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© Copyright 2018 Xilinx, Inc. XilinxXilinx のロゴ、 ArtixISEKintexSpartanVirtexVivadoZynq、 およびこの文書に含まれるその他の指定されたブランドは、 米 国およびその他各国のザイ リ ンクス社の商標です。 すべてのその他の商標は、 それぞれの保有者に帰属します。 この資料は表記のバージ ョ ンの英語版を翻訳したもので、 内容に相違が生じる場合には原文を優先します。 資料によっては英語版の更新に対応していないものがありま す。 日本語版は参考用と し てご使用の上、 最新情報につきま し ては、 必ず最新英語版をご参照 く だ さい。 WP501 (v1.0) 2017 4 13 japan.xilinx.com 1 MicroBlaze ソフト プロセッサ コアは一般的なエンベデッ ド デザイ ソ リ ューシ ョ ンに比べ格段に強力で拡張性に優れてお り 、 よ り 高 性能で長期的な柔軟性を備えたシステム開発が可能です。 ホワイ ト ペーパー : MicroBlaze プロセッサ WP501 (v1.0) 2017 4 13 MicroBlaze ソフト プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド デザインに 優れた柔軟性と性能を提供 著者 : Joel SeelySrikanth ErusalagandiJayson Bethurem 概要 ザイリンクス MicroBlaze™ IP コアは非常に柔軟なコンフ ィ ギュレーシ ョ ンが可能な 32 ビット マイクロプロセッサで、ザイリンクス FPGA および SoC のプログラマブル ロジッ ク向けに最適化されています。 パワー ユーザーは、 ザ イ リ ン ク ス Vivado ® デザイン環境に シームレスに統合された MicroBlaze プロセッサを使用して、 カスタマイズした高性能な SoC ベース システムを開発できます。 これとは別に、 ザイ リンクスはコンフィギュレー シ ョ ン済みの MicroBlaze コアをマイクロコント ローラー、 リアルタイム プロセッサ、 およ びアプ リ ケーシ ョ ン プロセッサ プリセッ ト として提供しており、 これを使用すると無償の 評価用 PC ボード上ですぐにソフトウェア開発を始めることができます。 登場か ら 18 年が経過した MicroBlaze プロセッサ コ アは、 産業、 医療、 自動車、 民生、 通 信など多くの市場のアプ リ ケーシ ョ ンで輝かしい実績を残しています。 機能と性能の着実 な向上に よ り 、 メ イ ン ス ト リ ーム市場で ARM ® Cortex™-M CPU を置き換えるまでに成長 した MicroBlaze プロセッサ コアには、 開発者のカスタム ロジック デザ イ ンに完全に統合 で き る 利点 も あ り ま す。 MicroBlaze プロセッサ コアはすべてのエディ シ ョ ンの Vivado ツールに無償で含まれてお り、 フル機能を備えたソフ ト ウェア開発環境であるザイ リ ンクス SDK にも付属していま す。

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  • © Copyright 2018 Xilinx, Inc. Xilinx、 Xilinx のロゴ、 Artix、 ISE、 Kintex、 Spartan、 Virtex、 Vivado、 Zynq、 およびこの文書に含まれるその他の指定されたブラン ドは、 米国およびその他各国のザイリンクス社の商標です。 すべてのその他の商標は、 それぞれの保有者に帰属します。

    この資料は表記のバージ ョ ンの英語版を翻訳したもので、 内容に相違が生じる場合には原文を優先します。 資料によっては英語版の更新に対応していないものがあります。 日本語版は参考用と してご使用の上、 最新情報につきましては、 必ず最新英語版をご参照く ださい。

    WP501 (v1.0) 2017 年 4 月 13 日 japan.xilinx.com  1

     

    MicroBlaze ソフ ト プロセッサ コアは一般的なエンベデッ ド デザイン ソ リ ューシ ョ ンに比べ格段に強力で拡張性に優れており、 よ り高性能で長期的な柔軟性を備えたシステム開発が可能です。

    ホワイ ト ペーパー : MicroBlaze プロセッサ

    WP501 (v1.0) 2017 年 4 月 13 日

    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに

    優れた柔軟性と性能を提供

    著者 : Joel Seely、 Srikanth Erusalagandi、 Jayson Bethurem

    概要

    ザイ リ ンクス MicroBlaze™ IP コアは非常に柔軟なコンフ ィギュレーシ ョ ンが可能な 32 ビッ ト マイクロプロセッサで、 ザイ リ ンクス FPGA および SoC のプログラマブル ロジック向けに最適化されています。 パワー ユーザーは、 ザイ リ ンクス Vivado® デザイン環境にシームレスに統合された MicroBlaze プロセッサを使用して、 カスタマイズした高性能な SoC ベース システムを開発できます。 これとは別に、 ザイ リ ンクスはコンフ ィギュレーシ ョ ン済みの MicroBlaze コアをマイ クロコン ト ローラー、 リ アルタイム プロセッサ、 およびアプリ ケーシ ョ ン プロセッサ プリセッ ト と して提供しており、 これを使用する と無償の評価用 PC ボード上ですぐにソフ ト ウェア開発を始めるこ とができます。登場から 18 年が経過した MicroBlaze プロセッサ コアは、 産業、 医療、 自動車、 民生、 通信など多くの市場のアプリ ケーシ ョ ンで輝かしい実績を残しています。 機能と性能の着実な向上によ り、 メ インス ト リーム市場で ARM® Cortex™-M CPU を置き換えるまでに成長した MicroBlaze プロセッサ コアには、 開発者のカスタム ロジッ ク デザインに完全に統合できる利点もあ り ます。 MicroBlaze プロセッサ コアはすべてのエディシ ョ ンの Vivado ツールに無償で含まれており、 フル機能を備えたソフ ト ウェア開発環境であるザイ リ ンクス SDK にも付属しています。

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    概要エンベデッ ド システムは複雑化と洗練化が進んでおり、 デザインに対する要件は時間と共に変化します。 ASSP を使用した場合、 アプリ ケーシ ョ ンで求められる処理性能やペリ フェラルの要件を現在の ASSP で満たすこ とができな くなる と、 新しい要件を満たす ASSP にアップグレードまたは移行するしか選択肢があ り ません。 このよ うなシステム変更では、 まずプロセッサ周波数とペリ フェラルなどの要件を満たした ASSP を選定した後、 システム設計とブリ ングアップを行い、 従来のソ リ ューシ ョ ンから ソフ ト ウェアをポーティングする作業が発生するため、 時間と コス トがかかり ます。 設計者の立場からは、 現在から将来にわたって長期にアプリ ケーシ ョ ン要件を満たすこ とのできる柔軟性とスケーラビ リ ティを備えた低コス ト なソ リ ューシ ョ ンが望まれます。

    ザイ リ ンクス デバイス と MicroBlaze™ プロセッサの組み合わせは柔軟性が非常に高く、 1 つのデバイス上でプロセッサ、ペリフェラル、 メモ リ、 およびインターフェイスの機能を最適な形で組み合わせ、 要件を過不足なく満たしたエンベデッ ド システムを最小限のコス トで構築できます。

    このホワイ ト ペーパーでは、 MicroBlaze プロセッサ プリセッ ト を中心に、 ザイ リ ンクスのコス ト重視 FPGA および SoC、 リファレンス デザインおよび評価キッ ト、 充実したペリ フェラル IP ライブラ リ、 Vivado® IP インテグレーター、 ザイ リ ンクス ソフ ト ウェア開発キッ ト (SDK) で構成されるザイ リ ンクスの完全なソ リ ューシ ョ ンによ り、 ハード ウェア設計と ソフ ト ウェア開発の期間が短縮される点について説明します。

    エンベデッ ド  システムの種類現在の市場には、 ターゲッ ト アプリ ケーシ ョ ンの分野に応じてさまざまな種類のエンベデッ ド プロセッサが存在します。 これらを大き く分類したものを表 1 に示します。

    サイズ、 速度、 プロセッサ性能、 メモ リ サブシステムの種類、 およびペリ フェラルはシステムによって異なり ます。 また、 各システム上で実行するソフ ト ウェア (OS を含む) は表の下にいくほど複雑になり ます。 上記のいずれかに分類されるプロセッサを使用した開発には多くの ト レードオフが伴い、 それでも多くの場合、 要件を完全に満たすこ とは困難です。

    設計者にとって、 MicroBlaze プロセッサには一般的なマイ クロプロセッサやマイ クロコン ト ローラーをはるかにしのぐ多くの利点があ り ます。 ザイ リ ンクスが提供する豊富なペリ フェラルを利用して、 各種アプリ ケーシ ョ ンに向けたエンベデッ ド プロセッシング システムを構築できます。 また、 ザイ リ ンクス FPGA および SoC のプログラマビ リティによ り、 MicroBlaze プロセッサを特定のアプリ ケーシ ョ ン要件に合わせて非常に柔軟にカスタマイズできます。

    表 1:代表的なエンベデッ ド  システム

    アプリケーシ ョ ン 分類名 説明

    基本的な制御アプリ ケーシ ョ ン マイ クロコン ト ローラー 通常は小規模なシングル タスク向けプロセッサを使用し、 ベアメ タル コードを実行します。 主な用途は、 プリ ンター、 ファ クシ ミ リ、 アプライアンスなどです。

    リ アルタイム/確定的処理 リアルタイム RTOS を使用して高速かつ確定的にタスク スイ ッチングを実行します。 主な用途は、 制御システム、 コンピューター数値制御 (CNC)、 自動運転支援システム (ADAS) などです。

    高性能エンベデッ ド システム アプリ ケーシ ョ ン Linux などフル機能のオペレーティング システムを使用し、 マルチタスクを実行します。 主な用途は、ネッ ト ワーク スイ ッチ、 ルーター、 ビデオ/イ メージ処理システム、 信号処理などの複雑なエンベデッ ド システムです。

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    MicroBlaze CPU は柔軟なカスタマイズが可能な 32 ビッ ト RISC マイクロプロセッサで、 ザイ リ ンクス FPGA へのインプリ メン トに最適化されています。 図 1 に、 MicroBlaze プロセッサ コアのブロ ッ ク図を示します。

    MicroBlaze プロセッサのプリセッ ト開発を容易にするため、 MicroBlaze プロセッサには表 1 に示した代表的なプロセッサ分類に対応した 3 つのプリセッ ト コンフ ィギュレーシ ョ ンが定義されています。 これらプリセッ トは、 表 1 の分類と同様にマイクロコン ト ローラ、 リ アルタイム、アプリ ケーシ ョ ンの名前が付けられています。 図 2 に、 これらコンフ ィギュレーシ ョ ンの詳細を示します。

    X-Ref Target - Figure 1

    図 1: MicroBlaze プロセッサのブロック図

    BusIF

    I-Cac

    he

    Instruction Buffer

    Instruction Buffer

    Branch Target Cache

    ProgramCounter

    M_AXI_IC Memory Management Unit (MMU)

    ITLB DTLBUTLB

    BusIF

    D-C

    ache

    M_AXI_DC

    M_AXI_DP

    DLMB

    M0_AXIS .. M15_AXIS

    S0_AXIS .. S15_AXIS

    Special Purpose Registers

    InstructionDecode

    Register File32 x 32b

    ALU

    Shift

    Barrel Shift

    Multiplier

    Divider

    FPU

    Instruction-sideBus interface

    Data-sideBus interface

    Optional MicroBlaze feature

    M_AXI_IP

    ILMB

    M_ACE_DCM_ACE_IC

    WP501_01_041018

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    これら 3 つのプロセッサ プリセッ トは、 ザイ リ ンクス FPGA および SoC のプログラマブル ロジッ クですぐに使用できるブロ ッ ク と して提供されています。 またこれらのプロセッサ プリセッ ト を使用した、 システム レベルでコンフ ィギュレーシ ョン可能なサンプル デザインも提供されています。

    ザイリンクスのコスト重視製品ポート フォリオと  MicroBlaze プロセッサの性能

    量産アプリ ケーシ ョ ンを開発する際、 システム設計者が特に重視するのが開発期間と部品コス トの 2 つです。 ただしそれ以外に、 システム BOM コス ト、 フ ィールドでのアップグレード性、 派生製品の開発といった点も考慮する必要があ り ます。

    一般的なシステム BOM コス トに大き く影響する部品には、 次のものがあ り ます。

    o プロセッサ (例: CPU、 SoC、 DSP、 MPU) o デジタル ロジッ ク コンポーネン ト (例: FPGA、 ASSP) o ミ ッ クス ド シグナルおよびアナログ コンポーネン ト (例: 増幅器、 ADS、 DAC) o センサー (例: 温度、 圧力、 湿度) o 電源および熱管理コンポーネン ト o 揮発性および不揮発性メモ リ コンポーネン ト o パッシブ コンポーネン ト (例: 抵抗、 キャパシタ、 インダクター ) o 安全性、 セキュ リ ティ、 信頼性をサポートするコンポーネン ト o プロ ト コル PHY コンポーネン ト o ク ロ ッキング コンポーネン ト

    ザイ リ ンクスのコス ト重視製品ポート フォ リオのデバイスは、 これらの機能のほとんどをシングル チップに統合できます。このよ うな高集積システム統合は BOM コス ト を削減するだけでなく、 ボード スペース と全体的な消費電力の削減、 PCB 自体のコス ト削減、 そしてシステムの電力/熱管理ソ リ ューシ ョ ンの簡略化と コス ト削減にもつながり ます。 また、 すべての機能を 1 つのデバイスに統合するこ とによ り、 複数の IC を使用した場合のリード タイムと ライフ サイクルの問題も解消されます。

    X-Ref Target - Figure 2

    図 2: MicroBlaze プロセッサのプリセッ ト

    WP501_02_041018

    Real-Time Processor1.3 DMIPS/MHz

    Application Processor1.4 DMIPS/MHz

    Microcontroller1.1DMPS/MHz

    Smallest configuration possible forMicroBlaze core.

    • 32-bit Processor Core• External Memory Controller• SPI Controller• I2C Controller• UART• Interrupt Controller• Timer

    Suitable for running bare-metal code.

    Targeted for Deterministic and Real-Time Systems.

    • All Microcontroller Preset blocks• Instruction Cache• Data Cache• DDR Controller

    MicroBlaze core configured to runReal-Time Operating system like aFreeRTOS.

    MicroBlaze settings suitable to get highperformance when running Linux withMemory Management Unit (MMU).

    • All Real-Time Processor Preset blocks• Memory Management Unit

    Configured to run comprehensive operating systems, such as Linux.

    Microcontroller Preset(137 DMIPs at 125MHz )

    Real-Time Processor Preset(162 DMIPs at 125MHz)

    Application Processor Preset (175 DMIPs at 125MHz)

    InstructionCache

    DataCache

    IDDR Controller

    EXT Mem Controller

    ESPI Controller

    I2C Controller

    UART

    Interrupt Controller

    Timer

    32-BitProcessor Core

    32-BitProcessor Core

    Timer Interrupt Controller

    EXT Mem Controller

    ESPI Controller

    I2C Controller

    UART

    EXT Mem Controller

    ESPI Controller

    I2C Controller

    Interrupt Controller

    Timer

    InstructionCache

    IDDR Controller Ethernet Controller

    DataCache

    MemoryManagement

    Unit

    32-BitProcessor Core

    UART

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    ザイ リ ンクスのコス ト重視製品ポート フォ リオは、 特定の機能に最適化した次のデバイス ファ ミ リで構成されます。

    o Spartan®-7 FPGA: I/O に最適化し、 単位ワッ ト あた り最高性能を提供o Artix®-7 FPGA: ト ランシーバーに最適化し、 最高の DSP 帯域幅を提供o Zynq®-7000 SoC: スケーラブルなプロセッサの統合によ りシステム全体の最適化が可能

    表 2 を参照して ください。

    こ こで特に言及しておきたいのは、 Zynq-7000 SoC では内蔵の ARM® Cortex™-A9 MPCore プロセッシング システムの処理性能を補強する目的でインプリ メン ト した MicroBlaze を使用できる という点です。 事実、 1 つの SoC に複数の MicroBlaze ソフト IP コアをインプリ メン ト してシステムを構築するこ とによ り、 どのよ うな設計意図も実現が可能になり ます。

    表 3 に、 これら 3 つの MicroBlaze プロセッサ プリセッ ト をザイ リ ンクスのコス ト重視 FPGA および SoC にインプ リ メン ト した場合の性能例を示します。 これらの結果は、 Vivado Design Suite 2017.4 を使用した場合のものです。

    MicroBlaze プロセッサ プリセッ トの性能は、 同等ク ラスのオフザシェルフ プロセッサに匹敵します。 しかも、 ディ スク リート プロセッサ ソ リ ューシ ョ ンの場合はアプリ ケーシ ョ ンで要求される処理性能やペリ フェラルが変化した場合、 よ り高性能なデバイスへの移行に多くの作業と コス トが必要ですが、 MicroBlaze プロセッサでは問題も生じません。 MicroBlaze プロセッサなら、 よ り高性能なプロセッサ プリセッ ト を選択したり、 プロセッサのコンフ ィギュレーシ ョ ン パラ メーターを変更したり、 システムで使用するペリ フェラルの組み合わせを変更したりするこ とで対応でき、 いずれの場合もデバイス パッケージや PCB の変更は不要です。

    表 2:ザイリンクスのコスト重視製品ポート フォリオ一覧

    Spartan‐7 Artix‐7 Zynq‐7000

    プロセス ノード 28nm 28nm 28nm

    ロジッ ク集積度 6K ~ 102K 12K ~ 200K 28K ~ 444K

    ローカル メモ リ 22.5KB ~ 540KB 90KB ~ 1.6MB 481KB ~ 3.5MB

    外部メモ リ サポート DDR3-800 DDR3-1066 DDR3-1066

    LVDS I/O 性能 1.08Gb/s 1.25Gb/s 1.25Gb/s

    ト ランシーバー性能 N/A 6.6Gb/s 6.25Gb/s

    アプリ ケーシ ョ ン • Any-to-Any コネクティビティ

    • センサー フュージ ョ ン• 精密制御• 安全/セキュ リティ

    • Any-to-Any コネクティビティ

    • センサー フュージ ョ ン• 精密制御• 安全/セキュ リティ• 画像処理

    • Any-to-Any コネクティ ビティ

    • センサー フュージ ョ ン• 精密制御• 安全/セキュ リティ• 画像処理• 解析/ク ラウ ド

    表 3:ザイリンクスのコスト重視製品ポート フォリオにインプリ メン ト した MicroBlaze プリセッ トの性能

    デバイス (スピード  グレード )マイクロコン ト ローラー

    (1.1DMIPS/MHz)リアルタイム プロセッサ

    (1.3DMIPS/MHz)アプリケーシ ョ ン  プロセッサ

    (1.4DMIPS/MHz)

    FMAX DMIPS FMAX DMIPS FMAX DMIPS

    FPGASpartan-7 (-2) 194 260 161 216 131 140

    Artix-7 (-3) 226 303 184 247 153 164

    SoCZynq-7000S (-2) 185 248 155 208 125 134

    Zynq-7000 (-3) 224 300 181 243 168 180

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    MicroBlaze プロセッサ プリセッ トのカスタマイズ 新しいペリ フェラルやハードウェアをデザインに追加する必要が生じた場合は、 別のプリセッ ト を使用するか、 または現在使用しているプリセッ ト を新しいアプリ ケーシ ョ ン要件に合わせてカスタマイズできます。 プリセッ ト を使用する と、 ド ライバーが用意されたペリ フェラルを個々のアプリ ケーシ ョ ン要件に合わせてカタログから選ぶだけで完全なエンベデッ ド システムを簡単に開発できます。 ド ラ ッグ アンド ド ロ ップ形式で利用できる主な IP と しては、 次のものがあ り ます。

    • マルチチャネル DMA• イーサネッ ト サブシステム• CAN (Controller Area Network)

    • ス ト リーミ ング FIFO• HDMI カメ ラ /ディ スプレイ インターフェイス• MIPI-CSI、 MIPI-DSI• ビデオ DMA• タイマー /ウォ ッチド ッグ• ミ ューテッ クス /メールボッ クス• UART• USB 2.0• Quad SPI

    • 汎用 I/O (GPIO)• PWM (パルス幅変調)

    たとえばデフォルトのプリセッ ト と して 「マイ ク ロコン ト ローラ」 を選択した上で、 ローカル メモ リ量を増やしたりデザインに PWM を追加したりできます。 さ らにタイマー、 UART、 GPIO を追加して最初のデザインを開発します。 その後、 デザインの要求仕様が厳し くなった場合にはペリ フェラルを追加するか、 MicroBlaze プロセッサ自体にパイプラインの変更やキャッシュの有効化などの変更を加えるこ とで対応できます。

    また、 MicroBlaze プロセッサのコンフ ィギュレーシ ョ ン可能なサンプル デザインもザイ リ ンクスおよび多くのパートナーが提供しています。 これらのサンプル デザインは MicroBlaze プロセッサ プリセッ トにボード固有のペリ フェラルを追加したもので、 そのままで完全に動作するエンベッ ド システムと して提供されています。 これらのサンプル デザインは Vivado Design Suite で利用できるほか、 ザイ リ ンクス パートナーから提供されるプリセッ ト パッケージと一緒にインス トールするこ と もできます。 MicroBlaze プロセッサのこのよ うなサンプル デザインの例は、 図 3 および図 4 を参照してください。

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    使用するボードに対応したプロセッサ プリセッ ト を選択してサンプル プロジェク ト を開く と、 Vivado IP インテグレーター ツールで Vivado プロジェク トが作成され、 コンフ ィギュレーシ ョ ンが実行されます。

    MicroBlaze プロセッサ プリセッ トのコンフ ィギュレーシ ョ ン可能なサンプル デザインは、 IP カタログ、 C ベース アルゴ リ ズム デザイン、 またはザイ リ ンクス System Generator ツールで作成した DSP IP からペリ フェラルやブロ ッ クを追加して変更できます。 図 4 に示したデザインの大半は、 IP インテグレーター ツールの各種ウ ィザードによって自動的に生成されます。 システム デザインが完成したら、 これをザイ リ ンクス SDK にエクスポート してすぐにソフ ト ウェア開発を開始できます。

    X-Ref Target - Figure 3

    図 3: プロジェク ト  テンプレート と して MicroBlaze プロセッサ プリセッ ト を選択

    X-Ref Target - Figure 4

    図 4: MicroBlaze リアルタイム プリセッ トのサンプル デザイン

    WP501_04_040718

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    複数の MicroBlaze プロセッサエンベデッ ド システムでは、 リ アルタイム処理が必要な産業用アプリ ケーシ ョ ンと没入型のユーザー インターフェイス アプリ ケーシ ョ ンなど、 性格の異なる複数のワークロードを同時に処理しなければならないこ とがよ くあ り ます。 このよ うなワークロードを 1 つのプロセッサに割り当てる際はよ り強力なプロセッサが必要とな り、 コス ト と消費電力が増大するこ とが懸念されます。

    ザイ リ ンクス FPGA または SoC のプログラマビ リティ と MicroBlaze プロセッサを組み合わせる と非常に柔軟なワークロード分割が可能で、 たとえばリ アルタイム性の要求される処理は MicroBlaze マイクロコン ト ローラーまたはリアルタイム プロセッサに割り当て、 ユーザー インターフェイスやハウスキーピング処理は MicroBlaze アプリ ケーシ ョ ン プロセッサで実行できます。 このよ うにしてシステム全体をカスタマイズする と、低コス ト な 1 つの FPGA または SoC だけで必要な処理をすべて実行できる上、 ハード ウェアおよびソフ ト ウェア ツール チェーンによる完全なサポート も維持できます。

    MicroBlaze を  Zynq®‐7000 SoC のコプロセッサとして使用エンベデッ ド デザインによっては、 特に高いアプリ ケーシ ョ ン プロセッサ性能が求められるこ とがあ り ます。 このよ うな場合は Zynq-7000 SoC が最適です。 この SoC には 1 つまたは 2 つの ARM Cortex-A9 プロセッサが内蔵されており、 これらは独立動作させるこ と も、 協調動作させて 1 つの OS を実行するこ と もできます。 リ アルタイム処理など、 その他の機能はプログラマブル ロジッ クにインプリ メン ト した MicroBlaze マイ クロコン ト ローラーまたはリ アルタイム プロセッサで実行できます。図 5 を参照して ください。

    さ らに MicroBlaze プロセッサをプログラマブル ロジッ クに追加し、 これらをプロセッシング システム (PS) のプログラマブル ロジッ ク インターフェイス経由でシステムに接続する と、 各 MicroBlaze コアでそれぞれのソフ ト ウェア アプリケーシ ョ ンを実行しながら、 共有メモリ を介してほかのプロセッサと通信するこ と もできます。 オンチップ メモリや DDR メモ リは、 プログラマブル ロジッ ク内の MicroBlaze プロセッサと ARM Cortex プロセッサ コアの間で共有可能です。Zynq-7000 SoC には、Cortex-A9 プロセッサと MicroBlaze プロセッサのコ ヒーレンシを維持するアクセラレータ コ ヒーレンシ ポート (ACP) があり ます。

    X-Ref Target - Figure 5

    図 5: Zynq‐7000 SoC のプロセッシング システム (PS) の補助 CPU と して MicroBlaze コアを使用

    WP501_05_040718

    ARMCortex™-A9

    (Single or Dual-Core)

    Timer JTAG Config GIC DMA

    SPI

    GigE

    USB

    GPIO

    SDIO

    UART

    CAN

    I2C

    512KB L2 Cache

    AX

    I Int

    erco

    nnec

    t

    256KB OCM

    Flash Controller

    MicroBlaze1 MicroBlaze2 MicroBlazeN

    DDR Controller

    Shared Access (via DMA)

    Multiple instantiations as needed

    Block RAM

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    プログラマブル ロジック内のアクセラレータとして使用プログラマブル デバイス とエンベデッ ド プロセッサの組み合わせには、 効率と性能が最大となるよ うにハード ウェアと ソフト ウェアの ト レードオフを柔軟に決定できる という大きな利点があ り ます。 たとえば、 あるアルゴ リ ズムがソフ ト ウェアのボトルネッ クになっているこ とが判明した場合、 そのアルゴ リズムを実行するカスタム エンジンをコプロセッサと して FPGA にインプリ メン トする という方法があ り ます。 このコプロセッサは、 特別な低レイテンシ チャネルで FPGA のエンベデッ ド プロセッサに接続できます。

    オフザシェルフ プロセッサのベンダーとは異なり、ザイ リ ンクスは人手で RTL を記述しなくても C/C++ および SystemC から IP を作成できる Vivado HLS (高位合成) のよ うな機能やフローをサポート したデザイン ツールを提供しています。 このアプローチによ り、 設計者やシステム アーキテク トは高品質なデザインをよ り短期間で確実に製品化できます。

    安全 / 高信頼性システムでの MicroBlaze プロセッサの使用

    MicroBlaze には、 メモ リ サブシステムのエラーを検出および訂正するフォールト ト レランス機能や、 ザイ リ ンクス FPGA 上で動作する MicroBlaze プロセッサのソフ ト エラーを検出、 訂正およびリ カバリする TMR (三重モジュール式冗長) 機能など、高信頼性が要求されるシステムに向けた多くのオプシ ョ ンが用意されています。

    フォールト  ト レランスMicroBlaze プロセッサのフォールト ト レランス機能を使用する と、 内部ブロ ッ ク RAM のエラー検出およびローカル メモ リ バス (LMB) ブロ ッ ク RAM のエラー検出/訂正が可能です。 フォールト ト レランスを有効にする とブロ ッ ク RAM のソフ ト エラーがすべて検出および訂正されるため、 全体的なエラー レートが大幅に減少します。 命令キャ ッシュおよびデータ キャ ッシュ保護、 MMU 保護、 および例外処理機能もサポート されます。

    ロックステップおよび TMR オプシ ョ ンシステム デザインのフォールト ト レランスを高める重要な機能と して、 MicroBlaze プロセッサにはロ ッ クステップおよび TMR オプシ ョ ンを備えています。 ロ ッ クステップでは、 2 つのまったく同じ MicroBlaze プロセッサ コアで同じプログラムを実行するよ うにプロセッサ システムをコンフ ィギュレーシ ョ ンします。 そして 2 つのコアの出力を比較するこ とによ り、 不正アクセスによる改ざん、 過渡エラー、 恒久的なハードウェア故障を検出します。 出力の不一致が検出される と、 エラー フラグをセッ ト してシステムを停止できます。 これに対し、 TMR ソ リ ューシ ョ ンは 3 つの MicroBlaze コアを多数決回路で接続し、 いずれか 1 つのコアのステートが異なるこ とが検出された場合、 残りの 2 つのコアのステート を使用してシステムが通常動作を継続できるよ うにします。詳細は、 『Triple Modular Redundancy (TMR) Subsystem 製品ガイ ド』 (PG268) を参照してください。

    MicroBlaze の TMR オプシ ョ ンには次のよ うな機能が含まれます。

    • 5 つの IP コアを組み合わせてプロセッシングの信頼性を向上o TMR Manager: 冗長ステート を制御し、 ソフ ト エラー軽減を監視o TMR Voter: 三重化したサブ ブロ ッ クにおいて本来の機能を維持できるよ うに自己チェッ ク方式の多数決回路と

    フォールト マスクを実装o TMR Comparator: 複数の出力を比較し、 同一でない場合は不一致エラーを生成o TMR Inject: テス ト時にフォールト を挿入o TMR Soft Error Mitigation (SEM) Interface: ザイ リ ンクス SEM IP コアをカプセル化

    • Vivado IP インテグレーターのブロ ッ ク オート メーシ ョ ンによ り TMR MicroBlaze プロセッサ サブシステムを作成• TMR Manager サンプル デザイン

    https://japan.xilinx.comhttps://japan.xilinx.com/support/documentation/ip_documentation/tmr/v1_0/pg268-tmr.pdf

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    エンベデッ ド  デザイン  ツールおよびソフ トウェア サポート

    ザイ リ ンクス SDK (図 6) は、 MicroBlaze ソフ ト プロセッサおよび Zynq-7000 SoC 用のエンベデッ ド アプリ ケーシ ョ ンを作成するための統合設計環境 (IDE) です。 ザイ リ ンクス SDK ではホモジニアス (1 つまたは複数の MicroBlaze プロセッサ) およびヘテロジニアス マルチプロセッサ (ARM Cortex-A9 + MicroBlaze プロセッサ) ソフ ト ウェアの設計とデバッグが可能です。

    ザイ リ ンクス SDK はエンベデッ ド ソフ ト ウェア設計用の Eclipse ベース開発プラ ッ ト フォームです。 SDK ではボード サポート パッケージ (BSP) をスタンドアロン ツールと して、 または Vivado Design Suite に含まれる特定オペレーティング システム向けの環境と してコンフ ィギュレーシ ョ ンおよび生成できます。 後者の場合、 BSP は SDK のナビゲーター ビューでプロジェク ト と して表示されます。 BSP は完全なソフ ト ウェア設計/デバッグ フローをサポート しており、 この中にはエディ ター、 コンパイラ、 ビルド ツール、 FreeRTOS および Yocto でビルド した Linux カーネル、 フラ ッシュ メモ リ管理、 JTAG システム デバッガー /GDB デバッグ統合、 およびライブラ リ /デバイス ド ラ イバー一式が含まれます。

    ザイ リ ンクス SDK ではベアメ タル、 FreeRTOS、 および Linux アプリ ケーシ ョ ンを開発できます。 ザイ リ ンクスは BSP、 ブート ローダー、 C/C++、 メモ リ、 およびペリ フェラル テス ト用のプロジェク ト テンプレート を提供しており、 ザイ リ ンクス SDK は自動的にターゲッ トにデプロイし、 デバッガーを接続してプログラム実行を開始します。 ターゲッ ト と して MicroBlaze と ARM Cortex-A9 の両方をサポート しています。 図 7 を参照して ください。

    X-Ref Target - Figure 6

    図 6:ザイリンクス SDK

    WP501_06_041018

    EclipsePlatform

    CommandLine

    Plugins

    Editor

    SystemTools

    Flash-writer

    SystemDebugger

    ApplicationExamplesLibrariesDrivers

    Runtime Software

    Tools

    Xilinx SDK

    PerformanceProfiler

    Boot ImageCreator

    GNU Compiler

    https://japan.xilinx.com

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    ザイ リ ンクス SDK プラ ッ ト フォームでは、 ソフ ト ウェア エンジニアはビルド済みの MicroBlaze プロセッサ ハードウェア プリセッ ト を使用してすぐにアプリ ケーシ ョ ンのポーティングを開始できます。 SDK Eclipse IDE で空のワークスペースを開いて新規アプリ ケーシ ョ ン プロジェク ト を作成し、 使用する開発ボード と MicroBlaze プロセッサ プリセッ トに対応したターゲッ ト ハードウェアを選択するだけで作業を開始できます。

    ザイ リ ンクス SDK でアプリ ケーシ ョ ン プロジェク ト を作成する際には、 アプリ ケーシ ョ ンをどのオペレーティング システム上で実行するかを選択する必要があ り ます。 現在、 ザイ リ ンクス SDK でサポート されているオペレーティング システムは、ベアメ タル (スタンドアロン)、 FreeRTOS、 および Linux の 3 つです。 アプリ ケーシ ョ ン開発をさ らに容易にするため、 ザイ リンクス SDK にはサンプルとペリ フェラル テス ト プログラムが付属しており、ユーザーは短時間でハードウェア システムのブリ ングアップとテス ト を実行できます。

    ザイ リ ンクス SDK は FPGA または Zynq-7000 SoC デバイス上で動作するプログラムのデバッグもサポート しています。 デフォルトでは、 MicroBlaze プロセッサ プリセッ トのデバッグ ロジッ クが有効に設定されており、 ハード ウェア ブレークポイン ト、 メモ リの読み出し /書き込み、 ウォッチポイン ト 、 セーフ モード デバッグなど高度なデバッグ機能を利用できるほか、MicroBlaze プロセッサの内部ステート も完全に可視化できます。

    X-Ref Target - Figure 7

    図 7:ザイリンクス SDK のアプリケーシ ョ ン プロジェク ト

    https://japan.xilinx.com

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    利用可能な開発キッ ト  Digilent 社や Avnet 社などザイ リ ンクスのパートナー各社からは多くの開発キッ トが提供されています (図 8)。 これらのボード、 キッ ト 、 およびモジュールはエンベデッ ド設計者がすぐに使えるハード ウェア プラ ッ ト フォームと して提供されており、開発期間の短縮と生産性の向上に役立ちます。

    プロジェク トのコンセプ ト段階で開発ボードまたは完全なキッ ト を探している場合でも、 量産に対応したボードやモジュールを使用して開発期間の短縮と リ スクの軽減を図りたい場合でも、 ザイ リ ンクス とエコシステム パートナーから提供される業界で最も充実したハード ウェア プラ ッ ト フォームを使用するこ とで、 短期間での収益化が可能とな り ます。 図 8 はこれらのボードの一部です。

    まとめザイ リ ンクスは MicroBlaze プロセッサ プリセッ トおよびコス ト重視製品ポート フォ リオの FPGA およぼ SoC で構成される包括的な低コス トのエンベデッ ド ソ リ ューシ ョ ンを提供しています。 さ らに、 ベアメ タルおよび Linux デバイス ド ラ イバーが付属する AXI4 ベースのプラグ アンド プレイ IP と Vivado IP インテグレーターおよび SDK ツールを使用するこ とで、 エンベデッ ド アプリ ケーシ ョ ンを短期間で開発できます。 これによ りハードウェア、 ファームウェア、 およびアプリ ケーシ ョ ン ソフ ト ウェアの開発期間が全体的に短縮され、 製品仕様を過不足なく満たした低コス ト システムの設計が可能になり ます。

    まずは Vivado WebPACK™ エディシ ョ ンをダウンロード し、 付属するザイ リ ンクス SDK を使用して MicroBlaze プロセッサ ベースのエンベデッ ド デザインの開発を始めてください。 ザイ リ ンクスのコス ト重視製品ポート フォ リオおよび MicroBlaze プロセッサの詳細は、 japan.xilinx.com を参照してください。 その他の参考情報は、 「関連情報」 にま とめています。

    X-Ref Target - Figure 8

    図 8: コスト重視製品ポート フォリオに向けた Digilent 社、 Avnet 社の開発ボード

    WP501_08_090718WP

    https://japan.xilinx.comhttps://japan.xilinx.com/products/silicon-devices/cost-optimized-portfolio.htmlhttps://japan.xilinx.com/products/design-tools/microblaze.htmlhttps://japan.xilinx.com/products/design-tools/microblaze.htmlhttps://japan.xilinx.com

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    関連情報詳細は、 次の情報を参照して ください。

    1. ザイ リ ンクス ウェブサイ ト : MicroBlaze ソフ ト プロセッサ コアhttps://japan.xilinx.com/products/intellectual-property/microblazecore.html

    2. ザイ リ ンクス ウェブサイ ト : エンベデッ ド デザイン ハブ - MicroBlaze ソフ ト プロセッサhttps://japan.xilinx.com/support/documentation-navigation/design-hubs/dh0020-microblaze-hub.html

    3. MicroBlaze プロセッサ ク イ ッ ク スタート ガイ ドhttps://japan.xilinx.com/support/documentation/quick_start/microblaze-quick-start-guide.pdf

    4. ザイ リ ンクス Wiki: MicroBlaze 入門http://www.wiki.xilinx.com/MicroBlaze

    5. 『MicroBlaze プロセッサ コアの使用でコス ト重視のエンベデッ ド システム開発を迅速化』 (WP469: 英語版、 日本語版)6. ザイ リ ンクス ビデオ: チュート リ アル

    https://japan.xilinx.com/video/category/vivado-quicktake.html

    7. ザイ リ ンクス SDK: ヘルプhttps://japan.xilinx.com/html_docs/xilinx2017_2/SDK_Doc/index.html

    8. Zedboard.orghttp://zedboard.org/

    9. Digilent.comhttp://store.digilentinc.com/embedded-processors/

    https://japan.xilinx.comhttps://japan.xilinx.com/products/intellectual-property/microblazecore.htmlhttps://japan.xilinx.com/support/documentation-navigation/design-hubs/dh0020-microblaze-hub.htmlhttps://japan.xilinx.com/support/documentation/quick_start/microblaze-quick-start-guide.pdfhttp://www.wiki.xilinx.com/MicroBlazehttps://japan.xilinx.com/cgi-bin/docs/ndoc?t=white_papers;d=wp469-microblaze-for-cost-sensitive-apps.pdfhttps://japan.xilinx.com/cgi-bin/docs/ndoc?t=white_papers;d=j_wp469-microblaze-for-cost-sensitive-apps.pdfhttps://japan.xilinx.com/video/hardware/creating-a-simple-microblaze-design-in-ip-integrator.htmlhttps://japan.xilinx.com/html_docs/xilinx2017_2/SDK_Doc/index.htmlhttp://zedboard.org/http://store.digilentinc.com/embedded-processors/

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    MicroBlaze ソフ ト  プロセッサ: コスト重視のエンベデッ ド  デザインに 優れた柔軟性と性能を提供

    改訂履歴次の表に、 この文書の改訂履歴を示します。

    免責事項本通知に基づいて貴殿または貴社 (本通知の被通知者が個人の場合には 「貴殿」、 法人その他の団体の場合には 「貴社」。 以下同じ ) に開示される情報 (以下 「本情報」 といいます) は、 ザイ リ ンクスの製品を選択および使用するこ とのためにのみ提供されます。 適用される法律が許容する最大限の範囲で、 (1) 本情報は 「現状有姿」 、 およびすべて受領者の責任で (with all faults) とい う状態で提供され、 ザイ リ ンクスは、 本通知をもって、 明示、 黙示、 法定を問わず (商品性、 非侵害、 特定目的適合性の保証を含みますがこれらに限られません)、 すべての保証および条件を負わない (否認する ) ものと します。 また、 (2) ザイ リ ンクスは、本情報 (貴殿または貴社による本情報の使用を含む) に関係し、起因し、関連する、 いかなる種類・性質の損失または損害についても、責任を負わない (契約上、不法行為上 (過失の場合を含む)、 その他のいかなる責任の法理によるかを問わない) ものと し、 当該損失または損害には、 直接、 間接、 特別、 付随的、 結果的な損失または損害 (第三者が起こした行為の結果被った、 データ、 利益、 業務上の信用の損失、 その他あらゆる種類の損失や損害を含みます) が含まれるものと し、 それは、 たとえ当該損害や損失が合理的に予見可能であった り、 ザイ リ ンクスがそれらの可能性について助言を受けていた場合であったと しても同様です。

    ザイ リ ンクスは、 本情報に含まれるいかなる誤り も訂正する義務を負わず、 本情報または製品仕様のアップデート を貴殿または貴社に知らせ

    る義務も負いません。事前の書面による同意のない限り、貴殿または貴社は本情報を再生産、変更、頒布、 または公に展示してはなり ません。

    一定の製品は、ザイ リ ンクスの限定的保証の諸条件に従う こ と となるので、https://japan.xilinx.com/legal.htm#tos で見られるザイ リ ンクスの販売条件を参照して ください。 IP コアは、 ザイ リ ンクスが貴殿または貴社に付与したライセンスに含まれる保証と補助的条件に従う こ とになり ます。 ザイ リ ンクスの製品は、 フェイルセーフと して、 または、 フェイルセーフの動作を要求するアプリ ケーシ ョ ンに使用するために、 設計さ

    れたり意図されたり していません。 そのよ うな重大なアプリ ケーシ ョ ンにザイ リ ンクスの製品を使用する場合のリ スク と責任は、 貴殿または

    貴社が単独で負う ものです。 https://japan.xilinx.com/legal.htm#tos で見られるザイ リ ンクスの販売条件を参照してください。

    自動車用のアプリ ケーショ ンの免責条項オートモーティブ製品 (製品番号に 「XA」 が含まれる ) は、 ISO 26262 自動車用機能安全規格に従った安全コンセプ ト または余剰性の機能 ( 「セーフティ設計」 ) がない限り、 エアバッグの展開における使用または車両の制御に影響するアプ リ ケーシ ョ ン ( 「セーフティ アプリ ケーシ ョ ン」 ) における使用は保証されていません。 顧客は、 製品を組み込むすべてのシステムについて、 その使用前または提供前に安全を目的と して十分なテス ト を行う ものと します。 セーフティ設計なしにセーフティ アプリ ケーシ ョ ンで製品を使用する リ スクはすべて顧客が負い、製品の責任の制限を規定する適用法令および規則にのみ従う ものと します。

    この資料に関するフ ィードバッ クおよびリ ンクなどの問題につきましては、 [email protected] まで、 または各ページの右下にある[フ ィードバッ ク送信] ボタンをク リ ッ クする と表示されるフォームからお知らせください。 いただきましたご意見を参考に早急に対応させていただきます。 なお、 このメール アドレスへのお問い合わせは受け付けており ません。 あらかじめご了承ください。

    日付 バージョ ン 内容

    2018 年 4 月 13 日 1.0 初版

    https://japan.xilinx.comhttps://japan.xilinx.com/legal.htm#toshttps://japan.xilinx.com/legal.htm#tosmailto:[email protected]

    概要エンベデッド システムの種類MicroBlaze プロセッサのプリセットザイリンクスのコスト重視製品ポートフォリオと MicroBlaze プロセッサの性能MicroBlaze プロセッサ プリセットのカスタマイズ複数の MicroBlaze プロセッサMicroBlaze を Zynq®-7000 SoC のコプロセッサとして使用プログラマブル ロジック内のアクセラレータとして使用安全/高信頼性システムでの MicroBlaze プロセッサの 使用フォールト トレランスロックステップおよび TMR オプションエンベデッド デザイン ツールおよびソフトウェア サ ポート利用可能な開発キットまとめ関連情報改訂履歴免責事項自動車用のアプリケーションの免責条項

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