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Microsoft PowerPoint 2013 -応用編- 明治大学 教育の情報化推進本部 IZM20160519

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Microsoft PowerPoint 2013

-応用編-

明治大学

教育の情報化推進本部 IZM20160519

PowerPoint2013 応用編

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目 次

1.POWERPOINTとは ........................................................... 2

2.POWERPOINTの起動、保存と終了 ............................................. 3

2.1 起動方法 ......................................................................................................................................... 3

2.2 画面構成と表示切り替え .................................................................................................................... 4

2.3 保存方法 ......................................................................................................................................... 6

2.4 プレゼンテーションの読み込み ............................................................................................................... 7

2.5 終了方法 ......................................................................................................................................... 7

3.アニメーションの基本 ..................................................... 8

3.1 アニメーションをつける ...................................................................................................................... 8

3.2 アニメーションの種類 ........................................................................................................................ 9

3.3 アニメーションの詳細設定 ................................................................................................................10

3.4 スライドショーの実行 ........................................................................................................................11

4.様々なアニメーション .................................................... 14

4.1 グラフ ..............................................................................................................................................14

4.2 表 ...................................................................................................................................................15

4.3 軌跡 ...............................................................................................................................................17

5.図形の作図 .............................................................. 18

5.1 簡単な図形の作図 ............................................................................................................................18

5.2 シンボルマークの作図 .........................................................................................................................20

5.3 作図の演習 .....................................................................................................................................23

6.付録 .................................................................... 24

6.1 形状変化 .........................................................................................................................................24

6.2 動画 ................................................................................................................................................25

PowerPoint2013 応用編

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1.PowerPoint とは

一般的にプレゼンテーションとは、ゼミでの研究発表や企業での会議の席上などで、自分の意見や情

報、報告などを簡潔にかつわかりやすく提示し、聞き手を論理的に説得することです。この資料の作成

によく使われるアプリケーションが Microsoft の PowerPointです。

PowerPointでは、テキストだけでなく、グラフィックやサウンド、動画、インターネットコンテンツ

などいろいろな種類のデータを用いて資料を作成することが出来ます。

またデザインには簡単に個性的な画面を作成するための「デザインテンプレート」、視覚へ効果的な

動きを付けたスライドを作成できる「アニメーション」などが用意されています。

その他にプレゼンテーションを実行するための「スライドショー」機能や、事前資料を作成するため

の「配付資料の印刷」など様々な機能があります。

PowerPointのアニメーションは多くの機能を有しており、さまざまな工夫を凝らすことで効果的なプ

レゼンテーションを行うことが可能です。

この講習会では、Microsoft® PowerPoint 2013のアニメーションに関する多様な機能や設定を把握

し、アイデア・工夫次第でどのような見せ方ができるのかを体験することを目的とします。

本講座では PowerPoint の幅広い機能や様々なアイデアを駆使した多様なアニメーション設定を学習しますが、

研究発表のプレゼンテーションにおいては、以下の効果・注意点に留意する必要があることを忘れないようにしま

しょう。

【効果】

●手順などを説明する際に、順を追って表示させることで、聞く人が流れをつかみやすくなる。

●アピールポイントをより強調することができ、相手の印象に残りやすい。

●想像しにくいシステムの動きなどを視覚的によりわかりやすく伝えられる。

【注意点】

●動きの激しいアニメーションは極力避ける!

「バウンド」や「ターン」といった効果は、そのアニメーション自体に気を取られてしまいアピールポイントがぶれやすい。

●アニメーションの入れすぎに気を付ける!

アニメーションを入れすぎると、スライド全体で何がアピールされているのかわかりにくくなるおそれがある。

●複雑なアニメーションは自動化を!

動きの複雑なアニメーションを再生するときは、マウスを何度もクリックせずに済むよう「直前の動作と同時」や「直前の動作

の後」などを設定し極力自動化する。

PowerPoint2013 応用編

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2.PowerPointの起動、保存と終了

2.1 起動方法

パソコンを起動し、デスクトップ画面が表示されたら、左下のスタートボタンをクリックし、「すべてのプログラム」から

「Microsoft Office」フォルダを開き、「Microsoft PowerPoint 2013」を選択して、クリックします。

【デスクトップのアイコンから起動する場合】

「Microsoft Office 2013」フォルダから

PowerPoint 2013 をクリックします

スタートボタンを押す

「すべてのプログラム」を開く

デスクトップ上のアイコンをダブルクリックします

PowerPoint2013 応用編

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2.2 画面構成と表示切り替え

前節の操作を完了すると、下記のような画面が表示されます。ウィンドウの上部には、Word や Excel の

ように、「タブ」、「リボン」が表示されます。「リボン」はよく使うコマンドをワンタッチで利用できるよう

にしたアイコンの集合体です。「タブ」は、「リボン」を切り替えるためのものであり、現在選択している対

象によってその種類が増えたり減ったりします。

中心部の「スライド」が実際にスライドを編集していく領域です。最下段のステータスバーにある「ノー

ト」アイコンをクリックすると、編集中のスライドに対する補足説明を入力することができます。スライド

ショーでは表示されないものですので、多くは印刷してプレゼン時の原稿やメモとして利用されています。

スライド編集領域の左側はファイル内のスライド構成をわかりやすく表示する領域です。スライドの縮小

画像を表示しています。

最下部の「ステータスバー」にはスライドの枚数等、作業状態についてのメッセージが表示されるほか、

右下の「表示選択ショートカット」ボタンでは「標準/一覧/スライドショー」表示など画面切り替えを簡

単に行え、「ズームスライダ」は編集スライド表示の拡大・縮小が行えます。

スライド

リボン

タブ

ズームスライダ 表示選択

ショートカット ステータスバー

PowerPoint2013 応用編

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画面の表示切り替え

PowerPoint の表示には初期設定の「標準」表示モード以外にも、いくつかの表示モードがあり、切り

替えができます。画面右下の「表示選択ショートカット」(図 1)あるいは「表示」タブにある「プレゼン

テーションの表示」グループにあるボタン(図 2)を使います。

図 2 リボン(表示タブ)内での表示切り替え

スライド一覧

スライドショー

標準

閲覧表示 ≪スライド一覧≫ スライド画像を縮小して複数枚表示するモード。

≪閲覧表示≫ スライドショーを全画面表示ではなく、タスクバーやタイトル

バー、ステータスバーを表示したまま実行するモード。

スライドショー実行途中に他のアプリケーションへの切り替えが

可能。

≪スライドショー≫ 全画面スライドショーの実行(現在のスライドから)。

・スライド一覧 スライド画像を縮小して複数枚表示するモード。

・ノート スライドとノートのセット表示。ノート欄にはクリックして入力可能。

・閲覧表示 スライドショーを全画面表示ではなく、タスクバーやタイトルバー、ステータスバーを表示したまま実行するモード。

ライドショー実行途中に他のアプリケーションへの切り替えが可能。

図 1 表示選択ショートカット

による表示切り替え(画面右下)

PowerPoint2013 応用編

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2.3 保存方法

以下の手順でデスクトップに保存します。

(1) 「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を選択します(図 3-1)。

(2) 保存先として「デスクトップ」を選択すると、「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示され

るので、(USB フラッシュメモリなどに保存したい場合は、「コンピュータ」を選択し、ドライブの

リストから選択します)、「ファイル名」の欄に名前を入力し、[保存(S)]ボタンをクリックします(図

3-2)。

保存が終ったら、「ファイル」タブから「閉じる」を選択し、画面に表示されているプレゼンテーション

を一度閉じましょう。

図 3-1 プレゼンテーションの保存

図 3-2 保存先とファイル名

PowerPoint2013 応用編

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2.4 プレゼンテーションの読み込み

保存したプレゼンテーションを読み込みます。

(1) 「ファイル」タブから「開く」(図 4-1)を選択します。

(2) 「コンピュータ」「参照」とクリックすると、「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されるの

で、保存したファイルをクリックし、「開く(O)」をクリックします。

2.5 終了方法

PowerPoint を終了するには、「ファイル」タブの上にある ボタンをクリックし、「閉じる」を選択しま

す(図 5)。

図 5 PowerPoint の終了

図 4-1 プレゼンテーションの読み込み

図 4-2 ファイルを開く

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3.アニメーションの基本

3.1 アニメーションをつける

3.1.1 アニメーションウィンドウの表示

① 「アニメーション」タブをクリック

② アニメーションウィンドウをクリック

③ アニメーションウィンドウ(点線

部)が画面右側に表示される

3.1.2 アニメーションをつける

①アニメーションをつけたいオブジェクト(テキスト/図形

/図…)を選択

②「アニメーション」グループのその他 をクリックし、

表示される一覧(右図)

の中から選択してクリック

③アニメーションがついたことをスライドおよび

アニメーションウィンドウで確認

「アニメーションの基本」

PowerPoint2013 応用編

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3.2 アニメーションの種類

アニメーションには開始・強調・終了・軌跡の 4つの種類があります。

開始:オブジェクトがスライドに現れるときの効果をつける

強調:オブジェクトが表示された後に目立たせるための効果

をつける

終了:オブジェクトがスライドから消えるときの効果をつける

軌跡:オブジェクトを移動させる効果をつける

「その他」をクリックすると、ウ

ィンドウが開き(右図)、さら

に多くのアニメーションから

選択できます。

*アニメーションの組合せ

1つのオブジェクトに複数のアニメーションをつけることも可能です。その場合

は、「アニメーションの詳細設定」グループの「アニメーションの追加」の一覧から

効果を追加していきましょう。

■■演習■■

1. 青線に開始アニメーション「スライドイン」(左から)をつける

2. 青線に強調アニメーション「補色」を追加する

3. めいじろうに軌跡アニメーション「直線」(上へ)をつける

4. めいじろうに強調アニメーション「拡大/収縮」(両方向、小)を追加する

5. めいじろうに終了アニメーション「フェード」を追加する

PowerPoint2013 応用編

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3.3 アニメーションの詳細設定

アニメーションの順序変更

① アニメーションウィンドウで該当するアニメーションを選択し

② アニメーションウィンドウ上部で順序変更する(右図点線内)

*該当アニメーションをウィンドウ内でドラッグしても変更できます。

アニメーションのタイミング

マウスクリック時/自動再生(直前の動作と同時 or直前の動作の後)、

いずれか設定できます。

① 該当するアニメーションを選択し

② 「タイミング」グループの「開始:」の

プルダウンから選択

≪継続時間と遅延≫

継続時間:アニメーションの開始~終了するまでの時間を設定

遅 延 :アニメーション開始のタイミングを遅らせる時間の設定

■■演習■■

1. めいじろうにつけた軌跡アニメーション「直線」の開始を「直前の

動作と同時」にする

2. めいじろうにつけた強調アニメーション「拡大/収縮」の開始を

「直前の動作と同時」にし、継続時間を「02.00」(秒)にする

3. めいじろうにつけた終了アニメーション「フェード」の開始を

「直前の動作の後」にし、遅延を「01.00」(秒)にする

*再生時間を示す時間枠が想定の通りになっているかを確認しましょう。

継続時間

遅延

PowerPoint2013 応用編

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3.4 スライドショーの実行

3.4.1 スライドショー実行

①「スライドショー」タブ から、

②「最初から」/「現在のスライドから」

をクリックします。

ショートカットキー

最初から F5 キー

現在のスライドから Shift + F5 キー

*あるいは表示選択ショートカット右端のボタン

■閲覧表示でのスライドショー実行

スライドショーを全画面表示ではなく、タスクバーやタイトルバー、ステータスバーを表示したま

ま実行します。スライドショー実行時に他のアプリケーションへの切り替えが可能となります。

①「表示」タブから②「閲覧表示」をクリックします。

*あるいは表示選択ショートカットのボタン を押します。

■起動せずにスライドショーを開始

PowerPoint を立ち上げずに、Windows エクスプローラー上からスライドショーを実行します。

ファイルのアイコンを選択し、

右クリックのメニューから「ス

ライドショー」を選択します。

*スライドショーのみが全画面

で実行されます。

PowerPoint2013 応用編

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3.4.2 スライドショー実行時の様々な操作

■書き込み

スライドショー実行中にスライド内に書き込みができます。

①スライドショー実行中、左下にマウスを持っていくと

表示される をクリック

②「ペン」/「蛍光ペン」をクリック

*ペンの色は「インクの色」をクリックして選択します

③スライド内でマウスをドラッグすると書き込まれます。

ペンをマウスポインターの矢印に戻す

Esc キーを押す

ペンの書き込みを消す

を押して表示される一覧から「消しゴム(R)」を選択し、

該当箇所をクリック

*もしくは「スライド上のインクをすべて消去(E)」

書き込みを保存する

スライド上に書き込んだものを保存するには、スライドショー終

了時に出る「インク注釈を保持しますか?」の「保存」を押します

■ポインターの表示

マウスポインターを非表示にする

①スライドショー実行中に右クリック

②右クリックメニューから「ポインターオプション」

→「矢印のオプション」→「常に表示しない」をク

リック

マウスポインターをレーザーポインターに切り替える

スライドショー実行中に Ctrl キー+左クリ

ックをすると、(押し続けている間中)レ

ーザーポインターが表示されます。

マウスポインターの色を変えるには

①「スライドショー」タブから

②「スライドショーの設定」を押

すとウィンドウが開きます。

③ペンの色の「▼」で表示される

一覧から選択し、

③ 「OK」を押します。

マウスポインターがレーザーポインターに切り替わります

① ②

PowerPoint2013 応用編

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3.4.3 スライドショー形式での保存

編集機能を持たず、実行するだけで自動的にプレ

ゼンテーションを開始するファイルとして保存します。

「名前を付けて保存」の「ファイルの種類」で

「PowerPoint スライドショー(*.ppsx)」を選択し

て保存します。

オブジェクトに名前をつけるには

オブジェクトやアニメーションを数多く作成してしまうと、作業ウィンドウで確認する際、どれがどれかわからなくなってし

まいます。オブジェクトにわかりやすい名前を付けておくと整理しやすくなります。

①オブジェクトを選択した時に現れる「書式」タブをクリックし、「配置」グループの「オブジェクトの選択と表示」をクリック

②画面右側に現れる「オブジェクトの選択と表示」ウィンドウで、任意のオブジェクトをクリック(文字入力できるようになります)

*「オブジェクトの選択と表示」ウィンドウは「ホーム」タブの「編集」グループの「選択」→「オブジェクトの選択と表示」でも開けます。

PowerPoint2013 応用編

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4.様々なアニメーション

4.1 グラフ

グラフの系列や項目ごとにアニメーションをつけて、グラフをわかりやすく提示します。

■棒グラフ

①グラフ全体を選択

②「アニメーション」タブから「ワイプ」を選択します。

③「効果のオプション」で方向を「下から」、連続につい

ては「1 つのオブジェクト」以外の「系列別」「項目

別」等を選んで細かく設定してみましょう。

④アニメーションウィンドウの対象オブジェクトを展開

し、うち「背景」のアニメーションを削除

■折れ線グラフ

①グラフ全体を選択し、

「アニメーション」タ

ブから開始アニメーシ

ョンを「ストリップ」

に設定

②「効果のオプション」

で方角を「右上」、連

続を「系列別」に設定

③アニメーションウィン

ドウの対象オブジェク

トを展開し、うち「背

景」のアニメーション

を削除

④他の 6 つの系列ごとの

アニメーションの継続

時間をすべて「0.5」→

「2.0」秒に変更

■円グラフ

①グラフ全体を選択し、「ア

ニメーション」タブから開

始アニメーションを「ホイ

ール」に設定

②「効果のオプション」でス

ポークを「1 スポーク」、

連続を「項目別」に設定

③アニメーションウィンドウ

の対象オブジェクトを展開

し、うち「背景」のアニメ

ーションを削除

「sample グラフ 1~3」

PowerPoint2013 応用編

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4.2 表

表を図形のアニメーションをうまく使って見せ方を工夫します。

■表の特定の箇所をハイライトするアニメーションを作成します。

スライドショーで下図 1~4 のように遷移するアニメーションを作成してみましょう。

①表のほかにハイライトする 4 か所分の長方形を作成

②長方形の色を「図

形の塗りつぶし」

→「その他の色」

から任意の色を設

定(ここで透過性

の数値を 80%程度に

設定し、透過させ

る)

③表のハイライトさ

せたい箇所に配置

④それぞれにアニメーションをつける

a:開始「アピール」,クリック時

b:開始「アピール」,直前の動作と同時/終了「クリア」,クリック時

c:開始「アピール」,直前の動作と同時/終了「クリア」,クリック時

d;開始「アピール」,直前の動作と同時

■グラフと合わせて表の数値をハイライトする

先の「sample グラフ 2(折れ線).pptx」のグラ

フに、その数値を明記した表もつけ、系列ごとの

表示と表へのハイライトが合うよう、アニメーシ

ョンをつけてみましょう。

「sample表」

a b c

d

1

2

3

4

PowerPoint2013 応用編

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①表上の色付長方形 6 個

それぞれに下記の設定

をする

・開始アニメーション

「フェード」

・「直前の動作と同時」

・継続時間「2.00」

②新たにつけたアニメー

ションをそれぞれ系列

ごとのアニメーション

の間にドラッグして入

れていく。

■ やってみよう ■ ・表ハイライトの長方形を、グラフの開始アニメーションの時だけ表示して、あとは表示しないよう設定してみましょう。

PowerPoint2013 応用編

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4.3 軌跡

■地図でルートをたどっていくアニメーションを作

ってみます。

*赤線と人、両方が駅から大学までの

ルートを同じように辿っていく。

まずは以下の 2 つのアニメーションを作成してみましょう。

■青線が黒線の軌道上を上方へ向かって進んでいく

【解答例】

① 黒色/青色でそれぞれ 3 つの直線を作成

② 青色の 3 つの線に開始アニメーション「ワイプ」をつける

③ 効果のオプションでそれぞれ「下から」「右から」「下から」を選択し、2 番目、3

番目のアニメーションを「直前の動作の後」にする

■キャラクターが黒線の軌道上を進んでいくアニメーション

【解答例】 ① キャラクターのオブジェクトを選択し、「アニメーションの軌跡」の「ユーザー設定」

を選択

② キャラクターの始点、方角変更の 2 点をシングルクリックし、終点をダブルクリック。

軌跡の「ユーザー設定」では…

シングルクリック:点間を直線で結ぶ

ドラッグ:フリー線

ダブルクリック:軌跡描画終了

「sample軌跡」

PowerPoint2013 応用編

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5.図形の作図

5.1 簡単な図形の作図

スライドに図形があるとよりわかりやすい場合があります。そんな時に使える作図の技術を少しだけ学習していきます。

■作図に必要なボタンを追加する

パワーポイントに必要なツールを追加します。

① パワーポイントを開き、右上のツールバーの余白部分で

右クリックします。

② リボンのユーザー設定を選択します。

③ 中央右側に表示されているコマンドの選択より

リボンにないコマンドを選択します。

スペード

PowerPoint2013 応用編

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④ その中から追加したい項目を探します。

今回は、

・図形の型抜き/合成

・図形の重なり抽出

・図形の接合

・図形の単純型抜き

・図形の切り出し

この5つを追加したいと思います。

⑤ そのまま右の追加ボタンを押そうとすると下記のエラーメッセージが表示されます。

そのため、グループの作成を先に行うことが必要です。

⑥ 右側の列のメインタブの中から、「ホーム」を選択し、

下部に新しいグループというボタンがあるので、

それを選択します。

⑦ 選択すると、ホームの項目の中に「新しいグループ」が

作成されます。

⑧ 再度、左側の追加したい項目を選択し、

右側の新しいグループがグレー表示に

なっている状態で、追加を選択する。

⑨ 右画像のように表示されていれば、

問題ありません。

これで機能が追加できました。

ホームのツールバーの右端に

新しいグループが追加されたのを

確認しましょう。

PowerPoint2013 応用編

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5.2 シンボルマークの作図

ここでは最初に「スペード」「月」「ひとで」の作図を練習します。

【スペードの作図】

① 「挿入」タブから図形を選択する。

基本図形の中の「ハート」を選択する。

② 「ハート」を作図した後、描画ツールの書式に入っている「回転」を

選択し、上下反転を選択する。

③ 次に挿入から図形を選択し、基本図形に入っている

二等辺三角形を選択します。

PowerPoint2013 応用編

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④ 二等辺三角形が作図できたら、先ほどの逆さまの

ハートの上に移動します。

移動ができたら、先ほど追加したボタンの「接合」を

選択します。

この時に Shiftキーを押して、ハートと三角形の

両方を選択しておく必要があります。

【月の作図】

① 「挿入」タブから図形を選択する。

基本図形の中の「円/楕円」を選択する。

② 「円」を作図した後、もう一回り小さな円を作図する。

※shiftキーを押しながら描くときれいな円が描ける。

③ 小さい円を大きい円の上に重ねる。その際に重ならない

部分で月の形ができるように重ねましょう。

PowerPoint2013 応用編

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④ Shiftキーを押しながら、両方の円を選択する。

※この際に先に大きいほうの図形を選択すること。

2つの円が選択出来たら、追加した新しいグループの中から

「単純型抜き」を選択してください。

⑤ 後は出来た図形の色を変更して完成です。

【ひとでの作図】

① 「挿入」タブから図形を選択する。

基本図形の中の「星5」を選択する。

② 星を作図する。(shiftキーを押しながら)

③ 右クリックをして、「頂点の編集」を選択する。

正しく選択すると、右図のように頂点が

表示される。

④ 頂点をクリックすると、白い点が2つ表示されます。

白い点をそのまま下に引っ張って離すと、下の図のように

曲線に編集することができます。

PowerPoint2013 応用編

23

⑤ 全部の頂点を編集すると下のような図形になります。

ここから色を編集します。

図形を選択し、描画ツールから書式を選択し、

「図形の塗りつぶし」を選択します。

その他の色→様々な色から色の選択が可能です。

⑥ 色の変更ができたら、塗りつぶしのボタン下にある

図形の枠線を選択します。

ここで同様に線の色を変更することができます。

枠線の項目には線の太さも変更することが

できるので、変えてみてもいいでしょう。

完成すると右図のようになります。

ここまでで3種類の作図が終わりました。

これらの技術を応用することで複雑な図形を描くことも可能です。

ここからは演習問題に挑戦してみましょう!

5.3 作図の演習

これから演習を行います。作図したい図形は次の通りです。

一見、難しそうに見えますが、これらは先ほどのシンボルマークの作図に使用した手順で作図できます。

まずは自分の力でチャレンジしてみましょう!

PowerPoint2013 応用編

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6.付録

6.1 形状変化

形状が変化したように見せるアニメーションの作り方の一例を

提示します。

■銅版長方形(茶)と球円形(グレー)とがあります。

銅版にボール 2球が当たって 2カ所凹みができる

アニメーションを作ってみましょう。

① 追加で球円形(グレー)1 つと、凹みに見せる球円形(白、枠なし)2 つを

作成します。

② それぞれオブジェクトに以下のアニメーションを付けていきましょう。

●球 1 開始:フェード、軌跡:アーチ(方向:下)、終了:フェード

●球 2 開始:フェード、軌跡:アーチ(方向:下)、終了:フェード

●穴 1(白) 開始:アピール

●穴 2(白) 開始:アピール

③ アニメーションのタイミング、順番を調整します。

●球 1 軌跡

開始を「直前の動作の後」、継続時間を「01.00」秒

●穴 1 開始

開始を「直前の動作と同時」、遅延を「00.50」秒

*順番を球 1軌跡の後にする

●球 1 終了

開始を「直前の動作の後」、継続時間を「00.50」秒

*球 2 と穴 2 の組み合わせアニメーションも上記と同様に行います。

右図のように調整できたら、球 2 の開始アニメーションの開始を「直前の動作の

後」にしてみましょう。

■■やってみよう■■

球の軌跡アニメーションの継続時間、穴の遅延を調整し、動きをより速いものにしてみましょう。

「sample形状変化」

*軌跡は右図のように、穴に合わせて

バウンドするように調整します。

*上図のようなタイムラインになります。

PowerPoint2013 応用編

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6.2 動画

パワーポイントでは、動画ファイルやインターネット上の動画コンテンツをスライドショーに組み込んで再生できます

(その方法についてはパワーポイント基礎編で説明しています)。ここでは、動画の再生ではなく、動画のように見せ

るパワーポイントアニメーションの例を紹介しておきます。

■映画開始のカウントダウン

(presentation magazineサイトの Filmstrip PwerPoint Templateを使用

http://www.presentationmagazine.com/filmstrip-279.htm)

① オブジェクト「四角(線)グレー塗」と「円グレー塗」を下図のように配置し、グループ化する。

②「円黒枠 1」(大きい方)と「円黒枠 2」を下図のように配置し、「円黒枠 2」にテキスト編集で「3」を入力します。

[フォント:Arial、大きさ:208、太字、文字色:白]

「Sample動画 1、2」

PowerPoint2013 応用編

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④ さきほどグループ化したオブジェクト(ここでは「グループ化○」=「四角(線)グレー塗」+「円グレー塗」)を選択

し、強調アニメーション「スピン」を選択します。また、継続時間を「01.00」に変更します。

④さらに「画面切り替え」タブでタイミングの「自動的に切り替え」にチェックを入れ(時間は 00:00:00)、継続時間を

「00.50」にします。ここではスライド内のアニメーションではなくスライド全体の切り替えの設定ができます。

⑤スライドを複製しつつ、「3」→「2」→「1」→「START」のスライドを作成していきましょう。

■映画のエンドロール

映画の一場面を示す写真を左側に見せながら、

関係者氏名を右側で下から上に流し、

最後に「The End」タイトルが流れて終了します。

テキスト移動

画像切替

PowerPoint2013 応用編

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① ファイルには映画場面を示す写真が 3枚(scene1~3)と、

関係者氏名のテキスト(Text)、エンドタイトルテキスト(EndTitle)が用意してあります。

まず、Textを選択し、開始アニメーション「クレジットタイトル」をつけましょう。

② アニメーションウィンドウにはオブジェクト全体の分が表示されています

ので、詳細を展開して下さい。

③ 関係者の肩書きごとに、2秒ずつの時間差をつけながら流していく設定にしましょう。

・開始 「直前の動作と同時」(最初のみ「クリック時」)

・継続時間 15.00

・遅延 02.00

ここをクリック →

PowerPoint2013 応用編

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④ scene1~3それぞれに開始「フェー

ド」+終了「フェード」アニメーション

をつけて、scene1の場所に画像を配

置します。

それぞれ以下のように設定して下さい。

scene1

[開始]直前の動作と同時、継続時間 01.00、遅延 00.00

[終了]直前の動作と同時、継続時間 01.00、遅延 07.00

scene2

[開始]直前の動作と同時、継続時間 01.00、遅延 09.00

[終了]直前の動作と同時、継続時間 01.00、遅延 16.00

scene3

[開始]直前の動作と同時、継続時間 01.00、遅延 18.00

[終了]直前の動作と同時、継続時間 01.00、遅延 25.00

⑤ 「The End」テキストボックスに開始「フロートイン」+終了「フェード」のアニメーションを付け、以下のように設定します。

[開始]直前の動作と同時、継続時間:02.00、遅延 28.00

[終了]直前の動作と同時、継続時間:03.00、遅延 32.00