落下防止ワイヤー等を取り付けるためのもの。

グレア

ドライバーの視認性に悪影響を与える光のこと。見ようとする対象が

見えにくくなる視機能低下グレアと不快感を与える不快グレアがあ

る。

灯具光束 灯具から放射される全光束。

定格光束 灯具光束の最大値。

設計光束 定格光束以下に設定される灯具光束の設計値。

配光 LED トンネル照明灯具の光度の角度に対する変化、又はその分布。

総合均斉度 対象とする路面内の最小輝度を、同路面内の平均輝度で除して得られ

る値。

車線軸均斉度 対象とする車線の中心線上の最小輝度を、同中心線上の最大輝度で除

して得られる値。

4

車線軸横断方向

均斉度

対象とする路面内の車線横断方向の最小輝度を同車線横断方向の最

大輝度で除して得られる値。

照明率 トンネル照明設備の対象とする面に入射する光束と、その設備に取付

られた個々の灯具光束の総和に対する比。

TI

視機能低下グレアを評価するもので、相対閾値増加(Relative

Threshold Increment)の略。運転者の視野から照明器具が遮られ、

グレアが存在しない場合に視認できる対象物とその背景との輝度差

に対する、グレアが存在する場合において視認できる輝度差の比で表

わされる。TIが小さいほど、障害物は視認しやすい。

相互反射成分 LED トンネル照明灯具から出た光が天井、壁、路面に反射して対象面

に照射される光の成分。

直射成分 LED トンネル照明灯具から直接対象面に照射される光の成分

建築限界 車両等の交通の安全を確保し、車道部に障害となるような物をおいて

はいけない空間確保の限界。

空間の施工限界

舗装のオーバーレイ等を考慮して建築限界の高さよりも 200mm 余裕を

もった空間確保の限界。(路肩部に限っては 50mm の余裕である)

相関色温度 特定の測定条件の下で、明るさを等しくして比較したときに、与えら

れた刺激に対して知覚色が最も近似する黒体の温度

平均演色評価数

試料光源で照明したある物体の色刺激値(心理物理色)が、その色順

応状態を適切に考慮した上で、基準の光で照明した同じ物体の心理物

理色と一致する割合を示す数値。

全光線透過率 試験片の平行入射光束に対する全透過光束の割合。

定格寿命 光束維持率又は残存率がそれぞれ規定値に達するまでの何れか短い

時間。

期待寿命 実際に使用される環境条件において、使用可能と推測される時間。

定格入力電流 定格入力電圧を制御装置に加えた定格光束点灯時に制御装置に流入

する電流。

定格入力電力 定格入力電圧を制御装置に加えた定格光束点灯時の制御装置の入力

電力。

照明ステータス 照明灯具各々に設定された、点灯信号・事象等に応じた照明の点灯動

作に関する機能分類。

MTBF

(Mean Time

Between

Failure)

平均故障間動作時間、故障間動作時間の期待値。ある特定期間中の

MTBF は、その期間中の総合動作時間を総故障数で除した値である。

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MTTR

(Mean Time

To Repair)

平均修復時間、修復時間の期待値。本仕様書における MTTR は、高速

道路上における保守管理上の実績値を考慮し定めることとする。

なお、MTTR の算出に当たっては現地での作業時間とし、交通規制、高

所作業準備及び部材調達等の時間は除くものとする。

機器承諾時検査 機器の組立前に、設備を構成する部品等に求める性能を検査し、検査

結果を提出すること。

同等品以上 ある部品又は製品が、規格により定められた部品又は製品と同じもし

くはそれ以上の性能を持つこと。

機器完成時検査 機器の組立後に、本設備に求める性能を検査し、検査結果を提出する

こと。

1-5 トンネル照明灯具の設置位置

本設備の標準的な設置位置を表 1-5-1 に示す。

表 1-5-1 設置位置

設置条件 設置位置 舗装種別

2車線 図 1-5-1 高機能舗装、アスファルト

又はコンクリート

2車線+非常駐車帯部 図 1-5-2 高機能舗装、アスファルト

又はコンクリート

図 1-5-1 2車線の設置位置

6

図 1-5-2 2車線+非常駐車帯の設置位置

7

第2章 所要条件

2-1 機能構成及び種別

2-1-1 機能構成

LED トンネル照明灯具は、トンネル壁面またはケーブルラック親桁に堅牢に取り付けられ

るものとし、照明率等の所要の光学性能を有するものとする。

LED トンネル照明灯具の標準的な構成を図 2-1-1(1)及び図 2-1-1(2)に示す。

図 2-1-1(1) トンネル照明灯具の標準構成(参考:トンネル壁面取付)

取付金具

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図 2-1-1(2) トンネル照明灯具の標準構成(参考:ケーブルラック取付)

2-1-2 種別

トンネル照明灯具の種別は、表 2-1-1 のとおりとする。

表 2-1-1 LED トンネル照明灯具の種別

種 別※ 配 光 備 考

LED トンネル

照明灯具

LTP-W-○○

「トンネル壁面の両側に設置し、主にトンネルの

全幅員を LED モジュールにより照射する非対称

(プロビーム照明)配光を有する灯具」

基本照明

LTSI-W-○○

「トンネル壁面の両側に設置し、主にトンネルの

全幅員をLEDモジュールにより照射する対称配光

を有する灯具」

基本照明

LTS-W-○○

「トンネル壁面の両側に設置し、主にトンネルの

全幅員をLEDモジュールにより照射する対称配光

を有する灯具」

入口照明

※○○にはユニットの出力(光束クラス)(例「40」)が入るものとする。

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2-2 構造

構造については、以下に示す規格による他、次の(1)~(17)によるものとする。

・JIS C 8105-2-1 照明器具-第 2-1 部:定着灯器具に関する安全性要求事項

・JIS C 8105-3 照明器具-第 3 部:性能要求事項通則

(1) LED トンネル照明灯具の筺体は電気的及び機械的に堅牢でかつ、防塵及び防雨性を有

するものとし、JIS C 8105-1 「照明器具-第1部:安全要求事項通則」に規定する保護

等級 IP55 以上とする。

(2) LED トンネル照明灯具の筺体は、JIS H 4100、JIS H 5202、JIS H 5302 に規定するア

ルミニウム及びアルミニウム合金(押出成形材、プレス成型材、アルミキャスト、アル

ミダイキャスト)とし、標準素材厚さは 2.0mm 以上とする。

(3) 取付部は、鋼製(JIS G 4305 に規定する冷間圧延ステンレス鋼板(SUS304)で標準

素材厚さ 3.0mm 以上と同等以上の耐食性を有するもの)とする。

(4) 取付金具は、鋼製(JIS G 4305 に規定する冷間圧延ステンレス鋼板(SUS304)で標

準素材厚さ 3.0mm 以上と同等以上の耐食性を有するもの)とする。なお、形状と質量を

勘案し、取付金具が所定の耐力を有するものとする。

(5) 取付部及び取付金具は、耐食性に優れたものとし、すきま腐食、応力腐食及び異種金

属同士の接触による電蝕防止等に配慮したものとする。なお取付部・取付金具は原則と

して同じ金属とするが、異種金属の場合は、電蝕防止等に配慮するものとする。

(6) ネジ、ボルト及びナットは、JIS G 4305 に規定する冷間圧延ステンレス鋼板(SUS316)

と同等品以上の耐食性を有するものとする。ただし、取付金具同士の接合及び取付金具

と取付部の接合に使用するボルト及びナットは JIS G 4305 に規定する冷間圧延ステン

レス鋼板(SUS304)と同等品以上の耐食性を有するものとする。

筐体、取付部、及び取付金具と、ネジ、ボルト及びナットが異種金属の組合せとなる

場合は、電蝕防止に配慮するものとする。

(7) 落下防止用アイボルトは、灯具本体の両端に堅牢に取り付けるものとし、JIS G 4321 に規

定する建築構造用ステンレス鋼材(SUS304)のアイボルト(JIS B 1168)製と同等以上の

強度を有するものとする。落下防止用アイボルトの強度は、当該機器の重量によって次式

により算出される作用力に対して、安全率 3 以上とし、灯具本体と落下防止用アイボルト

の接続部は落下防止用アイボルトにかかる作用力と同等以上の強度を有するものとする。

10

(8) 透光性カバーは、ガラス製とし「JIS R 3206[強化ガラス]」によるフロート強化ガラス

と同等品以上の機能を有するものとする。

(9) 筐体の寸法は、高さ(A)、奥行き(B)(取付部含まず)、および幅(C)(取付部含ま

ず)は表 2-2-1 に示す値以下とする。

なお、外形参考図を図 2-2-1 に示す。

表 2-2-1 筐体寸法等

種 別 高さ(A)※2 奥行(B) 幅(C)

LTP-W LTSI-W

LTS-W

130mm 以下 100mm 以下 1200mm 以下

LTS-W※1 160mm 以下 100mm 以下 1500mm 以下

※1 光束 20000lm を超えるものについて適用する。

※2 落下対策用アイボルトは含まない。

図 2-2-1 トンネル照明灯具(参考)

(10) LED トンネル照明灯具の質量は、表 2-2-2 に示す値以下とする。

(ただし、取付部・取付金具・コネクタ付ケーブルを除く)

表 2-2-2 筐体質量等

種 別 灯具重量

LTP-W

LTSI-W

LTS-W

7kg

LTS-W※1 12.5kg

※1 光束 20000lm を超えるものについて適用する

(11) 仕上げ色は、グレーを基調とした無彩色とする。

なお、筐体の外面は、アルカリ洗浄後アルマイト処理のうえ上塗りとしてウレタン樹

脂焼付け塗装と同等以上の耐久性及び耐食性を有する塗装を施すものとし、取付部及び

取付金具の外面は、防錆処理を施し、上塗りとして合成樹脂焼付け塗装と同等以上の耐

久性及び耐食性を有する塗装を施すものとする。このときの筺体部及び取付部の塗装膜

厚は、前面平面部及び背面部で 20μm 以上とする。

11

(12) LED トンネル照明灯具の前面は、回転ブラシ等を使用する清掃時に妨げとなる突起物

がないものとする。

(13) LED トンネル照明灯具は、取付金具によりケーブルラック親桁に容易かつ堅牢に取付

けられ、LED トンネル照明灯具及び部品等が落下しない構造とする。

(14) LED トンネル照明灯具は、使用状態における振動衝撃により LED モジュールの接触不

良、脱落及び取付箇所にゆるみが発生しないものとする。

(15) LED トンネル照明灯具は、密閉構造を原則とする。

なお、ヒンジ・ラッチを有する開閉構造の灯具については、防塵性及び防水性を満足

するものとする。

(16) LED トンネル照明灯具の内部に接地端子を設けるものとする。

(17) 照明灯具は、外面に電源ケーブル及び接地線並びに制御ケーブルを接続するための配

線コネクタを有するものとする。

なお、配線コネクタは電気的接続及び機械的接続が確実で、かつ防水性、防じん性及

び耐久性に優れたものとする。

2-3 主要性能

トンネル内の照明特性は、下記の諸条件(1)~(7)のとき、表 2-3-1(1)のとおりとする。

表 2-3-1(1) 照明特性

照明率 ※1 路面と壁面

輝度比

総合均斉度

車線軸均斉度 TI

鉛直面

照度比

※2

車線軸横断方向均斉度

① 0.66 以上

1:1 以上 Uo は 0.4 以上

Ulは 0.6 以上 8%以下

0.6以上0.6 以上 ② 0.71 以上

③ 0.63 以上 ―

※1 ①:表 2-4-1(1)中の種別 LTP-W80L/R に適用する。

②:①以外の種別 LTP-W 及び LTS-W に適用する。

③:種別 LTSI-W に適用する。

※2 トンネル照明の標準区間 1 スパン内の JIS C 7612「照度測定方法」に示す路面上

の各地点における、水平面照度とその地点の高さ 0.7mの鉛直面照度の比をいう。

(1) 取付角度は、図 2-3-1 に示す範囲 (30~60°) 内で任意とする。

なお、ケーブルラック取付方式にあっては、灯具設置位置について、

灯具設置高さ:GL から 4800mm、走行側壁面から 400mm、追越側壁面から 300mm とする。

12

図 2-3-1 照明率の算出条件(標準断面)

(2) 反射率は、表 2-3-1(2)によるものとする。

表 2-3-1(2) 反射率

反射率(%)

天井 25

路面 アスファルト 10

コンクリート 25

壁 内装板有り 60

内装板無し 25

(3) 壁面反射率は、内装板有りの部分と内装板無しの部分の面積比で按分した平均値とす

る。

(4) トンネル照明灯具の配列は、当該照明灯具を設置するトンネルの配列に合せるものと

する。

(5) 路面については、当該照明灯具を設置するトンネルの路面に応じ、以下に示す反射特

性を使用する。

コンクリート舗装の反射特性 「C1」とする。

アスファルト舗装の反射特性 「C2」とする。

高機能舗装の反射特性 「W2」とする。

(6) 灯具間隔は、当該照明器具を設置するトンネルにおいて「西日本高速道路株式会社

設計要領第七集トンネル照明設備」により算出された灯具間隔によるものとする。

13

(7) 路面輝度および TI 値の算出については、照明灯具の配光を車両進行方向に 1 度刻み

の計算にて確認するものとする。

2-4 機能

2-4-1 基本照明(プロビーム配光)

(1) 定格光束

表 2-4-1(1) 灯具の定格光束

種 別(※1) 100%点灯 50%点灯 25%点灯 備考

LTP-W

80L/R 8750(lm) 4400(lm) 2200(lm)

照明部

60L/R 6250(lm) 3150(lm) 1600(lm)

40L/R 4250(lm) 2150(lm) 1100(lm)

30L/R 3250(lm) 1650(lm) 850(lm)

※1 L:走行車線側用、R:追越車線側用を示す。

(2) 定格寿命

LEDモジュール ・・・・・ 90,000 時間

制御装置 ・・・・・ 90,000 時間

(3) 照明率

表 2-4-1(1)の種別 LTP-W80L/R ついては表 2-4-1(2)、その他は表 2-4-1(3)と

する。

14

表 2-4-1(2) 照明率(基本照明:プロビーム配光)

表 2-4-1(3) 照明率(基本照明:プロビーム配光)

β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U

1 0.013 21 0.258 41 0.431 61 0.492 81 0.500 1 0.013 21 0.258 41 0.431 61 0.492 81 0.500

2 0.025 22 0.269 42 0.437 62 0.493 82 0.500 2 0.025 22 0.269 42 0.437 62 0.493 82 0.500

3 0.038 23 0.280 43 0.442 63 0.493 83 0.500 3 0.038 23 0.280 43 0.442 63 0.493 83 0.500

4 0.050 24 0.291 44 0.447 64 0.494 84 0.500 4 0.050 24 0.291 44 0.447 64 0.494 84 0.500

5 0.063 25 0.302 45 0.452 65 0.495 85 0.500 5 0.063 25 0.302 45 0.452 65 0.495 85 0.500

6 0.075 26 0.312 46 0.456 66 0.496 86 0.500 6 0.075 26 0.312 46 0.456 66 0.496 86 0.500

7 0.088 27 0.321 47 0.459 67 0.496 87 0.500 7 0.088 27 0.321 47 0.459 67 0.496 87 0.500

8 0.100 28 0.331 48 0.463 68 0.497 88 0.500 8 0.100 28 0.331 48 0.463 68 0.497 88 0.500

9 0.113 29 0.341 49 0.467 69 0.497 89 0.500 9 0.113 29 0.341 49 0.467 69 0.497 89 0.500

10 0.125 30 0.351 50 0.470 70 0.498 90 0.500 10 0.125 30 0.351 50 0.470 70 0.498 90 0.500

11 0.138 31 0.359 51 0.473 71 0.498 11 0.138 31 0.359 51 0.473 71 0.498

12 0.150 32 0.367 52 0.475 72 0.498 12 0.150 32 0.367 52 0.475 72 0.498

13 0.163 33 0.376 53 0.478 73 0.499 13 0.163 33 0.376 53 0.478 73 0.499

14 0.175 34 0.384 54 0.480 74 0.499 14 0.175 34 0.384 54 0.480 74 0.499

15 0.187 35 0.392 55 0.483 75 0.499 15 0.187 35 0.392 55 0.483 75 0.499

16 0.199 36 0.399 56 0.485 76 0.499 16 0.199 36 0.399 56 0.485 76 0.499

17 0.211 37 0.406 57 0.486 77 0.499 17 0.211 37 0.406 57 0.486 77 0.499

18 0.223 38 0.413 58 0.488 78 0.500 18 0.223 38 0.413 58 0.488 78 0.500

19 0.235 39 0.420 59 0.489 79 0.500 19 0.235 39 0.420 59 0.489 79 0.500

20 0.247 40 0.426 60 0.491 80 0.500 20 0.247 40 0.426 60 0.491 80 0.500

車 道 側 歩 道 側

β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U

1 0.014 21 0.287 41 0.450 61 0.493 81 0.500 1 0.014 21 0.287 41 0.450 61 0.493 81 0.500

2 0.029 22 0.299 42 0.453 62 0.494 82 0.500 2 0.029 22 0.299 42 0.453 62 0.494 82 0.500

3 0.043 23 0.311 43 0.457 63 0.495 83 0.500 3 0.043 23 0.311 43 0.457 63 0.495 83 0.500

4 0.057 24 0.323 44 0.461 64 0.496 84 0.500 4 0.057 24 0.323 44 0.461 64 0.496 84 0.500

5 0.072 25 0.334 45 0.465 65 0.497 85 0.500 5 0.072 25 0.334 45 0.465 65 0.497 85 0.500

6 0.086 26 0.344 46 0.467 66 0.497 86 0.500 6 0.086 26 0.344 46 0.467 66 0.497 86 0.500

7 0.100 27 0.354 47 0.470 67 0.497 87 0.500 7 0.100 27 0.354 47 0.470 67 0.497 87 0.500

8 0.115 28 0.364 48 0.472 68 0.498 88 0.500 8 0.115 28 0.364 48 0.472 68 0.498 88 0.500

9 0.129 29 0.373 49 0.475 69 0.498 89 0.500 9 0.129 29 0.373 49 0.475 69 0.498 89 0.500

10 0.143 30 0.383 50 0.478 70 0.499 90 0.500 10 0.143 30 0.383 50 0.478 70 0.499 90 0.500

11 0.157 31 0.390 51 0.479 71 0.499 11 0.157 31 0.390 51 0.479 71 0.499

12 0.171 32 0.398 52 0.481 72 0.499 12 0.171 32 0.398 52 0.481 72 0.499

13 0.184 33 0.405 53 0.483 73 0.500 13 0.184 33 0.405 53 0.483 73 0.500

14 0.198 34 0.413 54 0.485 74 0.500 14 0.198 34 0.413 54 0.485 74 0.500

15 0.212 35 0.420 55 0.487 75 0.500 15 0.212 35 0.420 55 0.487 75 0.500

16 0.225 36 0.425 56 0.488 76 0.500 16 0.225 36 0.425 56 0.488 76 0.500

17 0.237 37 0.430 57 0.489 77 0.500 17 0.237 37 0.430 57 0.489 77 0.500

18 0.250 38 0.435 58 0.490 78 0.500 18 0.250 38 0.435 58 0.490 78 0.500

19 0.263 39 0.441 59 0.491 79 0.500 19 0.263 39 0.441 59 0.491 79 0.500

20 0.276 40 0.446 60 0.492 80 0.500 20 0.276 40 0.446 60 0.492 80 0.500

車 道 側 歩 道 側

15

2-4-2 基本照明(対称配光)

(1) 定格光束

表 2-4-2(1) 灯具の定格光束

種 別(※1) 100%点灯 50%点灯 25%点灯 備考

LTSI-W

70 7700(lm) 3850(lm) 1950(lm)

照明部

60 6350(lm) 3150(lm) 1550(lm)

50 5500(lm) 2750(lm) 1400(lm)

40 4600(lm) 2300(lm) 1150(lm)

※1 LTSI-W70 及び 50:コンクリート舗装用

LTSI-W60 及び 40:アスファルト舗装用

(2) 定格寿命

LEDモジュール ・・・・・ 90,000 時間

制御装置 ・・・・・ 90,000 時間

(3) 照明率

表 2-4-2(1)の種別 LTSI-W70 及び 50 については表 2-4-2(2)、その他は表 2-4-2

(3)とする。

表 2-4-2(2) 照明率(基本照明:対称配光)

β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U

1 0.016 21 0.414 41 0.532 61 0.536 81 0.537 1 0.012 21 0.199 41 0.332 61 0.435 81 0.462

2 0.033 22 0.431 42 0.533 62 0.536 82 0.537 2 0.024 22 0.207 42 0.338 62 0.439 82 0.462

3 0.049 23 0.448 43 0.533 63 0.536 83 0.537 3 0.037 23 0.214 43 0.343 63 0.442 83 0.462

4 0.066 24 0.465 44 0.534 64 0.536 84 0.537 4 0.049 24 0.222 44 0.349 64 0.446 84 0.462

5 0.082 25 0.482 45 0.534 65 0.536 85 0.537 5 0.061 25 0.229 45 0.355 65 0.450 85 0.462

6 0.103 26 0.489 46 0.534 66 0.536 86 0.537 6 0.071 26 0.236 46 0.360 66 0.452 86 0.462

7 0.124 27 0.497 47 0.534 67 0.536 87 0.537 7 0.081 27 0.243 47 0.366 67 0.454 87 0.462

8 0.144 28 0.504 48 0.535 68 0.537 88 0.537 8 0.090 28 0.249 48 0.371 68 0.455 88 0.463

9 0.165 29 0.512 49 0.535 69 0.537 89 0.537 9 0.100 29 0.256 49 0.377 69 0.457 89 0.463

10 0.186 30 0.519 50 0.535 70 0.537 90 0.537 10 0.110 30 0.263 50 0.382 70 0.459 90 0.463

11 0.207 31 0.521 51 0.535 71 0.537 11 0.119 31 0.270 51 0.387 71 0.459

12 0.228 32 0.523 52 0.535 72 0.537 12 0.127 32 0.276 52 0.392 72 0.460

13 0.250 33 0.525 53 0.535 73 0.537 13 0.136 33 0.283 53 0.398 73 0.460

14 0.271 34 0.527 54 0.535 74 0.537 14 0.144 34 0.289 54 0.403 74 0.461

15 0.292 35 0.529 55 0.535 75 0.537 15 0.153 35 0.296 55 0.408 75 0.461

16 0.313 36 0.530 56 0.535 76 0.537 16 0.161 36 0.302 56 0.413 76 0.461

17 0.334 37 0.530 57 0.535 77 0.537 17 0.169 37 0.308 57 0.417 77 0.461

18 0.355 38 0.531 58 0.536 78 0.537 18 0.176 38 0.314 58 0.422 78 0.462

19 0.376 39 0.531 59 0.536 79 0.537 19 0.184 39 0.320 59 0.426 79 0.462

20 0.397 40 0.532 60 0.536 80 0.537 20 0.192 40 0.326 60 0.431 80 0.462

車 道 側 歩 道 側

16

表 2-4-2(3) 照明率(基本照明:対称配光)

2-4-3 入口照明

(1) 定格光束

表 2-4-3(1) 灯具の定格光束

種別 100%点灯 50%点灯

LTS-W

70 7500(lm) 3750(lm)

150 15000(lm) 7500(lm)

250 25000(lm) 12500(lm)

300 35000(lm) 17500(lm)

(2) 定格寿命

LEDモジュール ・・・・・ 60,000 時間

制御装置 ・・・・・ 60,000 時間

β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U

1 0.011 21 0.214 41 0.337 61 0.384 81 0.389 1 0.012 21 0.246 41 0.449 61 0.565 81 0.607

2 0.023 22 0.223 42 0.341 62 0.385 82 0.389 2 0.024 22 0.258 42 0.457 62 0.569 82 0.608

3 0.034 23 0.231 43 0.344 63 0.385 83 0.389 3 0.035 23 0.269 43 0.465 63 0.572 83 0.608

4 0.045 24 0.239 44 0.348 64 0.386 84 0.389 4 0.047 24 0.280 44 0.473 64 0.575 84 0.609

5 0.057 25 0.247 45 0.352 65 0.386 85 0.389 5 0.059 25 0.292 45 0.481 65 0.579 85 0.610

6 0.068 26 0.254 46 0.355 66 0.387 86 0.389 6 0.071 26 0.303 46 0.488 66 0.581 86 0.610

7 0.078 27 0.261 47 0.358 67 0.387 87 0.389 7 0.082 27 0.313 47 0.495 67 0.584 87 0.610

8 0.089 28 0.268 48 0.361 68 0.388 88 0.389 8 0.094 28 0.324 48 0.501 68 0.586 88 0.610

9 0.100 29 0.275 49 0.364 69 0.388 89 0.389 9 0.106 29 0.335 49 0.508 69 0.589 89 0.610

10 0.111 30 0.282 50 0.367 70 0.388 90 0.389 10 0.118 30 0.346 50 0.515 70 0.592 90 0.611

11 0.121 31 0.288 51 0.369 71 0.389 11 0.129 31 0.356 51 0.520 71 0.593

12 0.130 32 0.293 52 0.371 72 0.389 12 0.141 32 0.366 52 0.526 72 0.595

13 0.140 33 0.299 53 0.373 73 0.389 13 0.153 33 0.375 53 0.531 73 0.597

14 0.150 34 0.305 54 0.375 74 0.389 14 0.165 34 0.385 54 0.536 74 0.599

15 0.160 35 0.311 55 0.376 75 0.389 15 0.176 35 0.395 55 0.542 75 0.601

16 0.170 36 0.315 56 0.378 76 0.389 16 0.188 36 0.405 56 0.546 76 0.602

17 0.179 37 0.320 57 0.379 77 0.389 17 0.200 37 0.414 57 0.550 77 0.603

18 0.188 38 0.325 58 0.381 78 0.389 18 0.212 38 0.423 58 0.554 78 0.604

19 0.197 39 0.329 59 0.382 79 0.389 19 0.223 39 0.432 59 0.558 79 0.605

20 0.206 40 0.334 60 0.383 80 0.389 20 0.235 40 0.441 60 0.562 80 0.607

車 道 側 歩 道 側

17

(3) 照明率

表 2-4-3(2) 照明率(入口照明)

2-4-4 灯具光束

定格光束は照明灯具の種別に応じ表 2-4-1(1)、表 2-4-2(1)及び表 2-4-3(1)の光束値以上

とし、灯具光束の平均値は定格光束の 100%以上、灯具光束の最低値は定格光束の 90%以上と

する。

2-4-5 光源色及び演色性

(1) 照明部の相関色温度及び平均演色評価数

LED トンネル照明灯具の照明部の相関色温度、平均演色評価数は、表 2-4-5(1)のと

おりとする。

表 2-4-5(1) 相関色温度及び平均演色評価数(照明部)

相関色温度 平均演色評価数 Ra

4,500 K ± 1,000 K ※ 60 以上

※ 非常駐車帯部は、基本照明の相関色温度に対し、差をもたせてもよい。

β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U β° U

1 0.016 21 0.336 41 0.494 61 0.500 81 0.500 1 0.016 21 0.336 41 0.494 61 0.500 81 0.500

2 0.031 22 0.350 42 0.495 62 0.500 82 0.500 2 0.031 22 0.350 42 0.495 62 0.500 82 0.500

3 0.047 23 0.364 43 0.496 63 0.500 83 0.500 3 0.047 23 0.364 43 0.496 63 0.500 83 0.500

4 0.063 24 0.378 44 0.497 64 0.500 84 0.500 4 0.063 24 0.378 44 0.497 64 0.500 84 0.500

5 0.079 25 0.392 45 0.498 65 0.500 85 0.500 5 0.079 25 0.392 45 0.498 65 0.500 85 0.500

6 0.096 26 0.403 46 0.498 66 0.500 86 0.500 6 0.096 26 0.403 46 0.498 66 0.500 86 0.500

7 0.113 27 0.414 47 0.498 67 0.500 87 0.500 7 0.113 27 0.414 47 0.498 67 0.500 87 0.500

8 0.129 28 0.425 48 0.499 68 0.500 88 0.500 8 0.129 28 0.425 48 0.499 68 0.500 88 0.500

9 0.146 29 0.436 49 0.499 69 0.500 89 0.500 9 0.146 29 0.436 49 0.499 69 0.500 89 0.500

10 0.163 30 0.447 50 0.499 70 0.500 90 0.500 10 0.163 30 0.447 50 0.499 70 0.500 90 0.500

11 0.180 31 0.453 51 0.499 71 0.500 11 0.180 31 0.453 51 0.499 71 0.500

12 0.196 32 0.460 52 0.499 72 0.500 12 0.196 32 0.460 52 0.499 72 0.500

13 0.213 33 0.467 53 0.500 73 0.500 13 0.213 33 0.467 53 0.500 73 0.500

14 0.229 34 0.473 54 0.500 74 0.500 14 0.229 34 0.473 54 0.500 74 0.500

15 0.246 35 0.480 55 0.500 75 0.500 15 0.246 35 0.480 55 0.500 75 0.500

16 0.261 36 0.482 56 0.500 76 0.500 16 0.261 36 0.482 56 0.500 76 0.500

17 0.277 37 0.485 57 0.500 77 0.500 17 0.277 37 0.485 57 0.500 77 0.500

18 0.292 38 0.488 58 0.500 78 0.500 18 0.292 38 0.488 58 0.500 78 0.500

19 0.307 39 0.490 59 0.500 79 0.500 19 0.307 39 0.490 59 0.500 79 0.500

20 0.323 40 0.493 60 0.500 80 0.500 20 0.323 40 0.493 60 0.500 80 0.500

18

2-4-6 調光機能

調光制御は、照明制御装置からの調光信号を送受信することにより灯具の光束比率を制御

するものとし、基本照明、入口照明について、それぞれ、表 2-4-6(1)及び表 2-4-6(2)のとお

りとする。

表 2-4-6(1) 調光制御(基本照明の照明部)

調光状態 光束比率

全光(100%調光) 100%

50%調光 50%

25%調光 25%

表 2-4-6(2) 調光制御(入口照明の照明部)

調光状態 光束比率

全光(100%調光) 100%

50%調光 50%

2-4-7 調光時の配光特性

全光時と調光時の配光特性に変化がないものとする。

2-4-8 通信機能

トンネル照明制御装置から送信される点灯モード信号を受信するとともに、同装置へ状態

監視信号を送信する機能を有するものとする。

なお、これらの詳細については別に定めるトンネル照明制御装置仕様書による。

2-4-9 入力条件

トンネル照明灯具の入力条件は、表 2-4-9 のとおりとする。

表 2-4-9 入力条件

種別 入力条件 定格周波数 備考

電源 460V 60 Hz 照明部

19

2-4-10 照明ステータス機能

トンネル照明灯具は、灯具毎に識別 ID と表 2-4-10 に示すステータスを有し、かつトンネル

照明制御装置からの点灯モード信号等によりステータスに応じて動作する機能を有するもの

とする。

表 2-4-10 照明ステータス

照明ステータス 点灯/消灯(定格光束に対する割合)(※1)

照明種別 点灯モード

(※3)

記号 通常時 停電時 非常時 信号断時

(※2)

基本照明

非常時照明 INV 点灯

(100/50/25)

点灯

(100)

点灯

(100)

点灯

(100)

停電時照明 GC 点灯

(100/50/25)

点灯

(100)

消灯 点灯

(100)

一般照明(L) AC/GC 点灯

(100/50/25)

消灯 消灯 点灯

(100)

一般照明

(R)

AC 点灯

(100/50/25)

消灯 消灯 点灯

(100)

入口照明

曇天1

(L、R)

曇天1

点灯

(100/50/0)

消灯 消灯 点灯

(100)

曇天2

(L、R)

曇天2

点灯

(100/50/0)

消灯 消灯 点灯

(100)

晴天1

(L、R)

晴天1 点灯

(100/50/0)

消灯 消灯 点灯

(100)

晴天2

(L、R)

晴天2 点灯

(100/50/0)

消灯 消灯 点灯

(100)

※1 トンネル照明制御装置からの点灯(ステータス)信号に応じて動作(数字は調光率を表

す)

※2 トンネル照明制御装置からの通信信号断において動作

※3 L:走行車線側、R:追越車線側

20

2-4-11 定格入力電圧を加えた時の諸特性

(1) 定格周波数の定格入力電圧を照明部に加えた時の LED トンネル照明灯具の諸特性(定

格値)は、表 2-4-11(1)及び表 2-4-11(2)のとおりとする。

表 2-4-11(1) 諸特性(基本照明)

種 別

定格

入力

電圧

(V)

入力電流(A) 入力電力(W)

定格

光束

点灯時

50%

調光時

(注 1)

25%

調光時

(注1)

定格

光束

点灯時

50%

調光時

(注1)

25%

調光時

(注 1)

LTP-W

80L/R 460 0.212

以下

0.120

以下

0.076

以下

96

以下

51

以下

30

以下

60L/R 460 0.152

以下

0.086

以下

0.055

以下

70

以下

38

以下

22

以下

40L/R 460 0.103

以下

0.059

以下

0.037

以下

48

以下

26

以下

15

以下

30L/R 460 0.07

以下

0.040

以下

0.025

以下

37

以下

20

以下

12

以下

LTSI-W

70 460 0.16

以下

0.09

以下

0.06

以下

73

以下

38

以下

21

以下

60 460 0.16

以下

0.09

以下

0.06

以下

73

以下

38

以下

21

以下

50 460 0.11

以下

0.06

以下 ―

51

以下

28

以下 ―

40 460 0.11

以下

0.06

以下 ―

51

以下

28

以下 ―

(注 1)50%調光・25%調光とは、それぞれ定格光束に対する比率をいう。LED トンネル照明灯具

の照明部の力率は定格点灯時 90%以上、50%調光時 85%以上とする。

21

表 2-4-11(2) 諸特性(入口照明)

種 別

定格

入力

電圧

(V)

入力電流(A) 入力電流(W)

定格

光束

点灯時

50%

調光時

(注 1)

定格

光束

点灯時

50%

調光時

(注 1)

LTS-W

350 460 0.769

以下

0.385

以下

340

以下

170

以下

250 460 0.549

以下

0.280

以下

243

以下

122

以下

150 460 0.330

以下

0.180

以下

146

以下

75

以下

70 460 0.166

以下

0.095

以下

73

以下

40

以下

(注 1)50%調光とは、それぞれ定格光束に対する比率をいう。

2-4-12 電源電圧の変動

正常に動作する電源電圧の範囲は、定格の入力電圧に対して±10%とする。

2-4-13 停電時の動作

瞬時停電においては復電後直ちに再点灯できるものとし、復電の 0.3 秒後の灯具光束は、

不点灯となる前の安定した点灯状態の 80%以上とする。

ただし、入口照明、基本照明(AC/GC)については、制御により点灯されるものとし、上記

の限りとはしない。

22

2-4-14 耐雷サージ

回路保護は、JIS C 61000-4「電磁両性 第 4 部」に準拠するものとし、表 2-4-14 による

ものとする。

表 2-4-14 耐雷サージ性能

2-4-15 電磁障害保護

(1) 制御装置の電磁障害保護は、PSE(電気用品安全法)規格によるものとする。

(2) 灯具の電磁障害保護は、「IEC 61000-3-2 Class C 高調波電流」、「電気用品安全法

J55015 雑音端子電圧」、「VCCI Class B 放射エミッション」に規定する値以下とする。

2-5 動作条件

LED トンネル照明灯具が正常に動作できる条件を表 2-5-1 に示す。

表 2-5-1 動作条件

環境条件 備考

IEC60721-3-4

環境条件 4K2/4Z1/4Z4/4B1/4C2

K:気象条件

Z:特別な気象条件

B:微生物条件

C:化学的活性物質

ただし、環境条件 4K2 の「a)低温」については、-10℃とする。

詳細は、IEC60721-3-4 「JIS C 60721-3-4[環境条件と分類 環境パラメータとその厳しさ

のグループ別分類 屋外固定仕様の条件]を参照のこと。

規格名 JIS 番号 内容

耐静電気性 JIS C 61000-4-2

レベル 4

8kV(接触放電)、15kV(気中放電)

放電抵抗 330Ω、充電容量 150pF

正/負 各 5 回異常のないこと。

ファスト・トランジェント

/バースト

JIS C 61000-4-4

レベル 3

印加電圧±2kV、繰返し率 100kHz

バースト長 0.75m、バースト周期

300ms

耐雷サージ性 JIS C 61000-4-5

クラス 4

ノーマル ±2kV

コモン ±4kV

再使用可のこと

23

2-6 信頼性

2-6-1 LEDトンネル照明灯具の期待寿命

LEDトンネル照明灯具の期待寿命は、2-5の動作条件において基本照明は90,000時間以上、

入口照明は 60,000 時間以上とし、次の(1)~(3)によるものとする。

(1) LED モジュールの定格寿命

LED モジュールの定格寿命は、灯具内に組み込んだ状態で、灯具の周囲温度 40℃におい

て基本照明は 60,000 時間以上、入口照明は 40,000 時間以上とする。なお、ここで規定す

る定格寿命は、灯具の光束維持率が 80%に達するまでの時間とする。

(2) 制御装置の期待寿命

LED モジュール用の制御装置の期待寿命は、灯具内に組み込んだ状態で、灯具の周囲温

度 40℃において基本照明は 60,000 時間以上、入口照明は 40,000 時間以上とする。なお、

ここで規定する期待寿命は、電解コンデンサの推定寿命及び MTBF により算定する。

(3) 樹脂系レンズの期待寿命

光学系を構成する樹脂系レンズの期待寿命は、灯具内に組み込んだ状態で、灯具の周囲

温度 40℃において基本照明は 60,000 時間以上、入口照明は 40,000 時間以上とする。

2-7 保守性

2-7-1 保守機能

トンネル照明灯具の交換が容易にできるものとする。またトンネル照明制御装置より灯具

のステータス登録が可能なものとする。

2-7-2 MTTR

MTTR は、表 2-7-1 に示した値以下とする。

表 2-7-1 MTTR

交換部位 MTTR 備考

LED トンネル照明灯具 10 分 ※1

※1MTTR は現地での作業時間とし、算出にあたっては交通規制、高所作業準備及び部材調

達等の時間は除くものとする。なお、MTTR は交換に関連する部品の取外し、取付け

を含むものとする。

2-8 品質管理

製造者は、当該機器の製造に直接関連する部門(最終検査部門等)において、ISO9001 品質シ

ステム(設計、開発、製造、据付及び付帯サービスにおける品質保証モデル)の認証を取得して

いるか、もしくは、監督員が同等と認めた品質管理体系及び体制を有するものとする。

24

2-9 補修対応

トンネル照明灯具の補修対応期間は、当該設備の引き渡し後 5 年間以上とする。この場合

の補修対応とは、故障した灯具を故障前の正常動作に復帰させることを言い、補修に使用す

る部品は故障前と同一仕様に限定しない。

2-10 性能保証

NEXCO における通常の運用(常時連続点灯を含む)において、引き渡しの日の翌日か 5 年

間において、不点または著しい光束衰退(照明灯具の全光束が定格光束の 80%を下回ること)

を生じたものについては、これを補償しなければならない。

なお、この場合の補償とは、当該 LED 灯具を管理する事務所へ、当該仕様 LED 灯具の新品

を納入することをいう。

25

第3章 検査

3-1 検査項目

LED トンネル照明灯具は、次の検査を行うものとする。

なお、検査内容、検査方法及び検査基準については、別に定める検査方案書によるものとする。

3-1-1 機器承諾時検査

(1) 耐食性検査

3-1-2 機器完成時検査

(1) 構造検査

(2) 外形寸法検査

(3) 膜厚検査

(4) 質量検査

(5) 防じん及び防水性能検査

(6) 機械的強度検査※

(7) 取付強度に関する検査

(8) トンネル内の照明特性検査

(9) 定格光束検査

(10) 設計光束検査

(11) 光源色及び演色性検査

(12) 調光機能検査

(13) 調光時の配光特性検査

(14) 入力電圧を加えた時の諸特性検査

(15) 電圧変動の検査

(16) 停電時の動作確認

(17) 耐雷サージの検査

(18) 電磁障害保護の検査

(19) LED モジュール及び制御装置の耐久性検査

(20) 温度環境動作検査

(21) LED モジュールの寿命検査

(22) 制御装置の寿命検査

(23) 樹脂系レンズの寿命検査

(24) MTTR 確認検査

(25) 外観検査

(26) 照明ステータス機能検査

(27) 通信機能検査(有線・無線通信)

(28) 二重の安全対策に関する検査

※ 2-2 構造(1)により、SUS304 標準素材厚さ 1mm 以上の場合は(4)機械的強度検査は不要

とする。

26

3-2 検査の種別及び数量

各検査項目に対して形式検査及び受渡検査を実施するものとする。形式検査は、当該製作灯

具に対して実施するものとし、当該製作灯具と同等の規格で製作されたと認められる灯具の検

査結果を用いても良い。受渡検査は、納入する灯具に対して実施するものとする。

表 3-2-1 検査の種別及び数量

検査項目 検査の種類 検査数量

(1) 耐食性検査 形式検査 試験片又は 1 台

(2) 構造検査 形式検査 1台

(3) 外形寸法検査 形式検査 3台以上

(4) 膜厚検査 形式検査 3台以上

(5) 質量検査 形式検査 3台以上

(6) 防じん及び防水性能検査 形式検査 1台

(7) 機械的強度検査 形式検査 n台以上※1

(8) 取付強度に関する検査 形式検査 1台

(9) トンネル内の照明特性検査 形式検査 1台

(10) 定格光束検査 形式検査 3台以上

(11) 設計光束検査 受渡検査 n台以上※1

(12) 光源色及び演色性検査 形式検査 3台以上

(13) 調光機能検査 受渡検査 n台以上※1

(14) 調光時の配光特性検査 形式検査 1台

(15) 入力電圧を加えた時の諸特性検査 形式検査 3台以上

(16) 電圧変動の検査 形式検査 1台

(17) 停電時の動作確認 形式検査 1台

(18) 耐雷サージの検査 形式検査 1台

(19) 電磁障害保護の検査 形式検査 1台

(20) LED モジュール及び制御装置の耐久性検査 形式検査 1台

(21) 温度環境動作検査 形式検査 1台

(22) LED モジュールの寿命検査 形式検査 1台

(23) 制御装置の寿命検査 形式検査 1台

(24) 樹脂製レンズの寿命検査 形式検査 1台

(25) MTTR検査 形式検査 1台

(26) 外観検査 受渡検査 全数

(27) 通信機能検査(有線・無線通信) 受渡検査 n台以上※1

(28) 照明ステータス機能検査 受渡検査 n台以上※1

(29) 二重の安全対策に関する検査 形式検査 1台

※1 検査数量は、表 3-2-2 のとおりとする。

27

表 3-2-2 検査数量

製作数量 検査数

2~8 2

9~15 2

16~25 2

26~50 2

51~90 2

91~150 3

151 以上 5

別 添

LED トンネル照明灯具標準仕様書

検査方案書

平成30年7月

西日本高速道路株式会社

改定等履歴

改定等年月 種 別 改定等概要

平成 24 年 7 月 制定 新規制定

平成 25 年 7 月 改定 入口照明を追加

平成 26 年 7 月 改定 機器完成時検査の見直し

平成 28 年 10 月 改定 対面通行対応、サイン照明削除

平成 30 年 1 月 改定

(事務連絡)

落下対策用アイボルトの検査を追加

平成 30 年 7 月 改定 耐食性検査における検査基準変更に伴う見直

し、二重の安全対策に関する検査項目の追加

本検査方案書の適用は以下のとおりである。

西日本高速道路株式会社 平成 30 年 7 月

【 目 次 】

第 1 章 概要 ........................................................................... 1

第 2 章 検査内容 ....................................................................... 1

2-1 機器承諾時検査 .................................................................. 1 2-1-1 耐食性検査 .................................................................. 1

2-2 機器完成時検査 .................................................................. 3 2-2-1 構造検査 .................................................................... 3 2-2-2 外形寸法検査 ................................................................ 3 2-2-3 膜厚検査 .................................................................... 3 2-2-4 質量検査 .................................................................... 4 2-2-5 防じん及び防水性能検査 ...................................................... 4 2-2-6 機械的強度検査 .............................................................. 4 2-2-7 取付強度に関する検査 ........................................................ 5 2-2-8 トンネル内の照明特性検査 .................................................... 5 2-2-9 定格光束検査 ................................................................ 7 2-2-10 光源の表示色、演色性検査 ................................................... 8 2-2-11 調光機能検査 ............................................................... 8 2-2-12 調光時の配光特性検査 ....................................................... 9 2-2-13 入力電圧を加えた時の諸特性検査 ............................................. 9 2-2-14 電圧変動の検査 ............................................................. 9 2-2-15 停電時の動作確認 .......................................................... 10 2-2-16 耐雷サージの検査 .......................................................... 10 2-2-17 電磁障害保護の検査 ........................................................ 11 2-2-18 LED モジュール及び制御装置の耐久性検査 .................................... 12 2-2-19 温度環境動作検査 .......................................................... 12 2-2-20 LED モジュールの寿命検査 .................................................. 12 2-2-21 制御装置の寿命検査 ........................................................ 13 2-2-22 樹脂系レンズの寿命検査 .................................................... 14 2-2-23 MTTR 確認検査 ............................................................. 14 2-2-24 外観検査 .................................................................. 14 2-2-25 照明ステータス機能検査 .................................................... 15 2-2-26 通信機能検査 .............................................................. 15

1

第1章 概要

本検査方案書は、LED トンネル照明灯具標準仕様書「第 3 章 検査」で示した各検査における

検査内容、検査方法及び検査基準に適用するものである。

第2章 検査内容

2-1 機器承諾時検査

2-1-1 耐食性検査

(1) 検査内容

検査は、公共試験機関において次に示す試験方法により実施するものとし、その試験条

件と実施内容を具体的に記載した試験成績書を監督員に提出しなければならない。

(2) 検査方法

(a) 取付部及び取付金具

取付金具の検査は、JIS H 8502[めっきの耐食性試験方法]の「8.1 中性塩水噴霧サイ

クル試験方法」によるものとし、取付金具と取付部を組み合わせた状態で実施するものと

する。

なお、試験時間は 120 サイクル(960 時間)以上とする。

図 2-1-1 検査対象(参考)

(3) 検査基準

(a) 取付部及び取付金具

目視による外観観察において、素地の腐食による錆及び各部位の平坦部において犠牲防

食作用による腐食生成物の発生が認められないものとする。

但し、検査のために塗装を施していない箇所について、犠牲防食作用による腐食生成物の

発生は除くものとする。

なお、塗装を施している状態の筐体及び取付部にあっては、塗膜の膨れの大きさが JIS K

5600-8-1[塗料一般試験方法-第 8 部:塗膜劣化の評価-欠陥の量,大きさ及び外観の変

化に関する表示-第 1 節:一般原則及び等級]に定める欠陥の大きさにおける 3 等級以内

2

であることとする。

また、ボルト及びナットについて、すきま腐食、応力腐食及び異種金属接触による電蝕

を除く素地の腐食による錆の発生は、検査対象から除くものとする。

3

2-2 機器完成時検査

2-2-1 構造検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の構造を確認する。

(2) 検査方法

(a) 構造一般

「JIS C 8105-2-1[照明器具-第 2-1 部:定着灯器具に関する安全性要求事項]」及び

「JIS C 8105-3[照明器具-第3部:性能要求事項通則]」によるものとする。

(b) 接地端子の確認

LED トンネル照明灯具の内部に接地端子を設けていることを目視にて確認する。

(c) 仕上げ色の確認

LED トンネル照明灯具の仕上げ色を目視により確認する。

(3) 検査基準

(a) 構造一般

「JIS C 8105-2-1[照明器具-第 2-1 部:定着灯器具に関する安全性要求事項]」及び

「JIS C 8105-3[照明器具-第3部:性能要求事項通則]」で規定された内容に適合する

こと。

(b) 接地端子の確認

標準仕様書「2-2 構造(16)」で規定された内容に適合すること。

(c) 仕上げ色の確認

標準仕様書「2-2 構造(10)」で規定された内容を満足していること。

2-2-2 外形寸法検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の外形寸法を確認する。

(2) 検査方法

スケール及びノギス等の計測器により計測する。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-2 構造(8)」に規定された値であること。

2-2-3 膜厚検査

(1) 検査内容

塗装の膜厚を確認する。

(2) 検査方法

JIS-K 5600-1-7 「塗料一般試験方法-第 1 部:通則-第 7 節:膜厚」により膜厚を測

定する。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-2 構造(10)」に規定された値であること。

4

2-2-4 質量検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の質量を確認する。

(2) 検査方法

計りを用いて LED トンネル照明灯具の質量を測定する。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-2 構造(9)」で規定された値であること。

2-2-5 防じん及び防水性能検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具のじんあい、固形物及び水気の侵入に対する保護性能を検査する。

(2) 検査方法

「JIS C 8105-1 9.2[じんあい、固形物及び水気の侵入に対する試験]」及び「JIS C

8105-2-3 3.13[じんあい及び水気の侵入に対する保護]」に規定された試験を行う。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-2 構造(1)」で規定を満足すること。

2-2-6 機械的強度検査

(1) 灯具本体

1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の機械的強度を確認する。

2) 検査方法

「JIS C 8105-1 照明器具-第1部:安全性要求事項通則 4.13 機械的強度」によるものとす

る。

3) 検査基準

「JIS C 8105-1 照明器具-第1部:安全性要求事項通則 4.13 機械的強度」の規定を満足し、

著しい変形や損傷がないものとする。

(2) 落下対策用アイボルト

1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の両端に取り付けた落下対策用アイボルトの機械的強度を確認する。

2) 検査方法

LED トンネル照明灯具片端の落下対策用アイボルトで灯具を吊り下げ、灯具の自重の3倍以

上の静荷重を加えて、異常の有無を確認する。

3) 検査基準

灯具本体及び落下対策用アイボルトに、変形、破損等の異常がないこと。

5

2-2-7 取付強度に関する検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具が直接又は取付金具により、トンネル壁面または樹脂製ケーブル

ラックに容易かつ堅牢に取り付くことを確認する。

(2) 検査方法

LEDトンネル照明灯具及び取付金具は、想定する取付状態において砂袋などを用いてLED

トンネル照明灯具を含めて 45kg の静荷重を荷重方向に均等に 1 時間加え、目視にて確認

する。

(3) 検査基準

目視により変形等の異常がないこと。

2-2-8 トンネル内の照明特性検査

(1) 検査内容

(a) 総合均斉度、車線軸均斉度、車線軸横断方向均斉度、鉛直面照度比及び路面と壁面輝

度比の確認配光試験器等を用いて、LED トンネル照明灯具の配光を測定した後、机上計

算にて算出した総合均斉度、車線軸均斉度及び路面と壁面輝度比が、規定値を満足する

ことを確認する。なお、机上計算の算出条件は次の 1)~5)によるものとする。

1) 取付角度は図 2-2-1 に示す範囲(30~60°)内で任意とする。

図 2-2-1 固有照明率の算出条件

6

2) 反射率は表 2-2-1 によるものとする。

表 2-2-1 反射率

反射率(%)

天井 25

路面 アスファルト 10

コンクリート 25

壁 内装板有り 60

内装板無し 25

3) 壁面反射率は、内装板有りの部分と内装板無しの部分の面積比で按分した平均値と

する。

4) 灯具配列、車道幅員、灯具高さ、灯具間隔等の算出条件は当該照明灯具を設置する

トンネルの条件に合せるものとする。

5) 路面は当該照明灯具を設置するトンネルに合せるものとし、以下の反射特性を使用

する。

高機能舗装の反射特性 「W2」とする。

コンクリート舗装の反射特性 「C1」とする。

アスファルト舗装の反射特性 「C2」とする。

6) 照明率の確認

配光試験器等を用いて、LED トンネル照明灯具の配光を測定した後、机上計算にて

算出した照明率が、規定値を満足することを確認する。

7) TI の確認

配光試験器等を用いて、LED トンネル照明灯具の配光を測定した後、机上計算にて算

出した TI が規定値以下であることを確認する。

(2) 検査方法

(a) 総合均斉度、車線軸均斉度、車線軸横断方向均斉度、鉛直面照度比及び路面・壁面

輝度比の確認「JIS C 8105-5[照明器具-第5部:配光測定方法]8 配光特性及び光

束の測定方法」に規定された方法にて、周囲温度 25℃トンネル照明灯具の配光を測

定し、その値を用いて次の 1)~3)を算出するものとする。

1) 総合均斉度、車線軸均斉度及び車線軸横断方向均斉度

CIE Pub.No.30-2「CALCULATION AND MEASUREMENT OF LUMINANCE AND ILLUMINANCE

IN ROAD LIGHTING」に規定された計算を行い、総合均斉度及び車線軸均斉度を算出

する。なお、計算においては高機能路面の反射特性は、W2」とする。

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2) 路面・壁面輝度比

「JIS C 8131[道路照明器具]解説 5.7」及び「設計要領 第七集電気施設 第5

編トンネル照明設備」に規定された計算を行い、路面と壁面(高さ 1m)の輝度比

を算出する。

3) 鉛直面照度比

トンネル照明の標準区間 1 スパン内の JIS C 7612「照度測定方法」に示す路面

上の各地点における、水平面照度とその地点の高さ 0.7mの鉛直面照度の比を算出

する。

(b) 照明率の確認

「JIS C 8105-5[照明器具-第5部:配光測定方法]8 配光特性及び光束の測定方

法」に規定された方法、周囲温度 25℃にてトンネル照明灯具の配光を測定し、その

値を用いて「JIS C 8131[道路照明器具]解説 5.7」及び「設計要領 第七集電気施

設 第 5 編トンネル照明設備」に規定された計算を行い、車道の照明率を算出する。

(c) TI の確認

「JIS C 8105-5[照明器具-第5部:配光測定方法]8 配光特性及び光束の測定方

法」に規定された方法で、LED トンネル照明灯具の配光を測定するものとする。

その測定値を用いて、CIE Pub.No.31-1976「GLARE AND UNIFORMITY IN ROAD LIGHTING

INSTALLATIONS」、CIE Pub.No.88-1990「GUIDE FOR THE LIGHTING OF ROAD TUNNELS AND

UNDERPASSES」、CIE Pub.No.115-1995「RECOMMENDATIONS FOR THE LIGHTING OF ROADS

FOR MOTOR AND PEDESTRIAN TRAFFIC」に規定された計算を行い、(a)で計算する車線

軸上の地点毎に TI 値を算出する。

(3) 検査基準

(a) 総合均斉度、車線軸均斉度、車線軸横断方向均斉度、鉛直面照度比及び路面・壁面輝

度比の確認

標準仕様書「2-3 主要性能」で規定された内容を満足していること。

(b) 照明率の確認

標準仕様書「2-3 主要性能」で規定された内容を満足していること。

(c) TI の確認

TI の最大値が標準仕様書「2-3 主要性能」で規定された内容を満足していること。

2-2-9 定格光束検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の定格光束を確認する。

(2) 検査方法

「JIS C 8105-3[照明器具-第 3 部:性能要求事項通則]附属書(B)LED 照明器具特性の試

験方法 B3.2 光束値」に規定された方法にて、定格光束の入力条件における灯具光束を測定

する。

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(3) 検査基準

標準仕様書「2-4-1(1)、2-4-2(1)、2-4-3(1) 灯具光束」で規定された定格光束の最低値

を満足していること。

2-2-10 光源の表示色、演色性検査

(1) 検査内容

(a) 光源色

LED トンネル照明灯具の照明部の相関色温度を確認する。

(b) 演色性

LED トンネル照明灯具の照明部の平均演色評価数を確認する。

(2) 検査方法

(a) 光源色

「JIS C 8105-3[照明器具-第 3 部:性能要求事項通則]附属書(B)LED 照明器具特性

の試験方法 B3.4 光源色」に規定された方法で測定する。なお、測定は「JIS Z8725[光

源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法]」によるものとする。

なお、測定は、配光特性において灯具中心軸から、発光面の最大寸法×5 倍の位置よ

り行うものとする。

(b) 演色性

「JIS C 8105-3[照明器具-第 3 部:性能要求事項通則]附属書(B)LED 照明器具特性

の試験方法 B3.5 演色評価数」に規定された方法で測定する。

なお、測定は、配光特性において灯具中心軸から、発光面の最大寸法×5 倍の位置よ

り行うものとする。

(3) 検査基準

(a) 光源色

標準仕様書「2-4-5 光源の表示色、演色性」に示す相関色温度で規定された値を満

足していること。

(b) 演色性

標準仕様書「2-4-5 光源の表示色、演色性」に示す平均演色評価数で規定された値

を満足していること。

2-2-11 調光機能検査

(1) 検査内容

調光時の動作及び光束比率を確認する。

(2) 検査方法

LED トンネル照明灯具を設計光束で点灯させ、外部からの調光制御を受け、灯具から定

位置での照度比を測定する。

なお、測定を行う照度は、50%、25%調光時の状態とする。

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(3) 検査基準

標準仕様書「2-4-6 調光機能」で規定された灯具の光束比率以上であること。

2-2-12 調光時の配光特性検査

(1) 検査内容

全光状態と調光状態の配光特性に変化がないことを確認する。

(2) 検査方法

「JIS C 8105-5[照明器具-第5部:配光測定方法]8 配光特性及び光束の測定方法」

に規定された方法にて、定格光束で点灯した状態、50%調光で点灯した状態及び 25%で点灯

した状態のLEDトンネル照明灯具の配光を測定し、極座標表示による配光曲線を作成する。

(3) 検査基準

定格光束で点灯した状態と 50%調光で点灯した状態及び 25%調光で点灯した状態の配光

曲線の最大光度の生ずる角度が同一であること。また、配光に大きな変化がないこと。

2-2-13 入力電圧を加えた時の諸特性検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の入力電圧に対する入力電流、入力電力及び力率を確認する。

(2) 検査方法

(a) 入力電流及び入力電力の確認

「JIS C 8105-3[照明器具-第 3 部:性能要求事項通則]附属書(B)LED 照明器具特性

の試験方法 B2.4 入力特性試験」に規定された検査を行い、定格光束点灯状態及び定格

光束に対する光束比率 40%で点灯した状態及び 20%で点灯した状態の制御装置の一次

側の入力電流及び入力電力を計測する。

(b) 力率の確認

「JIS C 8105-3[照明器具-第 3 部:性能要求事項通則]附属書(B)LED 照明器具特性

の試験方法 B2.4 入力特性試験」で規定された検査を行い、定格光束点灯状態及び 50%

調光で点灯した状態の力率を算出する。

(3) 検査基準

(a) 入力電流及び入力電力の確認

標準仕様書「2-4-11 定格入力電圧を加えた時の諸特性」で規定された入力電流及び

入力電力を満足すること。

(b) 力率の確認

標準仕様書「2-4-11 定格入力電圧を加えた時の諸特性」で規定された力率を満足す

ること。

2-2-14 電圧変動の検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具が正常に動作する電源電圧の範囲を確認する。

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(2) 検査方法

定格の+10%及び-10%の入力電圧を印加して LED トンネル照明灯具が点灯維持すること

を目視にて確認する。

(3) 検査基準

点灯維持すること。

2-2-15 停電時の動作確認

(1) 検査内容

不点灯となる前の安定した点灯状態の灯具光束と、灯具を消灯し、直ちに電源を再投入

した直後の光束比率を確認する。

(2) 検査方法

灯具を点灯し、安定した点灯状態の光束とその状態から LED モジュールを消灯し、直ち

に電源を再投入した 0.3 秒後の光束を計測し、その比率を算出する。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-4-13 停電時の動作」で規定された内容に適合すること。

2-2-16 耐雷サージの検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の耐雷サージ性能を確認する。

(2) 検査方法

(a)耐静電気性

「JIS C 61000-4-2[電磁両立性-第 4 部:試験及び測定技術-第 2 節:静電気放電イ

ミュニティ試験]」に規定された検査を行い、点灯状態を確認する。

なお、試験レベルは「レベル 4」とする。

(b)ファストトランジェント/バースト

「JIS C 61000-4-4[電磁両立性-第4-4部:試験及び測定技術-電気的ファストト

ランジェント/バーストイミュニティ試験]」に規定された検査を行い、点灯状態を確

認する。

なお、試験レベルは「レベル 3」とする。

(c)耐雷サージ性

「JIS C 61000-4-5[電磁両立性-第4-5部:試験及び測定技術-サージイミュニテ

ィ試験]」に規定された検査を行い、点灯状態を確認する。

なお、試験は「設置クラス 4(試験レベル 4)」によるものとする。

(3) 検査基準

試験後、点灯動作において異常が無いこと。

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2-2-17 電磁障害保護の検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の電磁障害保護性能を確認する。

(2) 検査方法

(a)雑音の強さ

電気用品安全法に規定された方法により、端子電圧及び雑音電力を測定する。

(b)高調波電流

「JIS C61000-3-2[電磁両立性-第 3-2 部:限度値-高調波電流発生限度値]に規定された

検査を行い、高調波電流を測定する。

(c)妨害波

「VCCI 協会規定集 [2012 年 4 月 VCCI 協会]に規定された方法により放射妨害波を測定

する。

(3) 検査基準

(a)雑音の強さ

表 2-2-4 に示す値を満足すること。

表 2-2-4 雑音特性の基準

項目 基準

雑音電力 周波数が 30MHz 以上 300MHz 以下の範囲において 55dB 以下であること。この

場合において、dB は 1pW を 0dB として換算した値とする。

連続雑音

端子電圧

周波数範囲 器具の

電源端子

半導体素子内蔵の制御装置

電源端子 負荷端子 補助端子

526.5kHZ 以上

5MHz 以下 56 dB 以下 56 dB 以下 74 dB 以下 74 dB 以下

5MHz を超え

30MHz 以下 60 dB 以下 60 dB 以下 74 dB 以下 74 dB 以下

(b) 高調波電流

「JIS C 61000-3-2[電磁両立性-第 3-2 部:限度値-高調波電流発生限度値]に規定す

る「クラス C」の許容値を満足すること。

(c) 妨害波

「VCCI 協会 規定集 4.3 放射妨害波の許容値」で規定された「クラス B」の許容値を

満足すること。

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2-2-18 LEDモジュール及び制御装置の耐久性検査

(1) 検査内容

LED モジュール及び制御装置の耐久性を確認する。

(2) 検査方法

「EIAJ ED4071/100 半導体デバイスの環境及び耐久性試験 試験方法 102 高温高湿バイ

アス試験」による検査を行い、点灯状態を確認する。

なお、試験に用いる LED モジュール及び制御装置は定格光束により連続点灯させ、試験

温度は 85℃、試験湿度は 85%、試験時間は 1,000h とする。

制御装置には定格入力電圧を印加するものとする。

(3) 検査基準

不点及び著しい減光がなく、正常な点灯を維持すること。

2-2-19 温度環境動作検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具の環境条件における動作を確認する。

(2) 検査方法

(a)高温検査

「JIS C 60068-2-2 環境試験方法-電気・電子-第 2-2 部:高温(耐熱性)-試験

方法(試験記号:B)」に規定された方法で点灯試験を行う。

なお、灯具は高温状態に放置し、温度が十分に安定した後に定格光束で点灯させるも

のとし、試験温度は 40℃、試験時間は 16h とする。

光束比は、灯具から定位置での照度比を測定する方法を用いてもよい。

(b)低温検査

「JIS C 60068-2-1 環境試験方法-電気・電子-第2-1部:低温(耐寒性)試験方

法(試験記号:A)」に規定された方法で点灯試験を行う。

なお、灯具は低温状態に放置し、温度が十分に安定した後に定格光束で点灯させるも

のとし、試験温度は-10℃、試験時間は 16h とする。

(3) 検査基準

(a)高温検査

正常に点灯し、25℃における光束に対する 40℃の光束比が 90%以上であること。

(b)低温検査

正常に点灯すること。

2-2-20 LEDモジュールの寿命検査

(1) 検査内容

LED モジュールの定格寿命を確認する。

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(2) 検査方法

(a)LED パッケージの寿命特性

LED トンネル照明灯具の LED モジュールに採用した LED パッケージについて、LED パ

ッケージの周囲温度 T a、LED パッケージの接合部(ジャンクション)温度 T j、順方向

電流 I f をもとに、累積点灯時間と光束維持率との関係を確認する。

(b)LED の接合部(ジャンクション)温度

LED トンネル照明灯具を定格光束で点灯させ、灯具外部の周囲温度 T oa(M)及び灯具

の温度管理ポイントの温度 T c(M)を測定し、定格点灯時における LED の接合部(ジャン

クション)温度を算出する。なお、測定時の温度は 10℃~30℃とし、LED の接合部 (ジ

ャンクション)温度は原則として、次の計算式により算出する。

T j=T c(M)+Rθj-c・P+(40-T oa(M))

T j:LED の接合部(ジャンクション)温度 [℃]

T c(M):灯具の温度管理ポイントの温度 (測定値)[℃]

Rθj-c:LED の接合部(ジャンクション)-灯具の温度管理ポイント間の熱抵抗[℃/W]

P:LED の消費電力 (I f×V f) [W]

T oa(M):灯具外部の周囲温度(測定値) [℃]

(3) 検査基準

(a)LED パッケージの寿命特性

基本照明は周囲温度 40℃、累積点灯時間 60,000 時間、入口照明は周囲温度 40℃、累

積点灯時間 40,000 時間における LED トンネル照明灯具の光束維持率が 80%以上である

こと。

(b)LED の接合部(ジャンクション)温度

(2)検査方法で提示した計算式より、算出した LED の接合部(ジャンクション)温度が

定格最大値以下であることを確認する。

2-2-21 制御装置の寿命検査

(1) 検査内容

制御装置の期待寿命を確認する。

(2) 検査方法

(a) 電解コンデンサ

LED トンネル照明灯具を定格光束で点灯させ、電解コンデンサのケース表面温度を測

定し、「JEITA RCR-2367B[電子機器用固定アルミニウム電解コンデンサの使用上の注意

事項ガイドライン(電子機器用固定アルミニウム電解コンデンサの安全アプリケーショ

ンガイド)] 附属書 1 リプル電流及び推定寿命算出式について」に基づいて推定寿命

を算出する。

なお、検査時の灯具周囲温度は 40℃とする。

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(b) MTBF

制御装置の MTBF を算出する。

(3) 検査基準

(a) 電解コンデンサ

標準仕様書「2-6-1(2) 制御装置の期待寿命」で規定された内容を満足していること。

(b) MTBF

標準仕様書「2-6-1(2) 制御装置の期待寿命」で規定された内容を満足していること。

2-2-22 樹脂系レンズの寿命検査

(1) 検査内容

LED トンネル照明灯具に採用する樹脂系レンズの劣化特性を確認する。

(2) 検査方法

JIS K 7375「プラスチック―全光線透過率および全光線反射率の求め方」に規定された

測定を行い、樹脂系レンズの全光線透過率を確認する。なお、透過率は実測によるほか、

予測式を併用してもよい。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-6-1(3)樹脂系レンズの期待寿命」で規定された期待寿命において、次

の計算式による樹脂系レンズの全光線透過率の維持率が 95%以上であること。

全光線透過率の維持率=(期待寿命時の透過率/0 時間時の透過率)×100 [%]

2-2-23 MTTR確認検査

(1) 検査内容

灯具交換に要する時間を確認する。

(2) 検査方法

通常の使用状態において、灯具を交換し復旧するまでの時間を時間計測器(ストップウ

ォッチ等)にて測定する。

なお、灯具を交換し復旧するまでの時間の測定は、交換に関連する部品の取り外し、取

り付けを含むものとする。

(3) 検査基準

標準仕様書「2-7-2 MTTR」で規定された値であること。

2-2-24 外観検査

(1) 検査内容

設備構成全般を対象に外観、構造及び塗装状態の確認を行なう。

(2) 検査方法

目視及び触手により確認を行なう。

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(3) 検査基準

(a)設備の外観に、キズ、ほこり、ゴミ及び汚れが無いこと。

(b)構成材料及び部品配置について欠陥が無いこと。

(c)内外面の塗装色、塗装の剥離及びキズが無いこと。

2-2-25 照明ステータス機能検査

(1) 検査内容

照明種別ごとにステータスに応じた動作する機能の確認を行なう。

(2) 検査方法

照明制御機からの点灯信号を受信して機能の確認を行なう。また、トンネル照明制御装

置からの通信信号断による機能の確認を行う。

(3) 検査基準

機材仕様書「2-4-10 照明ステータス機能」に示す動作となること。

2-2-26 通信機能検査

(1) 検査内容

トンネル照明制御装置から送信された点灯パターン信号を受信し、同装置に監視信号を

送信する機能の確認を行なう。

(2) 検査方法

トンネル照明制御装置から点灯パターン信号を送信して機能の確認を行なう。

(3) 検査基準

機材仕様書「2-4-8 通信機能」に示す動作を満足すること。

2-2-27 二重の安全対策に関する検査

(1) 検査内容

落下防止用アイボルト及び灯具本体と落下防止用アイボルトの接続部の強度の確認を

行う。

(2) 検査方法

トンネル壁面を想定した構造体に機器(取付部を含む)を支持金具により取付け、通常

の取り付け状態を模擬した状況において、当該機器重量(当該機器重量を含む)の3倍以

上となる重りを機器に均等荷重となるように吊り下げ、機器を高さ10mm持ち上げて3回、

自由落下させる。

(3) 検査基準

試験前後で落下防止用アイボルト及び灯具本体と落下防止用アイボルトの接続部に変形

等(塗装等剥がれ、亀裂、JISB0405普通公差等級m以上の変形)の異常が認められないこ

と。