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医療情報システムにおける相互運用性の 実証事業の概要について 第1回 医療情報システムにおける 相互運用性の実証事業 事後評価検討会 資料5 平成21年1月29日 商務情報政策局 医療・福祉機器産業室

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医療情報システムにおける相互運用性の実証事業の概要について

第1回 医療情報システムにおける相互運用性の実証事業事後評価検討会

資料5

平成21年1月29日

商務情報政策局 医療・福祉機器産業室

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アウトライン

1. プロジェクトの概要• 概要、目的・政策的位置付け、国の関与の必要性

2. 目標3. 成果、目標の達成度① データの互換性

1. 電子カルテの基本データセット2. 用語・コードの利用推進施策の検討

② 相 接続性 向

1

② 相互接続性の向上1. IHE放射線ワークフローの適用2. IHEの適用分野拡大と適合性検証

③ システム共通基盤1. 監査証跡の運用ガイドラインの作成2. 真正性保証への認証基盤の実証検討

4. 事業化、波及効果5. 研究開発マネジメント・体制等6. まとめ

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事業 概

1.プロジェクトの概要

事業の概要

目的・政策的位置付け

国の関与の必要性

2

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1-1.概要

概 要

実施期間

予算総額

平成17 年度~平成19 年度 (3年間)

9.0億円( 成 年度 億 成 年度 億 成 年度 億 )

電子カルテをはじめとする医療情報システムは普及の時期を迎えている。しかし、診療サービスの提供の仕方において、歴史的にみると医療機関毎に異なる医療提供体制に合わせて実装されてきた、という事情を背景に発展してきたため、医療情報の標準化への対応の観点で、相互運用性が担保されないシステムとなっている。そのため、電子カルテやオーダリングシステム、臨床検査システム、放射線画像システムなどから構成される統合的医療情報システムを構築する場合、マルチベンダーシステムから構成しようとすると、その度毎に、ベンダー間でシステムインタフェースの仕様を調整したり、適用するマスターを開発するなどの手間が生じていた。そこで、本事業では、医療情報システムの相互運用性を確保するための基盤である、データの互換性、システムの相互接続性などの確立を目指し、研究開発を行った。

予算総額

実 施 者

プロジェクト

リーダー

(平成17年度:4.5億円 平成18年度:3.0億円 平成19年度:1.5億円)

日本システムサイエンス(株)保健医療福祉情報システム工業会(社)日本画像医療システム工業会、(中間法人)日本IHE協会(財)医療情報システム開発センター埼玉医科大学全日本病院協会

日本システムサイエンス(株) 小林 彰保健医療福祉情報システム工業会 篠田 英範埼玉医科大学 松田 恵雄(財)医療情報システム開発センター 畠沢 菊夫

3

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平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度

IT

IT戦略本部:IT新改革戦略

厚生労働省:保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン厚生労働省:

医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン

厚生労働省:標準的電子カルテ推進委員会/保健医療情報標準化会議

厚生労働省:医療情報ネットワーク基盤検討会医療情報システムの安全管理に関するガイドライン

IT戦略本部:e-Japan II重点計画

1-2.目的・政策的位置付け

4

厚生労働省:医療用語・コードの標準化

経済産業省:医療情報システムにおける相互運用性の実証事業(平成16年度はプレ事業)

経済産業省:IHE活動

成果の普及

IHE活動を実証事業で受け継ぐ

相互運用性を確保した医療情報システム導入ガイド

成果の普及を目指した工業会の取組

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○患者の視点の尊重と自己責任○情報提供のための環境整備

1.患者の選択の尊重と情報提供1.患者の選択の尊重と情報提供

2.質の高い効率的な医療提供体制2.質の高い効率的な医療提供体制

医療の目指す

医療の目指す

1-2. 21世紀において目指すべき医療の姿と課題

○医療機関の役割分担による効率化○医療機関の専門化による質の向上

3.国民の安心のための基盤づくり3.国民の安心のための基盤づくり○地域医療の確保、医療の情報化等

2.質の高い効率的な医療提供体制2.質の高い効率的な医療提供体制 すべき姿の実現

すべき姿の実現

2001年12月発表の医療の情報化に向けたグランドデザインから

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医療施設のネットワーク化

医療施設の情報化医療施設における情報化は、医療用語やコード等の標準化を図るとともに、施設内の各部門が連携し、一つの組織として一体となって情報化を推進する必要がある。

細心の注意を払うべき個人の医療情報を、ネットワークを介して扱う際には、十分厳重なセキュリティ対策が必要である。また、医療施設は地域での役割を自覚し、他の施設との地域連携体制を確立しなければならない。

情報化によ 収集 整備された医療情報を臨床研究等

1-2.医療の情報化の発展段階

情報化によって収集・整備された医療情報を臨床研究等に活用することは国民の健康や医学の進歩に寄与するものであるが、その際、個人情報保護への十分な配慮が不可欠である。

「根拠に基づく医療」を臨床の現場で実践するためには、最新の科学的知見を収集・整理した診療ガイドラインの整備やそれらを医療従事者や患者がインターネット等で迅速に参照できるような体制の整備が必要である。

医療情報の有効活用

科学的根拠の創出

2001年12月発表の医療の情報化に向けたグランドデザインから

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•• 標準化の推進標準化の推進

•• 互換性の確保(マルチベンダ化)互換性の確保(マルチベンダ化)

1-2.グランドデザインのポイント

互換性の確保(マルチベンダ化)互換性の確保(マルチベンダ化)

•• 国際規格の積極的な採用国際規格の積極的な採用

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• 医療機関は、産業的には、小規模事業体。• 医療機関毎に、医療提供手法が異なる。• 安全性やセキュリティの要件が厳しい。• プレーヤが小さく個別性が強いこと等からハードルが高くなり、市場の活性化が自然に進まない。

1-3.国の関与の必要性

• 医療は社会インフラであり、医療情報システムの整備は医療の質の向上にも資するもの。

• 医療情報システムの標準化・相互運用性向上は、開かれた活発な市場(質の向上と低価格化)創出につながり、ベンダ横断的な事業であるため、国の関与が必要。

8

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2.目標

9

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病院情報システム

レポート

患者情報

患者受付

依頼科医師

レポートレポート保管

ネットワークからアクセス可能なレポートの

保存

読影ワークステーション画像と患者情報の

放射線科医への 画像検索

2.相互運用性とは

10

放射線情報システム

部門

撮影完了

検査オーダ

依頼科医による

画像検査オーダー

画像保存

依頼科医師による放射線レポート参照

放射線科医への提示

モダリティ

modalityworklist

検査情報リスト

画像検索

画像保管・管理

撮影中

PACS

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2.問題認識

• 電子カルテの導入が始まっており、データの継続性を保証すべく努力もなされているが、未だ困難は伴う。

• 相互運用性は、システム相互接続に関してはベンダ間調整により行われている。しかし、微細な調整には手間とコストが伴う。

• 診療情報の利用の観点では、意味論的相互運用性(SemanticInteroperability)は統語論的相互運用性(Syntactic Interoperability)より大きな課題であるが、まずは統語論的相互運用性がシステ)より大きな課題であるが、まずは統語論的相互運用性がシステム構築の観点から要求される。

• 個人情報保護法の施行に伴い医療情報システムのセキュリティに関心が払われ始めている。

• 臨床の現場でIT化された診療情報の価値が、十分には認識されていない。

• 標準に基づくシステム構築のメリットやインセンティブが、ユーザにもベンダにも明確には存在しない。

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相互運用性のレベル

医療情報の種類

2現病歴、既往歴、家族歴、現症、手術記録、その他

放射線診断レポート、内視鏡レポート、生理検

2.相互運用性レベルごとの医療情報

12注:青字は本事業で達成。緑字は一部達成

3 査レポート、病理検査レポート、処置(含む実施)、麻酔記録

4医療機関情報、当該機関の受診歴、患者基本情報、病名、保険情報、処方指示(含む用法)、検体検査(指示および結果)、放射線(指示及び画像情報)、生理検査図形情報、内視鏡画像情報、注射、手術術式

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レベル4の相互運用性が要求される情報群

医療機関情報、患者基本情報、保険情報、当該機関の受診歴、病名、処方指示(含む用法)、検体検査(指示および結果)、放射線(指示および画像情報)、生理検査図形情報、内視鏡

画像情報、注射、手術術式

メッセージ交換規約

HL7 DICOM

画像の保管、検索、プリント、保管委託、MWL、MPPS、GSDF、

WADO、媒体、SR

各種メッセージ交換規約

監査証跡

暗号化

セキュリティ

IHEの枠組みによる実装ガイドライン

2.医療情報システムの相互運用性のための標準化体系

HL7 DICOM伝達されるべき内容

マスター/コード医療機関、保険種別、病名、医薬品、検体検査、生理検査、手術・術式

画像/波形情報

放射線画像、内視鏡画像、病理画像、眼科画像、皮膚画像、心電図、脳波図、他

オントロジー

患者基本情報

処方情報

検体検査情報

放射線情報

・・・診療サマリ

退院時サマリ

紹介状・・・

注射情報

手術処置情報

病名情報

基本データセット

ドキュメント

オーダ/結果

処方、放射線検査、内視鏡検査、生理検査、注射、手術・処置、リハビリ、他

患者情報

シングルサインオン

タイムスタンプ

機器認証

・・・

患者診療情報提供書

電子署名

麻酔情報

リハビリ情報

13

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①① データの互換性データの互換性

②② 相互接続性の向上相互接続性の向上

③③ システム共通基盤システム共通基盤

2.相互運用性の3本柱

③③ システム共通基盤システム共通基盤<基幹システム>

臨床検査システム

放射線検査システム

薬剤システム

<部門システム>

・・・

相互運用性

相互運用性

電子カルテシステム

オーダエントリシステム

医事会計システム

システム共通基盤(セキュリティ等)

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要素技術 目標・指標 妥当性・設定理由・根拠等

・電子カルテデータベースをカテゴリ分けして

移行するための枠組みは存在した(J-MIX)。

・相互運用性のレベル4が必要とする情報項目

の基本データセットを開発・整備する。

財 療情報 が維持

電子カルテを構成する情報項目の基本データセットの開発整備及び標準マスターの利用を促進する

データの互換性 電子カルテの基本的情報項目の基本データセットを開発

2.目標:①データの互換性

・(財)医療情報システム開発センターが維持・

保守している標準用語・コードは病名コードを除

いては進んでおらず、各医療情報システムベン

ダー、及び医療機関ごとに異なっていて標準化が

進んでいない。

・従来環境(医療機関ごとの用語・コード使用)

から新環境(標準用語・コード使用)へのスムース

な移行支援が必要。

MEDIS標準マスター利用環境整備

15

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要素技術 目標・指標 妥当性・設定理由・根拠等

・放射線部門ではIHEの取り組みが始まっていた

が、その実用性は未確認であった。

・IHEは、課題解決のPDCAサイクルによる改善を

目指す。その効果を実体験する。

・実医療機関のシステム開発に適用し,必要な標

準化も行う

IHE-Jガイドラインの普及促進に資するため及び相互接続性の向上により相互運用性を確保する

IHE手法を実医療機関に適用し、その実用性を検証

相互接続性の向上

2.目標:②相互接続性の向上

準化も行う。

・IHEの枠組みを適用し相互接続性を高める

・放射線検査部門

・臨床検査部門

・循環器部門、他

・コネクタソン実施分野の検体検査部門や循環器部門等への拡大

(放射線部門以外の)基本的な部門システムの接続性の向上相互対向接続試験(コネクタソン)の拡大実施

16

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要素技術 目標・指標 妥当性・設定理由・根拠等

・厚生労働省:安全管理のガイドラインへの

対応 基盤の検討

安全なデータ交換、相互接続のための基盤整備の促進

統合的医療情報システムのセキュリティ要件の整備

システム共通基盤

2.目標:③システム共通基盤

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事業の運営管理

(日本システムサイエンス(株))

相互運用性の確保(保健医療福祉情報システム工業会)

普及委員会 技術部会

(社)日本画像医療システム工業会/日本IHE協会(財)医療情報システム開発

センター

事業の方向付け、成果の評価

事業全体の運営管理

技術的課題解決、示唆

データの互換性、システム相互接続性、システム共通基盤、調査事業

2.目標達成のための役割分担

用語・コードの利用((財)医療情報システム開発センター)

IHE手法の適用(埼玉医科大学)

ツール開発

(日本システムサイエンス(株))

教育材料開発(全日本病院協会)

標準マスタの実用性向上施策の検討

IHE手法適用による相互接続性の実証と普及

データの互換性をベースとするHL7規格適用ツール開発

利用者向け相互運用性教材の開発

用語・コードの利用((財)医療情報システム開発センター)

IHE手法の適用(埼玉医科大学)

18

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デ タ 換性

3.成果

データの互換性

相互接続性の向上

システム共通基盤

19

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① データの互換性(1-1)電子カルテの基本データセット

「基本データセット」

(1-2)用語・コードの利用推進施策の検討「MEDIS標準マスター」

② 相互接続性の向上(2-1) IHE放射線ワークフローの適用

「ショ ル ム型実証」

3.相互運用性の3本柱と実現手法

「ショールーム型実証」

(2-2) IHEの適用分野拡大と適合性検証「コネクタソン」

③ システム共通基盤(3-1)監査証跡の運用ガイドラインの作成

「監査証跡」

(3-2)真正性保証への認証基盤の実証検討「認証基盤」

<基幹システム>

臨床検査システム

放射線検査システム

薬剤システム

<部門システム>

・・・

相互運用性

相互運用性

電子カルテシステム

オーダエントリシステム

医事会計システム

システム共通基盤(セキュリティ等)

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3.成果①データの互換性

電子カルテの基本データセットの定義とデータの移行実験

用語・コードの利用推進施策の検討

21

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病院情報システム

レポート

患者情報

患者受付

依頼科医師

レポートレポート保管

ネットワークからアクセス可能なレポートの

保存

読影ワークステーション画像と患者情報の

放射線科医への 画像検索

3.①相互運用性におけるデータ互換性

22

放射線情報システム

部門

撮影完了

検査オーダ

依頼科医による

画像検査オーダー

画像保存

依頼科医師による放射線レポート参照

放射線科医への提示

モダリティ

modalityworklist

検査情報リスト

画像検索

画像保管・管理

撮影中

PACS

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3.成果(1-1)データの互換性:電子カルテの基本データセット

基本データセット

基本データセットによるデータのエクスポート/インポート

23

「基本データセット」

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患者

検体検査オーダ

放射線オーダ

生理検査オーダ

病名

症状所見

手術処置

・・・

・・・

処方

・・・ 患者

患者基本情報氏名

生年月日性別住所連絡先・・・

基本データセットの例(患者基本情報)

3. (1-1)基本データセットによるデータの互換性の概念

検体検査結果

オーダ

放射線結果

生理検査結果

・・・・・・

・・・

電子カルテシステムA

患者

検体検査オーダ

検体検査結果

放射線オーダ

放射線結果

生理検査オーダ

生理検査結果

病名

症状所見

手術処置

・・・ 処方

・・・

電子カルテシステムB 24

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基本データセット項目 メッセージタイプ セグメント構成

【オーダ共通情報】

患者ID オーダ番号 依頼医 更新日時

【検体情報】

検体採取日時 採取終了日時

検体採取管番号 検体採取管種別

検査材料 検査材料コメント 採取量

採取部位 検体受付日時

【検査依頼情報】

OUL^R22^OUL_ZD4 MSH[PID]{ZVN イベントタイプ

SPM 検体

{OBR 検査要求

[ORC] 共通オーダ

[{TQ1}] タイミング/数量

3. (1-1)サンプルデータ(検査結果情報)

【検査依頼情報】

検査依頼日時 検査項目群 優先度

検査依頼コメント

【検査結果情報】

部門番号 結果報告/状態変更日時

結果状態 検体採取管番号

【検査項目情報】

検査項目

検査結果値 基準値範囲 異常フラグ

至急区分 検査結果状態 付帯情報

検査結果コメント

[{OBX}] 検査結果

}}

25

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MSH|^~¥&|EX1||FX2||20080202102034555||OUL^R22^OUL_ZD4|2008020123456789|P|2.5||||||~ISOIR87||ISO2022-1994<CR>

PID|||0003333^^^^PI||検査^二郎^^^^^L^I~ケンサ^ジロウ^^^^^L^P|19700802|M<CR>

ZVN||20060202102034|||DR0001^医師^太郎^^^^^^^L^^^^^I|200602012210||1<CR>SPM|1|12345678001^0702010001001||100^血清

^L_sptype^023^^JC10||||||||1.0^ml|||||20060201||||||||||001^茶・生化学^L_ctype<CR>OBR|1|061311234567800^EX1||E002^生化学的検査^IOB_Obgrp||||||||||||DR0001^医師^太郎

^^^^^^^L^^^^^I|||||||||O <CR>TQ1|1||||||200601310830||R<CR>

OBX|1|NM|0000100^総蛋白^L_obid^3A010000002327101^^JC10||3.0|g/dl^g/dl^L_unit|6.7-

3. (1-1)サンプルデータ(検査結果情報)

26

8.3|L|||F||R<CR>OBX|2|NM|0000200^GOT(AST)^L_obid^3B035000002327201^^JC10||50|U^U^L_unit|10-40|H|||F||R<CR>OBX|3|NM|0000300^GPT(ALT)^L_obid^3B045000002327201^^JC10||5|U^U^L_unit|5-40||||F||R<CR>

OBX|4|NM|0000400^γ-GTP^L_obid^3B090000002327201^^JC10|71|IU/l^IU/l^L_unit|<70|H|||||F||R<CR>OBX|5|CWE|0000400&TCM^^L_obid^3B090000002327201&TCM^^JC10|1|C01^再検済み^L_obcm|||||||F||R<CR>

ZVN||20060202102034|||DR0001^医師^太郎^^^^^^^L^^^^^I|200602012210||2<CR>SPM|2|12345678002^0702010001002||100^血清

^L_sptype^023^^JC10||||||||0.5^ml|||||20060201||||||||||002^灰・血糖^L_ctype<CR>OBR|1|061311234567800^EX1||E002^生化学的検査^IOB_Obgrp||||||||||||DR0001^医師^太郎

^^^^^^^L^^^^^I|||||||||O <CR>TQ1|1||||||200601310830||R<CR>

OBX|1|NM|0001000^血糖^L_obid^3D010000002327201^^JC10||200|mg/dl^mg/dl^L_unit|70-110|H||||F||R<CR>

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IBM NEC

②オーダ情報(処方)の電文をエキスポート

HL7形式の電文

④オーダ情報(処方)をインポート、オーダ情報の登録

RXE||00000105^レンドルミン錠0.25mg^L-TYAKMST^100387101^レンドルミン錠 0.25mg^MDCHOT|2・・・TQ1|||10000011&分1眠前&

③媒体での電文受け渡し

⑤オーダ情報の表示

IBM NEC

②オーダ情報(処方)の電文をエキスポート

HL7形式の電文

④オーダ情報(処方)をインポート、オーダ情報の登録

RXE||00000105^レンドルミン錠0.25mg^L-TYAKMST^100387101^レンドルミン錠 0.25mg^MDCHOT|2・・・TQ1|||10000011&分1眠前&

③媒体での電文受け渡し

⑤オーダ情報の表示⑤オーダ情報の表示

IHE-Jコネクタソンに合わせ2/4~2/8/2008に実施。

7社が参加

3. (1-1)異機種間での基本データ移行の実証実験

⑥表示内容の確認

①オーダ情報(処方)の抽出 富士通

日立

⑤オーダ情報の表示

⑤オーダ情報の表示

RP01 レンドルミン錠0.25mg 2錠分1眠前 2003-01-11から7日分

RP02 サロベール錠100mg 2錠分2 (朝,夕)食後 2003-01-11から7日分

RP03 ラックビー微粒10mg/g 3gセレキノン錠100mg 3錠分3 (朝,昼,夕)食後 2003-01-11から7日分

※経路情報はコメントとして表示

⑥表示内容の確認

①オーダ情報(処方)の抽出 富士通

日立

⑤オーダ情報の表示

⑤オーダ情報の表示

RP01 レンドルミン錠0.25mg 2錠分1眠前 2003-01-11から7日分

RP02 サロベール錠100mg 2錠分2 (朝,夕)食後 2003-01-11から7日分

RP03 ラックビー微粒10mg/g 3gセレキノン錠100mg 3錠分3 (朝,昼,夕)食後 2003-01-11から7日分

※経路情報はコメントとして表示

27

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要素技術 目標・指標 成 果 達成度

・以下の項目の基本データセットを整理した利用者情報、患者基本情報、患者情報(受診歴、アレルギー情報、入退院歴、感染症情報)、病名情報、オーダ情報(検体検査、放射線、処方)、注射における指示・実施情報、手術・処置の実施情報

→一部を除き達成

レベル4の相互運用性が必要な診療情報の基本データセットを整備し、データ移行の実証実験を行った

データの互換性 電子カルテの基本的情報項目の基本データセットを開発

3. (1-1)成果、目標の達成度

実施情報

28注)「達成度」の欄には、達成、一部達成、未達成を選択して記載。

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標準医薬品マスタ

3.成果(1-2)データの互換性:用語・コードの利用推進施策の検討

標準医薬品マスター

標準臨床検査マスター

看護用語

29

「MEDIS標準マスター」

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HOTコードとは薬剤組成(薬価コード)、他の普及コード(YJ、JAN、レセ電)、告示名、販売名、レセ電名称、製造会社、販売会社、流通情報等を一元化した情報レコードの管理番号のこと

3. (1-2) HOTコードの構成概要

30

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ユーザ管理コード

薬価コード

レセ電コード

YJコード

HOTコード

薬価コード

レセ電コード

YJコード

先発・後品情報

金額

他付加情報

医薬品製品情報コード

JANコード

ユーザ医薬品マスター 例

MEDIS標準医薬品マスター

関連マスター参照データ取得

MEDIS標準医薬品マスターの活用 → 関連情報の収集・検索

(HUB的役割)一般名称

単独orAND条件抽出 + エラーリスト

ユーザマスターの正常性チェックHOTレコードの取得

3. (1-2) HOTコード利用の標準マスター利用ツール開発

薬価コード

レセ電コード

金額薬価コード

診療報酬情報提供サービス提供薬品マスター

検索

チェック

先発後発品

医薬品情報データベース検索( 医薬品添付文書 )検索ソフト提供

医薬品製品情報MEDIS提供

参照

参照

□□医薬品関連マスター HOTmedQ検索 △△医薬品関連マスター

各種医薬品関連データベース検索

JANコード

医薬品製品情報コード

HOTコード

先発・後発品

一般名称

MEDIS提供

参照

検索 検索

検索

検索

31

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測定法コード

名称 フラグ

識別コード

材料コード

結果識別コード(共通)

名称 フラグ

名称 フラグ名称 フラグ

名称 フラグ

分析物コード 名称 フラグ

結果識別コード(固有)

入力JLAC10コードユーザコード 名称

ユーザ入力情報

新JLAC10コード

自動生成17桁

11桁

5桁

4桁

3桁

3桁

2桁

①追加・修正

①-3自動反映

JLAC10コード管理表

・JLAC10標準コード表へのローカル定義を自動反映・要素コードの追加・修正結果を自動反映

・ユーザ入力のJLAC10コードを要素コードに分解・要素コードでJLAC10標準コード表を自動展開

利用者はここを設定するだけでよい

分解

3. (1-2) JLAC10コード管理ツールの開発

材料コード表約220項目

測定法コード表約360項目

結果識別コード表(固有)約2000項目

結果識別コード表(共通)約100項目フラグ

S:標準L:ローカル

JLAC10要素コード表

①-1自動反映 ①-2自動反映

ローカルコード追加定義 → JLAC10コード管理表に自動反映

識別コード表約1500項目

他の要素コードも同様

分析物コート 名゙称 フラグ

分析物コート 名゙称 フラグ

分析物コート 名゙称 フラグ

日本臨床検査医学会

臨床検査項目分類コード第2版分析物コード表約2500項目

32

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MEDIS臨床検査マスター

診療行為コード(レセ電コード)を経由してユーザコード JLAC10コードの変換表の作成支援が可能

3. (1-2) MEDISマスター利用のJLAC10コード取得利用例

33

ユーザ臨床検査データ診療行為コードで検索

JLAC10コード取得

点数マスターユーザ個別検査項目コード

地域連携システムなど他施設へ

ユーザコード JLAC10コード変換テーブル

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疾患別看護用語セット

各医療施設における看護マスター設定作業を軽減化、及び看護の標準化を支援

3. (1-2)看護用語の疾患別セット化

各看護用語セットへのディレクトリー34

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要素技術 目標・指標 成 果 達成度

1)標準医薬品マスター・各医療機関のシステムマスター*1 から薬剤組成、販売名、保険情報、流通情報までを一元化したHOTコードへの変換ツール整備*1:YJコード、薬価コード、 レセ電コード、JANコード

2)標準臨床検査マスター

→ 達成

成果はMEDISホームページで公開済みで、ベンダ・医療機関が自由に利用できる環境の整備を達成

データの互換性 標準マスター利用環境の整備

3. (1-2)成果、目標の達成度

2)標準臨床検査マスタ・標準検査名称の導入・単位の付加・JLAC10各要素コードとの接続・診療行為コードとの接続・結果識別コードの導入

・JLAC10コード管理ツールの整備

3)看護用語の疾患別セットの整備

→ 一部達成*2

→ 一部達成*2

→ 達成→ 達成→ 一部達成*2*2:保険対象分

→ 達成

→ 達成

35注)「達成度」の欄には、達成、一部達成、未達成を選択して記載。

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3.成果②相互接続性の向上IHE手法の適用・拡張と実用性検証、普及

36

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病院情報システム

レポート

患者情報

患者受付

依頼科医師

レポートレポート保管

ネットワークからアクセス可能なレポートの

保存

読影ワークステーション画像と患者情報の

放射線科医への 画像検索

3.②相互運用性における相互接続性(IHE-J)

37

放射線情報システム

部門

撮影完了

検査オーダ

依頼科医による

画像検査オーダー

画像保存

依頼科医師による放射線レポート参照

放射線科医への提示

モダリティ

modalityworklist

検査情報リスト

画像検索

画像保管・管理

撮影中

PACS

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ADT

OrderPlacer

OrderFiller

EvidenceCreator

Pt.Registration Pt.Registration

Order Management

ProcedureScheduled

Creator PPS

3.② IHEによるワークフローのモデル化

38

AcquisitionModality

PPSManager

ImageManager

ImageArchive

Creator

ImageDisplay

→: HL7 Messages→: DICOM Messages

Modality Worklist

Modality PPS

PPS

PPS

ImageStored

StorageCommitment

StorageCommitment

ImageStored

Q/R Images

アクター

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IHE

製品の IHE統合宣言書IHEコネクタソン結果表

3.② IHEのフレームワーク

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IHEIntegrationProfiles BIHE

統合プロファイルA

IHEIHEデモンストデモンストレーションレーション

医療施設

RFPRFP

標準規格標準規格

IHEテクニカルフレームワーク

IHEIHEコネクタソンコネクタソン

IHE対応製品

容易なシステム構築