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Mac OS X Server システムイメージおよび ソフトウェア・アップデートの管理 バージョン 10.4 以降用

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Mac OS X Serverシステムイメージおよびソフトウェア・アップデートの管理バージョン 10.4以降用

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K

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1 目次

序章 7 このガイドについて 7

NetBootサービスおよびソフトウェア・アップデート・サーバのバージョン 10.4 の新機能

8 このガイドの構成 8 オンスクリーンヘルプを使用する 9

Mac OS X Serverマニュアル

10 マニュアルのアップデートを入手する 10 その他の情報

第 1部 システムイメージの管理

第 1 章 15 システムイメージの管理について 16

NetBootの内部

16 ディスクイメージ 16

NetBootの共有ポイント

17 ほかのサーバ上の NetBootおよび NetInstallイメージを使用する 17 クライアント情報ファイル 17 シャドウファイル 18

NetBootイメージフォルダ

18 プロパティリストファイル 19

BSDP( Boot Server Discovery Protocol)

19

BootPサーバ 20 起動ファイル 20

Trivial File Transfer Protocol

20 ほかのサーバに保存されているイメージを使用する 20 セキュリティ 21 ネットワーク・インストール・イメージ 21

NetBootを設定する前に

21 理解しておく必要がある事項 22 クライアントコンピュータの要件 23 ネットワークハードウェアの要件 23 ネットワークサービスの要件 23 容量の計画

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4

24 シリアル番号に関する考慮事項 25 設定の概要 - NetBoot 26 設定の概要 - NetInstall

第 2 章 29 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 29

Mac OS Xの起動イメージを作成する

29

Mac OS Xの起動イメージを作成する 32

OSのアップデートパッケージを Mac OS X の起動イメージに追加する

32 既存のシステムから Mac OS Xの起動イメージを作成する 33 イメージをアップデートされたソースのボリュームと同期させる 33 イメージの配信に使用するプロトコルを選択する 34 イメージを圧縮してディスク領域を節約する 34

Mac OS Xの NetBootクライアントによるシャドウファイルの割り当て方法を変更する

35

Mac OS Xのインストールイメージを作成する 35

OSのインストールイメージを作成する

37 起動イメージおよびインストールイメージにソフトウェアを追加する 37 パッケージの概要 38 パッケージを作成する 38 起動イメージまたはインストールイメージにパッケージを追加する 39 アプリケーション固有のインストールイメージを作成する 39 イメージのインストールを自動化する 40 パッケージの内容を表示する 40

Mac OSのアップデートをインストールする

40 ポストインストールスクリプトをインストールイメージに追加する

第 3 章 43 NetBootサービスを設定する 43

NetBootサービスを設定する

44

NetBootサービスおよび関連サービスを開始する 45 イメージを使用可能にする 45 イメージの保存場所を選択する 46 シャドウファイルの保存場所を選択する 46 リモートサーバに保存されているイメージを使用する 47 イメージを別のサーバに移動する 47 イメージを削除する 48 イメージを編集する 48 デフォルトイメージを指定する 49 イメージをディスクレス起動用に設定する 49 アドレスのフィルタリングで NetBoot クライアントを制限する 50 詳細な NetBootオプションを変更する 50 サブネット間の NetBoot サービスを設定する

第 4 章 51 NetBootおよびネットワークインストールを使用するようクライアントを設定する 51 ディスクレスクライアントを設定する 51

NetBootの起動イメージを選択する

目次

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52 ネットワーク・インストール・イメージを選択する 52

Nキーを使用して起動する

第 5 章 53 NetBootサービスを管理する 53

NetBootを制御および監視する

53

NetBootサービスを停止する 54 個々の起動イメージまたはインストールイメージを使用不可にする 54

NetBootクライアントのリストを表示する

54

NetBootサービスおよび関連サービスの状況をチェックする 54

NetBootサービスのログを表示する

55 パフォーマンスと負荷分散 55 起動イメージ 55 サーバ間で起動イメージを分散させる 56 サーバのディスクドライブ間で起動イメージを分散させる 56 起動イメージへのアクセスを分散させる 57 シャドウファイルを分散させる 57

NetBootを細かく調整する

第 6 章 59 システムイメージに関する問題を解決する 59 一般的なヒント 59

NetBootクライアントコンピュータが起動しない場合

60

Macintoshマネージャの使用中にユーザが NetBootクライアントにログインできない場合 60 システムイメージユーティリティの作成ボタンが使用可能になっていない場合 60 システムイメージユーティリティのコントロールやフィールドが使用不可である場合 60 システムイメージユーティリティでイメージ名を編集できない場合 61 圧縮されていないイメージの名前を変更する 61 圧縮されたイメージの名前を変更する 62 イメージに静的起動( NetBoot バージョン 1.0)の使用を設定できない場合

第 2部 ソフトウェア・アップデートの管理

第 7 章 65 ソフトウェア・アップデートの管理について 65 ソフトウェア・アップデート・プロセスの内側 66 概要 66 カタログ 66 インストールパッケージ 67 アップルのサーバと同じ最新の状態に保つ 67 ユーザ帯域幅を制限する 67 取り消されたファイル 67 ソフトウェア・アップデート・パッケージのフォーマット 67 ログファイル 67 収集される情報 68 ソフトウェア・アップデート・サーバを設定する前に

目次 5

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6

68 理解しておく必要がある事項 68 クライアントコンピュータの要件 68 ネットワークハードウェアの要件 68 容量の計画 69 設定の概要

第 8 章 71 ソフトウェア・アップデート・サービスを設定する 71 設定する前に 71 提供するソフトウェア・アップデート・パッケージを検討する 71 企業のクライアントコンピュータを組織化する 72 ソフトウェア・アップデート・サーバを設定する 72 ソフトウェア・アップデート・サービスを開始する 72 アップルからのアップデートを自動的にミラーリングおよび有効化する 72 ソフトウェア・アップデート・サービス用のユーザ帯域幅を制限する 73 アップルからの選択したアップデートをミラーリングおよび有効化する

第 9 章 75 ソフトウェア・アップデート・サービスを管理する 75 アップルのサーバからアップデートカタログを手動で更新する 75 ソフトウェア・アップデート・サービスの状況をチェックする 76 ソフトウェア・アップデート・サービスを切にする

第 10 章 77 ソフトウェア・アップデート・サービスに関する問題を解決する 77 一般的なヒント 77 クライアントコンピュータがソフトウェア・アップデート・サーバにアクセスできない場合 77 ソフトウェア・アップデート・サーバがアップルのサーバと同期しない場合 77 ソフトウェア・アップデート・サーバにはアップデートパッケージがリスト表示されるが、クライ

アントには表示されない場合

用語集 79

索引 85

目次

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序章

このガイドについて

このバージョンの NetBoot および NetInstall サービス、およびソフトウェア・アップデート・サーバの新機能について説明します。

Mac OS X Serverバージョン 10.4には、 NetBootと NetInstallのどちらのイメージもサポートする NetBoot サービスと、強化された「システムイメージユーティリティ」(以前の「ネットワークイメージユーティリティ」)が組み込まれています。「システムイメージユーティリティ」は、 NetBootサービスで使用されるインストールおよび起動イメージを作成するためのスタンドアロンユーティ

リティです。

Mac OS X Server バージョン 10.4 で追加された新しいサービスは、アップルのソフトウェア・アップデート・サーバです。ネットワーク上で管理されるアップルのソフトウェア・アップデートのソー

スとして設計されています。ソフトウェア・アップデート・サーバを使えば、ネットワーク上のク

ライアントユーザがアクセスして自分のコンピュータに適用できるアップルのソフトウェア・アッ

プデートを直接管理することができます。

NetBootサービスおよびソフトウェア・アップデート・サーバのバージョン 10.4の新機能 • 事実上、 AFP接続の数は無制限です。 • 高速インストール、ブロックコピー、ネットワーク・インストール・ディスク・イメージを作成します。この機能により、パッケージ・インストール・イメージと比較して最大 5 倍の速度でソフトウェアをインストールできます。ブロック・コピー・イメージを使用して、ソフトウェアを

クライアントおよびサーバコンピュータにインストールするために使用できるディスクを作成す

ることもできます。 • リモートサーバに保存できるイメージを作成します。以前はコマンドラインインターフェイスのオプションでしたが、管理者は、 NFSまたは HTTP間接パスを指定して、 NetBootサービスがクライアントに提供できる NetBoot および NetInstallイメージを、ローカルに保存する感覚で保存できるようになりました。

• 同じシステムイメージを使用して、ディレクトリサービスの設定をすべてのクライアントにコピーします。「システムイメージユーティリティ」には、作成した NetBoot イメージを使用してディレクトリサービスの設定を 1 台のコンピュータからすべてのクライアントに適用するオプションが用意されました。

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8

• ソフトウェア・アップデート・サーバを使用して、管理者が制御するソフトウェアリストからクライアントユーザがアクセスできるソフトウェア・アップデート・パッケージを管理します。

このガイドの構成このガイドの構成は次の通りです: • 第 1部 —システムイメージの管理。このガイドの第 1部では、システムイメージ作成について紹介し、さらにシステムイメージ作成のサービスの管理に使用できるアプリケーションとツールにつ

いても紹介します。 • 第 2部 —ソフトウェア・アップデートの管理。このガイドの第 2部では、ソフトウェア・アップデート・サービスについて紹介し、さらにソフトウェア・アップデート・サービスの管理に使用

できるアプリケーションとツールについても紹介します。

参考:アップルではソフトウェアの新しいバージョンやアップデートを頻繁にリリースするため、このガイドに示されている図は、画面の表示と異なる場合があります。

オンスクリーンヘルプを使用するオンスクリーンヘルプを使用すると、サーバマニュアル一式に含まれるガイドに記載されている、手

順やその他の役立つ情報を参照できます。

Mac OS X Serverが動作するコンピュータでは、「ワークグループマネージャ」または「サーバ管理」を開くと、オンスクリーンヘルプを利用できます。「ヘルプ」メニューから、次のいずれかのオプ

ションを選びます:

•「ワークグループマネージャヘルプ」または「サーバ管理ヘルプ」を選ぶと、アプリケーションに関する情報が表示されます。

•「Mac OS X Server ヘルプ」を選ぶと、サーバヘルプのメインページが表示されます。ここから、サーバ情報を検索またはブラウズできます。

•「マニュアル」を選ぶと、 www.apple.com/jp/server/documentationにアクセスして、サーバのマニュアルをダウンロードできます。

サーバまたは管理用コンピュータの「 Finder」またはその他のアプリケーションからオンスクリーンヘルプを利用することもできます。(管理用コンピュータとは、サーバ管理ソフトウェアがインス

トールされている Mac OS X コンピュータのことです。)「ヘルプ」メニューを使用して「ヘルプビューア」を開いてから、「ライブラリ」>「 Mac OS X Serverヘルプ」とクリックします。

サーバの最新のヘルプトピックを参照するには、「ヘルプビューア」を使用している間、サーバまた

は管理用コンピュータがインターネットに接続されていることを確認してください。「ヘルプビュー

ア」は、サーバの最新のヘルプトピックをインターネットから自動的に取得してキャッシュします。

インターネットに接続されていないときは、「ヘルプビューア」は、キャッシュされているヘルプト

ピックを表示します。

序章 このガイドについて

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Mac OS X Serverマニュアル Mac OS X Serverのマニュアルには、各サービスについて解説し、それらのサービスの設定、管理、および問題を解決する手順を説明しているガイドが含まれています。これらのガイドはすべて、次

の場所から PDF形式で入手できます:

www.apple.com/jp/server/documentation/

ガイド名 ガイドの内容:

Mac OS X Serverお使いになる前にバージョン 10.4 以降用

Mac OS X Serverをインストールし、はじめて設定する方法について説明します。

Mac OS X Serverアップグレードおよび移行バージョン 10.4 以降用

古いバージョンのサーバで現在使用されているデータとサービス設定を使

用する方法について説明します。

Mac OS X Serverユーザの管理バージョン 10.4以降用

ユーザ、グループ、およびコンピュータのリストを作成および管理する方

法について説明します。また、 Mac OS X クライアントの管理された環境設定を設定する方法について説明します。

Mac OS X Serverファイルサービスの管理バージョン 10.4 以降用

AFP、 NFS、 FTP、および SMBプロトコルを使って、選択したサーバのボリュームまたはフォルダを複数のサーバクライアントの間で共有する方法

について説明します。

Mac OS X Serverプリントサービスの管理バージョン 10.4 以降用

共有プリンタを管理する方法と、共有プリンタに関連付けられたキューと

プリントジョブを管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverシステムイメージおよびソフトウェア・アップデートの管理バージョン 10.4 以降用

NetBootとネットワークインストールを使用して、 Macintoshコンピュータがネットワーク経由で起動できるディスクイメージを作成する方法について説明します。また、クライアントコンピュータをネットワーク経由で

アップデートするためのソフトウェア・アップデート・サーバを設定する方法について説明します。

Mac OS X Serverメールサービスの管理バージョン 10.4 以降用

メールサービスをサーバ上で設定、構成、および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Webテクノロジーの管理バージョン 10.4 以降用

WebDAV、 WebMail、および Webモジュールを含めて、 Webサーバを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverネットワークサービスの管理バージョン 10.4以降用

DHCP、 DNS、 VPN、 NTP、 IPファイアウォール、および NATの各サービスをサーバ上で設定、構成、および管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverオープンディレクトリの管理バージョン 10.4以降用

ディレクトリサービスと認証サービスを管理する方法について説明します。

Mac OS X Server QuickTimeStreaming Server の管理バージョン 10.4以降用

QuickTimeストリーミングサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Windows サービスの管理バージョン 10.4 以降用

PDC、 BDC、ファイル、 Windows コンピュータユーザ用のプリントなどのサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Windows NT からの移行バージョン 10.4 以降用

アカウント、共有フォルダ、およびサービスを Windows NT サーバから Mac OS X Serverに移動する方法について説明します。

Mac OS X Server Javaアプリケーションサーバの管理バージョン10.4 以降用

Mac OS X Server上で JBossアプリケーションサーバを設定および管理する方法について説明します。

序章 このガイドについて 9

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10

マニュアルのアップデートを入手するアップルでは必要に応じて、オンスクリーンヘルプの新しいトピック、改訂されたガイド、および

追加されたソリューションに関する書類を公開しています。新しいヘルプトピックには、最新のガ

イドの改訂分が含まれます。 • オンスクリーンヘルプの新しいトピックを表示するときは、サーバまたは管理用コンピュータがインターネットに接続されていることを確認し、 Mac OS X Server ヘルプのメインページにある「最新情報」のリンクをクリックします。

PDF形式の最新のガイドおよびソリューションに関する書類をダウンロードするときは、 Mac OS X Serverのマニュアルの Webページ( www.apple.com/jp/server/documentation)にアクセスしてください。

その他の情報さらに詳しい情報が必要な場合は、次の資料を参照してください:

大切な情報 —重要なアップデートや特別な情報を記載しています。この書類はサーバディスクにあ

ります。

Mac OS X ServerのWebサイト —製品およびテクノロジーに関するさまざまな情報を入手でき

ます。 www.apple.com/jp/server/macosx/

AppleCareのサービス&サポート —アップルのサポート部門から寄せられた数多くの記事を利用できます。 www.apple.com/jp/support/

アップルのカスタマートレーニング — サーバ管理のスキルアップのための、インストラクターの指

導による、自分のペースに合わせて進められるコースです。 www.apple.com/jp/training/

Mac OS X Serverコマンドライン管理バージョン 10.4 以降用

コマンドと設定ファイルを使って、サーバ管理タスクを UNIXコマンドシェル内で実行する方法について説明します。

Mac OS X Serverコラボレーションサービスの管理バージョン 10.4以降用

ユーザ間で簡単に対話できるようにするウェブログ、チャット、およびそ

の他のサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server高可用性の管理バージョン 10.4以降用

Mac OS X Serverサービスの高い可用性を確保するように IPフェイルオーバー、リンクアグリゲーション、負荷分散、その他のハードウェアおよび

ソフトウェア設定を管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Xgrid の管理バージョン 10.4以降用

Xgridアプリケーションを使用して Xserveの計算クラスタを管理する方法について説明します。

Mac OS X Server用語集 サーバおよび記憶装置製品で使用される用語の意味について説明します。

ガイド名 ガイドの内容:

序章 このガイドについて

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アップルのディスカッショングループ — 質問、知識、およびアドバイスをほかの管理者と共有でき

る場です。 discussions.info.apple.com/jp/

アップルのメーリング・リスト・ディレクトリ — メーリングリストに登録して、メールを使ってほかの管理者と意見の交換ができます。 www.lists.apple.com/

序章 このガイドについて 11

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I

第 1部:システムイメージの管理

このガイドの第 1部では、システムイメージ作成について紹介し、さらにシステムイメージ作成のサービスの管理に使用できるアプリケーションとツールについても紹介します。

第 1 章 システムイメージの管理について

第 2 章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

第 3 章 NetBoot サービスを設定する

第 4 章 NetBoot およびネットワークインストールを使用するようクライアントを設定する

第 5 章 NetBoot サービスを管理する

第 6 章 システムイメージに関する問題を解決する

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1

1 システムイメージの管理について

この章では、サーバに保存されているオペレーティングシステムを使用してクライアントコンピュータを起動する方法、およびネットワークを介してクライアントコンピュータ上にソフトウェアをインストールする方法について説明します。

Mac OS X Serverの NetBootおよびネットワークインストールの機能により、 Macintoshクライアント(またはほかのサーバ)で起動および操作する必要があるオペレーティングシステムやアプリ

ケーションソフトウェアを管理するためのさまざまな方法を利用できます。各コンピュータに OSおよびアプリケーションソフトウェアを CDからインストールする代わりに、コンピュータの起動時にそのコンピュータに自動的にインストールされる OSインストールイメージを準備することができます。または、クライアントにはソフトウェアをインストールしないで、代わりに、サーバに保存さ

れているイメージからソフトウェアを直接起動(または「ブート」)することもできます。場合に

よっては、各クライアントにそれぞれ独自のディスクドライブを設置する必要がなくなります。

NetBoot およびネットワークインストールを使用すると、特定のタスクに対応するように標準化した Mac OS 設定からクライアントコンピュータを起動できます。複数のクライアントコンピュータが同じイメージから起動するので、 1つの起動イメージをアップデートするだけで、グループ全体のオペレーティングシステムをすばやくアップデートできます。

起動イメージとは、マウント可能なディスクまたはボリュームと同じように表示され、動作するファ

イルのことです。 NetBoot の起動イメージには、ネットワークを介してクライアントコンピュータの起動ディスクとして動作するために必要なシステムソフトウェアが組み込まれています。インス

トールイメージは、イメージからソフトウェアをインストールする際にクライアントを起動する特

別な起動イメージです。その後、クライアントは内蔵のハードディスクから起動できるようになり

ます。起動イメージとインストールイメージは、どちらも特別な種類のディスクイメージです。ディ

スクイメージとは、ディスクボリュームとまったく同じように動作するファイルのことです。

複数の起動イメージまたはインストールイメージを設定することによって、クライアントのさまざ

まなグループのニーズを満たしたり、クライアントの起動時の負荷を分散させるために同じイメー

ジのコピーを複数作成したりできます。

NetBoot を Mac OS X クライアント管理サービスと組み合わせて使用すると、各クライアントコンピュータのユーザの作業環境を個別に設定できます。クライアント管理サービスについて詳しくは、

ユーザ管理ガイドを参照してください。

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NetBootおよびネットワークインストールを設定および管理するときは、次の Mac OS X Serverアプリケーションを使用します。 •「システムイメージユーティリティ」: Mac OS X の起動およびインストールのディスクイメージを作成します。「 /アプリケーション /サーバ」フォルダに Mac OS X Serverソフトウェアと共にインストールされています。

•「サーバ管理」: NetBoot サービスおよびサポートするサービスを使用可能にして、これらの設定を行います。「 /アプリケーション /サーバ」フォルダに Mac OS X Serverソフトウェアと共にインストールされています。

•「PackageMaker」:ディスクイメージにソフトウェアを追加するときに使用するパッケージファイルを作成します。「Administration Tools」 CDの「 Utilities」フォルダ内にあります。

•「 Property List Editor」:「 NBImageInfo.plist」などのプロパティリストを編集します。「Administration Tools」 CDの「 Utilities」フォルダ内にあります。

NetBootの内部ここでは、 Mac OS X Serverに NetBootがどのように実装されているかを説明します。プロトコル、ファイル、ディレクトリ構造、および設定の詳細に関する情報も記載されています。

ディスクイメージ読み出し専用のディスクイメージには、クライアントコンピュータがネットワーク経由で使用する

システムソフトウェアとアプリケーションが含まれます。通常、ディスクイメージのファイル名に

は拡張子「 .img」または「 .dmg」が付きます。 Mac OS X に付属のユーティリティである「ディスクユーティリティ」を使用すると、ディスクイメージのファイルをデスクトップにボリュームとし

てマウントできます。

「システムイメージユーティリティ」を使用して Mac OS X のディスクイメージを作成するときは、 Mac OS X のインストールディスクまたは既存のシステムボリュームをソースとして使用します。 29 ページの「 Mac OS Xの起動イメージを作成する」を参照してください。

NetBootの共有ポイント NetBoot は、クライアントがイメージおよびシャドウファイルを使用できるようにするための共有ポイントを設定します。

NetBoot では、使用可能にする各ボリュームの「 /ライブラリ /NetBoot」に起動イメージおよびインストールイメージを保存するための共有ポイントが作成され、これに NetBootSP n という名前が付けられます。このとき、 nは最初の共有ポイントでは 0になり、共有ポイントが追加されるたびに 1が加算されます。たとえば、 3つの異なるサーバのディスクにイメージを保存する場合、 NetBootによって NetBootSP0、 NetBootSP1、および NetBootSP2という名前で 3つの共有ポイントが設定されます。

クライアントのシャドウファイルの共有ポイントも「 /ライブラリ /NetBoot」に作成され、 NetBootClients

nという名前が付けられます。

第 1章 システムイメージの管理について

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「サーバ管理」で NetBoot サービスの一般の設定を使用すると、ほかのサーバのボリュームに追加の NetBootSP

n共有ポイントおよび NetBootClients n共有ポイントを作成して使用可能にできます。

ほかのサーバ上の NetBootおよび NetInstallイメージを使用する別の NFSサーバ上にある NetBootイメージのパスを指定することもできます。イメージファイルを作成するときに、イメージを配置するサーバを指定できます。 46 ページの「リモートサーバに保存されているイメージを使用する」を参照してください。

クライアント情報ファイルクライアントがはじめて NetBoot サーバから起動するときに、 NetBootはそのクライアントについての情報を収集します。この情報は、「 /var/db/bsdpd_clients」ファイルに保存されます。

シャドウファイル複数のクライアントが同じ起動イメージからの読み込みを行うことができます。ただし、クライア

ントが起動ボリュームに(プリントジョブやその他の一時的なファイルなどの)書き込みを行う必

要がある場合は、 NetBoot によって、書き込まれたデータがクライアントのシャドウファイルに自動的にリダイレクトされます。シャドウファイルは、通常のシステムやアプリケーションソフトウェ

アから分離されています。

シャドウファイルには、 NetBoot イメージから起動している各クライアントの一意の識別情報が保存されます。 NetBoot は、変更されたユーザデータをシャドウファイルで管理し、変更されていないデータを共有システムイメージから読み込みます。クライアントがこの処理を認識することはあ

りません。シャドウファイルは起動時に再作成されるため、ユーザが起動ボリュームに加えた変更

は、再起動時にすべて失われます。

たとえば、ユーザが起動ボリュームに書類を保存した場合、再起動すると、その書類はなくなりま

す。このような動作によって、管理者が設定した環境が維持されます。そのため、ネットワーク上

のファイルサーバにユーザのアカウントを作成して、ユーザがそのサーバに書類を保存できるよう

にすることをお勧めします。

シャドウファイルの負荷を分散させる NetBoot は、指定した各サーバボリュームに AFP 共有ポイントを作成し( 46 ページの「シャドウファイルの保存場所を選択する」を参照)、 NetBootクライアントの負荷を分散させる手段としてクライアントのシャドウファイルをこれらの共有ポイントに分散させます。これらのボリュームが同

じディスク上のパーティションである場合、パフォーマンスは向上しません。 57 ページの「シャドウファイルを分散させる」を参照してください。

警告: NetBoot の共有ポイントまたは NetBoot が保存されているボリュームの名前は変更しないでください。すでに「サーバ管理」でイメージおよびシャドウファイルの共有ポイントの選択を解

除している場合以外は、「ワークグループマネージャ」を使用して NetBootの共有ポイントの共有を解除しないでください。

第 1章 システムイメージの管理について 17

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Mac OS Xの NetBootクライアントに対するシャドウファイルの割り当てクライアントコンピュータを Mac OS Xの起動イメージから起動すると、サーバの NetBootClients n共有ポイントまたは(使用可能な共有ポイントがない場合)クライアントのローカルドライブにシャ

ドウファイルが作成されます。この動作の変更について詳しくは、 34 ページの「 Mac OS Xの NetBootクライアントによるシャドウファイルの割り当て方法を変更する」を参照してください。

NetBootイメージフォルダ「システムイメージユーティリティ」を使って Mac OS X NetBootイメージを作成すると、名前の末尾に「 .nbi」が付いた NetBootイメージフォルダが自動的に作成され、その中に、 NetBootイメージと、ネットワークを介してクライアントコンピュータを起動するために必要なその他のファイル

(下の表を参照)が保存されます。「システムイメージユーティリティ」は、名前の末尾に「 .nbi」が付いたフォルダを、「 /ライブラリ /NetBoot/NetBootSP n / image .nbi」( nはボリューム番号で、 imageはイメージの名前です)にある NetBoot サーバに保存します。

NetBoot イメージフォルダを設定するときは、「システムイメージユーティリティ」を使用します。このユーティリティでは、次の操作ができます: • イメージに名前を付けます • イメージのタイプ( NetBoot またはネットワークインストール)を選択します • イメージ IDを設定します • デフォルトの言語を選択します • イメージがサポートするコンピュータの機種を選択します • 一意の共有名を作成します • デフォルトのユーザ名とパスワードを指定します • インストールイメージの自動インストールを有効にします • 追加パッケージまたはあらかじめインストールされているアプリケーションを追加します

29 ページの「 Mac OS Xの起動イメージを作成する」を参照してください。

NetBootイメージフォルダの名前には、拡張子「 .nbi」が付きます。

プロパティリストファイルプロパティリストファイル(「 NBImageInfo.plist」)には、イメージのプロパティが保管されます。 Mac OS X イメージファイルのプロパティリストを次の表に示します。 NBImageInfo.plistの初期値は「システムイメージユーティリティ」によって設定されます。通常、プロパティリストのファイ

ルを直接変更する必要はありません。「サーバ管理」によって設定される値もあります。ただし、プ

ロパティリストファイルを編集する必要がある場合は、「Mac OS X Server Administration Tools」 CDの「 Utilities」フォルダに収録されている「テキストエディット」または「 Property List Editor」を使用できます。

ファイル 説明 booter ファームウェアが起動プロセスを開始するために使用する起動ファイル

mach.macosx UNIXカーネル

mach.macosx.mkext ドライバ

System.dmg 起動イメージファイル(アプリケーションソフトウェアが含まれることもあります)

NBImageInfo.plist プロパティリストファイル

第 1章 システムイメージの管理について

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Mac OS Xのプロパティリスト

BSDP( Boot Server Discovery Protocol) NetBootは、アップルが DHCP を基にして開発した BSDP( Boot Server Discovery Protocol)と呼ばれるプロトコルを使用します。このプロトコルによって、ネットワーク上の NetBootサーバを検出することが可能になります。 NetBootクライアントは、 IP情報を DHCPサーバから取得し、 NetBoot情報を BSDPから取得します。 BSDPは、負荷分散に標準で対応しています。 55 ページの「パフォーマンスと負荷分散」を参照してください。

BootPサーバ NetBoot は BootP サーバ( bootpd)を使用して、クライアントコンピュータがサーバ上のイメージから起動しようとするときに必要な情報を提供します。

ネットワーク上に BootPクライアントがある場合、これらのクライアントが NetBootの BootPサーバの IPアドレスを要求することがありますが、 NetBootの BootPサーバには提供できるアドレスがないので、この要求は失敗します。 NetBootの BootPサーバが IPアドレスの要求に応答しないようにするときは、「 NetInfoマネージャ」を使用して NetBootサーバのローカル NetInfoディレクトリを開き、 bootp_enabledという名前で値のないキーをディレクトリ /config/dhcpに追加し

ます。

プロパティ 型 説明 BootFile 文字列 起動 ROMファイルの名前: booter。

Index 整数 1~ 4095は、サーバに固有のローカルイメージを示します。

4096 ~ 65535は、負荷を分散するために複数のサーバに保存されている、複製された同一のイメージを示します。

IsDefault ブール Trueの場合は、このイメージがサブネット上のデフォルトの起動イメージであることを示します。

IsEnabled ブール イメージが NetBoot(またはネットワークイメージ)クライアントで使用できるかどうかを設定します。

IsInstall ブール Trueの場合はネットワーク・インストール・イメージであることを示します。 False の場合は NetBoot イメージであることを示します。

Name 文字列 Mac OS Xの環境設定パネルに表示されるイメージの名前。

RootPath 文字列 サーバ上のディスクイメージへのパス、または別のサーバ上のイメージへのパスを指定します。 20 ページの「ほかのサーバに保存されているイメージを使用する」を参照してください。

Type 文字列 NFSまたは HTTP。

SupportsDiskless ブール True の場合は、 NetBoot サーバによって、ディスクのないクライアントに必要なシャドウファイル用の領域が割り当てられます。

Description 文字列 イメージを説明する任意のテキスト。

Language 文字列 イメージから起動するときに使用される言語を指定するコード。

第 1章 システムイメージの管理について 19

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20

起動ファイル「システムイメージユーティリティ」を使って Mac OS X NetBootイメージを作成すると、自動的に 3つの起動ファイルが生成され、「ライブラリ /NetBoot/NetBootSP n / image .nbi」( nはボリューム番号で、 imageはイメージの名前です)にある NetBootサーバに保存されます。これらのファイルは次の通りです: •

booter

mach.macosx

mach.macosx.mkext

参考: Mac OS X Serverをインストールするときに NetBootサービスを有効にすると、サーバの起動ボリュームに NetBootSP0共有ポイントが自動的に作成されます。それ以外の場合は、「サーバ管理」の「 NetBoot サービス」の「設定」パネルの「一般」パネルにあるボリュームのリストから NetBoot イメージを保存するボリュームを選択することによって、 NetBootSP n 共有ポイントを設定できます。

Trivial File Transfer Protocol

NetBootは、 TFTP( Trivial File Transfer Protocol)を使用して、サーバからクライアントに起動ファイルを送信します。 NetBoot クライアントを起動すると、起動ソフトウェアに対する要求が送信されます。その後、 NetBootサーバは、 TFTPのデフォルトポート 69を介してクライアントに booterファイルを配信します。

クライアントコンピュータは、次のパスから NetBoot サーバ上の起動ソフトウェアにアクセスします:

/private/tftpboot/NetBoot/NetBootSP

n

このパスは、「ライブラリ /NetBoot/NetBootSP n / image .nbi」( nはボリューム番号で、 imageはイメージの名前です)のシンボリックリンクです。

ほかのサーバに保存されているイメージを使用する NetBoot サーバ自身とは別の NFSサーバに、 Mac OS X の起動イメージまたはインストールイメージを保存できます。詳しくは、 46 ページの「リモートサーバに保存されているイメージを使用する」を参照してください。

セキュリティアクセスを許可または拒否するコンピュータのハードウェア・アドレス( Ethernet アドレスまたは MACアドレスとも呼ばれます)を指定することによって、 NetBootサービスへのアクセスを細かく制限できます。クライアントが NetBootを使用して起動し、 NetBootが使用可能になっている(デフォルト設定)場合は、クライアントコンピュータのハードウェア・アドレスが NetBootのフィルタリングリストに自動的に追加されます。ほかのアドレスを指定することもできます。 49 ページの「アドレスのフィルタリングで NetBoot クライアントを制限する」を参照してください。

第 1章 システムイメージの管理について

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ネットワーク・インストール・イメージインストールイメージは、イメージからソフトウェアをインストールする際にクライアントを起動

する特別な起動イメージです。その後、クライアントは内蔵のハードディスクから起動できるよう

になります。起動イメージがハードディスクの役割に代わるものであるのと同様、インストールイ

メージはインストール CDに代わるものです。

起動可能な CD-ROM ディスクと同様、ネットワークインストールは、オペレーティングシステム、

アプリケーション、またはその他のソフトウェアをローカルのハードディスク上に再インストール

する際に便利な方法です。システム管理者が多数のコンピュータを同じバージョンの Mac OS X を使って展開する場合、ネットワークインストールは非常に便利です。ネットワークインストールで

は、すべての起動およびインストール情報はネットワークを介して配信されるため、 CD-ROM ディスクを各 NetBootクライアントに挿入する必要はありません。

「システムイメージユーティリティ」を使ってインストールイメージを作成するときは、クライアン

トコンピュータのユーザからの対話の量を制限することによって、インストールプロセスを自動化

できます。自動ネットワークインストールはインストール前にローカルのハードディスクの内容を

消去するよう設定できるため、データが失われることがあります。ネットワークインストールのこ

の種のディスクイメージへのアクセスは制御する必要があり、これらのイメージを使用するユーザ

にその使用の意味を伝える必要があります。自動ネットワークインストールを使用する前に、重要

なデータをバックアップするようユーザに伝えておくことをお勧めします。

ネットワークインストールを使用したソフトウェアインストールは、パッケージの集合またはディス

クイメージ全体を使用して実行できます(イメージの作成に使用したソースによって異なります)。

ネットワークを介してソフトウェアをインストールするためのインストールイメージの準備につい

て詳しくは、 35 ページの「 Mac OS Xのインストールイメージを作成する」を参照してください。

NetBootを設定する前に NetBootサーバを設定する前に、以下の考慮事項および要件を確認してください。

理解しておく必要がある事項サーバに NetBootを設定するときは、そのサーバが提供する DHCPサービスを含め、現在のネットワーク設定についてよく理解しておく必要があります。以下の要件を満たしていることを確認して

ください: • サーバ管理者である必要があります。 • ネットワーク設定について理解している必要があります。 •

DHCPの設定について理解している必要があります。

また、ネットワークのトポロジ、スイッチ、ルーター、およびその他のネットワーク設定を変更で

きるネットワーク担当スタッフと共に作業する必要があります。

第 1章 システムイメージの管理について 21

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クライアントコンピュータの要件 Mac OS X を実行できるほとんどの Macintosh コンピュータは、 NetBoot を使用してサーバ上の Mac OS X ディスクイメージから起動できます。このマニュアルの作成時点では、次の Macintoshコンピュータが含まれます: • スロットローディング方式の G3 iMac(トレイローディング方式の iMacには対応していません) •

G4 iMac

• iBook• eMac• Power Mac G5• Power Mac G4• Power Mac G4 Cube• PowerBook G3( FireWire) •

PowerBook G4

Xserve

Xserver G5

すべてのクライアントコンピュータに、最新のファームウェア・アップデートをインストールする

必要があります。ファームウェア・アップデートは、次のアップルのサポート用 Webサイトから入手できます: www.apple.com/jp/support

次のリストにある古い Macintosh コンピュータでは、 NetBoot 1.0が必要です: • トレイローディング方式の CDドライブを搭載した iMac •

G3(ブルー &ホワイト)タワーコンピュータ

• ブロンズのキーボードを装備した PowerBook G3コンピュータ

「サーバ管理」は NetBoot 2.0 のみをサポートしますが、「ターミナル」コマンドを使用してこれらの NetBoot 1.0 クライアントのサポートを有効にできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

参考: AppleCare では、標準の 90 日間保証では NetBoot 1.0 のサポートを提供していませんが、 Mac OS X Serverソフトウェアのサポート契約の下で問題解決を支援します。

クライアントコンピュータのメモリの要件 NetBootを使用して起動イメージから起動するクライアントコンピュータには、 128 MB以上の RAMが必要です。

ネットワークインストールを使用する場合も、クライアントコンピュータに 128 MB以上のメモリが必要です。

NetBootシステム・ディスク・イメージのソフトウェア・アップデート NetBootのディスクイメージを作成するときは、最新のシステムソフトウェアを使用してください。新しい Macintosh コンピュータでは、システムソフトウェアをアップデートする必要があります。そのため、新しい Macintoshコンピュータを使用するクライアントがある場合は、起動イメージをアップデートする必要があります。

第 1章 システムイメージの管理について

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Mac OS X のディスクイメージをアップデートするときは、 32 ページの「 OS のアップデートパッケージを Mac OS Xの起動イメージに追加する」を参照してください。

クライアントコンピュータでの Ethernetの要件 NetBootは、内蔵 Ethernetによる接続のみに対応しています。また、クライアントコンピュータでの複数の Ethernetポートの使用には対応していません。クライアントでは、 100メガビット以上の Ethernet アダプタを使用する必要があります。

ネットワークハードウェアの要件使用するネットワーク接続のタイプは、ネットワークを介して起動すると予測されるクライントの

数によって変わります: •

100メガビット Ethernet( 10未満のクライアントを起動する場合)

• スイッチを使用する 100メガビット Ethernet( 10~ 50のクライアントを起動する場合) • ギガビット Ethernet( 50を超えるクライアントを起動する場合)

これらは、サポートするクライアント数による目安の要件です。サポートするクライアント数に最

適なシステムおよびネットワーク設定について詳しくは、 23 ページの「容量の計画」を参照してください。

ネットワークサービスの要件 NetBoot サーバでは、起動またはインストールするクライアントのタイプに応じて、次のサポートサービスを提供する必要があります。

参考: DHCPサービスは NetBootに必要ですが、このサービスは NetBootサーバ以外のサーバから提供できるため、前記の表では DHCPサービスを「省略可能」にしています。「必要」と指定されているサービスは、 NetBoot サーバ上で実行する必要があります。

NetBootと AirMac NetBoot クライアントでの AirMac ワイヤレステクノロジーの使用は、アップルではサポートしていません。また、推奨されません。

容量の計画サーバがサポートできる NetBootクライアントコンピュータの数は、サーバの設定、クライアントが定期的に起動する時期、サーバのハードディスクの空き容量、およびその他の要因によって決ま

ります。サーバとネットワークに必要な能力について計画を立てるときは、次の点を考慮してくだ

さい:

NetBootサーバが提供するサービス

ハードディスクがある Mac OS Xコンピュータを起動する場合

ハードディスクがない Mac OS Xコンピュータを起動する場合

DHCP 省略可能 省略可能 NFS HTTPがない場合には必要 HTTPがない場合には必要

AFP 不要 必要 HTTP NFSがない場合には必要 NFSがない場合には必要

TFTP 必要 必要

第 1章 システムイメージの管理について 23

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• Ethernet の速度: クライアントコンピュータとサーバは両方とも、 100Base-T以上の速度で接続する必要があります。クライアントを追加したときは、必要に応じて、サーバの Ethernet接続の速度を上げます。 Mac OS X Serverハードウェアに内蔵のギガビット Ethernetを、ギガビットスイッチに接続することをお勧めします。スイッチから各 NetBootクライアントへは、ギガビット Ethernet または 100メガビット Ethernetで接続する必要があります。

• ハードディスクの容量とイメージ数: 起動イメージおよびインストールイメージによって占有されるサーバボリューム上のハードディスクの容量は、システムイメージのサイズと設定、および

保存されているイメージの数によって決まります。イメージは、複数のボリュームまたは複数の

サーバに分散させることができます。詳しくは、 55 ページの「パフォーマンスと負荷分散」を参照してください。

• ハードディスクの容量とユーザ数: ディスクレスクライアントの数が多い場合は、ネットワークに独立したファイルサーバを追加して、ユーザの書類を一時的に保存することを検討してくださ

い。ディスクイメージのシステムソフトウェアは、そのディスクイメージから起動する各クライ

アントのシャドウイメージに書き込まれます。そのため、必要なハードディスク容量の目安は、

シャドウイメージのサイズにクライアント数を掛けた値になります。 • スイッチのEthernetポート数: スイッチの Ethernetポートを複数使用して NetBootクライアントを分散させると、パフォーマンスが向上します。各ポートには別々のセグメントを割り当てる必

要があります。

シリアル番号に関する考慮事項 NetBoot サービスを開始する前に、使用する予定のイメージを必ずサイトライセンス購入してください。このライセンスは、特定のサーバから使用するすべての NetBootイメージを対象としています。サーバを追加するたびに、 NetBoot サービスをサイトライセンス購入する必要があります。サイトライセンス購入する場合は、アップルに問い合わせてください。

Mac OS X および Mac OS X Server をインストールするために NetInstall イメージを使用する予定の場合も、必ずサイトライセンス購入してください。

Mac OS X Server をインストールするために NetInstall イメージを使用する予定の場合は、サーバが自動設定の方法を認識できるよう、 Mac OS X Server アシスタントを使用して NetInstall イメージに追加できる設定ファイルを生成することができます。一般的なファイルを使用する場合は、

「サーバ管理」を使用してシリアル番号を手動で入力する必要があります。

第 1章 システムイメージの管理について

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設定の概要 - NetBootここでは、 NetBootサービスを設定するための基本手順の概要を示します。

手順 1: ネットワーク、サーバ、およびクライアントコンピュータを評価し、必要に応じてアップデートするサポートできる NetBoot クライアントコンピュータの数は、サーバの数、サーバの設定、ハードディスクの容量などの要素によって決まります。 23 ページの「容量の計画」を参照してください。

この評価の結果によっては、サーバまたはハードディスクを追加したり、サーバに Ethernetポートを追加したり、サーバにその他の変更を加えたりすることが必要になる場合があります。サポート

しているクライアントの数によっては、 BootP クライアント用に設定するサブネットの数を増やすことが必要になる場合もあります。

NetBoot のフィルタリング機能を利用するために、このサーバ(または別のサーバ)でサブネットを作成することもできます。 49 ページの「アドレスのフィルタリングで NetBootクライアントを制限する」を参照してください。

「ワークグループマネージャ」を使用して NetBootクライアントユーザに対して認証と独自の作業環境を提供する予定の場合は、ディスクイメージを作成する前に、ワークグループを設定し、 Mac OS XServer の「ユーザとグループ」データベースからユーザを読み込む必要があります。必ず、少なくとも 1人の「 Macintoshマネージャ」ユーザを Mac OS Xクライアント用の「ワークグループマネージャ」に割り当ててください。

手順 2: クライアントコンピュータ用のディスクイメージを作成するクライアントコンピュータの起動元になる Mac OS Xディスクイメージを設定できます。 Mac OS Xのディスクイメージを作成するときは、「システムイメージユーティリティ」を使用します。 29 ページの「 Mac OS Xの起動イメージを作成する」を参照してください。

機種フィルタを使用して、 NetBootイメージへのアクセスを制限することもできます。 35 ページの「 OSのインストールイメージを作成する」を参照してください。

イメージに追加できるアプリケーションパッケージを作成するときは、「 PackageMaker」を使用します。アプリケーションソフトウェアのパッケージは、単独でインストールすることも、 Mac OS Xのシステムソフトウェアと共にインストールすることもできます。 38 ページの「パッケージを作成する」を参照してください。

手順 3: DHCP を設定する NetBootでは、ローカルサーバまたはネットワーク上の別のサーバのいずれかで DHCPサーバを実行する必要があります。また、 NetBootを同時に使用するクライアント数に十分に対応できる IPアドレスの範囲が設定されていることを確認してください。

NetBootサーバで DHCPサービスも提供する場合、サーバをゲートウェイとして設定するとパフォーマンスが向上することがあります。つまり、サブネットがサーバの IPアドレスをルーターの IPアドレスとして使用するように設定します。

第 1章 システムイメージの管理について 25

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手順 4: NetBoot サービスを設定する/開始するサーバ上の NetBoot を設定するときは、「サーバ管理」の「 NetBoot」設定を使用します。第 3 章「 NetBootサービスを設定する」を参照してください。

「サーバ管理」を使用して、 NetBootサービスを開始します。詳しくは、 44 ページの「 NetBootサービスおよび関連サービスを開始する」および 45 ページの「イメージを使用可能にする」を参照してください。

手順 5: Ethernetアドレスのフィルタリングを設定する(省略可能) NetBoot のフィルタリングは、クライアントコンピュータのハードウェア・アドレスに基づいて行われます。各クライアントのハードウェア・アドレスは、クライアントがはじめて NetBootディスクイメージから起動するときに自動的に登録されます。アドレスごとに、特定のクライアントを許

可または拒否することができます。 49 ページの「アドレスのフィルタリングで NetBootクライアントを制限する」を参照してください。

手順 6: NetBoot の設定をテストするデータの損失や、 DHCP の設定ミスによるネットワークのダウンといった危険を避けるため、 NetBoot を使用するようにすべてのクライアントを設定する前に、 NetBoot の設定をテストすることをお勧めします。サポートする Macintoshの各機種についてテストを行う必要があります。これにより、起動 ROM に問題がないことを機種ごとに確認できます。

手順 7: すべてのクライアントコンピュータに NetBootの使用を設定するすべての機種のクライアントコンピュータで NetBootが正しく動作することを確認したら、 NetBootディスクイメージから起動するようにクライアントコンピュータを設定します。

クライアントコンピュータの「システム環境設定」の「起動ディスク」パネルを使用してサーバか

ら起動ディスクイメージを選択してから、コンピュータを再起動できます。 51 ページの「 NetBootの起動イメージを選択する」を参照してください。または、クライアントコンピュータを再起動し、

画面上の NetBootアイコンが点滅するようになるまで Nキーを押し続けることもできます。クライアントが、 NetBootサーバ上のデフォルトのイメージから起動します。 52 ページの「 Nキーを使用して起動する」を参照してください。

設定の概要 - NetInstallここでは、 NetInstallサービスを設定するための基本手順の概要を示します。

手順 1: ネットワーク、サーバ、およびクライアントコンピュータを評価し、必要に応じてアップデートするサポートできる NetBoot クライアントコンピュータの数は、サーバの数、サーバの設定、ハードディスクの容量などの要素によって決まります。 23 ページの「容量の計画」を参照してください。

この評価の結果によっては、サーバまたはハードディスクを追加したり、サーバに Ethernetポートを追加したり、サーバにその他の変更を加えたりすることが必要になる場合があります。サポート

しているクライアントの数によっては、 BootP クライアント用に設定するサブネットの数を増やすことが必要になる場合もあります。

第 1章 システムイメージの管理について

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NetBoot のフィルタリング機能を利用するために、このサーバ(または別のサーバ)でサブネットを作成することもできます。 49 ページの「アドレスのフィルタリングで NetBootクライアントを制限する」を参照してください。

「ワークグループマネージャ」を使用して NetBootクライアントユーザに対して認証と独自の作業環境を提供する予定の場合は、ディスクイメージを作成する前に、ワークグループを設定し、 Mac OS XServer の「ユーザとグループ」データベースからユーザを読み込む必要があります。必ず、少なくとも 1人の「 Macintoshマネージャ」ユーザを Mac OS Xクライアント用の「ワークグループマネージャ」に割り当ててください。

手順 2: クライアントコンピュータ用のディスクイメージを作成するクライアントコンピュータの起動元になる Mac OS Xディスクイメージを設定できます。 Mac OS Xのディスクイメージを作成するときは、「システムイメージユーティリティ」を使用します。 29 ページの「 Mac OS Xの起動イメージを作成する」を参照してください。

機種フィルタを使用して、 NetInstall イメージへのアクセスを制限することもできます。 35 ページの「 OSのインストールイメージを作成する」を参照してください。

イメージに追加できるアプリケーションパッケージを作成するときは、「 PackageMaker」を使用します。アプリケーションソフトウェアのパッケージは、単独でインストールすることも、 Mac OS Xのシステムソフトウェアと共にインストールすることもできます。 38 ページの「パッケージを作成する」を参照してください。

手順 3: DHCP を設定する NetBootでは、ローカルサーバまたはネットワーク上の別のサーバのいずれかで DHCPサーバを実行する必要があります。また、 NetBootを同時に使用するクライアント数に十分に対応できる IPアドレスの範囲が設定されていることを確認してください。

NetBootサーバで DHCPサービスも提供する場合、サーバをゲートウェイとして設定するとパフォーマンスが向上することがあります。つまり、サブネットがサーバの IPアドレスをルーターの IPアドレスとして使用するように設定します。

DHCPサービスが開始していることを確認します。

手順 4: NetBoot サービスを設定する/開始するサーバ上の NetBoot を設定するときは、「サーバ管理」の「 NetBoot」設定を使用します。第 3 章「 NetBootサービスを設定する」を参照してください。

「サーバ管理」を使用して、 NetBootサービスを開始します。詳しくは、 44 ページの「 NetBootサービスおよび関連サービスを開始する」および 45 ページの「イメージを使用可能にする」を参照してください。

第 1章 システムイメージの管理について 27

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手順 5: Ethernetアドレスのフィルタリングを設定する(省略可能) NetBoot のフィルタリングは、クライアントコンピュータのハードウェア・アドレスに基づいて行われます。各クライアントのハードウェア・アドレスは、クライアントがはじめて NetBootディスクイメージから起動するときに自動的に登録されます。アドレスごとに、特定のクライアントを許

可または拒否することができます。 49 ページの「アドレスのフィルタリングで NetBootクライアントを制限する」を参照してください。

手順 6: NetBoot の設定をテストするデータの損失や、 DHCP の設定ミスによるネットワークのダウンといった危険を避けるため、 NetBoot を使用するようにすべてのクライアントを設定する前に、 NetBoot の設定をテストすることをお勧めします。サポートする Macintoshの各機種についてテストを行う必要があります。これにより、起動 ROM に問題がないことを機種ごとに確認できます。

手順 7: すべてのクライアントコンピュータに NetBootの使用を設定するすべての機種のクライアントコンピュータで NetBootが正しく動作することを確認したら、 NetBootディスクイメージから起動するようにクライアントコンピュータを設定します。

クライアントコンピュータの「システム環境設定」の「起動ディスク」パネルを使用してサーバか

ら起動ディスクイメージを選択してから、コンピュータを再起動できます。 51 ページの「 NetBootの起動イメージを選択する」を参照してください。または、クライアントコンピュータを再起動し、

画面上の NetBootアイコンが点滅するようになるまで Nキーを押し続けることもできます。クライアントが、 NetBootサーバ上のデフォルトのイメージから起動します。 52 ページの「 Nキーを使用して起動する」を参照してください。

第 1章 システムイメージの管理について

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2

2 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

この章では、 NetBootサービスで使用できる起動イメージまたはインストールイメージの準備に関する手順を説明します。

この章は次のセクションに分かれています: •

29 ページの「 Mac OS Xの起動イメージを作成する」

35 ページの「 Mac OS X のインストールイメージを作成する」 •

37 ページの「起動イメージおよびインストールイメージにソフトウェアを追加する」

40 ページの「ポストインストールスクリプトをインストールイメージに追加する」

Mac OS Xの起動イメージを作成するこのセクションの手順では、ネットワークを介してクライアントコンピュータを起動するときに使

用できる、 Mac OS Xオペレーティングシステムの起動イメージの作成方法を示します。

Mac OS Xの起動イメージを作成する Mac OS Xの NetBootイメージを作成するときは、「システムイメージユーティリティ」を使用します。

参考: NetBootのディスクイメージから起動する各クライアントについて、 OSユーザライセンスを購入する必要があります。

起動イメージを作成するには: 1 サーバに管理者としてログインします。

2 「システムイメージユーティリティ」を開きます。

3 イメージを Mac OS X v10.2ソースから作成する場合は、イメージの圧縮を有効にします。

圧縮されていない場合、イメージは起動しないことがあります。詳しくは、 34 ページの「イメージを圧縮してディスク領域を節約する」を参照してください。

4 「新規ブート」をクリックします。

5 「一般」パネルで、作成するイメージの名前を入力します。

この名前によって、クライアントコンピュータの「起動ディスク」環境設定パネル内のイメージが

識別されます。

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6 イメージ索引フィールドで、イメージ IDを入力します。

このサーバで一意のイメージを作成するときは、 1~ 4095 の範囲の IDを選択します。

負荷を分散するために複数のサーバに保存される複数の同じイメージの 1つを作成するときは、 4096~ 65535の範囲の IDを使用します。この範囲内の同じ IDが付けられた、同じタイプの複数のイメージは、 1つのイメージとしてクライアントの「起動ディスク」環境設定パネルに表示されます。

7 (省略可能)「説明」フィールドに、イメージの特性を表現するときに役立つ注意事項などの情報を入力します。ここで入力する内容は、クライアントでは見ることができません。

8

NFSまたは HTTPのどちらを使用してイメージを配信するかを選択します。どちらが適切か分からない場合は、「 NFS」を選択します。

9 イメージを作成するサーバ上でそのイメージを使用するには、「ローカル」を選択します。ハード

ディスク上の、イメージを保存する場所を選択します。

10 (省略可能)イメージをリモートコンピュータに保存し、それを NFSまたは HTTP経由で提供するには、「リモート」を選択します。

11 (リモートサービスの場合のみ)イメージをリモートサーバ上で HTTP経由でユーザに配信するには、パスのパネルに、リモートサーバのホスト名、 HTTPユーザ名、およびイメージファイルへのアクセスに使用するパスワードを入力します。 HTTPサーバへのアクセスに使用するポート(通常はポート 80)を指定して、入力を完了します。

12 (リモートサービスの場合のみ)イメージをリモートサーバ上で NFS 経由でユーザに配信するには、パスのパネルに、 IPアドレス、サーバ上でファイルを保存するイメージパス、および NFS書き出し設定(クライアント、ワールド、またはサブネット)を入力します。

重要:「システムイメージユーティリティ」によって、実際のイメージがローカルサーバに作成されます。必要な情報をパスのパネルに入力することによって、イメージ用の NFS または HTTPの間接パスが作成されます。イメージを作成したら、リモートサーバの管理者ユーザがイメージをコピー

し、指定したものと完全に一致するリモートパスからそれを提供する必要があります。

13 「内容」をクリックして、イメージのソースを選択します。

インストール CDまたは DVD、マウントされている起動ボリューム、または既存のディスクイメージを選択できます。 CD からイメージを作成する場合は、 CD または DVD が挿入されていることを確認してください。

Mac OS X v10.4の NetBootイメージを作成する場合は、「システムイメージユーティリティ」によって最小限の起動イメージが作成されます。同様に、 Mac OS X v10.3の NetBootイメージを作成する場合は、「システムイメージユーティリティ」によって最小限の起動イメージが作成され、最初の 2枚の CDのみが使用されます。ただし、 Mac OS X v10.2の NetBootイメージを作成する場合は、結果として作成されるイメージにはインストール CD のすべての内容が含まれます。

最小限の起動イメージを希望しない場合は、「カスタマイズ」をクリックします。

重要: OSのインストール CD から標準ディスクイメージ( .dmg ファイル)を作成し、そのイメージを NetBootイメージのソースとして使用する場合は、「 Finder」で .dmgファイルをダブルクリックしてイメージをマウントし、これをポップアップメニューから選択します。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

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14 ( CD ソースの場合のみ)システムで使用するデフォルトの言語を選択します。( CD が挿入されていて、その CDをソースとして選択した場合にのみ有効です。)

15 (省略可能)イメージにアプリケーションパッケージ、システム・アップデート・パッケージ、またはポストインストールスクリプトを追加するときは、「その他の項目」リストの下にある「追加」( +)ボタンをクリックします。

16 ( CDソースの場合のみ)「デフォルトユーザ」をクリックして、システムのデフォルトのユーザアカウントのユーザ名、ショートネーム、およびパスワードを入力します(パスワードは、「パスワード」

および「確認」の両方のフィールドに入力します)。このアカウントを使用して、起動しているクラ

イアントにログインできます。

17 (省略可能)「機種フィルタ」をクリックし、ラジオボタンを選択して、機種のリストで有効になっているコンピュータだけを起動できるようにします。任意の Macintoshコンピュータを起動できるようにしたい場合は、「すべてのアップルコンピュータを許可する」を選択します。

18 (省略可能)「ディレクトリサービス」をクリックします。 NetBootクライアントにオープンディレクトリの情報を提供するときに DHCPを使用しない場合は、「このコンピュータのディレクトリサービス設定をすべてのクライアントに適用する」をクリックします。このイメージから起動する各クラ

イアントが、起動のたびにディレクトリサービス設定の一意のセットを取得するようにしたい場合

は、「認証」をクリックし、この選択を承認します。

参考: CPUごとのディレクトリサービスのバインドを作成するには、イメージを作成するコンピュータ自体が DS サーバにバインドされている必要があります。そうでない場合は、認証ボタンをクリックすると、 DS バインドが見つからないというエラーダイアログが表示されます。

参考:「このコンピュータのディレクトリサービス設定をすべてのクライアントに適用する」のチェックボックスの場合は、イメージを作成するコンピュータを、「ディレクトリアクセス」アプリ

ケーションを使って DS サーバにバインドしてから、このチェックボックスにチェックマークを付けるように設定することをお勧めします。

19 「作成」をクリックします。

「作成」ボタンが使用可能になっていない場合は、イメージの名前と ID を入力したかどうか、およびイメージのソースを選択したかどうかを確認してください。

20 「別名で保存」ダイアログで、イメージの保存場所を選択します。

以前に入力したものとは別のイメージ名を使用したい場合は、「別名で保存」フィールドに新しい名

前を入力することによって、イメージの名前を変更できます。

イメージを提供するサーバと同じサーバ上にイメージを作成する場合は、「提供する NetBoot共有ポイントの場所」ポップアップメニューからボリュームを選択します。

それ以外の場所にイメージを保存するときは、「場所」ポップアップメニューから保存場所を選択す

るか、「別名で保存」フィールドの横にある三角形のボタンをクリックして目的のフォルダに移動し

ます。

21 「保存」をクリックします。

ウインドウの左下には、処理の進行状況が表示されます。別の CDを挿入する必要がある場合は、ここで要求されます。後続の CDの内容を取り入れずにイメージを作成するときは、 CDの挿入を要求されたときに「終了」をクリックします。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 31

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32

重要:イメージの作成中に、「 / ライブラリ /NetBoot/NetBootSP n」の .nbi フォルダを開かないでください。作成されるイメージをクライアントが使用できなくなります。

コマンドラインから「ターミナル」でコマンドを使用することによって、起動イメージを作成することもできます。詳し

くは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

OSのアップデートパッケージを Mac OS Xの起動イメージに追加するクライアントを最新のシステムから起動できるように、 Mac OS Xのシステムアップデートパッケージを既存の NetBootイメージに追加できます。

Mac OS Xのアップデートを NetBootイメージに適用するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 アップデートするイメージを使用不可にして、そのイメージの変更中にアクセスされないようにし

ます。

「設定」をクリックしてから「イメージ」をクリックし、目的のイメージの「使用可能」を選択解除

して、「保存」をクリックします。

3 「システムイメージユーティリティ」を開いて、「イメージ」をクリックします。

4 イメージを選択して、「編集」をクリックします。

5 「内容」タブで「追加」( +)ボタンをクリックし、 OSのアップデートパッケージを選択します。

6 「保存」をクリックします。

7 「サーバ管理」の「 NetBoot」設定の「イメージ」パネルで、イメージを再び使用可能にします。

コマンドラインから「ターミナル」でコマンドを使用することによって、起動イメージをアップデートすることもできま

す。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

既存のシステムから Mac OS Xの起動イメージを作成するすでに各ユーザのニーズに合わせてクライアントコンピュータを設定している場合は、「システムイ

メージユーティリティ」を使用して、このようなクライアントの設定に基づいた起動イメージを作

成できます。

イメージのソースとして使用しているボリューム以外のボリュームから起動する必要があります

(たとえば、外付けの FireWireハードディスクまたはクライアントのハードディスクの 2番目のパーティションから起動します)。ネットワークを介してボリューム上にイメージを作成することはでき

ません。

既存のシステムに基づいて起動イメージを作成するには: 1 イメージを作成するパーティション以外のパーティションからコンピュータを起動します。

2 クライアントコンピュータに「システムイメージユーティリティ」をコピーします。

3 クライアント上で「システムイメージユーティリティ」を開き、「新規ブート」をクリックします。

4 「内容」をクリックし、「イメージのソース」ポップアップメニューから使用するパーティションを選択します。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

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5 ほかのパネルにはイメージに関するその他の情報を通常と同じように入力し、「作成」をクリックし

ます。

6 クライアント上にイメージが作成された後、そのイメージをサーバに書き出します。

「イメージ」をクリックして、リストからイメージを選択し、「書き出し」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」で hdiutil コマンドを使用することによって、既存システムの起動イメージのク

ローンを作成することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関

する章を参照してください。

イメージをアップデートされたソースのボリュームと同期させるシステムボリュームからイメージを作成し、後で元のボリュームをアップデートする場合は、「シス

テムイメージユーティリティ」を使用してイメージを再作成しないで、アップデートの内容を自動

的にイメージに適用できます。

重要:イメージは、必ず正しい元のボリュームと同期させてください。アップデートされる元のボリュームは、イメージの編集を行うサーバ上のローカルボリュームでなければなりません。

イメージをアップデートされたソースのボリュームと同期させるには: 1 同期させるイメージが使用中でないことを確認します。

2 「システムイメージユーティリティ」(「 /アプリケーション /サーバ」にあります)を開きます。

3 「システムイメージユーティリティ」>「環境設定」と選択し、「項目を追加し、編集時にソースと同期する」を有効にして、環境設定ウインドウを閉じます。

参考:ブロック・コピー・プロセスの性質上、ブロックコピーを有効にして作成されたイメージに項目を追加することはできません。

4 「イメージ」をクリックして、イメージを選択し、「編集」をクリックします。

5 「内容」をクリックし、「イメージのソース」ポップアップメニューからアップデートされたソースのボリュームを選択します。

6 「保存」をクリックします。

7 「サーバ管理」を使用して、イメージを再び使用可能にします。

イメージの配信に使用するプロトコルを選択するサーバからクライアントにイメージを送信するときは、 NFS または HTTP のいずれかを使用できます。プロトコルは、「システムイメージユーティリティ」を使用してイメージを作成するときに、ま

たは後で「サーバ管理」にイメージがリストされているときに選択できます。

イメージの作成時にプロトコルを選択するときは、「システムイメージユーティリティ」の「一般」

パネルで「 NFS」または「 HTTP」のいずれかを選択します。

既存のイメージのプロトコルを選択するときは、「サーバ管理」で「 NetBoot」を選択して、「設定」をクリックし、「イメージ」パネルでイメージの横にあるポップアップリストからプロトコルを選択

します。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 33

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34

コマンドラインから「ターミナル」でイメージの「 NBImageInfo.plist」ファイルを変更することによって、配信に

使用するプロトコルを変更することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステム

イメージに関する章を参照してください。

イメージを圧縮してディスク領域を節約する「システムイメージユーティリティ」の環境設定によって、圧縮されたイメージを作成できます。

圧縮されたイメージを作成するには: 1 「システムイメージユーティリティ」を開きます。

2 「システムイメージユーティリティ」>「環境設定」と選択して、「作成時または編集時にイメージを圧縮する」を選択します。

イメージを作成するボリュームに、圧縮されていないイメージおよび圧縮されたイメージの両方に

対して十分な空き容量があることを確認してください。

コマンドラインから「ターミナル」で hdiutilコマンドを使用することによって、イメージを圧縮することもできます。

詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

Mac OS Xの NetBootクライアントによるシャドウファイルの割り当て方法を変更するデフォルト設定では、 Mac OS X の NetBoot クライアントはそのシャドウファイルをサーバ上の NetBootClients

n 共有ポイントに保存します。このような共有ポイントが使用できない場合、クラ

イアントはローカルハードディスクにシャドウファイルを保存しようとします。

Mac OS X バージョン 10.3 以降でイメージがディスクレス起動用に設定されている場合、この動作は、テキストエディタを使用してイメージの「 /etc/hostconfig」ファイル内にある NETBOOT_SHADOW 変数の値を指定することによって変更できます。使用可能な値は次の通りです:

参考:この値は、サーバの「 hostconfig」ファイルではなく、イメージ( .dmg)ファイル内の「 /etc/hostconfig」ファイルに設定されています。

NETBOOT_SHADOWの値 クライアントのシャドウファイルの動作

-NETWORK- (デフォルト)サーバの NetBootClients n共有ポイントを使用して、シャドウファイルを保存しようとします。サーバの共有ポイントが使用可能でな

い場合は、ローカルドライブを使用します。

-NETWORK_ONLY- サーバの NetBootClients n 共有ポイントを使用して、シャドウファイルを保存しようとします。サーバの共有ポイントが使用可能でない場合は、起動しません。

-LOCAL- ローカルドライブを使用して、シャドウファイルを保存しようとします。ローカルドライブが使用可能でない場合は、サーバの NetBootClients n 共有ポイントを使用します。

-LOCAL_ONLY- ローカルドライブを使用して、シャドウファイルを保存しようとします。

ローカルドライブが使用可能でない場合は、起動しません。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

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Mac OS Xのインストールイメージを作成するこのセクションでは、ネットワークを介してクライアントコンピュータにソフトウェアをインス

トールするときに使用できるイメージの作成方法について説明します。

OSのインストールイメージを作成するクライアントコンピュータに OS ソフトウェアをインストールするイメージを作成するときは、「システムイメージユーティリティ」を使用します。このアプリケーションは、「アプリケーション /サーバ /」フォルダにあります。

OSのインストールイメージを作成するには: 1 サーバに管理者としてログインします。

2 「システムイメージユーティリティ」を開いて、「新規インストール」をクリックします。

3 「一般」パネルで、作成するイメージの名前を入力します。

4 イメージ索引番号を入力します。

1つのサーバのみで使用可能なイメージの場合は 1 ~ 4095の範囲の番号、複数のサーバで使用可能であるけれども、クライアントコンピュータの「起動ディスク」環境設定パネルには 1 つのイメージとして表示するイメージの場合は 4096~ 65535の範囲の番号を選択します。

5 ( CDソースの場合のみ)ソフトウェアで使用するデフォルトの言語を選択します。( CDが挿入されていて、その CDをソースとして選択した場合にのみ有効です。)

参考:これは、インストールするソフトウェアのみで使用される言語です。(手動によるインストールの場合)実行するインストーラでは常に英語が使用されます。

6 イメージを作成するサーバ上でイメージを使用するには、「ローカル」を選択します。これにより、

イメージはサーバ上の「 /ライブラリ /NetBoot/」フォルダに配置されます。

7 (省略可能)イメージをリモートコンピュータに保存し、それを NFS 経由で提供するには、「リモート」を選択します。

参考: NetInstallイメージは、 NFSを介してのみ使用できます。

8 (リモートサービスの場合のみ)イメージをリモートサーバ上で NFS 経由でユーザに配信するには、パスのパネルに、 IPアドレス、サーバ上でファイルを保存するイメージパス、および NFS書き出し設定(クライアント、ワールド、またはサブネット)を入力します。

重要:「システムイメージユーティリティ」によって、実際のイメージがローカルサーバに作成されます。必要な情報をパスのパネルに入力することによって、イメージ用の間接 NFS パスが作成されます。イメージを作成したら、リモートサーバの管理者ユーザがイメージをコピーし、指定したも

のと完全に一致するリモートパスからそれを提供する必要があります。

9 「内容」パネルで、イメージのソースを選択します。

インストール CD、マウントされている起動ボリューム、または既存のディスクイメージを選択できます。

10 (省略可能)イメージにアプリケーションまたはインストール後処理スクリプトを追加するときは、リストの下にある「追加」( +)ボタンをクリックします。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 35

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11 クライアントコンピュータで限定的な操作によって、または操作を必要とせずにソフトウェアをイ

ンストールできるようにする場合は、「インストールオプション」パネルで「自動インストールを有

効にする」を選択し、「オプション」をクリックします。ここで、イメージの内容をインストールす

る特定のボリューム名、インストール前にボリュームを消去するオプション、インストール後のク

ライアントコンピュータの再起動、およびクライアントユーザにインストール操作を確認させるか

どうかを設定できます。

12 「インストールオプション」パネルで、「インストール後に保存先を検証する」を選択して、インストール後のイメージの整合性をインストーラで確認します。(ボリュームソースからのイメージの場

合にのみ行います。)

インストールはやや遅くなるかもしれませんが、このオプションを選択することを強くお勧めし

ます。

13 「インストールオプション」パネルで、「インストール後にクライアントを一致させるように ByHost環境設定を変更する」を選択して、インストールしたソフトウェアの ByHost環境設定が、そのソフトウェアがインストールされているコンピュータの環境設定と一致するようにします。

14 (省略可能)「機種フィルタ」をクリックし、ラジオボタンを選択して、機種のリストで有効になっているコンピュータだけを起動できるようにします。任意の Macintoshコンピュータを起動できるようにしたい場合は、「すべてのアップルコンピュータを許可する」を選択します。

15 (省略可能)「“共有”環境設定」をクリックし、インストール後または起動後に NetBoot または NetInstallクライアントが取得する名前を「コンピュータ名」フィールドに入力します。

各クライアントのコンピュータ名とローカルホスト名は、指定した名前とクライアントの MACアドレス(コロンなし)に設定されます。

また、 MACアドレスとそれに対応するコンピュータ名およびローカルホスト名のリストがある、タブ区切りの .txtまたは .rtfファイルのパスを入力することもできます。各クライアントは、指定したファイル内の MACアドレスに対応する名前を取得します。

16 (省略可能)「ディレクトリサービス」をクリックし、次の操作を実行します:

NetBoot クライアントにオープンディレクトリの情報を提供するのに DHCP を使用しない場合は、「ディレクトリアクセス」を使用してディレクトリサーバにバインドしてから、「このコンピュータ

のディレクトリサービス設定をすべてのクライアントに適用する」を選択します。

イメージを作成するコンピュータで使用できるディレクトリサービスにクライアントをバインドし

たい場合は、「認証」をクリックしてこの選択を承認します。

参考:イメージを作成するコンピュータがディレクトリサーバにバインドされていない場合は、「認証」をクリックするとエラーメッセージが表示されます。

17 「イメージを作成」をクリックします。

「作成」ボタンが使用可能になっていない場合は、イメージの名前と ID を入力したかどうか、およびイメージのソースを選択したかどうかを確認してください。

18 「別名で保存」ダイアログで、イメージの保存場所を選択します。

以前に入力したものとは別のイメージ名を使用したい場合は、「別名で保存」フィールドに新しい名

前を入力することによって、イメージの名前を変更できます。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

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イメージを提供するサーバと同じサーバ上にイメージを作成する場合は、「提供する NetBoot共有ポイントの場所」ポップアップメニューからボリュームを選択します。

それ以外の場所にイメージを保存するときは、「場所」ポップアップメニューから保存場所を選択す

るか、「別名で保存」フィールドの横にある三角形のボタンをクリックして目的のフォルダに移動し

ます。

19 「保存」をクリックします。

ウインドウの左下には、処理の進行状況が表示されます。別の CDを挿入する必要がある場合は、ここで要求されます。後続の CDの内容を取り入れずにイメージを作成するときは、 CDの挿入を要求されたときに「終了」をクリックします。

起動イメージおよびインストールイメージにソフトウェアを追加するイメージにソフトウェアを追加する基本的な方法として、次の 2つの方法があります: • 既存のシステムをソースとして使用してイメージを作成する前に、そのシステムにアプリケーションおよびファイルを追加します( 32 ページの「既存のシステムから Mac OS Xの起動イメージを作成する」を参照)。

• 追加のアプリケーションおよびファイルが格納されているパッケージを既存のイメージに追加します( 39 ページの「アプリケーション固有のインストールイメージを作成する」を参照)。

パッケージの概要(イメージを作成する前にイメージのソースボリュームにアプリケーションまたはファイルをイン

ストールするのではなく)イメージの作成時にアプリケーションソフトウェアやその他のファイル

をイメージに追加する場合は、アプリケーションやファイルをパッケージと呼ばれる特別なファイ

ルにグループ化する必要があります。

パッケージとは、コンピュータにソフトウェアをインストールするために使用される、圧縮ファイ

ルおよび関連情報の集まりです。 1つのパッケージの内容は、「 .pkg」という拡張子が付いた単一のファイルにまとめられます。パッケージを構成するファイルを次の表に示します。

パッケージ内のファイル 説明 product.pax.gz 「 gzip」で圧縮され、「 pax」でアーカイブ化された、インストール対象の

ファイル。「 gzip」および「 pax」について詳しくは、コマンドラインから利用できるマニュアルページ( manで表示)を参照してください。

product.bom 部品表( Bill of Materials)。ファイルのインストール先の記録です。検証およびアンインストール処理で使用されます。

product.info インストール中に表示される情報が含まれます。

product.sizes パッケージ内のファイル数を記録したテキストファイル。

product.tiff パッケージのカスタムアイコンが含まれます。

product.status インストール中に作成されるファイルで、「インストール済み」または「圧縮済み」を示します。

product.location パッケージのインストール先を示します。

software_version (省略可能)インストールされるパッケージのバージョンが含まれます。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 37

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38

パッケージを作成する(イメージを作成する前に、まずイメージのソースボリュームにアプリケーションやファイルをイン

ストールするのではなく)イメージにアプリケーションまたはその他のファイルを追加するときは、

「 PackageMaker」を使用して目的のアプリケーションまたはファイルが含まれたパッケージを作成します。「 PackageMaker」は、 Mac OS X Server に付属の「Mac OS X Server AdministrationTools」 CD の「 Utilities」フォルダにあります。

パッケージの作成について詳しくは、「 PackageMaker」を開いて「 Help」メニューから「 PackageMaker Help」、「 PackageMaker Release Notes」、または「 Package Format Notes」を参照してください。

作成したパッケージは、「システムイメージユーティリティ」を使用して起動イメージまたはインス

トールイメージに追加します。詳しくは、 39 ページの「アプリケーション固有のインストールイメージを作成する」または 38 ページの「起動イメージまたはインストールイメージにパッケージを追加する」を参照してください。

起動イメージまたはインストールイメージにパッケージを追加するイメージに追加のアプリケーション( .app)またはファイル( .pkg)パッケージを組み込むときは、「システムイメージユーティリティ」を使用してパッケージをイメージに追加します。

イメージの作成時にパッケージを追加することも、既存のイメージにパッケージを追加することも

できます。

「システムイメージユーティリティ」を使用して作成中の新規イメージにパッケージを追加するとき

は、「内容」パネルでイメージのソースを選択した後、「追加」( +)ボタンをクリックします。

既存のイメージにパッケージを追加するときは、「システムイメージユーティリティ」を開いて「イ

メージ」をクリックし、リストからイメージを選択します。次に「編集」をクリックし、「内容」パ

ネルの「追加」( +)ボタンをクリックします。

どちらの場合も、「追加」( +)ボタンをクリックする代わりに、パッケージのアイコンを「 Finder」から「内容」タブの「その他の項目」リストにドラッグすることができます。

参考:「システムイメージユーティリティ」を使用して、「 iTunes」や「 Apple Remote Desktop」のような埋め込みメタパッケージのみを追加できます。埋め込みメタパッケージには、自らが参照す

るパッケージが含まれています。埋め込まれていないメタパッケージ( .mpkgファイル)は、「システムイメージユーティリティ」を使用してイメージに追加することはできませんが、それらが

「 Finder」から直接参照するパッケージを追加できます。

コマンドラインから「ターミナル」でイメージおよび関連する「 rc.cdrom.packagePath」ファイルや「 minstallconfig.xml」ファイルに変更を加えることによって、起動イメージまたはインストールイメージにパッケージを

追加することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を

参照してください。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

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アプリケーション固有のインストールイメージを作成するアプリケーションソフトウェアが組み込まれていて、 OSソフトウェアが組み込まれていないインストールイメージを作成するときは、「システムイメージユーティリティ」で「内容」パネルの「 MacOS Xを含む」オプションを選択解除します。

参考:「システムイメージユーティリティ」を使用して、メタパッケージまたは複数の通常のパッケージが組み込まれている自動インストールイメージを作成することはできません。この操作を行

うときは、「ターミナル」でコマンドを使用します。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステ

ムイメージに関する章を参照してください。

「システムイメージユーティリティ」を使用して作成中の新規イメージにパッケージを追加するとき

は、「内容」パネルでイメージのソースを選択した後、「追加」( +)ボタンをクリックします。

「追加」( +)ボタンをクリックする代わりに、パッケージのアイコンを「 Finder」から「内容」タブの「その他の項目」リストにドラッグすることができます。

イメージのインストールを自動化するクライアントコンピュータでユーザの限定的な操作によって、または操作を必要とせずに Mac OSソフトウェアを(追加するパッケージと共に)インストールする場合は、「システムイメージユー

ティリティ」を使用して自動インストールイメージを作成します。それ以外の場合、クライアント

コンピュータのユーザはインストーラからの質問に応答する必要があります。

インストールを自動化できるように OSのイメージを設定するには: 1 「システムイメージユーティリティ」を開いて、「新規インストール」をクリックします。

2 「一般」パネルおよび「内容」パネルに、情報を通常と同じように入力します。

3 「インストールオプション」パネルで、「自動インストールを有効にする」を選択します。

4 「オプション」ボタンをクリックします。

5 自動インストールを行う場合、「目的のボリューム」の横にある「インストールするボリューム」を

選択し、ソフトウェアのインストール先となるクライアントコンピュータ上のボリュームの名前を

入力します。

クライアントコンピュータのユーザがインストール先のボリュームを選択できるようにするとき

は、「ユーザ選択」を選択します。

6 クリーンアップされたドライブにソフトウェアをインストールするときは、「インストールする前に

目的のボリュームを消去する」を選択します。

7 クライアントコンピュータのユーザに確認を要求せずにインストールを行うときは、「確認ダイアロ

グへの応答をクライアントユーザに要求する」を選択解除します。

8 インストールするソフトウェアに再起動を必要とするものがある場合は、「インストール後にクライ

アントコンピュータを再起動する」を選択します。

インストールボリュームに対して指定した名前がクライアントコンピュータ上のボリュームの名前

と一致しない場合、クライアントコンピュータのユーザは異なる目的のボリュームの選択を促すイ

ンストーラのプロンプトに応答する必要があります。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 39

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コマンドラインから「ターミナル」で関連する「 minstallconfig.xml」ファイルを変更することによって、インストールを自動化できるようにイメージを設定することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイド

のシステムイメージに関する章を参照してください。

パッケージの内容を表示するパッケージの内容を表示するときは、 Finder ウインドウで Control キーを押したままパッケージをクリックし、表示されるメニューから「パッケージの内容を表示」を選択します。

ネットワークインストールで使用するアプリケーションソフトウェアのパッケージを作成するとき

は、「 PackageMaker」を使用します。このツールは「Mac OS X Server Administration Tools」 CDの「 Utilities」フォルダにあります。

コマンドラインから「ターミナル」でコマンドを使用することによって、パッケージの内容を表示することもできます。

詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

Mac OSのアップデートをインストールするネットワークインストールを使用してクライアントコンピュータにオペレーティングシステムの

アップデートをインストールするときは、ほかのパッケージをインストールイメージに追加すると

きと同じ方法で、システムアップデートのパッケージを追加します。詳しくは、 38 ページの「起動イメージまたはインストールイメージにパッケージを追加する」を参照してください。

Mac OSのアップデートは、 www.apple.com/jp/supportからダウンロードできます。

ポストインストールスクリプトをインストールイメージに追加するポストインストールスクリプトを使って、ソフトウェアをクライアントコンピュータにインストー

ルした後でソフトウェアに変更を加えることができます。名前が示すように、ポストインストール

スクリプトは、ネットワーク・インストール・プロセスの最後に実行します。

このスクリプトを使用して、スクリプト自体の制限内で、必要などんなタスクでも実行できます。た

だし、通常、ポストインストールスクリプトは、追加のインストールイメージを作成したくないと

きに、ネットワークでインストールしたソフトウェアに小さな変更を加えるときに使用します。た

とえば、ポストインストールスクリプトを使用して、ソフトウェアをクライアントコンピュータに

インストールした後で、ファイルを削除したり、起動項目を設定したり、ユーザを作成したりでき

ます。

参考:ポストインストールスクリプトの効果的な使いかたの 1つは、「 ~/ライブラリ /Preferences/ByHost」フォルダ内の項目を変更して、確実に元のイメージの設定を残すか、それらを無効にすることです。たとえば、「 ByHost」フォルダ内の項目の名前にある MACアドレスを、イメージがインストールされたコンピュータの MAC アドレスに置き換えるスクリプトを作成できます。こうすれば、イメージを作成したコンピュータには、元のイメージの設定(ディスプレイやプリントの設定

など)が保持されます。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する

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ポストインストールスクリプトは、コンピュータにマウントしたボリュームから作成したインス

トールイメージだけを操作します。 CDから作成したインストールイメージで使用することはできません。ポストインストールスクリプトはシェルスクリプトとして記述する必要があります。 Perl スクリプトはサポートされていません。

「システムイメージユーティリティ」を使用して作成中の新規インストールイメージにポストインス

トールスクリプトを追加するときは、「内容」パネルで「追加」( +)ボタンをクリックし、追加するスクリプトを選択します。

既存のイメージにポストインストールスクリプトを追加するときは、「システムイメージユーティリ

ティ」を開いて「イメージ」をクリックし、リストからイメージを選択します。次に、「編集」をク

リックし、「内容」パネルの「追加」( +)ボタンをクリックして、追加するスクリプトを選択します。

ポストインストールスクリプトを使ってインストールイメージを作成すると、スクリプトは「シス

テムイメージユーティリティ」によって「 /var/db/emptyScriptFolder/」ディレクトリにコピーされます。「ネットワークインストーラ」アプリケーションは、「システムイメージユーティリティ」で

イメージに追加する順序でスクリプトを実行します。

スクリプトの順序は、テキストファイル「 /private/etc/emptyScript」に記録されます。このファイルには、各スクリプトのパスのリストが含まれています。スクリプトの実行順序を変更するには、テ

キストファイルを編集します。これは、イメージをサーバにマウントすることによって行えます。

テキストファイル内のエントリーの配置を変更したときは、ファイルを保存し、イメージを取り出し

ます。イメージは自動的にアップデートされます。(イメージが読み取り専用であるためにテキスト

ファイルを編集できない場合は、「ディスクユーティリティ」を使用して、読み取り/書き込みでき

るようにファイルを変換します。終了したら、忘れずにイメージを読み取り専用に戻してください。)

コマンドラインから「 /private/etc/emptyScript」ファイルは、「ターミナル」から編集することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

第 2章 起動イメージおよびインストールイメージを作成する 41

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3

3 NetBootサービスを設定する

この章では、クライアントで起動イメージおよびインストールイメージを使用できるように NetBoot サービスを設定する方法について説明します。

NetBootサービスは、この章で説明するように「サーバ管理」を使用して設定します。

NetBootサービスを設定する Mac OS X Serverの NetBootサービスを設定するときは、「サーバ管理」を使用します。

NetBootを設定するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」ボタンをクリックし、「一般」をクリックします。

3 イメージを提供するために使用するネットワークポートの横にある「使用可能」をクリックします。

4 イメージを保存する場所を選択するときは、「ボリューム」リストの「イメージ」列内をクリックし

ます。

5

Mac OS X ディスクレスクライアントで使用するシャドウファイルを保存する各ローカル・ディスク・ボリュームについて、「ボリューム」リストの「クライアントデータ」列内をクリックします。

6 「保存」をクリックし、次に「イメージ」をクリックします。

7 クライアントで使用するイメージを使用可能にして、これらのイメージをディスクレスクライアン

トで使用できるようにするかどうかを指定し、イメージの配信に使用するプロトコルを選択します。

どのプロトコルが適切か分からない場合は、「 NFS」を選択します。

8 デフォルトのイメージを選択するときは、「イメージ」リストの「デフォルト」列内をクリックします。

9 「保存」をクリックします。

10 (省略可能)特定のグループに対してクライアントの使用を制限するときは、「フィルタ」タブをクリックします。詳しくは、 49 ページの「アドレスのフィルタリングで NetBootクライアントを制限する」を参照してください。

43

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コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、 NetBoot サービスを設定することもできます。コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

NetBootサービスおよび関連サービスを開始する NetBoot サービスでは、起動するクライアントのタイプに応じて AFP、 NFS、 DHCP、 Web、および TFTPサービスを使用します( 23 ページの「ネットワークサービスの要件」を参照)。 AFP、 DHCP、 Web、および NetBootサービスを開始するときは、「サーバ管理」を使用します。 NFSおよび TFTPサービスは自動的に開始されます。

参考:サーバソフトウェアをはじめてインストールしたときに「設定アシスタント」で NetBootサービスを使用可能にしている場合、再起動しても NetBootは自動的に起動されません。必要な共有ポイントが設定されるだけです。

NetBootサービスを開始するには: 1 「サーバ管理」を開きます。

2

Mac OS Xディスクレスクライアントを起動する場合は、 AFPサービスを開始します。

「コンピュータとサービス」リストで「 AFP」を選択し、「サービスを開始」をクリックします。

3 現在のサーバで DHCPサービスを提供する場合は、 DHCPサービスが設定済みであり、実行中であることを確認してください。それ以外の場合は、ネットワーク上の別のサーバから DHCP サービスの提供を受ける必要があります。

NetBootサーバで DHCPサービスも提供する場合、サーバをゲートウェイとして設定するとパフォーマンスが向上することがあります。つまり、サブネットがサーバの IPアドレスをルーターの IPアドレスとして使用するように設定します。

4 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」で「 NetBoot」を選択します。

5 「設定」をクリックします。

6

NetBootサービスを提供するために使用するネットワークポートを選択します。

NetBootイメージを提供する 1つ以上のネットワークポートを選択できます。たとえば、 2つのネットワークインターフェイスを持つサーバがあり、それぞれがネットワークに接続されている場合は、

両方のネットワークで NetBoot イメージを使用できます。

7 「イメージ」をクリックします。

8 提供するイメージを選択します。

9 「保存」をクリックします。

10 「サービスを開始」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」でコマンドを使用することによって、 NetBootサービスおよびサポートするサービスを開始することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章

を参照してください。

第 3章 NetBootサービスを設定する

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イメージを使用可能にするクライアントコンピュータが NetBootで起動するときにディスクイメージを使用できるようにするには、サーバでイメージを 1つ以上使用可能にする必要があります。

ディスクイメージを使用可能にするには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックし、次に「イメージ」をクリックします。

3 クライアントに表示する各イメージについて、「使用可能」列内をクリックします。

4 「保存」をクリックします。

イメージの保存場所を選択する起動イメージおよびインストールイメージの保存に使用するサーバ上のボリュームを選択するとき

は、「サーバ管理」を使用します。

イメージファイルを保存するボリュームを選択するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックしてから、「一般」をクリックします。

3 ウインドウの下半分にあるボリュームのリストで、イメージファイルの保存に使用する各ボリュー

ムについて、「イメージ」列内のチェックボックスをクリックします。

4 「保存」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、任意のボリュームをイメージ

ファイルの保存に使用するように指定することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイド

のシステムイメージに関する章を参照してください。

警告: NetBoot の共有ポイントまたは NetBoot が保存されているボリュームの名前は変更しないでください。すでに「サーバ管理」でイメージおよびシャドウファイルの共有ポイントの選択を解

除している場合以外は、「ワークグループマネージャ」を使用して NetBootの共有ポイントの共有を解除しないでください。

第 3章 NetBoot サービスを設定する 45

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46

シャドウファイルの保存場所を選択するディスクレスクライアントの起動時には、一時的な「シャドウ」ファイルがサーバに保存されます。

これらの一時的なファイルの保存に使用するサーバボリュームを指定するときは、「サーバ管理」を

使用します。

シャドウファイルの保存にボリュームを使用するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックしてから、「一般」をクリックします。

3 ウインドウの下半分にあるボリュームのリストで、シャドウファイルの保存に使用するボリューム

について、「クライアントデータ」列内のチェックボックスをクリックします。

4 「保存」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、任意のボリュームをシャドウ

ファイルの保存に使用するように指定することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイド

のシステムイメージに関する章を参照してください。

リモートサーバに保存されているイメージを使用する NetBootサーバ自身とは別のリモート NFSまたは HTTPサーバに、起動イメージまたはインストールイメージを保存できます。

別のリモートサーバにイメージを保存するには: 1 「システムイメージユーティリティ」を使って、 NetBootサーバにイメージを作成します。

イメージを作成するときは、イメージを保存する場所を指定する必要があります。リモートサーバ

上のイメージの保存場所を指定するには:

a「システムイメージユーティリティ」で、「一般」をクリックします。 b「 NFS」または「 HTTP」をクリックします。 c「リモート」をクリックします。 d 表示されるシートに、必要な情報を入力します。イメージを NFSサーバに保存する場合は、サーバのホスト名または IPアドレス、マウントポイント( NFS エクスポート)のパス、およびマウントポイントを基準としたイメージの相対パスを指定します。

警告: NetBoot の共有ポイントまたは NetBoot が保存されているボリュームの名前は変更しないでください。すでに「サーバ管理」でイメージおよびシャドウファイルの共有ポイントの選択を解

除している場合以外は、「ワークグループマネージャ」を使用して NetBootの共有ポイントの共有を解除しないでください。

第 3章 NetBootサービスを設定する

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イメージを HTTPサーバに保存する場合は、サーバのホスト名または IPアドレス、イメージのパス( .nbiディレクトリを基準としたルート・ディスク・イメージの相対パス)、イメージにアクセスするためのユーザ名とパスワード、およびポート番号を指定します。 NetBoot サーバは、 NetBootSP

n の下の .nbiディレクトリが次の規則に従って HTTPを介して書き出されることを前

提としています:

http://

server_ip

/NetBoot/NetBootSP

n

/

image_path

.nbi

server_ipはサーバの IPアドレス、 nはボリューム番号、 image_pathはイメージのパスです。

e「 OK」をクリックします。

2 イメージ( .dmg)ファイルを NetBootサーバの .nbiフォルダから別のサーバの共有(書き出し)ディレクトリにコピーします。 NetBoot サーバの .nbiフォルダおよびこれに含まれるその他のファイルは、残しておきます。

また、「システムイメージユーティリティ」の「イメージ」パネルでイメージを選択し、「書き出し」

をクリックし、書き出す .dmg ファイルを選択して、イメージを別のサーバにコピーすることもできます。「書き出し」ボタンの使用は、イメージの適切なアクセス権を確保するものとなるため、イ

メージを別のサーバにコピーする最も安全な方法です。

リモートサーバにすでにイメージがある場合は、既存の .nbiフォルダを複製して、その「 NBImageInfo.plist」ファイルの値を調整することによって、 NetBoot サーバに .nbi フォルダを作成できます。

イメージを別のサーバに移動するディスプレイやキーボードが取り付けられていないサーバを含む別のサーバにイメージを移動する

ときは、「システムイメージユーティリティ」の書き出し機能を使用します。

イメージを別のサーバにコピーするには: 1 「システムイメージユーティリティ」を開いて、「イメージ」をクリックします。

2 リストからイメージを選択して「書き出し」をクリックし、コピー先の情報を入力します。

重要:ファイルのアクセス権に関する問題を防止するため、「ターミナル」または「 Finder」でネットワークを経由してほかのサーバに起動イメージまたはインストールイメージをコピーしないでく

ださい。

イメージを削除するイメージを削除しても、「システムイメージユーティリティ」によって「ゴミ箱」に移動されるだけ

で、ドライブからは消去されません。

イメージを削除するには: 1 「システムイメージユーティリティ」を開いて、「イメージ」をクリックします。

2 リストでイメージを選択し、「編集」>「削除」と選択します。

第 3章 NetBoot サービスを設定する 47

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48

イメージを編集するイメージを編集するときは、「システムイメージユーティリティ」にイメージをバックアップするた

めのオプションがあります。

イメージを編集するには: 1 「システムイメージユーティリティ」を開いて、「イメージ」をクリックします。

2 リストでイメージを選択し、「編集」をクリックします。

「システムイメージユーティリティ」に、イメージをバックアップするかどうかを確認するプロンプ

トが表示されます。イメージは、コンピュータ上の任意のドライブにバックアップできます。

3 編集が終了したら、「保存」をクリックします。

デフォルトイメージを指定するデフォルトイメージとは、 N キーを押しながらクライアントコンピュータを起動するときに使用されるイメージのことです。 52 ページの「 N キーを使用して起動する」を参照してください。複数の起動ディスクイメージが作成されている場合は、「サーバ管理」の「 NetBoot」設定でデフォルトの起動イメージを選択できます。

重要:ディスクレスクライアントがある場合は、これらのクライアントの起動イメージをデフォルトイメージとして設定してください。

ネットワークに複数の NetBootサーバがある場合、各クライアントは最初に応答したサーバ上にあるデフォルトイメージを使用します。複数のデフォルトイメージが使用可能である場合、どのデフォ

ルトイメージを使用するかを制御することはできません。

デフォルトの起動イメージを指定するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックし、次に「イメージ」をクリックします。

3 イメージの横にある「デフォルト」列内のボタンをクリックします。

4 「保存」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、デフォルトイメージを指定す

ることもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照し

てください。

第 3章 NetBootサービスを設定する

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イメージをディスクレス起動用に設定するローカルディスクドライブを持たないクライアントコンピュータの起動にイメージを使用できるよ

うに設定するときは、「サーバ管理」を使用します。イメージをディスクレス起動用に設定すると、 NetBootサーバによって、クライアントのシャドウファイル用の領域が割り当てられます。

イメージをディスクレス起動に使用できるようにするには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックし、次に「イメージ」をクリックします。

3 リスト内で、イメージの横にある「ディスクレス」列内のボックスをクリックします。

4 「保存」をクリックします。

重要:ディスクレスクライアントがある場合は、これらのクライアントの起動イメージをデフォルトイメージとして設定してください。

クライアントのシャドウファイルを保存する場所の指定については、 46 ページの「シャドウファイルの保存場所を選択する」を参照してください。

コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、イメージをディスクレス起動

用に設定することもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する

章を参照してください。

アドレスのフィルタリングで NetBootクライアントを制限する NetBootサービスのフィルタリング機能を使用すると、クライアントの Ethernetハードウェア・アドレス( MACアドレス)に基づいてサービスへのアクセスを制限できます。クライアントのアドレスは、クライアントがはじめてサーバ上のイメージから起動したときに、フィルタリストに自動的

に追加されます。また、デフォルトではアクセスが許可されます。そのため、通常はハードウェア・

アドレスを手入力する必要はありません。

NetBootサービスへのクライアントのアクセスを制限するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックし、次に「フィルタ」をクリックします。

3 「下のリストに含まれるクライアントのみを許可する(他は拒否する)」または「下のリストに含まれるクライアントのみを拒否する(他は許可する)」のいずれかを選択します。

4 「 NetBootフィルタリングを使用する」を選択します。

5 クライアントのアドレスのリストを設定するときは、「追加」( +)および「削除」( -)ボタンを使用します。

MACアドレスを調べるときは、「ホスト名」フィールドにクライアントの DNS名または IPアドレスを入力して「検索」ボタンをクリックします。

第 3章 NetBoot サービスを設定する 49

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50

Mac OS Xを使用するコンピュータのハードウェア・アドレスを調べるときは、そのコンピュータの「ネットワーク」環境設定の「 TCP/IP」パネルで確認するか、「システムプロファイラ」(または「 Appleシステム・プロフィール」)を実行します。

参考:また、「サーバ管理」の「 NetBoot」パネルの「イメージ」パネルでイメージの名前をダブルクリックし、必要な情報を入力することによって、 NetBoot イメージへのアクセスを制限することもできます。

詳細な NetBootオプションを変更する

bootpd プログラムを直接実行したり、 NetInfo の設定パラメータを変更したりすることによって、追加する NetBootオプションを制御できます。詳しくは、 bootpdのマニュアルページ( manで表示)を参照してください。

bootpdのマニュアルページを表示するには: 1 「ターミナル」を開きます。

2

man bootpdと入力します。

サブネット間の NetBootサービスを設定するネットワーク起動は、 BSDP( Boot Service Discovery Protocol)に応答する任意のコンピュータに対してブロードキャストするクライアントコンピュータによって開始されます。通常、デフォルト

では、ネットワークのほかの部分への不要なデータフローの量を減らすために、ルーターはブロー

ドキャストのトラフィックをブロックするように設定されています。サブネットを超えて NetBootサービスを提供する必要がある場合は、 BSDPトラフィックを NetBootサーバに渡すようにルーターを設定する必要があります。ルーターに BSDP トラフィックを渡す機能があるかどうかを確認するには、ルーターの製造元に問い合わせてください。

第 3章 NetBootサービスを設定する

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4

4 NetBootおよびネットワークインストールを使用するようクライアントを設定する

この章では、サーバ上のイメージから起動したり、サーバ上のイメージからソフトウェアをインストールしたりできるようにクライアントコンピュータを設定する方法について説明します。

ディスクレスクライアントを設定する NetBoot を使用すると、クライアントコンピュータにローカルのオペレーティングシステムまたはディスクドライブがインストールされていない場合でも、クライアントコンピュータを設定するこ

とができます。このような「システムレス」またはディスクレスのクライアントは、 N キーを使用する起動方法で NetBoot サーバから起動できます。詳しくは、 52 ページの「 Nキーを使用して起動する」を参照してください。

クライアントコンピュータの起動後に、環境設定の「起動ディスク」パネルを使用して、 NetBootディスクイメージをクライアントの起動ディスクとして選択できます。これにより、クライアント

をサーバから起動するときに、 Nキーを使用する必要がなくなります。

クライアントコンピュータからシステムソフトウェアを削除することによって、ユーザの環境をよ

り広く制御できます。たとえば、クライアントが常にサーバから起動するようにし、クライアント

管理を使用してクライアントコンピュータのローカルハードディスクへのアクセスを拒否すること

により、ユーザがローカルハードディスクにファイルを保存するのを禁止できます。

NetBootの起動イメージを選択する Mac OS Xバージョン 10.2以降を実行するコンピュータでは、「システム環境設定」の「起動ディスク」パネルで NetBootの起動イメージを選択します。

Mac OS Xで NetBoot起動イメージを選択するには: 1 「システム環境設定」で、「起動ディスク」パネルを選択します。

2 コンピュータの起動に使用するネットワークディスクイメージを選択します。

3 「再起動」をクリックします。

「 NetBoot」アイコンが表示され、選択したイメージからコンピュータが起動します。

51

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52

ネットワーク・インストール・イメージを選択する Mac OS Xバージョン 10.2以降を実行するコンピュータでは、「システム環境設定」の「起動ディスク」パネルでネットワークのインストールイメージを選択します。

Mac OS Xでインストールイメージを選択するには: 1 「システム環境設定」で、「起動ディスク」パネルを選択します。

2 コンピュータの起動に使用するネットワークディスクイメージを選択します。

3 「再起動」をクリックします。

「 NetBoot」アイコンが表示され、選択したイメージからコンピュータが起動し、インストーラが実行されます。

Nキーを使用して起動するこの方法を使用すると、サポートする任意のクライアントコンピュータを NetBootディスクイメージから起動できます。 N キーを使用して起動すると、クライアントコンピュータは、デフォルトの NetBootディスクイメージから起動します。(複数のサーバがある場合、クライアントは最初に応答したサーバのデフォルトイメージから起動します。)

BootPによる IPアドレスの割り当てが必要な古いクライアントコンピュータ(トレイローディング式の iMacやブルー &ホワイトの PowerMac G3などの古いコンピュータ)がある場合は、 NetBootのディスクイメージからコンピュータを起動するときに、この方法を使用する必要があります。こ

れらの古いコンピュータでは、「起動ディスク」コントロールパネルや「環境設定」パネルで NetBootの起動ディスクイメージを選択する機能はサポートされていません。

N キーを使用して、システムソフトウェアがインストールされていないクライアントコンピュータを起動することもできます。 51 ページの「ディスクレスクライアントを設定する」を参照してください。

Nキーを使用して NetBootディスクイメージから起動するには: 1 キーボードの Nキーを押しながら、クライアントコンピュータの電源を入れます(または再起動します)。

画面の中央に「 NetBoot」アイコンが表示されるまで、 Nキーを押したままにします。

2 ログインウインドウが表示されたら、名前とパスワードを入力します。

ネットワークディスクイメージのアイコンは、サーバボリュームに使用されるアイコンと同じにな

ります。

第 4章 NetBootおよびネットワークインストールを使用するようクライアントを設定する

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5

5 NetBootサービスを管理する

この章では、 NetBootサービスの効率的な実行を維持するために行う日常の一般的な作業について説明します。また、 1 つのサーバ上の複数のボリューム間、または複数のサーバ間での負荷分散についての情報も記載されています。

NetBootを制御および監視する以下の各セクションでは、 NetBoot サービスを停止する方法、個々のイメージを使用不可にする方法、およびクライアントを監視または制限する方法について説明します。

NetBootサービスを停止するクライアントがサーバ上の NetBootを使用できないようにするための最も確実な方法は、すべての Ethernet ポートで NetBootのサービスを使用不可にすることです。

NetBootを使用不可にするには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「サービスを停止」をクリックします。

特定の Ethernet ポートでサービスを停止するときは、「設定」をクリックしてから「一般」をクリックし、目的のポートに対応する「使用可能」チェックボックスを選択解除します。

特定のイメージの提供を停止するときは、「設定」をクリックしてから「イメージ」をクリックして、

目的のイメージに対応する「使用可能」チェックボックスを選択解除します。

特定のクライアントに対するサービスを停止するときは、「設定」をクリックしてから「フィルタ」

をクリックして、「 NetBootフィルタリングを使用する」および「下のリストに含まれるクライアントのみを拒否する」を選択し、クライアントのハードウェア・アドレスをリストに追加します。

コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、 NetBoot サービスを停止したり、イメージを使用不可にしたりすることもできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシ

ステムイメージに関する章を参照してください。

53

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個々の起動イメージまたはインストールイメージを使用不可にするイメージを使用不可にすると、そのイメージを使用してクライアントコンピュータを起動できなく

なります。

NetBootディスクイメージを使用不可にするには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックし、次に「イメージ」をクリックします。

3 目的のイメージに対応する「使用可能」列内のチェックボックスを選択解除します。

4 「保存」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」で serveradmin コマンドを使用することによって、イメージを使用不可にするこ

ともできます。詳しくは、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してく

ださい。

NetBootクライアントのリストを表示する特定のサーバから起動されたクライアントのリストを表示するときは、「サーバ管理」を使用します。

クライアントのリストを表示するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「クライアント」をクリックします。

参考:このリストは、現在接続しているクライアントだけのリストではなく、接続したことがあるすべてのクライアントが含まれる累積リストです。クライアントごとに、最後の起動時間が表示さ

れます。

NetBootサービスおよび関連サービスの状況をチェックする NetBootサービスおよびそこで使用されるその他のサービス( NFSや FTPなど)の状況を確認するときは、「サーバ管理」を使用します。

NetBootサービスのステータスを確認するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 サービスの状況の概要を表示するときは、「概要」をクリックします。ログファイルを表示するとき

は、「ログ」をクリックします。

コマンドラインから「ターミナル」でコマンドを使用することによって、 NetBootサービスおよびそこでサポートされるサービスの状況を確認できます。コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照

してください。

NetBootサービスのログを表示する診断情報が含まれるログを表示するときは、「サーバ管理」を使用します。

NetBootサービスのログを表示するには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「ログ」をクリックします。

第 5章 NetBootサービスを管理する

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コマンドラインから「ターミナル」でログファイルの内容を表示することによって、ログを見ることができます。詳しく

は、コマンドライン管理ガイドのシステムイメージに関する章を参照してください。

パフォーマンスと負荷分散起動のパフォーマンスを良好に保つには、関連するクライアントコンピュータが NetBootサーバを使用できるように保つことが重要です。応答が速く信頼性のある NetBootサービスを実現するために、ネットワーク環境内に複数の NetBoot サーバを設定することができます。

NetBoot を使用するサイトでは多くの場合、応答時間を許容範囲内に保つために、クライアントコンピュータの起動時間をずらしてネットワークの負荷を減らします。一般的には、すべてのクライ

アントコンピュータを同時に起動する必要はありません。朝に起動し、日中は起動したままにする

のが普通です。環境設定の「省エネルギー」パネルを使用して、時差起動をプログラムできます。

起動イメージ使用率の高さやクライアントの同時起動によって NetBootサーバに大きい負荷がかかり、遅延が発生する場合は、 NetBoot サーバを追加して、クライアントコンピュータの要求を複数のサーバに分散させること(負荷分散)を検討してください。複数の NetBootサーバで負荷分散するときは、ネットワーク環境内でスイッチを使用することが重要です。ハブは基本的に共有機能を提供し、単一の

共有ネットワークを構成します。このようなネットワークでは、複数のサーバがデータ送出のタイ

ミングを競い合うことになります。

サーバ間で起動イメージを分散させるネットワーク上に複数の NetBootサーバがある場合は、特定の起動イメージのコピーを複数のサーバ上に配置して、負荷を分散させることができます。これらのコピーに 4096~ 65535 の範囲で同じイメージ IDを割り当てることによって、混乱を避けるために、クライアントに対してこれらのコピーを 1つのイメージとしてアドバタイジングすることができます。

1つのイメージをサーバ間で分散させるには: 1 元のイメージが保存されているサーバ上で「システムイメージユーティリティ」を開きます。

2 「イメージ」(ウインドウの上部にあります)をクリックして、リストからイメージを選択します。

3 イメージの索引が 4095以下である場合は、「編集」をクリックして、イメージの索引を 4096~ 65535の範囲の値に変更します。

4 ほかのサーバにイメージのコピーを配置するときは、「書き出し」ボタンを使用します。

5 各サーバで「サーバ管理」を使用して、ほかのサーバにコピーしたイメージを使用可能にします。

クライアントの「起動ディスク」環境設定パネルに表示されるイメージは 1 つだけですが、イメージのコピーが配置されているいずれかのサーバが、各サーバの使用状況に基づいて自動的に選択さ

れます。

1つのサーバ上にある複数のディスクドライブ間で起動イメージを分散させても、パフォーマンスが大幅には改善しないことがあります。

第 5章 NetBoot サービスを管理する 55

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サーバのディスクドライブ間で起動イメージを分散させる NetBoot サーバが 1 台だけの場合でも、サーバ上の複数のディスクドライブ間でイメージのコピーを分散させて、パフォーマンスを改善できることがあります。これらのコピーに 4096~ 65535 の範囲で同じイメージ IDを割り当てることによって、クライアントに対してこれらのコピーを 1つのイメージとしてアドバタイジングすることができます。

参考:同じ物理ディスクドライブ上の異なるパーティション間には、イメージを分散させないでください。そのようにしてもパフォーマンスが向上しないだけでなく、パフォーマンスが低下する可

能性もあります。

1つのイメージをディスクドライブ間で分散させるには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「 NetBoot」を選択します。

2 「設定」をクリックしてから、「一般」をクリックします。

3 イメージの保存に使用する各ボリュームに対応する「イメージ」列内をクリックします。

別の物理ディスクドライブ上にあるボリュームを選択します。

4 「保存」をクリックし、次に「イメージ」をクリックします。

5 「索引」列内のイメージの IDが 4095以下である場合は、その IDをダブルクリックして、 4096~ 65535の範囲で索引を入力し、変更を保存します。

6 「ターミナル」を開き、安全なコピーコマンドである scp コマンドを使用して、イメージを別のボリューム上にある NetBootSP n 共有ポイントにコピーします。たとえば、次のように操作します:

scp /Library/NetBoot/NetBootSP0/image.nbi [admin_name]@[ip_address]:/

Volumes/Drive2/Library/NetBoot/NetBootSP1

[admin_name]は管理ログイン、 [ip_address]は該当するサーバの正確な IPアドレスです。指定した管理ログインのパスワードを要求するプロンプトが表示されます。

起動イメージへのアクセスを分散させるネットワークに 2台目の NetBoot サーバを追加する場合は、「起動ディスク」コントロールパネルまたは環境設定パネルで各クライアントの起動イメージを再選択してください。これにより、 NetBootの負荷がサーバ間で再び分散されます。既存の NetBootサーバの「 /var/db/bsdpd_clients」ファイルを削除することによって、負荷の再分散を強制的に実行することもできます。同様に、サー

バや設備の障害から回復したときに、稼動を続けていた NetBootサーバのみからクライアントが起動していた場合は、稼動中のサーバから「 bsdpd_clients」ファイルを削除して、クライアントがもう一度全サーバに分散されるようにする必要があります。

サーバの「 bsdpd_clients」ファイルには、そのサーバを NetBootサーバとして選択したコンピュータの Ethernet MAC( Media Access Control)アドレスが保存されます。クライアントは、利用可能なサーバの「 bsdpd_clients」ファイルにエントリーがある限り、常にそのサーバから起動します。サーバが利用できなくなった場合、そのクライアントは、サーバからエントリー(またはファイル

自体)が削除されるまで、利用可能なサーバを探して関連付けを行います。

第 5章 NetBootサービスを管理する

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参考:利用できなくなったサーバがオンラインに復帰した結果として、クライアントが複数のサーバに登録された場合、クライアントは、利用するクライアントの数が最も少ないサーバから起動し

ます。

シャドウファイルを分散させる Mac OS X ディスクレスイメージから起動するクライアントは、一時的な「シャドウ」ファイルをサーバ上に保存します。

デフォルト設定では、 Mac OS X の NetBoot はクライアントのシャドウファイル用の共有ポイントをサーバの起動ボリューム上に作成します。(この動作は変更可能です。 34 ページの「 Mac OS Xの NetBoot クライアントによるシャドウファイルの割り当て方法を変更する」を参照してください。)この共有ポイントを確認したり、ほかのものを追加したりするときは、「サーバ管理」を使用します。

共有ポイントには、 NetBootClients nという名前が付けられます。 nは共有ポイントの番号を示します。共有ポイントは、 0から順に番号が付けられます。

たとえば、サーバに 2 つのディスクボリュームがある場合、デフォルトのシャドウファイルディレクトリは起動ボリューム上の NetBootClients0です。「サーバ管理」を使用してクライアントのデータを 2番目のボリュームにも保存するように指定した場合、ディレクトリの名前は NetBootClients1になります。 NetBoot は、 1 番目のクライアントのシャドウファイルを NetBootClients0 に、 2 番目のクライアントのシャドウファイルを NetBootClients1に、 3番目のクライアントのシャドウファイルを NetBootSP0 に順次保存していきます。同様に、 3 つのボリュームが選択されていて、クライアントが 8 台ある場合は、 1、 4、および 7 番目のクライアントが 1 つ目のボリュームを使用し、 2、 5、および 8番目のクライアントが 2 つ目のボリュームを使用し、 3 および 6番目のクライアントが 3 つ目のボリュームを使用します。この負荷分散は自動的に行われ、通常はこれによってパフォーマンスが最適化されます。

特定のボリュームにシャドウファイルが保存されないようにするには、「サーバ管理」で「 NetBoot」サービス設定の「一般」パネルを使用します。シャドウファイルを配置しないボリュームに対して

は、クライアントデータのチェックボックスの選択を解除します。

また、シャドウファイルが特定のボリュームまたはパーティションに配置されないようにするため、

不可視ファイル「 /ライブラリ /NetBoot/.clients」(これはシンボリックリンクです)をボリュームから削除してから、 NetBoot サービスを停止して再起動することもできます。

NetBootを細かく調整する

bootpd プログラムを直接実行するか、特定の「 NetInfo」ディレクトリ内にある設定パラメータを変更することによって、 NetBoot のさまざまなオプションを調整できます。詳しくは、 bootpd のマニュアルページ( manで表示)を参照してください。このマニュアルページを表示するには、「ターミナル」を開いて man bootpdと入力します。

第 5章 NetBoot サービスを管理する 57

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6

6 システムイメージに関する問題を解決する

この章では、 NetBootおよびネットワークインストールの操作時に発生する可能性がある一般的な問題の解決方法について説明します。

この章では、一般的な問題の解決方法について説明します。

一般的なヒント • ネットワーク上で DHCPサービスが使用可能であることを確認します。このサービスは、 Mac OS X

Serverまたは別のサーバの DHCPサービスから提供されている可能性があります。 • サーバ上で必要なサービスが開始されていることを確認します。 23 ページの「ネットワークサービスの要件」を参照してください。「サーバ管理」を開いて、次のことを確認します: •

Mac OS Xディスクレスクライアントを起動する場合は、 AFPが開始されている

• イメージの配信に NFSではなく HTTPを使用する場合は、 Webサービスが開始されている

NetBootクライアントコンピュータが起動しない場合 • ほかのコンピュータがネットワークで大きな負荷のかかる処理をしていると、コンピュータがすぐに起動しないことがあります。数分待ってから、再度起動してみてください。

• すべてのケーブルが正しく接続されていること、およびコンピュータとサーバの電源が投入されていることを確認します。

• クライアントコンピュータにメモリまたは拡張カードを取り付けた場合は、それらが正しく取り付けられていることを確認します。

• サーバに複数の Ethernetカードがある場合、またはマルチポート Ethernetカードで複数のポートを使用している場合は、同じカードまたは同じポートを使用しているほかのコンピュータを起動

できるかどうかを確認します。起動できない場合は、サーバで設定した Ethernet ポートと、クライアントコンピュータが接続されたポートが同じであることを確認します。マルチポートカード

の Ethernetポート 1 を、 Ethernetポート 4と間違えることがよくあります。 Macintoshサーバにあらかじめ取り付けられているカードの場合、コンピュータの背面から見ると、ポート番号が

左から右に 4、 3、 2、 1となっています。

59

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•「システムフォルダ」が保存されているローカルハードディスクがコンピュータにある場合は、 Ethernet ケーブルを外して、ローカルハードディスクからコンピュータを起動してみます。次に、 Ethernet ケーブルを接続し直して、ネットワークからコンピュータを起動してみます。

• ローカルドライブからクライアントコンピュータを起動し、 DHCPから IPアドレスを取得していることを確認します。

• ディスクまたはシステムがないクライアントでは、システム CDから起動し、「起動ディスク」環境設定パネルを使用して起動イメージを選択します。

Macintoshマネージャの使用中にユーザが NetBootクライアントにログインできない場合 • ユーザがほかのコンピュータにログインできるかどうかを確認します。ユーザがほかのコンピュータにログインできる場合は、ログインできないコンピュータが、そのユーザのアカウント

が登録されていない「 Macintosh マネージャ」サーバに接続されている可能性があります。複数の「 Macintosh マネージャ」サーバがある場合は、自分のアカウントが登録されているサーバをユーザが選択したかどうかを確認します。

•「 Macintoshマネージャ」を開き、ユーザが少なくとも 1つのワークグループのメンバーであることを確認します。

•「 Macintoshマネージャ」を開き、ユーザのパスワードを再設定します。

システムイメージユーティリティの作成ボタンが使用可能になっていない場合 •「一般」パネルにイメージの名前と IDを入力したことを確認します。 •「内容」パネルでイメージのソースを選択したことを確認します。 •

CDまたは DVDをソースとするイメージの場合は、「デフォルトユーザ」パネルにデフォルトのユーザ名および 4文字以上のパスワードを入力したことを確認します。

システムイメージユーティリティのコントロールやフィールドが使用不可である場合ウインドウの上部にある「新規ブート」または「新規インストール」をクリックするか、「システム

イメージユーティリティ」を閉じてもう一度開きます。

システムイメージユーティリティでイメージ名を編集できない場合「システムイメージユーティリティ」では、作成した後でイメージの名前を編集することはできませ

ん。ただし、そのための別の方法があります: •「圧縮されていないイメージの名前を変更する」 •「圧縮されたイメージの名前を変更する」

第 6章 システムイメージに関する問題を解決する

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圧縮されていないイメージの名前を変更するこのセクションでは、「システムイメージユーティリティ」を使用して作成した圧縮されていないイ

メージの名前を変更する方法について説明します。

圧縮されていないイメージの名前を変更するには: 1 「 Finder」でイメージをマウントします。

イメージを含む .nbiフォルダを開いて、イメージをダブルクリックします。

2 「ターミナル」ウインドウを開き、次のコマンドを入力してイメージの名前を変更します:

sudo diskutil rename /Volumes/<image> <new_name>

<image>は名前を変更したいイメージの名前、 <new_name>はイメージの新しい名前です。

3 プロンプトが表示されたら、ルートパスワードを入力します。

イメージの名前が変更されます。

4 イメージのマウントを解除します。

5 イメージを再マウントして、そのイメージの名前が変更されていることを確認します。

圧縮されたイメージの名前を変更するこのセクションでは、「システムイメージユーティリティ」を使用して作成した圧縮されたイメージ

の名前を変更する方法について説明します。

圧縮されたイメージの名前を変更するには: 1 「 Finder」でイメージをマウントします。

イメージを含む .nbiフォルダを開いて、イメージをダブルクリックします。

2 「ディスクユーティリティ」を起動します。

3 イメージを選択して、「変換」をクリックします。

4 「別名で保存」フィールドに名前を入力します。

5 イメージを保存する別の場所を選択します。

たとえば、イメージを「デスクトップ」フォルダに保存します。

6 「イメージフォーマット」メニューから読み取り/書き込みを選択します。

7 「保存」をクリックします。

8 イメージのマウントを解除します。

9 「 Finder」で新しいイメージをマウントします。

10 「ターミナル」ウインドウを開き、次のコマンドを入力してイメージの名前を変更します:

sudo diskutil rename /Volumes/<image> <new_name>

<image>は名前を変更したいイメージの名前、 <new_name>はイメージの新しい名前です。

第 6章 システムイメージに関する問題を解決する 61

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62

11 プロンプトが表示されたら、ルートパスワードを入力します。

イメージの名前が変更されます。

12 イメージのマウントを解除します。

13 イメージを再マウントして、そのイメージの名前が変更されていることを確認します。

14 イメージのマウントを解除します。

15 元のイメージを .nbiフォルダから取り除き、それをほかの場所に保存します。

16 「ディスクユーティリティ」で、新しいイメージを選択し、「変換」をクリックします。

17 イメージに .nbiフォルダ内での名前と同じ名前を付けます。

18 「場所」フィールドで、 .nbiフォルダを選択します。

19 「フォーマット」メニューから圧縮を選択します。

20 「保存」をクリックします。

21 新しいイメージをテストして、適切にマウントされることを確認します。

22 古いイメージを破棄します。

イメージに静的起動( NetBootバージョン 1.0)の使用を設定できない場合 NetBoot バージョン 1.0 で提供されていた静的ネットワーク起動の機能は、 Mac OS X Server バージョン 10.3ではサポートされていません。

第 6章 システムイメージに関する問題を解決する

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II

第 2部:ソフトウェア・アップデートの管理

このガイドの第 2部では、ソフトウェア・アップデート・サービスについて紹介し、さらにソフトウェア・アップデート・サービスの管理に使用できるアプリケーションとツールについても紹介します。

第 7 章 ソフトウェア・アップデートの管理について

第 8 章 ソフトウェア・アップデート・サービスを設定する

第 9 章 ソフトウェア・アップデート・サービスを管理する

第 10 章 ソフトウェア・アップデート・サービスに関する問題を解決する

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7

7 ソフトウェア・アップデートの管理について

このセクションでは、ネットワーク上のアップルのソフトウェアをアップデートするための制御された環境として、ソフトウェア・アップデート・サービスを設定および管理する方法について説明します。

ソフトウェア・アップデート・サービスでは、アップルから提供されるネットワーク上の Macintoshソフトウェア・アップデートを管理できます。制御されていない環境では、ユーザはいつでもアップ

ルのソフトウェア・アップデート・サーバに接続して、 IT グループが会社や学校で使用することを承認していないソフトウェアでクライアントコンピュータをアップデートする可能性があります。

ローカルのソフトウェア・アップデート・サーバを使用すれば、クライアントコンピュータは管理

者が制御するソフトウェアリストに基づいて許可されたソフトウェア・アップデートだけにアクセ

スするため、コンピュータのソフトウェア・アップデートを管理する際の柔軟性が高まります。た

とえば、次のことができます: • ソフトウェア・アップデートをアップルのソフトウェア・アップデート・サーバからローカルサーバにダウンロードしてローカルネットワークのクライアントと共有し、企業ネットワークの外側

で使用される帯域幅の量を削減します。 • 管理された環境設定を使用して、ユーザ、グループ、およびコンピュータをローカルの特定のソフトウェア・アップデート・サーバに関連付けます。

• ローカルサーバで個々のパッケージを使用可能または使用不可にすることによって、ユーザがアクセスできるソフトウェア・アップデートのパッケージを管理します。

• アップルのソフトウェア・アップデート・サーバと管理者のサーバ間で自動的にアップデートをミラーして、アップデートを確実に最新のものにします。

参考:ソフトウェア・アップデート・サービスを使用して他社製のソフトウェア・アップデートを提供することはできません。

ソフトウェア・アップデート・プロセスの内側ここでは、 Mac OS X Server にソフトウェア・アップデート・サーバがどのように実装されているかを説明します。プロトコル、ファイル、ディレクトリ構造、および設定の詳細に関する情報も記

載されています。

65

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概要ソフトウェア・アップデート・サービスを開始するプロセスは、 SoftwareUpdateServerです。

ソフトウェア・アップデート・サービスを開始すると、それがアップルのソフトウェア・アップデー

ト・サーバに接続し、ローカルにダウンロードできるソフトウェアのリストを要求します。リスト

に表示されるどのファイルでも、ミラーする(パッケージをローカルにコピーして保存する)、また

は有効にする(パッケージをユーザが使用できるようにする)ことができます。また、アップデー

ト用のユーザ帯域幅を制限したり、アップルのサーバから新しいアップデートを自動的にミラーし

たり有効にしたりすることもできます。

参考:ソフトウェア・アップデート・サービスの設定情報は、「 /etc/swupd/swupd.conf」ファイルに保存されます。

カタログソフトウェア・アップデート・サービスが開始されると、ソフトウェア・アップデート・サーバは、

アップルのソフトウェア・アップデート・サービスから現在利用可能なソフトウェア・アップデート

のリストを受信します。サーバを再起動したとき、または次のコマンドを実行したときに、ソフト

ウェアカタログの内容とアップルのソフトウェア・アップデート・サーバが自動的に同期されます:

/usr/local/bin/swupd_syncd

現在のカタログを手動でアップデートするには、ソフトウェア・アップデート・サーバの「一般」パ

ネルで「今すぐアップデート」ボタンを選択します。

インストールパッケージソフトウェア・アップデート・サービスは、 Mac OS X v10.4以降でのみ認識される pkm.enファイルタイプだけをサポートしています。サーバ上のアップデートをミラーすると、サーバはアップデー

トパッケージをダウンロードして次の場所に保存します:

/usr/share/swupd/html/

このパスは静的であり、パッケージを別の場所に保存するように変更することはできませんが、 URLを変更して別のサーバにアクセスすることはできます。

参考:このバージョンの Mac OS X Server は、アップデートサーバと共に使用するためのアップル固有のソフトウェアパッケージだけをサポートしています。変更されたアップルおよび他社製の

アップデート・ソフトウェア・パッケージを共有することはできません。

パッケージがローカルでミラーされたら、パッケージを有効にしてユーザがソフトウェアをアップ

デートするようにできます。ソフトウェア・アップデートを実行中の Macクライアントには、有効なパッケージのリストだけが、クライアントコンピュータで利用できるソフトウェアのリストに表

示されます。

第 7章 ソフトウェア・アップデートの管理について

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アップルのサーバと同じ最新の状態に保つサービスを最新の情報と同期された状態に保つために、ソフトウェア・アップデート・サーバは常

時アップルのサーバと接続されている必要があります。ソフトウェア・アップデート・サービスは、

定期的にアップルのソフトウェア・アップデート・サーバをチェックして、利用状況の情報をアッ

プデートし、新たに利用可能になったソフトウェアのリストを利用可能になったときにサーバ上の

アップデートカタログに送信します。アップルのソフトウェア・アップデート・サーバは、同期デー

モンの swupd_syncdを使用します。このデーモンは、最新のアップデートパッケージを利用でき

るように、サーバのアップデートの時間間隔を決定します。

ユーザ帯域幅を制限する Mac OS X Server のソフトウェア・アップデート・サービスを使って、クライアントコンピュータがソフトウェア・アップデート・サーバからソフトウェア・アップデートをダウンロードするとき

に使用できる帯域幅を制限できます。帯域幅に制限を設定することによって、ネットワーク上のト

ラフィックを制御し、ソフトウェア・アップデート・クライアントがネットワークの速度を低下さ

せるのを防ぐことができます。

たとえば、帯域幅を 56 Kbps に制限すると、各ソフトウェア・アップデート・クライアントはアップデートを 56 Kbpsでダウンロードします。 5台のクライアントが同時にサーバに接続する場合、クライアントが使用する帯域幅の合計は 280 Kbps( 56 Kbps × 5)になります。

取り消されたファイルまれなことですが、アップルがソフトウェア・アップデートを提供し、そのパッケージを流通から

取り除くことが必要になった場合、アップルはそのアップデートパッケージを取り消して、ユーザ

が保存したパッケージからそれを取り除くことができます。ユーザが利用できるファイルのリスト

を作成するとき、取り消されたパッケージはリストされません。

ソフトウェア・アップデート・パッケージのフォーマット独自のソフトウェア・アップデート・パッケージを作成することはできません。セキュリティ上の

配慮のため、また攻撃者がパッケージを偽造するのを防ぐため、ソフトウェア・アップデート・パッ

ケージのインストーラは、アップルによる署名がない場合はパッケージをインストールしません。さ

らに、ソフトウェア・アップデート・サービスは、 Mac OS X Server v10.4以降でサポートされている新しいパッケージフォーマットでのみ機能します。

ログファイルソフトウェア・アップデート・サーバのログファイルは、次の場所にあります:

/ライブラリ /Logs/SoftwareUpdateServer.log

収集される情報アップルのソフトウェア・アップデート・サーバは、クライアントのソフトウェア・アップデート・

サーバから次の情報を収集します: • 言語 • 型 • ブラウザ

第 7章 ソフトウェア・アップデートの管理について 67

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ソフトウェア・アップデート・サーバを設定する前にソフトウェア・アップデート・サーバを設定する前に、以下の考慮事項および要件を確認してくだ

さい。

理解しておく必要がある事項サーバ上にソフトウェア・アップデートを設定するには、ネットワーク設定の経験が必要です。以

下の要件を満たしていることを確認してください: • サーバ管理者である必要があります。 • ネットワーク設定について理解している必要があります。

また、ネットワークのトポロジ、スイッチ、ルーター、およびその他のネットワーク設定を変更で

きるネットワーク担当スタッフと共に作業する必要があります。

クライアントコンピュータの要件 Mac OS X v10.4サーバにネットワーク接続された Mac OS X v10.4以降が動作する Macintoshコンピュータでは、ソフトウェア・アップデート・サービスを使用してアップルのソフトウェアをアッ

プデートできます。

ネットワークハードウェアの要件使用するネットワーク接続のタイプは、ネットワークを介してソフトウェア・アップデートを使用

すると予測されるクライントの数によって変わります: •

100メガビット Ethernet( 10未満のクライアントに通常のアップデートを提供する場合)

• スイッチを使用する 100メガビット Ethernet( 10~ 50のクライアントに通常のアップデートを提供する場合)

• ギガビット Ethernet( 50を超えるクライアントに通常のアップデートを提供する場合)

これらは、サポートするクライアント数による目安の要件です。サポートするクライアント数に最

適なシステムおよびネットワーク設定について詳しくは、「容量の計画」を参照してください。

参考: Mac OS X Serverでは、 TCP/IPが設定されているすべてのネットワークインターフェイスで、ソフトウェア・アップデート・サービスが自動的に動作します。

容量の計画サーバがサポートできるソフトウェア・アップデート・サービスのクライアントコンピュータの数

は、サーバの設定、クライアントがアップデートをチェックする時期と頻度、アップデートのサイ

ズ、およびその他の要因によって決まります。サーバとネットワークに必要な能力について計画を

立てるときは、次の重要な点を考慮してください: • Ethernet の速度: クライアントコンピュータとサーバは両方とも、 100Base-T以上の速度で接続する必要があります。クライアントを追加したときは、必要に応じて、サーバの Ethernet接続の速度を上げます。 Mac OS X Serverハードウェアに内蔵のギガビット Ethernetを、ギガビットスイッチに接続することをお勧めします。スイッチから各 Macintoshクライアントへは、ギガビット Ethernet または 100メガビット Ethernetで接続する必要があります。

• ハードディスクの容量とパッケージ数: ソフトウェア・アップデート・パッケージによって占有されるサーバボリューム上のハードディスクの容量は、パッケージのサイズと設定、および保存

されているパッケージの数によっては、かなり大きくなる可能性があります。

第 7章 ソフトウェア・アップデートの管理について

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• スイッチのEthernetポート数: スイッチの Ethernetポートを複数使用して Macintoshクライアントを分散させると、パフォーマンスが向上します。各ポートには別々のセグメントを割り当てる

必要があります。 • ネットワーク上のソフトウェア・アップデート・サーバの数: さまざまなユーザのグループに異なったソフトウェア・アップデートを提供したい場合があります。ディレクトリサービスを設定

することによって、ネットワークまたはハードウェアのタイプ別にさまざまなアップデートサー

ビスを提供し、それぞれのアップデートサービスがネットワーク上の別のソフトウェア・アップ

デート・サーバを対象とするようにできます。

参考:ソフトウェア・アップデート・サーバが相互に対話するよう設定することはできません。

設定の概要ここでは、ソフトウェア・アップデート・サービスを設定するための基本手順の概要を示します。

手順 1: ネットワーク、サーバ、およびクライアントコンピュータを評価し、必要に応じてアップデートするサポートできるソフトウェア・アップデート・サービスのクライアントコンピュータの数は、サー

バの数、サーバの設定、ハードディスクの容量などの要素によって決まります。 68 ページの「容量の計画」を参照してください。

この評価の結果によっては、サーバまたはハードディスクを追加したり、サーバに Ethernetポートを追加したり、サーバにその他の変更を加えたりすることが必要になる場合があります。

すべてのクライアントコンピュータがローカルのソフトウェア・アップデート・サービスを使用で

きるようにするには、それらのコンピュータを Mac OS X v10.4以降にアップデートします。

手順 2: ソフトウェア・アップデート・サービスの計画を立てるソフトウェア・アップデート・サービスにアクセスできるようにするユーザを決定します。あるユー

ザのグループには制限なしのアクセスを提供し、別のグループにはソフトウェア・アップデートの

選択に制限を加えることもできます。このような計画には、複数のソフトウェア・アップデート・

サーバと、管理されたユーザ環境設定にディレクトリサービスを介してバインドされたクライアン

トコンピュータが必要です。

手順 3: ソフトウェア・アップデート・サーバを設定するソフトウェア・アップデートをアップルから自動的にミラーしたり有効にしたりするか、手動で管

理するかを決定します。アップデートパッケージをサーバからダウンロードするときに 1 台のコンピュータで使用できる最大帯域幅を設定します。

手順 4: ソフトウェア・アップデート・サービスを開始するサーバは、利用可能なアップデートのカタログを要求することによって、自動的にアップルのソフ

トウェア・アップデート・サーバと同期します。アップデートの自動ミラーを選択すると、サーバ

は利用可能なすべてのソフトウェア・アップデート・パッケージのダウンロードを開始します。

第 7章 ソフトウェア・アップデートの管理について 69

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手順 5: 選択したパッケージを手動でミラーし、有効にする(省略可能)アップルのすべてのソフトウェア・アップデートを自動的にミラーおよび有効にしない場合は、ミ

ラーおよび有効にするソフトウェア・アップデート・パッケージを手動で選択します。

手順 6: 適切なソフトウェア・アップデート・サーバを使用するようにクライアントコンピュータを設定するソフトウェア・アップデート・サーバにアクセスするユーザ、グループ、またはコンピュータ別に、

「ワークグループマネージャ」で環境設定を行います。ソフトウェア・アップデートサーバの管理さ

れた環境設定の設定方法について詳しくは、ユーザ管理ガイドを参照してください。

手順 7: ソフトウェア・アップデート・サーバの設定をテストする「ワークグループマネージャ」で設定した環境設定にバインドされたクライアントを使用して、サー

バからソフトウェア・アップデートを要求することによって、ソフトウェア・アップデート・サー

ビスをテストします。ユーザが目的のパッケージにアクセスできることを確認します。

第 7章 ソフトウェア・アップデートの管理について

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8 ソフトウェア・アップデート・サービスを設定する

この章では、ネットワーク上のソフトウェア・アップデート・サービスを Mac OS X 10.4クライアントで使用するために設定するステップバイステップ形式の手順について説明します。

ローカルのソフトウェア・アップデート・サービスをネットワーク接続されたクライアントコン

ピュータに提供するには、「サーバ管理」でソフトウェア・アップデート・サービスを使用します。

設定する前にソフトウェア・アップデート・サーバを設定する前に、以下の点を検討してください。

提供するソフトウェア・アップデート・パッケージを検討するソフトウェア・アップデート・サービスを設定する前に、アップルのソフトウェア・アップデート

のすべてを提供するか、一部のみを提供するかを検討する必要があります。クライアントコンピュー

タは、適切に動作するために特定のバージョンのアップルのソフトウェアを必要とするアプリケー

ションソフトウェアを実行している場合があります。ソフトウェア・アップデート・サーバは、管

理者が承認するソフトウェア・アップデート・パッケージのみを含むように設定できます。特定の

アップデートパッケージへのアクセスを制限すると、コンピュータに関する将来の保守および互換

性の問題を防ぐのに役立つことがあります。

一般設定パネルで自動ミラー機能と自動有効化機能を無効にすることによって、クライアントアク

セスを、ソフトウェア・アップデート・サーバを使用する特定のアップデートパッケージだけに制

限することができます。特定のアップデートは、ソフトウェア・アップデート・サーバの「アップ

デート」パネルで管理します。

企業のクライアントコンピュータを組織化する組織では、個人、グループ、またはコンピュータのグループを 2、 3の一般的なソフトウェア・アップデート・パッケージしか必要としていないとみなす一方で、別のグループにはすべてのソフトウェ

ア・アップデートへの無制限のアクセスを許可することもあります。ソフトウェア・アップデート・

パッケージに対するさまざまなアクセスを提供するには、複数のソフトウェア・アップデート・サー

バを設定する必要があります。特定のソフトウェア・アップデート・サーバにアクセスするように

これらのコンピュータを設定するには、管理された環境設定を使用します。ソフトウェア・アップ

デートサーバの管理された環境設定の設定方法について詳しくは、ユーザ管理ガイドを参照してく

ださい。

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ソフトウェア・アップデート・サーバを設定するここでは、次の内容について説明します: • ソフトウェア・アップデート・サービスを開始する方法 • アップルからのアップデートをミラーおよび有効化する方法 • ソフトウェア・アップデート用のユーザ帯域幅を制限する方法 • アップルからの選択したアップデートをミラーおよび有効化する方法

これらのタスクを実行するには、「サーバ管理」を使用します。

ソフトウェア・アップデート・サービスを開始するソフトウェア・アップデート・サービスを開始するには、「サーバ管理」の「コンピュータとサービ

ス」パネルからソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

ソフトウェア・アップデート・サービスを開始するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」パネルでソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを開きます。

2 「サーバ管理」ツールバーで「サービスを開始」をクリックします。

アップルからのアップデートを自動的にミラーリングおよび有効化するアップルからのソフトウェア・アップデートを自動的にミラーするには、「サーバ管理」の「コン

ピュータとサービス」パネルからソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

自動的にソフトウェア・アップデート・パッケージをミラーし、それらをクライアントによるダウンロード用に有効にするには:

1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」パネルでソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを開きます。

2 「アップルからのアップデートを自動的にミラーする」をクリックします。

3 「ミラーしたアップデートを自動的に有効にする」をクリックします。

4 「保存」をクリックします。

ソフトウェア・アップデート・サービス用のユーザ帯域幅を制限するユーザ帯域幅を制限するには、「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」パネルからソフトウェ

ア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

ソフトウェア・アップデート・サービス用のユーザ帯域幅を制限するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」パネルでソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを開きます。

2 「アップデートのためのユーザ帯域幅を次の大きさに制限する」をクリックします。

3 ユーザごとのパッケージダウンロードの最大速度を入力します。

4 ポップアップメニューから「 KB/秒」または「 MB/秒」を選択します。

5 「保存」をクリックします。

第 8章 ソフトウェア・アップデート・サービスを設定する

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アップルからの選択したアップデートをミラーリングおよび有効化するアップルからのソフトウェア・アップデートを自動的にミラーするには、「サーバ管理」の「コン

ピュータとサービス」パネルからソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

選択したソフトウェア・アップデート・パッケージをミラーし、それらをクライアントによるダウンロード用に有効にするには:

1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」パネルでソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを開きます。

2 「アップルからのアップデートを自動的にミラーする」の選択が解除されていることを確認します。

3 「ミラーしたアップデートを自動的に有効にする」の選択が解除されていることを確認します。

4 「保存」をクリックします。

5 「アップデート」ボタンをクリックします。

6 パッケージのミラー列のチェックボックスを選択することによって、ミラーしたいソフトウェア・

アップデート・パッケージを個別に選択します。

7 パッケージの有効化の列のチェックボックスを選択することによって、有効にしたいソフトウェア・

アップデート・パッケージを個別に選択します。

第 8章 ソフトウェア・アップデート・サービスを設定する 73

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9 ソフトウェア・アップデート・サービスを管理する

この章では、ソフトウェア・アップデート・サーバの設定および稼動後に行う日常の管理作業について説明します。

次のセクションでは、ソフトウェア・アップデート・サービスを停止する方法、およびクライアン

トの使用状況を監視する方法について説明します。

アップルのサーバからアップデートカタログを手動で更新するアップデートカタログを手動でアップデートするには、「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」

パネルからソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

アップルのサーバからアップデートカタログを手動で更新するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」パネルで「ソフトウェア・アップデート・サーバ」をクリックします。

2 「設定」ボタンを選択します。

3 設定パネルで「アップデート」ボタンを選択します。

4 「アップデートのリストを今すぐ確認」ボタンをクリックします。

ソフトウェア・アップデート・サービスの状況をチェックするソフトウェア・アップデート・サービスの状況をチェックするには、「サーバ管理」の「コンピュー

タとサービス」パネルからソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

ソフトウェア・アップデート・サービスの状況をチェックするには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「ソフトウェア・アップデート・サーバ」を選択します。

2 サービスの状況の概要を表示するときは、「概要」をクリックします。ログファイルを表示するとき

は、「ログ」をクリックします。

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ソフトウェア・アップデート・サービスを切にするソフトウェア・アップデート・サービスを停止するには、「サーバ管理」の「コンピュータとサービ

ス」パネルからソフトウェア・アップデート・サーバのモジュールを使用します。

ソフトウェア・アップデート・サービスを無効にするには: 1 「サーバ管理」を開き、「コンピュータとサービス」リストで「ソフトウェア・アップデート・サーバ」を選択します。

2 「サーバ管理」ツールバーで「サービスを停止」をクリックします。

第 9章 ソフトウェア・アップデート・サービスを管理する

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10 ソフトウェア・アップデート・サービスに関する問題を解決する

この章では、ソフトウェア・アップデート・サーバの操作時に発生する可能性がある一般的な問題の解決方法について説明します。

このセクションでは、一般的な問題の解決方法について説明します。

一般的なヒント • 必要なサービスがインストールされていることを確認します。 • 有効にしたソフトウェア・アップデート・パッケージが、それらのパッケージにアクセスするクライアント用であることを確認します。

• ソフトウェア・アップデート・サーバからの反応が鈍い場合は、ネットワークの負荷をチェックします。詳しくは、 68 ページの「容量の計画」を参照してください。

• 古いアップデートを削除して、新しいアップデート用のスペースを作ります。

クライアントコンピュータがソフトウェア・アップデート・サーバにアクセスできない場合 • クライアントがネットワークにアクセスできることを確認します。 • クライアントのソフトウェア・アップデートの管理された環境設定が、ソフトウェア・アップデート・サーバをポイントしていることを確認します。

• ソフトウェア・アップデート・サーバが動作していることを確認します。

ソフトウェア・アップデート・サーバがアップルのサーバと同期しない場合アップルのサーバがアクセス可能であることを確認します。

ソフトウェア・アップデート・サーバにはアップデートパッケージがリスト表示されるが、クライアントには表示されない場合パッケージが有効になっていることを確認します。

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用語集

用語集

AFP Apple Filing Protocol の略語。 Macintosh 互換のコンピュータの Apple ファイルサービスがファイルおよびネットワークサービスの共有に使用するクライアント/サーバ型のプロトコル。 AFPは、 TCP/IPとその他のプロトコルを使って、ネットワークのコンピュータ間で通信します。

Apple Filing Protocol 「AFP」を参照してください。

CIFS Common Internet File Systemの略語。「SMB/CIFS」を参照してください。

Common Internet File System 「SMB/CIFS」を参照してください。

DHCP Dynamic Host Configuration Protocolの略語。クライアントコンピュータに IPアドレスを動的に割り当てるためのプロトコル。クライアントコンピュータが起動するたびに、 DHCPは DHCPサーバを検索し、見つかった DHCPサーバに IPアドレスを要求します。 DHCPサーバは、使用可能な IP アドレスを調べ、これをリース期間に合わせてクライアントコンピュータに送ります。リース期間とは、クライアントコンピュータがアドレスを使用できる期間のことです。

DNS Domain Name Systemの略語。 IPアドレスをドメイン名にマップする分散型のデータベース。 DNSサーバは、ネームサーバとも呼ばれ、名前および名前に関連付けられた IPアドレスのリストを保持します。

DNSドメイン Domain Name System で IP アドレスと名前の変換に使用する一意のコンピュータ名。「ドメイン名」とも呼ばれます。

DNS名 Domain Name Systemで IPアドレスと名前の変換に使用する一意のコンピュータ名。「ドメイン名」とも呼ばれます。

Domain Name System 「DNS」を参照してください。

File Transfer Protocol 「FTP」を参照してください。

FTP File Transfer Protocol の略語。コンピュータがネットワーク経由でファイルを転送する際に使用するプロトコル。 FTP をサポートするオペレーティングシステムを使っている FTP クライアントは、各自のアクセス権に応じて、ファイルサーバに接続し、ファイルをダウンロードできます。ほ

とんどのインターネットブラウザおよび多数のフリーウェア・アプリケーションを使って、 FTPサーバにアクセスできます。

Internet Protocol 「IP」を参照してください。

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IP Internet Protocol の略語。 IPv4 とも呼ばれます。ローカルネットワークまたはインターネットを経由してコンピュータ間でデータを送受信するために、 TCP( Transmission Control Protocol)と共に使用される方式。 IP がデータパケットを実際に配送するのに対し、 TCP はデータパケットを管理します。

IPアドレス インターネット上のコンピュータを識別するために使われる、数字で構成される一意のアドレス。

IPサブネット IP ネットワークの一部。ネットワークアドレスはネットワークのほかの部分と共有し、サブネット番号によって識別されます。物理的に独立したネットワークセグメントの場合もあ

ります。

MAC Media Access Controlの略語。「MAC アドレス」を参照してください。

Mac OS X アップルのオペレーティングシステムの最新バージョン。 Mac OS X では、 Macintoshの操作性に UNIXの信頼性が追加されています。

Mac OS X Server 簡単な設定だけで Mac、 Windows、 UNIX、および Linuxクライアントに対応する、業務用のサーバプラットフォーム。拡張可能なワークグループサービスとネットワークサービ

スや、高度なリモート管理ツールが用意されています。

MACアドレス Media Access Controlアドレス。ネットワーク上の各ノードを一意に識別するハードウェアのアドレス。 AirMac装置の MAC アドレスは、 AirMac IDと呼ばれます。

Network File System 「NFS」を参照してください。

NFS Network File System の略語。ユーザが遠隔地のファイルに、ローカルファイルであるかのよ

うにアクセスできるようにする、 IP( Internet Protocol)を使ったクライアント/サーバ型のプロトコル。 NFS では、ユーザ名とパスワードではなく、 IP アドレスに基づいて、共有ボリュームがコンピュータにエクスポートされます。

QTSS QuickTime Streaming Serverの略語。インターネットを経由してリアルタイムでメディアを配送するためのテクノロジー。

QuickTime ムービーの制作と再生に対応するための、一連の Macintosh システム拡張または Windows動的リンクライブラリ。

QuickTime Streaming Server 「QTSS」を参照してください。

Server Message Block/Common Internet File System 「SMB/CIFS」を参照してください。

SMB/CIFS Server Message Block/Common Internet File Systemの略語。クライアントコンピュータがファイルやネットワークサービスにアクセスするときに使用するプロトコル。 TCP/IP、インターネット、およびその他のネットワークプロトコルで使用できます。 Windows サービスでは、 SMB/CIFSを使って、サーバ、プリンタ、およびその他のネットワークリソースへのアクセスを提供します。

用語集

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TCP Transmission Control Protocolの略語。インターネットを経由してコンピュータ間でメッセージ単位の形式のデータを送信するときに、 IP( Internet Protocol)と共に使用される方式。 IPがデータを実際に配送する処理を行うのに対して、 TCPは個々のデータの単位(パケット)を追跡します。インターネットでは、メッセージを効率的にルーティングするために、メッセージがパケットに分

割されます。

Transmission Control Protocol 「TCP」を参照してください。

UID ユーザ ID。ファイルシステム内でユーザを一意に識別する番号。 Mac OS X コンピュータは、 UIDを使用してユーザのディレクトリおよびファイルの所有者を追跡します。

URL Uniform Resource Locatorの略語。ローカルネットワークまたはインターネット上にある、アクセス可能なコンピュータ、ファイル、またはリソースのアドレス。 URL は、リソースにアクセスするために必要なプロトコルの名前、インターネット上の特定のコンピュータを識別するドメイン

名、およびコンピュータ上でのファイル位置を表す階層で構成されます。

アクセス権( permissions) ファイルシステム内の共有項目に対するユーザアクセスの種類を定義する設定。共有ポイント、フォルダ、またはファイルに対して、「読み出し/書き込み」、「読み出し

専用」、「書き込み専用」、「不可」(アクセス権なし)の 4つのタイプのアクセス権を割り当てることができます。

アドレス ネットワーク上のコンピュータ、ディスクに保管されているデータブロック、またはコンピュータメモリ内の場所を一意に識別するための、数字などの識別子。「IP アドレス」、「MAC アド

レス」も参照してください。

インターネット 一般に、共通のプロトコル( TCP/IP)を介して通信する、相互に接続されたコンピュータネットワーク。固有名としてのインターネットは、相互に接続されたコンピュータネット

ワークの、世界で最も広範な公開システムです。

オーナー 項目のオーナーは、その項目のアクセス権を変更できます。オーナーは、自分がメンバーになっているグループのグループエントリーを変更することもできます。デフォルトでは、オーナー

には読み出し/書き込み権があります。

オープンソース インターネットコミュニティがソフトウェアを協調開発することを指す用語。コードを作成してデバッグするときにできるだけ多くの開発者が関わることが、基本方針となっていま

す。そのために、ソースコードを公開し、修正や拡張を提出する開発者のコミュニティができるだ

け大きくなるように運営されます。

オープンディレクトリ LDAP、 NetInfo、または Active Directoryプロトコルを使用するディレクトリドメイン内のユーザおよびネットワークリソースのアクセス権情報、 BSD 設定ファイル、およびネットワークサービスにアクセスするための、アップルのディレクトリサービスのアーキテクチャ。

管理者 サーバまたはディレクトリドメインの管理権限を持つユーザ。管理者は常に、あらかじめ定義されている「 admin」グループのメンバーです。

用語集 81

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共有ポイント ネットワークを介してアクセスできるフォルダ、ハードディスク(またはハードディスクのパーティション)、または CD。共有ポイントは、共有項目のグループの最上位レベルのアクセスポイントになります。 AFP、 Windows SMB、 NFS(「エクスポート」)、または FTP プロトコルを使用して共有できます。

クライアント ほかのコンピュータまたはサーバのデータまたはサービスを要求するコンピュータ(またはそのコンピュータのユーザ)。

グループ 類似する必要条件を持つユーザの集まり。グループを使用すると、共有リソースの管理を簡素化できます。

コマンドライン コマンドラインインターフェイスを使うときに、シェルプロンプトで入力するテキスト。

コマンドラインインターフェイス プログラムを実行したり、ファイルシステムのアクセス権を変更するなどのために、コンピュータシェルプロンプトにテキストコマンドを入力する方法で、コン

ピュータと対話する方法。

サーバ サービス(ファイルサービス、メールサービス、 Web サービスなど)をほかのコンピュータまたはネットワーク装置に提供するコンピュータ。

自動マウント 共有ポイントをクライアントコンピュータに自動的に表示させること。「マウント」も参照してください。

ショートネーム ユーザの簡略名。「ユーザ名」と画面では表示されることがあります。 Mac OS Xでは、ショートネームは、ホームディレクトリ、認証、およびメールアドレスに使用されます。

デーモン バックグラウンドで動作するプログラムで、受信メールを処理したりネットワークから転送された要求に対応するときなどに、重要なシステム情報を提供します。

ディレクトリ フォルダとも呼ばれます。階層化されたファイルまたはほかのディレクトリ、あるいはその両方のリスト。

ディレクトリドメイン ユーザおよびネットワークリソースのアクセス権情報を保存する特殊なデータベース。この情報は、システムソフトウェアやアプリケーションで使用されます。このデー

タベースは、多数の要求を処理し、情報をすばやく検索および取得できるように最適化されていま

す。ディレクトリノードまたは単にディレクトリとも呼ばれます。

ドメイン インターネット上のコンピュータのドメイン名の一部。これには、トップ・レベル・ドメイン(たとえば、 .com、 .net、 .us、 .ukなど)は含まれません。ドメイン名「 www.example.com」は、サブドメインまたはホスト名「 www」、ドメイン「 example」、およびトップ・レベル・ドメイン「 com」で構成されています。

ドメイン名 「DNS 名」を参照してください。

用語集

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ドロップボックス 共有フォルダの 1つで、ほかのユーザにフォルダへの書き込みアクセス権は許可しますが、フォルダの内容の読み出しアクセス権は許可していません。すべてのアクセス権を持つ

オーナーだけが読み出すことができます。ドロップボックスを作成するときには、 AFP を使用してください。 AFP を使ってフォルダが共有されているときには、そのフォルダに書き込まれた項目の所有権は、フォルダのオーナーに自動的に転送されます。つまり、ドロップボックスのオーナーに

は、フォルダに追加される項目へのすべてのアクセス権と制御権限が与えられます。

ネットワークインターフェイス コンピュータをネットワークにハードウェアを介して接続すること。 Ethernet 接続、 AirMacカード、および FireWire接続などがあります。

パス名 ファイルシステム内での項目の場所。スラッシュ( /)で区切られた一連の名前として表現されます。

パスワード ユーザの識別情報を認証したり、ファイルまたはサービスへのアクセスを承認するために使用される英数文字列。

ビット 情報の単位の 1つで、値は 0または 1。

ファイルサーバ ファイルをクライアントに提供するコンピュータ。追加のアプリケーションを運用できる汎用的なコンピュータ、またはファイルを提供するだけのコンピュータをファイルサーバと

して使用できます。

プロセス すでに実行が開始され、メモリの一部が割り当てられているプログラム。

プロトコル 2 つのアプリケーションの間でどのようにデータを送受信するかを定義した一連のルール。

ポート 仮想メールスロットの一種。サーバは、ポート番号を使用して、どのアプリケーションがデータパケットを受け取るかを判断します。ファイアウォールは、ポート番号を使用して、データ

パケットがローカルネットワークを通過していいかどうかを判断します。通常は、 TCP ポートまたは UDPポートを指します。

ホームディレクトリ ユーザが個人的に使用するためのフォルダ。 Mac OS Xユーザのシステム環境設定や管理されたユーザ設定を保管するためなどに Mac OS X がホームディレクトリを使用することもあります。

ホスト サーバの別名。

ホスト名 サーバの一意名。従来は、 UNIXホスト名と呼ばれていました。 Mac OS X Serverのホスト名は、主にクライアントから NFS ホームディレクトリにアクセスするときに使用されます。サーバは、次のソースのうち最初に使用できる名前を使って、ホスト名を決定します:「 /etc/hostconfig」ファイル( HOSTNAME=some-host-name)に指定されている名前、 DHCPまたは BootPサーバから渡されるプライマリ IPアドレスの名前、リバース DNS(アドレスから名前への変換)クエリーから返されるプライマリ IPアドレスの最初の名前、ローカルホスト名、「 localhost」という名前。

用語集 83

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ボリューム マウント可能なストレージを割り当てること。クライアントからは、ローカル・ハード・ディスク、ハード・ディスク・パーティション、またはネットワークボリュームとして動作し

ているように見えます。 Xsanのボリュームは、 1つ以上のストレージプールで構成されます。「論理ディスク」を参照してください。

マウント(動詞) 一般的には、リモートディレクトリまたはリモートボリュームをローカルシステム上でアクセスできるようにすることを指します。 Xsan では、 Xsan ボリュームをクライアントデスクトップ上にローカルディスクのように表示させることを指します。

ユーザ ID 「UID」を参照してください。

ユーザ名 ユーザのロングネームまたはショートネーム。「ユーザの名前」とも呼ばれ、画面で「名前」と表示されるユーザ名は、たいていユーザのロングネームです。ユーザのロングネームには、リ

アルネーム(実名)を使用することがあります。画面で「ユーザ名」と表示されるのは、たいてい

ショートネームのことです。

論理ディスク ファイルを保管するときにユーザには 1つのディスクとして見える記憶装置。実際には、複数の物理ディスクドライブで構成されていることもあります。たとえば、 Xsanボリュームは論理ディスクで、 1つのディスクとして処理されますが、複数のストレージプールで構成されています。つまり、複数の LUNで構成され、それぞれが複数の物理ディスクで構成されています。

用語集

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索引

索引

Bbooterファイル 18

BootFile プロパティ 19NetBootイメージに指定する 19

BootFileNetBootイメージプロパティ 19

BootPサーバ 19Boot Server Discovery Protocol「 BSDP」を参照

BSDP( Boot Server Discovery Protocol) 19NetBootでの役割 19

bsdpd_clientsファイルクライアントの NetBootサーバを決定する 56役割と場所 17

D

DescriptionNetBootイメージプロパティ 19

E

EthernetNetBootの要件 24ソフトウェア・アップデート・サーバの要件 68ポートで NetBootを使用不可にする 53

I

IndexNetBootイメージプロパティ 19

IsDefaultNetBootイメージプロパティ 19

IsEnabledNetBootイメージプロパティ 19

IsInstallNetBootイメージプロパティ 19

L

LanguageNetBootイメージプロパティ 19

N

NameNetBootイメージプロパティ 19

NBImageInfo.plistNetBootプロパティファイル 18, 19

NetBoot 19AirMac と~ 23BSDP( Boot Server Discovery Protocol) 19Ethernet ポートで使用不可にする 53Mac OS X クライアントを監視する 54Mac OS X のイメージをアップデートする 32, 33Mac OS X のディスクイメージを作成する 29~の管理ツール 16TFTP( Trivial File Transfer Protocol) 20イメージフォルダ 18イメージを使用不可にする 54管理者の要件 21既存のクライアントからイメージを作成する 32機能の概要 15クライアントコンピュータ 51, 52クライアントをフィルタリングする 49サーバの要件 23シャドウファイル 17使用可能にする 44, 45使用するクライアントコンピュータを設定する 28セキュリティ 20設定する 43設定の概要 25, 26対応しているクライアント 22ディスクイメージ 16ディスクレスクライアント 51デフォルトイメージ 48負荷分散 55プロパティリスト 18容量の計画 23

NetBootClientsn 共有ポイントシャドウファイルを割り当てる 18

NETBOOT_SHADOW変数値の表 34

NetBootSPn共有ポイント概要 16追加または削除する 45場所 16ボリュームの名前を変更しない 45

NetBootイメージをアップデートする 32, 33

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NetInstall機能の概要 15

Nキーを使用して起動する 52

P

PackageMaker~のヘルプ 38保存場所 38

R

RootPathNetBootイメージプロパティ 19

S

SupportDisklessNetBootイメージプロパティ 19

T

TFTP( Trivial File Transfer Protocol) NetBootでの役割 20

Trivial File Transfer Protocol「 TFTP」を参照

TypeNetBootイメージプロパティ 19

あアップデートのミラー自動的 72

いイメージフォルダ , NetBoot 18インストールイメージを選択する 52

か空のインストールイメージ「カスタムパッケージのインストールイメージ」を参照

き起動イメージを選択する 51共有ポイントイメージの~ 16シャドウファイルの~ 16

くクライアントコンピュータ

Nキーを使用して起動する 52クライアントコンピュータ , Mac OS X

NetBoot起動イメージを選択する 51NetBootのインストールイメージを選択する 52

さサーバスの状況

Mac OS Xの NetBootクライアントを監視する 54

しシステムイメージユーティリティ 18

Mac OS X のディスクイメージを作成する 29ディスクイメージを作成する 35保存場所 35

シャドウファイル概要 17~の共有ポイント 16分散させる 57割り当てオプション 34

せセキュリティ

NetBoot 20

そソフトウェア・アップデート・カタログ手動で更新する 75

ソフトウェア・アップデート・サーバ開始する 72管理者の要件 68切にする 76サーバの要件 68状況をチェックする 75設定の概要 69選択したアップデートのミラーおよび有効化 73帯域幅を制限する 72容量の計画 68

ソフトウェア・アップデート・パッケージミラーおよび有効化 72

てディスクイメージ , NetBoot 16

Mac OS X をアップデートする 32, 33NFSサーバ上 20既存のクライアントから作成する 32作成する 25, 27, 29ロックを解除する 45, 46, 49, 50

ディスクイメージ , ネットワークインストールアップデートする 40ロックを解除する 45, 46, 49, 50

ディスクイメージのロックを解除する 45, 46, 49, 50ディスクレス起動~とデフォルトの起動イメージ 48必要なサービス 23

ディスクレスクライアント設定 51

ディレクトリアクセス起動イメージに設定する 31, 36

と同期させるイメージをソースと~ 33

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ねネットワークインストールイメージを作成する 35, 40インストールを自動化する 39カスタムパッケージを作成する 38パッケージの概要 37

ネットワークインストールを自動化する 39

はパッケージイメージに追加する 38概要 37

作成する 38~の内容を表示する 40

ふ負荷分散

NetBootと~ 55

よ容量の計画

NetBoot 23ソフトウェア・アップデート・サーバ 68

索引 87