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三菱 UFJ銀行 国際業務部
November 2, 2018
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MUFG BK Global Business Insight
Asia & Oceania
Ⅰ.東南アジア 5 カ国の移転価格税制の現状と問題点~第 5 回 マレーシア
PricewaterhouseCoopers Taxation Services Sdn Bhd(PwC マレーシア)
マネジング・コンサルタント(日本国公認会計士) 佐藤 祐司
Ⅱ.株主総会および年次登記の法定期限などの変更
フェアコンサルティング シンガポール マネージャー 涌井 正晴
Ⅲ.台湾の主要産業動向
三菱 UFJ 銀行 台北/高雄支店
Ⅳ.経営者が知っておくべき海外赴任者の選任―失敗事例 7:
現地責任者の意向を聞かずに赴任者選定をした場合
三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社 チーフコンサルタント 藤井 恵
Ⅴ.各国トピックス
【インドネシア】来年の最低賃金、前年比+8.03%
【フィリピン】日額最低賃金、上げ幅は最大 80 ペソの見込み
【各国】TPP11、12 月 30 日発効確定
… 2
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… 14
… 9
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Ⅰ.東南アジア 5 カ国の移転価格税制の現状と問題点~
第 5 回 マレーシア
概要
移転価格税制の専門家より、シリーズで東南アジア 5 カ国(タイ、ベトナム、インドネシア、フィリ
ピン、マレーシア)の移転価格税制の現状と問題点に関するリポートを順次お届けする最終回。第 5回
はマレーシア。2018 年 5 月の政権交代により適正な税務執行が期待されているものの、日本企業とし
ては引き続きリスク領域として注視が必要である。
マレーシアでは 2018 年 5 月 9 日に総選挙が行われ、1957 年の独立以来 60 年以上政権を担ってきた
与党連合・国民戦線を破り、マハティール氏率いる野党連合・希望連盟が歴史的勝利を収めた。
希望連盟は、公約通り物品・サービス税(GST)(付加価値税)を廃止し、2018 年 9 月 1 日からは、
GST 導入により廃止された売上税(Sales Tax)とサービス税(Service Tax)(一般に「SST」と総称さ
れている)を復活させた。しかしながら、GST と比べ SST では大幅な歳入減が見込まれていることに
加え、原資不足により約 200 億リンギ(約 5,500億円)もの GST 未還付金が生じていること、さらに前
政権により政府債務の金額が大幅に過少報告されていたと報道されるなど、新政権は発足当初から深刻
な財政上の問題に直面する状況となっている。
移転価格税制の面では、選挙前後の時期には移転価格調査も沈静化していた印象があり、従来異議申
し立てに至っていた案件については、前政権の時代に比べて事案解決のペースが上がってきているよう
である。
このように、新政権の下では前政権時代に比べ事業者にとってはリーズナブルな税務執行が行われる
ものと期待されている。しかしながら上記財政難に加え、内国歳入庁(Inland Revenue Board/IRB)
職員に対する成果主義の影響により、これから 2018年 12月にかけて以前のような厳しい移転価格調査
の方向に戻っていく可能性も否定できない。日系企業としても、移転価格税制については引き続きリス
ク領域として注視していくことが必要な状況といえる。
1. 移転価格関連の法令の整備状況
マレーシアでは 2003年に初めて移転価格ガイドライン(Transfer Pricing Guidelines)が発表され、
その後 2009年に、関連者取引は独立企業間価格でなければならないとする規定(セクション 140A)が
所得税法(Income Tax Act 1967)に新設された。2010 年代に入るとさらに各種法令の整備が進み、現
在は経済協力開発機構(OECD)の税源浸食と利益移転(BEPS)の動きに合わせた改定も行われ、法令
の整備という面では先進国に比べても遜色のない状況になってきている。法制面でのマレーシアの移転
価格税制の主な歩みは、以下の通りである。
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2. 税務当局の移転価格税制の執行状況
マレーシアでは移転価格調査が活発に行われており、これまでに多くの日系企業が移転価格調査を受
けてきている。移転価格調査の結果、更正を受けている事例も多く、当局側の主張に一定の合理性が認
められる事例もある一方で、納税者側の反論を十分に聞き入れずに当局としての主張を貫き、両者の主
張の折り合いがつかないまま更正に至っている事例も多いのが実情である。マレーシアの移転価格ガイ
ドラインはおおむねOECDガイドラインをベースとした内容になっており、ルールの問題というより、
現場での運用の問題としての側面も大きいと考えられる。
日系企業の移転価格調査の場面で争点になりやすい典型的な論点としては、以下のようなものがある。
・内国歳入庁は、データの入手可能性および検証可能性の観点から、比較対象企業(Tested Party)
として外国企業は認めないとしており、これは、マレーシアの移転価格ガイドラインの第 7.4項で
もそのように記されている。しかしながら、国内のみでは類似企業の数はどうしても限られており、
業界が同じというだけで事業モデルが類似していない企業が、内国歳入庁によって比較対象企業と
して選定されるケースが散見される。これについては、調査の過程で納税者が丁寧に反論をしても
なかなか聞き入れられない場合も多いようである。
・マレーシアの移転価格ガイドラインの第 9.4項では、適正な取引価格は事業環境によっても変わっ
てくると明記されている。ただし、実際の移転価格調査の場面で、事業環境による影響を加味して
検討がされているかというと、そうではない場合も多い。移転価格の影響というより、外部環境の
影響で売り上げが減少し、結果として利益率が下落してしまったと考えられるような状況でも、そ
うした事情を踏まえず、単に結果としての利益率に着目して更正を行っているケースが散見される。
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・取引単位営業利益法(TNMM)で検証を行う場合に、一般に営業利益を指標として用いずに、税
引き前利益から金融取引の損益の影響を除外して算定した利益を指標として用いる。このため為替
差損益の影響が除外されずに利益率の比較を行うことになり、為替の変動が自社に不利に作用し、
低利益率に陥ってしまう。そのような場合でも、比較対象企業との単純な比較に基づき更正が行わ
れる例が散見される。
また、移転価格ガイドラインでは差異調整(Comparability Adjustment)の重要性や意義を認め
ているが、近年における実際の移転価格調査の場面では、差異調整は全般的に否認される傾向に
ある。
・納税者の利益率が比較対象企業の利益率のレンジ内に入っている場合でも、中央値を下回る場合に
は中央値まで更正されるケースが多く見られる。また、移転価格ガイドラインでは、ある年度の独
立企業間価格算定の際、複数年にわたるトレンドを見るために前年や翌年のデータを総合的に勘案
することの意義は認めているが、実際には単年度検証が基本的に行われている。その結果、ある年
度だけ何らかの事情で利益率が下回っているような場合、その年度の更正が行われる結果になるこ
とが多い。
・移転価格課税の時効は 7 課税年度とされているため、移転価格調査の対象は最大 7年分である。に
もかかわらず、ここ数年で時効の 7年を超えて課税する事例が見られた。このようなことが生じた
のは、調査官の業績評価における過度な徴税実績の重視の影響もあったものと考えられる。政権も
代わり、こうした面では適正な方向に向かうものと見込まれている。
3. マレーシアでの税務リスク低減のために推奨される、納税者としての対応
マレーシアでは既に多くの企業は移転価格文書の対応を実施している。移転価格文書の作成は、単に
コンプライアンス上の要請に対応することを超えて、移転価格リスク軽減の第一歩としても非常に重要
である。
とはいえ、移転価格文書は取引の結果を記録するものであるため、移転価格文書を作成する時点では、
移転価格取引の妥当性を合理的に説明することが難しい状況になることもある。係る事態を未然に防ぐ
ためには、比較対象企業の利益率の推移を定期的に把握し、それを踏まえた精緻な利益計画の作成が重
要である。また、現地法人側での対応だけでは移転価格リスクが大きいと事前に判断される場合には、
取引自体の見直しも含め親会社などと事前に検討していくことが重要になる。
こうした大きな視点からの対策に加え、実際の移転価格調査の場面では、移転価格取引に係る契約書
や請求書などさまざまな書類の提出を求められるが、納税者が適時に提出することができず、結果とし
て納税者が不利な課税を受ける例が散見される。従って、契約書や請求書に加え価格の決定過程など親
子間の取引に係る文書や記録を明確に残しておくとともに、適切に保持し取り出すことができるよう管
理体制を整えることも重要といえる。
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最後になるが、最近のマレーシア税制に関するトピックとしては、冒頭で書いた通り、間接税の制度
が GSTから SSTに移行したことが挙げられる。2015年 4月に GSTが導入された際「マレーシア現地法
人⇒日本の親会社⇒マレーシア国内の顧客」という商流が事実上使えなくなるということがあった。ど
ういうことかと言うと、マレーシア国内のモノの移動のため、マレーシア現地法人から親会社に対する
請求には GST6%を上乗せする必要があり、一方で日本の親会社はマレーシア GST の課税業者登録がで
きないため仕入れ税額控除を行えず、全体としてコストアップになり取引として成り立たなくなるとい
うものであった。
そのため当時、日本の親会社を商流から外し、現地での直取引に変えた日系企業も多かったが、今般
GST が廃止されたことに伴い、元の商流に戻すことを検討している日系企業もあるようである。しかし
ながら、商流変更により当然マレーシア現地法人のマージンが低下し、マレーシアで移転価格上の問題
になることが容易に想定されるため、慎重な対応が必要である。
記事提供:PricewaterhouseCoopers Taxation Services Sdn Bhd(PwCマレーシア)
マネジング・コンサルタント(日本国公認会計士) 佐藤 祐司
(2018年 10月 5日作成)
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Ⅱ.株主総会および年次登記の法定期限などの変更
概要
シンガポールでのビジネス環境を改善する一環として、コンプライアンスコストの負担を軽減するた
め株主総会および年次登記の期限などが変更されます。
1. シンガポール法人の株主総会の期限
現行:
(1)設立初年度は、設立日から 18カ月以内に株主総会を開催、その後の株主総会は 1年に 1回、前
回の株主総会から 15 カ月以内に開催。
(2)上場会社は決算日後 4 カ月以内に株主総会を開催、その他の会社は決算日後 6カ月以内に株主
総会を開催。
上記(1)(2)の通り、株主総会を開催することが必要となっています(手数料を支払えば、最大 2
カ月株主総会期限の延長は可能ですが、本稿では原則的取り扱いのみ記載します)。
改正:2018年 8月 31 日以後に終了する事業年度から、上場会社は決算日後 4 カ月以内に株主総会を
開催、その他の会社は決算日後 6カ月以内に株主総会を開催、という規定のみとなります。
影響:現行制度上、株主総会の開催日により、翌年度の決算スケジュールが影響を受けてしまうこと
がありました。しかし、今回の改正により、株主総会の開催日が、翌年度の決算スケジュールに影響
を与えないことになります。例えば 2016 年 9月決算の非上場会社が 2016年 12 月に株主総会を開催
した場合、次回以降、株主総会の期限は常に 12 月となってしまいました(1 年に 1 回開催)が、改
正後は、前回の株主総会の開催日にかかわらず、次回以降の株主総会の期限は毎年、決算日後 6カ月
である 3月となります。
2. シンガポール法人の年次登記の期限
現行:シンガポール国外で支店登録のある株式会社は、株主総会開催日後 60 日以内に年次登記を実
施、その他の会社は株主総会開催日後 30日以内に年次登記を実施することが必要となっています。
改正:2018年 8月 31 日以後に終了する事業年度から、シンガポール国外で支店登録のある株式会社
のうち、上場会社は、決算日後 6カ月以内、非上場会社は決算日後 8カ月以内に年次登記を実施する
ことが必要となります。その他の会社は、上場会社については決算日後 5カ月以内、非上場会社は決
算日後 7カ月以内に年次登記を実施することが必要となります。
影響:現行制度上、株主総会の開催月日によっては、具体的な日数計算により、翌月の何日が期限に
なるのか、分かりづらかった面や、株主総会開催日に引きずられて早期に年次登記を実施する必要な
どがありました。しかし、今回の改正により、日数計算が必要なくなり、期限も毎年一定となって、
明瞭化されることになります。
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3. 決算期の変更
現行:設立時にシンガポール会計・企業規制庁(ACRA)に対して決算期の通知を行う必要がありま
せん。また、決算期変更時には ACRA に対して変更通知を行うことにより、前述 1.の株主総会の期
限の規定に違反しない限りは、決算月数の制限はなく、決算期の変更頻度の制限もありません。
改正:2018年 8月 31 日以後終了する事業年度から、株主総会の期限が決算期を基準に決定されると
いう改正に伴い、決算期変更を悪用した回避行為防止のため、以下の新たな規定が設けられます。
(1)設立時、および設立後の決算期変更時に ACRAに対して決算期を通知する必要がある。
(2)18カ月超の決算の場合、もしくは過去 5年以内に決算期を変更したことがある場合には、決
算期変更に当たって ACRAの承認を得る必要がある。
(3)ACRAの承認がある場合を除き、設立時の決算は 18カ月を超えてはならない。
(4)株主総会、年次登記などの法定期限が過ぎていない場合にのみ、直前もしくは直後の決算期を
変更することができる。
4. 株主総会開催の免除
現行:全ての株主が株主総会を開催しないことを承認している非公開会社は、株主総会を開催する必
要がありません。
そして、株主総会の開催を希望する株主のために、以下の保護規定があります。
(1)株主総会を開催することを希望する株主は、決算日の 3カ月前までに、会社に対して株主総会
の開催を希望する旨の通知をする必要がある。
(2)株主総会を開催しないという決議が取り消された場合、事業年度末まで少なくとも 3カ月以上
残っている場合には、株主総会を開催する必要がある。
改正:全ての株主が株主総会を開催しないことを承認している非公開会社に加え、2018年 8月 31日
以後終了する事業年度から、決算日後 5カ月以内に財務諸表を株主に送付している非公開会社も株主
総会を開催する必要がなくなります。
そして、株主総会の開催を希望する株主のために、以下の保護規定へ改正となります。
(1)株主総会を開催することを希望する株主は、決算日から 6 カ月を経過する日の 14 日前までに、
会社に対して株主総会の開催を希望する旨の通知をする必要がある。
(2)株主から株主総会開催希望の通知があった場合、取締役は決算日から 6カ月以内に株主総会を
開催する必要がある。期限に間に合わない場合には、株主総会期限延長を申請することができる。
(3)株主もしくは監査人が、財務諸表が送付された日(決算日後 5カ月以内)後 14日以内に、財務
諸表を承認する株主総会の開催を要求した場合には、非公開会社は、当該要求日から 14日以内
に株主総会を開催しなければならない。
(4)株主総会を開催しないという決議が取り消された場合、株主総会期日まで少なくとも 3カ月以
上残っている場合には、株主総会を開催する必要がある。
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なお、財務諸表の作成が免除されている一定の休眠会社も、上記の保護規定を条件として、株主総会
を開催する必要がありません。
記事提供:フェアコンサルティング シンガポール
マネージャー 涌井 正晴
(2018年 9月 12日作成)
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Ⅲ.台湾の主要産業動向
IC 産業:2018 年第 2 四半期の生産高は 6,382 億元
2018年第 2四半期の IC市場規模(生産高)は、前年同期比+11.5%の 6,382億元と 3期連続でプラス
となった。なお、通年の生産高は前年比+5.9%の 2.61兆元と好調で推移する見込み。
(一)IC 設計業:
AI や、車載向け、IoT 関連装置など新分野での応用拡大に加え、中資系スマホメーカーによる新製
品の量産開始などに伴う出荷増が牽引、2018 年第 2 四半期の IC 設計業生産高は前年同期比+7.7%
の 1,622億元とプラスに転じた。
SSD(Solid State Disk)や IoT 関連装置向け需要、米中貿易摩擦問題で一部中国のセットメーカー
が米国製品の代替品を探していることもあり、短期的には台湾メーカーに有利に働くとの見方もあ
り、2018年の生産高は前年比+4.0%の 6,417億元と回復する見通し。
(二)IC 製造業:
ファウンドリー分野では高度な演算処理を求められる AI や、仮想通貨の採掘(マイニング)事業、
車載向けなどの需要が好調に推移したことから、2018 年第 2四半期の IC製造業生産高は前年同期
比+15.4%の 3,530億元と増加した。
ファウンドリー分野では車載向けや 5G、IoT関連装置など新分野での応用拡大が、7ナノメートル
製造プロセスによる量産開始に伴う出荷数・価格の上昇を牽引すると期待されており、2018 年の
生産高は前年比+8.1%の 1.48兆元と増加する見込み。
(三)IC パッケージング業・テスティング業
川上産業の業況回復や先進封止技術に対する需要拡大などにより、2018年第 2四半期の ICパッケ
ージング・テスティング業生産高は、前年同期比+6.0%の 1,230億元と減少した。
新分野での応用拡大に伴い最新のパッケージング技術に対する需要拡大が期待されるが、中国メー
カーとの競争激化も懸念されており、2018 年の生産高は前年比+2.3%の 4,878 億元と微増にとどま
る見込み。
前年 前年
同期比 同期比
全体 6,382 +5.8% +11.5% 6,851 +7.3% +6.6% 26,082 +5.9% 28,320 +8.6%
IC設計 1,622 +18.2% +7.7% 1,764 +8.8% +6.3% 6,417 +4.0% 6,850 +6.7%
IC製造 3,530 ▲ 1.2% +15.4% 3,804 +7.8% +7.9% 14,787 +8.1% 16,410 +11.0%
ファウンドリー 2,987 ▲ 3.8% +11.5% 3,226 +8.0% +4.9% 12,608 +4.5% 14,200 +12.6%
ICパッケージング 870 +15.2% +5.5% 890 +2.3% +2.9% 3,395 +2.0% 3,500 +3.1%
ICテスティング 360 +8.4% +7.5% 393 +9.2% +3.4% 1,483 +3.0% 1,560 +5.2%
資料出典:IEK
前期比
半導体産業生産高推移 単位:億元
2018Q2
実績 前期比
2018Q3
見通し産業別
見通し 前年比
2019
見通し 前年比
2018
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液晶ディスプレイ産業:2018 年第 2 四半期の生産高は 2,182 億元
2018 年第 2 四半期の液晶ディスプレイ市場規模(生産高)は、前年同期比▲9.1%の 2,182 億元と 3
期連続のマイナスとなった。なお、通年生産高は前年比▲10.1%の 8,966億元となる見込み。
(一)大型 TFT-LCD:
ゲーミング向けハイエンド製品の出荷拡大に加え、ワールドカップロシア大会の特需などで販売が
好調であったものの、TV パネル価格が低い水準にとどまったことや中国勢の台頭に伴う競争激化
懸念などにより、2018 年第 2 四半期の大型 TFT-LCD 分野全体は前年同期比▲20.3%の 1,353 億元
と大きく減少した。
今後について、セットメーカーによる在庫調整が一段落したことに加え、台湾大手がハイエンド・
ゲーミング製品に注力することから、依然として高稼働率を維持できるものの、上半期以降は中国
勢 10.5 世代工場の量産開始の影響で需給バランスの悪化懸念もあり、2018 年の生産高は前年比▲
18.0%の 5,531億元と下落する見通し。
(二)中小型 TFT-LCD:
見積価格の持ち直しや前年水準が低かったことなどにより、2018 年第 2 四半期の中小型 TFT-LCD
分野全体では前年同期比+19.3%の 790億元と増加した。
今後について、中小型 TFT-LCD では需給バランスの好転に伴う見積価格の回復や、スマホ画面サ
イズの大型化に伴う稼働率向上、新機種の登場効果などに伴う出荷増が期待されることから、2018
年の生産高は前年比+6.8%の 3,269億元と堅調で推移する見通し。
実績前年同期比
見通し前年同期比
見通し 前年比 見通し 前年比
パネル産業 2,182 ▲ 9.1% 2,195 ▲ 14.2% 8,966 ▲ 10.1% 8,684 ▲ 3.1%
大型TFT-LCD(>10″) 1,353 ▲ 20.3% 1,326 ▲ 23.1% 5,531 ▲ 18.0% 5,255 ▲ 5.0%
中小型TFT-LCD(<10″) 790 +19.3% 828 +4.8% 3,269 +6.8% 3,244 ▲ 0.8%
TN/STN-LCD 12 ▲ 6.8% 13 ▲ 6.0% 52 ▲ 1.9% 52 +0.4%
OLED 25 ▲ 2.0% 27 ▲ 2.9% 109 +0.7% 129 +18.2%
その他 1 ▲ 2.5% 1 +0.8% 5 +0.0% 5 +4.2%
資料出典:IEK
2018 2019
項目
液晶ディスプレイ産業の生産高 単位:億元
2018 Q2 2018 Q3
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電子部品産業:2018 年第 2 四半期の生産高は 3,010 億元
2018 年第 2 四半期の電子部品市場規模(生産高)は前年同期比+18.4%の 3,010 億元と大きく増加。
なお、通年生産高は同+9.7%の 1.22兆元となる見込み。
(一)LED(発光ダイオード):
バックライトモジュール市場はすでに飽和状態であり、且つ需給バランスの悪化に伴う見積価格の
下落などにより、2018年第 2四半期の LED生産高は前年同期比▲4.8%の 218 億元と引き続き減少
した。
今後について、照明市場も引き続き価格競争の激化や中国メーカーの生産拡大などの影響があるた
め、2018年の生産高は前年比▲4.7%の 870億元とマイナスで推移する見通し。
(二)受動部品:
日本からの受注移転効果に加え、スマートフォンや車載分野での需要拡大、供給不足に伴う価格上
昇などにより、2018 年第 2 四半期の受動部品生産高は前年同期比+66.3%の 543 億元と大きく増加
した。
関連メーカーがフル生産で対応すると共に、新工場の建設を検討しているものの、急増する需要に
追いつかず、引き続き供給不足に伴う見積価格の上昇が見込まれる。2018 年の生産高は前年比
+41.4%の 1,876億元との大幅増となる見通し。
(三)PCB(プリント回路基板):
端末市場の業況回復に伴う PCBに対する需要増、法人向けやゲーミング PCの出荷増などにより、
2018年第 2四半期の PCB生産高は前年同期比+12.5%の 1,422億元と増加。
次世代の通信設備や法人向けやゲーミング PCなどの牽引により、2018年の生産高は前年比+4.0%
の 6,102億元となる見通し。
(四)センサー:
デュアルレンズ搭載スマホやモニタリング、ゲーム機器などの製品分野での好調や、スマートスピ
ーカーの登場に伴うMEMSマイクロフォンの需要増、車載向けや AI など新分野での応用拡大など
により、2018年第 2四半期のセンサー生産高は前年同期比+9.7%の 518億元となった。
今後について、デュアルレンズ搭載スマホの普及や車載向けイメージセンサーなどデバイス搭載数
の増加、スマートスピーカーの登場に伴うMEMSマイクロフォンの需要拡大などにより、2018年
の生産高は前年比+12.1%の 2,149億元と増加する見込み。
(五)バッテリー:
2018年前半におけるノート PCやタブレット PCの世界出荷台数が予想を上回ったことから、2018
年第 2四半期のバッテリー生産高は前年比+23.4%の 309億元と大幅に回復した。
産業用途など新分野での応用拡大が期待されると同時に、依存度が高いノート PC市場も好転し始
めたことから、2018年通年の生産高は前年比+9.4%の 1,209億元と増加する見込み。
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自動車・自動二輪車産業:2018 年第 2 四半期の生産高は 1,193 億元
2018年第 2四半期の自動車・自動二輪車市場規模(生産高)は前年同期比+3.6%の 1,193億元、通年
の生産高は前年比+1.2%の 4,583 億元となる見通し。
(一)完成車組立業:
各社による新車買い換え支援策・新車種の登場効果などがあった一方、輸入外国車の販売好調など
の影響もあり、2018年第 2四半期の生産高は前年同期比▲3.2%の 465億元と減少した。
今後について、新車買い換え支援策や人気車種モデルチェンジなどの好材料がある一方、引き続き
輸入外国車の販売好調や台湾生産車の輸出減、日系大手による人気車種の現地調達率の見直しなど
により、2018年の生産高は前年比▲3.3%の 1,771億元と 4年連続でマイナスにとどまる見通し。
(二)自動車部品業:
米ドルが底堅く推移したため台湾元換算の生産高が上昇、新南向政策に合わせたアセアン諸国向け
の出荷強化などにより、2018年第 2四半期の生産高は前年同期比+6.7%の 578 億元となった。
今後について、米中貿易摩擦の激化や米ドルレートの行方などの不安材料があるものの、メキシ
コ・アセアンなど新興市場向け輸出の安定推移や、主要大手による高付加価値製品の開発などによ
り、2018年の生産高は前年比+4.1%の 2,276億元となる見込み。
(三)自動二輪車完成車組立業:
2020年より 2ストロークエンジンの自動二輪車が通行禁止となる予定で、それに合わせた政府によ
る買い換え支援策実施により、2018年第 2四半期の生産高は前年同期比+16.2%の 150億元と増加。
今後について、政府による新車買い換え支援策実施や電動スクーター向けソリューション(バッテ
リー交換・充電ステーション、アフターサービス)の充実化などにより、2018 年の生産高は前年
比+5.2%の 536億元と増加する見込み。
【ご参考】電気自動車業:
日系大手による販促実施や電動スクーター向け優遇措置の実施などにより、2018 年第 2 四半期の
生産高は前年同期比+105.3%の 16億元と引き続き増加傾向。
今後について、当局による電動車に対する貨物税の免税期間延長、2020 年より 2 ストロークエン
ジンの自動二輪車が通行禁止となる予定、バッテリー駆動時間・利便性向上の新モデルのリリース
などが、購買意欲の向上を牽引、2018年の生産高は前年比+48.1%の 62億元と増加する見込み。
3,010 +18.4% 3,402 +15.9% 12,206 +9.7% 12,721 +4.2%
発光ダイオード(LED) 218 ▲ 4.8% 225 ▲ 6.5% 870 ▲ 4.7% 944 +8.5%
受動部品 543 +66.3% 587 +69.2% 1,876 +41.4% 1,934 +3.1%
プリント基板(PCB) 1,422 +12.5% 1,664 +6.2% 6,102 +4.0% 6,226 +2.0%
センサー 518 +9.7% 560 +16.7% 2,149 +12.1% 2,383 +10.9%
バッテリー 309 +23.4% 366 +21.5% 1,209 +9.4% 1,234 +2.1%
資料出典:IEK
2018 Q3
見通し前年同期比
見通し 前年比
全体
2019
電子部品産業生産高の統計及び予測 単位:億元
実績 前年比
20182018 Q2
前年同期比
産業別見通し
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石化産業:2018 年第 2 四半期の生産高は 4,715 億元
2018 年第 2 四半期の石化市場規模(生産高)は、前年同期比+30.2%の 4,715 億元と 7 期連続でプラ
スとなった。なお、通年の生産高は前年比+20.7%の 1.85 兆元となる見込み。
(一)石油化学工業原料製造業:
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国による協調減産が奏功し原油需給が好転、さ
らに台湾の需要の安定的な推移などが見積価格の引き上げに繋がり、2018 年第 2 四半期の生産高
は前年同期比+35.9%の 3,021 億元と増加した。
(二)合成樹脂及びプラスチック製造業:
合成樹脂やプラスチック製品の価格上昇により、2018 年第 2 四半期の生産高は前年同期比+19.6%
の 1,550億元と増加した。
(三)合成ゴム製造業:
ブタジエンを中心とした原料価格の上昇、中国自動車市場の回復などが SBR(スチレンブタジエン
ゴム)や BR(ブタジエンゴム)市場を牽引、2018 年第 2 四半期の生産高は前年同期比+41.0%の
144億元とプラスに転じた。
【今後の見通し】
今後について、国際原油価格も上昇基調を継続すると予想され、それに伴う石化製品見積価格の好転
や世界的な需要回復等が牽引、2018年の生産高は前年比+20.7%の 1.85兆元と好調を維持する見通し。
記事提供:三菱 UFJ銀行 台北/高雄支店
実績前年同期比
見通し前年同期比
見通し 前年比 見通し 前年比
自動車完成車組立業 465 ▲ 3.2% 410 ▲ 3.0% 1,771 ▲ 3.3% 1,753 ▲ 1.0%
自動車部品業 578 +6.7% 561 +3.3% 2,276 +4.1% 2,275 ▲ 0.1%
自動二輪車完成車組立業 150 +16.2% 162 +22.2% 536 +5.2% 569 +6.3%
総計 1,193 +3.6% 1,133 +3.1% 4,583 +1.2% 4,597 +0.3%
(ご参考)
電気自動車業 16 +105.3% 18 +95.3% 62 +48.1% 82 +33.8%
資料出典:IEK
2019
自動車・自動二輪車産業生産高推移概況 (単位:億元)
2018 Q2 20182018 Q3
実績前年同期比
見通し前年同期比
見通し 前年比 見通し 前年比
4,715 +30.2% 4,603 +22.3% 18,533 +20.7% 19,586 +5.7%
石油化学工業原料 3,021 +35.9% 2,870 +24.2% 11,782 +24.0% 12,416 +5.4%
合成樹脂・プラスチック 1,550 +19.6% 1,589 +17.8% 6,243 +15.0% 6,615 +6.0%
合成ゴム 144 +41.0% 145 +40.5% 509 +23.0% 554 +9.0%
資料出典:IEK
2018 Q2 2018 Q3 2019
石化産業生産高推移 単位:億元
全体
産業別
2018
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Ⅳ.経営者が知っておくべき海外赴任者の選任-失敗事例 7:
現地責任者の意向を聞かずに赴任者選定をした場合
(前回のレポートは、以下の URLをクリックして本文をご参照ください。)
http://www.bk.mufg.jp/report/insasean/AW20181019.pdf
概要
海外ビジネスにおいて駐在員の存在は不可欠であり、ビジネスの成否を担う最も重要な要素の一つで
ある。しかし赴任者の選任方法や赴任中、帰任後の取り扱いに問題があると、会社として望んでいない
展開になることも珍しくない。今回は現地責任者の意向を聞かずに海外赴任者を選定した場合について
まとめた。
1. 失敗事例
現地責任者との面談をせず、本社側のみで選定した赴任者が、現地法人になじめず早々に帰任するこ
とになった。当該社員にかけた海外赴任の費用が無駄になるとともに、短期間での要員交代が現地法人
を混乱させ、業績も悪化。
ケース 1
D 社は海外赴任候補者を日本本社で選任しており、今般、E 氏を赴任させることになりました。赴任
が決まった後、E 氏の受け入れ先である現地法人の責任者は、E 氏と面談をする機会があったのですが、
長年、見てきている責任者の目からすると、E 氏は弱々しい印象で、現地採用の社員と互角にやってい
くことは難しいだろうという直感が働きました。しかし既にビザ申請手続きも終える段階で、赴任準備
は進んでおり、今更候補者を変えることはできません。予定通り E 氏が赴任しましたが、現地責任者が
想像した通り、現地法人で自分の居場所を見つけることができず、体調不良を原因に 1年もたたずに帰
任することになりました。
ケース 2
X 社の海外拠点は、中国でもあまり有名ではない地方都市に存在し、他の日系企業もほとんど進出し
ていません。そのため、日本人赴任者が居住できるようなアパートが多数存在するわけではないため、
単身での海外赴任が原則で、複数の赴任者が一つ屋根の下で暮らしています。通勤はもちろん、土日も
団体行動です。現地責任者は部下の指導にも熱心で、赴任者からの信頼は厚いのですが、そのコミュニ
ケーションの取り方がやや前時代的という特徴がありました。そのため、個人志向が強い若手赴任者は
そのやり方を好まず、現地責任者も次第に当該社員を疎ましく感じるようになりました。結局当該赴任
者は現地法人になじめず、帰任しました。
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2. 失敗の原因
現地責任者は長年の海外経験上、赴任先でうまくいく人材とそうでない人材がある程度見極められる
ものです。それにもかかわらず、赴任者の選任という非常に重要な作業に、その判断力を生かす体制が
構築されていなかったことが原因です。
いくら任務とはいえ、人間同士のため相性も重要になります。赴任者と現地責任者の相性が良くない
とお互いにやりづらくなります。国内勤務においても上司と部下の関係に相性はありますが、同僚や社
外の人間関係もあるため、それらの関係を通じてストレスを発散することができます。しかし一般に海
外現地法人の規模は一部を除いてそれほど規模が大きくない上、駐在員の数は限られており、閉鎖され
た狭い世界で逃げ道がありません。仮に他社の駐在員と接点を持ったとしても、仕事上の関係ですし、
日本人駐在員コミュニティーは狭い世界で、社内の愚痴を話すと瞬く間に日本人社会に広まってしまう
リスクがあります。
3. 今後の対応策
赴任者選任に当たっては、本社側で選定するだけでなく、赴任先の現地責任者の意見も聞いた上で決
定することが大切です。短期間で赴任者を入れ替える必要が出れば無駄なコストが発生します。また、
現地責任者を選定過程に関わらせることで、当該人材の育成においても、より熱意を持って実施してく
れるかもしれません。
教訓
・赴任者選定に当たっては、赴任候補者と現地責任者との面談も設定し、最終的な赴任者を決定した方
が良い
記事提供:三菱 UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
チーフコンサルタント 藤井 恵
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Ⅴ.各国トピックス
【インドネシア】来年の最低賃金、前年比+8.03%
10 月 29日、インドネシア労働省は 2019年の州別最低賃金の上昇率を+8.03%にすると発表した。2019
年の最低賃金はジャカルタ特別州で 394万 972ルピア、西ジャワ州で 166万 8,372 ルピア、中部ジャワ
州で 160万 5,396ルピア、東ジャワ州で 163万 58ルピアとなる見込み。
【フィリピン】日額最低賃金、上げ幅は最大 80ペソの見込み
10 月 26 日、地域賃金生産性委員会(RTWPB)の協議の結果、マニラ首都圏の日額最低賃金は 60~
80 ペソ(約 185~246円*)増加の見込みとなった。労働組合連合は、現行の非農業部門の日額最低賃金
である 512ペソは、物価上昇を考慮すれば 340ペソの価値しかないと主張し、334ペソの引き上げを求
めていた。しかし、使用者側は労働者側の要求を大幅に下回る 20 ペソの賃上げが妥当との見解で、労
働者側の要望は受け入れられなかった。RTWPB が決定後、新聞などでの報知から 15 日後に有効とな
る。*1ペソ=3.08円で計算
【各国】TPP11、12月 30日発効確定
10 月 31日、オーストラリアが国内手続きを終え、TPP11 が 12月 30日に発効することが確定した。
既にメキシコ、日本、シンガポール、ニュージーランド、カナダが手続きを終えている。TPP11は加盟
国 11カ国のうち、過半数の 6 カ国が国内手続きを完了してから 60日後に発効する。まずは手続きを済
ませた各国間で関税撤廃・削減、投資に関する新たなルールを適用する。残り 5カ国はベトナム、ペル
ー、チリ、ブルネイ、マレーシアであり、ベトナムは 11月中旬までに議会の承認が終わる見通しとな
っている。TPP11によって世界の国内総生産(GDP)の 13%を占める巨大な自由貿易圏が誕生し、農
作物や工業品の輸出入の関税の引き下げや、ビジネスルールが統一される。
(各国トピックスの出所)各国政府・業界団体発表、各種報道
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~アンケート実施中~
(回答時間:10秒。回答期限:2018年 11月 15日)
https://s.bk.mufg.jp/cgi-bin/5/5.pl?uri=M6Aj3s
(編集・発行) 三菱 UFJ銀行 国際業務部
(照会先)松山 昭浩 松山 佳奈枝
(e-mail): [email protected]
本レポートのバックナンバーは、以下の URLからご覧いただけます。
http://www.bk.mufg.jp/houjin/kokusai_gaitame/report/index.html