「環境情報と企業価値に関する検討会」¸‰井化学株式会社...コーポレートコミュニケーション部...

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コーポレートコミュニケーション部 三井化学株式会社 環境省主催 「環境情報と企業価値に関する検討会」 第2回企業意⾒交換会⽤資料 1)化学業界の取組み 2)2025⻑期経営計画 3)三井化学のESG評価 2017年12月14日

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Page 1: 「環境情報と企業価値に関する検討会」¸‰井化学株式会社...コーポレートコミュニケーション部 MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIAL 三井化学株式会社

MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIALコーポレートコミュニケーション部三井化学株式会社

環境省主催「環境情報と企業価値に関する検討会」

第2回企業意⾒交換会⽤資料

1)化学業界の取組み

2)2025⻑期経営計画

3)三井化学のESG評価

2017年12月14日

Page 2: 「環境情報と企業価値に関する検討会」¸‰井化学株式会社...コーポレートコミュニケーション部 MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIAL 三井化学株式会社

MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIAL

化学業界の取組み

2017年12月13日 2

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化学産業の貢献◆時代を支えてきた化学

近代化学の始まり 石炭化学の発展 石油化学の発展 ニューケミカルの時代

有機物の合成 合成樹脂/ゴム/洗剤 プラスチック/合成繊維 バイオ・グリーン

ケミストリーの時代へ

化学は、文明の発展、豊かさの向上と同時に公害、事故、生態系への影響、健康影響等「負の遺産」を生んだが、それを解決する技術もまた化学から発明

人々の身近に化学製品が登場

化学合成品の開発生活を支える基礎素材が登場

⼤量生産が可能生活の利便性拡⼤

新素材の開発ハイテク産業の必須部材に

3

<抜粋><抜粋>

紀18

世紀後半19

世紀前半20

世紀初頭 紀20

世紀前半20

世紀半ば20

世紀後半 紀20

世紀初頭19

世紀後半

温暖化温暖化土壌汚染土壌汚染

オゾン層破壊オゾン層破壊⼤気汚染⼤気汚染 代替フロン開発代替フロン開発 バイオプラスチックバイオプラスチック

CO2資源化CO2資源化バイオ環境浄化バイオ環境浄化

太陽電池太陽電池

環境負荷低減触媒環境負荷低減触媒

蓄電池蓄電池

燃料電池燃料電池

<環境課題> <解決する技術分野>

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◆世界は、益々乏しくなる資源を用いて、環境や健康、安全を損なわない方法で、増⼤する人口ニーズを満たすという⼤きな課題に直面しています。

◆化学産業は、新しい⾰新的な製品やより効率的な技術の開発を通じて、この課題への対応に重要な役割を果たしています。

化学業界の持続可能な開発への貢献

法令遵守だけでなく、化学製品が生産され、消費・廃棄までの全ての段階で、環境・健康・安全を確保し、その内容を近隣地域や消費者を含む全てのステークホルダーへ開示し、コミュニケーションを図る自主的な取組み。

化学産業では、以前より企業の社会的責任(CSR)の中核的な活動として、レスポンシブル・ケア活動を位置づけ

レスポンシブル・ケアとは

業界の特徴

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レスポンシブル・ケア活動の概念

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化学業界の持続可能な開発への貢献

日本化学工業協会では、各企業がイノベーションや事業の海外展開などの成⻑に向けた事業活動とRC やCSR 等の社会的責任を担う基盤活動を経営として統合し、「あらゆる産業の先導役」として、SDGs に貢献するためのビジョンを策定。

◆SDGsの達成を目指して

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・SDGs に貢献するためのビジョン

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MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIAL

2025⻑期経営計画

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様々な社会課題解決に向けて、事業活動を通じて広く貢献することが、三井化学グループの存在意義

様々な社会課題解決に向けて、事業活動を通じて広く貢献することが、三井化学グループの存在意義

地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して高品質の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する

企業グループ理念Corporate Mission

絶えず革新による成長を追求し、グローバルに存在感のある化学企業グループ

目指すべき企業グループ像Corporate Target

Challenge Diversity One Team

14 三井化学グループの経営ビジョン

三井化学株式会社代表取締役社⻑淡輪 敏

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2025⻑計経営計画

三井化学グループの将来像

20〜30年保持すべき理念

15〜20年先を⾒据えた姿勢

8〜10年で達すべき目標

当社の企業理念から私たちが今後何に取組み、どのような貢献をしていくべきかを2025⻑期経営計画で策定

当社の企業理念から私たちが今後何に取組み、どのような貢献をしていくべきかを2025⻑期経営計画で策定 9

<2016年11月策定>

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機会 リスク✔気候変動への対応・適応策✔サプライチェーン全体を通じた企業の役割がより重要に

✔ESG経営の広がり

✔気候変動、自然災害の多発✔環境規制の強化

✔資源・エネルギー・⽔・⾷糧問題✔環境問題の深刻化

✔世界の人口は80億人に✔インフラ需要の増大✔大規模な労働⼒と消費者市場

✔⾼齢化による労働⼒低下✔低成⻑✔インフラの⽼朽化

✔⼥性・⾼齢者・外国人・ロボットの活躍の場が広がる

✔心豊かで質の⾼い生活ニーズ✔安心・安全に暮らせる社会

✔パラダイムシフトへの対応✔グローバル化の急速な進展✔インテリジェンスの重要性

✔IoT、ビッグデータ、AIなど⾼度情報化✔先制・予防・再生医療など医療⾼度化✔オープンイノベーションの活発化

地球環境の変化

新興国の台頭

先進国の成熟化

テクノロジーの進化

2025年近傍の世界

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2025⻑期経営計画

⻑計を通じてSDGsへ貢献

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営業利益

2,000億円

安定配当で、更なる増配を目指す

2025⻑期経営目標

売上高

20,000億円ROS

10%ROE

10%以上Net D/E

0.8以下

◆低炭素・循環型・自然共生社会の実現に貢献できる製品・サービスの最⼤化◆QOL向上、スマート社会の実現に貢献できる製品・サービスの最⼤化◆サプライチェーン全体を通じた安全確保・高品質・公正の追求

2025⻑期経営目標

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経済軸目標

環境・社会軸目標

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参考)2025⻑計 環境・社会軸目標の目標項目

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目標項目 2025年目標環境貢献製品・サービスの売上高拡⼤

バリューチェーン全体で、低炭素・循環型・ 自然共生社会の実現に貢献し得る製品・サービスを拡大する

1)Blue Value®製品 総売上⾼⽐率;30%以上

生産・物流活動における環境負荷の低減

グループ全体で、GHG、環境負荷物質の 排出を削減し、資源を効率的に活⽤する

2)GHG排出量削減率;(2030年)2005年度⽐ 25.4%以上 (*)

3)エネルギー消費原単位低減率;5年平均1%以上を継続(*)

目標(1) 低炭素・循環型・自然共生社会の実現に貢献できる製品・サービスの最⼤化

目標(2) QOL向上、スマート社会の実現に貢献できる製品・サービスの最⼤化

目標項目 2025年目標健康・安心な社会への貢献製品・サービスの売上高拡⼤

少⼦⾼齢化、医薬・医療の⾼度化、⾷糧 問題への対応等によりQOLの向上が図れる製品・サービスを拡大する

4)Rose Value™製品 総売上⾼⽐率;30%以上

(*)本体および国内連結⼦会社

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MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIAL

低炭素・循環型・自然共生社会の実現に貢献できる製品・サービスの最⼤化

⻑期経営計画の環境・社会軸目標を設定⻑期経営計画の環境・社会軸目標を設定

QOL向上、スマート社会の実現に貢献できる製品・サービスの最⼤化

CO2を減らす

資源を守る

自然と

共生する

提供価値の見える化

少子高齢化

医薬・医療の高度化 ⾷糧問題

提供価値の見える化

貢献価値をステークホルダーと共有し、目指す未来社会の実現へ貢献価値をステークホルダーと共有し、目指す未来社会の実現へ

QOL向上価値”Rose Value™”

あらゆる人の健康・安心な生活を向上させる製品・サービスを認定

QOL向上価値”Rose Value™”

あらゆる人の健康・安心な生活を向上させる製品・サービスを認定

SDGs 独自の評価指標

用途別評価

環境貢献価値”Blue Value®”

ライフサイクルを通じて、環境貢献価値が他を上回る製品・サービスを認定

環境貢献価値”Blue Value®”

ライフサイクルを通じて、環境貢献価値が他を上回る製品・サービスを認定

LCA*独自の

評価指標

m-SI用途別評価

*ライフサイクルアセスメント

Blue Value®とRose ValueTM

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1 2 3 4 5 6 7 8FY13 14 15 16 FY25

16%19%

Blue Value®目標Blue Value®

認定売上⽐率

FY13 FY15 FY16 FY25

Rose Value™目標

FY15 FY16 FY25

Rose Value™認定売上⽐率

例)スタビオ のBlue Value 認定

GHG削減

27%

バイオマス度70%

認定売上⽐率を倍増させ、事業成⻑と共に社会課題の解決に貢献する

高反応性によるエネルギー使用量削減

粘度低下による溶剤使用量削減

コーティング・接着剤⽤途

30%

14%

30%

15%16%

例)フードロス削減によるRose Value™認定

スパッシュ

パルフレッシュ

マックスバリア

鮮度保持機能

水蒸気・酸素遮断機能

フードロス削減ソリューション

Blue Value®とRose ValueTM の目標

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環境貢献価値 “Blue Value®”

環境と調和した共生社会

地球温暖化

資源消費燃料消費

廃棄物

環境汚染

CO2を減らす

資源を守る

自然と共生する

LCAに基づく環境影響(LIME2) 環境貢献3要素

*m-SI:Mitsui Sustainability Index2013年に設定した当社独自の環境影響評価指標

三井化学独自の

環境影響評価指標

m-SI* Blue Value®

製品・用途別など

持続可能な社会の実現

関連するSDGs

のの010203

CO2を減らす

資源を守る

自然と共生する

環境貢献3要素環境貢献3要素 m-SIとの対応及び貢献例m-SIとの対応及び貢献例

「3R・省資源」・軽量化、減容化等の原材料の使用量削減、リサイクル使用による資源節約

「GHG削減」、「省エネ・節電・省燃費」・電⼒、蒸気、燃料の使用量を削減してGHGガス排出量の削減

「生態系保全(ヒト)」、「生態系保全(ヒト以外)」、「環境汚染防止」・製品中の毒性物質、環境汚染物質の削減、低毒性、低汚染物質への代替

評価指標の考え方

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とう

ライフサイクルステージ

製造 加工 使⽤ 廃棄自社サプライヤー 顧客 消費者

製品 最終製品

◆製品ライフサイクルでの環境貢献の例地球

・毒性低減・減容化

・毒性低減・軽量化

・製造法転換・工程削減・製造条件緩和・原単位向上

・加工法転換・工程削減・加工条件緩和・原単位向上

・使⽤エネ削減・製品寿命延⻑ ・リサイクル性向上

原料

・廃棄物削減

原料

・非化⽯原料使⽤・環境負荷物質削減

製品のライフサイクル全般

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タフマー®/バンパー⾼性能触媒による重合で製造エネ削減

PPコンパウンド/インパネ・バンパー無塗装化でGHG排出量13%削減

アドブルー®/NOx低減剤NOx排出量を削減し、燃費向上

Blue Value®製品の貢献例

自動⾞メーカー等が求めるGHG削減等への貢献を表明できる自動⾞メーカー等が求めるGHG削減等への貢献を表明できる

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MITSUI CHEMICALS CONFIDENTIAL

三井化学のESG評価

2017年12月13日 18

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2025⻑期経営計画では 改めて経済・環境・社会の3軸経営の深化を主唱しサプライチェーン全体を通じた Maximize Value/Minimize Risk の考え方の下、

三井化学グループが目指す未来社会に向けて取り組む方針を明確化した。 ESG評価機関による評価は、ステークホルダーからの要請や、社会のSustainable Developmentに

求められる視点を把握、当社グループが目指す方向性を確認し進捗を測るツールとなりえる。外部視点を理解し、重要評価機関の評価・ポジションに留意し、継続的改善に取組む。

目指す未来社会SDGs,パリ協定(国際公益)

ESG(企業のガバナンスとオペレーション)

事業活動

⻑期経営計画

機会機会 リスクリスク

ESG Rating(DJSI、FTSE、MSCI、CDP 等)

ESG 投資(GPIF 等)

ESG情報プラットフォーム(Ecovadis、TfS、Sedex)

ESG リスク評価(顧客)株式

市場 顧客

ESG評価結果と対応方針<基本的な考え方>

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3軸経営(トリプルボトムライン)の取り組みが評価され、各種SRIインデックスに採用3軸経営(トリプルボトムライン)の取り組みが評価され、各種SRIインデックスに採用

GLOBAL JAPANFTSE Blossom Japan Index

FTSE4Good(フィッチ・フォー・グッド)FTSE社の社会的責任投資インデックス

MS-SRIMorningstar社の社会的責任投資インデックス

ESG:社外からの評価

EcoVadisゴールドメダル

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絶えず⾰新による成⻑を追求し、グローバルに存在感のある化学企業グループへ

顧客起点型のビジネスモデル

への転換

成⻑

事業ポートフォリオの変⾰

回復

企業グループ像の実現へ

飛躍

抜本的な事業再構築

再構築

91734%

新たな顧客価値を創造し事業活動を通じて社会課題を解決

FY04 06 08 11 14 16 17 20 FY25 (営業利益:億円)

1,02165%

1,03070%

2,00086%

まとめ 持続的成⻑へ向けて

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