年後の社会で求められる人材になるためにall rights reserved recruit co.,ltd. 2015...

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All rights reserved Recruit Co.,Ltd. 2014.

沖縄キャリアセンター保護者のためのキャリア教育講演

20年後の社会で求められる人材になるために

学校が変わる、授業が変わる。保護者として子どもの進路にどう向き合うか

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ

キャリアガイダンス編集長山下真司

2 0 1 5 . 1 0 . 3 １７０


ご挨拶（媒体紹介）

高校生の主体的な進路選択をサポートする先生のための高校進路指導・キャリア教育の専門誌

キャリアガイダンス（年5回発行）

全国の高校の校長・教頭・副校長・進路指導主事先生あてに郵送

高校生の保護者のためのキャリアガイダンス(年１回・毎年４月発行)

クラス担任のためのキャリアガイダンス

(年5回発行)

キャリアガイダンス@メール

(月2回配信)

＊お問合せは、弊社担当スタッフまでご連絡ください。

ひとり一人の主体的な進路選択への支援（偏差値による単なる受験指導や就職あっせんではない真の進路指導）

1969年創刊以来のメッセージ


ご挨拶（媒体紹介）

高校生の保護者のためのキャリアガイダンス

(年１回・毎年４月発行)

※高校の先生を通じて配布しております。




今どきの日本の若者たち ①

自己を肯定的に捉えている人の割合が低い

自分自身に満足している


今どきの日本の若者たち ②

自分に誇りを持っている人の割も低い

自分には長所がある


今どきの日本の若者たち ③

意欲的に取り組む意識も低い

うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む


今どきの日本の若者たち

社会参加について意識が低く、自分の将来に明るい希望を持っていない

社会現象が変えられるかもしれない将来への希望



わが子のこと、心配は募るばかりですよね・・・

成績が一向にあがらないけど、このままで本当に大丈夫？そろそろエンジンかかってよ！

家では、勉強している感じがしない・・・宿題とかないの？やってるの？提出物とかも出してるの？

部活は熱心はいいんだけど、家に帰ったらご飯も食べずにすぐ寝てしまう。疲れているのはわかるけど、毎日この繰り返しをやめさせたい。

意欲がないというか、覇気がない。親にも逆らわない “いい子” だけど・・・進学したり、社会の中でうまく生き抜いていけるか不安。とりあえず進学して、公務員になってくれたら安心なんだけど。

スマホばかりいじって、部屋の明かりも朝まで点けっぱなし！ルール決めてもダメ。どうなってるの（怒）ちゃんと寝ないと心配。


今日、お話させていただく内容

子どもの自立に保護者としてどう関わるか？

３大学･高校、入試、授業が変わる

子どもの進路選択はどう変わるか

２

子どもたちが歩む「これからの社会」

１


子どもたちが歩む

これからの社会

１




ご存じですか？

2011年度

アメリカの小学校に入学した

子どもたちの％は、大学卒業時に

今は存在していない職業に就くだろう（米デューク大学キャシー・デビッドソン）

６５


あと10～20年で「消える職業」「なくなる仕事」

銀行の融資担当者スポーツの審判不動産ブローカーレストランの案内係保険の審査担当者動物のブリーダー電話オペレーター給与・福利厚生担当者レジ係娯楽施設の案内係、チケットもぎり係カジノのディーラーネイリストクレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員集金人パラリーガル、弁護士助手ホテルの受付係電話販売員仕立屋（手縫い）時計修理工

税務申告書代行者図書館員の補助員データ入力作業員彫刻師苦情の処理・調査担当者薄記、会計、監査の事務員検査、分類、見本採集、測定を行う作業員映写技師カメラ、撮影機材の修理工金融機関のクレジットアナリストメガネ、コンタクトレンズの技術者殺虫剤の混合、散布の技術者義歯制作技術者測量技術者、地図作成技術者造園・用地管理の作業員建設機器のオペレーター訪問販売員、路上新聞売り、露店商人塗装工、壁紙張り職人

マイケル・A・オズボーン准教授（英オックスフォード大学）

米国の総雇用者の 47％の仕事が自動化される可能性が高い


人口減少を前提とした産業社会へ

2060年には、日本人口が３分の２（約8700万人）にまで減少。労働生産人口の減少、高齢化率は４割

「生産年齢人口の減少」

これまでに経験したことのない

社会


ロボットと“共生”する働き方



企業の人材採用への影響

働き方・人材採用に影響を及ぼす“３つのKey Factor ”

2060年の日本人口は３分の２（約8,700万人）

2020年には情報・サービス業は全就業者の約半数に（約3,098万人）

「発展型パラダイム」から「成熟型パラダイム」へ

労働力人口減少と産業構造の

変化

「優秀な人材に国境はない」上司も同僚も外国人という時代は、ほぼ確実にやってくる日本の中に“世界”が入ってくる

「技術進化」は「ビジネスの変化」→世界規模で“異業種格闘技戦”が繰り広げられる。本業“喪失”も。

グローバル化

技術革新スピードの

進化


さて、どれでしょう？

Question

②

18年

③

30年

④

36年

①

9年

会社の寿命って、いったい何年くらいでしょうか？

『日経ビジネス2013年11月4日号』特集「会社の寿命」

売上高と総資産額ランキングの上位企業を「繁栄を謳歌している企業」と規定し、その平均的繁栄時間を計算（1983年）。最新版は時価総額をベースに試算。

1983年

「企業の短命化」


「キャリア教育」の観点で捉えると

企業は「成長」を求め続ける

イノベーションを起こせる人材が必要

企業の寿命人の寿命（就労可能年数）

「（略）・・・平均寿命と労働寿命が急速に伸びる一方において、雇用主たる組織の平均寿命が短くなった。今後、グローバル化と競争激化、急激なイノベーションと技術変化の波の中にあって、・・・（略）・・・雇用主たる組織よりも長生きすることを覚悟しなければならない。」

（『プロフェショナルの条件』 P・F. ドラッカー (著) ）

視点①

視点②


変化の激しい社会で生き抜くには・・・

21世紀のキャリアは「ノコギリ型」へ

「２１世紀のキャリアを考える研究会」研究報告書慶應義塾大学SFC 研究所キャリア・リソース・ラボ、株式会社リクルートワークス研究所

No49 P41

変化：小

ITなどテクノロジーの進化、グローバル化の進展などにより、商品や必要な技術のサイクルは短縮化（図２）

変化：中

ある分野で一度積み上げた知識やスキルがあっという間に陳腐化したり、リセットされる（図３）

変化：大

変化や偶発的な出来事に対してオープンで柔軟なスタンス変化への対応力を身に付けたい

時代変化とキャリアの成長曲線



これからの社会で求められるのは

工業化社会知識基盤社会

知識・技能の「習得」と「再生」【情報処理力】

知識・技能の「活用」【情報編集力】

価値の持続継承新しい価値の創造

画一化・構造化された社会にキャリアを合わせる

個を軸に環境を選んでキャリアを切り拓く

これからの社会これまでの社会

変化が激しい、予測できない社会において、必要とされる知識・能力は？

「学び続けられる人」の育成

１人のリーダーとフォロワー個々人がリーダーシップを発揮


「社会が求めている力」


経済産業省の「社会人基礎力」

Ａｃｔｉｏｎ

Ｔｈｉｎｋｉｎｇ

ＴｅａｍＷｏｒｋ

発信力/傾聴力/柔軟性/規律性

状況把握力/ストレスコントロール力

チームで働く力

前に踏み出す力主体性/働きかけ力/実行力

考え抜く力課題発見力/計画力/創造力


『基礎力』が身についた時期

小学校中学校・高校大学(院)・専門学校

（出典）リクルートワークス研究所：『基礎力』の育成で繋がる教育現場と社会 2007.05.11

学生時代には身についていない

対人基礎力や対自己基礎力が磨かれるのは、中学・高校時代

対人基礎力

対課題基礎力

対自己基礎力

中・高時代に磨かれている



日常の学習や部活を通じて・・・

自分だったらどうするか？主体的に考える

多様な意見に耳を傾ける

最後まで諦めずにやりぬく

「なぜ？」という課題意識を持ち、探究する

といった経験の積み重ねで、“社会で必要な力” を身につける。All rights reserved Recruit Co.,Ltd. 2014.

社会・企業が全般的に求めている力

異なる国や背景の人々の意見を傾聴し、協働しながら、

自らも発信することができる力、主体的に働き掛ける力

どんな時代でも

働き続けていく力どんな状況でも貪欲に吸収し、

学び続けていく力

競争ルールが変わっても、新しい競争相手が出現しても、

変化に対応でき、

主体的に考え、挑戦し続ける


「大卒就職最新事情」


2015年卒大卒者の求人倍率（2015.4.22発表）

民間企業求人総数が前年の68.3万人からら71.9万人に増加製造+10.8%、流通+5.8%、建設-3.8%、金融-2.6%

求人倍率は1.73倍に上昇

求人倍率＝求人総数 ÷ 民間企業就職希望者数

出典：株式会社リクルートホールディングス「第32回ワークス大卒求人倍率調査（2016年卒）」 6,977社による回答（2015.4.22発表）



就職者

409,754人（72.6％）

平成27年３月卒大卒者の進路内訳

大卒者の9.1万人（16.1％）が「安定的な雇用なし」

進学

68,957人（12.2％）

雇用期間の定め

なし

正規の職員・従業員・自営業主

388,606人（68.8％）

その他

15,540人（2.8％）

安定的な雇用に就いていない者：90,971人（16.1％）

平成２７年８月６日文部科学省平成２７年度学校基本調査（速報値）より作成

あり

フルタイムの契約社員や

派遣社員など

一時的な仕事に

就いた者

一年以上一年未満

21,148人（3.7％）

11,730人（2.1％）

進学も就職も

していない者

58,093人（10.3％）

卒業者：564,025人


新卒採用選考で行われるエントリーシートの内容例

Ｑ）あなたが目標を決め、計画を立て、粘り強く実行した経験について、具体的に教えて下さい。

Ｑ）あなたの将来の夢は何ですか？その夢を実現するために今、努力していることは何ですか？

Ｑ）今後１０年間のあなたのキャリアプランと修得したい能力をお書き下さい。

Ｑ）あなたが、あなたと異なる意見を持つ他者に対して、相手を説得する方法を教えてください。


某社（東京）の面接にて・・・

【学生へ問い掛け】

あなたの精神的タフさ（粘り強さ、芯の強さ）を

知ることができるエピソードを教えてください。

大学時代に力を入れて取り組んだことで自分の力で達成、解決した課題、問題はありますか？

また、その課題、問題を意識したきっかけは何ですか？達成、解決するためにやったこと(複数可)を含め、具体的に教えてください。

ここだけのお話小社の面接・・・


高学力・有名大学でも、就職難の大学３年生の悩み

何か好きなもの、興味のあるもの、

得意なものに打込んでいれば…

目的をもって、大学・学部・学科を選択してこなかった。

やり遂げたものがない、なんとなく過ごしてしまった時間。

就活の時期になってから、自分と将来を探しはじめた。

仕事を知らない、職種を知らない。

自分は何者かわからない、何がしたいかわからない。

自己主張、コミュニケーションができない。

目的と意志をもった進路を発見

できていれば。そして、勉強…

中学・高校生の段階で自分のことが

もう少しわかっていれば…



企業が選考にあたって特に重視した項目

日本経済団体連合会「新卒採用(2013年４月入社対象者)」に関するアンケート調査結果（2014.9.29発表）

１位

２位

３位

１位コミュニケーション能力

２位主体性

３位チャレンジ精神


選考場面での注目ポイントは？

学生のアピールに多いのは、

予測不能・変化が激しい環境、正解のない時代で、チャレンジして、企業価値を創造し続けられるかどうか。

働くイメージ、可能性を見極める

判断材料（経験・体験）を確認。

人事担当者が知りたいのは、

「取組んだ対象＝What」

「取組んだ動機＝why」

「取組みから得られたこと＝so what」

「学歴」

ではなくて

「学習歴」


大学・高校、入試、授業が変わる。

子どもの進路選択はどう変わるか

２


これからの時代に求められる力

これからの時代においては、知識・技能とともに、変化に対応して自ら課題を設定し、答えのない問題に解を見い出し、他者と協調するなどしつつ、実行、実現していくことのできる力などが特に重要である。大学入学者選抜においては、各学校段階を通じたこのような能力等の育成が促進されるよう、大学入学志願者の能力、意欲、適性等を多面的・総合的に評価するものに転換していくことが求められる。

中央教育審議会高大接続特別部会第16回

2014.6.20資料より抜粋



大学も高校も・・・これからの学習は

● ● ●

(中教審質的転換答申2012)

「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり学習者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称」


アクティブラーニングに取り組んでいる学校か？

先生が一方的に話す授業

ひたすら板書を写す授業

生徒を指名して、恐怖心に包まれた授業

テストのために、ただ覚えるだけの授業

新しい知識は動画で事前学習（反転授業）

授業では、先生からの投げ掛けや、

友達同士の疑問を、探究する。

楽しく、知的好奇心を抱き、学べる授業

“生徒が主役”の授業へ

保護者の理解・

支援も必要

「教授」から「学習」へのパラダイム転換teaching Learning


どんな効果がある？

ラーニングピラミッド（平均学習定着率）

Passive

Active


生徒ひとり一人が能力を発揮する機会

「授業」

×生徒が何を学ぶか

生徒がどのように学ぶか

学習プロセス

これからの社会で求められる力を育むために

学習内容

生徒が、何ができるようになるか



これからの高大接続の考え方

現状の高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜は知識の暗記・再現に偏りがちで、思考力・判断力・表現力や、主体性をもって多様な人々と協働する態度など、真の「学力」が十分に育成・評価されていない。

高等学校教育については、学習指導要領を抜本的に見直し、育成すべき資質・能力の観点からの構造の見直しや、主体的・協働的な学習・指導方法であるアクティブ・ラーニングへの飛躍的充実を図る。

教育の質の確保・向上を図り､生徒の学習改善に役立てるため、新テスト「高等学校基礎学力テスト（仮称）」を導入

大学教育については、学生が、高等学校教育までに培った力をさらに発展・向上させるため、個々の授業科目等を越えた大学教育全体としてのカリキュラム・マネジメントを確立するとともに、主体性を持って多様な人々と協力して学ぶことのできるアクティブ・ラーニングへと質的に転換する。

大学入学者選抜においては、現行の大学入試センター試験を廃止し、大学で学ぶための力のうち、特に「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する新テスト「大学入学希望者学力評価テスト（仮称）」を導入し、各大学の活用を推進する。

個別選抜については、学力の三要素を踏まえた多面的な選抜方法をとるものとし、（中略）

具体的な選抜方法等に関する事項を、各大学がその特色等に応じたアドミッション・ポリシーにおいて明確化する。このために、アドミッション・ポリシー等の策定を法令上位置付けるとともに、大学入学者選抜実施要項を改正する。


入試改革？

大学教育、高校教育、大学入学者選抜

三位一体の「教育改革」

日本の学力テストが

変わります。


江戸時代明治維新第二次世界大戦後現在

寺子屋

学校制度の確立

大学創設

アメリカ（GHQ）主導での学制改革

学校教育法の制定

高大接続改革

約70年1947

約70年All rights reserved Recruit Co.,Ltd. 2014.

大学入学者選抜改革の全体像イメージ（案）

中央教育審議会第95回 2014.11.20 資料より

高等学校基礎学力テスト（仮称）

大学入学希望者学力評価テスト（仮称）

アドミッション・ポリシーにも基づく多元的評価を重視した個別選抜の確立

2019年～

2020年～



学力評価のための新たなテスト（抜粋）

大学入学希望者学力評価テスト（仮称）高等学校基礎学力テスト（仮称）

目的

対象者

内容

回答方式

実施方法

多肢選択方式が原則、記述式導入を目指す多肢選択方式だけでなく、記述式を導入

生徒が、自らの高等学校教育における学習の達成度の把握及び自らの学力を客観的に提示することができるようにし、それらを通じて生徒の学習意欲の喚起、学習の改善を図る。

これからの大学教育を受けるために必要な能力について把握する。「確かな学力」のうち「知識・技能」を単独で評価するのではなく、「知識・技能」の活用力を中心に評価。

・国語総合、数学Ⅰ、世界史、現代社会、物理基礎、コミュニケーション英語Ⅰ等の必須科目を想定・｢知識・技能｣の確実な習得を重視・各学校･生徒に、成績を段階で表示

・教科型に加えて、「合教科･科目型」「総合型」の問題を組合わせる※将来的には「教科型」は廃止

・階別表示による成績提供

希望参加型（高校２・３年）大学入学希望者（社会人も含め、誰でも受験可）

中央教育審議会第95回 2014.11.20 資料より作成

・在学中に複数回・ＣＢＴ方式での実施を前提

・年数回実施・ＣＢＴ方式での実施を前提・英語は民間の資格・検定試験を活用

※答申発表当時


各大学における入試改革の動向【国立】

東京大学

目的：「タフでグローバルな東大生」育成のために、多様な学生が互いに切磋琢磨する環境を作る＝多様性の確保条件：高校学校長の推薦があり、特定の学問分野の探求心を持つ生徒選考：書類審査→面接→基礎学力判定（センター試験）

京都大学

目的：研究型大学として京大が重視する「自ら課題を発見し、チャレンジする」という自発的・能動的学びのポテンシャルがある人材を登用する。大学教育を受けるのに必要な基礎学力を把握学力ＡＯ入試型」

条件：①高校での幅広い学習に裏付けられた総合力と学ぶ力、高い志を持つ② 個々の学部が定めたカリキュラムを受けるにふさわしい学力と意欲を備えている

対象：各学部ごとに設定された「求める人材像」に合う生徒合計100名（定員は学部ごとに異なる）選考：調査書・学業活動報告書・まなびの設計書審査→面接・筆記検査・口頭試問

2016年度入試より後期日程（定員100名）を廃止前期日程試験前に推薦入試（定員100名）を設置

テストで高得点をとるためだけの受験勉強を疑問視 2016年度入試より「京都大学特色入試」実施

大阪大学

目的：世界トップ１０の研究型総合大学を目指すため、従来の価値観や能力に捉われない多様な資質を有する学生を受入れる「世界適塾AO入試」「世界適塾推薦入試」「国際科学オリンピックAO入試」の３種類。募集定員は、入学定員の１割。

選考：大学入試センター試験の受験が必須。高校の成績や国際バカロレア資格、TOEFL・TOIEC、SSHの研究発表会などの出場経験、面接などから、志願者の能力、意欲、適性を多面的・総合的に評価。

2017 「世界適塾入試」と題したＡＯ・推薦入試を全学部で導入

長崎大学

目的：グローバル化に対応できる英語力と、「唯一の正解がない問いに批判的・論理的にアプローチする力を有するか」を測る対象：定員100名中一般入試前期85名選考：センター試験＋英語（外部試験）＋総合問題（批判的・論理的思考テスト）

※総合問題・・・未知の課題に対し文章・グラフ・地図・図表などを読み解き持論・解釈を展開する

2014年多文化社会学部：ＡＬ・海外留学ほぼ必修・講義の半分は「批判的・論理的思考テスト」導入


各大学における入試改革の動向【私立】

国際基督教大学

目的：「論理的・批判的視点を持った総合的思考力および語学力を持つ人材」を獲得するための入試制度に精査選考：総合教養＋人文科学・社会科学または自然科学＋英語（リスニング含む）

※総合教養・・・特定テーマについての講義を聴き、内容及び関連する小論文等に関する設問に解答

早稲田大学

2014年地方学生向け出願前予約採用給付奨学金「めざせ！都の西北奨学金」の採用枠を500名から1200名に増員2014年4月早稲田大学中野国際コミュニティプラザオープン → 日本人学生・留学生総勢872名が共生する大規模学生寮2014年9月入試ミャンマーからの大学院留学希望者に「奨学金給付型ＡＯ入試制度」を導入

目的：「人間力・洞察力を備えたグローバルリーダーの育成」グローバル化と早稲田らしさを鑑み、基礎学力は持ちつつ特定の分野で「とがった学生」を海外・地方から選抜

2014年センター廃止 2015年度一般入試受験者にﾘﾍﾞﾗﾙｱｰﾂ教育適性をはかる新方式を導入

創立150周年（2032年）へ向けた中長期計画の基軸に掲げた人材育成像に合う入試 → 新思考入試を導入

関西学院大学

①国際貢献活動を志す者のための入学試験選考：書類審査＋英語による口頭試問・適性検査＋面接

②英語能力・国際交流経験を有する者を対象とした入学試験選考：書類審査＋筆記審査（英語題材論述方式・日本語小論文）＋面接

③インターナショナル・バカロレア入学試験ＩＢ DPのフルディプロマを取得済or取得見込でIB Predicted Scoreが出願時に26ポイント以上である者選考：書類審査＋筆記審査（英語題材論述方式・日本語小論文）＋面接

④グローバルキャリアを志すための入学試験総合政策学部のみ20名対象選考：英語リスニング（110分・2題）→書類審査・面接

⑤グローバルサイエンティスト・エンジニア入学試験理工学部のみ若干名対象選考：書類審査・筆記審査（英語・数学・理科）・面接（口頭試問）

「実践力のある世界市民」の育成グローバル入学試験

方向性は、「学力＋意欲＋語学力」の多面的評価従来のような知識偏重型の入試対策では対応できない入試に！

２月に「高大接続センター」を新設！


京都大学「特色入試を始めるにあたって」

（京都大学総長山極壽一氏）

平成28年度京都大学特色入試選抜要項より（2015.6.1発表）

大学４年間だけで人材育成ができるものでない。高校３年間＋大学４年間の７年間、あるいは中学校・小学校までさかのぼってその育成方針を共有し、一人ひとりを丁寧に育て上げていくべき。

高校教育から大学教育への接続を図り、一体的に人材育成を進めるため・・・・「高大接続型」の入学者選抜が非常に重要

学力試験だけでは測れない能力をこの特色入試では是非評価したい

単に競争的な環境を作るのではなく、分野を超えて異なる能力や発想に出会い、対話を楽しみ協力関係を形作る場



１．高等学校の教育課程の教科・科目の修得により、

培われる分析力と俯瞰力

２．高等学校の教育課程の教科・科目で修得した内容を

活用する力

３．外国語運用能力を含むコミュニケーションに関する力

入学を希望する者に求める基礎的な学力

平成28年度京都大学特色入試選抜要項より（2015.6.1発表）All rights reserved Recruit Co.,Ltd. 2014.

京都大学「特色入試」の基本方針

平成28年度京都大学特色入試選抜要項より（2015.6.1発表）

平成28年度特色入試京都大学全体の合計で108余名

高等学校での学修に

おける行動と成果

志望する学部における

カリキュラムや

教育コースへの適合力

「調査書」「学業活動報告書」「推薦書」「学びの設計書」

・センター試験の成績・学部ごとの能力測定考査

・論文試験・面接試験・口頭試問

等を組み合わせて実施


勉強する意味から考える「なぜ学ぶの？」

特別授業をやってみました。

詳細はこちらをご覧ください「キャリアガイダンス Vol.402」

（５月発行）

１位（）1,497人

２位（）1,247人

３位（）1,124人

４位子どもは勉強が（） 534人

５位偉くなるため 511人

クイズ「子どもになぜ勉強するのか聞かれたらどう答えますか？」（大人へのインターネット調査）

「その他」が2,103人でトップ学ぶ意味はさまざま？

将来何かの役に立つから

生きることは学ぶことだから

良い大学→良い就職のため

仕事


社会人に聞こう！①教科の学びが仕事にどうつながるか？

川津のりさん（野村総合研究所）

どの教科が仕事で活かされている？

数学！数字やグラフは説得力を高める。伝えたいことを使うコミュニケーションツールとして数学を使う。

世の中のいろいろな問題は、それこそいろいろな人が、５教科で言えば国数英理社それぞれに得意な人が全員集まらなければ解けない。チームでそれぞれの得意分野を活かすことが大切。

社会人に聞こう！②教科の学びが仕事にどうつながるか？

徳永悠平選手（FC東京）DF

ロンドンオリンピックでは日本代表の躍進に大きく貢献。

どの教科が仕事で活かされている？

自分の意見を伝える力が大切

練習の時から俺はこういう動きをしたいから、こうやってパスしてほしいと自分の意見を伝える。意見交換を重ねることで、だんだん息があったプレーができるように。

国語

ラウンド１・テーマ

「下の仕事をするときに、この教科はどう役に立ちそう？」（１時間目を思い出しなるべく多く出そう！）

①美容師・・・理科

②ゲームクリエーター・・・国語

③保育士・・・社会

１時間目復習：サッカー選手→国語、コンサルタント→数学など

☆自己紹介＋１時間目の感想を言ってからテーマについて話し合う！

①～③どれについて話し合うかグループで決める

ラウンド２・テーマ

次の職業につくにはどんなこと（教科）を学ぶ必要がある？

またその理由は？（３つ示すので、どれか一つ選ぶ）

②ファッションデザイナー

①ホテルマン

③弁護士

どの仕事も多くのことを学ぶ必要がある！いっぱい出そう！



なぜ勉強するかについて自分なりの答えを発見できた

勉強することの大切さ、すばらしさを感じた

強くそう思う

55％

そう思う

45％

強くそう思う

50％

そう思う

47％

どちらとも言えない3％

生徒たちの変化は？


「なぜ学ぶ」の授業でわかったこと

“学び”と“働く”ことのつながりの大切さ将来へのつながりを理解すると「学習意欲」が高まる

やりたいことは見つけるものではなく、育てていくもの。

適職を見つけるのではなく、適職にしていく力が求められる。

日常生活（学校・家庭）の中で、動機づけが大切。


親子で話合った経験は？

保護者高校生

ある24.3

ない74.8

ある56.2

ない37.3

ある18.1

ない81.2

ある47.8

ない44.5

なぜ学ぶの？

なぜ働くの？

第６回全国高等学校PTA連合会＆小社合同調査結果報告より


保護者の仕事（内容・楽しさ・大変さ）についての会話

高校生の44％、保護者の66％が話すが双方ともに、前回調査より減少

高校生

保護者




フリーコメントから

・仕事場で親はどう過ごしているのか。・職場の愚痴。ドラマみたいでおもしろい（笑）・仕事は嫌なこともあるが楽しい。友達もできる。

家族を幸せにできる。・一生懸命働くことで得られる充実感のすばらしさ・仕事での失敗や愚痴などを一方的に話してくる。・父が仕事に就いた経緯、どういう仕事かなど・どんなに体調が優れない時でも働かなければならない。

高校生

・研究、実験の難しさや、自分の携わった商品が、世の中に出た時のよろこび。

・学校と違い、努力が必ずしも報われない・失敗して大変なこともあるけど、笑い話にしたり、

相談に乗ってもらうこともある。・好きな仕事ばかりではないが、小さなことでも一生懸

命に取り組むことが大事・多くの仲間を作ること、コミュニケーションの大切さ

保護者



働くことの気がかりの内容は？

トップは「就きたい職業につけるだろうか」以下「収入」「人間関係」「そもそも就職できるだろうか」

高校生保護者

十分な収入が得られるだろうか

就きたい職業に就くことができるだろうか

職場の人間関係がうまくいくだろうか

そもそも就職することができるのだろうか

就きたい職業が思つくだろうか

歳をとっても働き続けられるだろうか



進路選択についての気がかり

トップ３は「学力」「自分に合っている」「やりたいこと」


高校生


子どもの「自立」に保護者としてどう関わっていくか？

３



子どもが、保護者に「してほしい」と思うこと

保護者のスタンスで、子どもの要望に差

私の考えを尊重する

あたたかく見守っている

私の話をちゃんと聞く

具体的にアドバイスする

進路について私よりも詳しく情報収集する

私の進路について関心を持っている

相談にのってくれる

励ましてくれる

今の進路や進学について知っている

放っておいてくれる

35.7

33.4

32.1

30.4

29.6

26.0

25.8

25.3

24.6

23.9

43.8

39.5

37.6

26.4

28.1

23.3

23.8

28.3

25.6

39.3

31.8

30.9

27.9

29.5

27.5

24.3

25.4

22.9

22.6

18.2

39.0

34.7

42.1

44.0

43.6

40.5

32.0

31.7

32.4

20.8

干渉無関心ちょうどいい

全体

高校生


保護者にやめて欲しいこと

望みを高く持ち過ぎないで

勉強や成績の話ばかりするのはやめて

自分の考えを押しつけないで

プレッシャーばかりかけないで

頭ごなしに夢や進学先の希望を否定しないで

自分の経験だけをもとに話さないで

夢や進学先をバカにしないで

お金の話ばかりするのはやめて

好きなことをしなさいだけで終わらないで

思い付きでアドバイスしないで

就職が有利だけで進路や学科を勧めないで

放っておくのはやめて

29.9

28.8

27.4

24.0

16.3

15.2

13.4

12.5

12.1

11.0

8.1

4.9

45.2

48.6

49.8

38.4

28.5

26.0

19.4

16.1

8.1

15.1

14.0

2.9

25.0

21.5

17.8

17.5

9.9

10.1

9.8

8.4

9.6

8.0

6.1

3.9

24.3

25.9

30.9

27.8

23.9

18.5

19.7

25.9

32.8

17.8

6.6

13.5

全体

干渉無関心ちょうどいい「高望み」「勉強・成績の話」

高校生


子どもの進路選択への保護者の関わり

「アドバイス」から、保護者自身が「行動する」傾向に

将来の職業をアドバイスする

子どもに合う学校にどんな学校があるかを調べる

興味をもった学校の入試方法を調べる

興味をもった学校の見学に行く（オープンキャンパス・学校見学会を含む）

具体的な受験校を子どもにアドバイスする

興味をもった学校の資料請求をする

大学か短大か専門学校かを選ぶ際にアドバイスする

就職か進学かを選ぶ際にアドバイスする

子どもに合う分野をアドバイスする

どんな学部、学科、コースがあるかを調べる

保護者


親子コミュニケーションの実態

72％の保護者が進路のアドバイスが難しい保護者

「親子の一体化」が進む進路選択「第６回高校生と保護者の進路に関する意識調査2013」（2014.2.3発表）全国高等学校ＰＴＡ連合会・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ合同調査

「子どもと一緒に考えたいから」：68.9％

１位：社会の先行き不安

２位：入試制度など最新の進路情報の知識不足

３位：家庭の経済的理由

「アドバイス」から保護者自らが「行動する」傾向に

過干渉気味の保護者のスタンス（2011年） 21.4％（2013年） 25.3％




皆さん、いかがですか？

毎朝、子どもを起こしている

子どもの部屋を掃除している

子どもが出かける前、忘れ物や服装の寒暖調節などを

気遣っている

子どもが就寝するまで起きている

「○○ (TV,ゲームetc.) は何時までね」という会話をよくする

用もないのに、子どもの部屋をのぞきに行く

子どもの衣類は主に親が買いに行っている

子どもの携帯をチェックしている

子どもの嫌いなメニューや食材は出さない

子どもの外出先や週末の予定を常に把握している

Self Check

生活編



勉強や勉強方法について、子どもに指導している

時間割を細かく把握している

塾選びを保護者主導でしている

今学んでいる単元など、勉強の進度をチェックしている

子どもに質問されてもいいように、自分も勉強している

科目がある

子どもの教科書やノートをチェックし、勉強への取り組み

態度を確認している

勉強しなさいと毎日のように言っている

文房具は、ほぼ保護者が買いに行っている

定期テストや模試の結果を、子どもよりも分析・理解している

定期テストや模擬試験の結果が悪いと、子どもを叱る

勉強編

Self Check



進学先を調べている

進学先の見学に行った（行こうと思う）

先輩保護者から情報収集している

子どもに希望の進路を尋ねたり、早く進路を決めなさい

と促している

保護者が希望する特定の進路を、子どもに勧めている

子どもに向く仕事や学校を検討し、子どもに勧めている

子どものために大学の資料などを取り寄せたことがある

特定の進路・職業について、反対だと子どもに伝えている

子どもの選んだ進路やなるための方法を研究している

向いている科目や文理選択などは、保護者が判断して

アドバイスしている

進路選択編

Self Check


求められています！

「保護者」から「自立支援者」へ



保護者として “ありたいスタンス”

分かっている知らない

分かっている

知らない

自分が

他人が

開放の窓「公開された自己」

（open self）

盲点の窓「自分は気付いていないが

他人から見られている自己」（blind self）

秘密の窓「隠された自己」

（hidden self）

未知の窓「誰も知らない自己」

（unknown self）

子ども

保護者

自己開示

フィードバック

（アドバイス）


「手をかける」から「目を向ける」へ

ＨＥＬＰ（手をかける）

ＳＵＰＰＯＲＴ（支援）

ＳＴＡＮＤＢＹ

ＷＡＴＣＨ（気をつけて見る）

ＬＯＯＫＯＵＴ（目を向ける）

ＳＥＥ（目に入る）

小誌別冊『保護者のためのキャリアガイダンス 2014』 P11 私立中村中学・高校（永井先生・前岡先生）インタビューより

子どもへの接し方の段階

（寄り添う）


ぜひ、意識してみてください

子どもの強みに対して

弱み／やらなければいけないことに対して

夢や希望を

褒める

励ます

育む

小誌別冊『保護者のためのキャリアガイダンス 2014』 P11 私立中村中学・高校（永井先生・前岡先生）インタビューより

保護者の役割「３Ｈ」


“第三者”として、一歩引いたアドバイス

距離感を保ち、過支配にならない。

娘に無視されても、ぐっと耐えましょう！

息子以外に趣味や生きがいを見つけましょう !

仲良く見えても、

娘が母親に合わせていることもあり !!

父息子VS

父娘VS

母息子VS

母娘VS



お子さまの過去や現在にも“ヒント”はあります！

やりたいことの軸を見つける

自分らしさ

知っていること

知らないこと

さまざまな「人」と対話し、「探究」をし、「主体的」に取組む

「学校教育」と「家庭教育」との連携が不可欠。

やりたいことは、知っていることの中からしか生まれない。

知っていること

やりたいこと



お子さんの

“未来”のために。


ご清聴、ありがとうございました。

各調査結果は、小誌ＨＰに掲載しています。

「リクルート進学総研」または「キャリアガイダンス」

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年後の社会で 求められる人材になるためにall rights reserved recruit co.,ltd. 2015...

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