n-qin-qi 霊友情一 榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき...

5
n-QI 霊友情榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき 〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」

Upload: others

Post on 07-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: n-QIn-QI 霊友情一 榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき 〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」 家に帰ってみたら、奥様はカゼで高熱。しかし庖屋物ではあまりに味気ない。だんな様にとっては、

。n-QI霊友情一 榊社会の中にそれを求める

男が庖丁を握るとき

〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」

Page 2: n-QIn-QI 霊友情一 榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき 〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」 家に帰ってみたら、奥様はカゼで高熱。しかし庖屋物ではあまりに味気ない。だんな様にとっては、

家に帰ってみたら、奥様はカゼで高熱。しかし庖屋物ではあまりに味気ない。だんな様にとっては、

が腕の見せどころ。冷蔵庫を聞けて、ありあわせの材料、て

l

l

こんな設定のもとに編集部では調理用具

や材料をコツソリ用意しておきました。座談会に出席のみなさんには、もちろん内緒。「お手並拝見」とき

いて

一同は寝耳に水の驚きょう。しかし、さすがは腕自慢ぞろい。鮮やかな庖丁さばきで、およそ四十分

後に作りあげたケッサクをご披露すると

浅井利夫さん :127711:;ー似て残念です。ぉ酬は化学調味料

:A311:ザツ トマト パセリ 片栗粉 長ねき

ぃfこけし.

t::鶏肉を、火から遠ぎりて、

!lのものを」

ぎ・ lこんに〈・唐辛子

れて煮込むだり。簡単ておい

レ色に仕上げます」

トピュ-v・問形スープ』

告 U ーに使う鶏肉か句皮をはがして、活のつまみも作りました。ヵv-

1器官弘元;;!?加わース-ノfター・カ v-粉・小麦粉

Page 3: n-QIn-QI 霊友情一 榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき 〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」 家に帰ってみたら、奥様はカゼで高熱。しかし庖屋物ではあまりに味気ない。だんな様にとっては、

ポ込む

山上 勇 さん ス;;;lf:111i;:::日出::山::;Jjとあ

::?でj。 lマ¥, . [t.J. ~."人参川テイにん川チーズ鈎)文コマ材料 ひき i企i

4

4

「にんじくと唐辛子を入れた醤j¥ll(こう‘

今村優さん e ρ て、す。つけ令わせ帥!

::fLL:::t:ァ:;ト 人参 L んげん 二

::!?JJi??告:1ii7

Page 4: n-QIn-QI 霊友情一 榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき 〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」 家に帰ってみたら、奥様はカゼで高熱。しかし庖屋物ではあまりに味気ない。だんな様にとっては、

はじめてナマコを食った人聞はよほど勇気

のめった奴だ

111t、感嘆とも慨歎ともつか

ない言葉を残したのはパスカルであるが、そ

れは文明人の見方.であって、ナマコをはじめ

て食ったのが、太古人、原始人の部類、である

ならば、別段、驚くことも歎くこともあるま

い。原始人や太古人がどんなものを食って生

きていたのかについては、それなりに研究が

進んでいるようであるが、

ρ作る人u

が男だ

ったのか女だったのかということが、いっこ

うにわからない。儀礼も家庭もなかった時代

には男女の分業もなかったかも知れないが、

やがて、集団から組織ができ、儀式、祭礼が生

まれ、家庭も営まれるようになれば、男

a'V女の分業もおいおいに確立していっ

μA

圃.,Vたはずであるのに

ρ作る人6

2-ヨE-vi食べる人。の関係で

凶圃.,三=・・・

'v

可川酬

ιE----v説得力のある文献

'd・・

1ja----可

にぶつからない。

V旧.,Fr・-司可

そう思っていると、あ

-aE・・・司

る日突然に、明白な文献が眼

F,、

前にあらわれた。

『古事記』である。

有名な「国譲り」のくだりの終りのほ

うで、どうして火を作り、どんなものを食べ

させたかも明記してある。

「水戸の神の孫、櫛八玉の神、勝夫(かし

わで)となりて、天の御饗を献る時に・:」

この

ρ

かしわで。に膳夫の漢字を当てたこと

で明瞭なように、これは男の調理主である。

下って、令制ーーというから天智・天武の時

代であるが、大勝職に百六十人、内勝司に四

十人、東{呂主膳監に六十人というたいへんな

数字が見える。万事、唐の制度を丸のみに模

倣した時代のこ

t.て大げさなものではあった

が、

tにかく男の調理士が

二百人も朝廷に詰

めていたのである。

この伝統は明治以降にも

受け継がれて、今日、宮内庁官房大膳諜に至

って

いる。もちろん名のある料亭、ホテルの

みならず、しがない縄のれんに至るまで、板

さん、板前さんといえば男性と相場はきまっ

ている。

四条流とか生間流、大草流等々という格式

のうるさい本格派日本料理はもとよりのこと

簡素、わぴ、さびを本国田冒とした懐石、外来も

のに工夫を加えた町人料理のしっぽくに至る

まで、調理をする人が男性であるというこ

t

は、あえて言えば、これらは客をもてなすこ

とを目標とした料理、であって、腕のさえ、庖

、官】

ヘiifJ

-一

'一一判F町一

下1

丁の切れ味がひそんでいる料理、それはまた

プロフェッショナルにしてはじめて作り得る

ものであるともいえる。割烹のグ割M

のほう、

いわゆる庖丁きぱきにずんとウエイトをかけ

た料理といえようか。プロということは職人

ということ、である。職人といえば男性である

のが、とくに昔は、当たり前であった。

しかし、いまはやり?のか男の料理u

の男

は、決してプロを指しているのではない。ァ

?なのである。料理も宴会料理でなく家庭料

理なのである。そこは一冗来女の守備範囲であ

ったし、今もそうである。

フランスでタクシーの運ちゃんが、もたも

たしている女性ドライバーに何といって毒づ

くか。

「ア・ラ・キュイジンヌ/・」(台所へ

ひっこんでろ)である。

フランスでも台所の

守備は女性ときまっているらしい。アメリカ

では、ブロンディにへソをまげられるとやむ

をえずダッグウッドが彼

一流の大盛りサンド

イッチを作ってウサを晴らす。本来はブロン

ディの仕事である。中国から日本へ伝わった

~

古い言葉にグ糟糠の妻'がある。ねかみそ女

房というほ

Eの意味であるが、後漢の光武帝

の時代の話だから二千年ほ

E普から、中園、で

もやはりねかみそをいじっていたのは女房の

手であったことになる。

このように見てくると、このごろのように

テレビなどに出演し、エプロン姿もかいがい

しく。男の料理'を作ってみせるのは、いず

この国の習いぞや:::と開いたくもなる。

16

しかし、ここでもう

一歩踏みこんで考えて

みると、男たるもの、生涯台所にはいらない

ですむならば幸せであるが、いったん女房に

病気になられた、実家に逃げて帰られた、と

いう事態になった際、電気釜とインスタント

食品だけが頼りというのでは、女房に頭は上

がらない。隠し昧ならね隠し芸の

一っとして

幾皿かの料理ができるほどのことは身につけ

ておくがいい。

禅の僧堂に。天井粥H

という言葉がある。

天井の格子がお椀の粥に映る、という意味で

米の少ない水の多い隅を自糊した言楽である。

僧堂の食事は、飢をしのぎ、明日の活動のエ

ネルギーにするのを第

一義とした。家庭料理

も原点はここにあったはず。

普茶料理、精進料理も近ごろは専門の料亭

で高い価いで供されるようになって、ずいぶ

ん目に美しく口に美味にはなっているが、本

来の精神からは遠ざかりつつある。懐石然り。

禅料理の真髄は道元の著

『典座教訓』

に尽

きる。七百四十年を経て内容は今なお新鮮で

ある。時のもの、有り合わせのものを教材と

して、そこからどんな昧を作り出していくか、

そういう意味で料理は創造であり芸術である

かもしれない。だとするならば、男がのめり

こむにたる世界でもある。

、,~

Page 5: n-QIn-QI 霊友情一 榊社会の中にそれを求める 男が庖丁を握るとき 〈総土蔵作〉オンナも顔負け「男の料理」 家に帰ってみたら、奥様はカゼで高熱。しかし庖屋物ではあまりに味気ない。だんな様にとっては、

チョンガ一暮らしは、とかくごはんがあまりがち。|日後ならお茶演でもいいが、 2日、

3日とたったらどうする? 捨てる? ちょっと待て/ このコチコチごはんのめんどう

を見ようという料理がこれ。調理時聞は約 10介。味も保証付。まずはお試しあれ/

4

‘・

たの

』.二苓

U

Bにゆ

ji'

f

ぃコ=

2ヘi1・

二千,つr・16iフィ。、自L二.

ネギ'lc3a1-じ心t.TJI)1ニ首3。

ムぷ上。、対料、調味糾も金書官汁17・4 レ

L之、~i'ち二む.

c c

O

とじJ主主')!志血にむ1動7いうちにピうぞー

。を(~qれ Id:判定ヒ結l~れ

会主I(乙苛れld帰語¥,)ゴ仁村、カ11Jぅ…..ナーン九り子f

、/ーヌ~

片手ャ・・刀?マヨ九ース“主ヲドtす言実J

7・ o

21