月経痛に対する看護ケア - university of shiga...

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人間看護学研究 12 77-82(2014) 77 文 献 レビュー 月経痛に対する看護ケア 本岡 夏 子1),渡 香 織1) 1)滋 賀県立大学 人間看護学部 月経痛の文化的背景、病態、病因、治療、月経痛の日常生活との関連から、それらに基づ く看護ケア に関 す る研 究 を 整 理 し、 今 後 の 研 究 の 方 向 性 にっ いて 示 唆 を 得 る こ と を 目的 と した 。 「月経痛」、「月経 困難症 」を キーワー ドと し、二 次文献 と してcINAHL、 医学中央雑誌、ciNii、 一 次 文 献 と して 日本 産 婦 人 科 学 会 の 用 語 集 ・ガイ ドラ イ ン よ り文 献 を 検 索 した。2003年 か ら2013年7月 で に発 表 され た44件 の 論 文 を 対 象 と した 。 月経痛と日常生活との関連を検討した研究では、対象者は高校生、大学生、看護学生が大半であった。 対 象 者 数 は約100~500名 が 多 く、 留 め 置 き法 にて 質 問 紙 調 査 を 実 施 して い た。 喫 煙 、 服 装 な ど血 流 の 悪 化を招く生活習慣、そして心理社会的要因であるストレスが、月経痛と関連を認めた。 月 経 痛 へ の セ ル フケ ア の 効 果 の検 討 を 目 的 と した 研 究 の対 象 者 は大 学 生 が 多 く、 対 象 者 数 は100名 以 内であり、約半数が対照群を置かない準実験研究を実施していた。セルフケア前後で月経痛の程度を測 定していた。今後は学生に限らない幅広い対象選定を行った、対照群を置いた準実験研究によりセルフ ケアの効果の検証を実施する必要がある。 キー ワー ド 月経痛、月経困難症、月経随伴症状、日常生活、セルフケア、文献 レビュー 1.緒 月経は妊娠するための機能の一っであるだけでなく、 ホルモン周期の確立の指標となり、さらに月経周期の確 立は、女性性の受容、自立、母性の発達を促進するもの で あ る と考 え られ て い る1)。 月経 は 「約一 ヶ月の間隔で 起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周 期 的 出 血 」2)と 定 義 され て お り、 女 性 は一 生 の う ち約45 0回 、 期 間 に して約6年 半3)4)、 月経 を 経 験 す る。 月経は、女性によって異なるが随伴症状を伴い、約 67.3%の 女 性 が下 腹 部 痛 、 約46.3%が 腰 痛 を認 め5)、 Nursing for Menstrual Pain : A Literature Review Natsuko MOTOOKA 1), Kaori WATANABE') The University of Shiga Prefecture The School of Nursing 2012年9月30日 受 付 、2013年1月9日 受理 連 絡 先:本 夏子 滋賀県立大学人間看護学部 所:彦 根 市 八 坂 町2500 の二 っ の 症 状 を合 わ せ て 「月経痛」 と呼ぶ6)。 月経 随伴 症 状 が 病 的 な状 態 を 月 経 困 難 症7)と い い 、女 性 のQuality of Life(以 下QOL)、 Quality of Working(以 を低 下 さ せ る一 要 因 と な って い る。 さ らに この 症 状 に よ る、QOWの 低 下 は年 間3800億 円 と い う莫 大 な 労 働 損 失 を招 く8)とい う経 済 的 な 問 題 に ま で及 ん で い る。 月 経 困難 症 に 対 して は、 主 に鎮 痛 剤 や ホル モ ン剤 内 服 による治療が行われている。一方、月経困難症 は、女性 個人のス トレスや月経に対するマイナスイメージなど心 理 ・社会的要因や、喫煙などの日常生活 との関連性が指 摘 さ れ て い る9)。 この こ とか ら、 月 経 困 難 症 は多 元 的 な 要 因 に よ り出 現 して い る こ と、 さ らに 月経 痛 を 認 め なが ら も受 診 に 至 らな い女 性 も多 い こ とか ら、 医 療 的 な介 入 だけでなく、女性の心理 ・社会面や生活を含めた統合的 な看護介入が必要あると言える。 本著では、月経痛の文化的背景、病態、病因、治療、 日常生活 との関連か ら、 それ らに基 づ く看護 ケアに関す る研究を概観 し、今後の研究の方向性について示唆を得 る こ とを 目的 と した 。 e-mail : motooka. n@nurse. usp. ac. jp

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Page 1: 月経痛に対する看護ケア - University of Shiga …usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/bitstream/11355/192/1/...人間看護学研究 12 77-82(2014) 77 文献レビュー 月経痛に対する看護ケア

人間看護学研究 12  77-82(2014) 77

文献レビュー

月経痛に対する看護ケア

  本岡 夏子1),渡 邊 香織1)1)滋 賀県立大学 人間看護学部

 月経痛の文化的背景、病態、病因、治療、月経痛の 日常生活 との関連か ら、 それ らに基づ く看護 ケア

に関す る研究を整理 し、今後の研究の方向性 にっ いて示唆を得 ることを目的 と した。

  「月経痛」、「月経 困難症 」を キーワー ドと し、二 次文献 と してcINAHL、 医学中央雑誌、 ciNii、 一

次文献 と して 日本産婦人科学会の用語集 ・ガイ ドラインより文献を検索 した。2003年 か ら2013年7月 ま

で に発表 された44件 の論文を対象 と した。

 月経痛 と日常生活 との関連を検討 した研究 では、対象者 は高校生、大学生、看護学生 が大半 であった。

対象者数 は約100~500名 が多 く、留め置 き法 にて質問紙調査を実施 して いた。喫煙、服装 など血流の悪

化を招 く生活習慣、そ して心理社会的要因であ るス トレスが、月経痛 と関連を認め た。

 月経痛へ のセル フケアの効果 の検討 を目的 とした研究 の対象者 は大学 生が多 く、対象者数 は100名 以

内であ り、約半数が対照群を置かない準実験研究 を実施 してい た。 セル フケア前後で月経痛の程度 を測

定 していた。今後 は学生 に限 らな い幅広い対象選定を行 った、対照群 を置 いた準実験研究 によりセル フ

ケ アの効果の検証を実施す る必要があ る。

キー ワー ド  月経痛、月経困難症、月経随伴症状、 日常生活、 セル フケア、文献 レビュー

1.緒  言

  月 経 は妊 娠 す る た め の 機 能 の 一 っ で あ る だ けで な く、

ホ ル モ ン周 期 の 確 立 の指 標 とな り、 さ ら に月 経 周 期 の確

立 は、 女 性 性 の 受 容 、 自立 、 母 性 の 発 達 を 促 進 す る もの

で あ る と考 え られ て い る1)。 月経 は 「約 一 ヶ月 の 間 隔 で

起 こ り、 限 られ た 日数 で 自然 に止 ま る子 宮 内 膜 か らの周

期 的 出 血 」2)と 定 義 され て お り、 女 性 は一 生 の う ち約45

0回 、 期 間 に して約6年 半3)4)、 月経 を 経 験 す る。

  月 経 は 、 女 性 に よ って 異 な るが 随 伴 症 状 を伴 い、 約

67.3%の 女 性 が下 腹 部 痛 、 約46.3%が 腰 痛 を認 め5)、 こ

Nursing for Menstrual Pain : A Literature Review

Natsuko MOTOOKA 1), Kaori WATANABE')

The University of Shiga Prefecture The School of Nursing

2012年9月30日 受付、2013年1月9日 受理

連絡先:本 岡 夏子

      滋賀県立大学人 間看護学部

住 所:彦 根市八坂 町2500

の二っの症状を合わせて 「月経痛」 と呼ぶ6)。月経随伴

症状が病的な状態を月経困難症7)といい、女性のQuality

of Life(以下QOL)、  Quality of Working(以 下QOW)

を低下させる一要因となっている。さらにこの症状によ

る、QOWの 低下は年間3800億 円という莫大な労働損失

を招 く8)という経済的な問題にまで及んでいる。

 月経困難症に対 しては、主に鎮痛剤やホルモ ン剤内服

による治療が行われている。一方、月経困難症 は、女性

個人のス トレスや月経に対するマイナスイメージなど心

理 ・社会的要因や、喫煙などの日常生活 との関連性が指

摘されている9)。このことか ら、月経困難症は多元的な

要因により出現 していること、さらに月経痛を認めなが

らも受診に至らない女性 も多いことから、医療的な介入

だけでなく、女性の心理 ・社会面や生活を含めた統合的

な看護介入が必要あると言える。

 本著では、月経痛の文化的背景、病態、病因、治療、

日常生活 との関連か ら、それ らに基づく看護 ケアに関す

る研究を概観 し、今後の研究の方向性について示唆を得

ることを目的とした。

e-mail : motooka. n@nurse. usp. ac. jp

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皿.研 究方 法

  「月 経 痛 」、 「月 経 困 難 症 」 を キ ー ワー ドと し、 二 次 文

献 と してclNAHL、 医 学 中央 雑 誌 、 ciNii、 一 次 文 献 と

して 日本 産 婦 人 科 学 会 の用 語 集 ・ガ イ ドラ イ ンよ り論 文

を検 索 した 。2003年 か ら2013年7月 ま で に 発 表 され た44

件 の論 文 を 対 象 と した。

  研 究 の動 向 を 把 握 す る た め に 、 「月 経 困 難 症 の病 因 」、

「月 経 困 難 症 の病 態 」、 「月 経 困 難 症 の治 療 」、 「月 経 困 難

症 の影 響 要 因 」、 「月 経 痛 に対 す るセ ル フケ ア」 の5っ の

カ テ ゴ リー に分 類 し、 研 究 対 象 者 、 標 本 サ イ ズ、 研 究 方

法 、 結 果 を 示 した。

皿.結  果

1.月 経困難症の病因

 月経困難症は、器質的異常を認めない原発性(機能的)

月経困難症と器質的疾患によって起 こる続発性(器質性)

月経困難症の二っに分類される。思春期における月経困

難症 は、大部分が原発性月経困難症である'°)。原発性月

経困難症は、排卵を伴 う月経の時に起 こることが多 く、

月経困難症は、子宮内膜より産生されるプロスタグラン

ジンが子宮筋を過度に収縮させ、血管の攣縮や子宮筋の

虚血が起こることが原因とされている11)。また、子宮発

育不全の子宮腔内に月経血が貯留 し、 これが硬い頚管を

通過する際の刺激によって生 じ、子宮前屈や後屈の強い

女性 に多いn)。さらに、若年者では月経への不安や緊張

などの心理的要因の関与 も指摘 されている11)。最も月経

困難症が多い年代は20~24歳 であり、以降は成長ととも

に徐々に弱 くなって消失することが多 く5)11)12)、分娩時

に児が通過することで頸管が開大 し月経血が通過 しやす

くなり、月経困難症が軽減する5)。

 続発性月経困難症の原因は、子宮内膜症、子宮腺筋症、

子宮筋腫、子宮内炎症、子宮奇形などがあげられる。子

宮内膜症は、生殖年齢のうち約6~10%が 罹患 しており、

月経困難症の患者の50~60%が 本症を合併 していると言

われている13)。

 月経随伴症状には、「月経前3~10日 の黄体期のあい

だ続 く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに

減退ないし消失する」月経前症候群がある11)。限 られた

範囲では、月経前症候群の症状が月経開始後 も継続する、

周経期症候群の症候名 も提唱 もされている15)。

2.月 経困難症の病態

 月経困難症の病態に関する研究は25件 認め られ、病態

と日常生活要因の関連性にっいて検討 した研究が15件

(60.0%)と 最も多かった。

1)対 象者

本岡 夏子

  大 学 生 が17件(65.3%)と 最 も多 く、 うち8件(32.0%)

は看 護 学 生 で あ った 。 高 校 生 が5件(20.0%)、 就 業 者4

件(16.0%)、 中学 生1件(4.0%)、 妊 婦1件(4.0%)で あ っ

た。(重 複 あ り)

2)標 本 サ イ ズ

  100~500名 が 最 も多 く半 数 を 占 めて お り、 最 小 は43名 、

最 大 は3,094名 で あ った。

3)研 究 方 法

  25件 全 て が 質 問 紙 調 査 に よ る横 断 的研 究 で あ り、 留 め

置 き法 が12件(48.0%)で 最 も多 か った。 月経 に伴 う愁 訴

の測 定 尺 度 は、 日本 語 版Menstrual  Distress  Question

naire(以 下MDQ)を 使 用 して い る研 究 が4件 で あ り、 他

は著 者 が 作 成 した尺 度 を 用 い て お り、 そ れ らの 信 用 性 、

妥 当性 の検 証 はな され て い なか った。

4)結 果

  月 経 中 に 不 快 な 症 状 が な い と答 え た 女 性 は7%で

あ り16)、大 部 分 は何 らか の 症 状 を認 め て い た。 月経 困 難

症 の症 状 と して 、 「下 腹 部 痛 」 を 約70%、 「腰 痛 」50~70

%、 「疲 労 ・脱 力 感 」40~60%、 「腹 部 膨 満 感 」20%、

「頭 痛 」 約10%の 女 性 が そ れ ぞ れ 報 告 して い た5)'7)。

3.月 経困難症の治療

 機能性月経困難症の治療法 として、薬物療法 ・非薬物

療法 ・外科的療法がある。 日本国内での機能性月経困難

症の薬物治療では、プロスタグランジンの合成阻害薬で

ある非ステロイ ド抗炎症薬(NSAIDs)を 投与 し、その有

害事象を無視できない場合は、低用量エス トロゲン/プ

ロゲスチン配合薬を投与する18)。その他即効性はないが、

駆疲血の漢方薬や鎮痙薬の投与が行われ'8)や、非薬物療

法 としてカウンセ リングや心理療法が行われる18)。外科

的療法として診断的腹腔鏡を兼ねて行 う神経遮断手術は、

限 られた施設で行われている18)。日本での治療以外 に、

米国では薬物治療として シクロオキシナーズ11阻 害薬 ・

硝酸グ リセ リン ・マグネシウム ・カルシウムアンタゴニ

ス ト・ビタ ミンB・ ビタミンE・ ハーブが使用される12)。

非薬物療法では、経皮電気神経刺激 ・鍼灸 ・指圧、外科

的手術療法には、脊髄徒手整復が用いられる12)。

 続発性月経困難症の治療は対症療法 としての薬物療法

の他、それぞれの原因療法として薬物療法、外科的手術

療法がある13)。

4.月 経困難症の影響要因

1)日 常生活要因

 月経困難症 と日常生活要因の関連性にっいて検討され

た研究は15件 あった。

 (1>対 象者

   大学生 が7件(46.6%)と 最 も多 く、 うち3件

  (13.3%)は 看護学生であった。高校生が3件(20.0

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月経痛 に対す る看護 ケア

    %)、 就 業 者 が3件(20.0%)、 中 学 生1件(6.6%)、

    妊 婦1件(6.6%)で あ った 。

  ②   標 本 サ イ ズ

      100~500名 が 最 も多 く、6件(40.0%)で あ り、 最

    小 は43名 、 最 大 は3,094名 で あ っ た。

  (3)研 究 方 法

      15件 全 てが 質 問紙 調 査 に よ る横 断 的研 究 で あ っ た。

    測定 項 目 は、 「月 経 痛 の 有 無」 「月経 痛 の痛 み の強 さ」

    な どの 「月 経 痛 の程 度 」 と、 「喫煙 の有 無 」 「食 生 活」

    な ど の 「日常 生 活 」 で あ る。 「月 経 痛 の 程 度 」 の 測

    定 は 、Visual  Analogue  Scale(以 下VAS)の 使 用

    が2件(13.3%)、MDQの 使 用 が1件(6.6%)、 研 究

    者 独 自の調 査 用紙 を用 い た研 究 が12件(80.0%)で あ っ

    た 。 「日常 生 活 」 の 調 査 は、 全 件 研 究 者 独 自 の 調 査

    用 紙 が 用 い られ て い た。

  (4)結 果

      月 経 痛 を増 強 させ る 日常 生 活 の 要 因 と して 、 喫

    煙19)、 睡 眠 時 間 が 少 な い2°)、Body  Mass  Index(以

    下BMI)が 大 き い5)21)22)、「太 って い る」 と 自分 の 体

    重 を 不 適 切 に評 価 す る23)、仕 事 で 神 経 を使 う作 業 が

    多 い24)、冷 え の 自覚 が あ る2°)、短 い 丈 の 服 の着 用25)、

    暑 が り25)、普 段 の健 康 状 態 の 自覚 が悪 い9)、 高 温 多

    湿 な 環 境21)、 淡 色 野 菜 ・卵 ・豆 腐/豆 製 品 の摂 取 の

    増 加26)が 報 告 さ れ て い る 。 一 方 、 高 温 多 湿 な 環

    境 、 食 事 、 衣 服 は、 月 経 痛 の増 強 の 因 子 と な らな い

    結 果5)2°)27)28)も報 告 され て い る。

2)心 理 社 会 的 要 因

  月経 と心 理 社 会 面 と の関 連 性 に っ い て 検 討 され た研 究

は7件 あ った 。 そ の うち ス トレス との 関 連 性 にっ いて 検

討 さ れ た研 究 は5件(71.4%)あ った。

  (1)対 象 者

      大 学 生 が3件(42.8%)と 最 も多 く、 高 校 生 が2件

    (28.5%)、 就 業 者 が2件(28.5%)で あ った。

  (2>標 本 サ イ ズ

      100~500名 が 最 も多 く、3件(42.8%)で あ り、 最

    小 は393名 、 最 大 は1,737名 で あ った。

  (3)研 究 方 法

      7件 全 て が 質 問紙 調 査 に よ る横 断 的研 究 で あ っ た。

    測 定項 目 は、 「月経 痛 の 有 無 」 「月経 痛 の 程 度 」 と、

    「日常 生 活 に お け る ス トレ ス」、 「月 経 観 」、 「自己 肯

    定 感 」 な どの 心 理 社 会 的要 因 で あ る。 「月 経 痛 の 程

    度 」 の 測 定 は、 信 用 性 、 妥 当性 の 検 証 が な され て い

    な い 著 者 が 作 成 した 尺 度 を 用 い た 研 究 が5件(71.4

    %)、VASの 使 用 が2件(28.5%)で あ った 。 「ス ト

    レス」 の 測 定 は全 件 著 者 が作 成 した 尺 度 を 用 いて お

    り、 そ れ らの 信 用 性 、 妥 当性 の検 証 はな され て い な

    か った。

  (4>結 果

79

  月 経 痛 の 要 因 と して 、 月 経 へ の ス ト レ ス 、 日 常 生

活 に お け る ス ト レ ス5)9)21)29)、 否 定 的 な 月 経 観5)21)3°)、

ス ト レ ス の 発 散 が で き て い な い こ と9)が 報 告 さ れ て

い た 。

5.月 経 痛 に対 す る セ ル フ ケ ア

  セ ル フケ ア の 実 態 の 研 究 が4件 、 セ ル フケ アの 効 果 の

検 証 を 目的 と した準 実 験 研 究 が7件 あ った。

1)セ ル フケ アの 実 態 の 研 究

  (1)対 象 者

      全 件 大 学 生 で あ った。

  (2)標 本 サ イ ズ

      全 件100~500名 で あ り、 最 小 は187名 、 最 大 は393

    名 で あ った。

  (3)研 究 方 法

      4件 全 て が 質 問紙 調 査 に よ る横 断 的研 究 で あ った。

    測 定 内容 は、 「セ ル フケ アを 実 施 して い る か」 「実 施

    して い る セ ル フ ケ ア」 「月 経 痛 の 程 度 」 で あ った。

    測 定 に は研 究 者 独 自 の質 問紙 が用 い られ て い た。

  (4)結 果

      月 経 期 間 中 何 らか の セ ル フ ケ ア を して い る女 性 は

    62.3~65.7%、 特 に 何 も して い な い女 性 は34.3~

    38.0%9)31)で あ った。 特 に何 も しな い理 由 は、 「我 慢

    で き る程 度 の 痛 み で あ る」 が26.7%、 「我 慢 す る し

    か な い」 が12.8%で あ っ た9)。 「月 経 痛 の程 度 」 が

    大 き い ほ ど、 セ ル フ ケ ア を実 施 して い た。 実 施 して

    い る セ ル フ ケ ア は、 「横 に な る」 が43.4~49.29)32)33)

    %、 「温 熱 法 」 が24.1~34.7%9)32)33)、 「運 動 」 が3.0

    ~12.8%9)32)33)、 「マ ッサ ー ジ」 が18.2~40.4%9)32)33)、

    「規 則 正 しい食 事 」 が39.6~50.8%31)33)、 「温 か い服

    装 」 が15.0~23.5%9)33)、 「気 分 転 換 」 が15.2~21.9

    %9)31)32)、「鎮 痛 剤 の 内 服 」 が36.0~47.9%9)33)、 「受

    診 」 は0.5%32)で あ った。

2)セ ル フケ アの 効 果 の 検 証 を 目的 と した準 実 験 研 究

  (1)対 象 者

      大 学 生 が6件(85.7%)と 最 も多 く、 高 校 生 が2件

    (28.5%)で あ った。(重 複 あ り)

  (2)標 本 サ イ ズ

      全 件100名 未 満 で あ り、 最 小 は11名 、 最 大 は70名

    で あ った。

  (3)研 究 方 法

      2回 以 上 の 月 経 周 期 に介 入 した縦 断研 究 が6件(8

    5.7%)で あ り、 対 照 群 を置 い た研 究 は2件(28.4%)

    で あ った。 「月 経 痛 の程 度 」 測定 は、MDQが4件(5

    7.1%)、VASが3件(42.8%)使 用 さ れ て い た。

  (4)結 果

      研 究 内容 は、 温 熱 法3件(42.8%)、 マ ン ス リー ビ

    ク ス1件(14.2%)、 リ ンパ ド レナ ー ジ法1件(14.2

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80

%)、 ア ロ マ マ ッサ ー ジ法1件(14.2%)、 鍼 灸1件

(14.2%)で あ った。

  2件 の 調 査 で は、 約40度 の下 腹 部 の 温 熱 法 を月 経

時5時 間 以 上 行 う こ と に よ る、 月 経 痛 の 軽 減 に効 果

が あ っ た3A)35)。1件 の 調 査 で は、 月 経 時 約40度 の 下

腹 部 加 温 を1時 間 実 施 す る こ とに よ り子 宮 血 流 の増

加 を報 告 して い た36)。

  マ ンス リー ビ ク ス は、 骨 盤 を動 か す こ とで 骨 盤 内

の充 血 を 取 り、 筋 肉 や靭 帯 を弛 緩 させ 、 月 経 痛 が 軽

減 す る と言 わ れ て い る37)。しか し月 経 時 に、 毎 日約

10分 間 マ ン ス リー ビク ス を実 施 した 結 果 で は、 月 経

痛 の軽 減 に効 果 は認 め られ な か った38)。

  ま た 、 用 手 的 リ ンパ ドレナ ー ジに よ る月 経 痛 の軽

減 は認 め られ な か った39)。

  ア ロマ マ ッサ ー ジ に よ る効 果 の 報 告 は あ る2°)が、

ア ロマ オ イ ル に よ る影 響 が考 慮 さ れ て い な い た め、

マ ッサ ー ジその もの に効 果 が あ った か は不 明 で あ る。

  鍼 灸 は、 自律 神 経 を介 した子 宮 内 の 血 流 改 善 に よ

る癒 痛 緩 和 が 期 待 され 、 ま た、 ホ ル モ ン分 泌 調 整 、

交 感 神 経 緊 張 の 緩 和 に よ り心 身 の ス ト レスが 軽 減 さ

れ る4°)。三 陰 交 へ の 鍼 治 療 に よ り、 半 年 で 月 経 痛 の

軽 減 が み られ 、 重 症 例 で も服 薬 回 数 の 低 下 が 認 め ら

れ た41)。

N.考  察

 月経困難症の中でも、腹痛 と腰痛を合わせた月経痛が

最 も出現する症状であることはどの研究結果を見て も明

らかである。また、月経痛に対するセルフケアが必要で

あると考えられるが実施 しない女性が12.8%存 在するた

め、月経痛軽減に向けて、実施 しない理由の明確化とケ

アの提供が必要である。総務省の調査によると、20~24

歳の労働力率は69.1%と なっている42)。つまり、機能性

月経困難症による月経痛が最 も強い年代である20~24歳

の女性たちは、月経困難症により、QOLだ けでなく、Q

OWや 生産性の低下 といった、社会的な影響 も最も強 く

受ける年代であると考えられる。よって、この年代の女

性が月経困難症に有効に対処できるように介入すること

が必要である。

 月経困難症の要因にっいて検討する研究の対象者は、

最 も月経痛が増強する時期にある女子大学生が最 も多い

が、女性の大学、短期大学への進学率は約55%A3)で あり、

約半分の女性が対象外となっている。 さらに、研究者が

看護系大学教員であるためか看護学生を対象としている

研究が多く、標本抽出の限界により結果に偏 りが出る可

能性が高いため、結果の一般化には限界がある。統一さ

れた 「月経痛の程度」の測定用具が用いられていない。

また、多 くは研究者が独自で作成 した尺度を使用 してお

本岡 夏子

り、その結果に信頼性、妥当性が確証されていない。そ

れぞれの研究結果が異なっている原因 として、標本抽出

の限界、測定用具が統一されていないことが理由として

考えられた。月経痛の増強因子 として、喫煙、体の冷え

の自覚が報告 されてお り、血流の悪化を促進する要因が

月経痛の増強因子となっていることが示唆された。

 月経痛へのセルフケアの効果の検証を目的とした研究

では、対象者 は月経困難症の影響要因と同じく女子大学

生が最 も多かった。研究方法は、対照群を置かない準実

験研究が半数以上を占めてお り、また、標本抽出の限界

があることにより、その有効性を証明するに至っていな

い。月経痛に効果があると考えられているセルフケアの

内容は、子宮血流の聾滞を軽減する、体の冷えを防 ぐ、

といった血流を促進させる方法が多い。今後 はそれ らの

効果の検証のために、社会人を含めた対象選定による、

対照群を置いた準実験研究を実施する必要がある。

 月経痛のセルフケアに取 り組む女性は多 く存在するが、

その有効性は明らかにされておらず、また、セルフケア

に取 り組むこともな く月経痛を我慢 している女性も存在

する。 この事実か ら、効果的な月経痛へのセルフケアを

確立されていないこと、そして研究成果が有効に女性に

発信されていないことも考え られる。よって、月経痛の

セルフコントロールが可能となるように、正 しい知識を

提供する必要がある。具体的には中学生、高校生、大学

生を夕一ゲットとした性教育の中に、月経痛のセルフケ

アにっいて充実 した指導内容を織 り込む必要があるので

はないかと考える。

V.結  語

文献 レビューの結果、以下のことが明らかとなった。

1.月 経痛の要因にっいて検討 した研究では、研究者独

 自の月経痛の測定尺度が用いられており、標準的な尺

度は見いだせない。

2.月 経痛の要因に関する研究では、社会人を含めた幅

広い母集団から標本抽出を検討す る必要性が示唆され

 た。

3.子 宮血流の悪化を促進する因子が、月経痛の増強要

因となっている可能性がある。

4.月 経痛に対するセルフケアの効果を検討する介入研

究では、対照群を置かず、介入前後で対象の月経痛の

変化をVASとMDQを 用いて測定 していた。

5.月 経痛のセルフケアには、子宮血流の改善が月経痛

の軽減に有効であると示唆された。

文 献

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