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LTspice の使い方
土谷 亮
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集積回路工学特論 補足資料
講義資料,サンプルファイル等は以下から入手できます http://www-lab13.kuee.kyoto-u.ac.jp/modules/contents/lecture/spice.html
LTspice
Linear Technology社がSPICE3に改良を加えたもの
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Linear Technology http://www.linear-tech.co.jp/ LTspice IVダウンロード http://www.linear-tech.co.jp/designtools/software/#LTspice
サンプルを動かす – ファイルの読み込み
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1.小野寺研のページから inv_example.cir をダウンロード 2.LTSpiceを起動し,File → Open で inv_example.cir を選択
inv_example.cir が見つからない場合は 「ファイルの種類」が *.cir または *.* になっていることを確認すること
inv_example.cir の内容が表示される
サンプルを動かす – 解析実行
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3.Simulate → Run でシミュレーションを実行
正常終了すると波形ウィンドウが開く (この時点では波形は何も表示されない)
エラーメッセージが出た場合は ネットリストが間違っている. エラーメッセージを読んで対応すること.
エラーメッセージの例
サンプルを動かす – 波形の表示
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4.波形ウィンドウを選択し,Plot Settings → Add trace で 見たい波形を選択
ここで選択できるのは ネットリストの .print で 指定したノードだけなので注意
波形を選択してOKを押すと波形ウィンドウに波形が表示される
サンプルを動かす – データの書き出し
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5.波形ウィンドウを選択した状態で,File → Export
出力したいノードを選択してOKを押すと指定したファイルに 数値データが書き出される 結果はテキストファイルなのでメモ帳等で表示可能
.measure による測定
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.measure 文で指定した条件の時間などを測定することができる 書式は講義資料「SPICEの使い方」も参照
例えば 入力が2.5Vになってから出力が2.5Vになるまでの時間を計測するには .measure tran delay trig v(2) val=2.5 rise=1 targ v(3) val=2.5 fall=1
ネットリストに .measure を書いてシミュレーションを実行すると ログファイル (.log) に結果が表示される
trig の条件を満したのは 2.025ns,targ の条件を満したのは 2.13655ns その間の時間は 0.11144ns
注意点
LTSpiceは選択しているウィンドウの種類によってメニューの構成が変わることに注意
波形の操作や書き出しは波形ウィンドウを選択した状態でしか行なえない
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GUI(回路図エディタ)による回路図入力
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ツールバー,もしくはメニューのEditから置きたい素子を選んで配置, 配線でつないで回路図を作る
コンポーネント 配線
電圧源,トランジスタなどはほとんど「コンポーネント」から選択
コンポーネント選択ウィンドウ この課題で使うのは - voltage (電圧源) - nmos4 (nMOS) - pmos4 (pMOS)
※ nmos4,pmos4はバックゲートの接続を 忘れないように注意
素子の特性設定
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素子を右クリックすると特性入力ウィンドウが開く
電圧源の設定
負荷容量の設定
pMOSの設定
入力波形の設定
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電圧源でAdvancedを押すと波形の設定が可能
PWLを選択
値を入力
モデルの読み込み
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トランジスタのモデルパラメータの読み込みが必要
ツールバーの SPICE Directive
.lib “PATH¥filename” を入力
ドット (ピリオド)を 忘れないように注意
解析条件の設定
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Edit → SPICE Analysis から解析条件を設定
なぜか timestep を 設定する欄がないので, ここに直接 .tran文を入力
もしくは,ツールバーの SPICE Directive から直接入力も可能
SPICE Directive ボタン
ここに直接 .tran文を入力
完成図
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Simulation → Run でシミュレーションを実行
波形の見方
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ノード名はLTspiceが自動生成するので名前が分かりにくい 回路図エディタを使った場合はノードをマウスで指定可能
シミュレーションが正常終了すると,波形表示可能な ノードの上でマウスポインタが変わり, クリックで波形を表示できる
電圧波形 (ポインタがプローブの形) 電流波形 (ポインタがクランプの形)