microsoft lyncをスムーズに導入するための5つのポイント...

Microsoft Lync をスムーズに導入するための

5 つのポイントグローバルナレッジネットワーク株式会社ラーニングサービス本部 / ラーニングサービス第 1 部部長山本晃

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Web ブラウザから参加の方へ

Lyn Web App Plug-in のインストールが必要ですプラグインがないと音が聞こえません会議参加前または参加中でもインストールが可能です

会議参加前会議参加中


セミナー参加に際して

セミナー参加には専用のソフトウェアが必要ですLyn 2010, Lync 2013, Lync Mobile のいずれかWeb ブラウザの場合プライグインのインストール

音声が聞こえない場合は次の項目をご確認くださいミュートされていないかスピーカー音量が小さすぎないかデバイスの構成が適切か ( ドライバやハードウェア )

本セミナーは Lync Online を使用していますシステムトラブルなど不測の事態が発生した場合は

別日程での開催やレコーディングデータの提供などの代替手段にて対応させて頂きます。

Microsoft Lync の導入前に知っておくこと

Point 1


Microsoft Lync の代表的な機能

プレゼンス / IM

ボイスメールエンタープライズ VoIP

オンライン会議


3 つの展開パターン

オンプレミス自社またはプライベートクラウド上にすべてのサーバーの

役割を展開Lync Server 2013 のすべての機能が利用可能

Lync Online Office 365 スイートである Lync Online を利用PSTN 接続など一部の機能は利用できないOffice 365 クラウド ID による認証が必要

ハイブリッドオンプレミスの Lync Server 2013 と Lync Online の併

用オンプレミスに必要なコンポーネント

- Lync Server 2013 フロントエンドプール、エッジサーバー- Active Directory フェデレーションサービス- リバースプロキシ

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Lync Server 2013

Lync Online プラン 1

Lync Online プラン 2

プレゼンス、 IM (1 対 1 、マルチパーティ ) 、Microsoft Office の相互運用性 ● ● ●

Skype フェデレーション ● ● ●

チャットルーム ●

Lync 間の呼び出し ( 音声と HD ビデオ、 1 対 1) ● ● ●

スキル検索 (SharePoint Server が必要 ) ●

デスクトップ、アプリケーション、ホワイトボードの共有 ● ●

マルチパーティ (3 名以上 ) での音声 / ビデオ / コンテンツの共有 ( スケジュール設定も可 )

● ●

会議管理 ( オーガナイザー、ロビー機能、参加場所 ) ● ●

OneNote の共有により強化された会議中のノート作成 ● ●

Lync 電話会議 ●

サードパーティの電話会議プロバイダーとの相互運用性 ●

Lync マルチパーティビデオ ● ●

エンタープライズ VoIP 機能 ( 悪意のある通話の追跡、 E911 、コールパークなど )

●

Lync モバイルクライアント ● ● ●

Lync Web App ● ●

Lync Server 2013 と Lync Online の比較


Lync Server 2013 に必要なライセンス

サーバーライセンスLync Server 2013 のフロントエンドサーバー毎に

必要なライセンス以前の製品のサーバーライセンスは使用不可

クライアントソフトウェアのライセンスLync 2013 をインストール / 使用するために必要な

ライセンスクライアントアクセスライセンス (CAL)

Lync Server 2013 にアクセスするために必要なライセンス

ユーザーまたはデバイスごとに CAL を取得利用できる機能に応じて、 3 つの CAL が提供以前の製品の CAL は使用不可


CAL の種類と利用できる機能

機能 Standard CAL

Enterprise CAL

Plus CAL

プレゼンス、 IM (1:1 、複数 ) 、 Office 製品との連携 ● - -

パブリック IM/ プレゼンス連携 (Windows Live 、 AOL 、 Yahoo!)

● - -

Skype とのプレゼンス /IM/ 音声相互運用 ● - -

チャットルーム ● - -

Lync 同士の 1:1 通話対応 ( 音声、 HD ビデオ ) ● - -

スキル検索 ( SharePoint が別途必要 ) ● - -

コンテンツ共有 ( アプリ / デスクトップ、その他 ) - ● -

マルチパーティー会議（音声 / ビデオ / コンテンツ共有） - ● -

細かな Lync 会議コントロール - ● -

Lync 会議内でのノート作成の拡張 - ● -

3rd パーティービデオ会議ソリューションとの相互接続 - ● -

Lync 音声会議 - ● -

3rd パーティー音声会議ソリューションとの相互運用 - - ●

Lync マルチビュービデオ - ●

Lync PBX 機能 - - ●

コール制御（不明番号、キューイング、その他） - - ●

Lync モバイルクライアント ● - -

Lync Web App ● - -


２つのエディション

Standard Edition サーバー基本的な役割を一台のサーバーで提供バックエンドデータベースを保持最大で 5,000 ユーザーをサポート小規模・パイロット環境向け

Enterprise Edition サーバー一部のサーバーの役割を分散配置することが可能

- フロントエンドプール、仲介サーバープール、常設チャットサーバープールなど

別途 Microsoft SQL Server が必要完全で透過的な冗長構成が実現可能中～大規模環境向けフロンドエンドプールあたり、最大で 80,000 ユー

ザーをサポート


Lync Server 2013 の構成要素

パブリック IM

フェデレーション

PSTN

エッジサーバー

リバースプロキシ

VoIPゲートウェイ

フロントエンド

バックエンド

常設チャット

Office Web apps

共有フォルダー

Active Directory

Exchange Server

クライアントデバイス

Lync Server 環境の必須コンポーネント


推奨されるハードウェアプラットフォーム

フロントエンドサーバー、バックエンドサーバー、Standard Edition サーバー、および常設チャットサーバーハードウェアコンポーネント推奨値

CPU• 64 ビットデュアルプロセッサ、 6 コア、 2.26 GHz 以上

Intel Itanium プロセッサは、 Lync Server のサーバーの役割用としてはサポートされていません。

メモリ • 32 ギガバイト (GB)

ディスク

• 10,000 RPM のハードディスクドライブで 72 GB 以上の空きディスク領域があるものを 8 台以上ディスクのうち 2 台で RAID 1 を使用し、 6 台で RAID 10 を使用する必要があります。

• 10,000 RPM の機械的ディスクドライブ 8 台と同等のパフォーマンスを持つソリッドステートドライブ (SSD)

ネットワーク• 1 Gbps 以上のデュアルポートネットワークアダプター 1 つ

(2 つを推奨。その場合は 1 つの MAC アドレスと 1 つの IP アドレスのチーミングが必要 )

会議機能で知っておくこと

Point 2


Lync Server の会議機能について

提供される会議機能IM 会議

- 複数のユーザーで IM のやり取りを行う音声 / ビデオ会議

- 複数のユーザーで音声のみ、またはビデオ通話を行うWeb 会議

- PPT やデスクトップ共有、ホワイトボード機能などによるデジタルコンテンツを共有する

会議機能とサーバーの役割フロントエンドサーバー

- IM 、音声 / ビデオ、デジタルコンテンツのミキシング処理

Office Web Apps (Office Online)- PPT コンテンツのレンダリング処理


Office Web Apps (Office Online) について

PowerPoint コンテンツを HTML に変換Office Web Apps は Lync Server とは別に構築

Lync 2010・内蔵の PPT Viewer で表示

Lync 2013 、 Lync Mobile・内蔵の Web ブラウザーで表示

・ PPT のアップロード・書き込み、ページ切り替え

レンダリング

書き込み、ページ切り替え

フロントエンドサーバー

Office Web Apps


会議 ID ( ミーティングスペース ) について

オンライン会議を識別する内部的な IDOutlook の会議予約では既定で同一の会議となる

定例会議などでは ID が変わらないので便利意図しない参加者が会議に参加してしまう可能性がある[ 会議オプション ] で変更可能


会議中の会話ウィンドウについて

直観的な UI だが、最低限のユーザー教育は必要


ダイヤルイン会議について

Lync Server 上の会議に電話機から参加音声のみ、 PC との併用可能電話機から会議参加する場合

- 内線番号と PIN で認証 ( 事前に PIN の設定が必要 )-ゲストとして参加

DTMF コントロールが利用可能- *6 で自分の音声をミュート- *3 で参加者の名前を読み上げる

03-5501-7777

PSTN

リモートアクセスで知っておくこと

Point 3


リモートアクセスについて

外出先のユーザーや、外部のユーザーとの相互接続必要となる構成要素

エッジサーバー、リバースプロキシグローバル IP アドレス (推奨はエッジ用に 3 つ )外部 DNS エントリー、商用 CA から発行された証明書



Lync Server 展開

内部ネットワークDMZインターネット


エッジサーバーが提供する 3 つのサービス

アクセスエッジリモートユーザーの認証および、プレゼンス、

IM トラフィックを処理Web 会議エッジ

会議中のスライド切り替えや書き込みなどの永続共有オブジェクトモデル (PSOM) トラフィックを処理

音声 / ビデオエッジ外部ユーザーとのオーディオおよびビデオトラフィッ

クを処理エッジサーバーアクセスエッジサービス

Web 会議エッジサービス

音声 / ビデオエッジサービス

エッジサーバーフロントエンド

それぞれのサービスのリッスンポートは TCP:443 が推奨このため、各サービスには異なる IP アドレスが必要


Lync 環境におけるリバースプロキシの役割

Lync Server が提供する Web トラフィックを処理会議コンテンツ、アドレス帳ファイルのダウンロードLync Web App, Lync Web Scheduler などの

Web ページの提供Office Web Apps (Office Online) への接続を中継


各種 SSL トラフィック


Office Web Apps

リバースプロキシは既存システム流用可能技術的には、ベンダーや製品の制約は受けない

フロントエンド


リモートアクセスとサーバー証明書

エッジサーバー商用 CA が発行する SAN 証明書を推奨ワイルドカード証明書はサポート対象外

リバースプロキシ商用 CA が発行する SAN またはワイルドカード証明書

エッジサーバー構成例CN:access.contoso.comSAN:conf.contoso.comSAN:sip.contoso.comSAN:contoso.com


構成例CN:webext.contoso.comSAN:Meet.contoso.comSAN:dialin.contoso.comSAN:lyncdiscover.contoso.comSAN:officewebappext.contoso.com

電話機能で知っておくこと

Point 4


エンタープライズ VoIP の概要

Lync Server を IP-PBX として利用PSTN や既存電話システムとの相互通話Lync 会議への電話システムからの参加ボイスメール、オートアテンダンドの利用

PSTN

Lync Server仲介

Lync Serverフロントエンド

Exchange UM

IP-PBX

Lync クライアント

ゲートウェイ /SBC


仲介サーバーについて

VoIP 信号の変換処理VoIP シグナル / メディアを終端

フロントエンドサーバーに併置可能メディアトラフィックは、仲介サーバーをバイパス可

能

シグナル(SIP-TLS)

メディア(sRTP / RTA)

シグナル(SIP-MTLS)

メディア(sRTP / RTA)

VoIP ゲートウェイ

シグナル(SIP-TCP)

メディア(RTP / G.711)

メディア(RTP / G.711)

メディアバイパス

フロントエンドサーバー

仲介サーバー

PSTN

26


エンタープライズ VoIP と電話番号

Lync Server 環境では E.164 形式が推奨PSTN や一般的な IP-PBX との接続では番号変換が必要内線番号形式での設定も可能番号変換は、 Lync Server または中継デバイスで設定

PSTN

+14255552001

3456 0355556789

IP-PBX


電話システムでは避けて通れない番号変換

電話システムの相互接続時は発番・着番変更が必須正しく変換できれば手段や場所は不問

中継デバイス ( 音声ゲートウェイ、 SBC など )Lync Server 既存電話システム

+14253332001

456703-5555-6789 既存電話システム

PSTN GW

Lync Server


既設電話システムとの相互運用をするには ①

ケース 1: シンプルな相互運用既設電話システムと Lync 環境で異なる呼出コードで

コールを振り分けゲートウェイで 2 系統の経路を設定ユーザーは Lync か既存電話機のいずれかを利用

61xxxx

71xxxx

Lync Server

既存電話システム

GWPSTN

UserA

UserB


既設電話システムとの相互運用をするには ②

ケース 2: 既存システムの背後に Lync Server呼出コードによる振り分け・同番移行をサポート既存システムによっては同時呼び出しが可能Lync Server 側からの外線発信は既設システムに依存

61xxxx 71xxxx

いずれかのデバイスで着信

同時呼び出し

PSTN


参考： Sonus SBC による相互運用ソリューション

SIP フォーキング複数の宛先を同時に呼び出す機能異なるシステムへの同時呼び出しが可能

Active Directory ベースのコールルーティング発番・着番変換時に AD 属性が利用可能従来の正規表現よりも柔軟な番号変換処理が可能


参考： SIP フォーキングによるコールカバレッジの拡大

異なるシステムへの同時呼び出し機能着番号などから、既存システムと Lync の同時呼び出

し-例：既存電話と Lync クライアントの同時呼び出し-例： Lync クライアントと携帯電話の同時呼び出し

TO: 03-5501-1234

Sonus SBC

611234 を呼び出し

UserA を呼び出し

090-1234-5678 を呼び出し

PSTN


参考： AD ベースコールルーティングによる柔軟な番号変換

正規表現によるパターンマッチングでは ..発着番号の規則性に基づいて変換処理を実行

-例外的な番号は個別の変換ルールで対応- 場合によっては利用者の内線番号を変更する必要あり

AD ベースコールルーティングでは ..AD 上のユーザー属性を番号変換処理で利用可能

電話番号 : 03-5555-2001 LineURI: tel:+813-5555-2001 携帯電話 : 090-1234-5678 IP 電話 : 617771

UserA

TO: 03-5555-2001

AD クエリ

着番号と一致する電話番号をもつユーザーの IP 電話番号を抽出して宛先を書き換え

617771

TO: 617771


参考：フォーキングと AD ベースルーティングの組み合わせ

着信時のアクション着番号をから該当するユーザーを抽出Lync と既存電話の同時呼び出し

発信時のアクション発番号などからユーザーの部署・役職を抽出例 : ユーザーの所属部署により部門代表番号で発番変更

例 : 特定の役職者ならダイヤルイン番号で発番変更

UserA

617771

部長

FROM: ダイヤルイン番号

TO: Lync クライアントTO: 既存電話機

導入・運用面で知っておくこと

Point 5


導入後によくあるトラブル

設定がすぐに反映されないLync Server の仕様最大で 5 分程度設定が反映されないことがある

サーバー証明書の失効1-2 年間隔で、手動でサーバー証明書の更新が必要

サーバーの追加・ IP アドレス変更にともなう障害DNS エントリーと証明書の FQDN の見直しクライアントの古いキャッシュ情報が悪影響


導入後に利用要件が変わったら？

エディションの移行を検討スタンダードエディションは 5000 ユーザー収容冗長化なし既存展開にエンタープライズエディションを追加して

ユーザーや構成を移行スケールアップ、スケールアウトを検討

メモリ、 CPU の追加サーバーの追加

展開の移行を検討オンプレミス <> ハイブリッド <> クラウドクラウド環境では電話機能は使えない


導入後のトラフィック量を考慮

音声とビデオトラフィックが追加すべての通信はユニキャストネットワーク機器での QoS と併用Lync Server の通話受付管理で帯域制御

音声 / ビデオ(P2P)

WANリンク

音声 / ビデオ( 会議 )


より理解を深めるために

本日の内容は当社の講習会で詳しく解説しています

ホームページ http://www.globalknowledge.co.jp/フリーダイヤル 0120-00-9686東京本社〒 163-6019

東京都新宿区西新宿 6丁目 8 番 1 号住友不動産新宿オークタワー 20階

大阪支店〒 530-0005大阪府大阪市北区中之島 3-2-18 住友中之島ビル 11F


前段コース ( 必要に応じて受講 )

Lync 関連トレーニングのご案内

MSC0434V:5 日間Core Solutions of Microsoft Lync Server 2013 (#20336)

MSC0476V:3 日間マスタリング Lync Server 2013 ～コアテクノロジー編～

MSC0480V:2 日間マスタリング Lync Server 2013 ～Office 365 連携編～

MSC0479V:2 日間マスタリング Lync Server 2013 ～トラブルシューティング編～

MSC0478V:2 日間マスタリング Lync Server 2013 ～高可用性編～

MSC0481V:4 日間マスタリング Lync Server 2013 ～マスターアーキテクト編～

OI336:2 日間VoIP技術概要～ SIP, QoS を使用した音声ネットワーク～

MSC0399G:1 日間Lync Server 2013 最小構築実践

MSC0401G:2 日間MS コアサービスオーバービュー～UC 基盤構築のための基礎知識～

MSC0436V:5 日間Enterprise Voice and Online Services with Microsoft Lync Server 2013 (#20337)

提供予定 :3 日間Lync Network Readiness Assessment （ #20335 ）

提供予定 :5 日間Lync 2013 Depth Support Engineer （ #20338 ）

マイクロソフト認定コース当社オリジナルコース

MSC0477V:2 日間マスタリング Lync Server 2013 ～エンタープライズ VoIP編～


演習環境 ( マスタリング Lync Server 2013 ～エンタープライズ VoIP編～ )

Domain: Contoso.comPassword: Pa$$w0rd

03-3333-10xx045-444-10xx

090-9999-10xx+1-425-555-10xx

PSTN

03-55xx-yyyy

.200 .253.201 .202

DCEX LS-FE01 SQL01HQGW

PSTNPhone

10.x.1.0/24

.253.201

10.x.2.0/24

LS-SBS

.254

.254

06-44xx-yyyy

WAN

HQ

BR

SBCxx


エンジニア育成の各種支援プログラム

キャリア形成促進助成金（厚生労働省）1 事業所あたり最大 500 万円まで受給例 : 1 人当たり年間で 15 万円＊ 3 コース分まで受給

SA トレーニング受講券（マイクロソフト）ソフトウェアアシュアランス特典の 1 つとして、無料でトレーニングを受講可能

提供される受講券の枚数は SA 契約による例 : 受講券 3 枚で Lync 関連トレーニング 3 日間が無料

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