netis登録番号 kt-070100-v 埋設型枠 デコメッ …...1 1.製品概要 1.1.特徴...
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NETIS 登録番号 KT-070100-V
埋設型枠(残存化粧型枠)
デコメッシュ
「置くだけ型枠」 システム
標準施工マニュアル
平成 26 年 2 月
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目 次
1.製品概要 ...........................................................................................................................11.1.特徴 ............................................................................................................................11.1.適用範囲.....................................................................................................................1
2.製品規格 ...........................................................................................................................12-1.材料数量.....................................................................................................................12.2.製品規格.....................................................................................................................2
3.組立要領 ...........................................................................................................................33.1.背面支保システムの組立・設置 .................................................................................3
4.施工手順 ...........................................................................................................................5①基礎工の施工 ................................................................................................................5②デコメッシュと支保システムを組み立てる。 ..............................................................5③「置くだけ型枠」を基礎コンクリートに固定する。 ...................................................5④横方向の連結 ................................................................................................................7⑤コンクリート打設 .........................................................................................................8⑥表面仕上げ....................................................................................................................8⑦上段型枠の連結.............................................................................................................9⑧手順⑤~⑦を繰り返して躯体を構築していく。...........................................................9⑨天端の処理..................................................................................................................10⑩その他の加工 ..............................................................................................................10
5.施工上等の注意点 ...........................................................................................................10参考資料 ............................................................................................................................11デコメッシュ「置くだけ型枠」システム 積算要領.........................................................11①適用範囲 .....................................................................................................................11②加算率 .........................................................................................................................11③編成人員 .....................................................................................................................12④日当たり施工量...........................................................................................................12⑤施工歩掛 .....................................................................................................................12
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1.製品概要
1.1.特徴
デコメッシュ「置くだけ型枠」システムとは、埋設型枠であるデコメッシュ型枠と
背面支保システム、ボルト連結部材により構成され以下のような特徴を持つ。
・超軽量 6.6kg/1 セット(0.5 ㎡)の埋設型枠(残存化粧型枠)である。
・背面の支保システムと一体化しコンクリート打設圧に耐えるので、セパ、単管等の
仮設支保材を使用せず、また溶接作業による鋼材の連結をすることなく組み立て設
置が可能である。
・鋼材は高耐食性めっき鋼板「スーパーダイマ」®※を使用して、溶融亜鉛めっき(JIS H8641)HDZ 55 と同等以上の防錆性を有する。
・表面がブラインドメッシュのため、余剰水や気泡がスムーズに排出される。また、
目視により打設状態が確認できるため、均一なコンクリート品質を容易に確保する
ことができる。
・ブラインドメッシュは凸凹状で、コンクリート打設と同時に石積み状の景観に仕上
がる。
・仕上がり面は網目から出たコンクリートによって形成された粗面の仕上がりになる
ので、自然環境に溶け込みやすい。
1.1.適用範囲
デコメッシュ「置くだけ型枠」システムは、コンクリート構造物の埋設型枠として
適用が可能である。その構造から、薄厚の壁体(躯体厚 30~50 ㎝)、施工スペースが
狭い場合には特に有効である。
使用例: コンクリート擁壁工、ブロック積工・石積工等の代替、既存石積工の補強等。
2.製品規格
デコメッシュ「置くだけ型枠」システムの規格及び材料は次の通りである。
2-1.材料数量
表 1.「置くだけ型枠」1 セット(0.5 ㎡)当たり材料表
材料 規格 単位 数量 摘 要
デコメッシュ DM5-100S 枚 1
支保システム OK-350 組 2
横連結ボルト M8 本 3
縦連結ボルト M8 本 6 型枠4箇所支保システム2箇所
デコメッシュ支保
システム連結ボルト
M8 本 6 3 箇所×2組
1セット当り標準で M8 ボルトは 15 本必要(標準付属品)。
最下段のみ基礎工に固定するための処理(ホールインアンカー・ボルト等別途)が必要。
上記は標準部での数量で、変形部等では状況に応じ考慮する。
M8 ボルトの首下長さは 15 ㎜を推奨する。
※「スーパーダイマ」は新日鉄住金株式会社の高耐食性メッキ鋼板の商品名である。
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2.2.製品規格
図 1.「置くだけ型枠」部材図 写真 1.支保システム部材
型枠材(デコメッシュ DM5-100S)
支保システム(OK-350)
A 梁部材
B 梁部材
背面支柱材
斜材
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3.組立要領
3.1.背面支保システムの組立・設置
図 2.「置くだけ型枠」組立図
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写真 2.「置くだけ型枠」 組立完成写真
図 3.組立詳細図
1 セット組立状況 2 段重ね状況
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4.施工手順
①基礎工の施工
対象とする構造物の規格に準じた基礎工の施工を行う。
ただし「置くだけ型枠」は現状、水平面に対し、1:0.5 の勾配の斜壁となる勾配タイプ
のみであるので、目的とする壁面勾配に合わせ基礎コンクリート面に勾配をつけて基礎
工を施工する。
図 4.基礎工の施工
②デコメッシュと支保システムを組み立てる。
組み立てはインパクトドライバー等を使用して M8 ボルトでデコメッシュと支保システ
ム 2 組をあらかじめ平地にて連結し1セットの「置くだけ型枠」とする。デコメッシュ
は上下が逆にならないように天端側の連結穴がバーリングタップとなるように組み立
てる。
③「置くだけ型枠」を基礎コンクリートに固定する。
最下段は、型枠の浮きと飛び出し防止のため、基礎コンクリートに固定する。
固定方法は特に規定しないが型枠及び背面支柱材の下穴はホールインアンカー等を用
いて固定する。最下段の固定は出来形に大きく影響するので、墨出し位置と通り、勾配、
レベル等を確認しながら慎重に行なう。
最下段はコンクリートの打設時に浮き上がり等の力を受けやすいので強固に固定する。
図 5.「置くだけ型枠」の固定方法例
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【参考】「置くだけ型枠基礎システム」を別途用意しており、このシステムを基礎コンクリ
ートに埋め込むことで簡単に「置くだけ型枠」を固定することが可能である。
図 6.「置くだけ型枠基礎システム」 (参考)
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④横方向の連結
横方向の連結は、M8 ボルトを使用して行なう。1セットの「置くだけ型枠」について
片側 3 本のボルトを使用する。枠材の一方にネジ加工(バーリングタップ)が施されて
いるのでナットは不要である。
ネジ加工は「置くだけ型枠」を前面から見て右側の枠材に施されており、横連結する際、
(前面から見て)連結部の右側からボルトを入れて固定する。(前面側から作業する場合に
右手で作業がしやすい方向になっている)
図 7.「置くだけ型枠」横連結バーリングタップ位置
正面図
拡大図
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⑤コンクリート打設
コンクリートの品質は構造物の設計基準強度を満足するものを使用する。「置くだけ型
枠」では特別な配合等は不要である。
1 回の打設高さは 50 ㎝以下を標準とする。締め固めは、振動機を用いて十分に充填・締
め固めが行なわれるようにする。目安としては目視で、表面ブラインドメッシュがコン
クリートで覆われる程度である。
上段の「置くだけ型枠」を下段にセットするため、下段の型枠及び支保システムの上部
ネジ加工部(バーリングタップ)がコンクリートで覆われないことと、打ち継ぎの際、
デコメッシュの上部枠材周辺でコンクリートが充填されにくくなるため、枠天端より 10㎝以下でコンクリートの打設を止めておく必要がある。
1段目の打設高さ N 段施工の場合
図 8.コンクリート打設高さ
⑥表面仕上げ
必要に応じ表面仕上げを行なう。表面仕上げを行う場合は余剰水が十分に排出された後、
ブラシ等で一定の方向にコンクリート表面を均すように仕上げる。
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⑦上段型枠の連結
手順②により「置くだけ型枠」を組み立てる。
組み立てた「置くだけ型枠」を下段の「置くだけ型枠」に載せて型枠連結部 4 箇所と支
保システム 2 箇所を M8 ボルトで固定する。あわせて横連結も最下段同様に行なう。
図 9.「置くだけ型枠」の上下連結 写真 3.上下連結状況
背面支柱材は通常、図-10 に示すボルト①により上下連結(連結①)を行う。
コンクリートの打設が 1 回 50 ㎝を超えて打設する場合には、それにあわせて支保シス
テム以外の反力を確保するほか、背面支柱材の上下連結にボルト②による連結②を追加
し補強する。
図 10.背面支柱材の上下連結 写真 4.背面支柱材の上部詳細
⑧手順⑤~⑦を繰り返して躯体を構築していく。
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⑨天端の処理
躯体の勾配によって、背面支柱材や A 梁部材が躯体天端から突出する場合が生じる。
このような場合には、あらかじめ切断機等で、突出部分等を切断しておき、コンクリー
トを打設する。
「置くだけ型枠」の型枠の途中で天端仕上げとなる場合は、斜材を加工等してデコメッ
シュ枠材に必ず固定する。
図 11.「置くだけ型枠」の天端処理方法
⑩その他の加工
折れ点や勾配変化点及び水抜き箇所等の加工方法については、「デコメッシュ・B メッシ
ュ施工マニュアル」 平成 24 年 5 月 フリー工業株式会社 P11~13 を参照。
5.施工上等の注意点
①取り扱いの際には皮手袋を着用の上、作業を行う。
②インパクトドライバー及びソケット 12 ㎜を用意する。
③キャッチ式ソケット及びロングシャフトを使用するとさらに便利である。
④組立、取り付け、連結等作業の際には、指の挟まれに十分気をつける。
⑤「置くだけ型枠」最下段の固定は基礎部にしっかり固定する。
⑥連結ボルトの締め忘れのないように次の組み立てを行う前、コンクリート打設前等に
十分に確認する。
⑦1 回のコンクリート打設高さは 50 ㎝以下を基準とする。50 ㎝以上の打設を行う場合
には、支保システム以外にも反力を十分に確保しデコメッシュをしっかり固定する。
(デコメッシュ専用のセパ取付金具と仮設材を必要な反力が確保できるように使用す
る)
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参考資料
デコメッシュ「置くだけ型枠」システム 積算要領
①適用範囲
デコメッシュ「置くだけ型枠」システムの組立、設置、加工を対象とする。
②加算率
表参 1.加算率の適応範囲
規格・仕様 記号 適用基準 備考
加算
率施工規模
S0 標準
全体数量S1 1 工事の施工規模が標準より小さい場合は、対
象となる規格・仕様の単価を率で加算する。S2
補正
係数
時 間 制 約 を
受ける場合K1
通常勤務すべき 1 日の作業時間(所定労働時間)
を 7 時間以下 4 時間以上に制限する場合は、対
象となる規格・仕様の単価を係数で補正する
対象数量
施 工 基 面 が
直線でない場
合
K2
デコメッシュの施工において、施工基面に段差及
び加工が生じる場合は、対象となる規格・仕様の
単価を係数で補正する
仕上がり天端
が直線でない
場合
K3
デコメッシュの施工において、仕上がり天端に段
差及び加工が生じる場合は、対象となる規格・仕
様の単価を係数で補正する
仕上がり面に
曲線・変化点
が生じる場合
K4
デコメッシュの施工において、仕上がり面が曲
線・変化点及び加工が生じる場合は、対象となる
規格・仕様の単価を係数で補正する
表 面 仕 上 げ
をする場合K5
デコメッシュの施工において、コンクリート打設後
表面仕上げをする場合は、対象となる規格・仕様
の単価を係数で補正する
表参 2.加算率
規格・仕様 記号 加算率 摘要
加算
率施工規模
S0 (300 ㎡以上) 0%
S1 (100 ㎡以上 300 ㎡未満) 5%
S2 (100 ㎡未満) 15%
補正
係数
時間制約を受ける場合 K1 1.15 労務費に対して
施工基面が直線でない
場合K2 1.05 労務費・材料費に対して
仕上がり天端が直線で
ない場合K3 1.05 労務費・材料費に対して
仕上がり面に曲線・変
化点が生じる場合K4 1.10 労務費・材料費に対して
表面仕上げをする場合 K5 1.05 労務費・材料費に対して
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③編成人員
表参 3.日当たり編成人員 (人)
世話役 型枠工 普通作業員
1 1 3
④日当たり施工量
デコメッシュ設置工の歩掛を表に示す。
表参 4.日当たり施工量
タイプ 規格 1 日当りの据付設置枚数
背面型枠なし デコメッシュ「置くだけ型枠」システム 100 枚 (50 ㎡)
背面型枠あり デコメッシュ「置くだけ型枠」システム + 背面型枠 80 枚 (40 ㎡)
⑤施工歩掛
表参 5.デコメッシュ「置くだけ型枠」システム設置工 背面型枠なし 100 ㎡当り
工種 規格 単位 数量 摘要
世話役 人 2.0 表参 3、表参 4 1×100/D
型枠工 人 2.0 表参 3、表参 4 1×100/D
普通作業員 人 6.0 表参 3、表参 4 3×100/D
表型枠 DM5-100S 枚 200.0
支保システム OK-350 組 400.0 連結ボルトを含む
諸雑費 % 3.0 労務費の 3%
加算率 表参 2
注)D : 日当り施工量
表参 6.デコメッシュ「置くだけ型枠」システム設置工 背面型枠あり 100 ㎡当り
工種 規格 単位 数量 摘要
世話役 人 2.5 表参 3、表参 4 1×100/D
型枠工 人 2.5 表参 3、表参 4 1×100/D
普通作業員 人 7.0 表参 3、表参 4 3×100/D
表型枠 DM5-100S 枚 200.0
背面型枠 DS プレート型枠 セット 200. W=0.6 L=0.55×2 枚
支保システム OK-350 組 400.0 連結ボルトを含む
諸雑費 % 3.0 労務費の 3%
加算率 表参 2
注)D : 日当り施工量
製造元
販売元
h t t p : / / w w w . f r e e - k o g y o . c o . j p
TEL:03-3831-1541 FAX:03-3831-0481
〒 110-0015 東京都台東区東上野 1-3-1
※製品は予告なく変更する場合があります。
2014.02