ふすま同窓会百年を祝う - plala.or.jp ·...

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-1- 元号が令和に改まりましたが、会員の皆様にはお元 気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。 令和2年10月24日に行われる「ふすま同窓会百年記 念祭」まで、1年余りとなりました。 ふすま同窓会は、全国でも稀な旧制高校を母体にし た同窓会です。山形高等学校が大正9年(1920)山形 小白川の地に創設されて以来100年の節目の年となり ます。当時の校舎、講堂、学寮などは我々が入学した 昭和42年頃には現存していましたが、今は無く構内に はコンクリートのビルが所狭しと建っております。当 時の物としては、三輪田記念館と称する木造の建物の 他、学寮の傍らに花を咲かせた桜の古木が残っており ます。学寮の跡には、同窓生の手による種々の記念碑 があり、ふすま同窓会の歴史の一端を見ることができ ます。 このようにキャンパスは大きく変わり、構内を歩く 学生の姿も女子学生の多さに驚くほどです。 町の様相も変貌しましたが、遠く望む雁戸山、千歳 山、馬見ヶ崎川など周りの自然は往時の面影を残した ままです。地元の方々にお世話になり多感な時期を過 ごした、青春の地小白川を山形を訪ねてください。式 典、講演会、懇親会には、山高の先輩から現役の学生 も参加します。恩師、先輩を始め、同期、後輩など 懐かしい友と語らい、「ふすま百年」を大いに祝いま しょう。 記念事業の準備も進んでおります。募金についても、 既に何度も協力してくれている方も多くおられますが、 会員2万5千名の大多数の方々はこれからという状況 です。特に人文・理学部の同窓生の皆さんのご協力を 切にお願いします。 ふすま同窓生の力を結集した記念祭となります。青 春の時代に帰りませんか。諸兄諸姉の参加をお待ちし ています。 第 67 号 令和元年7月1日 ふすま同窓会本部 開 催 予 告 令和元年度 ふすまの日・ふすまの夕べ 日  時 令和元年10月18日(金)18:00~ 場  所 ホテルメトロポリタン山形(山形市香澄町一丁目) TEL 023-628-1111 ※例年通り各理事経由、パーティー券購入方式 山高、山大文理、人文、理学部卒業生の皆様、 多数のご参加をお待ちしています。 令和2(2020)年度 ふすま同窓会総会予告 -期日(予定)- 令和2年5月16日(土) -場   所- ホテルメトロポリタン山形 (山形市香澄町一丁目) ※題字:野村一芳会長 背景:チョウカイフスマの花 ―「伝統を紡ぎ未来に続く」― 令和2年(2020)年10月24日開催の「百年記念祭テーマ」 ふすま同窓会百年を祝う ふすま同窓会 会長  野 村 一 芳 (人文1回)

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Page 1: ふすま同窓会百年を祝う - plala.or.jp · 念祭」まで、1年余りとなりました。 ふすま同窓会は、全国でも稀な旧制高校を母体にし た同窓会です。山形高等学校が大正9年(1920)山形

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元号が令和に改まりましたが、会員の皆様にはお元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。

令和2年10月24日に行われる「ふすま同窓会百年記念祭」まで、1年余りとなりました。

ふすま同窓会は、全国でも稀な旧制高校を母体にした同窓会です。山形高等学校が大正9年(1920)山形小白川の地に創設されて以来100年の節目の年となります。当時の校舎、講堂、学寮などは我々が入学した昭和42年頃には現存していましたが、今は無く構内にはコンクリートのビルが所狭しと建っております。当時の物としては、三輪田記念館と称する木造の建物の他、学寮の傍らに花を咲かせた桜の古木が残っております。学寮の跡には、同窓生の手による種々の記念碑があり、ふすま同窓会の歴史の一端を見ることができます。

このようにキャンパスは大きく変わり、構内を歩く学生の姿も女子学生の多さに驚くほどです。

町の様相も変貌しましたが、遠く望む雁戸山、千歳山、馬見ヶ崎川など周りの自然は往時の面影を残したままです。地元の方々にお世話になり多感な時期を過ごした、青春の地小白川を山形を訪ねてください。式典、講演会、懇親会には、山高の先輩から現役の学生も参加します。恩師、先輩を始め、同期、後輩など懐かしい友と語らい、「ふすま百年」を大いに祝いましょう。

記念事業の準備も進んでおります。募金についても、既に何度も協力してくれている方も多くおられますが、会員2万5千名の大多数の方々はこれからという状況です。特に人文・理学部の同窓生の皆さんのご協力を切にお願いします。

ふすま同窓生の力を結集した記念祭となります。青春の時代に帰りませんか。諸兄諸姉の参加をお待ちしています。

第 67 号令和元年7月1日

ふすま同窓会本部

開 催 予 告令和元年度 ふすまの日・ふすまの夕べ

●日  時 令和元年10月18日(金)18:00~●場  所 ホテルメトロポリタン山形(山形市香澄町一丁目)   TEL023-628-1111

※例年通り各理事経由、パーティー券購入方式山高、山大文理、人文、理学部卒業生の皆様、

多数のご参加をお待ちしています。

令和2(2020)年度ふすま同窓会総会予告

-期日(予定)-令和2年5月16日(土)

-場  所-ホテルメトロポリタン山形(山形市香澄町一丁目)

※題字:野村一芳会長 背景:チョウカイフスマの花

―「 伝 統 を 紡 ぎ 未 来 に 続 く 」―令和2年(2020)年10月24日開催の「百年記念祭テーマ」

ふすま同窓会百年を祝うふすま同窓会 会長 野 村 一 芳(人文1回)

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1.概要 5月11日、ホテルメトロポリタン山形において令和元年度ふすま同窓会総会が開催された。各支部からは、東京ふすま会より三俣壯一会長(文理16回)、仙台支部より佐藤喜久男支部長(文理8回)と宮城洋三事務局長(文理5回)、札幌支部より藤田俊雄支部長(文理7回)と島田良広副支部長(文理15回)、北陸支部より松田博男支部長(文理18回)、関西支部より里村義征支部長(文理14回)、山形支部より奥山隆夫支部長(文理18回)が出席された。阿部慎一事務局長(人文4回)の司会により総会が開会され、野村一芳会長(人文1回)の議長のもと会議が進められた。議事に先立ち、百年記念祭の髙橋 節実行委員長(人文2回)より、実行委員会のこれまでの募金活動を含めた取組み状況、検討状況等について報告がなされた。続いて、平成30年度事業報告が渡邊恭一副会長(兼)総務部長(文理18回)より、また平成30年度決算報告が阿部事務局長よりあり、尾形孝一監事(人文1回)の監査報告の後に承認された。次に、令和元年度事業計画(案)、令和元年度予算(案)については、渡辺副会長(兼)総務部長、阿部事務局長より提案があり、いずれも案のとおり議決された。

2.平成30年度事業報告4月28日(土) 常任理事会5月12日(土) ふすま同窓会総会       (ホテルメトロポリタン山形)7月1日(土) ふすま同窓会報(第66号)発行9月15日(土) ティーデマン碑供養祭(山寺立石寺)       山形・仙台支部交流芋煮会  28日(金) ティーデマン・ふすま賞選考委員会10月19日(金) ふすまの日・ふすまの夕べ       (山形グランドホテル)  20日(土) ティーデマン・ふすま賞授賞式       ホームカミングデー、八峰祭協賛       ふすま同窓会写真展(山形大学)

10月27日(土) 第8回安達峰一郎記念世界平和弁論       大会協賛(山形大学)11月28・29日(水・木) 第46回模擬裁判支援           (山形市中央公民館)1月1日(火) ふすま通信(第8号)発行3月25日(月) 人文学部・理学部卒業祝賀会

3.令和元年度事業計画4月20日(土) 常任理事会5月11日(土) ふすま同窓会総会        (ホテルメトロポリタン山形)7月1日(日) ふすま同窓会報(第67号)発行9月     ティーデマン・ふすま賞選考委員会9月15日(日) ティーデマン碑供養祭(山寺立石寺)       山形・仙台支部交流芋煮会10月18日(金) ふすまの日・ふすまの夕べ       (ホテルメトロポリタン山形)       八峰祭協賛ふすま同窓会写真展、       ホームカミングデー11月9日(土) 第9回安達峰一郎記念世界平和弁論       大会協賛(山形大学)  29・30日(金・土) 第47回模擬裁判支援           (山形市市民会館)1月1日(水) ふすま通信(第9号)発行3月23日(月) 人文学部・理学部卒業祝賀会

4.懇親会 懇親会は阿部慎一事務局長(人文4回)の司会により幕を開け、来賓として、阿部宏慈理事・副学長、清塚邦彦人文社会科学部長、西上 勝同副学部長、大西彰正理学部長、金井塚勝彦同副学部長、樋口浩朗校友会事務局長(人文23回)、そして旧制山形高校卒でただ一人出席された篠田昭男氏(山高23回)も紹介された。阿部理事・副学長はじめ各支部長からの挨拶にも熱が入り、にぎやかな中にも、来年の百年祭に向けての熱気あふれる懇親会となった。      (K.T)

令和元年度 ふすま同窓会総会報告

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理学部部長 大西 彰正ふすま同窓会の皆様へ ~学部長就任のご挨拶と理学部の教育について~

 ふすま同窓会の皆様には、日頃より、本学部の教育・研究にご支援を賜り、心より感謝申し上げます。平成31年4月1日付けで理学部長を拝命いたしました大西です。

どうぞよろしくお願い致します。 さて、現在の理学部は、理系人材に対する社会的要請に応え、社会の変化に柔軟に対応し、新しい価値を創造することができる有為な人材を輩出するため、平成29年4月より1学科(理学科)の学部となりました。理学科の教育の大きな特徴は、「履修プログラム」に基づいて学生が自らの目指す進路に適した方法で専門科目(「コースカリキュラム」)を学ぶ仕組みを採用していることです。「履修プログラム」には次の3つがあり、プログラムごとに卒業要件を定めています。 ○スタンダードプログラム:学部4年間で科学的思考方法と課題解決能力を身に付け、社会の様々な場で活躍する人材を育成する。 ○フロンティアプログラム:学部・大学院の6年一貫教育を通じて、高度な専門性と技能を身に付け、技術開発者や研究者等として産業振興や地域社会の発展に貢献する人材を育成する。 ○サイエンスコミュニケータープログラム:幅広い理学の基礎知識と課題解決能力、科学の社会的意義を伝える能力を身に付け、理科・数学の実践的な教育技能を有する人材を育成する。

 すべての学生が、1年次の教養科目や理学全般にわたる基礎科目、キャリア教育科目等の学びを通してしっかりと自分の目指す進路を考え、2年次からそれぞれの進路に適した「履修プログラム」のもとで「コースカリキュラム」(数学、物理学、化学、生物学、地球科学、データサイエンスの各分野が体系的に学べるよう編成された専門分野別の授業科目群のこと)を学びます。本学部は定員を定めない「コースカリキュラム制」を採用し、高い専門性と現代社会が要請する分野横断型の専門教育に対応しています。 このように現在の理学部は、「履修プログラム」と「コースカリキュラム」を組み合わせた、他大学等にはない特徴的な教育システムの下で、社会の発展に貢献できる人材の育成を行っています。この機会にぜひ知っていただけたら幸いです。 最後になりますが、ふすま同窓会の益々のご発展を祈念申し上げます。

略 暦平成6年9月 山形大学理学部助手平成11年11月 山形大学理学部助教授平成19年4月 山形大学理学部准教授平成24年10月 山形大学理学部教授平成25年4月 山形大学理学部副学部長

本年3月、ふすま同窓会の支援により人文社会科学部に語学研修などに利用することを目的として、Fsuma Language Lounge(ふすまラウンジ)が人文学部1号館1階に設けられました。机の脚にはキャスターがついており、移動して、グループ討議やミーテングなどの利用に適しています。

使用初めは、5月20日(月)午後4時30分よりミャンマー研修報告会がふすまラウンジを会場において実施されました。

報告会には野村会長、阿部事務局長と私の3名が参加しました。

ミャンマーへの研修は、平成31年2月26日から3月9日ま

での2週間実施されました。語学研修とは異なり体験型の異文化交流を主たる活動として実施され、参加学生は11名、内4名は昨年に続いての参加とのことです。ミャンマーの民族紛争、カチン州の教育と提携校カチン・スクールなどについての報告がありました。海外に行くというこのは、友達に会いに行く感覚で行くことができたという感想もありました。

今回は報告会ということで、机などを移動して使用することはありませんでしたが、ふすまラウンジが、多くの学生の学ぶ場として、活用されることを祈念いたします。                (H.O)

Fusuma Language Lounge(ふすま L.L.)

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 百年記念祭を来年に控え、元号が変わってから初めての支部長会議が5月10日(金)午後に開かれました。 翌日、開催予定の同窓会総会が実り多いものになる様、主に百年記念祭の進捗状況や課題等についての報告をもとに、熱心な討議が行われました。 各地区からの出席者は、北は札幌支部長の藤田俊雄氏(文理7回)、副支部長の島田良広氏(文理15回)、仙台からは佐藤喜久男支部長(文理8回)、および重鎮の宮城洋三事務局長(文理5回)。東京支部長の三俣壯一氏(文理16回)、北陸支部長の松田博男氏(文理18回)、関西支部長の里村義征氏(文理14回)。山形支部からは奥山隆夫支部長(文理18回)です。 本部からは野村一芳会長(人文1回)をはじめ、副会長5名、百年記念祭実行委員長の髙橋 節氏(人文2回)と、阿部事務局長(人文4回)など3名を加え会議全体では総勢18名でした。 会議は野村会長の挨拶に始まり、髙橋実行委員長から百年記念祭の準備状況ついて説明がありました。

 内容は、①実行委員会組織の拡充と開催について②各組織の主な検討状況について ③その他の記念祭に関連した事業の検討について ④事業計画案及び事業予算案について ⑤募金状況及び活動について等、順次説明があり、実質的な討議に入りました。 会長からは「寄付金について、今後、個人・企業等をターゲットに募って行きたい。それに伴い直近(5年間)の卒業生の就職先を調査していること。公務員で同じ職場に同窓生が5人ぐらい居るとグループを作りやすいが、民間では必ずしもそうでないこと」などの話がありました。 次いで関西の里村会長からは、「70年頃とは社会情勢がまるきり違っている。企業は昔と違って金は出さない等、現実を見つめて予算額(事業)の縮小を考えておいた方が良いのではないか。」との提案があった。 次に各氏からは、「これまでの醵金リストは額を主にしているが、学年単位で載せることにしたらどう

か。」「全員分の名前を出し、学年単位で比べられるようなものも良いと思う。」「名簿は、金額抜きの名前だけでも良いのではないか。」「複数回を出している人は約1割くらいか。」「同期の動向は気になるものだ」という意見が次々と出ました。

 事業部からは「日程、東京、関西、札幌からそれぞれアクセスを考えている。各支部からの出し物はあるかどうか、皆さんの出番を作るので、申し出て欲しい。」 「記念品にも要望を寄せて欲しい。」「懇親会で寮歌コーナーを設けて欲しいとの要望があるが、寮歌祭の開催については、東京、宮城を中心に検討したい。」 宮城氏は「寮歌祭に若い人をいかに呼び込むか、やるなら古式に則ってやらねばならぬ。」と述べた。 札幌支部からは「パークゴルフ参加を各支部にも呼び掛けたい。既に今回、白鷹町に寄って下見をして来ている。札幌メンバーだけでもする気持ちでいる」由の見解がありました。 その他、「講演会も一般市民を巻き込むなら、色々と内容を工夫せよ。」「真打に昇進した宝井琴柑さんの用い方も考えてはどうか」などの意見が出て、事務局でも検討していくことにしました。

 会議終了後、場所を移して懇親会を設け、鈴井・長沼両顧問と大沼書記にも加わって頂き、来年に迫った百年記念祭を成功に導くため、各支部長と本部実行委員たちが忌憚のない意見を交換しました。

(H.M)

令和元年度 第一回支部長会議

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 平成31年1月26日(土)に、恒例の札幌ふすま会新年会がすみれホテルにおいて開催されました。 今回の新年会には米沢工業会(工学)から3名、鶴窓会(農学)から4名、教育学部同窓会から7名、ふすま会から20名が参加し、更に大学から1名参加の総勢35名で、山形大学の合同同窓会として賑やかに開催されました。 平成8年にも(3年続いた)今回と同じような同窓会が実施されており実に23年ぶりに合同同窓会として復活開催となりました。出席者全員で記念撮影を行った後、ふすま会藤田会長の挨拶があり、次いで米沢工業会の杉本支部長のご挨拶、教育学部同窓会札幌支部の越智昭子(S25師範)副支部長の音頭で乾杯し、懇談に入りました。 今回は、校友会から大沼事務局長が初めてご参加、

「校友会の概要、山形大学や地域教育文化学部(旧教育学部)の概況等」について、沢山のお話を頂きました。その後は山形のことや学生時代のこと、趣味、健康のことなどテーブルごとに旧交を温め、和気あいあいの中で楽しい懇談のひと時を過ごしました。次いで、星 寿次(特音)さんのリードで出席者全員によ

る山形県民の歌、山形大学学生歌「みどり樹に」(昭和33年制定)を斉唱、引き続き斎藤副会長の音頭で大正12年全寮寮歌「鳴呼乾坤の」を声高らかに歌えあげました。 新年会の締めは鶴窓会の磯部代議員のご挨拶、そして斎藤圭造副会長からは「山形大学の卒業生は固い絆で結ばれている。今回のような合同での同窓会はとても意義深い。これからもぜひ継続したいのでよろしくお願いしたい。」との閉会の挨拶があり、大きな拍手のうちにめでたくお開きとなりました。

 幹事長 中本利明(文理16回)

支部だより

北の国から札幌支部

教育学部同窓会札幌支部越後副支部長

米沢工業界杉本支部長

大沼事務局長

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支部だより

 ふすま同窓会は、来年、100年の佳節を迎える。その長い歴史は、人生百年時代と言われる生涯と重ね合わせると、意義深い節目である。 100年記念祭に向けての支部活動を通した広報や、啓豪の経過(結果)を見ると、 ①盛り上がりに欠ける。 ②寄付などの直接参加の動きが弱い。等がある。過去の5年毎の周年祭の時と比較しても、低調の感が否めない。 連綿と続く同窓会の歴史を築いて来たのは、我々自身である。それぞれの人生の基盤となった青春時代を等しく山形の地で、勉学に、人格形成に、友情の醸成に励んだ月日は、(我人となり)の原点とも云える。 この機会に山形に思いを馳せ、この地を訪ねることは、人生の活性剤にもなると思う。 低調の理由の一つに、未だ一年も時間がある、その時が来れば盛り上がる。との見方があるかもしれない。いまから活動の輪を広げて全員で祝う100年祭にしたいと思いつつ、留意点もあるかと思考する。 ①同窓会の活性化を担ってきた(と見る)学寮(卒)の先輩、寮歌を歌って絆を深めあった先輩方々は、等しく高齢となり、支援・協力の気持ちとは裏腹に、参加困難を訴える向きが殆どである。支部活動においても同様の状態にあること。 ②若年層(現役時代)の方々に支援・協力を求めるには、時間と継続の努力が必要であること。 ③一方で、多くの世代に(同窓会離れ)の傾向がみられること(個人の見解)が、時代の趨勢としても残念なことであること。 しかし、翻って、山形の地を心の古里とし、100年の歴史を紡いできた組織は健在であり、互いの絆は強く結ばれていることも事実である。 全員で慶びを分かち合い、「伝統を紡ぎ、未来に続く」100年記念祭に向けて、一人ひとりが立ち上がり、行動することにしましょう。 いま、後輩達が学ぶキャンパスは元気であり、法人化後の大学運営の企業的成果も良好と聞く。100年記念祭は同窓会の慶事で終わることなく、学府山大の歴史に大きな足跡を刻む史実でもある。 記念祭実行委員会の準備活動に感謝しつつ、次の世代を担う後輩のためにも、新たな次の100年の良いスタートとなるよう、記念祭企画の成功を祈るところである。

副会長兼事務局長 宮城洋三(文理5回)

 このたびの談話会では、ふすま同窓会顧問玉手英利氏(小白川キャンパス長、学術研究院教授、理学部長)から国立大学が独立行政法人化(平成16年)され、6年単位の第1期中期目標・中期計画が開始以来、今日までの状況や将来への課題を中心に講話を頂きました。1 法人化で変わったこと ①学長・法人本部の役割 ②教授会の役割 ③教育研究評議会の役割 ④学内予算配分の流動化 ⑤学生中心の大学づくり ⑥研究レベルの向上と外部資金の確保 ⑦事務組織の改変 現在、第3期中期目標・中期計画(平成28年)の実践途上であり、今後も大学改革は継続される。2 これからの山形大学 令和2年(2020年)4月 ①学長・大学執行部が新体制に

②人文社会科学部と理学部については、懸案事項の対応策がまとまり、「完成年度」に

③大学院の大幅な改組(予定)に伴う教員の資格審査の導入

 などを想定している。 令和4年(2022年)4月 第4期中期目標・中期計画の初年度に当たるが、この6年間における具体的な改革案は示されていない。ただし、18歳未満人口の激減への対応は避けて通れない大きな要素と思われた。 因みに文科省の資源配分は「成果を中心とする実績状況に基づく配分」とされており、主な項目としては ◦会計マネジメント改革の推進 ◦教員一人当たり外部資金獲得実績 ◦若手研究者比率 ◦運営費交付金等コストあたりトップ10%論文数(試行) ◦人事給与・施設マネジメント改革の推進などが揚げられ、加えて傾斜配分の考えがあることにも言及している。  このような中で、母校のさらなる飛躍に向けての改革には、「ふすま同窓会」としても効果的な支援策を検討すべき時が遠くないことを知り得る機会となった。 講話会終了後、聴講生29名が玉手先生を囲んで恒例の「恵方巻を食う会」を催し、和やかに歓談の後、散会となった。

   支部長 奥山隆夫(文理18回)

法人化後の山形大学-現在・未来(平成30年度第3回談話会より)

100年記念祭に想う山形支部仙台支部

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支部だより

1.令和元年度「東京ふすま会」総会開催 令和改元初の総会は恒例の学士会館を会場に、5月18日(土)11時30分から開催された。 参加者は高校7名・大学27名・来賓2名の36名であった。本部からは野村一芳ふすま同窓会会長、校友会からは新任の樋口浩朗事務局長の参列を頂いた。 山形高校の参加者数は昨年を上回ったが、大学の参加者、特に若手が伸びない情況は、新たな対策が必要と痛感する。 総会は物故者の黙祷から始まり、慣例により議長に三俣壯一会長を選任し、平成30年度事業実施報告、収支報告及び令和元年度の事業計画(案)、収支予算(案)の説明審議があり満場一致で承認された。 第2部の記念講演は文理(18回法律)高垣直澄氏に「歴史の陰に租税あり」(前九年後三年合戦の時代背景)という演題で、高垣氏の著書を基にお話し頂いた。 講演内容は「乾坤」144号8月1日発行、記念講演〈要旨〉に掲載。 13時からは事務局長笹谷仁則の司会で第3部の懇親会となった。  先ず三俣会長の挨拶、来賓の野村会長、樋口事務局長の挨拶があり、副会長森参治氏(高28回理) の乾杯の発声で懇談となった。 参加者最長老の常連上田清基氏(山高21回理乙)(99歳)の欠席は残念であったが、今回の最年長は久し振りの五十嵐力氏(山高27文甲)のお元気な姿であった。 終始和やかな雰囲気で会が進み、締めは恒例の寮歌『嗚呼乾坤の』は新田孝二氏(山高29文乙)、学生歌『みどり樹に』は吉田良吉氏(文理6回経済)、卒業生寄贈寮歌『ひかり北地に』は吉野重彦氏(山高29回文乙)のリードで全員で高唱し、総会初参加の長谷川憲司氏(理4回生物)の閉会の辞でお開きとなった。

【令和元年主な行事】 ・東京ふすま会総会  5月18日(土)             学士会館 ・第23回山大の集い  9月21日(土)            山大東京サテライト ・第10回懇親芋煮会  10月26日(土)            若洲公園キャンプ場 ・新年賀詞交歓会・第22回ふすま寮歌祭             1月18日(土) 教育会館 *会報『乾坤』発行 (8月1日・12月1日・3月31日)

2,宝井琴柑さんのご寄付ご協力の御礼 宝井琴柑さん(人文34回・本名綿貫麦)の真打ち昇進にあたり山形大学有志一同で後ろ幕、幟を寄贈する趣旨の寄付募集をさせていただきましたが、5月末日で締め切らせて頂きました。山形大学教職員、各学部同窓会の皆様からも絶大なご支援を頂きまして、お陰

さまで目標の30万円を大きく超え70万円が集まりました。大変ありがとうございます。 琴柑さんは大変感謝、感激して居られました。改めてご寄付を頂いた皆様には琴柑さんからお礼の書状がありますので、楽しみにお待ちください。

HP:http://www.tkyfusumakai.jpも是非ご覧下さい。〈お問合せ・連絡先〉  TEL&FAX:03-5378-5005  Eメール:[email protected]

         事務局長 笹谷仁則(人文1回)

東京ふすま会の活動報告東京ふすま会

総会集合写真 高唱風景

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支部だより

 支部総会兼新年会は平成31年1月27日(日)例年通り大阪・神仙閣に於いて開催、参加者は総勢6名、同窓会本部阿部事務局長、校友会黒沼事務局次長、米沢工業会吉田支部長に来賓として参加頂きました。関西支部参加者は藤原昇(文理11回)、里村(文理14回)、工藤康弘(人文9回)の3名。 今年の支部総会の議事要旨は下記のとおり。

◆第一 決議事項:①後輩である現役学生2名を2020年1月支部総会兼新年会に招待する。②予算は交通費、2日間宿泊費、新年会費、総計10万円程度。③目的は2020年10月24日山形で開催の百年記念祭

 テーマ「伝統を紡ぎ未来に続く」を関西支部でも     実現する一環として。◆第二 会員動向:①昨年まで参加されていた会員

の多くが、体調を理由として不参加に。②ご逝去会員、案内不着・転居先不明会員、高齢を理由とした退会会員が例年になく大幅増加。これらは長年支部年会費で財政を支えてくれた会員の減少、財政不安要因であります。③本部に調査依頼した2018年3月卒業生中名簿上、関西支部在住者1名。新規就労者、転入者不明。◆第三 関西支部活性化策について:①昨年の総会でも議論した「大学卒業生本位の運営」他を継続実施。②山形から離れた地理的な事情から、引き続き米沢工業会、鶴窓会関西支部との連携強化、共同行事実施。③関西支部会員の皆様には後記。④本部にも引き続き遠隔地支部の支援を依頼し続けて参ります。

 令和元年5月11日山形での本部総会でも報告致しましたが、関西支部は危機状態にあります。財政こそある程度立て直しましたが、活動を継続し

ていくための後継者問題です。 皆様のお親しい方にふすま同窓会関西支部該当者がおられればご本人と合わせて里村に連絡いただければ幸いです。私の連絡先は TEL(0742)41-9286、E-mail“[email protected]”です。個人情報保護法の大切さや遵守義務は勿論承知しているつもりです。 ふすま同窓会関西支部の実情は、山形からの遠隔地支部の典型です。乞う!本部ホームページの「支部コーナー」参照

支部長 里村義征(文理14回)

 ふすま会北陸支部の懇親会が、同窓会本部から安彦副会長の臨席のもと、平成30年11月24日に開催され、私は久しぶりに参加しました。 同窓会本部からの情報や各人の情報を共有し、楽しい時間を過ごしました。その際、北陸支部長の阿部隆氏※注1(文理16回、今回欠席)から、同窓会会報への寄稿を依頼されました。テーマは木彫りの里・井波彫刻(富山県)についてとの要請がありましたので取材を兼ね、令和の初めに、井波町を訪れました。私も井波町から隣の町に転居して40年ほど経っておりますので、もう一度、目で見て確かめることにしました。 町にはいると昔と変わらない風景に懐かしさがこみあげてきました。 町の通りにある両側の工房からは木にノミを打つ音が聞こえてきました。見学ができると言うことで工房に入らせていただきましたが、職人さんが一心不乱になって欄間の制作に取り掛かっておりました。荒彫から仕上彫までに200本以上の彫刻刀を駆使するというもので、井波彫刻に魅せられ、全国各地から入門する若者が集まり親方と起居を共にし、その技を習得するそうです。「木と向き合うことは自分自身と向き合う」そんな精神が連綿と受け継がれその高度な技術は、日展をはじめ各種の地方展に入選する多くの作家を輩出していることはうなずけます。工房をあとにし、さらに坂の街を歩いていくと行き止まりになり、正面に大きな古刹がありました。正式名は浄土真宗大谷派井波別院瑞泉寺という名称です。パンフレットの一部を抜粋すると次のように記載されておりました。 「18世 紀、 宝歴の大火で焼失した瑞泉寺の堂塔再建にあたり、その彫刻を託されたのは京都本願寺の前川三四郎。そのもとで技を学んだのは井 波 拝 領 地 大工達であり、それが、井波彫刻の起源とされている。 その技術は、ケヤキ、桐、楠等を材料として欄間、衝立、パネル、天神様、獅子頭に代表される置物等に生かされている。※注1 現支部長は松田博男氏(文理18回)です

蓮井信吉(文理16回)

西の国から関西支部

木彫りの里・井波町(富山県)の紹介北陸支部

富山県井波町 瑞泉寺

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小白川キャ ンパスの未来

函館支部の2会員より

小白川キャンパス長 玉 手 英 利

平成時代に小白川キャンパスは大きく変わりました。なかでも、人文学部は人文社会科学部となり、理学部は1学科化されるという、昭和42年の文理学部改組以来の大きな変革がありました。令和の新時代に小白川キャンパスはどうなるのでしょうか?

地方国立大学は、現在、多くの課題に直面しています。国から交付される大学運営資金のうち教育・研究に関わる基盤的経費は毎年、削減されており、大学の財務はますます外部資金に依存するようになってきました。都市への人口集中にともない、地方大学では志願者を確保するために大きな努力が必要となっています。産業振興の社会的装置として大学に様々な補助金事業が投下されるようになりましたが、それらを維持するためのコストの増加は、教育機関としての大学の本来的機能に影響を及ぼしています。

このような課題を解決する方策の一つとして、小白川キャンパスでは、各学部の特色を活かして、地域社会に対する各種のサービス機能を拡張することを計画しています。小白川では、社会人の学び直しや生涯学習、児童・生徒を対象とした教育事業、外国人を対象とした日本

語教育など、文系・理系の両面での多様な教育サービスを行い、豊富な教育資源が蓄積されています。博物館、図書館、文化ホール、運動場など、地域の人々が利用可能な施設・設備がありますが、今後はさらに建物の改修などで、企業、NPO、同窓会等、山形大学と連携した外部組織が利用する施設・設備を新たに整備することも必要だと考えています。このような教育資産や施設・設備を積極的に活用して、令和時代の小白川キャンパスは学士・大学院の学生だけでなく様々な世代、職業、国籍の人々を対象とした教育を行う「学校」として発展することにより、その存在基盤が一層強固になると考えています。

「我々は学業を捨てるべきではない。我々が学ぶこと、学びうる機会を最後まで守り通すこと、これが我々に課された責務である。」 これは、仲間が学業半ばで学徒出陣するなかで、旧制山形高等学校の学生の一人が述べた言葉です。令和がどのような時代になろうとも、学ぼうとする学生がいて、教え続けようとする教師がいる限り、小白川キャンパスは無くならないと私は信じています。

特別寄稿①

特別寄稿②

同級会旅行~函館・大沼~ 平成29年9月、昭和41年文理学部文科を卒業した同級生18名がJR函館駅に集合した。昭和56年から始まった同級会旅行は前年までに14回を重ね、15回目は北海道新幹線の開通を機会に函館旅行が企画され、全国各地から参加した皆さんを我が故郷に迎えることになった。不吉な予感が当たり、函館の案内を頼まれた。居住者の義務とはいえ、私の知識量では2泊3日の時間は適当にごまかすにしては長すぎる。 幸い、当地では「はこだて検定」という、言わば函館博士を認定する制度があるので、そのテキストを入手、退職後最大のエネルギーを注いでカンペを作った。 初日から小雨の天気が続き、地元として申し訳ない気持ち。せめてガイドで何とか楽しんでもらおうとカンペをフル回転し、函館出身の大先輩である亀井勝一郎の実家や山形のさくらんぼ栽培の最初の苗木は函館近郊からのものであることなど、函館と山形をつなぐ逸話も紹介でき、何とか喜んでもらえたようだ。 やっと晴れた3日目の午前。大沼の湖上クルーズでコーヒータイム。爽やかな秋風に癒されながら皆さんの最高の笑顔を見て、私の心もすっかり晴れあがった。

佐藤弘明(文理14回英文)

時の流れ 1年後の2020年東京オリンピックが開催されます。私が学生生活を送っていた1964(S39)年に、アジア地域で初めての東京オリンピックが10月10日から24日間開催されたことを思い出しました。 当時、私は山岳部に所属し山登りにのめりこんでいました。山岳部の「たまり」だった山形大正門前近くの伊藤八百屋で、東京オリンピックの実況放送を白黒テレビで仲間と見たものでした。東洋の魔女と呼ばれた女子バレー、はだしのマラソンランナー・アベベや体操のチャスラフスカなどが記憶に残っています。 東京オリンピックは日本の高度経済成長を促進し、テレビの普及、東海道新幹線など現在に残る数多くの変化をもたらしました。そして、私が社会に出る時代は、人口・経済など右肩上がりの時代背景でしたので最近の状況に比べると、多々恵まれた面があったように感じています。 山形大山岳部は、コーボルト会(山岳部OB会)として今も継続して活動しています。ふすま同窓会函館支部の集まりは、2015年に9名程度で開催されました。学生時代の様々の絆は人生の中で今も脈々と生きていることを感じています。何よりも、平和で大災害に遭遇せず76才の人生を過ごせた幸を感ずる今日この頃です。

中野守成(文理14回物理)

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 平成30年度の「ふすまの日・ふすまの夕べ」は、平成30年10月19日(金)に、山形市七日町の山形グランドホテルにおいて、多数の同窓生・関係者の出席のもと開催されました。 午後6時、星孝浩幹事(人文16回卒)の挨拶で開会し、はじめに、お亡くなりになられた恩師及び会員の方々の御冥福を祈り、黙祷を捧げました。 野村一芳同窓会会長、奥山隆夫同窓会山形支部長の挨拶の後、山形大学の阿部宏慈副学長、清塚邦彦人文社会科学部長、玉手英利理学部長から、大学の近況なども含めて御祝辞を賜り、続いて、大沼一男校友会事務局長から御祝辞を頂戴しました。

 その後、お忙しい中御出席いただきました西上勝人文社会科学部副部長、脇克志理学部副学部長、鈴井正孝ふすま同窓会顧問、長沼龍平ふすま同窓会顧問をはじめ、ふすま会仙台支部、ふすま会東京支部、ふすま会札幌支部の来賓の方々の紹介が行われました。 続いて、鈴井正孝先輩(文理1回卒)の音頭で声高らかに乾杯を行い、懇談に入りました。 会場が盛り上がり始めたころ、ふすま同窓会百年記念祭の髙橋節実行委員長、佐藤喜久男仙台ふすま会会長、三俣壯一東京ふすま会会長、斎藤圭造札幌ふすま会副会長から挨拶をいただきました。

 時間が経つにつれ、会場内では、久しぶりに全国から集まった同級生や先輩・後輩が時代や学部を超えて親睦を深める様子が見られ、懇談会は大いに盛り上がりました。 やがて、会も終盤となり、文理5回卒業の宮城洋三先輩の先導により、山高の全寮々歌「嗚呼乾坤の」及び山形大学学生歌「みどり樹に」を出席者全員で力強く斉唱しました。 最後に、平成31年度の幹事となる人文学部、理学部18回及び29回卒業を代表して、人文18回卒業の長岡篤志次期幹事の挨拶により、一同、来年度の再開を誓い合うとともに、出席者の中で最年少であった人文41回卒業の田宮夏樹さんの音頭で声高らかに万歳三唱を行い、会を締めくくりました。 当日は、お互いの近況や学生時代の思い出話に花を咲かせ、同じ学び舎で青春時代を過ごした仲間として、年代を超えて同窓の絆を深めることができました。 私自身は所要のため急遽「ふすまの日・ふすまの夕べ」を欠席させていただくことになってしいましたが、平成31年度におきましても、「ふすまの日・ふすまの夕べ」の益々の御盛会を祈念申し上げますとともに、本会の開催にあたりまして、御多忙の中、多大なる御協力をいただきました皆様方に、この場をお借りして厚く御礼を申し上げ、報告とさせていただきます。

当番幹事代表 我妻 悟(人文17回)

阿部副学長の祝辞

懇親会風景

鈴井顧問の乾杯

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 令和という新しい時代を迎えた今年度。私が勤務しております山形県立東桜学館中学校・高等学校は、開校以来4年目の春を迎えました。このたび、「ふすま同窓会報」に寄稿させて頂く機会を頂戴できましたことに感謝申し上げ、折角の機会ですので、東桜学館の特色などをご紹介させていただくとともに、この3年間、校長という立場で新しい学校づくりに携わらせていただいた中で感じていることなどを綴らせていただきたいと思います。◇生徒諸君の気概とともに 平成28年(2016年)4月、山形県内初の併設型中高一貫教育校として東根市に開校した東桜学館は、中学校1学年と高等学校1~3学年の4学年でスタートし、昨年度初めて全学年が揃いました。開校当初は、学校の体制づくりに加えて、学校視察への対応やSSH事業の申請準備など多忙を極め、新しい学校を創り上げていくことは予想に違わず簡単なことではありませんでした。しかし、「自分たちが東桜学館の歴史を創る!」という生徒諸君の気概は私の予想を越えるものであり、彼らの成長をたいへんうれしくまた頼もしく感じるとともに、教員生活の貴重な財産をいただいた3年間でもありました。◇東桜学館の特色①~SSH事業、探究活動など~ 東桜学館では、海外研修等を取り入れた国際理解教育、全教室に設置されたプロジェクターや数多くのタブレット端末を駆使した協調学習による先進的な授業など、生徒の成長を促すべく、チャレンジの機会を数多く設定した様々な特色ある教育活動が展開されています。中でも文部科学省から指定を受けておりますスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業については、中核をなす課題研究「未来創造プロジェクト」をはじめとし、年間一千万円の予算をもとに様々な事業に取り組んでおります。AI、ビックデータ解析等の先端技術が飛躍的な進展を遂げているいま、これからの変化の激しい時代を担う子どもたちには「自ら問いを見つけ出す力」「他者と協働しながら新しい価値を創造する力」が求められています。東桜学館では、中高6年間を通じてグループや個人で探究活動に取り組み、校内外で研究の成果を発表する機会を設けるなど、これからの時代に必要な“21世紀型能力”を育成しています。

◇東桜学館の特色②~キャリア教育~ 東桜学館では、キャリア教育に十分な時間をかける

ことができる“時間的、 精 神 的 な ゆ とり”が中高一貫教育校の大きな魅力の一つと捉え、人としての在り方や生き方、また、社会でどのよ

うに自己実現していくのかを考える時間を大切にしています。例えば、先人の生き方を学び、それを自分たちなりのストーリーとしてシナリオをつくってプレゼンテーションしたり、実在の企業から出されたミッションの答えを自分たちならではの視点で探究しプレゼンテーションしたりするなど、様々な取組へのチャレンジを生徒のキャリアプランニングの意識高揚に繋げています。◇この春はじめての中学校卒業式 今年の3月、東桜学館中学校初めての卒業式が行われました。式典後には、卒業生だけで合唱を披露してくれました。中学校生活3年間の思いのすべてを込めたその合唱は、私の涙腺を完全に決壊させてくれました。と同時に、子どもたちの輝かしい未来が見えてくるような気がしました。 今年度、東桜学館は4年目の挑戦に挑んでいます。これまでと同様、桜をモチーフにした校章のように、生徒一人一人の花びらが、希望ある未来に向かって大きく咲き誇るよう、そして、新しい学校をつくることにやりがいを感じながら、次代を担うリーダーの育成を目指し、今後とも先生方、生徒諸君と共に邁進してまいります。

やまがたの四季

東桜学館開校4年目の春を迎えて官     宏(理学 16回)

最新の ICT 環境を有する施設設備

校 章 マスコットキャラクター「サクラッキー」

「未来創造プロジェクト」成果発表会

卒業式での合唱

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理学部物質生命化学科4年 山口 芽衣 人文学部法政政策学科4年 山本 有紗大学生活とふすま同窓会 校友会での活動を通して

 私は地元である山形県で高校教員になることを目指しています。そのために、大学在学中から山形県の児童生徒と関わる機会を持つこと、化学の専門知識を身につけることを目標に入学しました。高校

生の頃得意だった化学も大学では難易度が上がりとても苦労しましたが、高校まで単に暗記していたものや簡易化されていたものの本質を学ぶことができたと感じています。また、SCITAセンター学生スタッフとして活動することで子どもたちと関わる機会を持つこともできました。 最近「理科離れ」という単語をよく耳にしますが、活動をおこなう中で楽しそうに実験をしたり興味深そうに原理説明を聞いてくれたりする子どもが多く、伝え方や見せ方を変えることでもっと理科のおもしろさや必要性を伝えられるのではないかと感じました。活動を通して学んだことを生かして、化学の魅力を伝えられる教員を目指したいと思います。 「ふすま同窓会」について、私は入学当初「なぜ『襖』なのだろう?」と思っていましたが、後に白い花を咲かせるチョウカイフスマが由来であることを知り素敵に感じました。同窓会は年配の方が参加するものというイメージが強く、自分にはあまり関係ないと思っている部分もありましたが、校友会学生幹事として活動するうちに、芋煮会の開催や、山形を離れて新生活を始める卒業生の支援など、若者の参加を増やすため同窓会がたくさんの努力をしていることを知りました。 しかし、現役学生のほとんどは関わりがないために同窓会の事をあまり知らなかったり、年配の方が参加するものというイメージを持っていたりするため、卒業後も同窓会に関わるのが難しいというのが現状ではないかと感じます。今後は同窓会と現役学生の接点を多くつくり、卒業後も自然と馴染めるようにすることで若者の同窓会への参加が増えることを期待したいです。来年「ふすま同窓会」は百周年を迎えます。私も学生会議のメンバーとして百年記念祭が世代を超えて楽しめるものになるよう協力するとともに、卒業後は友人を誘って積極的に同窓会に参加しようと思います。 拙文ながら本コーナーの記念すべき第一回に掲載していただいたことをふすま同窓会広報部の皆様に感謝申し上げます。

 山形大学に入学して、とうとう4年目となりました。大学内で新入生の姿を目にすると、自分が1年生の頃、新しい生活に期待や不安を抱いて過ごしていたことが思い出され、非常に懐かしく思います。

これまでの大学生活を振り返ると、サークル活動やゼミの活動等、様々な経験を通して自分を成長させることができたと感じています。 私は、大学2年生の時から人文学部の代表として、校友会の学生幹事を務めています。校友会とは、山形大学の学生の活動を支援している団体です。しかし学生からの認知度が低いことから、校友会のPR活動を学生の視点を取り入れて行っていこうという目的で、学生幹事の活動が始まりました。学生幹事の活動が初の試みだったこともあり、初めは何をすべきか戸惑うこともありましたが、職員さんたちが気さくな方々で話しやすい雰囲気を作ってくれたこともあり、会議では積極的に意見を出すことができました。私はSNS(Twitter)を活用したPR活動を担当し、まずはTwitterのアカウントを開設しました。しかし、アカウントを作るだけではフォロワーが伸びないため、リツイートしてくれた人の中から抽選で学食券をプレゼントするという企画を行いました。このような試みの結果、フォロワーを増やすことに無事成功しました。2年目の活動(大学3年次)では、八峰祭の出店にも初挑戦しました。校友会では芋煮の販売を行い、有り難いことに予想以上に早く完売させることができました。 まだ始まって2年ではありますが、学生幹事の活動を通して、校友会の存在を徐々に広めることができていると感じています。私はゼロから何かを作ったり始めたりするという経験は初めてであったため、学生幹事の活動は非常に良い経験となりました。今年も学生幹事を務めることになったので、最後の年ということもあり、精一杯できることをやろうと思っています。 最後に、学生幹事の活動をきっかけに、ふすま同窓会の方たちと交流する機会を作ることができました。来年、百年記念祭が開催されますが、幅広い世代間での交流を通してOB・OGの方も学生も楽しむことができるような、そんな記念祭になればいいと思っています。私も会員として参加できることを楽しみにしています。

新設学生コーナー

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 百年記念祭の準備に着手してから2年余、「募金趣意書」を会員の皆様あてにお送りし協力要請を行ってから1年半ほど経過しました。いよいよあと1年強で本番実施を迎える時期となり、実行委員会の議論にも熱が入ってきています。 最近の入試状況を見ると、ふすま同窓会員は、毎年新入生500人程度が学生会員として加わることから増加傾向が続き、25,000人を超える規模まで成長いたしました。それだけに、旧制高等学校から新制大学まで数えて100年という歴史を背景に、「世代を超えた会員の繋がり」を確保するための工夫が必要な時代になってきたと感じています。即ち、5年に一度の記念祭開催でこの意識を繋いで行くことが大切になってきていると思います。 百年記念祭の準備は、過去の反省等を踏まえ、なるべく早めの準備を進め、会員の皆様に広く周知することにより、ご理解いただくことが肝要と判断し作業をスタートしました。しかし、これまでの募金の確保状況などを勘案してみると、未だ記念祭の開催意義や検討している事業構想を的確に伝達できていないのではないかと感じています。 こうした点を踏まえ、年に一度の同窓会報発行に併せ、「特集号」を編成し、これまでに実行委員会等で重ねてきた議論を集約し、皆さんにお届けすることといたしました。 事業細部については、今後の議論を待たなければならないところもありますが、内容等をご理解のうえご支援賜りますよう、重ねてお願いいたします。

開催テーマ「伝統を紡ぎ未来に続く」

 ふすま同窓会は、旧制高校及び新制大学の卒業生と現役学生とが強い絆で一本化された全国唯一の同窓会組織です。これからもこのスタイルを継続し、活動を展開していくために、この連携のもとで、全国各地で同窓生の交流を進めるほか、現役学生への支援(*)を通して、大学・学部と密接に連携した取組みを進めていきます。(*)平成30年度の支援例 ・短期海外留学支援 ・学習環境整備支援 ・学生活動(模擬裁判、大学祭など)支援

参加者募集を開始します!!~記念祝賀会参加費~

      ・会 員   10,000円      ・同伴者    7,000円

 これまでの記念祭では、募集開始の取扱いを開催年に行っていましたが、次のような考え方で今回は早めに行うことといたしました。・計画的な参加の醸成 同じ卒業年次や部活の仲間等と誘い合わせて参加を計画したり、会員間での自主的な取組み(クラス会など)の設定を支援します。・実行委員会による参加の輪づくり支援 実行委員会としても、単に参加者を取りまとめるだけではなく、参加者報告の状況を見ながら、同窓会理事(164名)等と連携し、同年次会員等への呼びかけを行います。・宿泊等斡旋の基礎資料作成 別途、宿泊等を必要とする会員に提供するための基礎資料を作成します。

 「参加希望者」は、会報に同封しました「払込取扱票」(募金関係)の「通信欄」に必要事項をチェック又は記載のうえ、所要額をご送金願います。

 併せて、参加者に関する次の情報を予めいただき、今後のサービス提供につなげて行きたいと考えています。 「宿泊希望者」及び「観光希望者」は、同取扱票の該当欄に を入れてください。希望者には、明年4月頃に、改めて、ご案内を差しあげます。

百年記念祭に更なるご支援を !!~ 参加者募集を開始 ~

百年記念祭実行委員会 委員長 髙 橋   節

ミャンマー研修報告会

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◇ 初代鍋太郎 ◇

 昨年は、三代目鍋太郎(直径6.5mの大鍋、日本一の大きさ)によって芋煮会が開催され、ギネス記録にお認定されるなど話題となりました。その原点となる初代鍋太郎(直径5.6mの大鍋)は、平成元年第1回芋煮会が開催された時から第3回の開催で、その役目を終えました。短い期間の使用となりましたが、現在もモニュメントとして山形市の唐松観音近くの芋煮会会場を見守っています。残念ながら普段は訪れる人も少なくひっそりとしていますが、若葉の時期唐松観音をバックにして青空に生える姿は一見する価値があると思います。また、大鍋を見ながら、川風にあたり、散策するのもよいと思います。

◇ 山形市郷土館 ◇

 霞城公園の一角に訪れる人も少なくひっそりと佇んでいた旧済生館本館、昨年11月にテレビ番組(ぶらぶら美術・博物館)で放送され、昨年の入場者数が3万人を超えたとのことです。私はよく霞城公園をウォーキングし

ていますが、早朝歩いているため足を踏み入れることはなかったのですが、七日町に現存していた時のことを思い起こしながら見学をして回りました。明治11年(1878)に竣工した擬洋風建築で、何度か山形市街地を襲った大火を免れた明治時代の木造建築の一つで、昭和41年に国の重要文化財に指定されています。県外で過ごしておられる卒業生の方々、山形へ訪れた時には是非足を運んで見て下さい。    (H.O)

 今は文翔館となった県庁舎に足かけ14年務めた。めずらしく残業のない日は、旭銀座(両羽銀行といった山形銀行本店東側の通り)にあった谷野屋、高橋、郁文堂の3書店をはしごしながら山大前の自宅に帰るのが常だった(パチンコ店に寄るひともいた)。 昨年の秋、自転車で通りかかると郁文堂が店を開いており、原田信子さんのなつかしいお顔があった。聞くと、平成29年に芸工大の学生らの尽力でリニュアールオープンしたとのことだった。なにも買わずにでるのもなんだしと店内を物色したら、元山高の漢文教授(大正9年~昭和23年)、平沢東貫先生の『東巌斎小品集』が目にとまったので購入しふすま文庫に寄贈した。その表紙を飾っていたのが本稿の写真である。 昭和55年6月、生家であり住職を務めた臨済宗長寿山静松寺(山形市五日町)の境内に平沢先生の米寿の日、佐々木仁一先輩(昭和10年、理乙13回)はじめ山高、仏門関係有志により建立された記念碑が除幕した。 『東巌斎小品集』刊行は、記念碑建立に寄せられた資金の剰余をもって充てられ、郁文堂から昭和55年9月に出版された。この冊子は、除幕式当日、記念碑の

横に立つ平沢先生の写真を表紙とし、嘉永2・3年(1849・1850)、山形に滞在した漢学者、鹽谷宕陰らの足取りを記している。

平沢先生は、めずらしく地元出身の山高教授、山形中学、一高、東大文学部卒、山高退官後も県立図書館長を長く務めた。昭和61年、93歳で死去、碑文は、余生を世界と日本の平和に尽力したいとの願いを込めて選定、揮毫したという。

山形市五日町静松寺、平沢東貫碑 田 宮 良 一(文理10回)山形市五日町静松寺、平沢東貫碑ふすま同窓会ゆかりの記念碑紀行6

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山高19回理甲  久米  靖  30.01.17山高21回文甲  小野  大  30.01.11山高21回理乙  加瀬 幸雄  29.01.山高23回理甲  山谷 清弘  30.04.山高24回文乙  田中 幾雄  30.06.08山高24回文乙  石原 一彦  31.01.27山高24回理甲  福田 多吉  29.08.16山高24回理甲  岡野 武雄  30.03.27山高24回理乙  門脇 佳吉  29.07.山高25回理甲  斎藤 丈一  29.1山高25回理甲  麻原 秀夫  29.10.09山高25回理乙  岩田 博司  29山高25回理乙  麦倉 義司  30.11.25山高26回文甲  渡辺  勉  30.01.27山高26回文乙  小玉 保次  30.02.05山高26回理甲  佐藤 功士  30.02.20山高26回理甲  鈴木 謙次  29.11.15山高26回理甲  金丸  明  30.11山高26回理乙  廣野 典男  30.04.18山高27回文甲  稲村 芳助  30.03.07山高27回理科  田崎 吉弥  30.02.04

山高27回理科  梅津 益三  30.06.02山高27回理科  藤谷祐一郎  30.0315山高27回理科  峰岸 順二  30.0904山高28回文甲  和田  宏  30.06.16山高28回文甲  大内  進  30.02.22山高28回文乙  石黒 忠夫  30.09.23山高28回文乙  村川 武彦  30.09.30山高28回理科  三浦 由雄  29.12.07山高28回理科  大道寺尚史  29.12山高29回文甲  大木 雅夫  30.10.01山高29回理科2 沼沢 明男  29.04.19山高29回理科2 東海林 博  31.03.12山高29回理科3 三浦  昭  30.09.11山高29回理科4 八鍬 和夫  29.12.14文理1回・文・経済 神馬 芳続  30.08.29文理1回・文・経済 佐藤 誠六  30.10.27文理1回・文・経済 森  広雄  31.01.16文理1回・理・歴史 梅津 節郎  31.02.08文理2回・文・歴史 生亀 知侑  30.11.15文理2回・理・物理 大滝 吉男  30.12.12文理3回・文・英文 金森 晋介  30.10.10

文理3回・文・歴史 堀野  昭  30.06文理4回・文・法律 佐々木 実  30.01.09文理5回・文・経済 尼子 義人  30.04.19文理6回・理・生物 佐藤 一喜  30.10.03文理7回・文・歴史 佐々木 健  30.09.13文理8回・文・法律 越中 誠司  31.05文理9回・文・国文 中村 誠孝  31.03.25文理10回・文・経済 成田 守弘  31.02.06文理10回・理・化学 本宮 靖夫  29.03.08文理11回・文・法律 安井  司  30.08.13文理12回・文・経済 佐藤 圭司  30.01.12文理15回・文・法律 岡野 孝之  28.10.11文理16回・文・経済 成田 治夫  30.06.30文理17回・理・経済 岩谷 泰弘  30.01.24文理18回・理・化学 須澄 健一  30.05.05理2回・化学  黒田 悦夫  30.09.03人文5回・経済 遠藤 道郎  30.10理21回・数学  山田  充  30.01.20

以上  60名

心からご冥福をお祈り申し上げます(令和元年5月 31 日まで受付分)

深    悼

平成30.6.11 芭蕉 ―奥の細道300年記念―………………………………… 7.23 まちと人と 小白川周辺の記録写真集……………………… 9.14 コブタン №45…………………………………………………  10.17 東厳斎小品集……………………………………………………  11.12「お坊さん」の日本史……………………………………………  11.28 桃源郷に生きる…………………………………………………平成31.4.19 亀井勝一郎の文学と思想………………………………………令和元5.17 文学の散歩道 新関岳雄……………………………………… 〃 頭を良くする家庭教育………………………………………… 〃 噴火湾の夕なぎ………………………………………………… 〃 シリーズ沖縄の自然④ 失われた生物……………………… 〃 深町先生を偲ぶ………………………………………………… 〃 出羽の西行 ―たきの山の桜と月―………………………… 〃 目で見る百年誌〈山形大学教育学部同窓会〉………………… 5.20 影と声 ある阿部次郎伝……………………………………… 5.27 鶴岡の自然……………………………………………………… 〃 教養物理学と現代文化の課題………………………………… 5.31 世界万国の平和を期して 安達峰一郎著作選………………

山形大学編集(田宮良一寄贈)小白川写真会(田宮良一寄贈)須貝光夫(著者寄贈)平沢東貫(田宮良一寄贈)松尾剛次(田宮良一寄贈)小坂光一(安彦宏人寄贈)渡部 治(著者寄贈)新関岳雄(山形 永寄贈)戸田 司(山形 永寄贈)阿部吉蔵(山形 永寄贈)大城逸朗(山形 永寄贈)「深町先生を偲ぶ」刊行会(山形 永寄贈)後藤利雄(山形 永寄贈)山形大学教育学部創立百周記念事業実行委員会(山形 永寄贈)新関岳雄(田宮良一寄贈)鶴岡の自然刊行会(山形 永寄贈)黒沼栄一(山形 永寄贈)安達峰一郎(安達峰一郎記念財団寄贈)

「ふすま文庫」 平成30年6月~令和元年5月

各学部の退職教員・人文社会科学部人文社会科学科 松尾剛次教授(平31.3. 31退職) 高橋 和教授(   〃   ) 星野 修教授(   〃   ) 北川忠明教授(   〃   )

・理学部理学科 中島和夫教授(平31.3. 31退職) 梅林豊治教授(   〃   )

Page 16: ふすま同窓会百年を祝う - plala.or.jp · 念祭」まで、1年余りとなりました。 ふすま同窓会は、全国でも稀な旧制高校を母体にし た同窓会です。山形高等学校が大正9年(1920)山形

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 ♪ど~~ん、ど~ん、どん。ああ乾坤の・・・・♪毎日運転時に流している寮歌集CDの1曲である。 私は、山形生まれの山形育ちで、学生時代には寮歌に接する機会は全く無かった。ふすま同窓会事務局長を拝命してから寮歌に接する機会が増えたためか、最近その受け止め方に変化が生じて来ている。 先輩方が大きな声で唱和した歌を聴くたびに、心の奥底からふつふつとした熱い感情が湧き出るような感覚を覚え、いつの間にか一緒に歌っているのである。 そして5月11日開催の同窓会総会でも同様の体験をすることとなった。懇親会の最後で歌う予定の「ひかり北地に」を、私の手違いで、急遽CD無し、伴奏無しのア

カペラでやらざるを得なくなったのである。 そのとき全くの偶然にも、来形した札幌支部長から毛筆体で記された序文の巻物を頂戴したことから、私が合唱の前の序文を朗読することとなった。 拙いながらも聴きなれた序文を読み上げるうちに、3年間の寮生活に思いを馳せ、友との思い出を胸に焼き付け、しっかりと前を見て旅立とうとする姿が想い浮かばれ、とても感慨深いものがあった。 さて、明年はいよいよ百年記念祭です。記念祭事業の準備は順調に進んでおり、記念祭参加の申し込みも始まりました。しかしながら、肝心の募金については、大変苦戦しています。皆様の絶大なる協力をお願いします。

      事務局長 阿部慎一(人文4回)

 子どもの頃からマイナス思考だ。しかし先日、書道家武田双雲さんの講演を聞き、ほんの少し前向きになったような気がする。特に興味深かったのが「自分の心の状態が変わると起こる現象が変わる」という経験談だ。 「幸運だと思っていれば、いいことしか起きない。嫌な気持ちでいれば嫌なことが起きる」と武田さん。イライラしたり、不安な気持ちでいれば、そうさせる人が現れ、そういうことが起きるというのだ。自分の視点が変われば、見える世界が変わり、気分が現実をつくる。自分の世界を変えるのは自分なのだ。人生は一度きり。幸せだったと振り返ることができるよう、自分の視点を変えてみたい。

坂本由美子(理28回)

 以前テレビで、私財を投げ打ちミャンマーで無料巡回診療を行っている酒田市生まれの医師の存在を知った。記憶が定かでなくなったので、インターネットで検索してみたら、名前は林健太郎さん、無料診療の原資は、日本での非常勤での病院勤めで貯めたものだという。何をするにせよ、資金は必要となる。 ボーッと生きてきたわけでもないが、最近、「山形大学基金」というものがあることを知った。学生の教育活動などのために寄付をする場となっている。教育研究活動には、資金は必須である。

渡辺雄二(理学14回)

 ここ数年、老老介護の為、夫婦で毎月西宮の実家と山形を往復している。老老介護は超高齢化社会では避けては通れないかも知れないが、ストレスが溜まって大変である。これを解消してくれるのが山形で過ごすゆったりした時間。温泉に浸り、緑の中を散策し、温水プールで泳ぐ。 県内には旅館など宿泊施設がある温泉地が82か所、日帰り温泉は46か所もあり、しかも全市町村に分布し泉質も多様という全国でも珍しい温泉県である。県外に居住する卒業生も、山形の良さを再発見してみてはいかがでしょうか。

 片岡卓爾(理学5回)

 5月の山は木々が芽吹き、雪渓が若葉の色を引き立てる。何よりも沢に入れば、山菜が芽吹いており、その恩恵にあずかることができ良い季節です。こごみから始まり、あいこ(ミヤマイラクサ)、ウド、コシアブラ、タラの芽、山ウド、ワラビなど毎年楽しんでおります。山の恵みをあずかることが楽しみの一つですが、健康維持にも繋がっているものと思っています。

太田裕士(理1回)

本 部 事 務 局 通 信

広報部員のつぶやき

ふすま同窓会報 第 67 号

発行者/ふすま同窓会 山形市東原町1-9-4電 話・FAX/023-633-9927http://www4.plala.or.jp/fusuma/ E-mail:[email protected] 発行日/令和元年7月1日印刷所/坂部印刷株式会社

編集後記 第67号をお届けします。来年の百年記念祭を控え、紙面もそれに関連する記事が多くなりました。又、昨年に引き続き、ページ数が倍増した特集号が付きましたが、本紙の内容も工夫を凝らして、現役学生の意見を取り入れたコーナーを新設し、これからも若い世代のエネルギーを大いに取り込んで行きたいと考えております。

松田博之(文理13回)