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1 株式会社電通国際情報サービス オープンイノベーションラボ チーフプロデューサー森⽥浩史 地⽅創⽣・ブロックチェーン

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株式会社電通国際情報サービスオープンイノベーションラボ

チーフプロデューサー森⽥浩史

地⽅創⽣・ブロックチェーン

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会社概要

1975年

× =

GEの⼤型コンピュータ群とグローバル・ネットワーク(世界800都市)を駆使し

⽇本では初となるクラウド型ITサービスを提供開始

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会社概要

会社名

設⽴

本社

売上⾼

従業員数

顧客数

事業内容

株式会社電通国際情報サービスInformation Services International-Dentsu, Ltd.

1975年12⽉11⽇2000年11⽉ 東証1部上場

東京都港区港南2-17-1

834億4,230万円(2017年12⽉期)

2,716名(2017年12⽉末現在)

2,200社以上

コンサルティング、システム開発、ソフトウェア販売、運⽤保守、情報機器販売 等

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主要事業

金融ソリューション 金融機関の新たなビジネス領域への挑戦や、グローバル化を支援する ITソリューションを提供しています。

エンジニアリング ソリューション 製造業の革新的なエンジニアリング プロセスの実現を支援するITソリューションを提供しています。

コミュニケーションIT

電通グループに対する基幹システムの 提供ならびに電通グループとの協業による

ITソリューションを提供しています。

ビジネスソリューション

「グローバル&グループ経営」を支援する   

  基幹業務や経営管理に係るIT ソリューションを提供しています。

40年以上の業務経験と電通グループの総合⼒を活かし、業界・ソリューション別に4つの事業セグメントでビジネスを展開しています。

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組織図(2020テクノロジー&ビジネス開発室)

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株主総会

取締役会

代表取締役

監査役会

常勤取締役会

監査役室

監査室

統合リスク管理室

経営企画本部

管理本部

戦略ビジネス推進本部

グローバルビジネス推進本部

金融ソリューション事業部

ビジネスソリューション事業部

エンジニアリングソリューション事業部

オートモーティブ事業部

コミュニケーションIT事業部

技術本部

サンフランシスコ R&Dオフィス

オープンイノベーションラボ

プロジェクトデザイン部

因果分析ビジネス推進部 2020テクノロジー& ビジネス開発室

関西ビジネス協創部

2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関連する仕組みの構築と、競技大会後の新たなビジネス創出(レガシー)を推進する全社組織。

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オープンイノベーションラボ(イノラボ)は先端テクノロジーを活⽤したサービス開発を世界に先駆けて⼿がけていくことを⽬指して2011年に電通国際情報サービスに設置されたラボです。

従来のシンクタンク型研究スタイルとは異なり、試作・実証を通して国内外、や業種・業界を超えた「企業における知の探求とあるべきオープン・コラボ レーション」モデルを追求しています。

2020年とその先のさまざまな社会課題を解決すべくシーズとニーズを組み合わせながら、未来の都市や社会に実装することが活動の⽬的です。

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『 場 』出会って つながって 創発する 実験の

様々な先端技術を組み合わせ、アプリケーションとして実⽤化していくため、国内外の様々な専⾨家や企業、教育機関などとのコラボレーションを推進する実証実験場が、「イノラボ・コネクティングスタジオ」です。

INNOLAB CONNECTING STUDIO

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「先端テクノロジーとデザイン」

私たちは世界中から先端技術を集め、それらを様々な課題と掛け合わせて、カタチにして⾒せます。カタチになったら、その可能性を世に問う実証実験を⾏います。研究でも調査でもない、テクノロジーを使ったプロトタイピングこそがイノラボのアプローチです。

体験の納得感(why to use it)

デザイン(What to do)

エンジニアリング(How to make)

ビジネス(How to monetize)

エンジニア

UI/UXデザイナー

UXプランナーストラテジスト

プランナーマーケター

ビジネスデザイナー

コミュニケーションプランナー

サービスデザイナー

クリエイティブデザイナー

プロデューサー

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3ヶ⽉でプロトタイピング、仮説・検証

「あったらいいな」と「世の中の素晴らしい技術」をマッシュアップ。プロトタイピングと実証実験により仮説を3ヶ⽉で検証していきます。

AS-IS

(AS-IS)

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街づくり/地⽅創⽣ スポーツ/ヘルスケア モビリティ ⾷・農業

UI/UXAR/VR

Sensor/Wearable Device/

IoT/Robotics

AI/Machine Learning/BlockChain/Chatbot

東京国⽴博物館 「トーハクなび」

スマイル募⾦ 「エミタメ」

対話する街 「Listen Tree」

Wearable Robot「Mecaf」

グランフロント⼤阪 「Compath Service」

屋外空間センシング「SpyOnMe」

⽔中VR体験「AquaCAVE」

東京を運動場にしよう 「エプリスポ!」

農業従事者向けUI 「アグリノート」

物流ロボット「CarriRo」

⾃⾛式ボール「HoverBALL」

ランニングフォーム診断「RunningGate」

因果分析AI「CALC」

街とツナガル「+foooper!」

ポタリングPF 「まちりん 」

農産品×Blockchain

⾃動⾞の体験共有 「JackIn Drive」

Chatbot 街ガイド スポーツ適性AI「Digsports」

⾃動運転PF「iZAC」

Multiangle VR「ReverseCAVE」

IoTインフラ「SynapSensor」

病害⾍画像診断

農業IoTセンサー「PaddyWatch/Field Server」

イノラボの取り組み

遠隔コミュニケーション「TiCA」

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地⽅創⽣・ブロックチェーン

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宮崎県綾町

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UNESCOBiosphereReserveユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的に、保護・保全だけでなく自然と人間社会の共生を進める町が認定される。現在、ユネスコエコパークの登録は120か国669件、日本の登録では7件。(「志賀高原」、「白山」、「大台ヶ原・大峯山・大杉谷」、「屋久島・口永良部島」、「綾」、「只見」及び「南アルプス」)綾町の評価ポイント「日本で最も広大な照葉樹林を有している」「循環型農業のシステムを発展させてきた日本で初めての地域」

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宮崎県綾町は全国で初めて「有機JAS登録認定機関」に

登録された町

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認証機関に提出する⽇々の栽培⽇誌細々とした伝票管理

畑の周辺環境に関する厳密な規定栽培品⽬が増えることによる⼿間

肥料や防⾍ネットなどの資材認証の審査費⽤(毎年更新)

有機JASマークのシール代・パッケージ代⼤きな病⾍害などが起きたときに収穫が減るリスク

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証明すること中央集権的でなく分散型により

Proof

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“Country as a service” を標榜するエストニア

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エストニアのblockchainバックボーンを⽀えるのが

guardtime

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Guradtime社Program ManagerIvo Lohmus⽒

エストニア タリン市にて⽅向性合意

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情報が⼀極集中しないようにデータベースはそれぞれ分散化。それらのデータベースを横断的に接続できるシステムX-Roadを介して異なる機関の間で安全なデータ交換ができ、ユーザーは幅広い電⼦サービスを迅速に便利に受けることができる。

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現在提供されている情報

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ブロックチェーン技術により信頼性を担保し、提供できる情報

作付計画書、⼟壌診断表、農薬残留分析、栽培管理記録簿、⽣産者情報など

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JA綾

PrivateBlockchain

ハッシュを登録データ保存

運⽤範囲が⼩規模でも、複数のブロックチェーンを組み合わせることで情報の正しさを保証し、情報の改ざんを防ぐことが可能(PoP)

農家 農産物と固有ID 消費者

農産物の認定肥料や農薬の使⽤・⼟壌・品質の認定

PoP(Proof of Proof)

情報閲覧(品質確認)

提供栽培

購⼊

地⽅創⽣・ブロックチェーン

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安⼼・安全でおいしい有機野菜を訴求するべく、ブロックチェーン技術で価値とニーズをマッチング

⽇々の⽣産履歴をブロックチェーンへ記録 綾町野菜のブランディング(価格は2倍に設定)

消費者はスマホで野菜の品質を確認し、次々に購⼊ マルシェではわずか開始3時間⾜らずで完売

地⽅創⽣・ブロックチェーン

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地⽅創⽣×ブロックチェーン

Vegitalliaとの連携により取得できる情報

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⼟壌センサー⾃体での電⼦署名をした状態で書き込み

農業IOT ブロックチェーンPF

ベジタリア社センサー Rasberry Pi

地⽅創⽣×ブロックチェーン

IoTセンサーからブロックチェーンへの書き込み

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ブロックチェーンでもたらされる新しい世界観

消費者は、正確な⽣産プロセスなどの具体的で不正の無い情報にアクセスが可能となり、⾃⾝に最適な購⼊⾏動ができるようになる

これまで⼿作業で管理していた⼟壌データなどがすべて電⼦化&集約されることで、その運⽤効率と管理コストが⼤幅に低下する

品質保証のみならず、流通システムに実装することでデータが⼀元管理され、農産物のトレーサビリティが更に向上する

既存の流通網を使わずに⽣産者と消費者の直接取引が可能となり、その地域への信頼と愛着が醸成され、地⽅創⽣の可能性が広がる

農産品の価値の再定義

⽣産効率化・コスト削減トレーサビリティの向上

地⽅創⽣

まとめ

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本⽇の説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。