オーダエントリシステムの導入に

ついては、救命救急センター棟の建

築計画を機に検討を開始しました。

そして１９９６年10月には、院内に

『医療情報部』を設置し、本格的な

コンピュータ導入への取り組みをス

タートさせました。

病院内の本格的なコンピュータ導

入においては、医療の現場で業務に

携わる職員と密に話し合い、患者さ

まの視点にたってすすめることが大

切です。そこで、『医療情報部』で

は、各部署からの意見を取り入れ検

討する作業部会を設け、職員の声を

広く反映できるよう体制を整えてい

ます。

すでに病棟では10月から「オーダ

エントリシステム」が稼動していま

す。現在は、来年２月の外来への導

入をめざして準備中です。それにと

もない、各病棟に４台、外来におい

ては診察室ごとに１台、合計約４０

０台（１９９９年12月現在）のパソ

コンを設置する予定です。また導入

に先立ち、医師をはじめ職員はコン

ピュータ操作のトレーニングや手順

の確認などを行っています。

現在、「オーダエントリシステム」

で扱っている対象は処方と検体検査

ですが、来年２月に予約をコンピュ

ータ化するのに引き続き、来年度以

降は放射線検査、生理検査、注射、

輸血など、順次対象範囲を拡張して

いく予定です。なかでも再診予約に

ついてはコンピュータ化と同時に運

用面でも積極的に進めており、来年

２月にはすべての診療科で再診予約

制を開始する予定です。また、今後

ますます重要になってくると思われ

る、医療機関相互での診療情報の共

有に対応するためにも、院内のコン

ピュータシステムの整備に取り組ん

でいます。

最後になりましたが、コンピュー

タ導入当初は、操作や手順など、職

員の不慣れにより患者さまにご迷惑

をおかけすることが予想されます。

何卒ご理解とご協力を賜りますよ

う、お願い申し上げます。

昨年10月から外来と病棟にご意

見箱を設置して以来、皆さまから

貴重なご意見をたくさんいただい

ております。

今回は、その中から、特に多か

った外来駐車場に関するご意見と

待ち時間に関するご意見、そして

職員の接遇に関するご意見をご紹

介します。

まず外来駐車場に関しては、「混

雑しているので予約の時間に間に

合わなかった」「駐車場を増やして

ほしい」「駐車料金が高い」などの

ご指摘を多くいただきました。

当院では、現在６カ所の駐車場

において、３４１台分の駐車スペ

ースを用意しておりますが、何分

スペースに限りがあるため、基本

的に外来で受診される患者さまの

ための駐車場と考えております。

その点をどうかご理解ください。

さて駐車場周辺の混雑について

は、山手通りでの地下鉄工事の影

響があるかと思われます。今後は、

予約外来を推進して駐車場の利用

時間を分散化させ、混雑が緩和する

よう努めてまいります。またお見

舞いなどの皆さまは、なるべく午後

の時間帯にお越しくださるようご

理解とご協力をお願いいたします。

駐車料金については、他の駐車

場より低く料金設定した場合、当

院を利用される以外の方が駐車さ

れることも考えられます。そのた

め、当院の駐車料金は、近隣の駐

車場とのバランスを考えて設定さ

れています。その点をご考慮いた

だき、ご理解いただけますようお

願いいたします。また、入院患者

さまのご家族からは、「診察を受け

られた患者さまと同じ駐車料金に

して欲しい」というお声もいただ

きました。これについては、限ら

れた駐車スペースは、なるべく外

来患者さまに優先的にご利用いた

だきたいと思っておりますので、

何卒、現状の料金でご利用いただ

けますようお願いいたします。

診察や会計時の「待ち時間」に

ついても、できるだけ改善していき

たいと思っています。具体的には、

現在一部の診療科において予約外

来を実施していますが、今後は全科

に広げることを検討しています。ま

た本紙の一面でもお知らせいたし

ましたように、来年２月からは、病

院業務をより迅速にスムーズに行

うため、外来においてオーダエント

リシステムを開始する予定です。当

初は混乱が予想されますが、皆さま

により便利に快適に当院をご利用

いただくため、積極的に導入を進

めていきたいと思います。

「職員の接遇」については、当院

では、日ごろから職員の接遇教育に

力を注いでいますが、まだまだ患者

さまにご満足いただけない場合が

あるようです。今後も新採用者を

対象にした接遇研修の実施、サー

ビス委員会で接遇向上のための標

語を決め各職場に掲示するなど、職

員への接遇教育を徹底して行って

まいります。

皆さまからは、たくさんのご意

見をいただきありがとうございま

した。これからもこの貴重なご意

見を参考に、よりよい病院づくり

を目指し改善に取り組んでまいり

ます。今後も、お気づきの点がござ

いましたらご意見箱までお気軽に

お寄せいただきますようお願い申

し上げます。

1

2

3

4

5

6

ここにご紹介した当院の理念・基本方針を達成

するには、職員一人ひとりがそれぞれ自覚をも

って行動しなくてはなりません。

そのために当院では職員の行動指針を作成しま

した（左記の下表）。

今後も全職員が、さまざまな場面で、常に患者さ

まを中心とした質の高い医療が提供できるよう

努めます。

私たちは患者さまの権利を尊重します

職員の行動指針

1

2

3

4

5

職員全員で

質の高い医療を

提供します

I N F O R M A T I O N