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(1/3) 本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資 料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、 安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。 Morningstar Equity Research Report 2013.5.8 中期的に利益面で高い伸びが見込めそうな状況に プロフェッショナルな人材をネットワークし、サービスを提供 株価 投資単位 時価総額 年初来高値 年初来安値 PER(予) 479(5/2) 100103.1億円 (5/2) 544(13/1/10) 395(13/2/15) 18.7(5/2) クリーク・アンド・リバー社 (4763・JASDAQ) ■13年2月期は売上高・営業利益とも過去最高を記録 13年2月期の連結業績は、売上高が190億円(前年 比20.4%増)、営業利益が10.5億円(同54.8%増)と なった。事前の会社計画(売上高 180 億円、営業利益 9.5 億円)を上回り、いずれも過去最高の業績を記録。事業 セグメント別でも、全セグメントで前年比二桁の増収を 達成した。 主力のクリエイティブ分野(日本)では、映像、ゲー ム、WEBなど、既存各分野で増収となり、売上高は前 年比11.8%増の111.6億円。クリエイティブ分野(韓国) も、テレビ局増加による派遣稼働数増加から、売上高 は同 10.0%増の 22.1 億円となった。医療分野について も、医師の紹介事業が順調に伸長しており、売上高は同 17.7%増の 25.3 億円。連結子会社の決算期変更に伴い、 13 ヶ月分を連結しているものの、その点を考慮しても、 高い伸びとなった。その他の事業でも、IT・法曹・会 計の各分野で増収となり、売上高は同 88.4%増の 30.9 億円となった。なお、セグメント別の営業利益も、競争 激化で利益率が低下したクリエイティブ分野(韓国)以 外は前年比で増益となり、全体の売上高営業利益率は前 年の 4.2%から 5.5%に上昇している。 ■14年2月期の連結業績も増収増益を予想 当社は専門的な知識・技術を有するプロフェッショナ ル分野に特化したエージェンシー(人材の紹介・派遣) 事業を展開。クリエイティブ分野では 50,000 名のクリ エイターをネットワークし、国内のテレビ番組のうち 約 45%の番組に携わっている。単に人材を紹介・派遣 するだけでなく、プロデュース(プロフェッショナルを 組み合わせてプロジェクトを組成)も手掛けており、業 態としては制作会社に近い。医療分野でも 66,000 名の 医師が登録しており、国内最大規模のネットワークを構 築。全国的な医師不足などから紹介事業へのニーズは高 いため、今期は拠点を新設・増加し、営業基盤を強化す る方針だ。IT・法曹・会計などの分野でも着実にネッ トワークを拡大し、成長を図る考え。さらに SAP 事業(ソ ーシャルゲームの開発)や電子書籍事業など、ライツマ ネジメント事業も手掛けることで、一段の成長を目指し ている。 会社側では、14年2月期の連結業績は、売上高200 億円(前年比 5.3%増)、営業利益 12 億円(同 14.7%増) としており、クリエイティブ分野を中心に増収増益を予 想。ただ、医療分野については前年までの動向を考慮す るとやや保守的な想定となっている感が強い。来期にかけ ては営業基盤強化の寄与も期待され、医療分野が業績拡大 のけん引役となりそうだ。収益性の高い医療分野の成長 により、売上高営業利益率は一段と高まると予想される。 中期的に利益面で高い伸びが見込めそうなことから、資判断は新規「BUY」とする。想定株価レンジは 440 ~ 600 円。         (藤井 知明) 業績動向 売上高 (百万円) 前年比 (%) 営業利益 (百万円) 前年比 (%) 経常利益 (百万円) 前年比 (%) 当期純利益 (百万円) 前年比 (%) EPS(円) 12 年 2 月期 実績 15,783 11.6 675 2.4倍 729 2.4倍 253 2.8倍 11.8 13 年 2 月期 実績 18,998 20.4 1,045 54.8 1,089 49.4 471 86.2 21.9 14 年 2 月期 会社予想 20,000 5.3 1,200 14.8 1,200 10.2 550 16.8 25.6 MS 予想 20,000 5.3 1,200 14.8 1,200 10.2 550 16.8 25.6 15 年 2 月期 MS 予想 21,100 5.5 1,400 16.7 1,400 16.7 640 16.4 29.7 (5/2時点) 投資判断(5/2) 新規 BUY ※13年3月1日付けで普通株式1株を100株に株式分割を実施。13年2月期以前のEPSは遡及修正している。 想定株価レンジ 440~ 600100 200 300 400 500 600 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 26週線 26週線 13週線 13週線 13週平均線 13週平均線 出来高 出来高 133 133 544 544 13週移動平均線 26週移動平均線 出来高(13週平均) 4594541,027,054

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Page 1: Morningstar Equity Research Report 2013.5.8 クリーク・アンド … · Morningstar Equity Research Report 2013.5.8 中期的に利益面で高い伸びが見込めそうな状況に

(1/3)本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。

Morningstar Equity Research Report 2013.5.8

中期的に利益面で高い伸びが見込めそうな状況に

プロフェッショナルな人材をネットワークし、サービスを提供

株価 投資単位 時価総額 年初来高値 年初来安値 PER(予)

479円(5/2)

100株 103.1億円(5/2)

544円(13/1/10)

395円(13/2/15)

18.7倍(5/2)

クリーク・アンド・リバー社 (4763・JASDAQ)

■13年2月期は売上高・営業利益とも過去最高を記録

13年2月期の連結業績は、売上高が190億円(前年比20.4%増)、営業利益が10.5億円(同54.8%増)となった。事前の会社計画(売上高180億円、営業利益9.5億円)を上回り、いずれも過去最高の業績を記録。事業セグメント別でも、全セグメントで前年比二桁の増収を達成した。主力のクリエイティブ分野(日本)では、映像、ゲーム、WEBなど、既存各分野で増収となり、売上高は前年比11.8%増の111.6億円。クリエイティブ分野(韓国)も、テレビ局増加による派遣稼働数増加から、売上高は同10.0%増の22.1億円となった。医療分野についても、医師の紹介事業が順調に伸長しており、売上高は同17.7%増の25.3億円。連結子会社の決算期変更に伴い、13ヶ月分を連結しているものの、その点を考慮しても、高い伸びとなった。その他の事業でも、IT・法曹・会計の各分野で増収となり、売上高は同88.4%増の30.9億円となった。なお、セグメント別の営業利益も、競争激化で利益率が低下したクリエイティブ分野(韓国)以外は前年比で増益となり、全体の売上高営業利益率は前年の4.2%から5.5%に上昇している。

■14年2月期の連結業績も増収増益を予想

当社は専門的な知識・技術を有するプロフェッショナル分野に特化したエージェンシー(人材の紹介・派遣)事業を展開。クリエイティブ分野では50,000名のクリエイターをネットワークし、国内のテレビ番組のうち約45%の番組に携わっている。単に人材を紹介・派遣するだけでなく、プロデュース(プロフェッショナルを組み合わせてプロジェクトを組成)も手掛けており、業態としては制作会社に近い。医療分野でも66,000名の医師が登録しており、国内最大規模のネットワークを構

築。全国的な医師不足などから紹介事業へのニーズは高いため、今期は拠点を新設・増加し、営業基盤を強化する方針だ。IT・法曹・会計などの分野でも着実にネットワークを拡大し、成長を図る考え。さらにSAP事業(ソーシャルゲームの開発)や電子書籍事業など、ライツマネジメント事業も手掛けることで、一段の成長を目指している。会社側では、14年2月期の連結業績は、売上高200億円(前年比5.3%増)、営業利益12億円(同14.7%増)としており、クリエイティブ分野を中心に増収増益を予想。ただ、医療分野については前年までの動向を考慮するとやや保守的な想定となっている感が強い。来期にかけては営業基盤強化の寄与も期待され、医療分野が業績拡大のけん引役となりそうだ。収益性の高い医療分野の成長により、売上高営業利益率は一段と高まると予想される。中期的に利益面で高い伸びが見込めそうなことから、投資判断は新規「BUY」とする。想定株価レンジは440~600円。        � (藤井 知明)

業績動向売上高

(百万円)前年比(%)

営業利益(百万円)

前年比(%)

経常利益(百万円)

前年比(%)

当期純利益(百万円)

前年比(%) EPS(円)

12 年 2 月期 実績 15,783 11.6 675 2.4倍 729 2.4倍 253 2.8倍 11.8

13 年 2 月期 実績 18,998 20.4 1,045 54.8 1,089 49.4 471 86.2 21.9

14 年 2 月期会社予想 20,000 5.3 1,200 14.8 1,200 10.2 550 16.8 25.6

MS 予想 20,000 5.3 1,200 14.8 1,200 10.2 550 16.8 25.6

15 年 2 月期 MS 予想 21,100 5.5 1,400 16.7 1,400 16.7 640 16.4 29.7

(5/2時点)

投資判断(5/2)

新規 BUY

※13年3月1日付けで普通株式1株を100株に株式分割を実施。13年2月期以前のEPSは遡及修正している。

想定株価レンジ 440円~ 600円

5百万株

100

200

300

400

500

600

5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5

26週線26週線

13週線13週線

13週平均線13週平均線出来高出来高

133133

544544

13週移動平均線 26週移動平均線 出来高(13週平均)

459円 454円 1,027,054株

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本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。 (2/3)

Morningstar Equity Research Report 2013.5.8

クリーク・アンド・リバー社 (4763・JASDAQ)

リスク要因

当社が提供するプロフェッショナル分野に特化した人材サービスの需要は強く、一般的な人材派遣などに比べて安定感はあるが、クリエイティブ、医療、IT・法曹・会計などの各分野の業界動向・市場環境によっては、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性がある。また、提供するサービスの内、人材派遣サービスについては労働者派遣法に基づいた一般労働者派遣事業として、また人材紹介サービスは職業安定法に基づいた有料職業紹介業として許可を受けており、これらの法的規制に変更等があった場合、影響を受ける可能性がある。

■ 会社概要

「クリエイティブ」「医療」「IT」「法曹」「会計」といったプロフェッショナル分野に特化したエージェンシー(人材の紹介・派遣)事業を主力としている。右図のように、各分野において多数のプロフェッショナルを“ネットワーク”していることが強み。これらの分野のプロフェッショナルは独立志向が強いが、当社のネットワークを利用することで、個々の特性に合った仕事を選定・確保でき、当社としてはクライアントからの多様な需要に対応できる体制を構築している。売上高構成としては、エージェンシー事業が59%(うち派遣が47%、紹介が12%)と多いが、プロフェッショナルを組み合わせてプロジェクトを組成(テレビ番組、映画、Webサイトの制作等)するプロデュース(請負・アウトソーシング)事業も38%を占める(13年2月期実績)。プロフェッショナルを組織化して対応しており、この面では制作会社に近い。ほかには、海外出版エージェンシー、電子書籍取次、SAP事業など、プロフェッショナルの持つ知的財産を収益化するライツマネジメント(知的財産)事業も手掛けている。

■ 事業環境と展望

各分野における状況は、主力のクリエイティブ分野では、当社グループ所属のクリエイターが国内のテレビ番組全体の45%、WEBサイト6,000サイト以上、ゲーム300タイトル以上の制作に携わっている。一方、韓国におけるテレビ局でのシェアも約80%と圧倒的。医療分野では、日本全国の医師数の約40%をネットワークしており、国内の医療機関のほとんどと取引している。法曹分野でもネットワークする弁護士数は全国の弁護士数の10%を超えている。こうしたプロフェッショナルな分野の需要は堅調であり、ネットワークの拡大が成長に繋がりやすい。さらに、プロデュース事業やライツマネジメント事業を手掛けることで収益機会の拡大が期待される。ファッション・デザイナーや建築士など、対象とするプロフェッショナル分野の拡大も進めており、中期的な成長期待は大きい。

■ 株主優待無し

■ 配当の状況

1株当たり配当金

中間期末 期末 年間

12年2月期 実績 0円 200円 200円

13年2月期 実績 0円 400円 400円

14年2月期 会社予想 0円 4円 4円

株主還元

C&R グループのネットワーク

連結業績推移

14 ,513 14 ,992

13 ,04914 ,137

15 ,783

18 ,998

1 ,045

675

286

141

522495

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

08/2期 09/2期 10/2期 11/2期 12/2期 13/2期

(百万円)

0

200

400

600

800

1,000

1,200

(百万円)

売上高

営業利益

(5/2時点)

※13年3月1日付けで普通株式1株を100株に株式分割を実施。

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本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。 (3/3)

Morningstar Equity Research Report 2013.5.8

モーニングスター株式会社 調査分析部 株式分析室  アナリスト 藤井知明 03-6229-0810 [email protected]

クリーク・アンド・リバー社 (4763・JASDAQ)

クリーク・アンド・リバー(4763・JASDAQ)

AOI Pro.(9607・東1)

パソナグループ(2168・東1)

基本事項

株価 479円 711円 76,000円

投資単位 100株 100株 1株

最低投資金額 47,900円 71,100円 76,000円

決算月 2月 3月 5月

株価指標

PER(予) 18.7倍 10.4倍 81.3倍

PBR(実) 2.8倍 0.9倍 1.4倍

配当利回り(予) 0.8% 3.2% 1.3%

成長性

売上高成長率(予) 5.3% 19.1% 16.8%

営業利益成長率(予) 14.8% 20.1% 52.7%EPS成長率(予) 16.7% 19.9% 1,086.3%

収益性

売上高営業利益率(予) 6.0% 7.0% 1.4%

自己資本当期純利益率(実) 13.5% 7.2% 0.1%

総資産経常利益率(実) 16.5% 7.7% 3.2%

財務安定性

自己資本比率(実) 51.6% 46.2% 29.0%デット・エクイティ・レシオ(実) 10.8% 62.3% 64.3%

流動比率(実) 195.7% 154.0% 154.7%

競合他社比較(赤太字は競合他社に比べ優位な数値)

■ 成長性

14年2月期の連結業績予想は、会社計画で売上高が前年比5.3%増、営業利益が同14.7%増。ただ、13年2月期は売上高が前年比20.4%増、営業利益が同54.8%増と大幅な増収増益だったほか、事前の計画を上回って着地しており、 14年2月期の会社計画も保守的な印象がある。競合との比較では伸び率が低いが、AOI�Pro.はCM制作の需要回復が主因であり、パソナグループは前年が低調だった反動といった面が強い。当社は14年2月期で4期連続の増収増益予想で、売上高・利益とも過去最高を更新する見通しであり、成長性は高いと考えられる。

■ 収益性

14年2月期の売上高営業利益率は会社計画ベースで6.0%と、前年の5.5%から改善を想定。ただ、医療分野で営業基盤強化のための費用増を見込んでおり、実態としては、利益率はもう少し高めのイメージだ。競合比較では、パソナグループをはじめ人材派遣の大手企業の売上高営業利益率(予想)は総じて5%を下回るなど低めであり、当社の収益性は人材派遣よりもAOI�Pro.などのような制作会社に近い。一方、自己資本当期純利益率や総資産経常利益率は競合2社を大きく上回っており、資本面からみると、効率的な経営が行われていると考えられる。

■ 財務安定性

13年2月期の自己資本比率は51.6%と競合2社に比べて高い。有利子負債も少なく、デット・エクイティ・レシオや流動比率も競合2社に比べ良好な水準にある。特に大きな設備投資を必要としない業態でもあり、財務安定性に不安はない。

(5/2時点)

競合企業としては、映像制作会社としての比較という面から AOI Pro.( 9607)を、専門職派遣が伸長している人材派遣会社との比較という面からパソナグループ( 2168)を選定した。

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本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。

モーニングスター・エクイティ・リサーチレポートの読み方

(1)第三者機関として中立的な立場を重視 モーニングスター・エクイティ・リサーチレポートは、モーニングスターが位置する中立的な第三者としての立場を重要視し、客観的な比較・評価情報の提供に努めています。モーニングスターがカバーする全銘柄に対し、アナリスト個人の見解に加え、複数のアナリストから成る銘柄評価委員会の意見を反映し、投資判断・想定株価レンジ・業績予想を決定しています。

(2)カバー銘柄のユニバース カバー銘柄は下記対象銘柄から銘柄評価委員会が選出しています。

【銘柄選定基準】 ● アナリストのカバー率が低い国内新興市場上場銘柄 ● 個人投資家からの人気が高い銘柄(各オンライン証券

のデータを参考) ● 時価総額を考慮(50 億円程度以上を目安) ● 整理、監理銘柄や継続疑義、債務超過銘柄を除く

(3)3 段階の投資判断 カバー銘柄に対する投資判断は、モーニングスターの各アナリストによる調査・取材・分析を基に銘柄評価委員会の協議を経て決定しています。下記の基準を基に 3 段階(最上位から「BUY」(強気)、「HOLD」(中立)、「SELL」(弱気))で予測しています。

BUY (強気): 今後、半年間の株価推移が現値水準を15%以上上回ると予測される場合

HOLD (中立): 今後、半年間の株価推移が現値水準の-15%~+ 15%にとどまると予測される場合

SELL (弱気): 今後、半年間の株価推移が現値水準を15%以上下回ると予測される場合

 モーニングスターでは業績見通しや財務状況、株価の値動きなどに関する見解の変更により、機動的に投資判断を変更します。ただし、影響力のある、新しい情報が明らかとなり、判断に時間を要する場合には投資判断を「Under Review」(保留)とする場合があります。また、取引時間中の投資判断の変更は行いません。アナリストが退職した場合などは投資判断をいったん「Suspension」(停止)とする可能性があります。

(4)中期的な想定株価レンジ 向こう半年間で想定される株価のレンジを示します。株価指標などを用いた適正株価水準のほか、チャートのフシ目や直近の高値・安値、トレンドライン、移動平均線などテクニカル面や価格帯別出来高なども考慮して、中期的な上値メド、下値メドを決定しています。

■ アナリストコメント  直近の業績動向や事業環境について、取材に基づいた評価をコメントしています。投資判断の根拠や業績予想に対する見方、今後の事業展望などを記載し、株式投資をするうえで最も重要な情報を掲載しています。また、読みやすさを考慮してテーマごとに 2 ~ 4 つのパラグラフにまとめているほか、重要なポイントを太字で強調しております。

■ 業績動向  通期決算の実績 2 期分と会社予想、およびモーニングスターの独自予想を今期、来期の 2 期分掲載しております。各銘柄への取材に加え、四半期毎での過去の業績傾向やセグメント毎での分析に基づいて業績数値を予測しています。

■ 会社概要  各銘柄がどのようなビジネスを展開しているのか、どこに収益源があるのかなどを詳しく解説するほか、今後どの事業に力を入れていくのか、中期的にはどのような事業展開を図っていくのかなどの中期的な見通しも取材を踏まえて掲載します。

■ 事業環境と展望  各銘柄が属する業界について、足元の状況や将来の成長性などの観点から解説します。競合他社への取材も実施することで業界全体を多方面から捉えるほか、業界団体のデータなど具体的な数値も掲載します。

■ リスク要因  各銘柄が有するリスクを解説します。事業面でのリスクに加え、業績面や財務面、株式市場独自のリスクなども考慮して様々な角度から見たリスクを示します。

■ 成長性  今期会社計画の売上高成長率、営業利益成長率、EPS 成長率を競合他社と比較するほか、過去の経緯や主力事業の成長力などを評価します。

■ 収益性  今期会社計画の売上高営業利益率と前期実績の自己資本当期純利益率、総資産経常利益率を競合他社と比較するほか、過去からの収益性の変動などを評価します。

■ 財務安定性  前期実績の自己資本比率、デット・エクイティ・レシオ(=有利子負債/ 自己資本× 100)、流動比率(=流動資産 / 流動負債× 100)を競合他社と比較するほか、現預金やキャッシュフローなどの観点から財務安定性を評価します。

項目説明

特 徴