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AutoCAD LT をシステムで利用! LT VB-COM 新発想開発ツール カスタマイズしない AutoCAD LT 2000i2019 対応 LT VB-COM 製品説明書 LT VB-COM LT VB-COM 2004 LT VB-COM 2007 LT VB-COM 2010 LT VB-COM 2013 LT VB-COM 2015 LT VB-COM 2017 LT VB-COM 2018 LT VB-COM 2019 有限会社ポリモフィズム 2018年 6月版

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Page 1: LT VB-COM LT をシステムで利用! LT VB-COM カスタマイズしない “新発想”開発ツール AutoCAD LT 2000i~2019 対応 LT VB-COM 製品説明書 LT VB-COM LT

AutoCAD LTをシステムで利用!

LT VB-COM

“新発想”開発ツール カスタマイズしない

AutoCAD LT 2000i~2019対応

LT VB-COM製品説明書

LT VB-COM

LT VB-COM 2004

LT VB-COM 2007

LT VB-COM 2010

LT VB-COM 2013

LT VB-COM 2015

LT VB-COM 2017

LT VB-COM 2018

LT VB-COM 2019

有限会社ポリモフィズム 2018年 6月版

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目次:

Autodesk、Autodesk ロゴ、AutoCAD は米国オートデスク社およびその他の国における登録商標です。

その他の会社名、商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。

AutoCAD LTがより便利に利用できます!

AutoCAD LT+便利な機能

AutoCAD LTから図面データの取得

AutoCAD LT+別のシステム

LT VB-COM とは?

AutoCAD LTを利用したシステム開発を実現!

AutoCAD LT 本体のカスタマイズではありません!

LT VB-COMによる開発とは?

AutoCAD LT と VisualBasicプログラム環境を接続!!

AutoCAD LTの図面データを完全利用!!

日本語も使えるシンプルな設計!!

特徴

特徴1:日本語によるプログラミング作業の実現

特徴2:極限まで整理・簡略化された手続きと命令

特徴3:図面データ構造に準拠した操作が可能

特徴4:アプリケーション専用領域の使用

特徴5:充実のヘルプ

LT VB-COMをロードする方法

LT VB-COMによる設計と運用

マクロ(VBA)から LT VB-COMを利用する場合

VisualBasicから LT VB-COMを利用する場合

LT VB-COMのしくみ

製品仕様・価格

・・・・・・3

・・・・・・3

・・・・・・3

・・・・・・3

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・・・・・・4

・・・・・・4

・・・・・・5

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AutoCAD LTがより便利に利用できます!

AutoCAD LT+便利な機能

LT VB-COM を利用することで、AutoCAD LT での「自動作図」や「自動的な部品の配

置」、「部品の一括変換」など作図をより効率良く、便利にすることが可能です。

AutoCAD LTから図面データの取得

AutoCAD LTでコンピュータ上に作図される「図面」は、「図面データ」となります。LT VB-

COMは、この「図面データ」から「部品の集計」や「部品の配置位置」、「面積や長さの取

得」など、様々なデータの抽出や収集が可能です。

AutoCAD LT+別のシステム

LT VB-COM を利用すると、AutoCAD LT で作図される「図面データ」と様々なシステム

を連携することが可能となります。「図面データ」を利用した「シミュレーション」や「解析」、

部品や生産の「管理」など、作図以外の様々な処理を実現できます。

シミュレーション

管理・制御

自動作図

データ抽出 PDM

DB

DWG

システム連携

DB連携

DB

一括変換

パラメトリック

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LT VB-COM とは?

AutoCAD LTを利用したシステム開発を実現!!

LT VB-COMは、AutoCAD LTを利用したシステムを開発するための開発ツールです。

LT VB-COM を利用することで、AutoCAD LT を利用したシステム開発がどなたにも簡

単に行え、AutoCAD LTを利用した高度な処理も実現できます。

通常 AutoCAD LT は単体で動

作するソフトウェアのため、お

客様の開発するシステムとは

独立して動作します。

お客様がシステム開発をする

際、LT VB-COM をご利用い

ただきますと、AutoCAD LT を

お客様のシステムの一部とし

て利用し、図面の作図制御や

図面情報の取得などを行うこ

とが可能となります。

AutoCAD LT 本体のカスタマイズを実現するものではありません!

LT VB-COM は AutoCAD LT本体のカスタマイズを実現するものではありません。あく

までも AutoCAD LT の外部で作成されたシステムから AutoCAD LT の図面に対してアク

セスするための開発ツールです。

そのため、AutoCAD LT 本体には一切触れずに、AutoCAD LT を利用したシステムの開

発を実現することができます。

システム本体のプログラム内で

LT VB-COMの機能を利用するだけで

CADシステムの作成が可能!!

AutoCAD LT本体の

カスタマイズをする

ものではありません

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LT VB-COMによる開発とは?

AutoCAD LT と Visual Basic(.NET)プログラム環境を接続!!

LT VB-COM は AutoCAD LT を利用した各種システム開発をより多くの方が簡単に設

計できることを目的とした開発支援ツールです。Visual Basic(以下 VB) や Visual Basic

for Application(以下 VBA またはマクロ)から LT VB-COM の機能を利用することで、

AutoCAD LTのシステム開発を実現できます。

その他、マクロ(VBA)を実装しているアプリケーションやソフトウェアであれば、どこからで

も LT VB-COMの機能を利用し、AutoCAD LTのデータを操作することができます。

(.NET環境でも使用可能です。)

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AutoCAD LTの図面データを完全利用!!

LT VB-COMはAutoCAD LTの図面データにアクセスすることが可能です。マクロや VB

プログラムからこの LT VB-COM の機能を利用し、図面データの中から必要な図形の

データや、図面に設定されている各種データを操作することができます。

AutoCAD LT の図面から必要なデータを取り出すことができます。取り出したデータはマ

クロや VBプログラムで自由に利用することができます。

同様に、図面データに新しいデータを設定することができます。この機能により、図形の

位置やサイズ、形状、特性を変更することができます。

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日本語も使える簡単でシンプルな設計!!

LT VB-COM を利用したプログラム設計は Visual Basic言語を基本とし、誰にでも簡単

にご利用いただけることを目的としております。

LT VB-COMを利用する命令(関数)は、極限までシンプルにされた極わずかな数に限

定し、さらに日本語キーワードが利用できます。

日本語を使用する際には「何を」「どうした」という通常の文章を作成するようなイメージで

設計を進めることができます。

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特徴

■ 日本語によるプログラミング作業の実現(特徴1)

マクロ(VBA)や Visual Basicプログラム上で LT VB-COM の機能を利用する場合、プログラミン

グ作業に日本語の命令が使用できます。操作したい図形の名称や命令の名前に日本語が使用で

きるので、直感的にプログラムの設計が可能です。また、日本語での記述はプログラムにあまり詳

しくない方にとっても、比較的簡単な設計環境と言えます。

■ 極限まで整理・簡略化された手続きと命令(特徴2)

マクロ(VBA)や Visual Basic プログラム上で LT VB-COM の機能を利用する場合、LT VB-

COM を利用するための手続きが必要です。しかし、この手続きはたった1行の記述で済みます。

さらに、LT VB-COM 専用の基本命令(関数)を極力減らし、命令の書式をわずか数種類に限定

しております。そのため、設計者は複雑で数多い書式を覚える必要はありません。

■ 図面データ構造に準拠した操作が可能(特徴3)

LT VB-COMでは、「図形」データはもちろん、画層や文字スタイル、線種、ブロックなどの「図形」

意外の図面情報も操作可能です。そのため、LT VB-COM は、図面データのほぼすべての情報

にアクセスすることができます。

これは LT VB-COM による図面データの操作が、図面データベースの構造に従った形となって

いるためです。

■ アプリケーション専用領域の使用(特徴4)

LT VB-COM は、図面データ内の「アプリケーション専用領域」を操作することができます。この

領域は、「拡張データ(X データ)」や「ディクショナリ」といった、AutoCAD LT の標準コマンドでは操

作できないアプリケーション専用のデータ格納領域です。高度なアプリケーションの設計におきまし

て、この領域の操作は欠かすことができません。

■ 充実のヘルプ(特徴5) LT BV-COM で使用できるすべての関数や命令につきまして、日本語の完全なヘルプを添付してお

ります。関数や命令の実行に必要なデータの種類や実行結果として得られるデータの種類などに

つきましても、詳しく日本語で記載されております。

さらに、ヘルプ内のすべての命令の説明につきまして、そのまま利用できるサンプルプログラムを

すべての項目に対して添付しております。

■ 100%ObjectARXにて作成されたアプリケーション

LT VB-COM は ObjectARXによって作成できるオブジェクトイネーブラー(拡張子「~.dbx」)とし

て作成されたシステムです。オブジェクトイネーブラーは Autodesk 社推奨のアプリケーション作成

手法です。LT VB-COM はこの手法に準拠して作成されたアプリケーションです。

■ マイクロソフト社推奨 COMによるオートメーション機能準

本製品はマイクロソフト社推奨の COM によるオートメーション機能に準拠しているため、Microsoft

Wordや Excelなどのマクロ(VBA)から、AutoCADを操作したい場合にも利用できます。

安心と信頼

安心と信頼

簡単・便利

簡単・便利

簡単・便利

簡単・便利

簡単・便利

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特徴1:日本語によるプログラミング作業の実現

LT VB-COM のプログラムコードを記述する際、操作対象の図形やシンボルなど(オブ

ジェクト)は「日本語」の名称で指定することができます。また、それら対象オブジェクトに

対して発行する「命令」も「日本語」が利用可能です。そのため、日本語の文章を作るよう

な直感的な感覚でプログラムの設計ができます。

これらのコードを組み合わせてプログラムを作成することで、日本語で構成されたわかり

やすいプログラムを作成することが可能となります。

例)最後に描画された図形が円の場合に、その半径を「1.5」に変更する場合

図形以外にも、画層、線種、文字スタイルなど AutoCAD LT におけるシンボルの操作に

関してもすべて日本語で操作可能です。

例)すべての画層名を取得する場合

obj.table ( "画層テーブル" , "全レコード名取得" , Null , getData )

対象図形 命令

obj.cad ( "円" , objId , "半径設定" , 1.5 , Null )

対象図形 命令

円 の 半径を設定します

es = obj.util ( "最後の図形" , Null , objId)

If obj.typeCheck ( "円" , objId ) Then

es = obj.cad ( "円" , objId , "半径設定" , 1.5 , Null)

End If

命令

対象図形 命令

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特徴2:極限まで整理・簡略化された手続きと命令

マクロ(VBA)や Visual Basicプログラム上で LT VB-COMの機能を利用する場合、LT

VB-COM を利用するための手続きが必要です。しかし、この手続きは非常に簡単で、

以下の1行をプログラム内に記述するだけです。

この記述以降、プログラム内で LT VB-COMの機能を利用することができます。

また、実際に LT VB-COM 機能を使用するための基本命令(関数)は、設計者の負担

を減らすために極力シンプルな書式としております。LT VB-COM使用の際に実際に使

用される書式は以下の3種類が中心となります。

図形操作の書式「cad」

画層・文字スタイル・線種などのシンボル操作の書式「table」

ユーティリティ使用の書式「Util」

上記書式内の「図形名」や「テーブル名」、「命令」などを目的の名称に切り替えて使用す

るだけで、図面データ内のほぼすべての情報を操作できます。

さらに便利に LT VB-COM を使っていただけるように、1つの「命令」で複数の情報を一

度にまとめて取得するための機能なども多数用意してあります。

es = obj.table ( "画層テーブル" , "全レコード名取得" , Null , getData )

1つの命令で一度にす

べての画層名を配列と

して取得できます。

0 画層1

画層2

・・・

Dim obj As Object

Set obj = GetObject ( , "LT_VBCOM.Application" )

es = obj.cad ( " " , objId , " " , , )

例) es = obj.cad ( "円" , objId , "半径設定" , 1.5 , Null )

図形名 命令 設定データ 取得データ

es = obj.table ( " " , " " , , )

例) es = obj.table ( "画層テーブル" , "所有?" , "0" , getData )

テーブル名 命令 設定データ 取得データ

es = obj.Util ( " " , , )

例) es = obj.Util ( "角度" , setData , getData )

命令 設定データ 取得データ

例)図面内に存在するすべての画層データを取得したい場合

★★★重要なお知らせ★★★ 64bit版をご利用の方はこの部分は

「"LT_VBCOM.Application64"」となります。

また、LT VB-COM2015 以降、この部分は

32bit/64bit共に「"LT_VBCOM.Application64"」の

共通表記となりました。

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特徴3:図面データ構造に準拠した操作が可能

LT VB-COM による各図形や画層、線種、文字スタイルなど、すべてのオブジェクト

操作は、AutoCAD LTの図面データベースの構造に準拠して操作が可能です。

■ 図面データベースの一部

図面データ内から目的のオブジェクトを探す場合は、この図面データベース構造に従っ

て探し出すことができます。この手法は、AutoCAD のC++による開発環境

「ObjectARX」の手法とまったく同様です。

また、各オブジェクトに対して行なう操作も、「ObjectARX」のオブジェクト操作を基本と

した操作方法です。オブジェクト操作は、オブジェクト指向の「クラス」の概念に基づき操

作することができます。LT VB-COM では、この「クラス」の概念をマクロ(VBA)や

Visual Basicプログラム上で効果的に利用できるように設計されております。

■ LT VB-COM操作体系の一部 ■ オブジェクトのクラスの一部

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特徴4:アプリケーション専用領域の使用

LT VB-COM では通常の作図操作では操作することのできない、「アプリケーション専

用領域」を操作することが可能です。この「アプリケーション専用領域」には、「拡張データ

(Xデータ)」領域と「ディクショナリ」領域が存在します。

「拡張データ(Xデータ)」領域 「拡張データ(X データ)」領域は、「図形」に付加することができるデータ領域です。この領

域を利用することで、アプリケーションが独自の

「ディクショナリ」領域 「ディクショナリ」領域は「図面」に任意のデータを付加することができるデータ領域です。

「拡張データ(Xデータ)」は「図形」に付加するデータのため、「図形」が必要です。しかし、

「ディクショナリ」は図面データ内に設けられている任意のデータ付加領域のため、「図形」

は不要です。「ディクショナリ」には図面の設定情報などを保管できます。

データを「図形」単体に付加することができます。

通常「図形」はその図形を構成している必要最小

限の情報のみを保管しております。「拡張データ

(X データ)」とは、この「図形」に対して、各種デー

タを自由に付加することができます。但し、この作

業はプログラムからしか操作できません。

AutoCAD LT の標準コマンドから「拡張データ(X

データ)」を操作することはできません。LT VB-

COM ではこの「拡張データ(X データ)」の追加や

データの取得などが自由にできます。

例えば、CAD の「図形」データとしては不要な「材

質」や「重量」の情報を持たせたり、図形の「作

者」や「作成日時」を付加して「図形」を特殊に管

理することや、「図形」にフラグを付けてアプリケ

ーションで識別するというようなこともできます。

また、「拡張データ(X データ)」は図面ファイルに

保管されます。

中心:1,1,0

半径:1.5

画層:0

色 :

Bylayer

線種:実線

文 字 列 :

ABC

整数:123

実数:12.34

中心:1,1,0

半径:1.5

画層:0

色 :

Bylayer

線種:実線 拡張データ

アプリケーションによって図

面に設定される情報などを

保管します。「ディクショナ

リ」へ保管するデータ形式

や数は任意に設定できま

す。この「ディクショナリ」も

プログラムからしか操作で

きません。「ディクショナリ」

内のデータもまた、図面ファ

イルに書き出されます。

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特徴5:充実のヘルプ

LT VB-COMで使用できるすべての関数や命令には、すべて日本語のヘルプが用意さ

れています。「命令」に必要な設定値や、取得できるデータの種類や意味など完全に日

本語で作成されているヘルプです。

また、各「関数」や「命令」のヘルプ項目にはもれなく、そのまま実行可能なサンプルプロ

グラムを添付してあります。

また、関数や命令のヘルプ以外にも、図面データベースの構造やオブジェクトの操作方

法など、基本的な概念についても図解付きの解説を添付しています。これらの情報はシ

ステム設計をする上で重要な資料となります。

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LT VB-COM をロードする方法

1.AutoCAD LTで所定の図面(LT_VBCOM.dwg)を開きます

「LT_VBCOM.dwg」は LT VB-COM の実行環境に存在する図面ファイルです。この図

面ファイルを AutoCAD LTで開きます。

2.自動的に LT VB-COMのシステムがロードされます

「LT_VBCOM.dwg」を開くと、自動的に LT VB-COM がロードされます。ロードの状態は、

AutoCAD LTのコマンドウィンドウのメッセージで確認することができます。LT VB-COMの

ロードに成功すると、以下のメッセージが表示されます。

LT VB-COM.dwg

※「LT_VBCOM.dwg」は LT VB-COM製品に含まれております。

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LT VB-COMによる設計と運用

マクロ(VBA)から LT VB-COMを利用する場合

LT VB-COM を使用したアプリケーションをマクロ(VBA)を利用する場合、以下の形態

での設計と運用となります。以下では Microsoft Excel(エクセル)のマクロ(VBA)を例に

説明しております。この例では、エクセルで作成したダイアログやボタンを押すことで、LT

VB-COM を利用したアプリケーションを実行できます。

ボタンを押した場合の

処理を Excelの

マクロに記述

LT VB-COM

LT VB-COM と接続

table機能

cad機能

マクロから

LT VB-COMの

機能を呼出し

ダイアログやボタンのマクロに

LT VB-COM 用のコードを記述します

※このサンプルは図面内のすべての文字を取り出すものです。

★★★重要なお知らせ★★★ 64bit版をご利用の方はこの部分は

「"LT_VBCOM.Application64"」となります。

また、LT VB-COM2015 以降、この部分は 32bit/64bit共

に「"LT_VBCOM.Application64"」の共通表記となりました。

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Visual Basicから LT VB-COMを利用する場合

LT VB-COM を使用したアプリケーションを Visual Basic から利用する場合、以下の形態

での設計と運用となります。以下では Visual Basic での設計を例に説明しております。こ

の例では、Visual Basic で作成したダイアログやツールバーのボタンを押すことで、LT

VB-COM を利用したアプリケーションを実行できます。

VisualBasicで作成したダイアログ

(EXE として作成)

VisualBasicで作成したツールバー

(EXE として作成)

(AutoCAD LTにはドッキングしません)

※このサンプルは図面内のすべての文字を取り出すものです。

Visual Basic(VB)プログラム内に

LT VB-COM 用のコードを記述します

ボタンを押した場合の処理を VBプログラム内に記述

LT VB-COM と接続

LT VB-COM

table機能

cad機能

VBから

LT VB-COMの

機能を呼出し

★★★重要なお知らせ★★★ 64bit版をご利用の方はこの部分は

「"LT_VBCOM.Application64"」となります。

また、LT VB-COM2015 以降、この部分は 32bit/64bit共に

「"LT_VBCOM.Application64"」の共通表記となりました。

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LT VB-COMのしくみ

LT VB-COMは、Autodesk社推奨の「オブジェクト イネーブラー」(以下「イネーブラー」)

の技術を利用しております。「イネーブラー」は、AutoCADを C++言語でカスタマイズする

ための開発環境「ObjectARX」によって作成することができます。AutoCAD や AutoCAD

LTが図面を読み込んだ際、図面内に標準のシステムでは認識できない「オブジェクト」(カ

スタムオブジェクト)が発見された場合に、この「イネーブラー」が自動的に呼び出されま

す。認識できない「オブジェクト」(カスタムオブジェクト)を復元できる「イネーブラー」が存

在する場合、AutoCAD や AutoCAD LT はこの「イネーブラー」をロードし、カスタムオブジ

ェクトを復元します。

LT VB-COM はこの「イネーブラー」の機能を利用しているため、AutoCAD LT にもロ

ードすることが可能となっております。LT VB-COM はこの「イネーブラー」にオートメー

ションに対応した COM(Component Object Model)インターフェースを実装しております。

COMインターフェースとは、

外部のアプリケーションへ

機能を公開する「リモコン」

のようなものです。LT VB-

COM の機能を外部のソフト

ウェアから利用できるよう

に、この「リモコン」を外部

に出しております。マクロ

(VBA)や Visual Basic など

のプログラムから、この「リ

モコン」を使用することで LT

VB-COMの機能を利用する

ことができます。

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製品仕様・価格

■対応する AutoCAD LT のバージョン・価格

AutoCAD LT バージョン 製品バージョン 価格

AutoCAD LT 2000i (32bit) LT VB-COM

価格 47,000円(税別)

AutoCAD LT 2002 (32bit)

AutoCAD LT 2004 (32bit)

LT VB-COM 2004 AutoCAD LT 2005 (32bit)

AutoCAD LT 2006 (32bit)

AutoCAD LT 2007 (32bit)

LT VB-COM 2007 AutoCAD LT 2008 (32bit)

AutoCAD LT 2009 (32bit)

AutoCAD LT 2010 (32bit / 64bit)※1

LT VB-COM 2010 AutoCAD LT 2011 (32bit / 64bit)※1

AutoCAD LT 2012 (32bit / 64bit)※1

AutoCAD LT 2013 (32bit / 64bit)※1

LT VB-COM 2013 AutoCAD LT 2014 (32bit / 64bit)※1

AutoCAD LT 2015 (32bit / 64bit) LT VB-COM 2015

AutoCAD LT 2016 (32bit / 64bit)

AutoCAD LT 2017 (32bit / 64bit) LT VB-COM 2017

AutoCAD LT 2018 (32bit / 64bit) LT VB-COM 2018

AutoCAD LT 2019 (32bit / 64bit) LT VB-COM 2019 「Windows 7」~「Windows 10」の正式対応は LT VB-COM 2015 以降の製品となります。

※1 「Windows Vista」または「Windows 7」以上でご使用になる場合には、AutoCAD LT を

「管理者として実行」から起動し、ご利用ください。

■動作環境

項目 内容

ハードディスク容量 空き領域 60MB以上

OS 使用する AutoCAD LTに準拠

メモリー 使用する AutoCAD LTに準拠

■ライセンス管理方法

製品 管理方法

LT VB-COM AutoCAD LTシリアルナンバーによる管理

(AutoCAD LT 1 ライセンスに対して 1本)

LT VB-COM 2004

LT VB-COM 2007

LT VB-COM 2010

LT VB-COM 2013

LT VB-COM 2015

LT VB-COM 2017

LT VB-COM 2018

LT VB-COM 2019

ハードウェア情報(MACアドレス)による管理

(1ハードウェアに対して1ライセンス) ご注意:

ご購入時に MACアドレスが必要となります。

PC間でライセンスの移動を行いたい場合、USBキーに MACアドレスを持つ

製品(無線 LANの子機など)の MACアドレスでお申し込みいただくと、

その USBキーを差し込んだ PCでライセンスの認証が可能となります。

販売・開発: 有限会社ポリモフィズム 〒223-0064

神奈川県 横浜市 港北区 下田町 6-2-26

URL:http://www.polym.co.jp