mokumoku 2016/06/18
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Rubyもくもく会 資料 2016/06/18TRANSCRIPT
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 1
「Reading, Writing and Proving」● 本書は、「算数 (Calculus)」といったアルゴリズム中心の
コースを学ぶ学生が、定理と証明を中心としたコースに変更する場合を対象として書かれている。
● このテキストでは、さまざまな証明方法だけではなく、高等数学の基本となる考え方を多く載せており、一方で学生がより高等な数学のコースで成功するために、数学の定義、例題、定理を用いて、読み書き・証明するのに必要な能力を高めることも目的としている。
● さらにいうと、数理論理学、集合論等での証明方法に加えて、本書は学生が将来学ぶであろう整数論、抽象代数学、そして解析学での証明ができるよう、基礎力をつけることも目的としている。
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 2
序論● 論理学の基礎
– 論理式の扱い– 背理法
● A →B を示すために not A で矛盾を示す
(厄介:次スライド)
● 最大値 max・最小値 minの拡張– 上限 sup, 下限 inf
● sup(3,4] = max(3,4] = 4● inf(3,4] = 3 ≠ min(3,4] (3はminではなくinf)
– 関数minは作れても関数infは作れない?
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 3
例題
51/3は無理数であることを示せ。
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 4
背理法による解答
51/3 = q/p とおく。 – 約分されているのでgcd(p,q) = 1に注意。
5 = p3 / q3
5 q3 = p3
qは5を因数にもつ。pも同様。– gcd(p,q) ≠ 1 なので矛盾する。
→ 矛盾51/3 ≠ q/p よって有理数
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 5
例題● コインが12枚ある。
● 1枚のコインだけ重さが異なる。● はかり(天秤)を最小で何回使えば、重さの異なる
コインが見つかるか?
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 6
直感的導出
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
よって3 回 → であると予想できる。
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 7
証明の難しさ● コインが12枚ある。
● 1枚のコインだけ重さが異なる。
● はかり(天秤)を最悪で3回使えば、重さの異なるコインが見つかることを証明せよ。
2016年6月18日 めだか Ruby もくもく勉強会 資料 8
まとめ
● 「Reading, Writing, and Proving」の紹介● 導出と証明の違い
– 導出できても証明できない