mcp19111 battery charger evaluation board user's...

2015 Microchip Technology Inc. DS50002305A_JP

MCP19111バッテリ充電評価用ボード

ユーザガイド

注意 : この日本語版文書は参考資料としてご利用ください。最新情報は必ずオリジナルの英語版をご参照願います。

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情報は、ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであ

り、更新によって無効とされる事があります。お客様のアプ

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あります。Microchip 社は、明示的、暗黙的、書面、口頭、法

定のいずれであるかを問わず、本書に記載されている情報に

関して、状態、品質、性能、商品性、特定目的への適合性を

はじめとする、いかなる類の表明も保証も行いません。

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しに、生命維持装置あるいは生命安全用途に Microchip 社の製

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商標

Microchip 社の名称と Microchip ロゴ、dsPIC、FlashFlex、KEELOQ、KEELOQ ロゴ、MPLAB、PIC、PICmicro、PICSTART、PIC32 ロゴ、rfPIC、SST、SST ロゴ、SuperFlash、UNI/O は、

米国およびその他の国における Microchip TechnologyIncorporated の登録商標です。

FilterLab、Hampshire、HI-TECH C、Linear Active Thermistor、MTP、SEEVAL、Embedded Control Solutions Company は、

米国における Microchip Technology Incorporated の登録商標

です。

Silicon Storage Technologyは、その他の国におけるMicrochipTechnology Incorporated の登録商標です。

Analog-for-the-Digital Age、Application Maestro、BodyCom、

chipKIT、chipKIT ロゴ、CodeGuard、dsPICDEM、dsPICDEM.net、dsPICworks、dsSPEAK、ECAN、ECONOMONITOR、FanSense、HI-TIDE、In-Circuit Serial Programming、ICSP、Mindi、MiWi、MPASM、MPF、MPLAB 認証ロゴ、MPLIB、MPLINK、mTouch、Omniscient Code Generation、PICC、PICC-18、PICDEM、

PICDEM.net、PICkit、PICtail、REAL ICE、rfLAB、Select Mode、SQI、Serial Quad I/O、Total Endurance、TSHARC、UniWinDriver、WiperLock、ZENA、Z-Scale は、米国およびその他の国におけ

る Microchip Technology Incorporatedの登録商標です。

SQTP は、米国における Microchip Technology Incorporatedのサービスマークです。

GestICとULPPは、その他の国におけるMicrochip TechnologyGermany II GmbH & Co. & KG (Microchip TechnologyIncorporated の子会社 ) の登録商標です。

その他、本書に記載されている商標は各社に帰属します。

©2013, Microchip Technology Incorporated, Printed in theU.S.A., All Rights Reserved.

ISBN: 978-1-63277-272-5

Microchip 社製デバイスのコード保護機能に関して次の点にご注意ください。

• Microchip 社製品は、該当する Microchip 社データシートに記載の仕様を満たしています。

• Microchip 社では、通常の条件ならびに仕様に従って使用した場合、Microchip 社製品のセキュリティレベルは、現在市場に流

通している同種製品の中でも最も高度であると考えています。

• しかし、コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です。弊社の理解ではこうした手法は、

Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります。このような行為は知的所

有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます。

• Microchip 社は、コードの保全性に懸念を抱くお客様と連携し、対応策に取り組んでいきます。

• Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで、自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません。コード保護

機能とは、Microchip 社が製品を「解読不能」として保証するものではありません。

コード保護機能は常に進歩しています。Microchip 社では、常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます。Microchip 社

のコード保護機能の侵害は、デジタルミレニアム著作権法に違反します。そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著

Microchip 社では、Chandler および Tempe ( アリゾナ州 )、Gresham( オレゴン州 ) の本部、設計部およびウェハー製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949:2009 認証を取得しています。Microchip 社の品質システムプロセスおよび手順は、PIC® MCU および dsPIC® DSC、KEELOQ® コードホッピングデバイス、シリアル EEPROM、マイクロペリフェラル、不揮発性メモリ、アナログ製品に採用されています。さらに、開発システムの設計と製造に関する Microchip 社の品質システムは ISO 9001:2000 認証を取得しています。

QUALITY MANAGEMENT SYSTEM CERTIFIED BY DNV

== ISO/TS 16949 ==

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宣言の対象 : MCP19111 Battery Charger Evaluation Board

MCP19111 バッテリ充電評価用ボード

ユーザガイド

目次

序章 ................................................................................................................................. 5はじめに ................................................................................................................ 5本書の構成 ............................................................................................................ 5本書の表記規則 ..................................................................................................... 6推奨参考資料 ......................................................................................................... 7Microchip 社ウェブサイト ..................................................................................... 7開発システムの顧客変更通知サービス ................................................................. 7カスタマサポート.................................................................................................. 8改訂履歴 ................................................................................................................ 8

第 1 章製品概要

1.1 はじめに ........................................................................................................ 91.2 MCP19111 マイコン内蔵アナログ電源コントローラの概要 ........................ 91.3 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの概要 ............................................. 91.4 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードキットの内容 ................................. 10

第 2 章使用準備

2.1 はじめに ...................................................................................................... 112.2 準備手順 ...................................................................................................... 11

第 3 章グラフィカルユーザインターフェイス

3.1 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの実行 ........................................... 143.2 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードのプログラミング ......................... 243.3 GUI を使った校正 ....................................................................................... 26

補遺 A. 回路図とレイアウト

A.1 はじめに ...................................................................................................... 30A.2 ボード - 回路図 ( シート 1) ......................................................................... 31A.3 ボード - 回路図 ( シート 2) ......................................................................... 32A.4 ボード - 上面シルク .................................................................................... 33A.5 ボード - 上面銅箔層とシルク ...................................................................... 34A.6 ボード - 上面銅箔層 .................................................................................... 35A.7 ボード - 中間層 1A8. ボード - 中間層 2A.9 ボード - 下面シルク .................................................................................... 38A.10 ボード - 下面銅箔層とシルク .................................................................... 39A.11 ボード - 下面銅箔層 ................................................................................... 40

補遺 B. 部品表 (BOM)

補遺 C. 充電プロファイルのフローチャート

C.1 はじめに ...................................................................................................... 43

各国の営業所とサービス ............................................................................................... 56

DS50002305A_JP - p. 4 2015 Microchip Technology Inc.


ユーザガイド

序章

はじめに

序章には、MCP19111 バッテリ充電評価用ボードを使い始める前に知っておくと便利な一般情報を記載しています。主な内容は以下の通りです。

• 本書の構成

• 本書の表記規則

• 推奨参考資料

• Microchip 社のウェブサイト

• カスタマサポート

• 改訂履歴

本書の構成

本書には、MCP19111 バッテリ充電評価用ボードを開発ツールとして使用し、ボード上のファームウェアをエミュレートおよびデバッグする方法を記載しています。本書の構成は以下の通りです。

• 第 1 章「製品概要」 - MCP19111 バッテリ充電評価用ボードに関する重要情報

• 第 2 章「使用準備」 - MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの初期セットアップと動作

• 第 3 章「グラフィカルユーザインターフェイス」 - グラフィカルユーザインターフェイス (GUI)

• 補遺 A.「回路図とレイアウト」 - MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの回路図と基板レイアウト

• 補遺 B.「部品表 (BOM)」 - MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの構成部品の一覧

• 補遺 C.「充電プロファイルのフローチャート」 - 効率的なバッテリ充電を可能にする MCP19111 制御ロジックのフローチャート

NOTICE TO CUSTOMERS

どのような文書でも内容は時間が経つにつれ古くなります。本書も例外ではありません。Microchip社の製品は、お客様のニーズを満たすために常に改良を重ねており、実際のダイアログやツールが本書の内容とは異なる場合があります。最新の文書は弊社ウェブサイト (www.microchip.com) をご覧ください。

文書は「DS」番号によって識別します。この識別番号は各ページのフッタのページ番号の前に表記しています。DS 番号「DSXXXXXXXXA」の「XXXXXXXX」は文書番号、「A」はリビジョンレベルを表します。

開発ツールについての最新情報は、MPLAB® IDE のオンラインヘルプでご覧になれます。[Help] メニューから [Topics] を選択すると、オンラインヘルプファイルのリストが表示されます。


MCP19111 バッテリ充電評価用ボードユーザガイド

本書の表記規則

本書には以下の表記規則を適用します。

本書の表記規則

表記適用例

Arial フォント

二重かぎカッコ : 『』参考資料『MPLAB® IDE ユーザガイド』

太字テキストの強調 ... は唯一のコンパイラです ...

角カッコ : [ ] ウィンドウ名 [Output] ウィンドウ

ダイアログ名 [Settings] ダイアログ

メニューの選択肢 [Enable Programmer] を選択

かぎカッコ : 「」ウィンドウまたはダイアログのフィールド名

「Save project before build」

右山カッコ (>) で区切った下線付き斜体テキスト

メニュー項目の選択 File>Save

角カッコ ([ ]) で囲んだ太字のテキスト

ダイアログのボタン [OK] をクリックする

タブ [Power] タブをクリックする

N‘Rnnnn Verilog 形式の数値 (N は総桁数、R は基数、n は各桁の値 )

4‘b0010、2‘hF1

山カッコ (< >) で囲んだテキスト

キーボードのキー <Enter>、<F1> を押す

Courier Newフォント

標準書体の Courier New サンプルソースコード #define START

ファイル名 autoexec.bat

ファイルパス c:\mcc18\h

キーワード _asm, _endasm, static

コマンドラインオプション -Opa+, -Opa-

ビット値 0, 1

定数 0xFF, ‘A’

斜体の Courier New 変数の引数 file.o (fileは有効な任意のファイル名 )

角カッコ : [ ] オプションの引数 mcc18 [options] file [options]

中カッコとパイプ文字 :{ | }

いずれかの引数を選択する場合 (OR 選択 )

errorlevel {0|1}

... 繰り返されるテキスト var_name [, var_name...]

ユーザが定義するコード void main (void){ ...}


序章

推奨参考資料

本書には MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの使い方を記載しています。Microchip 社が提供する以下の文書を参考資料として推奨します。

• データシート - 『MCP19110/11 マイコン内蔵アナログ電源コントローラ、同期ドライバ内蔵』(DS20002331)

• ユーザガイド - 『MCP19111 降圧型電源グラフィカルユーザインターフェイスユーザガイド』(DS50002113B)

Microchip 社のウェブサイト

Microchip 社は自社が運営するウェブサイト (www.microchip.com) を通してオンラインサポートを提供しています。当ウェブサイトでは、お客様に役立つ情報やファイルを簡単に見つけ出せます。一般的なインターネットブラウザから以下の内容がご覧になれます。

• 製品サポート – データシートとエラッタ、アプリケーションノート、サンプルコード、設計リソース、ユーザガイドとハードウェアサポート文書、最新ソフトウェアリリース、ソフトウェアアーカイブ

• 一般的技術サポート – よく寄せられる質問 (FAQ)、技術サポートのご依頼、オンラインディスカッショングループ、Microchip 社のコンサルタントプログラムおよびメンバーリスト

• ご注文とお問い合わせ – 製品セレクタと注文ガイド、最新プレスリリース、セミナー / イベントの一覧、お問い合わせ先 ( 営業所 / 販売代理店 / 工場 ) の一覧

開発システムの顧客変更通知サービス

Microchip 社の顧客変更通知サービスは、お客様に Microchip 社製品の最新情報をお届けする配信サービスです。ご興味のある製品ファミリまたは開発ツールに関連する変更、更新、エラッタ情報をいち早くメールでお知らせします。

Microchip 社のウェブサイト (www.microchip.com) にアクセスし、[Customer ChangeNotification] からご登録ください。

以下の開発システム製品カテゴリをお選び頂けます。

• コンパイラ - Microchip 社の C コンパイラ、アセンブラ、リンカ、その他の言語ツールの最新情報です。これには MPLAB C コンパイラ全製品、MPLAB アセンブラ全製品 (MPASM アセンブラを含む )、MPLAB リンカ全製品 (MPLINK オブジェクトリンカを含む )、MPLAB ライブラリアン全製品 (MPLIB オブジェクトライブラリアンを含む ) が含まれます。

• エミュレータ - Microchip 社のインサーキットエミュレータの最新情報です。これにはMPLAB REAL ICEとMPLAB ICE 2000インサーキットエミュレータが含まれます。

• インサーキットデバッガ – Microchip 社のインサーキットデバッガの最新情報です。これには MPLAB ICD 3 インサーキットデバッガと PICkit 3 Debug Express が含まれます。

• MPLAB IDE - Microchip 社の MPLAB IDE ( 開発システムツール向け Windows 統合開発環境 ) の最新情報です。これには MPLAB IDE、MPLAB IDE プロジェクトマネージャ、MPLAB エディタ、MPLAB SIM シミュレータと一般的な編集 / デバッグ機能を含みます。

• プログラマ - Microchip 社製プログラマの最新情報です。これには、MPLAB REALICEインサーキットエミュレータ、MPLAB ICD 3インサーキットデバッガ、MPLABPM3 デバイスプログラマ等の量産プログラマが含まれます。また、PICSTART Plusや PICkit 2/3 等、非量産向けの開発プログラマも含まれます。


http://www.microchip.com


カスタマサポート

Microchip 社製品をお使いのお客様は、以下のチャンネルからサポートをご利用になれます。

• 販売代理店または販売担当者

• 各地の営業所

• フィールドアプリケーションエンジニア (FAE)

• 技術サポート

サポートについては販売代理店、販売担当者、フィールドアプリケーションエンジニア (FAE) までお問い合わせください。もしくは弊社までご連絡ください。本書の最後のページには各国の営業所の一覧を記載しています。

技術サポートは以下のウェブページからもご利用になれます : http://www.microchip.com/support

改訂履歴

リビジョン A (2014 年 10 月 )

• 本書は初版です。



ユーザガイド

第 1 章製品概要

1.1 はじめに

この章では、以下の内容を含む MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの概要を紹介します。

• MCP19111 マイコン内蔵アナログ電源コントローラの概要

• MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの概要

• MCP19111 バッテリ充電評価用ボードキットの内容

1.2 MCP19111 マイコン内蔵アナログ電源コントローラの概要

MCP19111 は、同期 DC/DC 降圧アプリケーション向けに、マイクロコントローラコアを内蔵した高機能なミクストシグナル / アナログパルス幅変調 (PWM) 電流モードコントローラを提供します。MCP19111 は、DC/DC コンバータ出力をレギュレートするための従来型アナログ制御回路に加えてPIC®マイクロコントローラミッドレンジコアを内蔵するため、デバイスの動作パラメータ、起動 / シャットダウンプロファイル、保護レベル、フォルト処理を完全にカスタマイズできます。

1.3 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの概要 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードを使うと、タイプ ( 素材 ) の異なる各種バッテリを充電するための降圧型トポロジで MCP19111 の動作を評価できます。本ボードは、充電電流の大きさと充電タイプを制御し、同時にバッテリの状態を監視して動作モードを切り換える事で、最適な充電プロファイルを提供するよう構成されています。MCP1911 が内蔵する PIC マイクロコントローラコアを使ってほとんど全ての充電パラメータを設定できます。

本ボードには、グラフィカルユーザインターフェイス (GUI) と連動するファームウェアがプログラミング済みです。MPLAB® X 統合開発環境 (IDE) ソフトウェアを使ってユーザ定義ファームウェアをプログラミングする事により、アプリケーションに応じたカスタマイズも可能です。また、本評価用ボードは、インサーキットシリアルプログラミング ™ (ICSP™) と I2C™ 通信向けのヘッダを実装しています。MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェアは I2C仕様に基づくSSPモジュールプロセスを実装する事で、PICkit™ シリアルアナライザを介する MCP19111 と GUI 間の通信を可能にします。MPLAB X IDE、MPLAB® XC8 コンパイラツールチェーン、MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI、MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェアはMicrochip 社ウェブサイトからダウンロードできます。詳細は第 1 章「製品概要」を参照してください。



1.4 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードキットの内容

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードキットは以下を含みます。

• MCP19111 バッテリ充電評価用ボード (ADM00513)

•「重要な注意事項 (Important Information)」シート

図 1-1: MCP19111 バッテリ充電評価用ボード



ユーザガイド

第 2 章使用準備

2.1 はじめに

2.1.1 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの機能

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードは、最大 7 セルの NiMH ( ニッケル水素 ) バッテリ、最大 4 セルの Li-Ion ( リチウムイオン ) バッテリ、最大 6 セルの VRLA( 密閉型鉛蓄電池 ) を充電可能です。本ボードは、マイコン内蔵 PWM コントローラ MCP19111を使って、各種のバッテリタイプ向けに充電アルゴリズムを提供します。NiMH バッテリ向けには急速充電モードが利用でき、Li-Ionバッテリ向けには定電流 /定電圧モードが利用できます。MCP19111 バッテリ充電評価用ボードは VRLA バッテリ向けに2 通りの設定を提供し、急速充電モードと定電流モードの両方が利用できます。MCP19111 の入力電圧は 32 V 以下に制限されます。

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードを使うと、バッテリ充電アプリケーション向けの降圧型電力コンバータトポロジで Microchip 社の MCP19111 を評価できます。MCP19111 は、電流および電圧検出制御ループと連動してバッテリパックの電圧または充電電流を監視および制御します。本バッテリ充電ボードは、ボードの状態を示す各種のステータスおよびフォルト情報も提供します。また、バッテリパックが接続されているかどうかも検出します。本ボードに PICkit™ 3 インサーキットデバッガ / プログラマを接続する事で再プログラミングが可能です。また、PICkit シリアルアナライザを接続する事でボードを GUI と連動させる事ができます。通常は、充電サイクルの設定とパラメータの変更を行うために、PICkit シリアルアナライザを接続します。

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードは完全に組み立て済み、プログラミング済み、検査済みの状態で出荷されます。本ボードを使う事で、各種の一般的なタイプのバッテリに対応するデジタル制御式「スマートバッテリ充電」アプリケーションでMCP19111 の性能を評価できます。

2.2 準備手順

2.2.1 必要な物

MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI には、Microsoft® Windows® XP/7/8 オペレーティングシステムと USB 2.0 ポートが必要です。以下では、GUI ソフトウェアを使うための手順について説明します。

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードと GUI を動作させるには以下が必要です。

• MCP19111 バッテリ充電評価用ボード

• MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI

• PICkit シリアルアナライザ

• 入力電源 ( 全ての充電サイクルをサポート可能な電流供給能力が必要 )

• バッテリパック



2.2.2 MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI のインストール

以下の手順により、MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI をダウンロードしてインストールします。

1. MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェアと GUI を含むアーカイブファイルは、以下の Microchip 社ウェブサイトからダウンロードできます。http://www.microchip.com/wwwproducts/Devices.aspx?product=MCP19111

2. ダウンロードしたアーカイブファイルを解凍し、「GUI」フォルダ内の setup.exeファイルをダブルクリックします。

3. [Application Install - Security Warning] ダイアログボックス内の [Install] ボタンをクリックします。

図 2-1: MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI のインストール

4. [(100%) Installing MCP19111BatteryChargerGUI] ウィンドウに、インストールの進捗状況を示すプログレスバーが表示されます。

図 2-2: [(100%) Installing MCP19111BatteryChargerGUI ] ウィンドウ


http://www.microchip.com/wwwproducts/Devices.aspx?product=MCP19111

使用準備

5. インストールが完了すると GUI が表示されます。

図 2-3: MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI



ユーザガイド

第 3 章グラフィカルユーザインターフェイス

3.1 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの実行

3.1.1 GUI とボードのセットアップ

1. 電源ケーブルを使って電源をMCP19111バッテリ充電評価用ボード上のVINおよびGND ジャックに接続します。本ボードには約 13 ～ 28 V または VIN > VOUT + 2 Vの電源を供給する必要があります。ボードの充電動作が可能になる最低入力電圧は、バッテリのタイプに応じて異なります。しかし、本ボードに 16 V を入力すれば、ほとんどのバッテリタイプを充電できます。

2. バッテリパックをボード上の J1 ヘッダに接続します。バッテリのタイプ、セル数、容量 (mAh) を書きとめておきます。これらの値は、GUI で充電プロファイルを実行する際に重要です。バッテリが正しくバッテリパックに接続されている事を確認します。バッテリパックには J1 ヘッダに適合する安全なケーブルが必要です。正極のケーブルは J1 のピン 1 および 2 に接続し、負極のケーブルは J1 のピン 5および 6 に接続します。

3. PICkit シリアルアナライザをボード上の J2 に接続し、USB を介してコンピュータに接続します。PICkit に電源を投入し、ビジー状態ではない事を確認します。

4. MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI はコンピュータにインストール済みである事を確認します。ボードに約 13 ～ 28 V または VIN > VOUT + 2 V の電源を供給し、GUI を起動します。

3.1.2 充電設定

1. ボードに電源を投入した後、ボードが校正済みであれば、充電するバッテリのタイプに応じた適切な充電設定を選択し、その他のパラメータ ( 充電電流等 ) を設定します。これらのパラメータは、GUI の [Configure] タブ内で変更できます。


グラフィカルユーザインターフェイス

図 3-1: GUI の [Configure] タブ ([Battery Chemistry] ドロップダウンリストを表示した状態 )



2. [Configure]タブ内の一番上にある [Battery Chemistry]ドロップダウンメニューから、充電するバッテリのタイプに応じて「Li-Ion」/「NiMH」/「VRLA CCCP」( 定電流 / 定電圧モード )/「VRLA Fast」( 急速充電モード ) のいずれかを選択します。バッテリのタイプに応じて必要な充電プロファイルが異なります。[BatteryChemistry] でバッテリのタイプを選択すると、GUI は各充電パラメータの現在の値を表示します。安全で効率的な充電を確保するため、選択したバッテリのタイプに応じて特定のパラメータの入力フィールドが無効 ( グレー表示 ) になります。

3. [Read Configuration] ボタンをクリックすると、ボード上のファームウェアの現在の充電設定が GUI に読み込まれます。ファームウェアが未設定である場合、ユーザによる設定の書き込みが必要である事を示すエラーメッセージが返されます。GUI には、バッテリパックのデータシートに基づく適切な充電パラメータを入力する必要があります。充電プロファイルに必要なパラメータを入力した後に、[Write Configuration] ボタンをクリックしてプロファイルを MCP19111 に書き込みます。

4. バッテリパックがサーミスタを備えている場合、[With Thermistor] チェックボックスを ON にすると、MCP19111 は温度値を読み出します。この温度値は [Profile]タブ内に数値とグラフでリアルタイムに表示されるため、バッテリパックの温度を監視できます。

3.1.2.1 [CONFIGURATION] タブ - その他の設定パラメータ

表 3-1: その他の設定パラメータ

パラメータ概要

Cell Voltage このパラメータは、バッテリパック内の各セルの定格電圧を制御します。

Precondition Cell Voltage パック電圧がこのパラメータで設定した電圧まで低下すると、バッテリ充電ボードは主充電フェイズから定電流モードに移行します。これにより、電圧が動作電圧の下限よりも低下した場合にバッテリパックを保護します。

Termination Cell Voltage パック電圧がこのパラメータメータで設定した電圧まで上昇すると、バッテリ充電ボードは主充電フェイズを終了してトリクル充電モードに移行するか OFF になります。通常この値は、仕様動作電圧レンジの上限値に設定します。

Rapid Charge/Charge Current このパラメータは、主充電フェイズ中にバッテリパックに印加する電流値を設定します。[Battery Chemistry] で選択したバッテリのタイプに応じて、バッテリ充電ボードは急速充電モードまたは定電流モードのどちらかを適用します。

Restoration/Precondition Current 過放電状態のバッテリに対しては、急速充電モードまたは定電流モードが安全に適用できるレベルまでバッテリパック電圧を回復させるために、小さな電流を印加する必要があります。このパラメータは、そのための電流値を設定します。

Trickle Charge Current バッテリが [Termination Cell Voltage]で設定した電圧に達した時に急激に電流を低減すると、パック電圧が低下します。このパラメータで設定したトリクル電流を所定の時間印加する事により、パック電圧を主充電フェイズ終了時点の電圧に維持します。

Termination Current [Battery Chemistry] で「Li-Ion」または「VRLA CCCP」を選択した場合、充電サイクルは定電圧モードで終了します。その場合、バッテリ充電ボードは充電電流を徐々に低下させ、このパラメータで設定した電流値まで低下した時点で OFF になります。



Number of Cells このパラメータは、接続したバッテリのセル数を設定します。GUI はこの値を使ってバッテリの充電終了電圧を計算します。セル数の許容レンジはバッテリのタイプに応じてが異なります。

Rapid Charge Time このパラメータは、バッテリ充電ボードが急速充電モードで動作する最大時間を設定します。

Restoration Charge Time このパラメータは、バッテリ充電ボードがバッテリに過放電回復電流を印加する最大時間を設定します。

Maximum Temperature NiMH充電プロファイルを選択して [With Thermistor]チェックボックスを ON にした場合、バッテリ温度がこのパラメータで設定した上限温度( ℃ ) まで上昇すると、バッテリ充電ボードは完全に停止します。

Minimum Temperature [With Thermistor] チェックボックスを ON にした場合、バッテリ温度がこのパラメータで設定した下限温度 ( ℃ ) まで低下すると、バッテリ充電ボードは完全に停止します。

表 3-1: その他の設定パラメータ ( 続き )

パラメータ概要



3.1.3 充電プロファイルの実行

バッテリ充電ボードに電源を投入し、ボードが適切にプログラミング、校正、設定されている事を確認した後に、充電プロファイルを実行します。[Profile] タブでは、充電プロファイルの開始 / 停止と充電状態の監視が行えます。このタブの上部にはピーク電圧、バッテリパック電流、入力電圧の瞬時値とバッテリ充電ボードの状態が表示されるため、バッテリパックが充電中かどうか常時確認できます。バッテリ充電ボードは、過熱 (OT) エラーや入力電圧エラー( 下限値より低い (UT)/ 上限より高い (OVT))等のエラー状態も GUI に出力します。バッテリ充電ボードが動作中ではない時にユーザが充電の実行を試みた場合、ボードは「Off」を GUI に出力します。

バッテリを正常に充電している場合、[Charge State] にはバッテリのタイプに応じて各種の充電状態が表示されます ( 例 : 「Precondition」、「Constant Current」、「ConstantVoltage」、「Rapid Charge」、「Trickle」、「Off」)。

[Start] および [Stop] ボタンを使って充電を開始 / 停止できます。[Profile] タブの下段のグラフはリアルタイムに電圧値と電流値を表示し、[Configure] タブで [WithThermistor] チェックボックスを ON にした場合は温度プロファイルも表示します。この GUI は各種の計測値をリアルタイムに表示するため、充電電流 / 電圧が正確かつ安全に制御されているかどうか監視できます。

Note: MCP19111 バッテリ充電評価用ボードは、プログラミング済みかつ校正済みで出荷されます。ユーザ自身がプログラミングや校正データの調整を行わない場合、必要なユーザ入力は [Configuration] タブだけです。



図 3-2: フル充電のプロファイル

表 3-2: 充電電流の制限

最小最大

0.10 A 6.00 A



3.1.4 各バッテリタイプの充電プロファイル

図 3-3 ～ 3-6 に、充電プロファイルの例を示します。

図 3-3: NiMH バッテリパック (6 セル、充電電流 = 3.00 A) の充電プロファイル

充電中

充電サイクル完了



図 3-4: Li-Ion バッテリパック (3 セル、充電電流 = 4.00A) の充電プロファイル

充電中




DS

図 3-5: VRLA (3 セル、充電電流 = 1.80 A) の急速充電プロファイル

充電中


50002305A_JP - p. 22 2015 Microchip Technology Inc.


図 3-6: VRLA (3 セル、充電電流 = 1.80 A) の CCCP 充電プロファイル

充電中




3.2 MCP19111 バッテリ充電評価用ボードのプログラミング

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードは、出荷時にファームウェアをプログラミング済みです。デバイスを再プログラミングするには以下のツールが必要です。

• MPLAB X 統合開発環境 (IDE) ( バージョン 2.05 以上 )

• MPLAB XC8 コンパイラ ( バージョン 1.3 以上 )

• MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェア


• PICkit 3 インサーキットデバッガ / プログラマ

以下の手順で必要なソフトウェアを全てインストールした後に、MCP19111 の再プログラミングを実行します。

1. MPLAB X IDE がインストール済みの場合、手順 2 に進みます。インストールが必要な場合、www.microchip.com/mplabx から MPLAB X IDE をダウンロードし、指示に従ってインストールします。

2. XC8と互換のCコンパイラまたは同等のコンパイラがMPLAB X IDEにインストール済みの場合、手順 3 に進みます。インストールが必要な場合、Microchip XC8 の無償バージョンを www.microchip.com/mplabxc からダウンロードします。XC8 のユーザガイドとインストール方法もこのページから入手できます。

3. MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェアアーカイブ (*.zip) をwww.microchip.com/mcp19111 の「Documentation & Software」からダウンロードします。

4. MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェアアーカイブを解凍します。適当なフォルダ内に「MCP19111BatteryCharger.X」プロジェクトフォルダを格納します。

5. MCP19111 バッテリ充電評価用ボードに電源を投入します。

6. PICkit 3 インサーキットデバッガを MCP19111 バッテリ充電評価用ボードの 6 ピンコネクタ (J3) に接続します。

7. MPLAB X IDE を起動し、MCP19111 バッテリ充電評価用ボードファームウェアを読み込みます。[File] メニューから [Open Project] を選択します ( 図 3-7 参照 )。

図 3-7: MPLAB X IDE でプロジェクトを開く



8. 解凍したファームウェアが格納されているフォルダを指定します。リストから「MCP19111BatteryCharger.X」を選択し、[Open as Main Project] オプションを ONにします。[Open Project] ボタンをクリックしてファイルの読み込みを完了します。

図 3-8: ファームウェアを MPLAB X IDE に読み込む

9. プロジェクトが開いたら、ツールバー上の [Make and Program Device MainProject] ボタン ( ) をクリックしてデバイスに書き込みます。プログラミングプロセスが完了するまで待機します ( 図 3-9 参照 )。

図 3-9: プログラミングプロセスの完了を示す表示



3.3 GUI を使った校正

本評価用ボードは出荷前に校正済みです。再プログラミングによって校正データが失われた場合、以下の手順で再校正します。

MCP19111 バッテリ充電評価用ボードを校正するには以下が必要です。


• MCP19111 バッテリ充電評価用ボード GUI• PICkit シリアルアナライザ

• 2 つの可変電源 (0 ～ 32 V、0 ～ 3.5 A)• 2 本の電源ケーブル ( 両端にバナナプラグ付き )

• 2 本の電源ケーブル ( バナナプラグとクリップ付き )

• デジタルマルチメータ

ボードの校正手順は以下の通りです。

1. MCP19111バッテリ充電評価用ボードに最新のファームウェアがプログラミング済みである事を確認します。ボードの VIN および PGND 端子に可変電源を接続し、8.4 V を印加します。

2. 電源ケーブルをVINからJ1のピン1または2に接続します。これにより、MCP19111が読み出して GUI に表示するバッテリパック電圧を制御します。

3. もう 1 本の電源ケーブルをグランド端子から J1 のピン 5 または 6 に接続します。これにより、グランド基準電位に直接接続します。

4. 設定したバッテリ電圧を正確に計測するために、マルチメータを上記と同じ 2 本のピンに接続し、電圧を正確に 8.40 V に調整します。図 3-10 に電圧校正のセットアップを示します。

図 3-10: 電圧校正のセットアップ



5. GUI がコンピュータにインストール済みである事を確認します。GUI をボードに接続するために、PICkit シリアルアナライザをボード上の J2 に接続し、USB 経由で GUI が動作するコンピュータに接続します。ボードの上面を見た時に PICkitシリアルアナライザの LED が見えるように接続します。PICkit シリアルアナライザの <Power> LED が点灯し、<Busy> LED が赤色点滅していない事を確認します。

6. GUI の [Calibrate] タブを開きます ( 図 3-11 参照 )。このタブ内のボックスにはMCP19111 の ADC の読み値が表示されます。それらの値を使って、接続されている評価用ボード専用にファームウェアを初期化および校正します。

図 3-11: [Calibrate] タブ

7. [Begin Calibration] ボタンをクリックしてタブ内の無効フィールドを有効にします。パック電圧を示すマルチメータの値が 8.4 V である事を確認し、[8.4 V] ボタンをクリックします。これにより、そのボードに適応する校正値がファームウェアに保存されます。12.60 V と 16.80 V でも同じ手順を実行します。

8. パック電流に対してボードを校正するには、セットアップを一部変更する必要があります。J1 ヘッダからマルチメータと接続を切り離します。



9. バッテリ充電ボードに定電流値を提供するために、もう 1 つの電源が必要です。正確に校正するには電流値を正確に計測する必要があるため、電流計を介して入力電流を供給します。この電流は J1 のピン 5 または 6 に接続します。電流ループを形成するために、PGND を定電流電源のグランド端子に接続します。これにより、2 つの電源は同じグランド基準電位を共有します。電流校正のセットアップを図 3-12 に示します。

図 3-12: 電流校正のセットアップ



10. 電流計で正確な値を確認しながら定電流電源の出力電流を 200 mA、1.00 A、3.00 Aに調整します。正確に計測できている事を確認した後に、各電流条件に対応するボタンをクリックして校正値を読み込みます。全ての値を収集した後に [WriteCalibration] ボタンをクリックします。これにより、校正値がボード上の MCP19111のファームウェアに保存されます。図 3-13 に校正値の例を示します。

図 3-13: GUI の [Calibration] タブに表示された校正値

11. ボードが正しく校正されたどうかを確認するには、ボードを GUI に接続して電源を投入した状態で [Read Calibration] ボタンをクリックします。

12. 校正プロセス中にエラーがチェックされます。エラーメッセージが表示される場合、接続を確認して校正プロセスを再度実行します。



ユーザガイド

補遺 A. 回路図とレイアウト

A.1 はじめに

補遺 A には MCP19111 バッテリ充電評価用ボードに関する以下の回路図とレイアウト図を記載しています。

• ボード - 回路図 ( シート 1)

• ボード - 回路図 ( シート 2)

• ボード - 上面シルク

• ボード - 上面銅箔層とシルク

• ボード - 上面銅箔層

• ボード - 中間層 1

• ボード - 中間層 2

• ボード - 下面シルク

• ボード - 下面銅箔層とシルク

• ボード - 下面銅箔層


MC

P19111

バッ

テリ

充電

評価

用ボ

ード

ユー

ザガ

イド

DS

50002305A

_JP - p. 31

2015 M

icrochip Technolo

gy Inc.

12 22u

1210 25v

C13u 25v

2

GND

VDD

12

1.8M0603

R4

12

499k0603

R5

GND

VBAT

VBAT

12510

0603

R20

12

20k0603

R23

12

5100603

R25

PGND

1

12

10k0603

R6

VDD

GPA3/AN3

-VSEN12

1 k0603

R16

12 22u

1210 25v

C14

GPB7

12

20k0603

R22

GND

32

5

4

1

AON7423Q2

12

100k0603

R10

12

49.9 k0603

R17

PGND

12

00603

R24

3

1

2

SI2318DSQ4

10 mR12

5

4

2

1

6

3

J1

0612

3

21

849

75

6

U1BMCP6072T-E/MNY

A.2 ボード - 回路図 ( シート 1)

PGND

PGND

VIN

GND

GPA0/AN0

GPA1/AN1/CLKPIN

GPA2/AN2/T0CKI/INT

GPB4/AN6/ICSPDAT

GPA3/AN3

GPA7/SCL

GPA6

GPA5/MCLR

GPA4

GPB0/SDA

GPB7

GND

GPB1/AN4/EAPIN

GPB5/AN7/ICSPCLK

GPB2/AN5

GPB6

PGND

GND

+VSEN

PGND

PGND

VDD

PGNDPGND

VIN

GPA0/AN01

GPA1/AN1/CLKPIN2

GPA2/AN2/T0CKI/INT3

GPB4/AN6/ICSPDAT4

GPA3/AN35

GPA7/SCL6

GPA67

GPA5/MCLR8

GPA49

GPB0/SDA10

GPB711

GND12

VIN13

PGND14 LDRV 15

VDR 16

PHASE 17

HDRV 18

BOOT 19

VDD 20

GPB6 21

-ISEN 22

+ISEN 23

+VSEN 24

-VSEN 25

GPB1/AN4/EAPIN 26

GPB5/AN7/ICSPCLK/ALT_CLKPIN 27

GPB2/AN5 28

EP

29

GPA0/AN0

GPA1/AN1/CLKPIN

GPA2/AN2/T0CKI/INT

GPB4/AN6/ICSPDAT

GPA3/AN3

GPA7/SCL

GPA6

GPA5/MCLR

GPA4

GPB0/SDA

GPB7

GND

VIN

PGND LDRV

VDR

PHASE

HDRV

BOOT

VDD

GPB6

-ISEN

+ISEN

+VSEN

-VSEN

GPB1/AN4/EAPIN

GPB5/AN7/ICSPCLK/ALT_CLKPIN

GPB2/AN5

EP

U2

12

10k0603

R13

12

3.3k0603

R19

GND

12

10k0603

R14

12

3.3k0603

R18

12

DNP1206

R11

12

DNP0603

C171 2

100603

R15

12 1u

0603

C20

12

1u0603

C19

+ISEN

-ISEN

-ISEN+ISEN

1 20.47u 0603

C10

12 10u

1210 50v

C7

12 10u

1210 50v

C6

12 10u

1210 50v

C5

12 10u

1210 50v

C4

12 10u

1210 50v

C3

12 10u

1210 50v

C2

12 22

1210

C112

4.7u0805

C15 12

0.1u0603

C16

GPB1/AN4/EAPIN

2

1 k0603

R21

+VSEN

12 1u

0603

C1

GND

-VSEN

1 2

761206

R91 2

0.47u0603

C11

12

1n0603

C8

12

100p0603

C9

25

3

4

1

BSZ110N06NS3

Q1

25

3

4

1

BSZ110N06NS3Q3

12

15.8k0603

R43

VDD

1 25.6uH

L1

U1AMCP6072T-E/MNY

MCP19111

TP3

TP4

回路図とレイアウト

2015

Microchip T

echnology Inc.D

S50002

305A_JP

- p. 32

A.

GPA1/AN1/CLKPIN

GPA2/AN2/T0CKI/INT

G

GPB2/AN5

1 2DNPR32

1 2DNPR31

GND

1 2DNPR36

1 2DNPR34

GND

1 2510R27

GND

TP6

TP8

PGND

is is a NET TIE

VDD

VDD

12

D1

1 2DNPR29

GND

12

D2GPA0/AN0

1 2

NT1

0603

0603

DNP

3 ボード - 回路図 ( シート 2)

5

4

2

1

6

3

J2

GPB4/AN6/ICSPDAT

GPA7/SCL

GPA5/MCLR

GPA4

PB0/SDA

GPB5/AN7/ICSPCLK 5

4

2

1

6

3

J312

0R41

12

4.99KR40

12

4.99KR39

GND

12

4.99KR38

GND

Th

1 210kR33

GND

TP7

BT2

12 DNP

C22GND

12

DNPR35

12

10kR28

GND

TP5

BT1

12 DNP

C21GND

12

DNPR30

12

0R42

GPA4

VDD VDD

GND

12

100 k

R37

GPA6

VDD


A.4 ボード - 上面シルク



A.5 ボード - 上面銅箔層とシルク



A.6 ボード - 上面銅箔層



A.7 ボード - 中間層 1



A.8 ボード - 中間層 2



A.9 ボード - 下面シルク



A.10 ボード - 下面銅箔層とシルク



A.11 ボード - 下面銅箔層



ユーザガイド

補遺 B. 部品表 (BOM)

( )
表 B-1: 部品表 (BOM) 1
数量記号概要メーカー製品番号

2 BT1, BT2 Switch tact.SPST-NO 0.05A 12V E-Switch®, Inc. EG1868CT-ND

3 C1, C19, C20 Cap.Cer.1 µF 16V 10% X7R 0603 TDK Corporation 445-1604-1-ND

6 C2 – C7 Cap.Cer.10 µF 50V 10% X5R 1210 Taiyo Yuden Co., Ltd. 587-2247-1-ND

1 C8 Cap.Cer.1000 pF 50V 10% X7R 0603

KEMET® 399-1082-1-ND

1 C9 Cap.Cer.100 pF 50V 10% X7R 0603

KEMET 399-7824-1-ND

1 C10 Cap.Cer.0.47 µF 50V 20% X5R 0603

TDK Corporation 445-7418-6-ND

1 C11 Cap.Cer.0.47 µF 25V 10% X7R 0603

TDK Corporation 445-7465-1-ND

3 C12 – C14 Cap.Cer.22 µF 25V 20% X5R 1210 Taiyo Yuden Co., Ltd. 587-2086-1-ND

1 C15 Cap.Cer.4.7 µF 50V 10% X5R 0805 TDK Corporation 445-5980-1-ND

1 C16 Cap.Cer.0.1 µF 50V 10% X7R 0603 TDK Corporation 445-1314-1-ND

3 C17, C21, C22 DO NOT POPULATE

1 D1 LED super red 0603 SMD Vishay Intertechnology, Inc. VLMS1300-GS08CT-ND

1 D2 DO NOT POPULATE

1 J1 Conn. header Vert 6POS 0.100 TIN TE Connectivity, Ltd. A1923-ND

1 Housing – J1(2)

Conn. Rcpt.HSNG 6POS TE Connectivity A99617-ND

2 J2 – J3 Conn. header R/A SGL 6POS GOLD 3M 3M9471-ND

1 L1 Inductor 5.6 µH 13.67 m Coilcraft

2 Q1, Q3 MOSFET N-CH 60V 20ATSDSON-8

Infineon Technologies AG BSZ110N06NS3GINCT-ND

1 Q2 MOSFET P-CH 20V 50A DFN3.3X3.3EP

Alpha and OmegaSemiconductor, Inc.

785-1310-1-ND

1 Q4 MOSFET N-CH 40V 3A SOT23-3 Vishay Siliconix SI2318DS-T1-E3

PCB Printed Circuit Board – MCP1911 Battery Charger Evaluation Board

— 104-00513

3 R24,R41 – R42

Res.0.0 1/10W JUMP 0603 SMD Panasonic® - ECG P0.0GCT-ND

1 R12 Res.0.010 1W 1% WIDE 1206 Susumu Co., LTD. PRL1632.010FCT-ND

1 R4 Res.1.80 M 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P1.80MHCT-ND

1 R5 Res.499 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P499KHCT-ND

5 R6, R13 – R14, R28, R33

Res.10.0 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P10.0KHCT-ND

2 R22 – R23 Res.20.0 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P20.0KHCT-ND

1 R9 Res.76 1/4W 1% 1206 SMD Yageo RMCF1206FT75R0CT-ND

Note 1: この BOM には本デモボードのプリント基板を構成する部品を記載しています。これらは全て RoHS 準

拠品です。

2: バッテリパックオプションのコネクタ



2 R10, R37 Res.100 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P100KHCT-ND

1 R15 Res.10.0 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P10.0HCT-ND

2 R16, R21 Res.1.00 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P1.00KHCT-ND

1 R17 Res.49.9 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P49.9KHCT-ND

2 R18 – R19 Res.3.30 k 1/10W 1% 0603 SMD3 Panasonic - ECG P3.30KHCT-ND

3 R20, R25, R27 Res.510 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P510HCT-ND

3 R38 – R40 Res.4.99 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P4.99KHCT-ND

1 R43 Res.15.8 k 1/10W 1% 0603 SMD Panasonic - ECG P15.8KHCT-ND

8 R11,R29 – R32,R34 – R36

DO NOT POPULATE

2 TP3 – TP4 Jack Non-Insulated 350 Keystone Electronics Corp. 575-8K-ND

4 TP5 – TP8 DO NOT POPULATE

1 U1 High Precision Op.Amp. Microchip Technology Inc. MCP6072-E/MNY

1 U2 MCP19111 Enhanced Power Analog Controller with Integrated Driver

Microchip Technology Inc. MCP19111-E/MQ

4 6-32 Screw Machine Screw Pan Phillips 6-32 APM HEXSEAL® 335-1093-ND

4 6-32 Standoff Standoff Hex 6-32THR ALUM 500"L Keystone Electronics Corp. 2210K-ND

表 B-1: 部品表 (BOM)(1) ( 続き )

数量記号概要メーカー製品番号

Note 1: この BOM には本デモボードのプリント基板を構成する部品を記載しています。これらは全て RoHS 準

拠品です。

2: バッテリパックオプションのコネクタ



ユーザガイド

補遺 C. 充電プロファイルのフローチャート

C.1 はじめに

図 C-1 ～ C-13 に、各充電プロファイルのフローチャートを示します。これらは、効率的なバッテリ充電を可能にする MCP19111 制御ロジックのフローチャートです。

図 C-1: バッテリ充電の OFF から ON への移行

Update Charge Activity

adc_done = 0

Switch(cd.charger_state)

Case CHARGER_OFF Output Set to OffShutdown

Turn-On

Systems Parameter Initial

break

H G

True

True



図 C-2: Li-Ion プロファイルの初期化


H

CaseCHARGER_LIION_START

CaseCHARGER_LIION_PRECONDITION

charger_state = CHARGER_LIION_PRECONDITION break

break

G

cd.adc_iout <cs.ibat_pc

cd.adc_vbat >cs.vbat_pc

charge_state = CHARGER_LIION_CC

inc_iout()

I

True

True

True

True

False

False


充電プロファイルのフローチャート

図 C-3: Li-Ion 定電流充電モードへの移行


I

CaseCHARGER_LIION_CC

charger_state = CHARGER_LIION_CV

break

G

cd.adc_vbat < cs.vbat_cv

inc_iout()

J

True

True

cd.adc_iout <cs.ibat_cc

True

False

False



図 C-4: Li-Ion プロファイルの終了


J

CaseCHARGER_LIION_CV

charger_state = CHARGER_LIION_OFF

break

G

cd.adc_vbat > cs.vbat_cv

K

True

True

dec_iout()

cd.adc_iout < cs.ibat_cc

True



図 C-5: NiMH プロファイルの初期化と急速充電モードへの移行


K

CaseCHARGER_NIMH_START

CaseCHARGER_NIMH_RESTORE

charger_state = CHARGER_NIMH_RESTORE break

break

G



charger_state = CHARGER_NIMH_RAPID

inc_iout()

L

True

True

True

True

False

False

cc.dtdt_count cd.eoc_status.dtdt = 1charger_state = CHARGER_OFF

= 0



図 C-6: NiMH プロファイルのトリクル充電モードへの移行


L

CaseCHARGER_NIMH_RAPID

N

cs.ibat_cc – cd.adc_iout > 100

inc_iout() * 4

M

True

True

False

cs.ibat_cc – cd.adc_iout > 0

inc_iout()

False

Charge Timeout

charger_state = CHARGER_NIMH_TRICKLE

True

True



図 C-7: NiMH プロファイルでの電圧 / 温度検出による停止


N

dV/dt

dT/dt

Package Volt

break

G

True

True

Over

cd.eoc_status.dvdt = 1charger_state = CHARGER_NIMH_TRICKLE

cd.eoc_status.dtdt = 1charger_state = CHARGER_NIMH_TRICKLE

cd.eoc_status.dvdt = 1cd.eoc_status.dtdt = 1

charger_state = CHARGER_NIMH_TRICKLE



図 C-8: NiMH プロファイルの充電終了


M

CaseCHARGER_NIMH_TRICKLE

G

cs.ibat_ct = 0

P

True

True

False

cd.adc_iout –cs.ibat_ct

charger_state = CHARGER_OFF

break

dec_iout() dec_iout()

> 200< 200 & > 0

< 0



図 C-9: VRLA プロファイルの初期化と急速充電モードへの移行


P

CaseCHARGER_VRLA_START

CaseCHARGER_VRLA_PRECONDITION

charger_state = CHARGER_VRLA_PRECONDITION break

break

G



charger_state = CHARGER_VRLA_RAPIDcd.dvdt_count init

cd.Pdvdt_count init

inc_iout()

Q

True

True

True

True

False

False



図 C-10: 定電圧モードへの移行


Q

CaseCHARGER_VRLA_CC

G

cd.adc_vbat <cs.vbat_cv

R

True

True

False

cd.adc_iout <cs.ibat_cccharger_state = CHARGER_VRLA_CV

break

- dV/dt

+ dV/dt

eof_dvdt

inc_iout()

TrueFalse

True

True

cd.eoc_status.dvdt = 1charger_state = CHARGER_OFF

True

cd.eoc_status.dvdt = 1Pdvdt init; VRLAdvdt = 1

charger_state = CHARGER_VRLA_CVparameter initial



図 C-11: VRLA CCCP 充電の終了と VRLA 急速充電プロファイルの初期化


R

CaseCHARGER_VRLA_CV


break

cd.adc_iout <cs.ibat_ct

cd.adc_vbat >cs.vbat_cv

charger_state = CHARGER_VRLAF_RESTORE

True dec_iout()True

True

CaseCHARGER_VRLAF_START

True break

CaseCHARGER_VRLAF_RESTORE True cd.adc_iout <

cs.ibat_pc inc_iout()

S Gbreakcharger_state = CHARGER_VRLAF_RAPID



図 C-12: VRLA 急速充電プロファイルのロジック


S

GT

True

charger_state = CHARGER_VRLAF_TRICKLECount init

break

- dV/dt

+ dV/dt

eof_dvdt

inc_iout()

True

True

True

cd.eoc_status.dvdt = 1charger_state = CHARGER_OFF

True


True

timeout charger_state = CHARGER_VRLAF_TRICKLEcount and timer init

CaseCHARGER_VRLAF_RAPID

cd.adc_vbat <cs.vbat_cv

cd.adc_iout <cs.ibat_cc

True

charger_state = CHARGER_VRLAF_TRICKLEparameter initial



図 C-13: VRLA 急速充電とトリクル充電の移行 / 停止

Update Charge ActivityT

G

True


break

eof_dvdt

True

True

True


TrueCaseCHARGER_VRLAF_TRICKLE cs.ibat_ct = 0

charger_state = CHARGER_OFFparameter initial

cs.adc_iout –cs.ibat_ct

dec_iout() dec_iout_f()

> 200< 200 & > 0

< 0

+ dV/dt

Timeoutcharger_state = CHARGER_OFF

count and timer init

G



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