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30 広報かわぐち 2013.4 KAWAGUCHI PUBLICITY 芝園中学校閉校式 3月9日に挙行。創立35年の歴史に幕を閉じました。生徒 64名を代表して、生徒会長が「生徒みんなが家族のような 芝園中学校が私は大好きでした。この学校で学んだ誇りを 胸に未来へと進んでいきます。」と惜別の思いを述べました。 春を呼ぶ梅まつり 2月23、24日にグリーンセンターで開催。ほころび始めた 紅白の梅のもとで、来園者は琴の演奏などを楽しみました。 第32回川口市親と子の音楽会 2月24日、リリアで開催。川口市少年少女合唱団の合唱、川口市民オー ケストラによる演奏が行われました。 ジョイントステージでは、会場が一体となって合唱し、参加した親子は 音楽による楽しいひとときを過ごしていました。 第43回初午太鼓コンクール 3月10日、リリアで開催。参加した子どもの部29チーム、一般の部29チ ームが熱演を繰り広げ、春の訪れを告げる力強い太鼓の音が会場に響 きわたりました。

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Page 1: MYCITY KAWAGUCHI...31 広報かわぐち2013.4 2013.4 30 COMMUNITY MYCITY KAWAGUCHI PUBLICITY マイシティ かわぐち Vol. 4 このコーナーでは「川口宿 鳩ヶ谷宿

302013.4広報かわぐち31 広報かわぐち2013.4

COMMUNITY KAWAGUCHI PUBLICITYMYCITYマイシティ

かわぐち

Vol. 4このコーナーでは「川口宿 鳩ヶ谷宿 日光御成道まつり」に登場した川口ゆかりの人物を紹介していきます

中田安斎入道安行

 安行、安行北谷、安行吉蔵、

安行小山、安行慈林、

安行出

羽、安行藤八、安行西立野、安

行原、安行吉岡、安行領家、安

行領在家、安行領根岸

。今も

生きる安行を冠した地名の

数々。日本を代表する植木の

産地として世界にも知られる

地名の起源が、今回ご紹介す

る中田安斎入道安行です。

 室町時代中期、この地を開

発した領主・中田安行の名を

取って地名にしたと、新編武

蔵風土記稿は伝えています。

彼の生きた時代は、明応年間

(1492〜1501)に、北

条早雲が伊豆に侵攻し相模の

小田原城を奪うという、まさ

に戦国乱世の幕開けの時代で

した。

 そんな時代を生き抜いた彼

の姿を今に伝えるのが、安行

の名刹、曹洞宗富雙山金剛寺

の縁起です。これによれば、群

雄割拠の戦乱に身を置いた中

田安行は、自身も多くの人々

を殺傷し、その罪業に毎夜苦

しんでいました。そんな折、

当地を行脚していた越生町山

吹の里で有名な龍穏寺七世の

節庵に出会います。そして、教

えに従って草庵を結び、金剛

般若経をよりどころとして供

養することで、苦しみから救

われました。この縁で仏に帰

依した彼は、伽藍を造営し節

庵禅師を開山に、また自ら開

基(土地や資材を寄進)とな

り、金剛般若経に寺名を求め、

金剛寺を開いたのでした。

 境内にそびえる樹齢約500年

のキャラボク。桃山期の様式

を伝える茅葺きの山門。仏の

道に安らぎを得た中田安行の

魂は、歴史薫る金剛寺に、今も

穏やかに包まれていることで

しょう。

 今回は、安行の地名の起源である、室町時代中期の領主、

中田安斎入道安行を紹介します。

参考文献:『新編武蔵風土記稿』、

韮塚一三郎『埼玉県地名誌』北辰

図書・1969、『埼玉宗教名鑑』

埼玉新聞社・1978

苦しみの果ての安らぎ

なか 

だ あ

ん ざ い にゅうどう

やす

ゆき

  

   

                   

しん

ぺん

さし

こう

                    

めいおう

        

そうとうしゅう

そう

さん

こん

ごう

                     おごせ       

                りゅうおん

あんぎょう

せつあん

                             き

 

え            が

          かや ぶ

芝園中学校閉校式3月9日に挙行。創立35年の歴史に幕を閉じました。生徒64名を代表して、生徒会長が「生徒みんなが家族のような芝園中学校が私は大好きでした。この学校で学んだ誇りを胸に未来へと進んでいきます。」と惜別の思いを述べました。

春を呼ぶ梅まつり2月23、24日にグリーンセンターで開催。ほころび始めた紅白の梅のもとで、来園者は琴の演奏などを楽しみました。

第52回川口市花の文化展3月1日から3日までの3日間、リリア・樹里安の2会場で開催。江戸時代から続く川口伝統の「赤山の枝物」をはじめ、色とりどりの切り花や鉢物に埋め尽くされた会場では、訪れたたくさんの市民が一足早い春の訪れを満喫していました。

第32回川口市親と子の音楽会2月24日、リリアで開催。川口市少年少女合唱団の合唱、川口市民オーケストラによる演奏が行われました。ジョイントステージでは、会場が一体となって合唱し、参加した親子は音楽による楽しいひとときを過ごしていました。

第43回初午太鼓コンクール3月10日、リリアで開催。参加した子どもの部29チーム、一般の部29チームが熱演を繰り広げ、春の訪れを告げる力強い太鼓の音が会場に響きわたりました。

外国人のための防災訓練講習会2月23日、市民パートナーステーションで開催。救命講習と意見交換会が行われ、参加者はAEDの操作方法や災害が起こったときの心構えを学びました。

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302013.4広報かわぐち31 広報かわぐち2013.4

COMMUNITY KAWAGUCHI PUBLICITYMYCITYマイシティ

かわぐち

Vol. 4このコーナーでは「川口宿 鳩ヶ谷宿 日光御成道まつり」に登場した川口ゆかりの人物を紹介していきます

中田安斎入道安行

 安行、安行北谷、安行吉蔵、

安行小山、安行慈林、

安行出

羽、安行藤八、安行西立野、安

行原、安行吉岡、安行領家、安

行領在家、安行領根岸

。今も

生きる安行を冠した地名の

数々。日本を代表する植木の

産地として世界にも知られる

地名の起源が、今回ご紹介す

る中田安斎入道安行です。

 室町時代中期、この地を開

発した領主・中田安行の名を

取って地名にしたと、新編武

蔵風土記稿は伝えています。

彼の生きた時代は、明応年間

(1492〜1501)に、北

条早雲が伊豆に侵攻し相模の

小田原城を奪うという、まさ

に戦国乱世の幕開けの時代で

した。

 そんな時代を生き抜いた彼

の姿を今に伝えるのが、安行

の名刹、曹洞宗富雙山金剛寺

の縁起です。これによれば、群

雄割拠の戦乱に身を置いた中

田安行は、自身も多くの人々

を殺傷し、その罪業に毎夜苦

しんでいました。そんな折、

当地を行脚していた越生町山

吹の里で有名な龍穏寺七世の

節庵に出会います。そして、教

えに従って草庵を結び、金剛

般若経をよりどころとして供

養することで、苦しみから救

われました。この縁で仏に帰

依した彼は、伽藍を造営し節

庵禅師を開山に、また自ら開

基(土地や資材を寄進)とな

り、金剛般若経に寺名を求め、

金剛寺を開いたのでした。

 境内にそびえる樹齢約500年

のキャラボク。桃山期の様式

を伝える茅葺きの山門。仏の

道に安らぎを得た中田安行の

魂は、歴史薫る金剛寺に、今も

穏やかに包まれていることで

しょう。

 今回は、安行の地名の起源である、室町時代中期の領主、

中田安斎入道安行を紹介します。

参考文献:『新編武蔵風土記稿』、

韮塚一三郎『埼玉県地名誌』北辰

図書・1969、『埼玉宗教名鑑』

埼玉新聞社・1978

苦しみの果ての安らぎ

なか 

だ あ

にゅうどう

やす

ゆき

  

   

                   

しん

ぺん

さし

こう

                    

めいおう

        

そうとうしゅう

そう

さん

こん

ごう

                     おごせ       

                りゅうおん

あんぎょう

せつあん

                             き

 

え            が

          かや ぶ

芝園中学校閉校式3月9日に挙行。創立35年の歴史に幕を閉じました。生徒64名を代表して、生徒会長が「生徒みんなが家族のような芝園中学校が私は大好きでした。この学校で学んだ誇りを胸に未来へと進んでいきます。」と惜別の思いを述べました。

春を呼ぶ梅まつり2月23、24日にグリーンセンターで開催。ほころび始めた紅白の梅のもとで、来園者は琴の演奏などを楽しみました。

第52回川口市花の文化展3月1日から3日までの3日間、リリア・樹里安の2会場で開催。江戸時代から続く川口伝統の「赤山の枝物」をはじめ、色とりどりの切り花や鉢物に埋め尽くされた会場では、訪れたたくさんの市民が一足早い春の訪れを満喫していました。

第32回川口市親と子の音楽会2月24日、リリアで開催。川口市少年少女合唱団の合唱、川口市民オーケストラによる演奏が行われました。ジョイントステージでは、会場が一体となって合唱し、参加した親子は音楽による楽しいひとときを過ごしていました。

第43回初午太鼓コンクール3月10日、リリアで開催。参加した子どもの部29チーム、一般の部29チームが熱演を繰り広げ、春の訪れを告げる力強い太鼓の音が会場に響きわたりました。

外国人のための防災訓練講習会2月23日、市民パートナーステーションで開催。救命講習と意見交換会が行われ、参加者はAEDの操作方法や災害が起こったときの心構えを学びました。