令和2年度 介護保険指定事業者集団指導 -訪問ヨネ …...令和2年度...
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令和2年度介護保険指定事業者集団指導
- 訪問リハビリテーション -
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(介護予防)訪問リハビリテーションの基本方針
<訪問リハビリテーション>要介護状態となった場合においても、利用者が可能な限り居宅において、有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、利用者の居宅において、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならない。(条例第79条)
<介護予防訪問リハビリテーション>利用者が可能な限り居宅において、自立した日常生活を営むことができるよう、利用者の居宅において、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、利用者の心身機能の維持回復を図り、もって利用者の生活機能の維持又は向上を目指すものでなければならない。(条例第78条)
訪問リハビリテーション対象者は、病状が安定期にあり、在宅診療に基づき実施される計画的な医学的管理下でのリハビリテーションが必要と主治医が認めた要介護者で通院が困難な者です。
これら基本方針に基づき取扱にかかる方針が定められ、介護事業を実施していくこととなります。
P1
2
具体的取扱方針<訪問リハビリテーション>
◯医師の指示、訪問リハビリテーション計画に基づき、心身機能の維持回復を図り、日常生活の自立に資するよう、妥当適切に行う。
◯利用者、家族に対し、リハビリの観点から、理解しやすいように指導、説明を行う。
◯利用者の病状、心身の状況、希望、環境の把握に努め、適切なサービスを提供する。
◯サービスの実施状況、評価について、診療記録を作成し、医師に報告する。
◯「リハビリテーテーション会議」の開催により、リハビリに関する専門的な見地から、情報を構成員と共有し、適切なサービスを提供する。
P2
3
具体的取扱方針<介護予防訪問リハビリテーション>①
◯主治医からの情報、サービス担当者会議、リハビリテーション会議を通じ、利用者の病状、心身の状況、環境等の把握を行う。
◯目標、目標を達成するための具体的なサービスの内容、期間等を記載した介護予防訪問リハビリテーション計画を作成する。
◯介護予防訪問リハビリテーション計画は、介護予防サービス計画に沿って作成する。
◯介護予防訪問リハビリテーション計画の作成に当たっては、内容について、利用者、家族に説明し、利用者の同意を得て、交付する。
◯医師の指示、介護予防訪問リハビリテーション計画に基づき、心身機能の維持回復を図り、日常生活の自立に資するよう、妥当適切に行う。
P2~3
4
具体的取扱方針<介護予防訪問リハビリテーション>②
◯利用者、家族に対し、リハビリの観点から、理解しやすいように指導、説明を行う。
◯介護技術の進歩に対応し、サービスを提供する。
◯サービスの実施状況、評価について、診療記録を作成し、医師に報告する。
◯計画期間が終了するまでに、少なくとも1回は、計画の実施状況の把握(「モニタリング」)を行う。モニタリング結果を記録し、介護予防支援事業者に報告する。
◯モニタリング結果を踏まえ、必要に応じて計画を変更する。
P2~3
5
人員・設備基準
従業者の員数 医師 専任の常勤医師1人以上
(介護老人保健施設又は介護医療院であって、病院又は診療所と併設されているものについては、当該病院又は診療所の常勤医師との兼務で差し支えない)
理学療法士作業療法士言語聴覚士
適当数(1人以上)
設備・備品等 (1)病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院であること
(2)事業運営を行うために必要な広さの専用区画を設けていること(利用申込の受付・相談等に対応するのに適切なスペース)
サービス提供に必要な設備、備品等を備えていること
(設備、備品等は当該病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院における診療用に備え付けられているものを使用することができる)
P4H30見直し
6
「常勤」について
当該事業所における勤務時間が、当該事業所において定められている
常勤の従業者が勤務すべき時間数に達していることをいう。
(32時間を下回っている場合は32時間を基本とする。)
「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」第23条第1項に規定する所定労働時間の短縮措置が講じられている者(※)
→利用者の処遇に支障がない体制が事業所として整っている場合は、例外的に常勤の従業者が勤務すべき時間数を30時間として取り扱うことが可能
※3歳未満の子どもを育てる従業員は、所定労働時間を短縮する制度(原則として1日6時間)を利用できる。雇用契約等で就業規則に定める常勤職員の勤務時間数勤務するとされている場合は「常勤」と扱うことが可能
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運営基準(1)内容・手続の説明と同意
◯提供の開始に際し、あらかじめ利用申込者または家族に、
・運営規程の概要
・理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士の勤務体制
・事故発生時の対応
・苦情処理の体制 等
利用申込者がサービスを選択するために必要な重要事項を記載した文書
(重要事項説明書)を交付して説明し、同意を得なければならない。
実地指導指摘事項・利用者・家族に説明し、同意を得たことが文書で残っていなかった。・2割負担の利用者に対する重要事項説明書に2割負担の記載がなかった。※平成30年8月から現役並所得の利用者に対しては3割負担が導入
P4
8
運営基準(6)心身の状況等の把握
◯サービス担当者会議等を通じて、利用者の心身の状況、病歴、環境、
他の保健医療サービス・福祉サービスの利用状況等を把握する。
医療保険でのリハビリ終了後、介護保険のリハビリへ移行する場合については、医療機関から引き継いだ情報に加え、訪問リハビリ事業所として利用者の心身の状況等を適切に把握すること。
P5
(7)居宅介護支援事業者等との連携◯居宅介護支援事業者や保健医療・福祉サービス提供者との連携に努めること
◯サービス提供終了時には
・利用者又はその家族に対して適切な指導を行う
・主治医及び居宅介護支援事業者に対する情報提供
・保健医療・福祉サービス提供者との密接な連携
に努めること9
運営基準(12)サービス提供の記録 等
(具体的取扱方針)
◯PT、OT、STは、それぞれの利用者について、
・訪問リハビリテーション計画に従ったサービスの実施状況
・その評価 について
速やかに診療記録を作成するとともに、医師に報告する。
(サービス提供の記録)
◯訪問リハビリテーションを提供した際、
・提供日
・提供した具体的なサービスの内容
・利用者の心身の状況
・その他必要な事項 を記録するとともに、
利用者から申出があった場合、利用者にその情報を提供しなければならない。
(記録の整備)
◯記録は完結の日から2年間保存しなければならない
P2,5,7
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記録の整備等について◯医師は、PT等に対して行った指示内容の要点を診療録に記入する。◯PT等は、・具体的なサービスの内容等
・医師の指示に基づき行った指導内容の要点・指導に要した時間
を記録にとどめておく。
◯医療保険の診療録に記載することとしてもよいが、下線又は枠で囲う等により、他の記載と区別できるようにしておく。
◯リハビリテーションに関する記録(実施時間、訓練内容、担当者等)は利用者ごとに保管され、常に事業所のリハビリテーション従事者により閲覧が可能であるようにすること。
◯利用者が事業所である医療機関を受診した日、訪問診療、往診を受けた日に、訪問リハビリ計画の作成に必要な医師の診療が行われた場合には、複数の診療と時間を別にして行われていることを記録上明確にする
実地指導指摘事項・サービスの実施状況、その評価について、医師へ報告したことが書類上確認できない。・医師からの指示内容が明確に確認できない。・実施記録に担当者名が記載されていない。
・訪問リハビリ計画の作成に必要な診療が、複数の診療と時間を別にして行われていることが記録上明確にされていない。
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運営基準(15)訪問リハビリテーション計画の作成①
◯医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、事業所の医師の診療に基づき、
利用者の病状、心身の状況、希望と環境を踏まえ、
サービスの目標、目標達成のための具体的なサービス内容等
(利用者の希望、リハビリテーションの目標及び方針、健康状態、リハビリテーション実施上の留意点、リハビリテーション終了の目安・時期等)
を記載した訪問リハビリテーション計画を作成する。
◯例外として、事業所の医師がやむを得ず診療できない場合、計画的な医学的管理を行う別の医療機関の医師からの情報を根拠に、訪問リハビリテーション計画を作成しても差し支えない。(ただし減算規定あり)
◯居宅サービス計画(ケアプラン)に沿って訪問リハビリテーション計画を作成
◯計画の内容について利用者・家族に説明し、利用者の同意を得て、計画書を交付する。
P6
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運営基準(15)訪問リハビリテーション計画の作成②
実地指導指摘事項
・ケアプランの期間を超えて作成していた。・ケアプランの内容に沿わない目標を設定していた。・医師の指示を受ける前に作成していた。・計画書にリハビリの内容が記載されていなかった。・利用者の同意を得て交付した事実が記録上確認できなかった。・運動機能等の評価結果に基づく内容の見直しが行われていなかった。
P6
13
運営基準その他
P4~7
実地指導指摘事項
(18)運営規程・運営規程が作成されていなかった。
・運営規程に苦情対応、事故発生時の対応等必要な内容が定められていなかった。
(19)勤務体制の確保・勤務表が作成されていなかった。
(21掲示)・事業所の見やすい場所に重要事項が掲示されていなかった。
(22)秘密保持等
・サービス担当者会議等において、利用者の個人情報を用いる場合の家族からの同意が得られていない事例があった。
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介護報酬の基準
基本報酬 292単位(1回)
1 基本部分
通院が困難な利用者(※)に対して、
訪問リハビリテーション事業所のPT、OT、STが
計画的な医学的管理を行っている当該事業所の医師の指示に基づき、
訪問リハビリテーションを行った場合、1回につき290単位を算定する。
※「通院が困難な利用者」…通所リハビリのみでは、家屋内におけるADLの
自立が困難である場合の家屋状況の確認を含めた訪問リハビリの提供など、ケアマネジメントの結果、必要と判断された場合に算定できる。
通院により同様のサービスが担保されるのであれば、通所系サービスを優先すべきという趣旨
P8
15
算定の基準について①
①計画的な医学的管理を行っている訪問リハビリテーション事業所の医師の指示の下で実施するとともに、
当該医師の診療の日から3月以内行われた場合に算定する。
例外として、
訪問リハビリテーション事業所の医師がやむを得ず診療できない場合、
別の医療機関の計画的な医学的管理を行っている医師から情報提供を受け、
(訪問リハビリの必要性、利用者の心身機能、活動等に係るアセスメント情報等)
訪問リハビリテーション計画を作成、リハビリを実施した場合は、
別の医療機関の医師の診療の日から3月以内に行われた場合に算定する
(ただし減算あり)。
P8
実地指導指摘事項・医師からの指示内容が明確に確認できなかった。・3ヶ月にわたって医師が診療した記録が確認できなかった。
16
算定の基準について②-医療と介護におけるリハビリテーション計画の様式の見直し等-
② 医療保険の疾患別リハビリテーションを受けていた患者が、
(脳血管疾患等リハビリ、廃用症候群リハビリ、運動器リハビリ)
介護保険の訪問リハビリテーションへ移行する際、
別紙様式2-1(※)により保険医療機関から情報提供を受け、
事業所の医師が利用者を診療し、別紙様式2-1の内容を確認し、
訪問リハビリテーションの提供を開始しても差し支えないと判断した場合、
例外として、別紙様式2-1をリハビリテーション計画書とみなして
訪問リハビリテーションを開始してもよい。
ただし、算定開始月から3月以内に、事業所の医師の診療に基づき
次回の訪問リハビリテーション計画を作成する。
※「リハビリテーションマネジメント加算等に関する基本的な考え方並びにリハビリテーション計画書等の事務処理手順及び様式例の提示について(平成30年3月22日老老発0322第2号)」を参照(P75~99(様式2-1はP95))
P8
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算定の基準について③
③ 1回当たり20分以上指導、1週に6回を限度として算定
④ 事業所が老健・介護医療院の場合、医師の指示を受けたPT等が訪問リハビリを行った時間は、老健・介護医療院の人員基準の算定に含めない。
⑤ 居宅からの一連のサービス行為として、買い物やバス等への乗降などに訪問リハビリを提供する場合、訪問リハビリ計画に目的、頻度等を記録する。
⑥ 利用者が事業所である医療機関を受診した日、訪問診療、往診を受けた日に、訪問リハビリ計画の作成に必要な医師の診療が行われた場合には、複数の診療と時間を別にして行われていることを記録上明確にする。(再掲)
P8
Q 1日のうちに連続して40分以上のサービスを提供した場合、2回分として算定してもよいか。
A ・ケアプラン上、複数回のサービス提供を連続して行うことになっていれば、各サービスが20分
以上である限り、連続していてもケアプラン上の位置づけ通り複数回算定して差し支えない。ただし、訪問リハビリテーションは、1週に6回を限度として算定することとなっていることに注意されたい。
「介護保険最新情報Vol629(平成30年3月22日)問63」
18
急性増悪等により一時的に頻回の訪問リハビリテーションを行う必要がある旨の特別の指示を行った場合
訪問リハビリテーションを利用しようとする者の主治の医師が、
(介護老人保健施設及び介護医療院の医師を除く)
急性憎悪等により一時的に頻回の訪問リハビリを行う必要がある旨の
特別の指示を行った場合※、
その指示の日から14日間、
訪問リハビリテーション費は算定しない。(医療保険の給付対象)
※一時的に頻回の訪問リハビリを行う必要がある旨の特別の指示…保険医療機関の医師が、診療に基づき、利用者の急性憎悪等により一時的に頻回の訪問リハビリテーションを行う必要を認め、計画的な医学的管理の下に、在宅で療養を行っている利用者であって通院が困難なものに対して訪問リハビリテーションを行う旨の指示を行った場合
P9
19
減算
減算 単位数等介護
予防
届出
事業所と同一の敷地内若しくは隣接する敷地内の建物に居住する利用者に対する減算
同一敷地内等建物又はそれ以外の同一建物の利用者20人以上
90/100
◯ ◯
同一敷地内等建物の利用者50人以上
85/100
事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る診療を行わなかった場合の減算
20/回 ◯ ◯
P9~11
20
減算(1)同一敷地内建物等減算①
算定要件 減算幅
① 同一敷地内建物等に居住
-(②以外) 10%減算
②当該建物利用者50人以上/月
15%減算
③ ①以外の範囲に所在する建物に居住
当該建物利用者20人以上/月
10%減算
P9~10
21
10%減算 15%減算 減算なし
<減算のイメージ図>
利用者20人未満
一般住宅
老人ホーム等
利用者20人以上
利用者15人
利用者10人
老人ホーム等
事業所利用者50人以上
事業所と建物が幅員の広い道路に隔てられている場合当該事業所の利用者が20人以上いる場合
事業所と住宅が同一建物に併設されている場合
事業所と建物が隣接するに敷地に併設され、当該事業所の利用者が50人以上いる場合
事業所と建物が隣接するに敷地に併設されている場合
同一敷地内にある建物の利用者数を合計すると20人以上になる場合
減算(1)同一敷地内建物等減算②
P9~10
22
減算(2)事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る
診療を行わなかった場合の減算① 20単位/回減算 算定要件等
事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る診療を行わなかった場合、例外として、下記を要件とし、訪問リハビリテーションを提供できる(減算適用)。
(注)下記要件を満たさない場合は、報酬算定できない(訪問リハビリテーション自体提供することができない)。
① 別の医療機関の医師による計画的な医学的管理を受けている場合で、
事業所の医師が別の医療機関の医師から利用者に関する情報提供を受けていること。
(本人の希望、家族の希望、健康状態・経過、心身機能・構造、活動(基本動作、移動能力、認知機能等)、活動(ADL)、リハビリテーションの目標、実施上の留意点等)
② 計画的な医学的管理を受けている医師が適切な研修の修了等をしていること。【平成30年度経過措置※】
③ 事業所の医師が情報を踏まえ、訪問リハビリテーション計画を作成すること。
※平成30年度中に限り、①と③を満たした場合に20単位/回減算により算定可
P10~11
23
減算(2)事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る
診療を行わなかった場合の減算② Q&A
Q 別の医療機関の医師から計画的な医学的管理を受けている者に対し、指定訪問リハビリテーション事業所等の医師が、自らは診療を行わず、当該別の医療機関の医師から情報提供を受けてリハビリテーションを計画、指示してリハビリテーションを実施する場合において、当該別の医療機関の医師から提供された情報からは、環境因子や社会参加の状況等、リハビリテーションの計画、指示に必要な情報が得られない場合どのように対応すればよいか。
A 指定訪問リハビリテーション等を開始する前に、例えば当該指定訪問リハビリテーション事業所等の理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士に利用者を訪問させ、その状態についての評価を報告させる等の手段によって、必要な情報を適宜入手した上で医師及び理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が共同してリハビリテーションを計画し、事業所の医師の指示に基づいてリハビリテーションを行う必要がある。
「介護保険最新情報Vol629(平成30年3月22日)問59」
P35
24
減算(2)事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る
診療を行わなかった場合の減算③ Q&A
Q 別の医療機関の医師から計画的な医学的管理を受けている者に対し、指定訪問リハビリテーション事業所等の医師が、自らは診療を行わず、当該別の医療機関の医師から情報提供を受けてリハビリテーションを計画、指示してリハビリテーションを実施した場合、当該別の医療機関の医師が適切な研修の修了等をしていれば、基本報酬から20
単位を減じた上で訪問リハビリテーション料等を算定できることとされている。この「適切な研修の修了等」に、日本医師会の「日医かかりつけ医機能研修制度」の応用研修の単位を取得した場合は含まれるか。
A 含まれる。なお、応用研修のすべての単位を取得している必要はなく、事業所の医師に情報提供を行う日が属する月から前36 月の間に合計6単位以上(応用研修のうち、「応用研修第1期」の項目である「フレイル予防・高齢者総合的機能評価(CGA)・老年症候群」「栄養管理」「リハビリテーション」「摂食嚥下障害」及び「応用研修第2期」の項目である「かかりつけ医に必要な生活期リハビリテーションの実際」「在宅リハビリテーション症例」「リハビリテーションと栄養管理・摂食嚥下障害」のうち、いずれか1単位以上を含むこと。)を取得又は取得を予定していればよい。また、別の医療機関の医師が訪問リハビリテーション事業所等の医師に情報提供をする際に下記を参考とした記載をすることが望ましい。
「平成33 年3月31 日までに適切な研修の修了等または受講を予定している。」
「介護保険最新情報Vol697(平成31年2月5日)問1」
P35
25
減算(2)事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る
診療を行わなかった場合の減算④
当該減算は指定訪問リハビリテーション事業所の医師が診療を行わなかった場合に適用されるものであるが、減算の適用基準においては常勤・非常勤の区別はしていないため、指定訪問リハビリテーション事業所の非常勤の医師が診療を行う場合も減算の適用とはならない(厚生労働省確認)。
P11
26
加算
加算 単位数等介護
予防
届出
短期集中リハビリテーション実施加算 200/日 ◯ ◯ 要
特別地域訪問リハビリテーション加算 15%/回 ◯ ◯ 要
中山間地域等における小規模事業所加算 10%/回 ◯ ◯ 要
中山間地域等に居住する者へのサービス提供加算 5%/回 ◯ ◯
サービス提供体制強化加算 6/回 ◯ ◯ 要
社会参加支援加算 17/日 ◯ 要
リハビリテーションマネジメント加算(Ⅰ) 230/月 ◯ 要
リハビリテーションマネジメント加算(Ⅱ) 280/月 ◯ 要
リハビリテーションマネジメント加算(Ⅲ) 320/月 ◯ 要
リハビリテーションマネジメント加算(Ⅳ) 420/月 ◯ 要
リハビリテーションマネジメント加算 230/月 ◯ 要
事業所評価加算 120/月 ◯ 要
P11~16
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加算(1)短期集中リハビリテーション実施加算【要届出】
退院(所)日又は認定日※から起算して、3月以内の期間にリハビリテーションを集中的に行った場合 1日につき200単位加算
「集中的な訪問リハビリテーション」とは、
【訪問リハビリテーション】
・起算日から3月以内 1週につきおおむね2日以上、1日当たり20分以上
【介護予防訪問リハビリテーション】
・起算日から1月以内 1週につきおおむね2日以上、1日当たり40分以上
・1月を超え3月以内 1週につきおおむね2日以上、1日当たり20分以上
リハビリテーションマネジメント加算(Ⅰ)から(Ⅳ)までのいずれかを算定していること【訪問リハビリのみ】。
利用者の状態に応じて、基本的動作能力及び応用的動作能力を向上させ、身体機能を回復するための集中的なリハビリテーションを実施する【訪問リハビリのみ】。
P11
実地指導指摘事項・起算日となる退院・退所日が明記されていなかった。
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※認定日:法第19条第1項(予防は第2項)に規定する要介護認定の効力が生じた日認定の効力が申請日に遡ることから、「認定有効期間の初日(申請日)」を指す。
認定日=効力が生じた日=申請日
加算(2)特別地域訪問リハビリテーション加算【要届出】
15%加算/回
厚生労働大臣が定める特別地域に所在する事業所のPT等が
訪問リハビリテーションを行った場合
地域:別紙「報酬評価の対象となる地域指定」の「特別地域加算対象地域」を参照(P24)
注意① 支給限度額管理の対象外② 利用者宅ではなく事業所の所在地で判断③ 基準に該当する場合は算定
加算したくない場合は介護給付費の割引(届出が必要)を行う
P15
29
加算(3)中山間地域等における小規模事業所加算【要届出】
10%加算/回
厚生労働大臣が定める中山間地域に所在し、
厚生労働大臣が定める施設基準に該当する事業所のPT等が訪問リハビリテーションを行った場合
地域:別紙「報酬評価の対象となる地域指定」の「中山間地域等における小規模事業所の評価対象地域」を参照(P24)
施設基準
【訪問リハビリテーション】 1月当たりの延訪問回数 30回以下
【介護予防訪問リハビリテーション】 1月当たりの延訪問回数 10回以下
※施設基準については「中山間地域等における小規模事業所加算(規模に関する状況)確認表」(P96)により確認すること。
注意① 支給限度額管理の対象外② 利用者宅ではなく事業所の所在地で判断③ 基準に該当する場合は算定
加算したくない場合は介護給付費(届出が必要)の割引を行う
P15
30
加算(4)中山間地域等に居住する者へのサービス提供加算
5%加算/回
厚生労働大臣が定める中山間地域に居住している利用者に対し、
事業所の通常の実施地域をこえて訪問リハビリテーションを行った場合
地域:別紙「報酬評価の対象となる地域指定」の「中山間地域等に居住する者にサービスを提供した事業所への評価対象地域」を参照(P24)
注意
① 支給限度額管理の対象外
② 事業所ではなく利用者宅の所在地で判断
③ 基準に該当する場合は算定
④ 通常の実施地域外における交通費の支払いは受けられない
P15
31
加算(5)サービス提供体制強化加算【要届出】
6単位/回
(介護予防)訪問リハビリテーションを利用者に直接提供するPT等のうち、勤続年数3年以上の者が1名以上いること。
P14
32
加算(6)社会参加支援(訪問リハビリのみ)【要届出】
17単位/日
訪問リハビリテーションの利用によりADL・IADLが向上し、「社会参加に資する取り組み」に移行するなど、質の高い訪問リハビリテーションを提供する事業所の体制を評価
算定要件
①評価対象期間※1において、訪問リハビリ終了者のうち、指定通所介護等※2を実施した者の占める割合が5/100を超えていること。
②評価対象期間中、訪問リハビリを終了した日から14日以降44日以内に、・訪問リハビリ終了者に対して居宅を訪問すること または・ケアマネからケアプランに関する情報提供を受けることにより、指定通所介護等の実施が3月以上継続する見込みであることを確認し、
リハビリテーション計画書等に記録すること。③リハビリテーションの利用の回転率
��月利用者の平均利用月数
≥ ��%
※1「評価対象期間」…前年1月1日~12月31日※2「指定通所介護等」…通所介護、(介護予防)通所リハ、地域密着型通所介護、(介護予
防)認知症対応型通所介護、(介護予防)小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、第1号通所事業、その他社会参加に資する取り組み
P14
33
加算(7)リハビリテーションマネジメント加算① 【要届出】
リハマネⅠ230単位/月
リハマネⅡ280単位/月
リハマネⅢ320単位/月
リハマネⅣ420単位/月
3月に1回
予防230単位/月
定期的(初回は概ね2週間以内、その後は概ね3月ごと)な評価見直し ● ●PT等がケアマネを通じて、リハの観点から、介護職員等に留意点、介護の工夫等を伝達 ● ●
事業所の医師がPT等に具体的な指示(目的、留意事項、中止の基準、利用者に対する負荷等)を1以上行う ● ● ● ● ●
指示を行った医師又はPT等が指示の内容を明確に記録 ● ● ● ● ●
リハ会議を開催、情報を関係者と共有し、記録 ※医師の会議への出席は、テレビ電話等情報通信機器を使用してもよい。 ● ● ●
リハ計画について、医師が利用者又はその家族に説明、同意を得る ● ●リハ計画について、PT等が利用者又はその家族に説明、同意を得るとともに、医師に報告 ●
リハ会議は、3月に1回以上開催、利用者の状態変化に応じて計画を見直し ● ● ●
PT等がケアマネに対してリハの専門的な見地から、留意点等情報伝達 ● ● ●以下のいずれかに適合すること一PT等が介護事業所と居宅を訪問、介護職員等に介護の工夫等助言二PT等が居宅を訪問、家族に介護の工夫等助言
● ● ●
リハマネ加算の基準に適合することを確認し、記録 ● ● ●
リハ計画書等の内容に関するデータを厚労省に提出(VISITに参加) ●
P12~13
34
加算リハビリテーションマネジメント加算②【要届出】
医師の指示(共通)
訪問リハビリ事業所の医師が、訪問リハビリ実施に当たり、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士に対し、以下のうちいずれか1以上の指示を行う。
利用者に対するリハビリテーションの目的
リハビリテーション開始前又は実施中の留意事項
やむを得ずリハビリテーションを中止する際の基準
リハビリテーションにおける利用者に対する負荷等
指示を行った医師又は指示を受けた理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が指示の内容が基準に適合するものであると明確にわかるように記録する。
医師が利用者に対して3月以上の(介護予防)訪問リハビリテーションの継続利用が必要と判断する場合には、リハビリテーション計画書の特記事項欄に継続利用が必要な理由、(介護予防)通所リハビリテーションその他の(介護予防)居宅サービスの併用や移行の見通しを記載する。
P12
35
加算リハビリテーションマネジメント加算③ 【要届出】リハビリテーション会議への参加方法 (Ⅱ~Ⅳ)
リハビリテーション会議の構成員である医師の当該会議への出席については、テレビ電話等情報通信機器を使用してもよいこととする。なお、テレビ電話等情報通信機器を使用する場合には、当該会議の議事に支障がないように留意すること。
※(関連Q&A)「介護保険最新情報Vol629(平成30年3月22日)問52~56」
P12~13
実地指導指摘事項
・訪問リハビリ開始時における情報収集として、「興味・関心チェックシート」による聴取がされていない事例があった。
・事業所で使用している訪問リハビリテーション計画書に、国が示す様式の項目が含まれていなかった。・初回のモニタリング(概ね2週間以内)の記録が確認できなかった。・モニタリングの評価日が記載されていなかった。・理学療法士等が居宅を訪問した際、家族に対して行った助言に関する記録がなかった。・リハビリテーション会議が3ヶ月に1回開催されていなかった。 36
加算(8)事業所評価加算(予防のみ) 【要届出】
120単位/月
算定要件
①リハビリテーションマネジメント加算の届出必須
②評価対象期間における利用実人員数が10名以上
③利用実人員数の60%以上にリハビリテーションマネジメント加算を算定
④要支援状態区分の維持者数+改善者数 × �
評価対象期間内 前年の�月~��月 にリハビリテーションマネジメント加算を
�月以上算定し、その後に更新・変更認定を受けた者の数
≥ .
※評価対象期間…前年1月1日から12月31日まで
事業所評価加算の算定を希望する場合、10月15日までに「介護給付費算定に係る体制等状況に一覧表」にて「事業所評価加算(申出)」の届出を行う必要がある。
P14
37
医療保険と介護保険におけるリハビリテーションについて
急性期から回復期までのリハビリテーション…医療保険で対応
維持期のリハビリテーション…介護保険が中心になって対応
同一の疾患等については、
医療保険における疾患別リハビリテーションを行った後、
別の施設で介護保険によるリハビリテーションを提供する場合には
介護保険におけるリハビリテーションの利用開始日を含む月の翌月以降は、
原則として、医療保険における疾患別リハビリテーション料は算定できないが、
一定期間、併用して行うことで円滑な移行が期待できることから、
介護保険におけるリハビリテーションの利用開始日を含む月の翌々月まで
併用が可能
P16
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訪問看護ステーションからの理学療法士等の訪問との関係
訪問看護ステーションの理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士による訪問看護を行う場合は、その訪問が看護業務の一環としてのリハビリテーションを中心としたものである場合に、看護職員の代わりに訪問させるという位置付け
P16
訪問リハビリと訪問看護の位置付けの違いを意識し対応すること
訪問サービスに使用する車両の駐車について
P97
訪問先に駐車場所がないために駐車禁止場所に駐車せざるを得ない場合、状況に応じて警察署長の駐車許可を受けることが可能
(必ずしも全ての場所に許可が行われるわけではない)
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各種届出
廃止・休止届 提出時期:廃止・休止の日の1月前まで 提出書類:廃止・休止届出書(第4号様式)
再開届 提出時期:再開したときから10日以内 提出書類:再開届出書(第3号の2様式)
変更届 提出時期:変更があった日から10日以内 提出書類:変更届出書(第3号様式)
付表4添付書類はP18、19を参照
加算等の体制に関する届出 提出時期:加算等を開始する月の前月15日まで 提出書類:①介護給付費算定に係る体制等に関する届出書(別紙2)
②介護給付費算定に係る体制等状況一覧表(別紙1、別紙1-2)添付書類はP20を参照
P17~21
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