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『幸せがずっと続く12の行動習慣』
第19回PPAL(ポジティブ心理学応用研究会)
2012年3月4日ファシリテーター
渡辺 誠・山上晴美・鈴木輝子・前田典子 [順不同]
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本日のプログラム
1. 一般社団法人ポジティブイノベーションセンターの紹介
2. 『幸せがずっと続く12の行動習慣』
1. 出版について
2. 内容について
3. ワークショップ
1. わたしを幸せにする行動習慣
4. 今後の予定
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一般社団法人 ポジティブイノベーションセンターの達成したいこと
• ポジティブ心理学を学習・研究・応用開発し、関連する分野とともに、普及活動を通じて、個人と組織に貢献します
• ポジティブ心理学を実生活で活用できる形にして提供します。
ポジティブ心理学周辺学問
手法コーチング・カウンセリング・ファシリテーション・アクションラーニング・ワールドカフェ・オスサイトミーティング・各種教育手法
手法と理論ソリューションフォーカス・AI・
NLP ・認知行動療法
× =働く人のやりがい
高いパフォーマンス
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ポジティブ心理学の定義
• ポジティブ心理学とは– 1998年に当時、米国心理学会会長のマー
ティンセリグマンが提唱した心理学の新しい方向性
• 定義
– 「個人や社会を繁栄させるようなポジティブ感情や強みや長所を研究する」
– 「人が最大限に力を発揮するための科学的研究」
– 「普通の人がより仕事のやりがいを感じ、より生きがいを感じ、本当に幸せに生きるための科学」
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マーティン・セリグマン教授ポジティブ心理学提唱者
ぺンシルバニア大学大学院教授
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セリグマンの新しいポジティブ心理学の定義
ポジティブ心理学は・・・・
• 「強み」にも弱みにも関心を持つ
• 最高の人生をもたらすことにも最悪の状態を修復することにも関心を持つ
• 普通の人が満ち足りた人生を作ることにも、病気を治すことにも関わる
• 惨めさを減らすだけでなく、幸せやより良い生活を増やすための働きかけも開発する
09年6月 国際ポジティブ心理学会 第1回世界会議 マーティンセリグマンのスピーチより
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ポジティブ心理学の扱う分野
• 個人のイキイキした生き方や組織におけるやりがい・パフォーマンスの関係などが研究がされています
ポジティブ心理学
ポジティブ感情 目標・可能性
モチベーション
フロー
ハピネス
脳神経と心理
ポジティブコミュニケーション
ポジティブ人間関係
ポジティブリーダーシップ
レジリエンス
意味・希望
自己効力感自信
充実感・快楽
楽観・悲観
最適主義
AI
身体と心理
コーチング
ホールシステムアプローチ
強みと弱み
ポジティブ組織構築
ポジティブメンタルヘルス
ポジティブな風土
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『幸せがずっと続く12の行動習慣』と
幸せ
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『幸せがずっと続く12の行動習慣』の特徴
• ポジティブ心理学者が書いた本 人は何によって幸せに
なるか?」について、現在の科学者が知っているすべてをまとめた本
• 「12の行動習慣」とは– 幸せの人の行動を観察
– 科学的研究の成果• 科学とは再現できること
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本の内容
1. 幸せがずっと続くためにすべきこと– 40%を利用する
– すべての人にあう方法はない。4つ選んで実行する
2. 12の行動習慣
3. 行動習慣が続くコツ– ポジティブ感情・人との関わり・繰り返す
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幸せとは
• 幸せになってもOK– 世界中のだれもが幸せを望んでいる
• 幸せは– 待っていれば訪れるものでは無い– (青い鳥のように)探しに行くものでもない
• 幸せは創造するもの– 我々自身の中に幸せを作り出す力がある
– 幸せの道は正しい理解と方法で開ける
– その方法が「12の行動習慣」
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幸せを実現するために
• 誰もが共通する方法は無い– 「マッチング」の考え方が必要
– 価値観・関心・ニーズ・性向は人によって違う
• 最適な方法は3つの視点で選ぶ– 不幸の原因に合わせる– 自分の強みに合わせる– 自分のライフスタイルに合わせる
• 4つを選んで始める– 「幸福行動診断テスト」(P87)をしてみて4つ選ぶ
• その後、他の方法も試してみる• 同じ行動を繰り返すと人は飽きる
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幸せの定義とセットポイント
• 幸せの定義(3要素) (Diener et al., 1999 他から引用)
1. ポジティブな感情やポジティブな心の動きを多く経験する
2. ネガティブな感情や心の動きを少なく経験する3. 人生に対する満足度が高い
• ポジティブ感情• 喜び・感謝・安らぎ・興味・希望・誇り・愉快・鼓舞・畏敬・愛 (Fredrickson 『3:1の法則』日本実業出版)
• ポジティブな心の動き• 自信・楽観性・自己効力感・社会性・活発性・活力・社会的な行動・柔軟性・独創性・免疫性・健康・チャレンジやストレスへの対抗力(Lyubomirsky et. al 2005)
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リュボミアスキーの論文“Pursuing Happiness: The Architecture of Sustainable Change”から
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幸せな人が得られるもの
• ポジティブな感情やポジティブな心の動きが多い人が得られるものは?
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Sonja Lyubomirsky,”The Benefits of Frequent Positive Affect :Does Happiness Lead to Success?” 2005
高い顧客満足度
低い欠勤率
低い離職率
良い仕事に就く
収入が多い 良い評価を得る
高い仕事満足度
創造力豊か
生産性が高い
自発的・主体的
仕事に意味を感じている
人間関係が良い
協力してくれる人を多く持つ
友達が多い
少ないうつ病
精神的・身体的に健康
活発な地域活動
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『幸せがずっと続く12の行動習慣』のポイント
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『幸せがずっと続く12の行動習慣』
遺伝によ
る設定値50%
自由意
思40%
環境10%
幸福を決定づける要素
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『幸せがずーっと続く12の行動習慣』
1. 感謝の気持ちを表す
2. 楽観的になる
3. 考えすぎない・他人と比較しない
4. 親切にする
5. 人間関係を育てる
6. ストレスや悩みへの対抗策を練る
7. 人を許す
7. 熱中できる活動を増やす
8. 人生の喜びを深く味わう
9. 目標達成に全力を尽くす
10.内面的な物を大事にする
11.身体を大事にする瞑想と運動
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1、感謝の気持ちを表す
• 感謝は幸福のメタスキル
– 「めぐみ」を喜ぶ
• 方法
– 日記をつける
– 直接感謝の言葉を伝える
– 感謝の手紙を書く
• 書くだけで渡さなくても効果はある
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2、楽観的になる
• 方法– 「最高の自分像」を書き出す– 目標と小目標の日記をつける– 「バリア思考」を書きだし、解釈を変える
• 意味は?• ここからのチャンスは?• 将来活かせる教訓は?• 強みを育てることができる?
– 悲観と楽観のバランスをとる
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• 楽観的な説明スタイルが幸せをつくる
– 楽観的な考えを習慣化する
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3、考えすぎない・他と比較しない
• ネガティブの反芻思考へ対処– 反芻して問題を見抜けると思いがちだが、実際にはそんな力を持っていることはめったにない
• 方法– 30分くよくよする時間を作る。それ以外は
Stopという– 心を打ちあけられる人に自分の考えを話す– ともかく一歩を踏み出す– 考えすぎのもとになる状況を明らかにする– 大きな視野で物事をとらえる
• 1年後にもこれは重要なことだろうか?• この経験から何を学べるか?
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4、親切にする
• 親切にするメリット– 感謝される・役だっている自分と思える
– 思いやり豊かな人間と自己認識できる
• 方法– タイミングを考える
• 週に1日の親切日を決めて実行する
• 意図的に親切活動をしてみる
– 変化を持たせる• 金もモノが無くても、考え方や時間を提供できる
• 自分にとって当たり前でない行動をする
• 思いやりの心を育てる
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5、人間関係を育てる
• 人間関係は幸せの最重要部分– ポジティブ感情を増やすことが良い人間関係を作る– 上昇スパイラル– 周りの人からの支援を得られる
• 方法– 時間をつくる
• 称賛・感謝。愛情を伝える(ゴットマンの実証5:1)
– 良いニュースに反応する– 口論の最中に仲直りのサインを送る– 夢や目標を共有する– 自分をさらけ出す– 友情の共通ルール
• 成功を喜ぶ・困っているとき「必ず成功するよ」と伝える・陰口をたたかれているとき味方になる・秘密を守る・悪口を言わない・厚意に報いる・(ハグする)
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6、ストレスや悩みへの対抗策を練る
• 逆境・ストレス・災厄は誰にでもある– PTG– コーピング
• 問題焦点型• 情動焦点型
• 方法– トラウマの心の底にある感情を文章に書き
出す– 友人に話す
• トラウマのせいで苦痛をもたらせられたこと• 自分がどれだけ成長したか
• 人間関係にどれだけポジティブな影響をあたえたか
– 反論• ABCDE手法
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7、人を許す
• 自分のため
– 人を許すことは相手のためでなく自分のために行うこと
• 方法
– 許しを与える手紙を書く
• 相手にわたさなくてよい
– 共感してみる
– 相手を大目に見る
• 加害者の事情や背景を想像する
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8、熱中できる活動を増やす
• フロー– 没頭・集中・熱中すること– 能力をフルに使っている感覚
• 方法– 対象
• 注目し関心があることに集中する• チャレンジレベルが適切なことを選ぶ
– 会話• 相手の話していることに熱心に気持ちを傾ける
– 意味• 仕事に意味や価値を認める(天職)
– 注意• やりすぎないこと
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9、人生の喜びを深く味わう
• 味わう– 「喜びを生み出し、強化し、長続きさせる」ことが
できる– 過去・現在・未来を味わう
• 方法– 一歩止まって味わってみる
• 現代人は時間が無いので味わう時間を作ってみる
– ありふれたことを味わう• 他の人と分かち合う
– 過去に移動させる• 思い出の品• 過去にポジティブな面を見つけ、味わう
– 現在の経験に意識を集中する• マインドフルの状態をつくる
– ほろ苦い経験を探す• 嬉しいことと悲しい事が混在しているような経験を思
い出してみる
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10、目標達成に全力を尽くす
• 幸福な人は目標を持っている– 目標には接近目標と回避目標がある– 自己決定 自分で目標を選ぶ
• 方法– 目標を探すトレーニングをする– 情熱を注ぎこむ
• スキル向上の努力・忍耐・練習に打ち勝つ力は熱意と使命感
– 人前で話す• 達成する力が強くなる
– 小目標に分解する– 柔軟な行動をする– 5つのステップを実行する
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11、内面的なものを大事にする
• 信仰
– 人間関係などの社会的支援が得られる
• 同じような精神の持ち主たちとの思いやりのある交流が幸せを導く
– 信仰をしていると出来事に何らかの意味を見出しやすい
• 子供を喪失など
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12、身体を大事にする―瞑想と運動
• 瞑想(=マインドフルネス)• 脳を活性化する
– 方法(簡単な瞑想法)
• 特定のモノ(自分の呼吸・音楽)などに意識を集中する
• 別な考えがよぎったら、特定のモノにさらに集中する
• 運動– 自尊心を養う・鬱が消える・フロー体験をする・ポジティブな気持ちが増える・ストレスを小休止させる
• 幸福な人のように振る舞う– 考えだけでなく非言語でも表現する
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これからのイベント実施予定
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予告:第20回PPAL 5月27日
• 強みを活かす– ポジティブ心理学の研究と実験
• Realise2ワークショップ– Realise2 プレミアムレポート
– Team Realise2 レポート
– その活用方法のワークショップ
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予告:強みプラクティショナーコース
• 強みの専門家育成コース– 日時:4月1日と5月20日– 場所:両国・国際ファッションセンター
• 内容– Realise2をベースに活用法と強み発見と活用に関する知識を学ぶ
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活用している強み
習得した特性
もっと活かせる強み
弱 み
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予告:AI 世界会議
• World Appreciative Inquiry Conference 2012– 4月25日から28日まで
– ベルギー ゲント市
• 内容– デイビッド・クーパーライダーやダイアナ・ホイットニーの講演とワークショプほか
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予告:ヨーロッパポジティブ心理学会
• 6th European Conference on Positive Psychology– 日時:6月26日から29日– 場所:ロシア・モスクワ市
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• 内容– チクセントミハイ: フロー理論
– ハンズ・クヌープ:ポジティブ心理学とビジネス
– リチャード・ライアン:自己決定理論
– ロバート・バレランド:情熱と幸せ ほか