movable typeで作成したブログ記事のデザインの確認
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Movable Typeで構築されたサイトを更新する「CMSを導入すればサイトの更新が簡単にできますよ」
よく聞かれるフレーズですが、現実はなかなかそうもいかない場合が…
Movable Type(以下MT)で構築してあっても然りで、ブログ記事の作成を外部でということも…。
そういう場合、公開時にどのような見栄えになるのか、依頼主が確認することがあると思いますが、その確認をどのようにするかを考えてみました。
公開後のデザインの確認
通常の主な確認方法としては…1.MTのプレビュー機能で確認する 2.MTのプレビュー機能で表示させたページのキャプチャー画像で確認する
3.確認用のHTMLファイルを別途作成する
上記のような方法が考えられ、それぞれメリットとデメリットがあると思います。
公開後のデザインの確認
前述の3つの方法とは別にカスタムフィールドとアーカイブマッピングを利用して書き出し先を変更する方法を考えてみました。
カスタムフィールドを使って、公開前はベーシック認証等が掛かったディレクトリに書き出し、本番と同様のページを確認できるようにする。
依頼主がデザインを確認するにはURLとID、パスワードがあればよいので、プレビュー機能より簡単にアクセス出来て、確認が比較的容易にできる。
何よりも本番と同じテンプレートで書き出すので、本番と同じページを確認できる。
カスタムフィールドとアーカイブマッピングを使って書き出し先を変更する
カスタムフィールドとアーカイブマッピングを使って書き出し先を変更する
概要1.ブログ記事にドロップダウンのカスタムフィールドを追加して、オプション項目に非公開(作成中用)、限定公開(依頼主チェック用)、公開(公開用)の値を作成する。
2.「アーカイブテンプレート:記事」テンプレートのアーカイブマッピングにカスタムフィールドのオプションに設定した値でディレクトリができるように設定する。
1.ブログ記事にドロップダウンのカスタムフィールドを追加します。ドロップダウンの選択項目としてオプション欄に非公開(作成中用)、限定公開(依頼主チェック用)、公開(公開用)の値を作成します。
ドロップダウンには「非公開」「限定公開」「公開」の3パターンを作成。
2.「アーカイブテンプレート:記事」テンプレートのアーカイブマッピングに非公開(作成中用)、限定公開(依頼主チェック用)、公開(公開用)のそれぞれが選ばれている時の書き出し先を設定する。
詳細は次ページ
アーカイブマッピングの設定アーカイブマッピングにカスタムフィールドの値で書き出し先が変わるように以下を設定します。(実際には改行せずに1行で設定します)
<mt:If tag="EntryDataAccesscontrol" eq=“非公開"> secret/<mt:EntryID>.html<mt:ElseIf eq="限定公開"> members/<mt:EntryID>.html<mt:Else eq="公開"> open/<mt:EntryID>.html </mt:If>
非公開の場合の書き出し先
限定公開の場合の書き出し先
公開の場合の書き出し先
各カスタムフィールドの値で書き出し先は以下のようになります。非公開(secret)、限定公開(members)のディレクトリにはベーシック認証を設定して、管理用のディレクトリとして使います。※エントリーIDが9715のブログ記事の場合
「非公開」を選択した場合のURL【ベーシック認証あり】 http://ブログのURL/secret/9715.html
「限定公開」を選択した場合のURL【ベーシック認証あり】 http://ブログのURL/members/9715.html
「公開」を選択した場合のURL http://ブログのURL/open/9715.html
作成中のカスタムフィールドの値は「非公開」を選択してブログ記事を作成します。依頼主にデザインの確認依頼をするときはカスタムフィールドの値を「限定公開」にしてブログ記事を更新します。
ブログ記事はベーシック認証が掛かったディレクトリに書き出されます。URL・ID・パスワードを伝えることでデザインの確認ができます。
確認でOKが出たらカスタムフィールドの値を「公開」にして更新すると一般に公開されます。
ステータスは常に 「公開」にしておく
注意点MTの公開欄のステータスは常に「公開」にしておく必要があります。
カテゴリーアーカイブ、RSSフィードなどにリンク等が書き出されないようにテンプレートを修正する必要がある。もしくは非公開、限定公開の場合は「Comming Soon!!」などと出るようにする。
外部サイトに更新通知(Ping)を送信しないようにしておく必要がある。
ワークフロー的に使ってみる
カスタムフィールドの値によって書き出し先を変更したり、アクセスコントロールできることを利用して、カスタムフィールドのドロップダウンで、担当者を選択できるようにすることで簡易的なワークフローのような使い方も出来るかなと思い考えてみました。
基本的には前述の「非公開、限定公開、公開」のやり方と同じです。
ワークフロー的に使ってみる
概要1.エントリー記事にドロップダウンのカスタムフィールドを追加して、ドロップダウンの選択項目としてオプション欄にチェック担当者(担当者,課長,部長)と公開用(公開)の値を作成する。
2.「アーカイブテンプレート:記事」テンプレートのアーカイブマッピングにカスタムフィールドの値でディレクトリを振り分けられるように設定する。
ワークフロー的に使ってみる
概要1.エントリー記事にドロップダウンのカスタムフィールドを追加する。ドロップダウンの選択項目としてオプション欄に担当者,課長,部長(チェック担当者用)と公開(公開用)の値を作成する。
ドロップダウンには「担当者」「課長」「部長」「公開」の4パターンを作成。
2.チェック担当者(担当者,課長,部長)が選ばれている時と、公開用(公開)の値が選ばれている時の書き出し先を設定する。担当者、課長、部長、公開の4パターンで書き出し先を変更することもできますが、今回は「公開」と「下書き(担当者,課長,部長が選ばれている場合)」の2パターンで設定しました。
アーカイブマッピングの設定アーカイブマッピングに以下を設定します。(実際には改行せずに設定します)
<mt:If tag="EntryDataWorkflow" eq="公開"> publish/<mt:EntryID>.html<mt:Else> draft/<mt:EntryID>.html </mt:If>
下書きのディレクトリ draft にはベーシック認証をかけておきます。これで draft の中に担当者が割り振られたブログ記事が書き出されますが、このままではブログ記事に誰が割り振られているのかわかりづらいので、プラグインを使ってわかりやすくします。
公開の場合の書き出し先
下書き(担当者、課長、部長)の場合の書き出し先
ブログ記事に割り振られた担当者が分かりやすくなるように、下記の2つのプラグインを使って管理する方法をそれぞれ考えてみました。
CustomFieldsListing 藤本 壱 氏作インストールして一覧表示させる項目の表示・非表示を選択するだけなので手軽に使えます。http://www.h-fj.com/blog/archives/2011/06/13-103209.php
MappingBasedArchive 天野 卓 氏作カスタムフィールドの値ごとにアーカイブファイルを作成することができます。http://blog.taaas.jp/mappingbasedarchive/
インストールするプラグイン
CustomFieldsListingを利用するまずはCustomFieldListingから。
複数の担当者がチェックをするので、担当者ごとにエントリー記事の管理をしやすくするため、藤本 壱 氏のプラグイン CustomFieldsListing をインストールします。
プラグイン CustomFieldsListing http://www.h-fj.com/blog/archives/2011/06/13-103209.php
ワークフロー的に使ってみる(1)
CustomFieldsListingを利用する追加したカスタムフィールドの項目名をクリックすることでソートすることができます。
また自分のフィルタを作成することで、担当のブログ記事だけに絞ることも簡単にできます。
ワークフロー的に使ってみる(2)
MappingBasedArchiveを利用するMappingBasedArchiveを使う場合
天野 卓 氏が公開しているプラグイン MappingBasedArchive を利用するとカスタムフィールドの値ごとにアーカイブファイルを作れるので、管理者別のブログ記事リストページが作成できます。
プラグインの詳細は下記ページをごらんください。 MappingBasedArchive - 出力パスを基準にアーカイブするプラグインhttp://blog.taaas.jp/mappingbasedarchive/
MappingBasedArchiveを利用するプラグインをインストールして新規のアーカイブテンプレートを「ブログ記事リスト」で作成します。
アーカイブマッピングの種類をプラグインで追加された「パス別」という項目にして、追加ボタンで追加します。
MappingBasedArchiveを利用する新しく作成した担当者ごとにブログ記事リストページを作成するテンプレート例<h1> <mt:Entries lastn="1"><mt:EntryDataWorkflow></mt:Entries>のページ</h1><mt:Entries> <p> <a href="<mt:EntryPermaLink>"><mt:EntryTitle></a><br /> <a href=“<mt:CGIPath>mt.cgi?__mode=view&_type=entry& blog_id=<mt:BlogID>&id=<mt:EntryID>”>管理ページへアクセスする </a> </p> </mt:Entries>
MappingBasedArchiveを利用するブログを再構築すると担当者別一覧のページが作成されます。 アクセスすると、下記のような各担当者がチェックする必要のあるエントリーが一覧表示されます。
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