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November 2 2014 / No.36 Pressed by Mari Kodama REPUBLIC OF NAMIBIA JAPANESE SONG ナワナワ!11月がスタートしました。トタン屋根と土壁の私の家は、夏は暑く、冬は寒いというわ かりやすい家で、室温は時々40度を超えています。とにかく暑いです。この3学期は1カ月1日本歌 を目標に教えているおかげで、最近のカメルではよく日本語の歌が聞こえてきます。ここの子どもたち は本当に歌が大好きで、ものすごい勢いで覚えてくれるから嬉しいです。毎週月曜日と金曜日には全校 集会があるのですが、「何か歌いましょう!」と先生が声をかけると自然に「幸せなら手を叩こう」「も しもしかめよ」「あの青い空のように」を連続で披露してくれました!いつもはクラスで歌っているので、 全校生徒550人の日本語の歌声には感動~!日本ここにありきです。次は何を教えようかな~と今か らでもわくわくしています。 PAPER NECKRACE FINISH! 7年生で長々と時間をかけて作っていた紙ネックレス、ぼちぼち完成してきました!男の子も女の子 も、本当に一生懸命作っていたので、完成には大喜び!さっそく首につけたり、頭につけたり、おもい おもいに楽しんでいました。嬉しいのは、その次の日もまた次の日もずっと首につけていてくれていて、 本当に気に入ってくれたんだなぁと思うと、教えがいがあったなとほっとします。記念のグループフォ トをごらんください~! TOPIC TEST 5年A組の算数です。学年末テストまであと2週間!単元をしめくく るまとめのテストをしました。平面図形と立体図形の単元で、実際に物 をみせたりさわらせたりしながら学習してきました。このクラスとは、 少し前に私とのたいせつな時間があって、それ以降、彼らの集中力はみ ちがえるようにかわっています。私の想いが伝わったのかなと思うと嬉 しいです。がんばりやさんの5年生、みんなが6年生に進級できるよう に、私もひとふんばりです! -- Daily Report in Namibia --

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November 2 2014 / No.36

Pressed by Mari Kodama

REPUBLIC OF NAMIBIA -- Daily Report in Namibia --

JAPANESE SONG

ナワナワ!11月がスタートしました。トタン屋根と土壁の私の家は、夏は暑く、冬は寒いというわ

かりやすい家で、室温は時々40度を超えています。とにかく暑いです。この3学期は1カ月1日本歌

を目標に教えているおかげで、最近のカメルではよく日本語の歌が聞こえてきます。ここの子どもたち

は本当に歌が大好きで、ものすごい勢いで覚えてくれるから嬉しいです。毎週月曜日と金曜日には全校

集会があるのですが、「何か歌いましょう!」と先生が声をかけると自然に「幸せなら手を叩こう」「も

しもしかめよ」「あの青い空のように」を連続で披露してくれました!いつもはクラスで歌っているので、

全校生徒550人の日本語の歌声には感動~!日本ここにありきです。次は何を教えようかな~と今か

らでもわくわくしています。

PAPER NECKRACE FINISH!

7年生で長々と時間をかけて作っていた紙ネックレス、ぼちぼち完成してきました!男の子も女の子

も、本当に一生懸命作っていたので、完成には大喜び!さっそく首につけたり、頭につけたり、おもい

おもいに楽しんでいました。嬉しいのは、その次の日もまた次の日もずっと首につけていてくれていて、

本当に気に入ってくれたんだなぁと思うと、教えがいがあったなとほっとします。記念のグループフォ

トをごらんください~!

TOPIC TEST

5年A組の算数です。学年末テストまであと2週間!単元をしめくく

るまとめのテストをしました。平面図形と立体図形の単元で、実際に物

をみせたりさわらせたりしながら学習してきました。このクラスとは、

少し前に私とのたいせつな時間があって、それ以降、彼らの集中力はみ

ちがえるようにかわっています。私の想いが伝わったのかなと思うと嬉

しいです。がんばりやさんの5年生、みんなが6年生に進級できるよう

に、私もひとふんばりです!

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November 2 2014 / No.36

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PRIZE GIVING CEREMONY

今週水曜日、プライスギビングセレモニーといって、成績優秀者表彰式が行われました。ナミビアの

各学校で毎年この時期に行われている行事です。1学期と2学期の成績をもとに、各教科で一番、二番、

三番を選出し、表彰します。日本にはなかなかない行事ですね。それもそう、こちらの成績は日本の小

学校とは違って、全て点数評価。なので、成績順位というものが簡単に出せるのです。たった一点差で、

賞状がもられるかどうかが決まるのか・・と思うと、日本人の感覚からしたらうーんと思うことがあり

ますが、モチベーションをあげるためにはこちらの子ども達には良い方法なのかもとも思いました。

さてさて、いよいよ始まった表彰式。プログラム第一番は、ソーラン部隊!この日のために、トレー

ドフェアで踊ったメンバーで練習してきました。練習期間が短かったにもかかわらずよく覚えていて、

本番では拍手喝さいをいただきました!次に生徒代表によるスピーチ。感心したのは、7年生のヘルビ

ーちゃんのスピーチで、「今回、表彰状がもらえなくても落ち込まないで。お父さんお母さん方、表彰さ

れなかったからといって、子どもたちをしからないで。私たち一人ひとりには才能があります。それを、

先生、両親、しっかりみてください。表彰だけが全てではありません」と素晴らしいものでした。

各学年の表彰式。自分の名前が呼ばれた子どもたちは、思わず泣く子もいれば、堂々とやったーと嬉

しさをめいっぱい表現していた子も、何より親が子どもたちにキスしたりプレゼントを渡したりと、本

当に嬉しそうな表情でいっぱいでした。カメラマンとして始終大忙しだったのですが、とびきりの笑顔

と子どもたちが輝く姿をばっちりカメラにおさめることができて、私も大満足なのでした。

左)聖歌隊による合唱。すばらしい歌声をありがとう。中)どっこいしょメンバーによるソーラン節!!右)7年B組ヘルビーちゃんによる刺激的なスピーチ!!

左)チョンドゥ先生とだきあって喜びを分かち合う♪ 中)7年D組スアマちゃんは6つの賞を受賞した優秀者!右)女の子によるヒップホップダンスグループ!!

左)お母さんもとっても大喜びです! 中)7年C組チコトケ君は3つの賞を受賞、家族もたくさんかけつけた♪ 右)お母さんとお姉さんと一緒にパチリ★

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November 9 2014 / No.37

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WHERE IS ONE EGG?

ナワナワ!モチャビ?最近、現地の人が話すオシヘレロ語をよく聞きとれるようになってきました。

最近、本気でオシヘレロ語で話しかけてくる人もいるので、会話も続けら

れるようになって、うれしいです。こっちの人は3、4言語も平気で話せ

るので、言語能力が高いなぁと感心しますね。さておき、先日スーパーで

卵を買ったときのお話。6個入り(約130円)を買ったのに、あけてみ

たらなぜか5個しかありませんでした。なぞでした。なんだか面白かった

ので、記念に撮影しておきました。もう1個はいずこへ・・?

NATIONAL ACHIEVEMENT TEST

今週火曜日と水曜日、National Achievement Test(全国統一テスト)が行われました。教科は、英語、

算数、理科(7年生のみ)の 3教科。1教科2時間のマークシート方式です。日本の小学校でもあるよう

に、ナミビアでもあるんだなぁと新たな発見でした。ただ国語がない

のは、地域によって使用している言語が異なるだからだそうです。5

年生のクラスの試験監督をしていましたが、今年カメルにきたばかり

の5年生は、多くの問題と初めてのマークシート方式に少々手間取っ

ていたよう。特に英語が苦手な彼らには、英語の問題文章の意味も読

み取れていない様子でした。とりあえず、おつかれさま。

FUTURE OF OPUWO TOWN

学期末テストまでわずかとなった今週、今年最後の Artsの授業をし

めくくるのは、「未来のオプヲ」スケッチです。カメルの生徒はオプヲ

の町や周辺の村出身の子もいれば、他の町からやってきた子もたくさ

んいます。いずれにせよ、今この時間をオプヲという町で暮らしてい

る彼らたちに、「未来のオプヲ」を描いてもらうことは、私にとっても

興味深く、またオプヲにとっても重要なことだと思うのです。未来を

創る子どもたちが今、オプヲをどう見て、何を望んでいるのか。一人ひとりの想いと想像力が、未来へ

のオプヲ創る一つのきっかけになると信じて・・完成が楽しみです!!

PEKOCHAN CANDAY

先日、日本からやってきた友達が、子どもたちにとあの懐かしのペ

コちゃんキャンディーをもってきてくれました!さっそく近所の子

どもたちにあげると、「おいしい!」と喜んでぺろぺろと食べていま

した。日本のスイーツはナミビアでも大人気。「ぺこちゃん、おいし

い」と日本語で言ってみて、と教えると、その通りきちんとリピート

してくれたので、記念にビデオにおさめておきました~!

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November 9 2014 / No.37

Pressed by Mari Kodama

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HIMBAS LIFE

今週、郵便局へ手紙を出しにった時のこと。わらわらとたくさんのヒンバ族さんたちがたむろしてい

る。そう、この日はヒンバさんへの支援金配当日。60 歳以上のヒンバさんは、現在政府から生活支援費

として月に約 4500 円をもらって生活しています。生年月日を証明する ID カードもしっかりもってはり

ます。ヒンバ族はかつてから遊牧民族として暮らしていましたが、近年の干ばつなどで安定した食料も

手に入りにくく、彼らの伝統生活は数年後になくなってしまうとも言われています。今、彼らが伝統を

守り生活している一つの大きな理由が、彼らの姿を一目見ようとや

ってくる外国からの観光客のため(観光産業を守るため)、政府は彼

らの伝統生活を保護するといった意味で、こうした援助をしている

のだそう。このような援助がなくなってしまえば、自給自足が難し

いこのナミビアの土地において、彼らが伝統生活を続けていくこと

は本当に難しいと思います。発展がうばっていくもの、もたらすも

のってなんでしょう。今この目にうつるオプヲの景色をしっかり心

におさめていこうと思います。

LIFE IN HOSTEL

カメルの隣にある学校寮ホステルにおじゃましてきました!いつ

も学校と家の行き帰りで、近道だからたまーに通るだけのホステル

でしたが、今回、中にまで潜入!このホステルには、カメルの小学

生5~7年生と、となりの Opuwo Junior Primary Schoolの1~4

年生が暮らしています。学校に通う生徒の約3分の1がおり、週末

や長期休みの間はそれぞれのお家へと帰っています。学年ごとに部

屋は分かれていて、一人一つずつベッドとロッカーが支給され、そ

うじ、洗濯、身の回りのことは自分自身で行います。食事は一日4回、朝、10 時休憩時間、昼、夜、門

限や就寝時間もしっかりと定められています。ホステルにいる子どもたちはとにかく元気いっぱいで、

学校が終われば食事時間以外は自由時間なので、とにかくはしゃぎまくって、あそびまくっている!よ

く、ピンボールのサッカーや、ごむとび、ドッジボールなどをしています。

日本と違って、ナミビアにはどの学校にも学校寮があります。その理由の一つは、地域に住む子ども

だけではなく遠く離れた場所からやってくる子どもが多いこと、そして、子どもたちを養っていくこと

が難しい家庭への支援のためです。料金が安いため(忘れてしまいましたが確か 1学期で 2000円ほど)、

実家が学校からめっちゃ近くても子どもをホステルに預けている家庭も多いことはびっくりしました。

夏休みの絵日記を見ていると、やっぱり子どもたちは家族と過ご

す日々を望んでいる、それを知っているからこそ、子ども達には

できるだけ家族と一緒に過ごしてほしいと思います。親を早くに

失ったり、兄弟でも母が違ったり、多くの親戚で暮らすナミビア

の家庭事情には、家族って何だろうとよく考えさせられます。

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November 16 2014 / No.38

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PRESIDENT OF NAMIBIA!!

ナワナワ!11月も後半に突入~本格的な雨期に入り、ぱらぱら

と雨も降るようになりました。暑さのおかげでごきぶりが全く出て

こなくなったのは嬉しいですが、停電と断水の頻度は増える一方・・。

さてさて、今年のナミビアは4年に1度行われる大統領選挙の記念

すべき年で、11月28日の選挙日に向けて大忙し。ナミビアには

ある約12の政党から時期立候補をたて

てキャンペーンをしています。そんな中、

先週末、一番大きな政党 SWAPO:スワポ(日本でいう民主党や自民党のような

大きな政党)の集会がオプヲのフィールドで行われました。生徒に誘われ何

気なく参加していたのですが、なんと、スワポのトップである現在の大統領

ポハンボさんがいてはってびっくり!初めてお会いすることができ(しかも

このオプヲで)大興奮でした~。面白いことは、この集会にたくさんの子ど

もたちが参加していたこと。小さな子どもから大学生まで、日本の同じ年頃

の子どもは政治からは遠くかけはなれていますが、こちらの子どもたちは何

故自分が政党を支持しているのか、というしっかりした意見を持っていて、

政治に対する関わり方がこうも違うのかとびっくりします。なんで

だろうと考えてみたのですが、まだまだ生活が不安定ナミビアでは、

各政党がかかげる「公約」が人々の基本的なライフライン(衣食住)

の変化に大いに関わっているからかなと思いました。しかも、こう

した集会は日本のようなごりごりしたような堅苦しい雰囲気はな

く、ダンスや歌もあってお祭りのようで、子どもたちも喜んで参加

ができる。また、目に見えて分かりやすいのが、それぞれの政党に

シンボルカラーがあること。スワポは赤青緑のストライプで、ほとんどの人がこのカラ―を身にまとっ

ていました。かわいいですよね。日本の政党もこうしたシンボルカラー

つくったらいいのに。そして、オプヲらしいのは、多くの民族がスワポ

を支持していて、オプヲ周辺の村からたくさんの人々がきていました。

彼らをひきつけた一つの要素は、最後に配給されていた食事。それも、

スワポの大きな魅力なのでしょう。この集会で、またたくさんの発見が

あり、知らない事を知ることってやっぱりとても楽しいですね。

-- Daily Report in Namibia --

友達 Ashino と一緒に「ビーバースワポ!!」

スワポカラ―のかわいいお洋服♪

現大統領のポハンボ大統領との距離1m!

左)オバンボ、ゼンバ、ヘレロ、ヒンバ族とたくさんの民族が参加していました。中)スワポの次期立候補者ハゲ・ゲインコブさん。右)食事配給に並ぶオカハネ族さんたち。

スワポ生地でポーチをつくってみました~。

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November 16 2014 / No.38

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SKYPE WITH JAPANESE LEARNERS IN OSAKA

ついに実現!大阪箕面市萱野小学校の5年生たちとのスカイ

プ交流、一回目はオプヲの停電により失敗におわり、今週ついに

成功しました~!とっても感動的でした。箕面は私がナミビアに

来る前に勤務していた、大阪でも自然あふれる大好きな町。学校

紹介ビデオをお互いにつくって事前に見ていたので、当日の交流

を本当にまちわびていたのです。距離のせいもあり、音声がうま

く届きませんでしたが、お互いの顔をみることはでき6年B組の

みんなは大興奮!お互いのいいところ、困っているところを発表し合って、さいごに「うさぎとかめ」

を歌いあいました。さすがは同い年の子ども、疑問に思うことはお互い似ていて、学校の違いや想いを

知りあうことでたくさんの驚きや発見があったようです。日本のグラウンドや給食に「あ~いぇ~!」

とびっくりしていた6B、また萱野っ子は、カメルの生徒が「学校の水道にかぎをかけられていて水が

飲めなくて困っている」という事実に驚いていたようです。知ら

ない事を知ることがどれだけ人生を豊かにするのだろう。早いう

ちから、できるだけたくさんの知らない世界をみてほしい、自分

の世界は当たり前ではない事実を実感すること、そのきっかけと

して今回の交流がカメルと萱野の子どもたちの人生に大きくひ

びいてくれたらいいなと思います。今後も、文通を通して交流を

続けていきます~!たのしみ♪

PHOTOS FOR GRADE7 2014

今週木曜、今学期全ての授業が終了し、金曜日からは学年末テス

トがスタート。一学期から持っていた7年生全5クラスとは、最後

の授業を迎えました。算数や Artsで、たくさん笑い、悩まされ、

一番一緒に過ごした時間が長く思い出深い7年生とのお別れは本

当にさみしい。授業以外にも、放課後や週末など、一緒に過ごした

日々が私の一日一日を豊かにしてくれて、友達のようにお世話して

くれ、5・6年生とは違った何か特別な感情があるのです。そんな

彼らに、感謝の気持ちを込めてひっそりと作っていたフォトムービーを最後の Artsの授業で上映しまし

た。カメル専属ジャーナリストと呼ばれる程、毎日持ち歩いているマイカメラには大量の撮りためた写

真があり、見事にそのほとんどが7年生。写真が好きすぎる彼ら、あんなことやこんなことあったよね

~なんて言いあったり笑いあったりしながら、皆でふりかえる1

年間ってなんだかいいな、と思いました。来年はそれぞれの道に

進む彼ら、カメルでの出逢いと日々を忘れないでほしいなぁ。そ

して、この上映会がはもんを呼び、今週一週間は「写真撮って~!」

のあらしなのでした。

初めてであう日本の子どもたちに大喜び!!

男女とも仲の良い7年生!かわいいです。

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November 23 2014 / No.39

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EXAMINATION START

ナワナワ!最近のはまりごとは、夜のお散歩と天体観測!暑い家の中から飛び出して、すんだ空気を

吸い込みながらみる星空。自宅でこんなことができるなんて、ぜいたくな環境やな~と思います。さて、

学年末試験がはじまりました!科目は英語1&2、算数1&2、オシヘレロ語1

&2(日本の国語)、理科、社会、農業/家庭科(選択性)、1日1教科実施で合

計9教科です。テスト期間になると時間割も少し変って、8時登校~10時まで

自習、休憩時間後11時にテスト開始~12時半に下校。自習といっても、真剣

に勉強している子は少なく、彼らにとってフリータイムで、でもお喋りすると叱

られるので、寝てしまっている子が多いのが現状です。しかし、7年生はやはり

違う!ノートをずっと読み返したり、算数の質問を積極的に聞きにきたり、真剣

度合いはピカイチ。そして私のドキドキは担当していた5年A組の算数の結果。

これから採点をします。ベストをつくしてくれたかな~?

SKYPE WITH EDDIEBOWE PRIMARY SCHOOL

スカイプの波に乗っています♪以前お伝えした、コリハスにあ

るエディボー小学校6年C組とカメル6年D組の文通交流、お互

いの手紙を1ターン渡し終えたところで、ついにこの木曜日、ス

カイプで顔合わせができました~!お互い田舎町であるにもかか

わらず、インターネットが奇跡的につながってくれたことに感謝

です。自分のペアと一人ずつ顔合わせをし、質問タイム、その後

お互いの校歌と日本語の歌を披露しました!顔合わせでは、一人

ひとり自分の名前を書いた紙を持って照れながらも挨拶。自分の友達とのご対面、ちょっぴりどきどき

していたようです。質問タイムでは、オプヲにはチャイナショップはたくさんあるの?とかコリハスに

は大きいショッピングモールはあるの?等と子どもらしい素朴な質問が飛び交っていました。そして、

6Dにとって初めて耳にする他の小学校の校歌。しかも、コリハスはオプヲで話されているオシヘレロ

語とは違ってダマラ語が話されているので、校歌にもダマラ語特有のクリック音がたくさん入っていま

した。それがまたカッコよくって、拍手拍手!また、もう一曲好きな歌を披露するということで、カメ

ルからは「うさぎとかめ」、エディボーからは「やまびこさん」を歌いました。遠く離れたナミビア人同

士が日本語の歌をお互い歌えるというのは、なかなか面白いですよね~。交流以前に、実際に手紙を受

け取っている子どもたち、その相手の顔を今回お互いみることが

でき、どちらも喜び度マックスだったよう。画像も音声も完全に

クリアーではなかったですが、それでも歌はお互いにしっかりと

聞きとれました。スカイプ交流後、エディボーの隊員さんとお話

ししていて、本当にやってよかったね~とお互いにほっとしてい

ました。こうして隊員同士協力し合って活動でき、新しい出逢い

を生みだせたことに、私たち自身もとってもハッピーなのでした。

-- Daily Report in Namibia --

エディボー6Cの校歌を真剣にきくカメル6Dの生徒たち。

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November 23 2014 / No.39

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WHAT IS YOUR PROBLEM?

以前お伝えした大阪箕面市萱野小学校とカメル6年B組のスカイプ交流。その後もつながっていこう

ということで、今度は「自分自身の困り感」について共有し助言アドバイスをしようじゃないかという

ことになりました。遠く離れたナミビアと日本ですが、子どもたち同士で抱えている悩みや困っている

ことを知り、お互いに寄り添い自分のこととしてとらえ手助けする

ことで、自分自身の普段の生活に返してもらう、というねらいです。

私自身も興味のあった子どもたちの「困り感」。このテスト期間の自

習中に、6Bのみんなに取り組んでもらいました。すると、以外な

ことに困っているんだなと私自身も考えさせられたことがたくさん

でした。みなさんはこれを聞いてどう感じますか?

●太っている自分が嫌い、なぜならファットブーと呼ばれるから。黒い肌も嫌い、白い肌になりたい。算数も苦手。(クベハイちゃん)

●悩みはあまり人と話さないこと。なぜ自分は人と話さないのか自分でもよくわからない。自分はただ大人しい性格。(アイニちゃん)

●自分のことを「死」と呼んでくる生徒に悩んでいる。ある日、担任の先生が「なぜそんなことをいうのか」とクラスに聞くと、自分の

お母さんが HIIVで死んだから、人々はそう呼んでいるんだと、クラスのチュコナちゃんが答えた。(チャリロベちゃん)

●ホステル(学校寮)での生活に困っている。食事の量が不十分でおいしくない。また、自分の洋服が盗まれ、ホステルの先生に報告し

たにもかかわらず、先生は何も動いてくれない。ホステルの先生も、自分の洋服を盗んだ生徒のことも良くは思えない。(ウアコトくん)

●英語や学校の勉強自体が苦手。理科や農業も理解できない。(ゲチュジャメくん)

●ナミビアで多くの人が死んでしまうことに困っている。学校は好きだけど、水道の栓が閉まっているので困る。(プナイジェくん)

DACNE SING DRAMA!!

6年生でずっと取り組んできたドラマですが、ついに発表まで

終えることが出来ました!私にとって一番ドキドキしていた取り

組みで、難しかったのが「どこまで私が介入したらよいのか」と

いうところ。今まで彼らをみてきたカンで、「彼らは自分たちでシ

ナリオを作れる!」とふみきった私。男女混合のグループわり、

「HIV/AIDS、学校、友達、家族」のテーマから一つ選んでねと伝

え、台本用の紙を渡して、後は全てグループ作業にまかせました。

それが、ほんとうに成功につながって、どのグループも素敵なドラマを披露してくれました!私が全部

シナリオ作っていたら、全然面白くなかったやろうな~と、やっぱり子どもたちの想像力、アドリブ表

現能力を信じてよかった。前ドラマをビデオにおさめ、一部鑑賞会をしました。そして、この6年ドラ

マ熱がまたカメルではもんをよび、優秀ガールズ軍団が放課後やってきて、「ミスマリ、私たちドラマ作

ったから撮影して!」とまあ嬉しいお声かけ。自主的に作ろうという

そのココロ、こうして披露してくれたこと、なんだかとっても嬉しか

ったです。ありがとう~!

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November 30 2014 / No.40

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END OF TERM3

ナワナワ!外も家の中も暑過ぎてすっかり食欲ダウンなこの頃・・。日本では朝昼晩何であんなに食

てたんやろう?というほど、今では胃袋の大きさは半分になったような気がします。トマトサラダに助

けられている不健康生活な私、最近青汁をゲットしました!夏バテと健康回復に向けてがんばります。

さて、今週3学期が無事終了しました~。子どもたちはテストを終え、ホステルの子もお泊りグッズを

抱えてそそくさと村へと帰って行きました。とくに終業式もなかっ

たので(いつものことですが)、突然こつーんと皆いなくなるのは

やっぱり寂しい。そんな中、先生は成績処理に大忙しで、週末返上

で学校に来ています。何はともあれ、これから1ヶ月半の夏休み!

年を越せば自分の活動も折り返し地点を迎えます。この1年のふり

かえりと来年への準備、そしてたくさんリフレッシュして2015

年を迎えたいと思います~!

MEETING WITH FIRST LADY

先日スワポ集会で拝見したポハンボ大統領に続き、今週はポハン

ボ大統領の奥様、ファーストレディ(ポハンボ婦人)とお会いしま

した~!オプヲ役場で活動する隊員さんが関わっている「Maternity

Waiting Home(妊婦さんのための待機施設)」建設プロジェクトの会

議に同席させてもらったのです。女性の妊娠事情はとても厳しい。

特にオプヲの町から離れた村に住む妊婦さんは、病院までのアクセ

スができず、適切な処置も受けず妊娠生活を過ごし出産を迎える、

赤ん坊と妊婦さんの命に関わる厳しい現状があります。そのような

妊婦さんが、出産までの間安心した環境で過ごすための待機場所と

して、ポハンボ婦人の提案により始まったのがこのプロジェクト。

この日、隊員さんは設計者と

してポハンボ婦人に設計プラ

ンのプレゼンテーションを行

いました。一教師として子どもたちの前に立つ日々の私ですが、こ

うして他の隊員さんの活動を見ることはとても刺激になるし、やっ

ぱりプロだなぁーと思うのです。もうすぐ任期を終えてしまうので

すが、この2年間オプヲに暮らしてきた彼の、未来の妊婦さん、そ

して未来のオプヲを見据えた想いがたくさんつまったデザイン。図

面を通して、そんな彼の想いがあの場にいた全員に伝わったんじゃ

ないかなって、私はそう思いました。建設が始まるのは来年。私が

帰国するまでには完成すると願い、一人のオプヲ住民として帰国し

てしまう隊員さんの分まで、しっかりと見届けたいと思っています。

-- Daily Report in Namibia --

右上)隊員さんのプレゼンテーション中!緊張気味。右下)設計プランの模型。すごく立体的です。

左上)やわらかい印象のポハンボ婦人。左下)17歳の彼女の子は未熟児。病院で過ごしています。

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November 30 2014 / No.40

Pressed by Mari Kodama

REPUBLIC OF NAMIBIA -- Daily Report in Namibia --

ELECTION!

11月28日、4年に一度の大統領選挙が行われ、休日になり

ました。たまたまこの年にナミビアにいることができたのはラッ

キーで、カメラ片手にぶらぶらと選挙の様子を見に行きました。

オプヲには投票会場が4カ所あり、それぞれの場所でずらりと行

列が。投票が出来るのは日本と同じ20歳以上で、ここオプヲで

はもちろん、ヘレロ、ヒンバ、デンバ族とみなさん投票していま

した。日本では選挙管理委員から郵送された選挙票を持って会場

に行き、紙に書いて投票しますよね。ナミビアでは、IDを持って行き(住民票みたいな)、投票した証

として指に朱肉をつけハンを押します。びっくりなのは、投票に voting machineなる最新機械を使用し

ていて、支持する政党のボタンをぽちっとおすだけで投票完了!カウントもとても早そう。日本がずっ

と紙を使用し続けている理由は何かあるんだろうなぁと思いますが、この機械たしかに便利だけど、機

械は機械なので壊れたら終わりやなぁなんて思いました。ナミビアの選挙は本当に平和で、政党同士の

争いもなく前日も当日もその後もデモや集会もなく、日本みたいでした。選挙で暴動が起きるのは、政

治が不安定なアフリカの国ではまれではないので、歴史が浅いナミ

ビアはその中でも特殊です。「自分の支持する政党が負けてもしょう

がないからね」というかんじ。のんびりしています。ところで「投

票した?」ってめっちゃ聞かれましたが、「私日本人だから投票でき

ないよ」と言うと「へぇーそうなんだ」って普通そうでしょう!こ

の日はこんな会話ばっかりしていました。

JANE AND HER FAMILY

私のお友達、ナミビア大学に通うジェーンちゃんが休暇でオプヲ

に戻ってきました!以前書いたような気がしますが、彼女は教育学

部で将来教員になるため勉強していて、教育実習生としてカメルに

も来ていました。優秀な彼女、とってもまじめで、明るくかわいい、

空手が得意な21歳です。彼女の実家はコリハスという町にあり両

親も住んでいますが、オプヲには親戚の家があるので、事あるごと

にオプヲに戻ってくるわけです。家が私と近所なので、今回も久しぶりにたくさんお話しできてうれし

かったなぁ。そんなジェーン、先週いったんコリハスの実家に帰っ

たのですが、両親を連れてオプヲに戻ってきました~。ご両親とお

会いするのは初めてで、とっても温かいオーラのお二人を見ている

とジェーンがこんなに良い子に育った意味もよーくわかる。そして、

ご両親がコリハスに帰る前夜、ディナーに招待してくれました!と

っても美味しくてほっこりしました~。あったかいおもてなしと楽

しい会話、優しくしてくれていつも感謝いっぱいです。ありがとう。

右上)家族写真。一列目真ん中がお母さん、二列目左端がお父さん、その隣がジェーンとお姉さん、右端がおじいさんです。すてきなファミリーです。

左下)ふるまってくれたディナー。チキン・サラダ・マカロニプレートと、デザートのキャロットケーキまで。手づくりのほっこりしたやさしい味でした。