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入札契約制度の現状について 国土交通省北海道開発局事業振興部 工事管理課工事評価管理官

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Page 1: 入札契約制度の現状について...ourism 入札契約制度の現状について 事業振興部 工事評価管理官 州一 平成26 公共工事品質確保技術者更新講習

入札契約制度の現状について

国土交通省北海道開発局事業振興部

工事管理課工事評価管理官 中 島 州 一

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Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

入札契約制度の現状について

国土交通省 北海道開発局 事業振興部

工事管理課 工事評価管理官

中島 州一

平成26年度 公共工事品質確保技術者更新講習

1

簡易型

6,534 件(71.0%)

標準型Ⅱ型

1,554 件(16.9%)

標準型Ⅰ型

277 件(3.0%)

高度技術提案

7 件(0.1%)

施工能力評価

型(Ⅱ型)

406 件(4.4%)

施工能力評価

型(Ⅰ型)

354 件(3.8%)

技術提案評価

型(S型)

76 件(0.8%)

直轄工事における総合評価落札方式の実施状況

平成24年度において、総合評価落札方式の適用率は件数ベースで99.4%となり、ほぼ100%の適用状況となっている。

平成24年度において、タイプ別で も多いのは簡易型の6,534件(全体に占める割合71.0%)で、 も少ないのは高度技術提案型の7件である。

新方式(施工能力評価型、技術力評価型)の合計件数シェアは9.0%であった。

注1)8地方整備局の工事を対象 (港湾・空港関係工事を含む)。注2)適用率は随意契約を除く全発注工事件数に対する総合評価落札方式実施件数の割合。

■普及・拡大の状況

実施件数

〔実施件数(平成17年度~平成24年度)〕 〔件数シェア(平成24年度)〕

16.9%

76.2%

97.1% 98.8% 99.2% 99.2% 98.7% 99.4%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

0

2000

4000

6000

8000

10000

12000

14000

H17年度

【1979件】

H18年度

【9172件】

H19年度

【10810件】

H20年度

【11561件】

H21年度

【11127件】

H22年度

【8916件】

H23年度

【9254件】

H24年度

【9208件】

総合評価落札方式の適用率

総合評価落札方式実施件数

簡易型 標準型 標準型Ⅱ型

標準型Ⅰ型 高度技術提案型 施工能力評価型(Ⅱ型)

施工能力評価型(Ⅰ型) 技術提案評価型(S型) 総合評価適用率

(件)

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北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

3,192 2,720

2,725 2,422

1,011

345 5 0 0 0 0 0

34

105 94 241

1,360

1,859 2,137

2,125 1,798

1,605 1,516 1,666

1.1% 3.7% 3.3%9.1%

57.4%

84.4%

99.8%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%100.0%

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

120.0%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

総合評価落札方式 発注率の推移(件数ベース)

価格競争

発注件数

総合評価

発注件数

総合評価

発注率

○平成21年度より、随意契約を除く全ての工事が総合評価落札方式による発注を実施。

■総合評価落札方式発注率の推移

2

3,835

2,887 2,851

2,249

429 366 3 0 0 0 0 0

188

465 499

876

2,788 2,962

2,739 3,295

2,224 2,053 1,934

2,690

4.7%

13.9% 14.9%

28.0%

86.7% 89.0%

99.9%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

120.0%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

総合評価落札方式 発注率の推移(金額ベース/単位:億円)

価格競争

発注金額

総合評価

発注金額

総合評価

発注率

※H25年度は、12月末時点での契約分

3

入札率は経年で下落傾向にあり、平成17年度時点には100%に付近に集中していた分布が、H18年度から、調査基準価格付近での入札も目立ちはじめ、H21年度以降は調査基準価格付近がピークとなっている。

ただし、調査基準価格の引き上げの影響もあって、落札率は90%付近で推移している。

注1)8地方整備局の工事を対象。(港湾・空港関係工事を除く)注2)価格競争を除く。

注3)加算方式の工事を除く。注4)調査基準価格が設定されていない工事を除く。

■入札の状況(入札率の分布)

注5)入札参加者数は、競争参加者数から無効・辞退等を除く。

【平成17年度】 【平成18年度】 【平成19年度】 【平成20年度】

【平成21年度】 【平成22年度】 【平成23年度】

〔凡例〕

90.2%94.0%84.9%

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

入札参加者数

入札率

落札者:8390件

非落札者:38224件

89.6%94.3%83.1%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

4500

入札参加者数

入札率

落札者:8078件

非落札者:37498件

90.4%95.1%82.8%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

入札参加者数

入札率

落札者:10177件

非落札者:38081件

90.1%95.5%80.6%

0

500

1000

1500

2000

2500

入札参加者数

入札率

落札者:10012件

非落札者:39264件

89.3%97.0%76.7%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

入札参加者数

入札率

落札者:9913件

非落札者:40371件

88.5%98.2%76.9%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

入札参加者数

入札率

落札者:7815件

非落札者:41266件

88.6%99.0%78.0%

0

200

400

600

800

1000

1200

入札参加者数

入札率

落札者:1622件

非落札者:11407件

非落札者 落札者 落札者(平均) 非落札者(平均) 調査基準価格率(平均)

【平成24年度】

90.5%93.6%85.1%

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

入札参加者数

入札率

落札者:8379件

非落札者:31599件

直轄工事における総合評価落札方式の実施状況

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4

技術評価点の得点率については、顕著な経年変化は見受けられない。

■技術評価の状況(入札参加者の技術評価点得点率の分布)

注1)8地方整備局の工事を対象。(港湾・空港関係工事を除く)注2)価格競争を除く。

注3)加算方式の工事を除く。注4)入札参加者数は、競争参加者数から無効・辞退等を除く。(ここでは更に予定価格超過者を除く。)

94.7%93.1%

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:1634件

非落札者:5835件

93.1%90.8%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:8189件

非落札者:22347件

91.1%87.4%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:10187件

非落札者:23706件

91.5%87.1%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:10266件

非落札者:26788件

92.2%88.8%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:10388件

非落札者:27711件

92.1%89.1%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:8319件

非落札者:28968件

92.8%89.8%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:8617件

非落札者:30742件

【平成17年度】 【平成18年度】 【平成19年度】 【平成20年度】

【平成21年度】 【平成22年度】 【平成23年度】 【平成24年度】

〔凡例〕 非落札者 落札者 落札者(平均) 非落札者(平均)

93.1%90.7%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

入札参加者数

技術評価点の得点率

落札者:8559件

非落札者:25895件

直轄工事における総合評価落札方式の実施状況

5

0

2

4

6

8

10

12

14

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

技術評価点一位と二位の得点差

簡易型 標準Ⅱ型 標準型・標準Ⅰ型

WTO(標準型) 高度技術提案型 施工能力評価型(Ⅱ型)

施工能力評価型(Ⅰ型) 技術提案評価型(S型) WTO(技術提案評価型(S型))

1

1.2

1.4

1.6

1.8

2

2.2

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

技術評価点一位同点者数

簡易型 標準Ⅱ型 標準型・標準Ⅰ型

WTO(標準型) 高度技術提案型 施工能力評価型(Ⅱ型)

施工能力評価型(Ⅰ型) 技術提案評価型(S型) WTO(技術提案評価型(S型))

WTO(標準型)の技術評価点一位同点者数はH22年度までほぼ倍増し、以降は若干の減少傾向にある。 技術評価点一位と二位の得点差は、WTO標準型、標準型・標準Ⅰ型、簡易型において、経年で減少傾向

にあったが、H24年度に微増ないし横ばいに転じた。

■技術評価の状況(入札参加者の技術評価点)

注1)8地方整備局の工事を対象。 (港湾・空港関係工事を除く) 注2)価格競争を除く。 注3)加算方式の工事を除く。注4)技術評価点一位と二位の得点差は予定価格内1者の工事を除き集計。 注5)技術評価点の順位は、辞退・無効等及び予定価格超過者を除き判定。

対象工事7件

対象工事7件

【従来方式】 H24 H24簡易型 1.0 者 施工能力評価型(Ⅱ型) 1.0 者

標準Ⅱ型 1.1 者 施工能力評価型(Ⅰ型) 1.0 者

標準型・標準Ⅰ型 1.1 者 技術提案評価型(S型) 1.0 者

WTO(標準型) 1.9 者 WTO(技術提案評価型(S型)) 1.6 者

高度技術提案型 1.0 者

【新方式】 【従来方式】 H24 H24簡易型 4.0 点 施工能力評価型(Ⅱ型) 4.3 点

標準Ⅱ型 6.1 点 施工能力評価型(Ⅰ型) 3.8 点

標準型・標準Ⅰ型 4.9 点 技術提案評価型(S型) 4.9 点

WTO(標準型) 5.5 点 WTO(技術提案評価型(S型)) 7.6 点

高度技術提案型 5.0 点

【新方式】

直轄工事における総合評価落札方式の実施状況

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6

落札率と調査基準価格率の差は年々縮小しており、近年では調査基準価格付近の価格で入札が行われていることが確認できる。

なお、技術評価点の得点率については、顕著な経年変化が見受けられない。

■落札者の「落札率-調査基準価格率」と「技術評価点の得点率」

注1)8地方整備局の工事を対象。(港湾・空港関係工事を除く)注2)価格競争を除く。

注3)加算方式の工事を除く。注4)調査基準価格が設定されていない工事を除く。

平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度

平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度

直轄工事における総合評価落札方式の実施状況

7

落札者(評価値1位)と次点者(評価値2位)の入札率及び技術評価点の得点率の差は、経年で縮小傾向にある。

■落札者(評価値1位)と次点者(評価値2位)の「入札率」及び「技術評価点の得点率」の差

注1)8地方整備局の工事を対象。(港湾・空港関係工事を除く)注2)価格競争を除く。注3)加算方式の工事を除く。

注4)予定価格内1者の工事を除く。注5)落札者(評価値1位)と次点者(評価値2位)の差は、無効・辞退等及び予定価格超過者を除き判定。

平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度

平成21年度 平成22年度 平成23年度

落札者が価格面で優位

落札者が技術面で優位

平成24年度

直轄工事における総合評価落札方式の実施状況

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総合評価落札方式の課題

①技術提案作成・審査に係る競争参加者、発注者双方の事務手続きの負担増大②品質確保の理念からのかい離③民間の技術力活用の理念からのかい離

○公共工事の品質確保を図るためには、発注者が主体的に責任を果たすことにより、技術的能力を有する競争参加者による競争が実現され、経済性に配慮しつつ価格以外の多様な要素をも考慮して価格及び品質が総合的に優れた内容の契約がなされることが重要である。こうした契約がなされるためには、発注者が、事業の目的や工事の内容に応じ、競争参加者の技術的能力の審査を適切に行うとともに、品質の向上に係る技術提案を求めるよう努め、落札者の決定においては、価格に加えて技術提案の優劣等を総合的に評価することにより、最も評価の高い者を落札者とすることが原則である。

総合評価落札方式の目的

総合評価落札方式の改善の方針

建設業許可、競争参加資格審査、競争参加資格要件設定との適切な役割分担のもと

公共工事の品質確保の促進に関する施策を総合的に推進するための基本的な方針について平成17年8月26日 閣議決定 抜粋

①施工能力の評価と技術提案の評価に二極化②施工能力の評価は大幅に簡素化③技術提案の評価は品質の向上が図られることを重視④評価項目は原則、品質確保・品質向上の観点に特化

8

総合評価落札方式の改善(二極化)の背景

9

見直し案

現状

簡易型 標準型 高度技術提案型

Ⅱ型 Ⅰ型 Ⅲ型 Ⅱ型 Ⅰ型

企業が発注者の示す仕様に基づき、適切で確実な施工を行う能力を有しているかを確認する場合

発注者が示す標準的な仕様(標準案)に対し社会的要請の高い特定の課題について施工上の工夫等の技術提案を求める場合

通常の構造・工法では制約条件を満足できない場合

有力な構造・工法が複数あり、技術提案で

適案を選定する場合

高度な施工技術等により社会的便益の相当程度の向上を期待する場合

社会的要請の高い特定の技術的課題に関する施工上の工夫等に係る提案

必要に応じ実施

技術提案に基づき予定価格を作成

確実な施工に資する簡易な施工計画施工方法に加え、工事目的物そのものに係る提案

高度な施工技術等に係る提案

施工能力評価型 技術提案評価型

Ⅱ型 Ⅰ型 S型 AⅢ型 AⅡ型 AⅠ型

企業が、発注者の示す仕様に基づき、適切で確実な施工を行う能力を有しているかを、施工計画を求めて確認する工事

標準案に基づき作成 技術提案に基づき作成

施工計画提案内容

予定価格

評価方法 実績で評価 可・不可の二段階で評価 点数化

点数化して評価

企業が、発注者の示す仕様に基づき、適切で確実な施工を行う能力を有しているかを、企業・技術者の能力等で確認する工事

施工上の特定の課題等に関して、施工上の工夫等に係る提案を求めて総合的なコストの縮減や品質の向上等を図る場合

施工上の工夫等に係る提案

通常の構造・工法では制約条件を満足できない場合

有力な構造・工法が複数あり、技術提案で適案を選定する場合

部分的な設計変更を含む工事目的物に対する提案、高度な施工技術等により社会的便益の相当程度の向上を期待する場合

施工方法に加え、工事目的物そのものに係る提案

部分的な設計変更や高度な施工技術等に係る提案

提案内容

予定価格

評価方法

施工能力を評価する 施工能力に加え、技術提案を求めて評価する

設計図書に定める標準案に基づき予定価格を作成

高度技術提案型適用対象工

事であるが、標準型を適用

している工事

ヒアリング

ヒアリング 実施しない 必須必要に応じて実施(施工計画の代替も可)

標準案に基づき作成

段階選抜 実施しない ヒアリングの適用に際し必要に応じて実施 必須※2

WTO対象工事は必須※1、それ以外は必要に応じて実施

WTO対象工事は必須※2、それ以外は必要に応じて実施

※1)段階選抜の実施方法が確立するまでは、段階選抜を試行する工事で試行的に実施する※2)段階選抜は引き続き試行で実施する 9

総合評価落札方式の改善(二極化)の状況と今後の方向性

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10

平成24年度 平成25年度

北海道開発局

東北地方整備局

関東地方整備局

北陸地方整備局

中部地方整備局

近畿地方整備局

中国地方整備局

四国地方整備局

九州地方整備局

沖縄総合事務局

H26.1本格運用

H25.8本格運用H24.6試行

H25.4本格運用H24.10試行

H25.4本格運用H24.7試行

H25.5本格運用H24.12試行

H24.8試行 H25.8本格運用

H24.4試行 H25.4本格運用

H24.8試行 H25.4本格運用

H24.10本格運用

H24.10試行 H25.11本格運用

総合評価落札方式の改善(二極化)の状況と今後の方向性

各地方整備局等別の新方式の導入状況(1/2)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

全体

【5426件】

北海道

【167件】

関東

【427件】

北陸

【774件】

中部

【619件】

近畿

【678件】

中国

【753件】

四国

【524件】

九州

【1336件】

沖縄

【148件】

61.1% 27.9%

33.7%

67.9%

14.0%

50.6%

18.0%

61.5%

38.3%

59.0%65.2%

27.1%

82.4%

44.6%

82.1% 80.8%

33.8%

31.5%

63.5%

11

各地方整備局等別の新方式の導入状況(2/2)

※各地方整備局(東北地整は除く)及び北海道開発局沖縄総合事務局のH25年4月~12月の工事を対象(港湾・空港関係工事は除く)

※東北地方整備局は平成25年12月時点では未導入

総合評価落札方式の改善(二極化)の状況と今後の方向性

■施工能力評価型(Ⅰ、Ⅱ型)の適用率は、全地方整備局等とも8割を超えている■施工能力評価型のうち、Ⅰ型とⅡ型のそれぞれの適用率は、各地方整備局等により幅がある

技術提案評価型(S型)WTO

技術提案評価型(S型)

施工能力評価型(Ⅰ型)

施工能力評価型(Ⅱ型)

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12

「国土交通省直轄工事における総合評価落札方式の運用ガイドライン」より抜粋

通常の構造・工法では

工期等の制約条件を満足した工事が実施できない

想定される有力

な構造形式や工法が複数存在するため、発注者としてあらかじめ一つの構造・工法に絞り込まず、幅広く技術

提案を求め、 適案を選定する必要がある

NO

NO

YES

技術提案評価型AⅠ型

標準技術に

よる標準案に対し、部分的に設計の変更を含む工事目的物に対する提案を求める、あるいは高度な施工技術や特殊な施工方法の活用により、品質の向上、コスト縮減、工期短縮

等を特に求める必要がある

予備(基本)設計の実施

詳細(実施)設計の実施標準案の決定

YES

技術提案評価型AⅡ型

YES

技術提案評価型AⅢ型

NO

技術提案評価型S型

施工能力評価型Ⅰ型

NO

YES

施工能力評価型Ⅱ型

YES

以下のいずれかの条件に該当①工事難易度Ⅱ以上②本官工事③施工計画を求めて企業の

能力を評価する必要がある

NOWTO対象工事である、または、技術的難易度評価の小項目に

A評価があり、かつ技術的工夫の余地がある(発注者による技術的判断)

技術提案を求めて評価する必要がある

(技術提案評価型適用工事、WTO対象工事)

YES NO

予備(基本)設計の実施

総合評価落札方式の運用ガイドラインによる選定フロー

総合評価落札方式の改善(二極化)の状況と今後の方向性

YES

NO

12

■施工能力評価型では、発注者の2割が「特定の企業への受注偏り」の懸念が増加と回答

総合評価落札方式の改善(二極化)の状況と今後の方向性

特定の企業への受注偏り、企業の新規参入の阻害

・受注する企業に偏りが発生する懸念がある・企業及び技術者の表彰が有効期間内に複数回使用できるため、特定企業が有利となる・施工実績のある業者が今まで以上に優位となり、新規企業の参入が不利となる

懸念が増加25件23%

どちらとも言えない81件75%

懸念が減少2件2%

懸念が増加15件22%

どちらとも言えない52件76%

懸念が減少1件2%

施工能力評価型(Ⅱ型) 施工能力評価型(Ⅰ型)

発注者の主な意見

・企業の基礎評価点そのものが受注につながるため、受注出来る企業が固定化してしまう・受注実績の少ない中小企業にとっては、工事表彰等の加点が大きく影響している・企業が工事実績(より高い同種性)を持っていない場合には大差が生じる

競争参加者の主な意見

発注者からの回答

13

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○平成25年度は、従来方式(件数ベース)で88%を実施(簡易型で約75%、標準Ⅱ型で約12%、標準Ⅰ型で約1%)

○新方式(二極化)は、8月1日以降に公告を開始した工事より実施。約12%の工事。(施工能力評価型Ⅰ型で7%、施工能力評価型Ⅱ型で5%、技術提案評価型S型で0.1%)

○二極化後のタイプ別件数・施工能力評価型Ⅰ型①が、118件(約60%) ・施工能力評価型Ⅱ型が、77件(約39%)・技術提案評価型S型が、2件(約1%)

2 1 1154

23843 24 10 17

464

418280 182 201

1,981

1,422

1,337

1,3001,324 1,251

211877

2,137 2,125

1,798

1,6051,516

1,666

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

H20 H21 H22 H23 H24 H25

(件)

高度 標準Ⅰ 標準Ⅱ 簡易 技提S 施能Ⅰ 施能Ⅱ 合計

【総合評価落札方式発注件数 推移】 【二極化後のタイプ別契約件数】

二極化は、H25.12月末時点で、全体の約12%

14※H25年度は、12月末時点での契約分

総合評価タイプ 評価項目

施工能力評価型Ⅰ型① 企業、技術者(施工監理能力の確認(書面)含む)

施工能力評価型Ⅱ型 企業、技術者

技術提案評価型S型 企業、技術者、技術提案

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

1.0億円

2.5億円

4.5億円

難易度・工種

工事規模

Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

WTO

施工能力

評価Ⅱ型

技術提案評価型(A型)

施評Ⅰ

施評Ⅱ

技提S

■二極化のタイプ選定と平成25年度の実施状況

【技術提案評価型(S型)】○ 以前の標準Ⅰ型の適用工事に相当○ 規模としてはWTO工事、一般土木Aラ

ンク工事○ 難易度が比較的高く、施工上の工夫等

により品質確保が図れる工事

【施工能力評価型(Ⅰ型)】○ 以前の簡易型、標準Ⅱ型の適用工事

に相当○ 規模としては一般土木Bランク、Cラン

ク(難)、AB(易)

【施工能力評価型(Ⅱ型)】○ 規模、難易度の小さい工事○ 一般土木C、Dランク

①②

(WTO)(WTO以外)

15

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

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○本省標準配点(例)と北海道開発局の施工能力評価型配点(例)の比較

Ⅱ型 Ⅰ型① Ⅰ型① Ⅰ型②地域維持型(年間維持除雪等)

技術者の能力等 20点 20点 20点 20点 20点 20点 20点 8点 8点

同種工事の施工実績 ○ 8点 7点 3点 8点 3点 7点 10点

工事成績 ○ 8点 8点 3点 8点 3点 8点 6点 4点 4点

優良工事等表彰 ○ 4点 3点 3点 4点 3点 3点 2点 2点 2点

監理(主任)技術者資格 △ 1点 0.5点 0.5点 1点 1点 1点 1点

CPDへの取り組み △ 1点 0.5点 0.5点 1点 1点 1点 1点

施工監理能力の確認(書面) △ 10点 10点

企業の能力等 20点 20点 20点 20点 20点 20点 20点 19点 19点

同種工事の施工実績 ○ 8点 5点 5点 8点 6点 6点 7点

工事成績 ○ 8点 5点 5点 8点 6点 6点 4点 6点 6点

優良工事等表彰・工事成績優秀企業表彰 ○ 4点 3点 3点 4点 3点 3点 2点 3点 3点

NETIS登録技術の活用 △ 1点 1点 1点 1点 1点 1点 1点

情報化施工技術の活用 △ 1点 1点 1点 1点 1点 1点 1点

舗装施工管理技術者 (1点) (1点) (1点) (1点) (1点) (1点) (1点)

技能者の元請比率 (1点) (1点) (1点) (1点) (1点) (1点) (1点)

主要機械の元請比率 (1点) (1点) (1点) (1点) (1点) (1点) (1点)

地域精通度・貢献度 6点  6点  4点  4点  6点  8点  8点 

本支店、営業所の所在地   2点   2点   1点   1点   2点   2点   2点

近隣地域での施工実績   2点   2点   1点   1点   2点   2点   2点

災害活動等の実績(ボランティア含む)   1点   1点   1点   1点   1点   1.5点   1.5点

災害活動協定の締結   1点   1点   1点   1点   1点   1.5点   1.5点

東日本震災表彰 (H24.9終了)   1点   1点

その他(各種試行による配点等) △

施工計画 可・不可 可・不可 可・不可 10点 25点

加算点合計 40点 40点 40点 40点 40点 40点 40点 37点 52点

ヒアリング △

施工体制評価点

基礎点

段階選抜後にヒアリングを実施し、結果によりヒアリング係数(1.0、0.5、0)を付与し、対象評価項目に乗じる。

30点

100点

標準Ⅱ型

2.5億未満(舗装0.8億未満) 2.5億以上(舗装0.8億以上)

本省(例)

開発局本省(例)

開発局

評価項目

(○:必須、△選択、●舗装工事で選択)

施工能力評価型

簡易型

16

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

5点(25%)

5点(25%)

6点(30%)

5点(25%)

5点(25%)

6点(30%)

3点(15%)

3点(15%)

3点(15%)

1点(5%)

1点(5%)

1点(5%)

2点(10%)

2点(10%)

1点(5%)

2点(10%)

2点(10%)

1点(5%)

1点(5%)

1点(5%)

1点(5%)

1点(5%)

1点(5%)

1点(5%)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

Ⅱ型

Ⅰ型(2.5億未満)

Ⅰ型(2.5億以上)

タイプ別配点割合(企業の能力等)

同種工事の施工実績

工事成績

優良表彰・成績優秀企業

NETIS登録技術の活用

本支店、営業所の所在地

近隣地域での施工実績

災害活動等の実績(ボランティア含む)

災害活動協定の締結

7点(35%)

3点(15%)

3点(15%)

8点(40%)

3点(15%)

3点(15%)

3点(15%)

3点(15%)

3点(15%)

1点(5%)

0.5点(2.5%)

0.5点(2.5%)

1点(5%)

0.5点(2.5%)

0.5点(2.5%)

10点(50%)

10点(50%)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

Ⅱ型

Ⅰ型(2.5億未満)

Ⅰ型(2.5億以上)

タイプ別配点割合(技術者の能力等)

同種工事の施工実績

工事成績

優良表彰

監理(主任)技術者資格

CPDへの取り組み

施工監理能力の確認(書面)

17

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

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【施工能力評価型(Ⅰ型①)】

当該工事での留意事項等工事名:

会社名:

当該工事での留意事項等■

当該工事での留意事項等項 目

1.労働安全対策に ①ついて

2.交通安全対策に ①ついて

※ 提出枚数はA4版で1枚限りとする。※ 活字は10ポイント以上とすること。※ 評価は、記載された留意事項が適切であるかを評価する。なお、適切な留意事項であっても

過度なコスト負担を要する場合には、過度なコスト負担を要しない留意事項より優位な評価としない。

※ 本工事において、以下の項目については設計対象となるので評価対象としない。①交通誘導員の配置、②敷鉄板の敷設、 清掃員の配置、④ダンプトラック用泥落とし装置③の設置

※ 1の項目については3提案を上限、2の項目については2提案を上限とし、それぞれ上限以上記載した場合は、記載順の提案を評価対象とする。なお、1提案あたりの記載内容は1つとし、1提案内に複数の内容を記載した場合は、記載順の1提案を評価対象とする。 18

■施工能力評価型Ⅰ型① 施工監理能力の確認(書面) の例

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

【施工能力評価型Ⅰ型①の場合】

評価項目 評価基準(基本:1件当たり)評価

※配点5.0の例

配点※配点5.0の例

より同種性の高い工事実績あり 5.0

同種性が認められる工事の実績あり 0.0

評価項目 評価基準(基本:1件当たり)評価

※配点3.0の例

配点※配点3.0の例

より同種性の高い工事において、監理(主任)技術者として従事 3.0

より同種性の高い工事において、現場代理人あるいは担当技術者として従事、または、同種性が認められる工事において、監理(主任)技術者として従事

1.5

同種性が認められる工事において、現場代理人あるいは担当技術者として従事 0.0

※ただし、施工実績が複数ある場合など、件数に応じて優位に評価することも可能としている。  例えば)過去の「同種工事実績」2件で、「より同種性の高い工事」としての加点をするなど。

過去15年間の同種工事実績

過去15年間の同種工事実績同種性・立場

企業

技術者

5.0

3.0

■より同種、同種の評価方法の例

19

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

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20

入札参加資格要件

同種工事実績 同種工事実績 より同種

単体 過去の実績 過去の実績で評価 過去の実績で評価

経常JV構成員のいずれか1社

の過去の実績代表者の過去の

実績で評価代表者の過去の

実績で評価

総合評価での加点対象

※申請者(単体及びJV)の過去の施工実績がJVによるものだった場合、代表者のものでも構成員のものでも同じ実績とします。

●JVの総合評価での企業加算点において、「同種工事実績」「より同種」以外の評価項目は、構成員の平均で評価する。

■経常JVにおける同種実績の考え方

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

○本省標準配点(例)と北海道開発局の技術提案評価型配点(例)の比較

本省(例)

本省(例)

本省(例)

技術者の能力等 15点 15点 20点 20点 15点 21点

同種工事の施工実績(同種性) 6点 ○ 5点 8点 ○ 8点 9点 △ ※ 11点 △ ※

同種工事の施工実績(発注者評価) 6点 10点

工事成績 6点 ○ 5点 8点 ○ 8点

優良工事等表彰 3点 ○ 3点 4点 ○ 4点(3点)

監理(主任)技術者資格 △ 1点

CPDへの取り組み △ 1点

企業の能力等 15点 15点 20点 20点 15点 21点

同種工事の施工実績(同種性) 6点 ○ 4点 8点 ○ 8点 9点 △ ※ 12点 △ ※

同種工事の施工実績(発注者評価) 6点 9点

工事成績 6点 ○ 5点 8点 ○ 8点

優良工事等表彰・工事成績優秀企業表彰 3点 ○ 3点 4点 ○ 4点(3点)

NETIS登録技術の活用 △ 1点

情報化施工技術の活用 △ 1点

地域精通度・貢献度 2点 

本支店、営業所の所在地

近隣地域での施工実績

災害活動等の実績(ボランティア含む) △   1点

災害活動協定の締結 △   1点

東日本震災表彰 (H24.9終了)

その他(各種試行による配点等)

簡易な技術提案 20点 ○ 20点 20点 ○ 20点

技術提案(選抜時) ○ 0-25点

技術提案(選抜後) 30点 ○ 30点 70点 ○ 70点 60点 ○ 35-60点 70点 ○ 70点

加算点合計(入札時) 60点 60点 70点 70点 60点 60点 70点 70点

ヒアリング

施工体制評価点

基礎点

※配点は適宜設定し、技術者と企業で同じとする。 ○ :必須 △ :選択

段階選抜後にヒアリングを実施し、結果によりヒアリング係数(1.0、0.5、0)を付与し、対象評価項目に乗じる。

30点

100点

本省(例)

開発局 開発局

段階選抜

総合評価

段階選抜

段階選抜

段階選抜

段階選抜

総合評価

評価項目

技術提案評価型

非WTO WTO

S型 A型 S型 A型

開発局 開発局

21

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

Page 13: 入札契約制度の現状について...ourism 入札契約制度の現状について 事業振興部 工事評価管理官 州一 平成26 公共工事品質確保技術者更新講習

0102030405060708090

低価格者低価格者

以外

24件(12%)

14件(7%)

88件(44%) 75件

(37%)(件)

標準Ⅱ

高得点者

高得点者以外

0

200

400

600

800

1,000

低価格者

低価格者

以外

284件(17%)

89件(5%)

945件(57%)

348件(21%)

(件)

全タイプ

高得点者

高得点者以外

0

1

低価格者

低価格者

以外

00

1件(50%) 1件(50%)(件)

技術提案評価型S型

高得点者

高得点者以外

012

3

4

5

6

低価格者低価格者

以外

1件(6%)

4件(24%)

6件(35%) 6件(35%)(件)

標準Ⅰ

高得点者

高得点者以外

0100200300400500600700800

低価格者

低価格者

以外

229件(18%)

67件(5%)

713件(57%)

242件(19%)

(件)

簡易型

高得点者

高得点者以外

22※25年12月末時点での契約済み工事を集計

○全てのタイプで技術評価の最高得点者が落札者となる割合が高い。施工能力評価型(Ⅰ・Ⅱ)では、技術評価が最高得点で、かつ最低価格の者が落札する割合が高くなっている。

■落札要因の分析(全工種)

22

【新方式】

【従来方式】

020406080

100120140

低価格者

低価格者

以外

29件(15%)

4件(2%)

138件(71%)

24件(12%)

(件)

施工能力評価型(Ⅰ・Ⅱ)

高得点者

高得点者以外

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

6.0 

3.7 

0.0 

0.9 0.7 

0.0 

4.6 

3.4 

0.1  0.3 0.7 

2.0 1.7 

4.6 

3.1 

0.0 

0.8  0.7 

0.0 

4.2 

3.4 

0.1  0.3 0.8 

1.8  1.8 

0.0 

1.0 

2.0 

3.0 

4.0 

5.0 

6.0 

7.0 

技術者

同種実績

技術者

成績

技術者

表彰

技術者

資格

技術者

CPD

技術者

監理能力

(書面)

企業

同種実績

企業

成績

企業

表彰

企業NETIS

本店

所在地

近隣

施工

地域

貢献

(点) 施工能力評価型Ⅱ型

落札者 非落札者

24.1 

21.5 

0.0 

4.0 

8.0 

12.0 

16.0 

20.0 

24.0 

28.0 

合計

88%

48%

0%

92%

67%

0%

88%

64%

3%

27%

63%

94%

82%

60%

68%

40%

0%

86%

74%

0%

79%

64%

4%

31%

68%

87% 86%

54%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

技術者

同種実績

技術者

成績

技術者

表彰

技術者

資格

技術者

CPD

技術者

監理能力

(書面)

企業

同種実績

企業

成績

企業

表彰

企業NETIS

本店

所在地

近隣

施工

地域

貢献

合計

施工能力評価型Ⅱ型

落札者 非落札者

2.7 

1.7 

0.0 

0.6  0.4 

6.3 

4.8 

3.4 

0.3  0.4 

1.1 

1.7  1.8 

2.6 

1.7 

0.0 

0.5  0.5 

5.3 

4.3 

3.7 

0.2 0.5 

1.0 

1.7  1.7 

0.0 

1.0 

2.0 

3.0 

4.0 

5.0 

6.0 

7.0 

技術者

同種実績

技術者

成績

技術者

表彰

技術者

資格

技術者

CPD

技術者

監理能力

(書面)

企業

同種実績

企業

成績

企業

表彰

企業NETIS

本店

所在地

近隣

施工

地域

貢献

(点)施工能力評価型Ⅰ型①

落札者 非落札者

25.4 

23.7 

0.0 

4.0 

8.0 

12.0 

16.0 

20.0 

24.0 

28.0 

合計

※25年12月末時点での契約済み工事より一般土木分を抽出(Ⅰ①型~57件129者,Ⅱ型~24件66者)

書面審査で差技術者の

同種実績で差

23

■落札者・非落札者の評価項目別得点差(施工能力評価型)

78%

54%

1%

92%

72% 70%

89%

65%

8%

37%

69%

97%

87%

63%

77%

51%

0%

89%

79%

59%

81%

69%

6%

47%

61%

96%

85%

59%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

技術者

同種実績

技術者

成績

技術者

表彰

技術者

資格

技術者

CPD

技術者

監理能力

(書面)

企業

同種実績

企業

成績

企業

表彰

企業NETIS

本店

所在地

近隣

施工

地域

貢献

合計

施工能力評価型Ⅰ型①

落札者 非落札者

北海道開発局における総合評価落札方式の実施状況

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試行工事(H23~25)比較(件数)

■H25試行工事件数①段階選抜方式(WTO) 10件②地元企業活用審査型 8件③特定専門工事審査型 -件④登録基幹技能者評価型 11件⑤若手技術者活用型 60件⑥一括審査方式 10件(グループ数)

○ 過年度より段階選抜方式、地元企業活用審査型、特定専門工事審査型、登録基幹技能者評価型、若手技術者活用型で試行を実施。

○今年度、新たに一括審査方式の試行を実施。○その他、平成18年度以降、ダンピング受注対策として施工体制確認型総合評価を実施。

24

北海道開発局における試行工事の実施状況

番号

工事名 タイプ二段階選抜の方法

(絞り込み時の評価項目)応札者数

選定者数

終落札者の選定時順位(一次審査得点/一次審査配点)

① 北海道警察学校新営(2期)13建築工事技術提案評価型S型

企業及び技術者の工事実績、簡易な施工計画で上位10者に絞り込む

13者 10者1位

(38.0点/38.0点)

②函館江差自動車道 木古内町

大釜谷川橋上部工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 8者 8者

1位(11.0点/15.0点)

③一般国道5号 小樽市

忍路トンネル工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 14者 10者

1位(20.0点/20.0点)

④一般国道40号 中川町

琴平2号橋上部工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 20者 10者

1位(26.0点/26.0点)

⑤一般国道40号 中川町

天塩川橋上部工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 18者 10者

1位(21.5点/34.0点)

⑥旭川十勝道路 富良野市

四線川橋上部工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 10者 10者

1位(24.0点/24.0点)

⑦日高自動車道 日高町

厚賀トンネル工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 14者 10者

2位(17.0点/20.0点)

⑧一般国道44号 釧路町

オビラシケ川橋上部工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 7者 7者

2位(15.5点/18.0点)

⑨北海道横断自動車道 訓子府町

第1ポンケトナイ川橋上部工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 10者 10者

3位(13.0点/18.0点)

⑩深川留萌自動車道 留萌市

留萌トンネル工事標準Ⅰ型 技術提案の評価で上位10者に絞り込む 19者 11者

1位(20.0点/20.0点)

■段階選抜方式受発注者双方の負担軽減のため、技術資料に基づき企業者数を絞り込んだ後に、詳細な技術提案の提出を求め評価する方式

25

北海道開発局における試行工事の実施状況 (H25年度)

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全体地元配点

① 石狩川改修工事の内 嶮淵右岸地区遊水地周囲堤仕上工事一般土木

28.0 2.0 7.1%

② 石狩川改修工事の内 東の里地区遊水地周囲堤工事一般土木

28.0 2.0 7.1%

③ 石狩川改修工事の内 根志越地区遊水地根志越14号周囲堤工事一般土木

28.0 2.0 7.1%

④ 石狩川改修工事の内 江別太地区遊水地南5線周囲堤工事一般土木

53.0 2.0 3.8%千歳川流域に本店を置く地元企業への一次下請発注予定額の比率

⑤ 夕張シューパロダム 盤の沢付替林道外工事一般土木

37.0 2.0 5.4%夕張市内に本支店・営業所を置く地元企業への一次下請発注予定額の比率

5%以上:2.05%未満3%以上:1.03%未満:0.0

⑥ 石狩川改修工事の内 旧夕張川左岸築堤工事一般土木

53.0 2.0 3.8%事務所管内に本店を置く地元企業への一次下請発注予定額の比率

20%以上:2.020%未満10%以上:1.010%未満:0.0

⑦ サロマ湖漁港東航路護岸建設工事一般土木

40.0 2.0 5.0%

10%以上:2.010%未満5%以上:1.05%未満:0.0

⑧ 兵村地区 第1幹線排水路11号線工区工事一般土木

38.0 2.0 5.3%

30%以上:2.030%未満20%以上:1.020%未満:0.0

事務所管内に本店を置く地元企業への一次下請発注予定額の比率 20%以上:2.0

20%未満10%以上:1.010%未満:0.0

建設部管内に本店を置く地元企業への一次下請発注予定額の比率

評価項目 評価基準工事種別

配点

工事名番号

26

■地元企業活用審査型地域に精通し地域経済への貢献度の高い地元企業が施工することで工事の品質確保、地元企業の育成、地域経済力の向上を目指す取組として、地元企業の下請け活用度に応じて加算点を設け評価する方式

北海道開発局における試行工事実施状況 (H25年度)

全体基幹配点

① 函館視力障害センター改修13機械設備その他工事 管施評Ⅱ型

40 1 2.5% 配管

② 函館海洋気象台改修13建築その他工事 建築施評Ⅰ型

40 2 5.0% サッシ・カーテンウォール、防水

③ 一般国道38号 釧路市 鶴野改良工事一般土木

簡易型 38 1 2.6% 機械土工

④ 十勝川改修工事の内 利別川河道掘削工事一般土木

施評Ⅰ型

40 1 2.5% 機械土工

⑤ 網走法務総合庁舎新営13機械設備工事 管施評Ⅱ型

40 2 5.0% 配管、ダクト

⑥ 網走法務総合庁舎新営13電気設備工事電気設備

施評Ⅱ型

40 1 2.5% 電気

⑦ 網走法務総合庁舎新営13建築工事 建築施評Ⅱ型

40 3 7.5% 鉄筋、型枠、その他

⑧ 北海道警察学校新営13(2期)建築工事 建築技提S型

60 3 5.0% 鉄筋、型枠、その他

⑨ 函館地方合同庁舎改修13電気設備その他工事電気設備

施評Ⅱ型

40 1 2.5% 電気

⑩ 北海道警察学校新営13(2期)電気設備工事電気設備

施評Ⅰ型

40 1 2.5% 電気

⑪ 北海道警察学校新営13(2期)機械設備工事 管技提S型

60 2 3.3% 配管、ダクト

配点工事種別

タイプ 登録基幹技能者資格番号

工事名

27

■登録基幹技能者評価型専門工事部分の品質確保が目的構造物の品質確保の観点からも重要であることを踏まえ、現場に優秀な登録基幹技能者を配置することで、工事全体の品質確保を図るとともに、登録基幹技能者の更なる技術の向上に資することを目的に、「登録基幹技能者の活用」を評価する方式

北海道開発局における試行工事の実施状況 (H25年度)

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■一括審査方式○総合評価落札方式における企業の技術力審査・評価を効率化するため、以下の条件

をすべて満たす2以上の工事において、提出させる技術資料(技術提案及び施工計画を含む。)の内容を同一とし、一括審査方式を試行的に実施。(手続きの簡素化)

【条件】・同一の開発建設部で発注する工事・工事の目的・内容が同種で、技術力審査・評価の項目が同じ工事・業種区分、等級が同じ工事・施工地域が近接する工事・入札公告、申請書等の提出、入札、開札及び落札決定のそれぞれを同一日に行う工事・施工計画又は技術提案のテーマが同一となる工事

複数工事に参加は可能であるが、配置予定技術者の申請は1名など

延べ27工事を10の一括審査で試行実施

○(1/23落札決定迄)時点での延べ参加者233者で実質審査・評価件数が90件、

よって、143件の審査・評価件数を削減 28

北海道開発局における試行工事の実施状況 (H25年度)

番号

工事名 工事概要公告月日

落札決定

契約月日

工事区分

発注方式競争参加資格契約締結資格

の設定

総合評価(技術審査)項目

各工事別参加者

延べ参加者

実質審査件数

審査件数の減

十勝川改修工事の内 音更築堤河岸保護工事 土工 6/27 14者

十勝川改修工事の内 東音更築堤下流河岸保護工事 法覆護岸工 6/27 14者

十勝川改修工事の内 士幌大橋上流河岸保護工事 6/28 13者

十勝川維持工事の内 十勝川中上流堤防法面補修外工事 土工 6/25 11者

十勝川維持工事の内 音更川堤防法面補修外工事 植生工 6/25 11者

十勝川維持工事の内 札内川堤防法面補修外工事 6/27 11者

一般国道40号 稚内市 更喜苫内舗装工事 舗装工 7/16 7者

一般国道40号 稚内市外 抜海舗装工事 区画線工 7/18 4者

一般国道40号 稚内市 上勇知舗装工事 防護柵工 7/17 4者

石狩川改修工事の内 東の里地区遊水地掘削工事 土工 8/22 19者

石狩川改修工事の内 晩翠地区遊水地南10線掘削工事 8/22 19者

石狩川改修工事の内 根志越地区遊水地上流部掘削工事 8/22 19者

帯広広尾自動車道 更別村 南9線舗装工事 舗装工 8/9 8者

帯広広尾自動車道 更別村 南11線舗装工事 縁石工 8/8 7者

帯広広尾自動車道 更別村外 南16線舗装工事 防護柵工 8/8 7者

帯広広尾自動車道 更別村 南4線舗装工事 舗装工 8/23 7者

帯広広尾自動車道 更別村 南7線舗装工事 縁石工 8/23 6者

帯広広尾自動車道 幕別町 当縁川橋上部工事 工場製作工 9/5 6者

帯広広尾自動車道 更別村 サッチャルベツ川橋上部工事 架設工 9/6 6者

一般国道230号 札幌市 定山渓法面補修外一連工事 法面工 9/25 4者

一般国道230号 札幌市 中山峠法面補修外一連工事 排水構造物工 9/24 4者

一般国道236号 大樹町 大樹橋耐震補強工事 構造物補修工 11/11 5者

一般国道336号 広尾町 豊似橋耐震補強外一連工事 伸縮継手工 11/11 2者

一般国道240号釧路市飽別舗装補修外一連工事 舗装工 1/28 6者

一般国道335号羅臼町礼文舗装補修外一連工事 区画線工 1/28 6者

一般国道272号標茶町茶安別舗装補修外一連工事 1/28 7者

一般国道272号中標津町南町舗装補修外一連工事 1/28 6者

合計 233者 90件 143件減

57者

8件 14件減

33者 11件 22件減

19件 38件減

15者 7件

6/24

6/24 同一

同一

・2工事は同一・契約締結資格で1工事は施工規模を緩和

同一

同一

同一

同一※3工事それぞれでヒアリングを実施し評価

同一

同一 41者 14件同一 27件減一般土木AB

維持

一般土木AB

舗装A

簡易型

簡易型

標準Ⅱ型

簡易型 8件減

同一 同一 13者 7件 6件減8/19

舗装A

簡易型 22者

5/7

5/20

6/18

5/27

6/25

同一 同一 12者 6件 6件減⑦ 7/16 9/2鋼橋上部

簡易型

7/11

8/21

7/25

⑥舗装

A7/2 簡易型

同一 同一 7者 5件 2件減⑨ 9/10 11/5一般土木

B

施工能力評価型Ⅰ型

⑧ 7/26 9/18一般土木AB

簡易型 同一 同一 8者 4件 4件減

16件減⑩ 11/25 1/23舗装

B

施工能力評価型Ⅰ型

同一 同一 25者 9件

29

北海道開発局における試行工事の実施状況 (H25年度)

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要件 立場

札幌・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・主任(監理)技術者として同種工事要件を満たす。

・成績・表彰は評価しない。・資格経験年数を緩和。

- - 14件

函館・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・担当技術者として同種工事要件を満たし、過去5年間主任(監理)技術者経験の無いもの。

・成績・表彰は評価しない。・資格経験年数が5年以上の場合1.0点を配点。

・1級土木施工監理技士またはこれと同等以上の資格を10年以上有するもの。

担当技術者

4件

旭川・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・同種工事で主任(監理)技術者の経験を有するもの、または担当技術者として4ヵ月以上の経験を有するもの。

・成績・表彰は評価しない。・資格経験年数が5年以上の場合1.0点を配点。・施工計画において、バックアップ体制を確認し評価。

- - 3件

室蘭 ・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・成績・表彰は評価しない。・資格経験年数が10年以上の場合1.0点、5年以上10年未満の場合0.5点を配点。

- - 7件

釧路・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・45歳未満で同種工事要件を満たす。

・成績・表彰は評価しない。・資格経験年数が5年以上の場合1.0点を配点。

- - 18件

帯広・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・主任(監理)技術者として同種工事要件を満たす。

・成績・表彰・資格経験年数は評価しない。 - - 7件

網走・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・主任(監理)技術者未経験のもの。

・成績・表彰は評価しない。 - - 4件

留萌・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・主任(監理)技術者として同種工事要件を満たす。

・成績・表彰は評価しない。・指導技術者の資格経験年数とCPDを評価する。・資格経験年数が5年以上の場合1.0点を配点。

・1級土木施工監理技士またはこれと同等以上の資格を10年以上有するもの。・主任(監理)技術者として同種工事要件を満たす。

担当技術者

2件

稚内・1級土木施工管理技士またはこれと同等以上の資格。・45歳未満で担当技術者として同種工事要件を満たす。

・成績・表彰は評価しない。・主任(監理)技術者として同種工事要件を満たす。

担当技術者

1件

開建 若手技術者の要件 総合評価での加点緩和 件数指導技術者について

■若手技術者活用型

30

北海道開発局における試行工事の実施状況 (H25年度)

5年未満

3件(5%)

5年以上

10年未満

12件(20%)

10年以上

15年未満

28件(47%)

15年以上

20年未満

6件(10%)

20年以上

25年未満

8件(13%)

25年以上

3件(5%)

有50件(83%)

無10件(17%)

30歳未満

0件30歳以上

35歳未満

4件(7%)

35歳以上

40歳未満

20件(33%)

40歳以上

45歳未満

18件(30%)

45歳以上

50歳未満

5件(8%)

50歳以上

55歳未満

10件

17%

55歳以上

3件(5%)

■若手試行工事(60件)の配置技術者を分析○過去の監理(主任)技術者としての「経験有」は、83%を占める。(開発局発注工事)○配置された監理(主任)技術者の年齢は、40歳未満が約40%、45歳未満でみると約

70%を占める。○資格取得後(1級)の経験年数は、10~15年が約47%でほぼ半数を占める。

【資格取得後の年数】【配置された監理(主任)技術者の年齢】

※H25年度試行工事60件(河川13件、道路31件、港湾6件、農業9件、公園1件)

【過去の監理(主任)技術者の経験の有無】

31

北海道開発局における試行工事の実施状況 (H25年度)

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■施工体制確認型総合評価

○施工能力評価型施工体制評価点満点(30点)の場合

施工体制評価点10点の場合

施工体制評価点0点の場合

施工体制評価点(0点)

標準点(100点) 施工体制評価点(30点)企業(地域含む)・技術者

(40点)

標準点(100点)

標準点(100点)企業(地域含む)・技術者

(40点)

企業(地域含む)・技術者(40点)

施工体制評価点(10点)

標準点(100点)+総合評価加算点+施工体制評価点(30点)評価値=-----------------------------------------------------

入札価格(億円)

○施工体制評価点の評価方法【調査基準価格に満たない価格で入札した者】

所定の追加資料の提出を求め、入札説明書等に記載された要求要件の実現、工事の品質確保の実効性、施工体制確保の確実性について審査し、施工体制が確保されると認められる場合にその程度に応じた施工体制評価点を付与。

【調査基準価格以上の価格で入札した者】原則、施工体制評価点の満点を付与。

○技術提案評価型施工体制評価点満点(30点)の場合

施工体制評価点10点の場合

施工体制評価点0点の場合

技術提案(30×0/30=0点)施工体制評価点(0点)

技術提案以外(30点)

技術提案以外(30点)

※減点しない

技術提案以外(30点)

※減点しない

標準点(100点) 施工体制評価点(30点)技術提案(30点)

標準点(100点)

標準点(100点)施工体制評価点

(10点)

技術提案(30×10/30=

10点)

減点対象としない減点対象としない

32

北海道開発局における試行工事の実施状況

施工体制確認型の実施率

総合評価全体 総合評価全体 総合評価全体 総合評価全体

うち施工体制確認型

うち施工体制確認型

うち施工体制確認型

高度Ⅲ 1 1 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

標準Ⅰ 24 24 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

標準Ⅱ 280 279 99.6% 0 0 0.0% 0.0%

簡易型 1,300 1,064 81.8% 33 7 2.5% 0.7%

計 1,605 1,368 85.2% 33 7 2.1% 0.5%

標準Ⅰ 10 10 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

標準Ⅱ 182 182 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

簡易型 1,295 1,181 91.2% 17 10 1.3% 0.8%

施評Ⅰ 23 23 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

施評Ⅱ 6 6 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

計 1,516 1,402 92.5% 17 10 1.1% 0.7%

標準Ⅰ 17 17 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

標準Ⅱ 201 201 100.0% 1 1 0.5% 0.5%

簡易型 1,251 1,220 97.5% 5 5 0.4% 0.4%

技提S 2 2 100.0% 0 0 0.0% 0.0%

施評Ⅰ 118 111 94.1% 0 0 0.0% 0.0%

施評Ⅱ 77 75 97.4% 3 3 3.9% 4.0%

計 1,666 1,626 97.6% 9 9 0.5% 0.6%

H25

H23

H24

件数 低入札発生件数 低入札発生率

実施件数及び低入札発生状況(平成25年度)

○施工体制確認型を1千万円以上の工事で実施しており、低入札の発生が抑制されている。

33※H25年度は、12月末時点での契約済み工事件数

北海道開発局における試行工事の実施状況

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項目 平成25年度実施状況における課題等 平成26年度方針(案)

総合評価方式・二極化

二極化について

• 平成25年8月1日以降に実施した二極化の件数は、年間件数全体の12%であり、実施を積み重ね状況を分析していく必要

• 平成25年8月から本格実施を開始した二極化を引き続き実施→引き続き応札状況の分析を継続

加点内容について

• 施工能力評価Ⅰ型①における落札者と非落札者の点数差は、技術者の監理能力(書面)が も大きく、工事毎の施工配慮事項が評価されるとともに、企業や技術者の固有点数の影響度が一定程度緩和されている

• 施工能力評価Ⅰ型①として、配置予定技術者の配点の半分(10点)を書面による加点を行う方法を継続

• 平成24年度までの工事量の減少により、特に一般土木以外の工事区分の実績評価期間を延長する要望が多い

• 不調・不落対策の観点からも実績評価期間の延長は有効

• 専門技術を評価する観点から、舗装については、舗装工事のみの工事成績の評価を望む意見がある

• 工事成績の評価期間を現行の4年から更に2年間延伸

• 舗装工事については、舗装工事のみの工事成績を評価

試行工事の実施について

若手技術者対策

• 若手技術者対策を求める意見が多い• 施工能力評価型では、技術者の実績部分で一定程度差が付くので、経験値の少ない技術者による受注はある程度制約される

• 若手技術者活用型総合評価を平成25年度の2倍を目標に実施

負担軽減策

• 平成25年度の試行により、一括審査方式での参加者・発注者の負担軽減が確認された

• 一括審査方式の件数を拡大して実施

• 段階選抜については、WTO対象工事で実施しある程度の負担軽減が図られたが、その一方で、入札手続き期間が増加するという問題点がある

• 段階選抜については、引き続きWTO工事において、工事内容により参加可能業者数を勘案の上、実施

その他 • 多様な総合評価方法を求める意見がある• 登録基幹技能者評価型等の試行を継続して実施

• 港湾工事では作業船等の保有を評価

低入札対策• 1千万円以上の工事で施工体制確認型総合評価を実施しており、低入札の抑止が図られている

• 引き続き1千万円以上の工事で施工体制確認型総合評価を適用

北海道開発局の総合評価実施方針(平成26年度)

34

総合評価の二極化については、平成26年度も25年度の実施方針を継続

施工能力評価型は、配置予定技術者の監理能力を書面(A4で1枚)で評価するⅠ型①を中心に適用

小規模、難易度の低い工事については、Ⅱ型を適用 配点については、平成25年度の設定を継続 より同種工事の条件設定については、工事内容に応じて適切に設定する

▶ Bランク以下の工事や過去の例から不調の恐れがある工事については、過度な設定とはならないように留意(平成25年度の事例と同等の設定を継続)

経常JVの評価方法は現行どおり▶ より同種・同種の評価は、代表者で評価▶ 地域精通度、表彰等その他の配点については、各構成員の得点の平均値を採用▶ なお、経常JVで評価される工事成績は、各構成員の単純平均

二極化後の発注件数は全体の約12%実施を積み重ね、状況を分析していく必要

35

北海道開発局の総合評価実施方針(平成26年度)

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78.7

79.5

78.8 79.0

75.9 75.4 75.5

76.2 76.5

70.0

71.0

72.0

73.0

74.0

75.0

76.0

77.0

78.0

79.0

80.0

81.0

82.0

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24

(点)

(年度)

【年度別 工事成績平均点(全工種)】

※H19年度まで、工事成績平均点が高いため、H20年度以降の工事成績点を活用

平成26年8月1日より、「H25,H24,(H23,H22)」の成績の活用に、プラス「H21,20」までの成績を活用できる適用とする

※舗装工事発注の際には舗装工事による工事成績で評価、それ以外は引き続き全工事の成績で評価

工事発注量の減少に起因し、工事成績点の実績評価年数の拡大が必要

【企業】 現行:企業2年間(実績がない場合は、更に2年間の遡りを適用できる)

変更:企業2年間(実績がない場合は、更に2年間プラス2年間の遡りを適用できる)【技術者】 現行:技術者4年間

変更:技術者6年間

36

北海道開発局の総合評価実施方針(平成26年度)

•若手技術者等活用対策の総合評価の拡大を実施(新年度は、平成25年度の倍の数を目標)

•1級土木施工管理技士取得後の経験年数による加点を、若手活用型に限らず5年を標準

•複数の内容で試行を実施

①入札参加資格年齢制限を行わないことを基本(平成24年度の業界要望)従来どおり、担当技術者としての経験で参加可能(直轄に限らず)

②総合評価加算点配置予定技術者の工事成績、表彰実績の配点を行わないパターンを継続して実施

▶ 配置予定技術者の成績等の加点を行わないことで、現場代理人のみの経験者も不利な状況とはならない

1級土木施工管理技士取得後の経験年数の加点は、5年以上で加点(若手活用型以外の工事でも5年を標準)加えて、若手技術者を配置するに当たっての会社としてのバックアップ体制について、書面で

評価することを選択できる指導技術者(非専任)の成績、表彰、同種実績等を評価することを選択できる現場代理人としての経験を評価することを選択できるより同種の評価を行わないことを選択できる

37

北海道開発局の総合評価実施方針(平成26年度)

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■施工能力評価型における評価項目(若手技術者活用)

38

参加要件

総合評価

参加要件

総合評価

評価対策

同種工事の施工実績 ○ ○ ○ ○ 評価する。

工事成績 × ○ × ○ 評価する。

優良工事等表彰 × ○ × ○ 評価する。

NETIS・情報化施工技術 × △ × △ 選択

地域精通度・貢献度 × △ × △ 選択

同種工事の施工実績 ○ ○ ○ △ 選択

工事成績 × ○ × × 非設定

優良工事等表彰 × ○ × × 非設定

1級土木施工管理技士資格 ○ △ ○ △ 経験年数5年以上で評価

CPDへの取り組み × △ × △ 選択

施工監理能力の確認(書面) ○ ○ ○ ○ Ⅱ型は書面無し

△①企業としてのバックアップ体制を、「技術者能力」の書面審査の一項目として設定し評価

△ ②同種工事の施工実績

△ ③工事成績

△ ④優良工事等表彰

△ ①過去に現場代理人として従事した同種工事の施工実績

△ ②過去に現場代理人として従事した工事の成績

年齢制限 × × × ×

技術者能力

施工能力評価型【若手対策型】

施工能力評価型Ⅰ型①

指導技術者を評価 × × ×

資格要件・評価項目

企業能力

現場代理人としての経験の評価 × × ×

北海道開発局の総合評価実施方針(平成26年度)

39

直轄事業の調査・設計等分野における契約状況

・平成24年度発注件数は、前年度に比べて4.3%減少した。・平成24年度の調達方式別の発注件数割合は、平成23年度と比較して、価格競争は減少し(35.7%→30.9%)、総合評価落札方式は増加した(41.8%→47.3%)。

地方整備局等(港湾空港除く)における契約状況(単位:件数)

※対象は北海道開発局および8地方整備局発注の業務

(1)調達方式別発注件数の推移(全業種計)

3,030569 229 209 328  174 

5,0726,912

5,8532,669 2,788  2,717 

23 381 3,404

5,064 5,811  6,287 

8,9017,642

7,622

5,0444,959  4,104 

0

2000

4000

6000

8000

10000

12000

14000

16000

18000

H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度

調達方式別発注件数の推移

特命随意契約 プロポーザル方式 総合評価落札方式 価格競争

件数

(17.8%)(3.7%) (1.3%) (1.6%) (2.4%) (1.3%)

(29.8%)(44.6%)

(34.2%)(20.6%) (20.1%) (20.5%)

(0.1%) (2.5%)(19.9%)

(39.0%) (41.8%) (47.3%)

(52.3%) (49.3%) (44.6%) (38.8%) (35.7%) (30.9%)

0%

20%

40%

60%

80%

100%

H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度

調達方式別発注件数割合の推移

特命随意契約 プロポーザル方式 総合評価落札方式 価格競争

件数

割合

H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度調達方式別件数割合

の増減

H24-H23

調達方式別件数割合

の増減

H24-H19

8,901 7,642 7,622 5,044 4,959 4,104

(52.3%) (49.3%) (44.6%) (38.8%) (35.7%) (30.9%)

23 381 3,404 5,064 5,811 6,287

(0.1%) (2.5%) (19.9%) (39.0%) (41.8%) (47.3%)

5,072 6,912 5,853 2,669 2,788 2,717

(29.8%) (44.6%) (34.2%) (20.6%) (20.1%) (20.5%)

3,030 569 229 209 328 174

(17.8%) (3.7%) (1.3%) (1.6%) (2.4%) (1.3%)

合計 17,026 15,504 17,108 12,986 13,886 13,282

-21.4ポイント価格競争 -4.8ポイント

特命随意契約

総合評価落札方式

プロポーザル方式

-1.1ポイント

+0.4ポイント

+5.5ポイント +47.2ポイント

-9.3ポイント

-16.5ポイント

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40

総合評価 価格競争

直轄事業の調査・設計等分野における入札状況(総合評価と価格競争の比較)

(1)入札率分布の推移

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

40%

45%

50%

55%

60%

65%

70%

75%

80%

85%

90%

95%

100%

入札

者数

~%以上~%未満

総合評価 入札率分布:全体

H24入札

H23入札

H22入札

H21入札

H21年度

平均入札率 83.2%

H23年度

平均入札率 82.6%

H22年度

平均入札率 82.5%

H24年度

平均入札率 82.8%

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

4500

5000

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

4500

5000

40%

45%

50%

55%

60%

65%

70%

75%

80%

85%

90%

95%

100%

105%

110%

115%

120%

入札

者数

~%以上~%未満

価格競争 入札率分布:全体

H24入札

H23入札

H22入札

H21入札

H21年度

平均入札率 97.9%

H22年度

平均入札率 97.6%H23年度

平均入札率 92.5%

H24年度

平均入札率 94.6%

・総合評価落札方式では、履行確実性評価が導入された平成23年度以降に入札率の調査基準価格付近(約75~80%)への集中が顕著になっている。

・価格競争では、入札率は調査基準価格付近と95~100%の間の2つにピークがあり、件数は後者のピークが多い。また、調査基準価格付近のピークの形状は年々先鋭化している一方で、95~100%のピークの形状は年々緩やかになっている。

・平均入札率をみると、総合評価落札方式では顕著な変化は見られないが、価格競争では、平成24年度の平均入札率が平成23年度の平均入札率に比べて若干高くなった。

41

総合評価 価格競争

(2)落札率分布の推移

・総合評価落札方式では、落札率が調査基準価格付近へ集中し、その傾向が年々著しくなっている。また、調査基準価格未満の落札はほとんど存在しない。

・価格競争では、落札率は、調査基準価格付近と90~100%の間の2つのピークがあり、前者のピークは高く、形状が鋭く

なっているが、後者のピークは年々低くなり、形状は緩やかとなっている。調査基準価格未満の落札もかなり多く分布している。

・平均落札率をみると、総合評価落札方式では顕著な経年変化が見られないが、価格競争では、平成24年度の平均落札率が平成23年度の平均落札率に比べて若干高くなった。

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

40%

45%

50%

55%

60%

65%

70%

75%

80%

85%

90%

95%

100%

落札

者数

~%以上~%未満

総合評価 落札率分布:全体

H24落札

H23落札

H22落札

H21落札

H21年度

平均落札率 81.4%

H23年度

平均落札率 82.2%

H22年度

平均落札率 81.7%

H24年度

平均落札率 82%

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

40%

45%

50%

55%

60%

65%

70%

75%

80%

85%

90%

95%

100%

落札

者数

~%以上~%未満

価格競争 落札率分布:全体

H24落札

H23落札

H22落札

H21落札

H21年度

平均落札率 80.5%

H22年度

平均落札率 78%

H23年度

平均落札率 78.4%

H24年度

平均落札率 80.6%

直轄事業の調査・設計等分野における入札状況(総合評価と価格競争の比較)

Page 23: 入札契約制度の現状について...ourism 入札契約制度の現状について 事業振興部 工事評価管理官 州一 平成26 公共工事品質確保技術者更新講習

42

・価格点1位の者を含め、技術点1位の者が落札した割合は、経年的に増加しており、平成24年度は90.3%であった。・平成24年度の価格点1位以外の者が落札した割合は、平成23年度と同水準の52.5%であった。

平成21年度 平成22年度

総合評価落札方式 落札者の内訳(全業種合計)

平成23年度

価格点1位1,870件(54.9%)

価格点1位以外1,534件(45.1%)

合計 3,404件

直轄事業の調査・設計等分野における総合評価落札方式の運用実態

(1)落札者の状況(順位評価:全体)

技術点1位以外535件

(15.7%)

技術点1位2,869件(84.3%)

合計 3,404件

価格点1位2,584件(51.0%)

価格点1位以外2,480件(49.0%)

合計 5,064件

技術点1位以外644件

(12.7%)

技術点1位4,420件(87.3%)

合計 5,064件

価格点1位2,724件(46.9%)

価格点1位以外3,087件(53.1%)

合計 5,811件

技術点1位以外654件

(11.3%)

技術点1位5,157件(88.7%)

合計 5,811件

平成24年度

価格点1位2,987件(47.5%)

価格点1位以外3,300件(52.5%)

合計 6,287件

技術点1位以外610件

(9.7%)

技術点1位5,677件(90.3%)

合計 6,287件

北海道開発局における業務の実施状況(件数)

696 691 598 667 402 462 469 536

2,693 2,808

2,481

2,701

1,763

1,989 1,903

2,296

91 108

83

48

40

45 40

58

142 139

142

158

93

95 93

110

181 205

182

218

142

163 157

192

36 32

21

28

10

14 20

27

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

航空測量

地質調査

補償関係コンサルタント

建築関係コンサルタント

土木関係コンサルタント

測量

43

Page 24: 入札契約制度の現状について...ourism 入札契約制度の現状について 事業振興部 工事評価管理官 州一 平成26 公共工事品質確保技術者更新講習

○H22年度以降は、件数ベースで、プロポーザル方式で22~23%、総合評価方式で15%程度で発注している。

44

※H25年度のデータは12月までの契約分の速報値

606 576

34 11 11 18 11 7

2,663 2,677

2,317 2,503

1,428

1,668

1,583 1,947

0 2

31

144

455

409 448

480

532 709

1,115

1,143

546

667 637

717

0.0% 0.1% 0.9%

3.8%

18.6%

14.8%

16.7%15.2%

14.0%17.9%

31.9%30.1%

22.4%24.1% 23.8% 22.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

建設コンサルタント業務 発注方式の推移

(件数ベース 単位:件)

16,001 15,567

609 172 293 155 330 118

32,997 34,313

27,433 32,866

14,120 16,911 16,379

25,553

0 51

715

4,832

12,920

13,953 13,709

14,866

11,864

16,031

27,811

27,789

9,833

12,698 12,177

15,598

0.0% 0.1%1.3%

7.4%

34.8%31.9% 32.2%

26.5%

19.5%

24.3%

49.2%

42.3%

26.5%29.0% 28.6% 27.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

建設コンサルタント業務 発注方式の推移

(金額ベース 単位:百万円)

プロポーザル

総合評価

価格競争

随意契約

総合評価

発注率

プロポーザル

発注率

北海道開発局の建設コンサルタント業務の発注状況

北海道開発局における業務の実施状況

(年度) (年度)

577 551

28 6 11 8 6 3

1,589 1,565

1,326 1,448

794

944

853 1,075

0 1

30

119

418

379 411

455

513 688

1,097

1,127

540

658 632

712

0.0% 0.0% 1.2%4.4%

23.7%

19.1%21.6% 20.3%19.1%

24.5%

44.2%41.7%

30.6%33.1% 33.2% 31.7%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

土木関係コンサルタント業務 発注方式の推移

(件数ベース 単位:件)

プロポーザル

発注件数

総合評価

発注件数

価格競争

発注件数

随意契約

発注件数

総合評価

発注率

プロポーザル

発注率

(年度)

○土木関係コンサルタント業務だけを見ると、H22以降は件数ベースでプロポーザルが3割程度、総合評価方式が2割程度であり、約5割を価格競争以外で発注している。

45

※H25年度のデータは12月までの契約分の速報値

北海道開発局における業務の実施状況

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2.事前に仕様を確定可能であるが、入札者の提示する技術等によって、調達価格の差異に比して、事業の成果に相当程度の差異が生ずることが期待できる業務

1.当該業務の内容が技術的に高度なもの又は専門的な技術が要求される業務であって、提出された技術提案に基づいて、仕様を作成するほうが最も優れた成果を期待できる業務なお、上記考え方を前提、業務の予定価格を算出する

に当たって標準的な歩掛がなく、その過半に見積を活用する業務。 ②総合評価落札方式(標準型)

発注方式発注方式の選定フロー

① 当該業務の実施方針と併せて、評価テーマに関する技術提案を求めることによって、品質向上を期待できる業務

務② 当該業務の実施方針のみで、品質向上を期待できる業務

3.入札参加条件として、一定の資格・実績・成績等を付すことにより品質を確保できる業務

価格点:技術点の割合

1:2 ~ 1:3

(テーマ数により設定)

③総合評価落札方式(簡易型)

価格点:技術点の割合

1:1※

①プロポーザル方式

④価格競争方式

・(選定段階で)資格、実績、成績

実施方針+評価テーマ・評価テーマ2つ以上の場合は1:3・評価テーマ1つの場合は1:2

(総合評価型)実施方針+特定テーマ

・実施方針(評価テーマは求めない)のみ

※業務の難易度に応じて1:2も使用可

○設計コンサルタント業務等の発注方式は本フローによる選定を原則とし、標準的な業務内容に応じた発注区分を参考に決定している。

46

北海道開発局における業務の実施状況

○総合評価落札方式が平成21年度より本格導入され、下記の「建設コンサルタント業務の標準的な発注事例」を目安として発注方式を決定することとしている。

○建設コンサルタント業務の標準的な発注事例について(道路、河川事業の事例)※「建設コンサルタント業務等におけるプロポーザル方式及び総合評価落札方式の運用ガイドライン」(本省ガイドライン)より

道路事業 河川事業

※上図は業務内容と発注方式の関係を模式的に示したもので、発注量を示したものではない

47

北海道開発局における業務の実施状況

Page 26: 入札契約制度の現状について...ourism 入札契約制度の現状について 事業振興部 工事評価管理官 州一 平成26 公共工事品質確保技術者更新講習

○総合評価落札方式を選定した場合、約9割が技術評価点優位による落札。

48

※1社応札は含んでいない

※データは12月までの契約分の速報値

高得点者以外

高得点者

0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%

5.4%0.0%

52.7%

41.9%

発注者支援 標準型

高得点者以外

高得点者

0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%

9.4%6.6%

34.8%

49.2%

発注者支援以外 簡易型

高得点者以外

高得点者

0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%

4.2% 4.2%

37.5%54.2%

発注者支援以外 標準型

高得点者以外

高得点者

0.0%5.0%

10.0%15.0%20.0%25.0%30.0%35.0%40.0%45.0%50.0%

7.5%

4.3%

40.4%47.8%

総合評価 合計

北海道開発局における業務の実施状況 (落札要因)

○ 履行確実性評価総合評価落札方式の実施状況

○北海道開発局では、業務の低入札対策として履行確実性総合評価を実施。H23年度から対象業務を1,000万円超えに拡大(H22年度までは2,000万円超えの業務を対象)。○H25年度の総合評価落札方式で発注の91%(438件)が履行確実性評価の対象業務であり、そのうち、約12%(52件)が審査対象となった。○履行確実性の審査を行った結果、審査対象会社が辞退、審査を行ったが履行確実性が確認できない等で、H25年度はすべての業務で調査基準価格以上で落札。○H26年度も継続し、低入札対策を継続。

うち落札者

H22 82 15 18.3% 15 5 7 7 0 0

H23 409 368 90.0% 368 62 110 103 7 2

H24 448 408 91.1% 408 72 135 130 5 0

H25 481 438 91.1% 438 52 90 86 4 0

*3)平成22年度は平成22年7月16日以降公告分より対象

*4)平成22年度は予定価格2000万円超えの業務、平成23年度は予定価格1000万円超えの業務を対象

うち審査対象

業務数*2

審査対象会社数

うち辞退 うち審査実施

*1)平成25年3月末までに契約した業務(土木コンサル、地質、測量、航空測量、補償、建築)が対象。

*2)平成25年3月末までに契約した業務で、履行確実性評価を実施(調査基準価格以下の入札があり資料提出を要請)した業務

年度

総合評価方式*1 履行確実性評価の状況

件数うち履行確実性

評価対象同割合 件数

北海道開発局における業務の低入札対策

49

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■履行確実性評価の概要

50

北海道開発局における業務の低入札対策

対策 概要

表彰制度 低入札業務は表彰対象外

第三者による照査の義務付け

品質確保基準価格未満で受注した場合には、自社による当該業務の照査とは別に第三者による照査を実施する。

現地作業を伴う業務における監督の強化

現地作業を伴う、測量及び地質調査業務については、主任技術者が現場に常駐し、履行状況を日々報告させる。測量業務における点検測量については、主任技術者が立会又は自らが実施する。また、設計業務等における現地調査については、管理技術者自らが現地調査を実施する。

打合せの厳格化 設計図書に計上されている打合せを含め月1回以上の打合せを義務付け。打合せ時には管理技術者が同席し履行状況についての報告を求める。

履行確実性の評価(総合評価のみ)

技術提案の評価項目に「履行確実性」を新たに加える。低入札者に対しては追加で資料提出を求める。

○品質確保基準価格を設定し、500万円超え1,000万円以下の業務を対象に低入札対策を実施。

対象範囲:予定価格500万円超え1,000万円以下の総合評価、価格競争の業務品質確保基準価格の設定:現行の調査基準価格の設定に準じる品質確保基準価格を下回った場合の対応:下表のとおり試行開始時期:平成25年8月1日以降の入札手続き分より試行開始

品質確保基準価格を下回った場合の対応

北海道開発局における業務の低入札対策

51

Page 28: 入札契約制度の現状について...ourism 入札契約制度の現状について 事業振興部 工事評価管理官 州一 平成26 公共工事品質確保技術者更新講習

対策 概要1000万円

超える対策

500万円~1000万円

対策

低入札価格調査 入札額が調査基準価格に満たない場合に予決令86条に基づく調査を実施。 ○ -

業務コスト調査 業務コスト構造の詳細な把握を目的として、業務完了日から90日以内に調査票等の提出を求める。

○ -

手持ち業務量の制限の試行

指定日時点での予定管理技術者等の手持ち業務の中に、国交省所管の業務で低入業務がある場合は、当該入札等において手持ち業務量の制限を当初の設定の半数程度に設定

○ -

第三者による照査の義務付け

調査基準価格未満で受注した場合には、自社による当該業務の照査とは別に第三者による照査を実施する。【予定価格が2000万円以上の土木コンサル業務の場合は更に下記の要件を追加】第三者照査を実施する者は総合審査数値が受注者以上の者に実施させる事を義務付け。

○ ○

低入札調査における追加資料の提出

著しい低入札(調査基準価格の80%以下)を行った企業について、通常の低入札調査資料として提出させる資料とは別に、当該業務に係る費用についての詳細な内訳書の提出を求める。

○ -

現地作業を伴う業務における監督の強化

現地作業を伴う、測量及び地質調査業務については、主任技術者が現場に常駐し、履行状況を日々報告させる。測量業務における点検測量については、主任技術者が立会又は自らが実施する。また、設計業務等における現地調査については、管理技術者自らが現地調査を実施する。

○ ○

履行確実性の評価(総合評価のみ)

技術提案の評価項目に「履行確実性」を新たに加える。低入札者に対しては追加で資料提出を求める。

○ ○

表彰制度 低入札業務は表彰対象外 ○ ○

打合せの厳格化 設計図書に計上されている打合せを含め月1回以上の打合せを義務付け。打合せ時には管理技術者が同席し履行状況についての報告を求める。

○ ○

追加調査の実施 低入札調査の際に、入札価格の詳細な内訳書、過去10年間に履行した同種類似業務の落札率・評定通知書等の詳細資料の提出を求める。

○ -

担当技術者の強化 ①予定管理技術者等と同等の同種又は類似業務実績を有する者、②同等の技術者資格を有する者、③同等以上の業務成績平均点を有する者、④手持ち業務量が当該業務の入札説明書又は特記仕様書において設定している手持ち業務量の制限を超えない者、すべての用件を満たす担当技術者を配置する。

○ -

北海道開発局における業務の低入札対策

52

■品質確保基準価格を設定した場合の落札状況

○品質確保基準価格の設定により、低価格による受注が抑制されており、H26年度も実施を継続。

平成25年7月31日以前入札手続き開始分 

発注方式 予定価格 低入札価格調査 備考

500万円超え1000万円以下

- 27 件 ( 0 件 )※2 ( 0.0% )

500万円以下 - 8 件 ( 0 件 )※2 ( 0.0% )

500万円超え1000万円以下

- 369 件 ( 62 件 )※2 ( 16.8% )

500万円以下 - 131 件 ( 35 件 )※2 ( 26.7% )

平成25年8月1日以降入札手続き開始分 

発注方式 予定価格 低入札価格調査 備考

500万円超え1000万円以下

- 4 件 ( 0 件 )※2 ( 0.0% )品質確保基準

価格対象

500万円以下 - 4 件 ( 0 件 )※3 ( 0.0% )

500万円超え1000万円以下

- 194 件 ( 4 件 )※2 ( 2.1% )品質確保基準

価格対象

500万円以下 - 113 件 ( 20 件 )※3 ( 17.7% )

価格競争落札方式

※1 データはH25年度契約のすべての業種(土木コン、測量、地質、建築、航空測量、補償コン)

※2 500万超え1000万円以下の業務は品質確保基準価格を下回るものを低入札件数としてカウント

※3 500万円以下の業務は調査基準価格等の設定がないため、便宜上予定価格の75%を下回るものを低入札件数としてカウント

※1 データはH25年度契約のすべての業種(土木コン、測量、地質、建築、航空測量、補償コン)

※2 1000万円以下の業務は調査基準価格の設定がないため、便宜上予定価格の75%を下回るものを低入札件数としてカウント

発注件数 低入札 低入札発生率

総合評価落札方式

発注件数 低入札 低入札発生率

総合評価落札方式

価格競争落札方式

北海道開発局における業務の低入札対策

53

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項目 平成25年度実施状況における課題等 平成26年度方針(案)

入札方式について

競争方式

・プロポーザル方式の増加を望む意見(大手のコンサルタント)

・その一方で、技術提案などの負担を望まない意見もある(道内中小業者)

・高度な業務などや歩掛の無い業務については、引き続きプロポーザル方式を実施→土木関係コンサルタント業務においては、プロポー

ザル件数が3割を下回らないことを目標・仕様書どおりに行えば所要の成果が得られる業務につ

いては価格競争を実施・ガイドラインの発注事例に基づいて方式を選定

地域要件・地域のコンサルタントの活用に関する要

望が多い

・価格競争で行う業務については、ガイドラインに基づき、業務実施可能者数を勘案した上で、引き続き適切な地域要件(北海道内本店)を設定

試行の実施について

若手技術者対策

・公募・簡易公募では、技術者の業務経験等が評価されるため、若手の配置予定技術者だと指名業者に残ることが厳しい

・特定、落札決定段階においても、技術者の業務経験等が評価されるため、若手の配置予定技術者だと特定や落札は厳しい

・若手対策を望む意見は多い

・公募・簡易公募の指名段階、プロポーザル・総合評価の特定・落札決定段階において、技術者の経験値による得点差を緩和する試行を実施

・環境調査業務など担当技術者が特別な技術を有することが必須の業務以外においては、担当技術者の加点評価を行わないことを標準とする

・若手技術者対策として試行した業務成果の品質を確認

低入札対策

・平成25年8月から導入を開始した500万円超え1,000万円以下の業務での低入札対策により、低入札が大幅に減少した

・低入札対策の継続を望む意見が多い

・引き続き、同様の低入札対策を継続

負担軽減策

・総合評価の負担軽減策として、指名業者の5~7社への絞り込みを求める意見がある(大手)

・入札参加機会の減少に懸念を示す意見がある(道内中小業者)

・引き続き、特定テーマを設定して技術提案を求める総合評価の一部の業務で試行を実施

54

北海道開発局の業務実施方針 (平成26年度)

品確法(公共工事の品質確保の促進に関する法律)の改正品確法(公共工事の品質確保の促進に関する法律)の改正

■建設⼯事の担い⼿の育成・確保・建設業者、建設業者団体、国土交通大臣による担い手の育成・確保の責務

■基本理念の追加︓将来にわたる公共⼯事の品質確保とその中⻑期的な担い⼿の確保、ダンピング防⽌ 等

■発注者の責務(基本理念に配慮して発注関係事務を実施)を明確化(例)予定価格の適正な設定、低入札価格調査基準等の適切な設定、計画的な発注、円滑な設計変更

■事業の特性等に応じて選択できる多様な⼊札契約⽅式の導⼊・活⽤を位置づけ、それにより⾏き過ぎた価格競争を是正

入契法(公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律)の改正

■ダンピング対策の強化・ダンピング防止を入札契約の適正化の柱として追加・入札の際の入札金額の内訳の提出、発注者による確認

建設業法の改正

■適正な施⼯体制確保の徹底・業種区分を見直し、解体工事業を新設・建設業の許可等について暴力団排除条項を整備

インフラ等の品質確保とその担い手確保を実現するため、公共工事の基本となる「品確法」を中心に、密接に関連する「入契法」、「建設業法」も一体として改正。

<⽬的> 公共⼯事の品質確保の促進→そのための基本理念や発注者・受注者の責務を明確化し、品質確保の促進策を規定

■契約の適正な履⾏(=公共⼯事の適正な施⼯)を確保・施工体制台帳の作成・提出義務を拡大

品確法の基本理念を実現するため必要となる基本的・具体的措置を規定<建設業法等の⼀部を改正する法律>

<⽬的> 公共⼯事の⼊札契約の適正化→公共工事の発注者・受注者が、入札契約適正化のために

講ずべき基本的・具体的な措置を規定

<⽬的> 建設⼯事の適正な施⼯確保と建設業の健全な発達→建設業の許可や欠格要件、建設業者としての責務等を規定

基本理念を実現するため

品確法と建設業法・入契法等の一体的改正について

55

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公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の概要

○ダンピング受注、行き過ぎた価格競争○現場の担い手不足、若年入職者減少○発注者のマンパワー不足○地域の維持管理体制への懸念○受発注者の負担増大

<目的>インフラの品質確保とその担い手の中長期的な育成・確保

<背景>

56

公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の概要

☆ 改正のポイントⅠ:目的と基本理念の追加

○目的に、以下を追加

・将来の公共工事の品質確保

・公共工事の品質確保の担い手の中長期的な育成・確保の促進

○基本理念として、以下を追加

・施工技術の維持向上とそれを有する者の中長期的な育成・確保

・適切な点検・診断・維持・修繕等の維持管理の実施

・災害対応を含む地域維持の担い手確保への配慮

・ダンピング受注の防止

・下請契約を含む請負契約の適正化と公共工事に従事する者の

賃金、安全衛生等の労働環境改善

・技術者能力の資格による評価等による調査設計(点検・診断を含む)の品質確保 等

57

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公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の概要

☆ 改正のポイントⅡ:発注者責務の明確化

○担い手の中長期的な育成・確保のための適正な利潤が確保できるよ

う、市場における労務、資材等の取引価格、施工の実態等を的確に

反映した予定価格の適正な設定

○不調、不落の場合等における見積り徴収

○低入札価格調査基準や最低制限価格の設定

○計画的な発注、適切な工期設定、適切な設計変更

○発注者間の連携の推進 等

・最新単価や実態を反映した予定価格・歩切りの根絶・ダンピング受注の防止 等

各発注者が基本理念にのっとり発注を実施

効果効果

58

公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の概要

☆ 改正のポイントⅢ:多様な入札契約制度の導入・活用

○技術提案交渉方式 →民間のノウハウを活用、

実際に必要とされる価格での契約

○段階的選抜方式 →受発注者の事務負担軽減

(新規参加が不当に阻害されないように配慮しつつ行う)

○地域社会資本の維持管理に資する方式(複数年契約、一括発注、共同受注)

→地元に明るい中小業者等による安定受注

○若手技術者・技能者の育成・確保や機械保有、災害時の体制等を

審査・評価

59

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公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の概要

法改正の理念を現場で実現するために、

○国と地方公共団体が相互に緊密な連携を図り

ながら協力

○国が地方公共団体、事業者等の意見を聴いて

発注者共通の運用指針を策定

改正の目的やポイント等を踏まえ

60

61

公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律の概要

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業務委託先企業においては、点検・診断作業を確実に実施し、点検・診断、設計及び修繕等の業務を適切に履行できる技術者・技能者の育成が重要であり、そのための資格制度の確立・活用を図るべきである。具体的には、以下の取組を行うべきである。

【資格制度関係】 答申※に位置づけられた資格制度の方向性

≪資格制度に係る提言≫・点検や診断に関する資格制度の確立を図る。・現在、様々な民間及び大学機関において、維持管理に関する研修・

資格認定が行われているが、これら民間資格の活用あるいは新たに必要な資格について検討を行う。

・加えて、例えば、これらの資格を公的に評価する機関を設置し、当該機関により認められた資格の取得者にこれらの業務を履行させることを推進するなど、点検や診断に関する資格に対して、一定の水準の確保とその活用のあり方について検討する。

第4章2.(7)施設の点検・診断、評価、設計及び修繕等を適切に評価するための技術者・技能者の育成・支援、資格制度の確立

※:社会資本整備審議会・交通政策審議会「今後の社会資本の維持管理・更新のあり方について 答申」 (H25.12)

62

改正品確法に位置づけられた資格等を有する者の活用

○「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が改正(H26.6.4 公布・施行)○改正法では、国が資格等の評価の在り方について検討を加え、必要な措置を

講ずる旨の規定が盛り込まれている

第 3節 発注関係事務を適切に実施することができる者の活用及び発注者の支援等

(公共工事に関する調査及び設計の品質確保)第二十四条

3 国は、公共工事に関する調査及び設計に関し、その業務の内容に応じて必要な知識又は技術を有する者の能力がその者の有する資格等により適切に評価され、及びそれらの者が十分に活用されるようにするため、これらに係る資格等の評価の在り方等について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。

◆改正品確法

63

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民間資格を公的に評価する機関の設置や、当該機関により認められた資格の取得者にこれらの業務を履行させることを推進するなど、点検や診断に関する資格に対して、一定の水準の確保とともにその活用のあり方について検討する。

①:各施設分野、業務分野ごとに必要な能力・技術一覧の整理

資格を評価・審査する組織を設置し、技術水準を満たす民間資格の評価・登録を行う。

②:国が定めた必要な能力・技術を満たす資格か否かを評価・審査し、登録

H27以降、業務発注の際に資格要件として活用(将来的に義務化を目指す)

社会資本メンテナンス小委員会(第2期)における検討

答申における「資格制度」に関する記載内容

点検や診断、設計等に関する資格制度の確立を図り、民間資格の評価・活用あるいは新たに必要な資格について検討を行う。

資格制度の導入イメージ(案)

検討内容(案)

各施設分野、業務分野ごとに必要な能力・技術一覧の整理

国が定めた必要な能力・技術を満たす資格か否かを評価・審査するための方向性の整理

メンテ小委

での議論

メンテ小委を踏まえた

制度構築

64

<検討事項①>点検、診断・設計時に求められる必要な能力・技術の整理

◆検討イメージ点検、診断・設計時に求められる能力・技術一覧

社会資本メンテナンス戦略小委員会での検討事項

○確実な点検、診断・設計の実務ができる技能者・技術者の評価

○必要な能力・技術に関する議論は、別途設置するワーキンググループ(以下、「資格制度WG」)により行い、小委員会では分野横断的な見地から大枠の方向性について確認。

○効果的・効率的な業務実施を図るため、能力・技術を標準的な業務発注単位毎に整理

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<検討事項②>民間資格の評価の流れの整理

社会資本メンテナンス戦略小委員会での検討事項

国が点検、診断・設計時に求める能力・技術を明確化

民間資格の公募

民間資格の評価・審査

国が求める能力・技術を満たす資格の登録

点検、診断・設計業務を発注する際に資格要件として活用

※必要に応じ、新たな資格を検討66

<検討事項③>民間資格の評価・審査の視点の整理

社会資本メンテナンス戦略小委員会での検討事項

○資格制度運用にあたっては、資格を評価・審査する際の基準が必要

1.資格の登録区分2.登録期間3.資格の登録要件

(1)団体の運営管理体制(2)資格検定試験の実施内容・手続き

1)実施内容2)実施手続き

(3)資格の活用促進(4)資格取得後の技能・技術者倫理の維持・向上、更新・剥奪制度

4.資格を評価・審査する組織の運営方針

※資格の登録要件のうち、資格試験の実施内容等、技術的事項については資格制度WGで検討を実施

【検討項目(案)】

67

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①行政・元請企業による加入指導、法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき②平成29年度を目途に、事業者単位では許可業者の100%、労働者単位では少なくとも製造業相当の加入を目指すべき

1.これまでの中央建設業審議会・社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言

平成29年度を目途に目標を達成するため、これまで以下のような総合的対策を推進

①行政・元請企業・下請企業等の関係者が一体となった推進体制の整備

②建設業担当部局における建設業許可・更新時等の加入状況の確認・指導、保険担当部局への通報、経営事項審査での減点措置の厳格化

③法定福利費の確保・公共工事設計労務単価の改訂等により必要な法定福利費(本人負担分・事業主負担分)の額を

公共工事の予定価格に反映

・各専門工事業団体による法定福利費が内訳明示された標準見積書の作成、活用(平成25年9月から一斉に活用開始)

2.総合的対策の推進

3.今後取り組むべき対策の方向

①社会保険等への加入状況:企業別87%、労働者別58%(平成24年度公共工事労務費調査、3保険への加入率)

②東日本大震災からの復旧・復興等による建設投資の回復

③国民負担による必要な法定福利費額の公共工事の予定価格への反映

これまで講じてきた総合的対策の推進に加え、

○公共工事の施工に関し、社会保険未加入業者に対する厳正かつ適切な指導監督を強化するとともに

○公共工事において元請業者・一次下請業者から社会保険未加入業者を排除

現 状

今後の対策の方向性 今こそ更に取組を加速化する必要性

【社会保険等未加入対策関係】 基本問題小委員会における提言(平成26年1月)

68

国土交通省直轄工事における社会保険等未加入対策

○平成26年1月30日第2回建設産業活性化会議において髙木副大臣よりご指示

「国土交通省発注工事の元請・一次下請につきましては、平成26年度中に社会保険加入企業に限らせて頂く方向で、具体的な対策を検討するよう、本日、事務方に指示致しました。」

中建審提言後の経緯

○平成26年2月27日~3月19日対策案の概要・スケジュール等に関する建設業界・自治体向けの説明会を開催

○平成26年3月28日

第4回建設産業活性化会議において髙木副大臣よりご発言

「平成26年8月1日以降、国土交通省直轄工事において、

・元請業者及び下請代金の総額が3千万円以上の工事における一次下請業者につき、社会保険等加入業者に限定する。

・二次以下の下請業者が社会保険等未加入の場合は、建設業担当部局が加入指導等を引き続き実施する。

平成27年度以降は、競争参加有資格者名簿に登録できる企業を社会保険等加入業者に限定する方向で検討。

地方公共団体等の発注者に対しても、国土交通省の上記スキームを情報提供し、同様の取組みの実施の検討を促すとともに、積極的に社会保険等未加入対策に取り組むよう促す。」

69

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国土交通省直轄工事における社会保険等未加入対策

○ 平成26年8月1日以降に入札手続を開始する国土交通省直轄工事において、

・社会保険等未加入建設業者に対する指導監督を強化する。

・元請業者及び下請代金の総額が3千万円以上の工事における一次下請業者につき、社会保険等加入業者に限定する。(※)建築一式工事の場合は4500万円

①入札参加時に元請業者の保険加入状況を確認。

(未加入の元請業者は工事から排除)

②未加入の一次下請業者との契約を原則禁止。

③施工体制台帳等で全ての下請業者の保険加入状況を確認。

④未加入の一次下請業者と契約したことが判明した場合の

措置を実施。(元請業者への制裁金の請求等)

⑤全ての未加入業者を発注部局から建設業担当部局に通報。

⑥建設業担当部局において未加入業者(二次下請以下も

含む。)への加入指導等を引き続き実施。

元 請 業 者

一次下請業者

二次下請業者

スキーム

建設業担当部局

① 入札参加時の加入確認

②未加入業者と契約を原則禁止

③ 施工体制台帳等による加入確認

発 注 部 局

⑥ 未加入業者への 加入指導等

④ ②の違反に対する制裁金の請求等

⑤ ③における未加入業者を通報

○ 平成27年度以降は、競争参加有資格者名簿に登録できる企業を社会保険等加入建設業者に限定する。

○上記内容に付き、平成26年5月16日付けで地方整備局等宛に通知を発出。また、同日付けで、地方公共団体に対し、当該通知を参考送付し、同様の取組の検討を促した。 70

問2 どのような場合でも、元請と未加入の一次下請業者との契約が禁止されるのか。→当該未加入業者と一次下請契約を締結しなければ工事の施工が困難となる等の特別の事情が存在すると発注者が認めた場合は、発注者が指定する期間内(概ね30日間)に当該未加入業者が社会保険に加入することを条件として、例外的に認められる。

問3 元請業者にはどのようなペナルティーが課せられるのか。→・制裁金の請求(元請と未加入の一次下請業者との 終契約額の10%)

(例)受発注者間の請負額・・・1億円受注者と一次下請業者(社会保険等未加入)との請負額・・・4千万円→4千万円の10%である4百万円が制裁金の額となる。

・指名停止(「重大な契約違反」であり、2週間~4ヶ月)・工事成績評点の減点(指名停止に伴うもの)(※ただし、問2の「特別の事情」が存在する場合には、当該未加入業者が一定期間内(概ね30日間)に社会保険等に加入しない場合に限る。)

国土交通省直轄工事における社会保険等未加入対策

問1 社会保険等とは何か。→健康保険、厚生年金保険及び雇用保険を指す。

問2-2 「特別の事情」が認められるのは、具体的にどのような場合か。→特殊な技術、機器又は設備等(以下「特殊技術等」という。)を必要とする工事で、特殊技術等を有する者と下請契約を

締結しなければ契約の目的を達する事ができないことや、その下請業者でなければ目的を達する事が困難となることが明らかな場合である。

一方、以下の場合は、「特別の事情」に該当しないと考えられる。・長年の元下関係があり他の業者では施工のマネジメントが出来ない場合・発注者との契約締結前に予め下請契約を締結していた場合・他の下請業者を探す時間的余裕がなかった場合・過去に同一箇所の工事を行った際に、下請として施工していた場合

71

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問4 二次下請以下の未加入業者は、どのように取り扱われるのか。→建設業担当部局に未加入の事実が通報され、個別に加入指導が行われることとなる。

なお、発注者の契約の相手方ではないことから、制裁金の請求・指名停止は行われない。

国土交通省直轄工事における社会保険等未加入対策

問5 社会保険等の適用除外となる建設業者まで排除されてしまうのか。→個人事業主・一人親方等の社会保険等の適用除外となる建設業者は、そもそも社会保険等の加入義務がないことから、

排除されない(※詳細な要件は年金事務所等にお問い合わせください。)。

問6 建設業者としての社会保険等の加入状況を確認するのか、それとも個々の労働者の加入状況を確認するのか。

→今回の取組は、健康保険法・厚生年金保険法・雇用保険法に基づき、加入義務のある建設業者が各保険に加入していることを確認するものである。なお、個々の労働者でも各保険に加入義務がある場合には、適切に加入させる必要があることに十分留意すること。

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