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日本発ドイツ便り ~Frohe Weihnachten!~ von Eriko T. am 23/12/13
日本発日本発日本発日本発ドイツドイツドイツドイツ便り:便り:便り:便り:Frohe Weihnachten!
Weihnachten(ヴァイナハテン:クリスマス)は春のOstern(オスターン:イースター)と並んで、ドイツの2大宗教的イヴェントです。日本ではクリスマスというと、キリスト教の人たちを除けば、完全な商業的イヴェントですが、ドイツではやっぱり伝統に乗っ取った宗教的な色合いも残っています。
ただ、WeihnachtenのOsternもそうですが、祝う時期が長いです。 Weihnachtenの場合、9月に入ると店頭にはクリスマスのお菓子が並び始めます。 Nikolaus(ニコラウス。ドイツでは、12月6日にNikolausが良い子にはプレゼントを、悪い子はジャガイモを持ってきます。クリスマ
スツリーの下にプレゼントを置いていくのは、
Christkind:クリストキントなんです)の形のチョコレート。 その他、Stollen(シュトーレン)とかLebkuchen(レープクーヘン)とか、
Spekulatius(シュペクラーティウス:スパイスの効いたクッキー)とか…。こういったお菓子が並び始めると「クリスマス」な気分になってきます。 クリスマスのお菓子=クリスマスの日に食べるお菓子、ではなくて、クリスマス期間中ずっと食べるお菓
子の意味です。☺ クリスマスの4週間前の週末になると、Advent(アドヴェント)の始まり。 子供たちはAdventkalender(アドヴェントカレンダー)をもらって、カレンダーの小窓を毎日一つずつ開けて、中に入っているチョコレートとかキャンディーを食べながら、クリスマスを待ちます。 Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト:クリスマス市)の始まりは街によって異なりますが、だいたいアドヴェントの初日から。 アドヴェント期間中は“Frohe Weihnachten!”(フローエ・ヴァイナハテン:メリークリスマス)の挨拶が街のあちこちで聞こえてきます。 ドイツではどんな小さな街でも教会とか市
庁舎の周辺が広場になっていて、そこで市
が開かれます。 毎日16時には日が暮れて、寒くて暗くて長いドイツの冬が、アドヴェント期間中は
キラキラした光と、Glühwein(グリューワイン)やお菓子の香り(シナモンとオレン
ジ、炒ったアーモンドと砂糖の香ばしくて
甘い香り。それがドイツのクリスマスの香
りです。)で包まれて、一気に華やかになり
ます。
日本発ドイツ便り ~Frohe Weihnachten!~ von Eriko T. am 23/12/13
寒い中明かりと香りに吸い寄せられるように皆ク
リスマス市にやってきます。 アツアツのGlühwein(グリューワイン)で手と体をあっためながら、寒い中友達とおしゃべりしま
す。実際Glühweinは寒い中で飲むのが最高に美味しいです。 ドイツではもう18時には全員家にそろって食事して(ドイツでは学校も会社も始業時間が早くて、
早く帰ることはあっても残業なんてしません。)そ
の後で友達に会ったり、映画を見に行ったりと時
間を使うのですが、この時期は皆でクリスマス市
へ!でしょうか。 なので、地元の人+大きな街なら観光客で、クリスマス市は連夜大混雑です。(昼間も市は開いていますが、
圧倒的に夜暗くなってからの方が面白いです。) 12月に入ると、そろそろWeihnachtsbaum(ヴァイナハツ・バウム:クリスマスツリー)屋さんが登場し
ます。生の木を使うので、あんまり早く買うと、
葉っぱが落ちてしまいます。(でもあんまり買いに
行くのがぎりぎりになると、恰好の悪い木しかの
こってない!ということになるみたいです) こんな機械↓(?)を通して、モミの木をネット
に入れて、えっほえっほと担いで帰ります。(でも
飾るのはまだですよ。)
クリスマスイブ、12月24日は実は平日です。 でももうお昼を過ぎるとお店は店じまいをして、レス
トランも締めちゃうところが多いです。 クリスマスツリーはこの日に飾ります!
ドイツのクリスマスツリーの飾り付けはシンプルです。 電飾も使いますが、伝統的にはロウソクを使用します。ロマンチ
ック。ツリーのてっぺんは、☆ではなくて、銀色の紐状のものを
掛けます。これはChristkind(クリストキント)が残していった髪の毛。なんだそうです。 ツリーの足元には、Krippe(クリッペ)というキリス
ト誕生の場面を表す人形と
プレゼント(だれだれ宛、
というカードは付けますが、
プレゼントはChristkindからの贈り物だから、誰から、
というは書きません。☺)
日本発ドイツ便り ~Frohe Weihnachten!~ von Eriko T. am 23/12/13
あとは家族そろって、美味しいものを食べて、のんびり過ごします(この辺は日本のお正月に通じるとこ
ろもありますね) まぁ、クリスマスプレゼントを買ったり、実家に帰ったり、何かとやることも多いし、出費もかさむ時期
ではあるので、楽しみだけど、ストレスを感じる人も多いみたいです。(これも日本のお正月と同じですね) ただ、Weihnachtenは完全に「家族で過ごす」日なので、大都会でも街中はゴーストタウンみたいになります。もちろんクリスマス市も終わっていますし、レストランもお店も閉まっています。 日本のクリスマスみたいな、キラキラ賑やか+ロマンチックなものを想像して旅行すると、相当寂しい思
いをする羽目になると思いますので、12月24日と25日の旅行はお勧めしません。 ちなみにクリスマスは12月25日、26日の2日が祝日となります。 ここでクリスマスが終わり、というわけではなく、 実は1月6日までは「クリスマス期間」なんです。 なのでこの日まではツリーはもちろん飾ったまま。 1月6日を過ぎると、ツリーは庭に植えたり(ちゃんと育つそうです)動物園に寄付したりします。(象さんはモミの
木好きみたいです) あとは忘れちゃいけないのがポンセチア。 お花屋さんでは、こんな風に金粉をスプレーのりで張り付
けたものをよく売っています。 ポインセチアのドイツ語名が私は大好きなのですが、
Weihnachtsstern(ヴァイナハツ・シュテルン:直訳すると「クリスマスの星」)と言います。 なんだかイメージぴったりだと思いませんか?☺
かなりざっくりとお伝えしましたが、ドイツのクリスマスってこんな感じです。 日本とはずいぶん違うクリスマスの過ごし方。まずはクリスマス市を体験してみませんか?
フランクフルト、レーマー広場のクリスマス市から、ある年のお気に入りの一枚
Frohe Weihnachten!Frohe Weihnachten!Frohe Weihnachten!Frohe Weihnachten!