mrのq＆a (7116)最終版...
TRANSCRIPT
「ＭＲＩのＱ＆Ａ」
2014 年 3 月
一般社団法人 日本画像医療システム工業会
標準化部会標準化委員会
サイト設備設計Ｇ
一般社団法人日本画像医療システム工業会規格
制 定 ２０１４年 ３月１１日
ＪＥＳＲＡ ＴＲ－００４１-2014
序文
て今や
や理解
１．適
ただ
２．
関係者
する知
３．用
（１）
「Ｍ
ＲＩ装
（２）
すが、
当サ
Ｉ装置
お答
で出て
る方々
また、
12 月
磁気共鳴
や必要不可欠
解を深めて頂
適用範囲
し、医学上の
目的 ＭＲ
者、病院に従
知識や理解を
用語の定義
）磁気共鳴現
ＲＩ装置」、
装置」を使用
）一般的に自
、同義語であ
サイト設備設
置とＭＲＩ施
えするよう
てくるような
々ばかりでな
、当グループ
JIRA 発行）
「ＭＲＩ
鳴画像診断装
欠な装置とな
頂く為に「Ｍ
この規格は
の研究に使用
ＲＩは施設の
従事する施設
を深めて頂く
本Ｑ＆Ａ
現象を用いて
「ＭＲ装置」
用します。
自然科学では
ある為、本Ｑ
設計Ｇでは、
施設に対する
「Ｑ＆Ａ」の
な疑問やＭＲ
なく、医療従
プ発行の JES
も御参照く
ＩのＱ＆
装置（以下、Ｍ
なっています
ＭＲＩのＱ＆
は、医療用Ｍ
用することを
の環境に影響
設課担当者、
く事を目的と
Ａで用いる主
て画像を得る
等表記は違
は「超伝導」、
Ｑ＆Ａでは
ＭＲＩ装置
る疑問を様々
の形で取りま
ＲＩに係わる
従事者の方々
SRA X-0090
ください。
＆Ａ」の作
一般
ＭＲＩ装置と
す。そこで、
＆Ａ」を作成
ＭＲＩ装置
を目的にした
響されるもの
医療従事者
とします。
主な用語の定
る方法は「Ｍ
違うが同義語
、産業技術で
「超電導」を
置メーカや関
々な実務体験
まとめました
る話題につい
々にも参考に
「磁気共鳴画
作成に当
般社団法人日
サイ
と言う）は、
ＭＲＩ装置
成しました。
（３．用語の
たＭＲＩ装置
のである為、
者に対し、Ｍ
定義は、次の
ＭＲＩ」、「Ｍ
である為、本
では「超電導
を使用します
関連機器工事
験から集大成
た。特に、Ｍ
いてもふれて
にしていただ
画像診断装置
20
当たって 本画像医療
標準化部
イト設備設計
医療の画像
置とＭＲＩ施
の定義参照）
置には適用し
設計事務所
ＭＲＩ装置と
のとおりです
Ｒ」、その画
本Ｑ＆Ａでは
導」の表記が
す。
事会社の専門
成し、よく尋
ＭＲＩ施設の
ているので、
だければ幸い
置施設の安全
014・3・11
療システム工
部会標準化委
計 G（WG-7
像診断分野に
施設に関する
に適用しま
しません。
所の設計者、
ＭＲＩ施設
す。
画像を得る装
は「ＭＲＩ」、
が用いられて
門家を集め、
尋ねられる疑
の建設に至る
建築に携わ
いです。
全基準」（200
1
業会
員会
116）
おい
知識
す。
建築
に関
装置は
、「Ｍ
いま
ＭＲ
問に
過程
られ
01 年
ＭＲ
Ｑ－
Ｑ－
Ｑ－
Ｑ－
ＭＲ
Ｑ－
Ｑ－
Ｑ－
Ｑ－
ＭＲ
Ｑ－
Ｑ－1
ＭＲ
Ｑ－1
Ｑ－1
Ｑ－1
Ｑ－1
ＲＩの基礎に
１．MRI 装置
２．MRI 装置
３．MRI 装置
４．MRI 装置
ＲＩ装置の構
５．超電導磁
６．超電導
（冷凍機
７．MRI 装置
８．MRI 装置
ＲＩの撮影に
９．MRI 装置
10．MRI 装置
ＲＩ施設の設
11．MRI 装置
のでしょ
12．テナン
置導入計
13．MRI 装置
14．MRI 撮影
について
置を導入する
置はなぜ電波
置はなぜ体内
置とＸ線 CT 装
構造につい
磁石型 MRI と
MRI 装置と液
機と冷水装置
置はなぜ常時
置はなぜ撮影
について
置にはなぜ様
置の検査時間
設置計画に
置はなぜ磁性
ょうか？
ト（ビル診療
計画の注意点
置の搬入・据
影室はどうし
目
る場合に必要
波と磁気を使
内を見ること
装置との違い
いて
と永久磁石型
液体ヘリウム
置の必要性・
時「シュッコ
影中に大きな
様々な撮影用
間はどれくら
について
性体（車・電
療所）や病院
点について教
据付時の注意
して電波シー
要な施設の基
使用するので
とができるの
いはなんでし
型 MRI の違い
ムの関係につ
・クエンチ現
コン、シュッ
な音が出るの
用コイルと言
らいかかるで
電車等）や電
院既設部屋
教えて下さい
意点について
ールドや磁気
次
基本構造を教
でしょうか？
のでしょうか
しょうか？
いはなんでし
ついて教えて
現象・液体ヘ
コン」とい
のでしょうか
言われる物が
でしょうか？
電源（送電線
（他室を MRI
い。
て教えて下さ
気シールドが
えて下さい。
？
しょうか？
て下さい。
ヘリウム容器
う音が出るの
？
あるのでし
・架線等）の
撮影室へ改
い。
必要なので
。
器等について
のでしょうか
ょうか？
の影響を受け
改修）への MR
しょうか？
）
か？
ける
RI 装
Ｑ－15．MRI 撮影室のシールド性能要求レベルはメーカ毎で違いはありますか？
Ｑ－16．各設備の電波シールド処理方法を教えて下さい。
Ｑ－17．MRI 装置を設置する為に床の補強を検討していますが鉄骨材を使用しても問題
ないでしょうか？
Ｑ－18．MRI 撮影室に使用する建築部材・設備機器で磁性体（ビス・金具等）が含まれて
いるものがありますが問題ないでしょうか？
Ｑ－19. MRI 撮影室にはなぜ酸素センサや酸素濃度計が必要なのでしょうか？
Ｑ－20．MRI 撮影室の騒音・振動に対する対策は必要ですか？
Ｑ－21．MRI 装置用電源接地に対する指針はありますか？
Ｑ－22．MRI 撮影室の空調設備について教えて下さい。（施工上の注意点）
Ｑ－23．MRI 機械室は異なる装置メーカと共用することは可能でしょうか？
Ｑ－24．ヘリウム排気管について教えて下さい。
（ヘリウムガス排気口設置位置の注意点や材質・形状について）
Ｑ－25．MRI 撮影室の照明仕様について教えて下さい。
Ｑ－26．MRI 撮影室の入口扉上部に設置されている「磁場発生中」表示灯はなぜ常時点灯
しているのでしょうか？
Ｑ－27．MRI 撮影室に設置する「非常用照明」について機種指定はありますか？
Ｑ－28．MRI 撮影室に設置する「火災報知器」について機種指定はありますか？
Ｑ－29．MRI 撮影室に「非常放送設備（非常警報設備）」を設けたいのですが大丈夫でしょ
うか？
Ｑ－30．MRI 装置を新設する場合の装置用電源設備は施工上どのタイミングで必要でしょ
うか？
Ｑ－31．MRI 撮影室に設けるシールド扉の開け方に規制はありますか？
Ｑ－32．MRI 撮影室を計画するにあたり何か法規的規制はありますか？
ＭＲＩ装置導入後の運用管理について
Ｑ－33．MRI 撮影室へ入室する時に注意すべき点はなんでしょうか？
Ｑ－34．吸着事故防止対策として磁性体（図３１参照）を検知できる検知器はないでし
ょうか？
Ｑ－35．万が一磁性体（図３１参照）が MRI 装置に吸着されてしまった場合の対処方法
を教えて下さい。
Ｑ－36．立入制限区域の設定について教えて下さい。
Ｑ－37．MRI 装置の更新を考えています。既設 MRI 装置の搬出方法を教えて下さい。
Ｑ－38．MRI 撮影室の電波シールド扉に使用されているフィンガーと呼ばれている部材は
なぜ必要なのでしょうか？
Ｑ－39．MRI 装置や MRI 撮影室（シールドルーム）の定期点検の重要性について教えて下
さい。
Ｑ－40．病院施設が停電した場合、MRI 装置側の対策は必要でしょうか？
また、変電設備の定期点検等で停電する場合の事前対策は必要でしょうか？
1
Ｑ－１. MRI 装置を導入する場合に必要な施設の基本構造を教えて下さい。
Ａ－１
MRI 施設の基本構造は MRI 撮影室＋操作室＋機械室＋前室で形成されており、図１は基
本構造を図示したもので、各室の配置関係が分かるようになっています。
また、図２，図３は各視点からみたパース図となっており、電波シールド・磁気シール
ドの他、ヘリウム排気管・空調設備・冷水装置（チラー）、照明など、設計及び運用上必要
と思われる代表的な構成を記載していますので、以降の設問に出てくる「用語」と下図の
名称を照らし合わせて頂けると分かりやすいと思います。
図１）MRI 施設の基本構造平面図
2
図２）視点Ａから見た基本構造立面図
図３）視点Ｂから見た基本構造立面図
図１，２，３
日本磁気共鳴医学会 安全性評価委員会監修 MRI 安全性の考え方 学研メディカル秀潤社 2010 より
Ｑ－
Ａ－
MRI
報を得
を出す
と磁場
Ｑ－
Ａ－
磁気
間と呼
タで生
な角度
－２. MRI 装
２
I 装置は人体
得ています。
す磁気共鳴現
場を使用して
－３．MRI 装
３．
気共鳴現象か
呼ばれる磁気
生体情報（組
度から観察す
装置はなぜ
体の中の様子
。プロトンは
現象と呼ばれ
ています。
装置はなぜ体
から得られる
気共鳴特有の
組織の違い）
することがで
電波と磁場
子を見るため
は磁場の中に
れる性質をも
体内を見る
る信号は、体
の違いが現れ
と位置情報
できます。
3
場を使用す
めに、体内の
に置いたとき
もっています
ることがで
体内の臓器や
れます。体内
報に変換し断
るのでしょ
の水分や油分
きに一定の周
すので、この
注
きるのでし
や場所、病変
内から得られ
断面画像にす
ょうか？
に含まれるプ
周波数の電波
の現象を利用
注）プロトン
しょうか？
変部分により
れた信号の違
するため、体
プロトンか
波に共鳴して
用するために
ン＝水素の原
水分量や緩
違いをコンピ
体内の様子を
ら情
信号
電波
子核
緩和時
ュー
様々
4
Ｑ－４．MRI 装置と X線 CT 装置との違いはなんでしょうか？
Ａ－４．
MRI 装置と X線 CT 装置の違いについてまとめましたのでご参照願います。
MRI装置 X線CT装置
・撮影方法 電波と高磁場を使用 X線を使用
・被曝の有無 放射線被曝なし 放射線被曝あり
頭部：脳血管性疾患（脳梗塞）、腫瘍性疾患、変性・脱髄性疾患、先天性疾患
頭部：出血性病変、脳血管性疾患（脳動脈瘤）、腫瘍性疾患
胸部：解離性大同脈、肺野腫瘍性病変、乳癌等胸部：腫瘍性病変、び漫性肺疾患、肺塞柱、冠動脈（石炭化、狭窄）、大動脈疾患
腹部：肝細胞癌、総胆管結石、のう胞等 腹部：腫瘍（肝臓、膵胆道系）、嚢胞性疾患、大腸
骨盤部：筋腫、のう胞、癌、結石等 骨盤部：腫瘍、結石等
脊椎：ヘルニア、脱髄、炎症性疾患 脊椎：側湾症、変性性疾患
四肢・関節・骨・軟部：靭帯断裂、半月板損傷、腱板断裂、軟部腫瘍等
四肢・関節・骨：骨病変、腫瘍、血管性疾患（閉塞性動脈硬化症、下肢静脈血柱）、炎症
・撮影断面 任意の断面（縦・横・斜め）で撮像可能 横断面
・撮影のコントラスト やわらかいのもが得意 硬いものが得意（骨等）
・検査時間 15～30分程度 5～10分程度
・撮像時間画像の種類により、数秒～10分以上など、さまざま
（撮影時間が長い為、動きに弱い）0.5秒～20秒程度
・シールド工事 電波シールドと磁気シールド X線シールド（X線防護）
MRI装置とX線CT装置の比較
・どのような病気の発見に優れているか
Ｑ－
Ａ－
超電
Ｑ－
Ａ－
★超電
超電導
導状態
の中で
－５．超電導
５．
電導磁石型
－６．超電導
（冷凍
つ
６．
電導 MRI 装置
導 MRI 装置内
態となる）を
で冷却されて
導磁石型 MR
MRI と永久磁
導 MRI 装置
凍機と冷水
ついて）
置と液体ヘリ
内部は、コイ
を使用し、当該
ています。K
RI と永久磁
磁石型 MRI の
置と液体ヘリ
水装置の必要
リウムの関係
イル線材とし
該線材の超電
K：ケルビン
5
磁石型 MRI
の違いについ
リウムの関
要性・クエ
係
してニオブチ
電導状態を保
（温度測定単
の違いはな
いてまとめま
関係について
エンチ現象
チタン（NbTi
保つ為、液体
単位）℃＝K
なんでしょ
ましたのでご
て教えて下
・液体ヘリ
、9.3K=-263
ヘリウム（沸
K - 273.15
ょうか？
ご参照願いま
下さい。
ウム容器等
3.9℃以下で
沸点 4K=-268
す。
等に
超電
℃）
★冷凍
冷凍
部の
をコー
るこ
凍機
転に
減させ
合わせ
★クエ
MRI
れが何
例えば
電流が
膨張率
（3Tの
ガスが
あるの
★液体
近年
います
ウム容
します
必要
検口
よって
検討
文献
日本磁
図７，
日本磁
凍機と冷水装
凍機は、機械
コールドヘッ
ールドヘッ
とで、液体ヘ
を運転してい
より多量の熱
せることが必
せ願います。
エンチ現象１
I装置は、電
何らかの原因
ば、停電や金
が熱に変わる
率は約700倍
のMRI装置は
が急激に発生
ので、安全対
体ヘリウム容
年の冷凍機技
すがやはり、
容器（非磁性
すが、上部に
となります。
(60 cm 推奨
て異なるため
を行う必要も
１）２）
磁気共鳴医学会
８
磁気共鳴医学会
装置の必要性
械室に設置さ
ッドに分けら
ド内で断熱膨
ヘリウム層ヘ
いる場合には
熱が発生しま
必要になりま
。 １）
電磁コイルを
因で常電導状
金属吸着など
る事で液体ヘ
倍で、充填量
は1.5TのMRI装
生します。そ
対策を講じな
容器及び充填
技術のめざま
、何度かの液
性材）と MRI
に挿入するた
。そのため、
奨)を設けます
め、液体ヘリ
もあります。
安全性評価委員
安全性評価委員
性について
される高圧ガ
られます。動
膨張させ、得
ヘの熱侵入を
は、液体ヘリ
ますので、水
ます。冷凍機
を超電導状態
状態に遷移し
どで急激に磁
ヘリウムが気
量は装置メー
装置よりも多
それがMRI撮影
なければなり
填について２
ましい発展に
液体ヘリウム
I装置を接続
ためには液体
十分な高さ
す。又、液体
リウム取扱会
員会監修 MRI 安
員会監修 MRI 安
6
ガスを送る圧
動作としては
得られる低温
を防ぎ、液体
リウムの補充
水循環式によ
機と冷水装置
(-269 ℃)ま
し磁場が消失
磁場が変わる
気化され、ク
カの仕様やM
多い）が、
撮影室に漏出
りません。）
に伴い、液体
ムの補充が必
続させるパイ
体ヘリウム容
さが得られる
体ヘリウム容
会社に確認の
安全性の考え方
安全性の考え方
圧縮機と MRI
は圧縮機より
温を MRI 装置
体ヘリウムの
充は 1年以上
よる冷水装置
置の仕様につ
まで液体ヘリ
失してしまう
ると電気抵抗
クエンチがお
MRI装置の磁
大の条件が
してしまった
体ヘリウムの
必要となりま
イプ（トラン
容器の倍以上
るよう MRI 撮
容器のサイズ
の上、シール
方 学研メディカ
方 学研メディカ
装置に設置
送られた高
置の熱輻射シ
の消費量を低
上不要になり
置を設置し、
ついては装置
ウムで冷却
う現象をクエ
抗が変化し、
おこります。
磁場強度によ
が揃った場合
た場合には酸
のボイルオフ
ます。補充の
ンスファーチ
上の高さ（作
撮影室以外の
ズは装置メー
ルド扉のサイ
カル秀潤社 2010
カル秀潤社 201
置されている
高圧ヘリウム
シールドに供
低減させます
ます。冷凍
冷凍機発熱
置メーカへお
却しているが
エンチといい
コイルを流
ヘリウムの
よって異なり
合は約1,000
酸欠事故の恐
フ比率が向上
の際は、液体
チューブ）を
作業スペース
の前室や廊下
ーカや容器容
ズや搬入経
より
10 より
冷却
ガス
供給す
す。冷
凍機運
を低
問い
、そ
います。
れる
気化
ます
ｍ3の
恐れが
上して
体ヘリ
装着
）が
下に点
容量に
経路の
Ｑ－
Ａ－
超電
す。ま
この液
ッサー
コン」
Ｑ－
Ａ－
体内
とな
る際の
ガン」
Ｑ－
Ａ－
MRI
す。受
信号の
るので
－７．MRI 装
しょう
７．
電導 MRI 装置
また、超電導
液体ヘリウム
ーにより常時
」といった断
－８．MRI 装
８．
内臓器の位置
ります。MRI
の大きな力に
」「ビービー
－９．MRI 装
うか？
９．
I 撮影のとき
受信コイルは
のため、よ
で、部位ごと
装置はなぜ常
うか？
置は強力な磁
導素材は極低
ムを冷却する
時冷却が行わ
断続的な音と
装置はなぜ撮
置情報等を得
I 装置内部に
によって振動
ービー」「ダダ
装置にはなぜ
？
きには、頭部
は MRI 信号の
り良い画像を
とに 適な大
常時「シュ
磁場を使うた
温を保つ必要
るために超電
われています
となっている
撮影中に大
得る為には、
に取り付けら
動してしまい
ダダダ」とい
ぜ様々な撮
部や脊椎、腹
の検出器にあ
を得るには、
大きさや形状
7
ュッコン、
ため、超電導
要があり、常
電導 MRI 装置
す。このコン
るのです。
大きな音が
磁場の強さ
られた「傾斜
います。その
いった様々な
撮影用コイ
腹部など、撮
あたり、体内
出来るだけ
状を考慮して
シュッコン
導素材を使用
常に液体ヘリ
置には冷凍機
ンプレッサー
出るのでし
さや向きが変
斜磁場コイル
のため、撮影
な大きな音が
ルと言われ
撮影部位に応
内から得られ
け検出器を撮
て様々なコイ
ン」という
用したコイル
ウムで冷却
機が取り付け
ー音が「シュ
しょうか？
変動する「傾
ル」は、磁場
影の仕方によ
が発生するの
れる物があ
じた受信コイ
れる MRI 信号
撮影部位に近
イルを使用し
音が出るの
ルを使用して
却されていま
けられ、コン
ュッコン、シ
傾斜磁場」が
場を高速に切
よって「ガン
のです。
るのでしょ
イルを装着
号は非常に微
近づける必要
しているので
ので
いま
す。
プレ
ュッ
必要
替え
ガン
ょ
しま
微弱な
があ
す。
8
Ｑ－１０．MRI 装置の検査時間はどれくらいかかるでしょうか？
Ａ－１０．
一件の検査時間の目安としては 15～30 分が妥当だと思います。
撮影の部位や画像種類によって、一つの撮影に 20 秒～5分程と大きな差が有ります。
また、撮影の断面や画像種類の組合せが必要なため、3～6回程度の撮影が行われます。
詳細は下記を参照願います。
・頭部：横断像メイン－撮影回数 5回位、MR アンギオ付きで 15 分位
・脊椎：縦切りと横断面－撮影回数 4回位、20 分位
・腹部：横断面メイン－息止めで行うので、20 秒×6回位＋造影 15 分位など
・救急の場合：撮るものを絞って 8分位
Ｑ－１１．MRI 装置はなぜ磁性体（車・電車等）や電源（送電線・架線等）の
影響を受けるのでしょうか？
Ａ－１１．
MRI 装置で使用している磁石は、非常に高い磁場の均一性を保っていますが、この磁
場の強さが乱れた状態では、体内の位置情報が正しく表示されなくなります。
・磁場の均一性が乱れる要因
車や電車は磁性体を多く含んでいるため、MRI 装置の設置場所の近くを通過すると MRI 装
置の磁場がこの磁性体に引き寄せられる事で磁場の均一性が乱れ、位置情報が正しく表示
されなくなり、画像に影響が出てしまいます。また、高圧線や電源線なども電線周囲の渦
電流による磁場が発生するため、画像に影響が出てしまうことがあります。
よって、MRI 装置の設置場所の近くに上記のような環境が存在する場合は事前環境測定が
必要となります。
Ｑ－１２．テナント（ビル診療所）や病院既設部屋（他室を MRI 撮影室へ改修）
への MRI 装置導入計画の注意点について教えて下さい。
Ａ－１２．
床の耐荷重・耐振動・騒音・躯体の磁性体重量・搬入経路・ヘリウム配管経路及び放出
位置・階高・周囲への漏えい磁場・周囲からの変動磁場の影響等を考慮する必要がありま
すので、現場調査が重要となります。
9
Ｑ－１３．MRI 装置の搬入・据付時の注意点について教えて下さい。
Ａ－１３．
★搬入について
MRI 装置が数トン～数十トンの重量物のため、クレーンの作業スペース、搬入経路の床耐
荷重や開口の大きさを考慮する必要があります。クレーン作業による騒音が発生しますの
で、休日・夜間作業の時間設定は注意が必要となります。
★据付について
磁場立上げ後は常時磁場が発生していますので、稼働中と同様、磁性体（図３１参照）の
持ち込み禁止、関係者以外は立ち入りとなり、建設の残工事などの作業はできません。ま
た、調整中にクエンチ現象が起こることもありますので、立入禁止標示板等での注意喚起
が必要です。（図１９参照）
Ｑ－１４．MRI 撮影室はどうして電波シールドや磁気シールドが必要なので
しょうか？
Ａ－１４．
★電波シールド
・外来電波による MRI 装置への影響
ある一定の周波数帯域の外来電波が MRI 撮影室内へ侵入すると、画像歪みや画像ノイズの
発生原因となるので、その電波侵入を防ぐためです。
・MRI 装置による周辺機器への影響
MRI 装置が発生する電波（高出力パルス）が周辺機器の動作に影響を与えてしまうので、
その電波が MRI 撮影室外への漏洩を防ぐためです。
下記に代表的な電波シールド工法を示します。
・築造方式
下地材は木材を使用し、銅箔（0.07 mm）を溶接工法（半田付け）にて施工する工法です。
・パネル方式
鋼板を工場でパネル加工したものをモジュール単位で組立てる組立工法です。
★磁気シールド
・外乱磁気ノイズによる MRI 装置への影響
MRI 撮影室の周囲に自動車・鉄道・エレベーターなど移動する大きな磁性体や、高圧送電
線・電気室などの磁場変動の発生源がある場合、それらが発生する磁気ノイズによって MRI
装置の磁場均一性が妨げられ画像に影響を与えるので、その磁場の侵入を抑えるためです。
・漏えい磁場の人体・周辺機器への影響
MRI 装置から出る強い磁場が人体・周辺機器（画像診断装置・電子機器等）に影響を与え
ないよう、一定範囲まで漏えい磁場を抑えるためです。
Ｑ－
Ａ－
装置
います
Ｑ－
Ａ－
★電気
電気配
それ
ルド
い。
★シー
建屋
止のた
図１０
日本磁
－１５．MRI
すか
１５．
置メーカ毎に
す。
－１６．各設
１６．
気配線処理
配線には様々
らを遮断して
を貫通させる
（図１０参照
ールドアース
と電気的に絶
ため１点接地
，１１
磁気共鳴医学会
撮影室の
か？
に設置基準が
設備の電波
々な電磁ノイ
て必要な周波
る場合は必ず
照）
ス
絶縁したシー
地として下さ
安全性評価委員
シールド性
が違いますの
波シールド処
イズが混在し
波数帯だけを
ず電磁ノイズ
ールド層は感
さい。（図１
員会監修 MRI 安
10
性能要求レ
ので、詳細に
処理方法を
しているため
を通過させな
ズを遮断させ
感電防止のた
１参照）
安全性の考え方
ベルはメー
については装
を教えて下さ
め、電波シー
なければなり
せるノイズフ
ための接地が
方 学研メディカ
ーカ毎で違
装置メーカへ
さい。
ールドを貫通
ません。そ
フィルターを
が必要であり
カル秀潤社 2010
いはありま
へお問い合わ
通する電気配
そのため電波
を経由させて
、更にノイ
より
ま
せ願
配線は
シー
下さ
ズ防
★配管
導電性
電波シ
要があ
導通性
また、
図１２
日本磁
Ｑ－
Ａ－
MRI
使用す
Ｑ－
Ａ－
電波
点検
但し、
備器具
管処理
性貫通物がシ
シールドを貫
あります。ヘ
性の高い鋼管
、この導波管
磁気共鳴医学会
－１７．MRI
して
１７．
I 装置の磁場
することは出
－１８．MRI
が含
１８．
波シールド層
口もアルミあ
、MRI 装置の
具については
シールド層に
貫通する場合
ヘリウム排気
管（導波管と
管はシールド
安全性評価委員
装置を設置
ても問題な
場均一調整（
出来ません。
撮影室に使
含まれてい
層より内側に
あるいはステ
の稼動時にお
は使用可能で
に接触すると
合は、その表
気管の場合は
という）を介
ド性能に応じ
員会監修 MRI 安
置する為に
ないでしょう
（シミング調
非磁性体
使用する建
るものがあ
については原
テンレス製の
おいて、外れ
です。（交換
11
と電波が漏れ
表層を伝搬す
は、電波シー
介在させなけ
じてその直径
安全性の考え方
に床の補強
うか？
調整）が出来な
（SUS 材等）
建築部材・設
ありますが
原則、非磁性
の点検口にな
れることのな
換するものは対
れてしまうた
するノイズ（
ールド層の貫
ければなりま
径や長さを検
方 学研メディカ
を検討して
なくなる為、
の補強方法
設備機器で
問題ないで
性体での施工
なります。
ない軽量建材
対応不可）
ため、導電性
（伝導ノイズ
貫通部と配管
ません。（図１
検討する必要
カル秀潤社 2010
ていますが
MRI 装置の
を検討して
磁性体（ビ
でしょうか
工になります
材（固定用ビ
性のある配管
ズ）を遮断す
管との間に電
１２参照）
要があります
より
が鉄骨材を使
の直下に鉄骨
ください。
ビス・金具等
か？
す。よって、
ビス・金具）
類が
する必
電気的
す。
使用
材を
等）
天井
や設
12
Ｑ－１９．MRI 撮影室にはなぜ酸素センサや酸素濃度計が必要なのでしょう
か？
Ａ－１９．
MRI 撮影室内にヘリウムガスが漏出した場合の酸欠事故を防止する為に酸素センサや酸
素濃度計を設置して常時監視できる仕組みになっています。大気中の酸素濃度は 20.9％で
すが、これが 18％まで下がると酸素濃度計（酸素モニタ）のアラームが作動し、医療従事
者に異常を知らせます。また、アラームと連動して自動的に緊急排気システムが作動する
仕組みにもなっています。 注）酸素濃度 18％以下の状態を酸素欠乏といいます。
Ｑ－２０．MRI 撮影室の騒音・振動に対する対策は必要ですか？
Ａ－２０．
MRI 撮影室及び機械室に配置される機器は騒音を発生させるため、当該室の壁（界壁）、
床、天井、建具や空調ダクト等への防音対策が必要となります。根本的な防音対策につい
ては、建物構造や周辺環境に合わせた建物側での対策が必要となりますので、発生騒音に
ついては装置メーカの設置計画資料をご参照の上、ご検討をお願い致します。
★各騒音・振動対策例
・MRI 撮影室：吸音材仕上げ・浮床構造
・界壁・間仕切壁・シールド建具：グラスウール充填（図１３参照）
・CPU 室：建具はセミエアタイト仕様以上
★特に注意を要する周辺環境
・病院：病室・読影室・カンファレンス室への影響
・テナントビル：他テナントへの影響
なお、屋外に設置する冷水装置（チラー）が含まれる場合は、冷水装置も騒音源となるた
め、周辺環境などを考慮の上、設置場所を検討願います。（冷水装置側での騒音対策には限
界があります）
Ｑ－
Ａ－
一般
装置は
安全確
としな
注）電
－２１．MRI
２１．
般的に、医用
は、病院電気
確保をはかる
なければな
電波シール
装置用電源
用室（診察・
気設備の安全
ることが規定
りません。
ドも接地（シ
源接地に対
検査・治療
全基準（JIS
定されていま
シールドアー
13
対する指針
・監視等の医
T 1022）に
ますので、各
ース）が必要
はあります
医療を行うた
により、所定
各 MRI 装置の
要です。
すか？
ための室）に
定の保護接地
の設置仕様に
に設置される
地を施し、使
に従った専用
る MRI
使用の
接地
Ｑ－
Ａ－
MRI
度変化
置メー
結露が
って、
転や単
MRI
せん。
フィル
なお
しなけ
図１４
日本磁
Ｑ－
Ａ－
MRI
など）
士を離
ては装
－２２．MRI
２２．
I 装置は精密
化により結露
ーカに空調条
が原因で電波
、MRI 装置が
単独空調シス
I 撮影室用の
。また、MRI
ルターを装着
お、MRI 撮影
ければなりま
磁気共鳴医学会
－２３．MRI
２３．
I 装置メーカ
）を満たす事
離す必要があ
装置メーカへ
撮影室の空
密機械である
露が発生した
条件を確認の
波シールド材
が設置される
ステムとする
の空調機は、
I 撮影室の空
着する必要が
時の患者の体
ません。（JI
安全性評価委員
機械室は異
カが要求する
事が出来れば
ある機種は、
へお問い合わ
空調設備に
るため、不適
た場合は機器
の上、適正な
材が劣化し、
る部屋の空調
る必要があり
磁場やノイ
空調開口部は
があります。
体温の上昇を
IS Z4951：2
員会監修 MRI 安
異なる装置
る設置条件（
ば、機械室の
他機種への
わせ願います
14
について教
適切な温湿度
器の破損に繋
な温湿度管理
シールド性
調設備は直接
ります。
イズの影響を
はノイズを遮
（図１４参照
を防ぐために
012 による）
安全性の考え方
置メーカと
（電源・空調
の共用は可能
の影響も考慮
す。
えて下さい
度管理は画像
繋がる可能性
理を計画しな
性能低下に繋
接外気を取込
を考慮した位
遮断しなけれ
照）
に MRI 撮影室
方 学研メディカ
共有するこ
調・耐磁性能
能です。ノイ
慮する必要が
い。（施工上
像に悪影響を
性があります
なければなり
繋がる可能性
まない構造
位置に設置し
ればならない
室の設定温度
カル秀潤社 2010
ことは可能
・メンテスペ
イズなどの影
がありますの
上の注意点
を与え、急激
す。よって MR
ません。ま
性もあります
とし、24 時
しなければな
いため、ハニ
度は 25 ℃以
より
でしょうか
ペース・搬入
影響でユニッ
ので、詳細に
）
激な温
RI 装
た、
す。よ
時間運
りま
カム
下に
か？
入
ト同
つい
Ｑ－
Ａ－
★ヘ
クエ
気口か
図１５
医用放
日本画
★ヘ
液体ヘ
約-20
般的に
気管
低温の
メーカ
－２４．ヘリ
（ヘ
２４．
リウム排気管
ンチ現象によ
から直接排出
放射線機器点検技
画像医療システム
リウム排気管
ヘリウムが気
00 ℃の超低
にステンレス
としては性能
のヘリウムガ
カで検討した
リウム排気
ヘリウムガ
管
より MRI 本体
出させるため
技術者認定講習会
ム工業会 医用放
管の形状・部
気化すると容
低温高圧力ガ
ス材としてお
能的に不適切
ガスの通過圧
た推奨径にて
気管について
ガス排気口設
体から発生す
めの排気管の
会 MR 装置専門
放射線機器安全管
部材について
容積比は 700
ガスとなりヘ
おります。尚
切かと思われ
圧力を考慮し
て施工をお願
15
て教えて下
設置位置の
する多量のヘ
のことです。
講習テキスト
管理センター，p
て
0 倍以上にな
リウム排気管
尚、ジャバラ管
れます。また
して適切な配
願いします。
下さい。
の注意点や材
ヘリウムガス
（図１５参照
p.151, p.152,
なります。そ
管を通過しま
管やスパイラ
た、MRI 装置
配管径を選定
材質・形状
スを、屋外の
照）
2006 より（一部
その気化した
ますので、超
ラル管は-20
置本体の破損
定する必要が
状について）
のヘリウムガ
部改訂）
たヘリウムガ
超低温排気管
00 ℃の超低
損を避けるた
があるので、
）
ス排
スは
は一
低温排
め極
装置
★ヘ
ヘリ
た場合
損を防
壁面に
ぐため
ヘリ
参照）
注）ヘ
説明が
★ヘ
ヘリ
程度）
装置
現象に
ウム排
装置メ
図１６
日本磁
リウムガス排
ウムガス排気
合及び低温と
防ぐために、
に窓や空調用
めに、ヘリウ
ウムガス排気
）
ヘリウムガス
が必要とな
リウムガス排
ウム排気口の
）を設置しま
とヘリウム排
によるヘリウ
排気口の下側
メーカに相談
，１７
磁気共鳴医学会
排気口の設置
気口の設置位
となった配管
、周囲への影
用吸気口（ガ
ウムガス排気
気口付近には
スは火災煙と
ります。
排気口の開口
の開口部には
ます。また、
排気管の間は
ウムガスの排
側にステンレ
談して下さい
安全性評価委員
置位置につい
位置は、放出
管や付着した
影響を考慮し
ガラリ等）が
気口から 3 m
は立入り禁止
と誤認される
口部の構造に
は外部からの
クエンチ現
はバーストデ
排気圧によっ
レス板を設け
い。
員会監修 MRI 安
16
いて
出されたヘリ
た液体に触れ
して 3 m 以上
がある場合は
m（上方の場
止の標示板を
る場合がある
について
の異物の侵入
現象により内
ディスクと呼
って貫通）が
ける等の工夫
安全性の考え方
ウムガス（約
れた場合の低
上離すことを
は、放出され
場合は 6 m）以
を取付けて下
るため、事前
入を防ぐため
部保温材やバ
呼ばれる板で
が飛び出る可
夫も必要です
方 学研メディカ
約-200 ℃）
低温やけどや
を目安としま
れたヘリウム
以上離した位
下さい。（図１
前に周辺住民
めに防鳥網（
バーストディ
で仕切られて
可能性があり
す。（図１７参
カル秀潤社 2010
を人が直接
や建物外壁材
ます。また、
ムガスの再入
位置を目安と
１６，１８，
民や所轄消防
（網目 10～1
ィスク破片
ており、クエ
ますので、
参照）詳細は
より
接浴び
材の破
同じ
入を防
とし、
１９
防への
5 mm
（MRI
ンチ
ヘリ
は MRI
17
図１８，１９
JESRA X-0090「磁気共鳴画像診断装置施設の安全基準」より
Ｑ－２５．MRI 撮影室の照明仕様について教えて下さい。
Ａ－２５．
★使用可能な照明
ハロゲンランプ・LED・クリプトン球が対応可能です。
注 1）LED についてはノイズ低減対策（電源部は MRI 撮影室外別置タイプ）されたもののみ
使用可能です。詳細については装置メーカへ確認願います。
注 2）LED は長寿命のため電球交換が少ないので、交換作業時の吸着事故リスクが大幅に低
減されます。
注 3）蛍光灯は画像に影響（ノイズ）が出るため使用不可能です。
★照度について
200 lx～500 lx が望ましいとされています。（JIS Z9110「照度基準」病院より）
注）手元が暗い場合はスポットライトを追加する等の工夫が必要です。
Ｑ－２６．MRI 撮影室の入口扉上部に設置されている「磁場発生中」表示灯は
なぜ常時点灯しているのでしょうか？
Ａ－２６．
MRI 装置は常時強い磁場を発生させているため、「磁場発生中」表示灯を設置して注意喚
起する必要があります。取付け位置は MRI 撮影室の出入口上部が一般的ですが、各自治体
によって解釈が異なる場合があるので、事前確認が必要です。また、「磁場発生中」表示灯
は常時点灯としなければなりません。（図２０参照）
ヘリウムガス排 気 口
危 険排気口に近寄らないで下さい。低温ガス、破片物が排気口から急に噴出する恐れがあります立入禁止
危 険排気口に近寄らないで下さい。低温ガス、破片物が排気口から急に噴出する恐れがあります立入禁止
図１８）排気口ラベル例 図１９）立入禁止標示板例
図２
JESRA
Ｑ－
Ａ－
非常
（図
注）M
２０
X-0090「磁気
－２７．MRI
か？
２７．
常照明のバッ
図２１，２
MRI 装置本体
操作
共鳴画像診断装
撮影室に設
？
ッテリー別置
２，２３参照
体から極力離
『使用
室
装置施設の安全基
設置する
置型・バッテ
照）
離れた位置へ
図２０）
使 用
用中』表示灯
18
基準」より
「非常用照
テリー内蔵型
へ設置願いま
各表示灯の
磁場発生
『
用 中
明」につい
型どちらでも
す。
の設置例
生中
『磁場発生中』
いて機種指
も対応可能。
』表示灯
撮影
定はありま
影室
ます
19
Ｑ－２８．MRI 撮影室に設置する「火災報知器」について機種指定はあります
か？
Ａ－２８．
MRI 撮影室は、消防法により自動火災報知設備の設置が義務付けられています。火災報
知器は熱感知式と煙感知式がありますが MRI 撮影室は無窓居室となるため、消防法により
熱感知式が設置できません。しかし、所轄消防署と事前協議し、了解を得ることで熱感知
式を選定できる場合があります。詳細については装置メーカへお問い合わせ願います。
注 1）煙感知器は液体ヘリウムが気化するときに発生する水蒸気により誤作動する恐れが
あります。
注 2）熱感知器の「デジタル伝送型」は MRI 装置本体から発生する電磁波により誤動作す
る恐れがありますので「差動式スポット型」を選定願います。
注 3）MRI 装置本体から極力離れた位置へ設置願います。
Ｑ－２９．MRI 撮影室に「非常放送設備（非常警報設備）」を設けたいのですが
大丈夫でしょうか？
Ａ－２９．
大丈夫です。但し、非常放送設備には様々な規定が有りますので、詳細については所轄
消防署へご確認願います。
注 1）MRI 装置本体から極力離れた位置へ設置願います。
注 2）非常放送用配線は必ずラインフィルターを介してノイズ対策を行って下さい。
Ｑ－３０．MRI 装置を新設する場合の装置用電源設備はどのタイミングで必要
でしょうか？
Ａ－３０．
超電導型 MRI 装置は、搬入後速やかに据付調整し超電導状態を維持します。そのため、
搬入時に MRI 装置本体、冷水装置（チラー）に加え建物設備（照明・コンセント・空調設
備）の本設電源が必要となります。詳細については装置メーカへお問い合わせ願います。
Ｑ－３１．MRI 撮影室に設けるシールド扉の開け方に規制はありますか？
Ａ－３１．
MRI 撮影室のシールド扉は、排気・換気システムが故障した場合、撮影室内気圧の上昇
がシールド扉の開閉を妨げる可能性があるため、MRI 撮影室から見て外側に開くか加圧状
態でも開閉可能なスライド式として下さい。なお、シールド扉が MRI 撮影室から見て内側
に開く扉のみの場合、気圧上昇予防策として、例えば 60 cm×60 cm 以上の排気開口を設け、
減圧出来るようにして下さい。
Ｑ－
Ａ－
建築
され
Ｑ－
Ａ－
管理
入室
識や注
（図
※工事
※装置
図２４
JESRA
Ｑ－
Ａ－
磁性
らずに
吸着事
けられ
の手段
－３２．MRI
３２．
築基準法、消
る設計事務所
－３３．MRI
３３．
理者※の指示
して下さい。
注意書銘板が
２４，２５，
事中の場合は
置稼働後の場
，２５，２６
X-0090「磁気
－３４．吸着
はな
３４．
性体検知器は
に磁性体を持
事故の発生が
れるため、人
段として、磁
撮影室を計
消防法、医療
所や建設会社
撮影室へ入
示に従って、
。詳細は MRI
が取付けられ
２６参照）
は建設会社ま
場合は医療従
共鳴画像診断装
着事故防止
ないでしょ
は有ります。
持ち込んでし
が後を絶ちま
人体に当たれ
磁性体検知器
計画するに
療法等様々な
社へご相談願
入室する時
身につけて
I撮影室の患
れていますの
または装置メ
従事者
装置施設の安全基
止対策として
うか？
MRI 装置は
しまう場合や
ません。特に
れば大事故に
器による事前
20
にあたり何
な法律が関係
願います。
時に注意す
ている磁性体
患者入室用シ
ので、内容を
メーカ
基準」より
て磁性体（
強力な磁場
や、ついうっ
に大型の磁性
に繋がります
前検知が有効
か法的規制
係しますので
べき点はな
体（図３１参
シールド扉ま
を確認願いま
（図３１参照
を使用してい
っかり持ち込
性体は非常に
す。そのよう
効となります
制はありま
で、MRI 撮影
なんでしょ
参照）を全て
またはその周
ます。
照）を検知
いるため、MR
込んでしまう
に強い力で MR
な吸着事故
す。
すか？
影室の計画を
うか？
て取り外して
周辺に MRI 安
知できる検知
RI 撮影室内
場合などに
RI 装置に引
故を防止する
担当
から
全標
知器
へ知
よる
き付
ため
MRI 撮
（図
装着
型（図
Ｑ－
Ａ－
磁性
※工事
※装置
注）吸
があ
撮影室の患者
２７参照）及
させておき、
図２９参照）
－３５．万が
の対
３５．
性体が吸着し
事中の場合は
置稼働後の場
吸着してしま
ります。
者入室用シー
及びポール型
、吸着の恐れ
）も有ります
が一磁性体
対処方法を
した場合は、
は建設会社ま
場合は医療従
まった磁性体
ールド扉の前
型（図２８参
れのある磁場
す。
体（図３１参
を教えて下さ
先ず管理者
または装置メ
従事者
体を無理に取
21
前に設置して
参照）や、予
場強度に近づ
参照）が M
さい。
者※へ連絡し
メーカ
取り除いた場
て、入室前に
予め MRI 撮影
づいた場合に
RI 装置に吸
して指示を仰
場合、思わぬ
に磁性体を検
影室内に持込
に警報を鳴ら
吸着された
仰いで下さい
ぬ怪我や機器
検知するゲー
込む器具・機
らす強磁場警
たしまった場
い。
器の破損を招
ト型
機材に
報器
場合
く事
Ｑ－
Ａ－
立入
てい
又はそ
ます。
Ｑ－
Ａ－
MRI
搬出す
きませ
Ｑ－
Ａ－
シー
重要な
－３６．立入
３６．
入制限区域と
る領域であ
その他の方法
。
－３７．MRI
下さ
３７．
I 装置はヘリ
する方法が一
せん。詳細に
－３８．MRI
てい
３８．
ールド扉と扉
な部品です。
入制限区域
とは、漏えい
り、その区域
法による表示
装置の更新
さい。
リウムガスを
一般的です。
については装
撮影室の
いる部材は
扉枠との接触
。フィンガー
域の設定につ
い磁場強度 0
域を適切に管
示をします。
新を考えて
を屋外へ放出
病院内での
装置メーカへ
電波シール
はなぜ必要な
触部分に取付
ー以外に編組
22
ついて教え
0.5 mT（ミリ
管理できる
。詳細につい
ています。
出したのち、
の MRI 装置本
へお問い合わ
ルド扉に使
なのでしょ
付けられてお
組線を設置す
えて下さい。
リテスラ）以
よう病院施
いては JIS
既設 MRI 装
搬入時に利
本体の切断は
わせ願います
用されてい
ょうか？
おり、シール
する場合もあ
。
以上の区域へ
設管理者が床
Z 4951：2
装置の搬出
用した開口
は火災の危険
す。
いるフィン
ルド性能を保
あります。（図
への立入を制
床への標示
012 を参照
方法を教え
・経路を利用
険性があるた
ガーと呼ば
保つためにと
図３０参照）
限し
・柵
願い
えて
用し
めで
ばれ
ても
23
Ｑ－３９．MRI 装置や MRI 撮影室（シールドルーム）の定期点検の重要性につ
いて教えて下さい。
Ａ－３９．
★MRI 装置の定期点検について
MRI 装置は人体の中の様子を見るために、非常に微弱な信号を取り扱っています。また、
機器構造も複雑です。MRI 装置が常に安定した状態を保ち続ける必要があります。MRI 装置
が安定した状態を保つためには定期的な点検作業を行い、性能を維持させる必要がありま
すので、装置メーカとの保守契約をお勧めします。
★MRI 撮影室の定期点検について
MRI 撮影室は導電性の高い材料を用いて電気的な接触（導通）によりシールド効果を得る
もので、MRI 装置導入初期のシールド性能値を維持するためには定期点検が必要となりま
す。特にシールド扉本体と枠側を接触させるためのフィンガー・編組線（シールド消耗材）
は変形破損や錆・埃によって劣化しやすいため、定期的な交換が必要となります。また、
地震などの大きな外力が加わることで生じるシールド扉の接触部や可動部の不具合により
シールド性能が低下する場合もあるため、接触部や可動部の点検も重要です。
Ｑ－４０．病院施設が停電した場合、MRI 装置側の対策は必要でしょうか？
また、変電設備の定期点検等で停電する場合の事前対策は必要でし
ょうか？
Ａ－４０．
★病院施設が停電した場合
先ずは MRI 装置のメインブレーカーをお切り下さい。後は装置メーカの指示に従い復旧作
業を実施して下さい。詳細については装置メーカへお問い合わせ願います。
★定期点検等で停電する場合の事前対策
定期点検による停電や計画停電の場合は、装置停止等の事前作業を行なう必要があります。
詳細については装置メーカへお問い合わせ願います。
24
２０１４年 ３３月１１日
制定
原案作成： 標準化部会 サイト設備設計Ｇ（WG－7116）
委員長 石井 須美男 シーメンス・ジャパン(株)
主 査 横山 修 東芝メディカルシステムズ(株)
委 員 秋山 喜幸 東京計器アビエーション(株)
委 員 河裾 行人 螢光産業(株)
委 員 笹嶋 一大 (株)フィリップスエレクトロニクスジャパン
委 員 嶋田 伸明 東京計器アビエーション(株)
委 員 圓尾 拓也 技研興業(株)
委 員 小路口 寛 (株)日立メディコ
委 員 西澤 祐司 サンレイズ工業(株)
委 員 水谷 望 医建エンジニアリング(株)
委 員 保科 浩明 (株)保科製作所
委 員 森 智 GE ヘルスケア・ジャパン(株)
事務局 神谷 正己 一般社団法人日本画像医療システム工業会
審査： 企画・審査委員会
委員長 小林 一郎 (株)日立メディコ
委 員 内山 進 東芝メディカルシステムズ（株）
小柳 祥啓 富士フイルム(株)
増尾 克裕 (株)島津製作所
原 裕孝 コニカミノルタ(株)
幹 事 早乙女 滋 富士フイルム(株)
事務局 神谷 正己 一般社団法人日本画像医療システム工業会
一般社団法人日本画像医療システム工業会が発行している規格類は、工業所有権
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ＪＥＳＲＡ ＴＲ－００４１-2014
２０１４年３月発行
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