横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス...1...

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1 横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス 科 目 識 別 番 号: YKM01 称: 経営学部 専門教育科目 (夜間主向け) 授 業 科 目 名: 生産システム論 (Production Systems) 履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 月曜日 ・7時限 ・2単位 ・ 90分 担 当 教 員 名: 松井 美樹 受 入 れ 学 生 数: 10名 その他の出願条件: 3年以上、経営科学総論、統計学を履修済みであること。 要: 【授業の目的】 自動車、工作機械、電子機器を始めとして、わが国の工業製品は品質が高く、国際市場においても高い競争力を維持してい る。これを支えてきたのが、主要な製造事業所が創意工夫を重ねて構築してきた生産システムである。例えば、総合的品質管 理(TQM)やジャスト・イン・タイム生産あるいはリーン・プロダクションは世界中の製造企業が注目し、積極的に導入を 図ってきている。このような生産システムを形作っている、わが国製造企業における「ものづくり」に対する考え方と現場を 中心とした多様な取り組みを紹介し、海外(特に、米国や欧州)企業との比較を通して、その長所と今後の課題について考え る。また、実践的な問題の解決能力を培うため、ケース教材を用いたディスカッションを行い、適当な時期に工場見学も予定 している。 【授業概要】 1. 4/13 イントロダクション、生産/オペレーション管理の系譜 2. 4/20 オペレーション戦略と競争力 3. 4/27 品質管理(1):統計的品質管理 4. 5/07 品質管理(2):TQM、ISO、シックスシグマ 5. 5/11 プロセス設計、設備レイアウト 6. 5/18 生産活動における計画と予測 7. 5/25 設備計画と中期生産計画 8. 6/08 生産能力計画とスケジューリング 9. 6/15 課題演習 10. 6/22 在庫管理-独立需要型:EOQ公式、発注点システム、定期発注システム 11. 6/29 在庫管理-派生需要型:MRPシステム 12. 7/06 グループ・プレゼン準備 13. 7/13 グループ・プレゼン 14. 7/23 JIT生産システム 15. 7/27 期末試験(レポート提出により期末試験に替える) 【授業方法】 1. プリントとして配布するスライドに沿って講義する。 2. シミュレーションやERPソフトウェアに関する課題演習に取り組む。 3. ケースを取り上げ、個々にレポートを作成するとともに、クラス討論を行う。 4. 特定のケースについて、グループによる討論とプレゼンを行う。 【履修目標】 オペレーション戦略の重要性について理解し、他人に説明できる。受入検査と管理図、TQMの基本的な考え方を理解し、 他人に説明できる。需要予測、工程設計、設備レイアウト、生産計画、能力計画のための諸手法について理解し、計算ができ る。様々なタイプの在庫管理モデルについて理解し、適切な方法を選択して設計できる。 【成績評価の方法】 期末試験:50%、演習課題とケースレポート:30%、グループによるプレゼン:10%、受講状況:10ケースレポート(A4 版で2枚以内)は授業が始まる前までに提出すること。メイルでの提出も可(午後 6 30 分まで)。 グループによるプレゼンは、メイルで PPT ファイルを事前に提出すること。 【教科書・参考書】 教科書は使用せず、適宜、教材、プリントを配布する。主な参考書は以下の通り。 青山護、井上正、松井美樹編著『制度経営学入門』中央経済社 ウォマック他著『リーン生産方式が世界の自動車産業をこう変える』経済界 ゴールドラット著『ザ・ゴール』ダイヤモンド社、ダートウソス他著『Made in America』草思社 大野耐一著『トヨタ生産方式』ダイヤモンド社、澤田善次郎著『生産管理論』日刊工業新聞社 門田安弘著『新トヨタシステム』講談社

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM01

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目 (夜間主向け)

授 業 科 目 名: 生産システム論 (Production Systems)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 月曜日 ・7時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 松井 美樹

受入れ学生数: 10名

その他の出願条件: 3年以上、経営科学総論、統計学を履修済みであること。

授 業 概 要:

【授業の目的】 自動車、工作機械、電子機器を始めとして、わが国の工業製品は品質が高く、国際市場においても高い競争力を維持してい

る。これを支えてきたのが、主要な製造事業所が創意工夫を重ねて構築してきた生産システムである。例えば、総合的品質管

理(TQM)やジャスト・イン・タイム生産あるいはリーン・プロダクションは世界中の製造企業が注目し、積極的に導入を

図ってきている。このような生産システムを形作っている、わが国製造企業における「ものづくり」に対する考え方と現場を

中心とした多様な取り組みを紹介し、海外(特に、米国や欧州)企業との比較を通して、その長所と今後の課題について考え

る。また、実践的な問題の解決能力を培うため、ケース教材を用いたディスカッションを行い、適当な時期に工場見学も予定

している。 【授業概要】

1. 4/13 イントロダクション、生産/オペレーション管理の系譜 2. 4/20 オペレーション戦略と競争力 3. 4/27 品質管理(1):統計的品質管理 4. 5/07 品質管理(2):TQM、ISO、シックスシグマ 5. 5/11 プロセス設計、設備レイアウト 6. 5/18 生産活動における計画と予測 7. 5/25 設備計画と中期生産計画 8. 6/08 生産能力計画とスケジューリング 9. 6/15 課題演習 10. 6/22 在庫管理-独立需要型:EOQ公式、発注点システム、定期発注システム 11. 6/29 在庫管理-派生需要型:MRPシステム 12. 7/06 グループ・プレゼン準備 13. 7/13 グループ・プレゼン 14. 7/23 JIT生産システム 15. 7/27 期末試験(レポート提出により期末試験に替える)

【授業方法】

1. プリントとして配布するスライドに沿って講義する。 2. シミュレーションやERPソフトウェアに関する課題演習に取り組む。 3. ケースを取り上げ、個々にレポートを作成するとともに、クラス討論を行う。 4. 特定のケースについて、グループによる討論とプレゼンを行う。

【履修目標】

オペレーション戦略の重要性について理解し、他人に説明できる。受入検査と管理図、TQMの基本的な考え方を理解し、

他人に説明できる。需要予測、工程設計、設備レイアウト、生産計画、能力計画のための諸手法について理解し、計算ができ

る。様々なタイプの在庫管理モデルについて理解し、適切な方法を選択して設計できる。 【成績評価の方法】

期末試験:50%、演習課題とケースレポート:30%、グループによるプレゼン:10%、受講状況:10% ケースレポート(A4版で2枚以内)は授業が始まる前までに提出すること。メイルでの提出も可(午後6時30分まで)。 グループによるプレゼンは、メイルでPPTファイルを事前に提出すること。

【教科書・参考書】

教科書は使用せず、適宜、教材、プリントを配布する。主な参考書は以下の通り。 青山護、井上正、松井美樹編著『制度経営学入門』中央経済社 ウォマック他著『リーン生産方式が世界の自動車産業をこう変える』経済界 ゴールドラット著『ザ・ゴール』ダイヤモンド社、ダートウソス他著『Made in America』草思社 大野耐一著『トヨタ生産方式』ダイヤモンド社、澤田善次郎著『生産管理論』日刊工業新聞社 門田安弘著『新トヨタシステム』講談社

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Jacobs,Chase, and Aquilano,Operations and Supply Management , McGraw Hill Irwin Schroeder, Operations Management:Contemporary Concepts and Cases, McGraw Hill Meredith, and Shafer, Operations Management for MBAs, Wiley

【履修条件】

経営科学総論、統計学ⅠⅡ 【関連科目】

オペレーションズ・リサーチを履修済みかあるいは同時履修することが望ましい。

※なお、本科目は地域交流科目・選択必修科目として位置づけられる。地域交流科目の内容は、「地域交流科目履修案内」を参

照のこと。

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM02

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目 (昼間主向け)

授 業 科 目 名: 企業と社会 (Business and Society)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 火曜日 ・3時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 三戸 浩

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 企業は、自然環境や教育などさまざまに社会へ影響を与える一方で、逆に社会からも影響をさまざまな形で受けている。企

業活動を経済的観点と市場に限定せずに、広く企業と社会との関係を考える。 【授業概要】 1)「企業と社会」論が出てきた背景 2)大企業化と市場 3)企業と社会のコンフリクト 4)社会的責任論 5)社会的貢献論 6)企業市民論 7)経営倫理

8)経営理念 9)経営思想・経営哲学 10)日本的経営論(1) 11)日本的経営論(2) 12)日本的経営論(3) 13)企業文化論・組織風土論 14)システム世界と生活世界 15)まとめ

【授業方法】

・ その週のトピックスなど具体的なケース中心に抗議を進めてゆく。 ・ 講義形式で行うが、できるだけ学生諸君に質問するなど問いかけながら進めていく。 ・ 自分から進んで質問・解答してくれることを期待する。 ・ 私語厳禁。遅刻・早退は慎むこと。

【履修目標】

・ 企業が社会に与えている影響、社会から与えられている影響の例示。 ・ 社会的責任の内容を理解する。 ・ 日本的経営の成り立ち、功罪を理解する。

【成績評価の方法】

期末の筆記試験、もしくは1,2回のレポートを予定している。また、講義中の質問への解答も評価に加える。 【教科書・参考書】 教科書:三戸 浩他『企業論 新版補訂版』有斐閣 主要参考書:梅沢 正『企業と社会』ミネルヴァ書房 参考書:桜井克彦『現代の企業と社会』千倉書房

R.E.フリーマン、D.R.ギルバードJr.『企業戦略と倫理の探究』文眞堂 森本三男『企業社会責任の経営学的研究』白桃書房 津田真徴『現代経営と生活共同体』同文館 三戸 公『家の論理』文眞堂 奥村 宏『株式会社に社会的責任はあるか』岩波書店 小林・百田編『社会から信頼される企業』中央経済社

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【履修条件】 経営学総論Ⅰ・Ⅱを履修していることが望ましい。 受講希望者があまりにも多い場合、受講者数制限を行うことがあるので、必ず第1回の講義に出席すること。

【関連科目】

経営学総論、現代企業論、経営史、経営管理論、人的資源管理論、公的規制論、社会環境規制論、環境マネジメント論、生

態会計論、比較経営論。

※なお、本科目は地域交流科目・選択必修科目として位置づけられる。地域交流科目の内容は、「地域交流科目履修案内」を参照

のこと。

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM03

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目 (昼間主向け)

授 業 科 目 名: 企業環境システム論 (Business Environmental Systems)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 水曜日 ・2時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 大江 宏子

受入れ学生数: 10名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 企業は、地域社会ネットワークの重要なアクターの1つである。この授業では、ソーシャルキャピタルの視点から、企業行

動をとりまく様々な社会経済上のトピックスを読み解いていく。昨今、地域社会における様々な問題の顕在化が指摘されてい

るが、そこでの問題解決において、社会に埋め込まれている既存のネットワークアクターの潜在的機能発揮の可能性に期待が

集まっている。こうした背景を踏まえ、本授業では、顔の見える地縁性の高い中小事業者や各種サービス拠点、人々が集い、

交流する「場」としての公共的空間を持ち合わせた社会教育施設や商業施設等までを視野に置き、そこで展開される関係者の

相互関係や、醸成される信頼が発揮する役割を考察対象とする。 【授業概要】

① ガイダンス ②・③ コミュニティを考える ④・⑤ ソーシャルキャピタルとは何か ⑥・⑦ 地域社会ネットワーク ⑧ (中間的総括) ⑨・⑩ ICTとネットワーク・公共空間におけるコミュニケーション ⑪・⑫ 都市と社会ネットワーク ⑬・⑭ トピックス ⑮ (総括)

【授業方法】

毎回、先行研究の論点やトピックスを踏まえ、事例を織り交ぜながら、ソーシャルキャピタルを巡る議論を展開する。 【履修目標】

ソーシャルキャピタルの基本的要素である社会ネットワークの結節パタンに照らし、そこからもたらされるアウトプットと

その特徴を軸に、実際の社会における具体的事象を解釈し、政策的示唆を提示できることを目指します。 【成績評価の方法】

定期試験50%、平常点50%。期間内に3回ほど、小論文の提出があります(予定)。 【教科書・参考書】

『コミュニケーション・マーケティング』(2008)大江ひろ子、白桃書房 ほか(講義時間内に指定します)。

【履修条件】

特になし。グループワークに取り組んでもらうことがあります。講義時間中に、学生アンケートに参加し、その結果を巡る

議論をする場合があります。 【関連科目】

特になし。 ※なお、本科目は地域交流科目・選択必修科目として位置づけられる。地域交流科目の内容は、「地域交流科目履修案内」を参照

のこと。

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM04

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 公会計論 Ⅰ(Governmental Accounting Ⅰ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 水曜日 ・3時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 齋藤 真哉

受入れ学生数:

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 本講義では、主として日本の国の会計制度を取り上げて、現行の予算・決算を中心とした制度、並びに会計検査院による監

査制度を説明するとともに、企業会計との比較の観点から、その会計理論上の特徴を明らかにする。また現在取り組まれてい

る、国の会計に関する改革(特に財務書類の作成)について説明する。その上で、そうした改革に関わる考え方について検討

を加えることとする。 【授業概要】

概ね次のスケジュールに基づいてすすめる予定である。 第1週 オリエンテーション 第2週 日本の公会計制度の沿革と概要 第3週~第5週 日本の現行の公会計制度の仕組み(予算・決算制度) 第6週~第8週 公会計制度をめぐる改革の動き(財務書類の作成) 第9週 国の賃借対照表等の新たな試み 第10週 公会計に係る基礎概念等の構築の試み 第11週 新たな試みの特徴と課題 第12週~ 政府監査制度(会計検査院による監査) ※授業の進捗度により多少ずれが生じる場合がある。

【授業方法】

授業は、基本的に毎回配布するプリントに基づいて進める。必要に応じて参考文献を指示するので、各自参照していただき

たい。 【履修目標】 1.日本の国の会計制度・監査制度の内容と課題を理解する。 2.公会計と企業会計との相違を理解する。 3.現在行われている改革の試みの意味と課題を考察する。

【到達目標】

現行の政府会計制度(予算・決算制度と財務書類の作成)・会計検査院監査制度の内容を知識として修得し、それらの課題

について既成概念を棄却した考察が行えること。 【成績評価の方法】

期末試験に基づき評価する予定である。 【教科書・参考書】

教科書は使用しない。 参考書については、必要に応じて指示する。

【履修条件】 特になし。ただし、簿記や会計についての初歩的な知識は必要。

【関連科目】

会計学原理など会計・情報学科の専門教育科目

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM05

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 公会計論 Ⅱ(Governmental Accounting Ⅱ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 水曜日 ・3時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 齋藤 真哉

受入れ学生数:

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 本講義では、地方政府である地方公共団体の会計及び監査に着目し、その制度を明らかにしたい。特に地方公共団体の会計

においては、住民の行政への参加がより強く意識されるものと思われる。そのため情報公開の観点からの改革の動きについて

も検討を加えることにしたい。さらに、社団法人・財団法人を中心に、プライベートセクターである非営利組織体の会計につ

いても言及することとしたい。 【授業概要】

概ね次のスケジュールに基づいてすすめる予定である。 第1週 オリエンテーション 第2週~第4週 地方公会計における予算制度と決算制度 第5週 公営企業会計 第6週~第7週 地方公会計における監査制度 第8週 地方公会計の改革の動きと課題 第9週 地方公共団体の財政再建問題と会計情報 第10週 非営利組織体の制度 第11週~12週 新たな社団法人・財団法人制度と公益認定 第13週~ 「公益法人会計基準」の内容と課題 ※授業の進捗度により多少ずれが生じる場合がある。

【授業方法】

授業は、基本的に毎回配布するプリントに基づいて進める。必要に応じて参考文献を指示するので、各自参照していただき

たい。 【履修目標】 1.日本の地方公共団体の会計・監査制度の内容と課題を理解する。 2.行政への住民参加のための情報公開の意味と課題を理解する。 3.新たな社団法人・財団法人制度(特に公益認定制度)と会計の関わりを理解する。 4.非営利組織体に関わる会計の特徴を「公益法人会計基準」を通して理解する。

【到達目標】

現行の地方公共団体の会計制度(予算・決算制度と財務書類の作成)・監査制度の内容を、さらに新たな社団法人・財団法

人の制度の内容と会計基準の内容を知識として修得し、それらの課題について既成概念を棄却した考察が行えること。 【成績評価の方法】

期末試験に基づき評価する予定である。 【教科書・参考書】

教科書は使用しない。 参考書については、必要に応じて指示する。

【履修条件】

公会計論Ⅰを履修し、単位を取得していること。 【関連科目】

会計学原理など会計・情報学科の専門教育科目

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM06

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 経営科学総論 (Introduction to Management Science)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 水曜日 ・4時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 松井 美樹

受入れ学生数: 10名

その他の出願条件:

授 業 概 要:

【授業の目的】

経営科学は、企業を中心とした組織における資源配分問題・意思決定問題を科学的に追求する学問体系である。 この授業では、 1) 経営科学の基本的な考え方・諸概念・ツールを解説し、 2) 企業経営の様々な局面とそれに対する科学的アプローチを概観する。

【授業概要】

1. 10/07 オリエンテーション:経営科学のアプローチと特質 2. 10/14 LP:基礎概念 3. 10/21 スプレッド・シートを用いたモデル構築:キャッシュ・フロー問題 4. 10/28 LP:定式化と応用 5. 11/04 LPを用いたWhat-if分析 6. 11/11 輸送問題と割当問題 7. 11/18 ネットワーク 適化問題 8. 11/25 課題演習 9. 12/02 プロジェクト・マネジメント 10. 12/09 整数計画:立地計画問題 11. 12/16 非線形計画:ポートフォリオ選択問題 12. 01/13 決定分析:不確定性下の意思決定 13. 01/20 予測手法・需要予測 14. 01/27 待ち行列モデル:サービス・オペレーション 15. 02/10 期末試験

【授業方法】

・ プリントとして配布するスライドに沿って講義する。 ・ スプレッド・シートを用いた問題解決やシミュレーションの方法について例示し、課題演習に取り組む。 ・ ケースを取り上げ、個々にレポートを作成するとともに、グループ討論を行う。

【履修目標】

・ 企業経営の様々な局面における科学的アプローチの基本的な内容を理解し、他者に説明できる。 ・ 経営における諸問題を、資源配分問題・意思決定問題として定式化して解く能力を身につけ、他者に説明できる。 ・ コンピュータを用いて大規模な経営意思決定問題が解決できる。

【成績評価の方法】

期末試験:50%、グループ課題演習:20%、個人課題演習:20%、受講状況:10% 【教科書・参考書】 教科書は使用せず、適宜、教材を配布する。 参考書については授業中に指示する。主たるものは以下の通り。 青山・井上・松井編著『制度経営学入門』中央経済社 上田著『文科系のための意思決定分析入門』日科技連出版社 Hiller and Hiller, Introduction to Management Science, McGraw-Hill

【履修条件】

特になし。 【関連科目】

ビジネス・エコノミクス

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM07

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: ビジネス・エコノミクス(Economics for Business)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・水曜日 ・4時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 森田 洋

受入れ学生数: 10人程度

その他の出願条件:

授 業 概 要:

【授業の目的】 経営学を学ぶ上で 低限必要なミクロ経済学の基礎を提供する。

【授業概要】

1. イントロダクション:経済学的分析とはどのようなものかを公共工事の簡単な競争入札の数値例を用いて説明する。 2. 消費決定の理論:効用・限界効用といった概念を用いて 適消費の決定を説明する。 3. 消費決定の理論2:前回の分析を拡張し無差別曲線を用いて 適消費の決定を説明する。簡単な応用としてバイキング(ビ

ュッフェスタイル)を考える。 4. 消費決定の理論3: 適消費量への価格変化の影響の分析方法としての所得効果と代替効果を解説する。簡単な応用とし

て米国大統領選で提示された課税システムを考える。 5. 消費決定の理論4:必需財、奢侈財の概念に触れ、前回までの枠組みと需要曲線の関係を説明する。 6. 消費決定の理論5:消費決定の理論の応用として貯蓄の決定を考える。必ずしも利子率の上下が貯蓄を大きく変化させな

いなどの議論を行う。 7. 生産販売の決定:経済学での費用分類方法を説明し費用関数、限界費用等を紹介、解説する。 8. 生産販売の決定2:限界費用と平均費用の関係を説明し、企業供給曲線を導出する。 9. 生産販売の決定3:前回の議論を復習し、損益分岐点を説明する。

10. 生産販売の決定4:固定費用を導入して前回の分析を拡張し、操業停止点およびそれと損益分岐点の関係を説明する。 11. 競争的市場の評価:市場参加者がお互いに競争的な場合の市場均衡(需要と供給が一致する状態)が社会的に望ましいか

どうか評価する議論を紹介する。 12. 市場の失敗:外部性、市場独占等、市場が失敗し望ましい状態が実現しない例を紹介する。 13. 市場の失敗2:寡占市場を考え囚人のジレンマという考え方を紹介する。また中古市場が失敗する例を簡単な数値例によ

り紹介する。 14. そのほかの細かい論点を紹介し、今までのまとめを行う。 15. 期末試験 【授業方法】

毎回資料を配布し、それをもとに説明していく。 【履修目標】

新聞などで見る経済記事をミクロ経済学の視点から読むことができるようになる。ミクロ経済学の観点から企業の様々な活

動を議論することができるようになる。 【成績評価の方法】

出席数および期末試験による。

【教科書・参考書】

参考書として以下をすすめる。 スティグリッツ(著)籔下・秋山他(訳)『ミクロ経済学』(東洋経済新報社) その他ミクロ経済学のテキストならばいずれも参考書となる。

【履修条件】

特になし。

【関連科目】 特になし。

【成績評価の方法】 出席数および期末試験による。

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM08

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目 (昼・夜間主向け)

授 業 科 目 名: 現代企業論 (Modern Business Enterprise)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 水曜日 ・5時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 三戸 浩

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】

企業とは何か。誰が誰のために動かしているのか。どんな構造をしているのか。どのように経営されているのか。企業をど

うコントロールしていけばいいのか。以上のようなテーマを経営学の主たる対象である大企業の実態をデータ・ケースなどに

より知り、その上で、その対象を分析する基礎的な諸理論を学習する。

【授業概要】

1. 企業論とは ~6つの企業観~

2. 大企業の実態

3. 世界・日本の大企業

4. 企業経営の多角化と国際化

5. 公企業の民営化(1)

6. 公企業の民営化(2)

7. 株式会社の機能と構造

8. 株式会社の歴史

9. 大企業の性格と機能

10. 大企業の支配構造

11. 企業と官僚制

12. 日本型企業システム

13. 企業統治論(1)

14. 企業統治論(2)

15. 期末試験

【授業方法】

統計やケースなどのデータを用いて講義を進めてゆく。

出席はとらないが、挙手して回答・発言したものには出席点を与える(1回目の授業で説明)。

出席はとらないのだから、私語などは慎むこと。遅刻はしない。

【履修目標】

・ 日本の主要な企業の名前や規模などが言える。

・ 現代企業の主な経営活動、及び現代企業の特徴・役割・構造を説明できる。

・ 「公企業の民営化の論理」を理解する。

・ 「会社は誰のものか」について理解する。

【成績評価の方法】

期末の筆記試験の成績(100点満点)に出席点を加える。

【教科書・参考書】

教科書:三戸 ほか『新版補訂版 企業論』有斐閣

参考書:東洋経済新報社 編『会社四季報』、日本経済新聞社『会社情報』

伊丹・加護野・伊藤『リーディングス 日本の企業システム①~④』有斐閣

日本経済新聞社編『ゼミナール現代企業入門』日本経済新聞社

三戸 公『会社ってなんだ』文眞堂

D・ドーア『誰のための会社にするか』岩波新書

【履修条件】

「経営学総論Ⅰ・Ⅱ」及び「企業と社会」を履修していることが望ましい。

【関連科目】

経営学総論Ⅰ・Ⅱ、企業と社会、経営管理論、経営組織論、経営戦略論、経営史、人的資源管理論など

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM09

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: 比較経営史Ⅰ(Comparative Business HistoryⅠ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 水曜日 ・7時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 青木 洋

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 欧米における企業経営の発展の歴史について学び、「経営史」の基礎的知識を習得するとともに、比較史的な視点から企業

経営のダイナミズムを把握する力を身につける。 【授業概要】

序 比較経営史の対象と方法 第 1 回 (1)授業概要 第 2 回 (2)歴史の見方、考え方

1 イギリスにおけるビジネスの発展 第 3 回 (1)後進国からのキャッチアップ 第 4 回 (2)産業革命 第 5 回 (3)工場経営と管理

〈写真スライド鑑賞〉 第 6 回 (4)生産と流通のシステム 第 7 回 (5)産業衰退〈テスト〉

2 アメリカにおけるビジネスの発展 第 8 回 (1)近代企業の勃興 第 9 回 (2)アメリカン・システム 第10回 (3)製造技術の発展メカニズム 第11回 〈写真スライド鑑賞〉 第12回 (4)技術革新と垂直統合企業 第13回 (5)経営管理組織の発達 第14回 〈テスト〉&〈反省会〉 【授業方法】

一方通行の講義ではなく、質疑応答を通じた対話型の授業を行う。 【履修目標】 1.欧米の企業経営の歴史に関する基礎的知識を習得する。 2.企業経営の歴史的発展のダイナミズムと多様性を理解する。 3.現実の企業経営のダイナミズムを歴史的・比較史的な観点から把握できる力を身につける。

【成績評価の方法】

出席・感想50%、テスト50%、発言+α 【教科書・参考書】

教科書は指定せず、プリントを使用する。 プリントは、指定されたホームページより事前にダウンロードし、授業に持参すること。 (http://sky.geocities.jp/keieishi_aoki/)。 なお、パスワードが必要となるので、それについては初回の授業で指示する。 参考書は、大河内暁男『経営史講義』東京大学出版会、1991年(第2版、2001年)。

【履修条件】

特になし。 【関連科目】

比較経営史Ⅱ

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM10

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: 比較経営史Ⅱ(Comparative Business HistoryⅡ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 水曜日 ・7時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 青木 洋

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 比較経営史Ⅰで学んだ欧米の「経営史」の基礎的知識をもとに、日本における企業経営の発展と、戦後の各国におけるクラ

スター(産業集積)の発展について学び、比較史的な視点から企業経営のダイナミズムを把握する力を身につける。 【授業概要】 第 1 回 授業概要

1 日本におけるビジネスの発展 第 2 回 (1)江戸の市場経済と商家経営 第 3 回 (2)明治の産業とビジネス 第 4 回 (3)重化学工業と都市化の進展 第 5 回 (4)戦中・戦後の制度変化 第 6 回 (5)戦後日本の企業システム 第 7 回 (6)バブル崩壊と「失われた10年」 第 8 回 〈テスト〉

2 戦後の産業発展とクラスター 第 9 回 (1)企業発展の理論 第10回 (2)シリコンバレーの発展

〈写真スライド鑑賞〉 第11回 (3)イタリアの産業発展 第12回 (4)国の競争優位 第13回 (5)国の発展段階 第14回 〈テスト〉&〈反省会〉

【授業方法】

一方通行の講義ではなく、質疑応答を通じた対話型の授業を行う。 【履修目標】 1.日欧米の企業経営の歴史に関する基礎的知識を習得する。 2.企業経営の歴史的発展のダイナミズムと多様性を理解する。 3.現実の企業経営のダイナミズムを歴史的・比較史的な観点から把握できる力を身につける。

【成績評価の方法】

出席・感想50%、テスト50%、発言+α 【教科書・参考書】

教科書は指定せず、プリントを配布する。 プリントは、指定されたホームページより事前にダウンロードし、授業に持参すること。 (http://sky.geocities.jp/keieishi_aoki/) なお、パスワードが必要となるので、それについては初回の授業で指示する。 参考書は、宮本又郎他『日本経営史―江戸時代から21世紀へ』有斐閣、2007年。

【履修条件】

特になし。 【関連科目】

比較経営史Ⅰ

13

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM11

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目 (夜間主向け)

授 業 科 目 名: 経営学総論Ⅱ (Introduction to Business Administration Ⅱ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 水曜日 ・7時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: ヘラー,ダニエル

受入れ学生数:

その他の出願条件: 1年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 「技術・戦略・組織」という3つのキーワードを軸に、企業経営を学んでいく。なお、具体的な事例としては自動車産業の

それを主に用いる。 【授業概要】

1. ガイダンス・イントロダクション(10/7) 2. 技術の定義(10/14) 3. 戦略の定義(10/21) 4. 組織の定義(10/28) 5. 技術・戦略・組織:レンズの使い方(11/4) 6. 教科書第1章:日本の自動車産業はなぜ強いのか(11/11) 7. 第2章:見えてきた日本の自動車産業の死角(11/18) 8. 第3章:日本の自動車産業は今後どうなるのか(11/25) 9. 教科書資料1:識者座談会(11/30)

10.教科書資料2:「トヨタ学」の権威に聞く(12/9) 11.特別講義①(12/16) 12.特別講義②(1/6) 13.特別講義③(1/13) 14.まとめ(1/20) 15.期末レポート提出締切(1/27)

※ 学務第2係への提出のみ認める。 なお、特別講義の実施日は変更する可能性が高い。

【授業方法】

担当教員および特別講演者の講義を中心に進めるが、学生による5分間発表も実施する。毎回、学生各自による講義メモの

提出義務がある。教科書や講義の当日までの内容を範囲とする予告無しの小テストを授業中に実施する。毎週、充分な復習・

予習を学生に強く求める。 【履修目標】

・ 企業経営に関する基礎的概念を紹介し、学生の批判的思考力を向上させる。 ・ 経営者(及び経営学の研究者)が直面する問題や課題を考慮する能力を育てる。 ・ 自動車産業の特徴を学ぶことにより、他産業との比較視点を養う。

【成績評価の方法】

100ポイント満点。 【小テスト=30ポイント;授業参加積極性=30ポイント;期末レポート=40ポイント】

【教科書・参考書】

タイトル:『自動車産業は生き残れるか』(中公新書ラクレ)。著:読売新聞クルマ取材班。 出版社:中央公論新社。ISBN-10:4121502752。ISBN-13:978-4121502759。発売日:2008/04。

【履修条件】 1回目の講義に出席しなかった学生は原則として履修を認めないので、ご注意ください。

【関連科目】

特になし。

14

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM12

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼・夜間主向け)

授 業 科 目 名: 国際財務論 Ⅰ (International Financial Management Ⅰ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 木曜日 ・5時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 山口 修

受入れ学生数: 5名程度

その他の出願条件: 3年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 金融・資本市場の国際化の中で、企業の財務行動を発行市場、流通市場の両面から取上げ、株主価値創造経営に向けた国際

的な企業財務の基本的知識の習得を目指す。 【授業概要】

・ 国際財務論の領域、基礎的知識 ・ 金融資本市場の機能と役割 ・ 資産の価値の評価 ・ 株式価値の評価 ・ リスクの測定 ・ ポートフォリオ理論 ・ 資本のコスト ・ 投資の決定方法 ・ 資本構成の決定(1)、(2) ・ 資本調達の多様化 ・ エクイティファイナンス ・ 社債ファイナンス ・ 外国為替取引とキャッシュ・マネジメント ・ リスク管理とヘッジ戦略

【授業方法】

授業は講義形式、必要に応じて演習問題を課す。 【履修目標】

本講義を通じ、学生は国際財務および国際金融の基礎的事項をマスターし、企業の経営課題の発見・解決に向けた幅広い理

解能力を涵養することができる 【成績評価の方法】

講義時間に行う小レポート(5回:配分50%)と期末レポート(配分50%)による。 【教科書・参考書】

参考書:井出正介・高橋文郎『経営財務入門』(日本経済新聞社) 仁科一彦『企業財務』(日経文庫)

【履修条件】

特になし。 【関連科目】

フィナンシャル・エコノミクス、比較金融制度論、国際会計論

【注意】 夜間主コース「国際財務論Ⅰ」は今年度が 後の開講であり、今後夜間主コースでは開講しないので、

履修する際は注意をすること。

15

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM13

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼・夜間主向け)

授 業 科 目 名: 国際財務論 Ⅱ (International Financial Management Ⅱ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 木曜日 ・5時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 山口 修

受入れ学生数: 5名

その他の出願条件: 国際財務論 Ⅰを修得済みであること

授 業 概 要:

【授業の目的】 国際財務論Ⅰで学習した基本的知識をベースに国際財務関連の個別テーマをとりあげ、M&A、国際金融、リスク管理、イ

ンセンティブ制度、国際分散投資等について講義する。 【授業概要】

・ 政策配当と自社株投資 ・ 企業の合併・買収(M&A) ・ 財務のリストラクチャリング ・ 国際金融市場 ・ 企業の国際化と国際金融 ・ 金融機関の国際化と国際業務 ・ リスク管理とデリバティブの利用 ・ EUの通貨統合 ・ ストックオプション、401(k)プラン ・ 企業年金制度 ・ アセットアロケーション ・ 年金運用、国際分散投資 ・ 投資パフォーマンスの評価 ・ コーポレート・ガバナンス ・ SRI(社会的責任投資)

【授業方法】 授業は講義形式、必要に応じて演習問題を出す。

【履修目標】

学生は国際財務および国際金融の個別テーマの理解を通じて、企業の経営課題の発見・解決に向けた基礎的な対応能力をマ

スターすることができる。 【成績評価の方法】

講義時間に行う小レポート(5回:配分50%)と期末レポート(配分50%)による 【教科書・参考書】

参考書:井出正介・高橋文郎『経営財務入門』(日本経済新聞社)、北池達明・北爪雅彦『M&A入門』(日経文庫) 上川孝夫・藤田誠一・向壽一『現代国際金融論』(有斐閣)

【履修条件】

国際財務論Ⅰを履修済の者 【関連科目】

フィナンシャル・エコノミクス、比較金融制度論、国際会計論

【注意】 夜間主コース「国際財務論Ⅱ」は今年度が 後の開講であり、今後夜間主コースでは開講しないので、

履修する際は注意をすること。

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM14

学 科 名 称: 経営学部会計・情報学科 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: 国民会計論Ⅰ(National AccountingⅠ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・火曜日 ・7時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 大森 明

受入れ学生数: 5名

その他の出願条件: 2年生以上、会計関係の基礎知識を有しているのが望ましい

授 業 概 要:

【授業の目的】 一国の国民経済の活動状況を測定し表示する方法として展開している国民会計(一般的に国民経済計算と呼ばれる)を学修

する。具体的には、国民会計の基礎概念、および、国民会計により作成される国民会計諸表のうち、特に国民所得勘定と国民

貸借対照表の理解を目指す。同時に、企業会計と国民会計との関わりについて取り上げ、両者の会計概念の共通点・相違点を

理解することで、会計学一般に関する体系的な理解が促進されるような授業を目指す。 【授業概要】 第 1 週 授業ガイダンス、国民会計の起源 第 2 週 国民会計の概略(GDPとは何か?)と歴史的発展 第 3 週 国民会計の基礎概念(簡単な国民所得勘定) 第 4 週 一国の経済循環と国民所得勘定への記録①(封鎖経済下) 第 5 週 一国の経済循環と国民所得勘定への記録②(開放経済下) 第 6 週 国民所得勘定と国民貸借対照表(フローとストックの連携) 第 7 週 国民会計と企業会計との関係 第 8 週 企業会計情報の国民会計情報への変換 第 9 週 国民会計における生産概念 第10週 日本の経済循環と国民勘定①(統合勘定) 第11週 日本の経済循環と国民勘定②(制度部門別・経済活動別分類) 第12週 日本の経済循環と国民勘定③(消費概念の二元化) 第13週 日本の経済循環と国民勘定④(93SNAによる表象) 第14週 物価変動と国民会計情報(GDPデフレータ等) 第15週 期末試験

【授業方法】

原則として、配布資料とスライドにもとづいて解説し、適宜、演習問題等やレポートを課す。 【履修目標】

1. 国民会計の基礎概念である一国の経済循環を理解し、他者に説明できる。 2. 国民所得勘定と国民貸借対照表の関係と各々の勘定の役割を理解し、他者に説明できる。 3. 国民会計情報の利用方法を理解し、他者に説明できる。

なお、本講義を通じて、国民経済・地域経済に関する基礎能力を涵養するとともに、これらの基礎能力を、企業というミク

ロのフィールドに適用することにより、創造性能力が向上すると期待される。 【成績評価の方法】

平常点(出席、レポートおよび演習問題)(30%)と期末試験(70%)により評価する。

【教科書・参考書】

特に教科書は使用しない予定だが、参考書として以下のものを列挙する。 参考書:内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部編『平成19年版国民経済計算年報』メディアランド、2007年。

武野秀樹・山下正毅編『国民経済計算の展開』同文舘、1993年。 作間逸雄編『SNAがわかる経済統計学』有斐閣、2003年。 中村洋一『SNA統計入門』日本経済新聞社、1999年。 武野秀樹『国民経済計算入門』有斐閣、2001年。

【履修条件】 特になし。

【関連科目】

簿記原理Ⅰ・Ⅱ、会計学原理Ⅰ・Ⅱ、生態会計論Ⅰ・Ⅱ、公会計論Ⅰ・Ⅱ、管理会計論Ⅰ・Ⅱ

17

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM15

学 科 名 称: 経営学部会計・情報学科 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: 国民会計論Ⅱ(National AccountingⅡ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・火曜日 ・7時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 大森 明

受入れ学生数: 5名

その他の出願条件: 2年生以上、国民会計論Ⅰの単位修得者のみ

授 業 概 要:

【授業の目的】

国民会計論Ⅰで学んだことを踏まえ、特に、国民所得勘定と国民貸借対照表以外の国民会計諸表(産業連関表、資金循環表、

国際収支表)について学修するとともに、地域の国民会計およびサテライト勘定について学修する。特に今日の地球環境問題の

深刻化を踏まえ、環境に関わるサテライト勘定について重点的に取り上げる。

【授業概要】 Ⅰ.国民会計論Ⅰの復習(経済循環と国民会計) 第1週 一国の経済循環(生産、所得、消費、蓄積等) 第2週 経済循環の表示と国民会計の体系

Ⅱ.他の国民会計諸表 第3週 産業連関表の意義と役割 第4週 産業連関表を用いた分析 第5週 資金循環表の意義と役割 第6週 国際収支表の意義と役割

Ⅲ.地域の国民会計 第7週 県民経済計算の意義と役割 第8週 県民経済情報の利用(地域間格差の分析)

Ⅳ.サテライト勘定と環境問題 第9週 サテライト勘定とは 第10週 サテライト勘定としての環境勘定①(経済福祉指標の試算) 第11週 サテライト勘定としての環境勘定②(環境・経済統合勘定) 第12週 サテライト勘定としての環境勘定③(環境価値の測定) 第13週 サテライト勘定としての環境勘定④(わが国における環境・経済統合勘定の試算) 第14週 サテライト勘定としての環境勘定⑤(地域の環境勘定) 第15週 定期試験

【授業方法】

原則として、配布資料とスライドにもとづいて解説し、適宜、演習問題等やレポートを課す。 【履修目標】

1. 他の国民会計諸表と国民所得勘定等との関係を理解し、他者に説明できる。 2. 地域における国民会計の役割を理解し、他者に説明できる。 3. サテライト勘定と、そのひとつとしての環境勘定(マクロ環境会計)を理解し、他者に説明できる。 なお、本講義を通じて、国民経済・地域経済に関する基礎能力を涵養するとともに、これらの基礎能力を、企業というミク

ロのフィールドに適用することにより、創造性能力が向上すると期待される。 【成績評価の方法】

平常点(出席、レポートおよび演習問題)(30%)と期末試験(70%)により評価する。

【教科書・参考書】

特に教科書は使用しない予定だが、参考書として以下のものを列挙する。 参考書:武野秀樹・山下正毅編『国民経済計算の展開』同文舘、1993年。

中村洋一『SNA統計入門』日本経済新聞社、1999年。 大住莊四郎『入門SNA-国民経済計算で読む日本経済-』日本評論社、1998年。 河野正男『生態会計論』森山書店、1998年。 作間逸雄編『SNAがわかる経済統計学』有斐閣、2003年。

18

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM16

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: 生態会計論Ⅰ(Ecological AccountingⅠ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・木曜日 ・6時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 八木 裕之

受入れ学生数: 5名

その他の出願条件: 2年次以上、会計の基礎知識があること

授 業 概 要:

【授業の目的】 企業が持続可能な発展を続けていくためには、その意思決定において、従来の経済的側面に加えて、環境的側面、社会的側面

なども取り入れていく必要があります。本講義では、その際に必要な情報を提供する代表的な情報システムである生態会計につ

いて、基本的な枠組みと企業の実践状況を解説します。

【授業概要】 1.生態会計の視点 2.企業生態会計の展開:米国・ドイツ 3.企業生態会計の展開:日本の公害問題 4.環境マネジメント 5.環境報告書 6.持続可能性報告書 7.持続可能性情報の利用:社会責任投資と企業評価 8.企業の持続可能性マネジメント 9.環境会計ガイドライン:基礎

10.環境会計ガイドライン:応用 11.環境会計ガイドライン:課題 12.環境会計ケーススタディ1 13.環境会計ケーススタディ2 14.総括 15.期末試験 ※ ゲストスピーカーを呼ぶ場合には、講義の順番が変更になることがあります。

【授業方法】

講義を中心に行う。 【履修目標】 1. 持続可能性の考え方を理解します。 2. 企業活動の諸側面(経済・環境・社会)とそのマネジメントについて理解します。 3. 企業の持続可能性戦略や環境戦略について評価する力を習得します。 4. 環境会計の基本的なしくみを理解し、内容を評価する力を習得します。

【成績評価の方法】

試験(70点)とレポート(30点)で評価する。

【教科書・参考書】

教科書:使用しない 参考書:河野正男編著『環境会計A to Z』ビオシティ、2005年

河野正男編著『環境会計の構築と国際的展開』森山書店、2006年 環境省『環境会計ガイドライン2005年版』環境省、2005年

【履修条件】

会計の基礎的知識があること。 【関連科目】

簿記原理、環境マネジメント論

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM17

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: 生態会計論Ⅱ(Ecological AccountingⅡ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・木曜日 ・6時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 八木 裕之

受入れ学生数: 5名

その他の出願条件: 2年次以上、会計の基礎知識があること

授 業 概 要:

【授業の目的】

本講義では、生態会計Ⅰで学んだ生態会計の基本的な仕組みを企業、自治体などのさまざまな会計の対象領域に適応し、ケー

ススタディを通した生態会計の応用理論について考察する。

【授業概要】

1. 生態会計の概要 2. 環境財務会計:資産除去債務 3. 環境財務会計:地球温暖化物質排出量取引 4. 環境財務会計:土壌汚染 5. 環境報告書作成ワークショップ 6. 環境報告書プレゼン 7. 環境管理会計:製品ライフサイクル 8. 環境管理会計:資源・エネルギー 9. 環境管理会計:予算管理

10. 環境管理会計:業績評価 11. 環境管理会計ケーススタディ 12. 自治体環境会計 13. 水道事業環境会計 14. 総括 15. 期末試験 ※ ゲストスピーカーを呼ぶ場合には、講義の順番が変更になることがあります。

【授業方法】

講義を中心に行う。 【履修目標】 1. 企業・自治体を取り巻く諸側面(経済・環境・社会)について、理解を深めます。 2. 生態会計の諸手法を習得します。 3. 環境報告書の作成力・プレゼン力を習得します。

【成績評価の方法】

試験(70点)とレポート(30点)で評価する。

【教科書・参考書】

教科書:使用しない。 参考書:河野正男編著『環境会計A to Z』ビオシティ、2005年

河野正男編著『環境会計の構築と国際的展開』森山書店、2006年 植田敦紀『環境財務会計論』森山書店、2007年

【履修条件】

会計の基礎的知識があること。 【関連科目】

生態会計論Ⅰ、会計学原理、原価会計論、管理会計論、国民会計論

20

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM18

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目 (夜間主向け)

授 業 科 目 名: フィナンシャル・エコノミクス (Financial Economics)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 木曜日 ・7時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 森田 洋

受入れ学生数: 10名

その他の出願条件: 3年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 需要と供給の一致、現在価値といった経済学の基本的概念を利用して、新聞等で採り上げられる記事から湧き上がる疑問点

に対して簡単な理論的モデルにより答えを与えていく。数値例を利用するので受講者の計算能力に四則演算以上のものを求め

ない。また人間が合理的であることを前提とする合理的モデルを中心とするが、人間の非合理性を許す行動経済学アプローチ

についても取り扱う。 【授業概要】

1. イントロダクションとして2008年における穀物価格の高騰等をとりあげ、何故ファイナンスの問題が穀物価格に関

わっているのかを説明する。 2. 長短金利(例えば10年金利と1年金利)の差にいかなる経済情報が含まれているのかを説明する。 3. 需要と供給の一致という基本原理を用いて、株価がどのように決まるのかを証券取引所における実際の価格形成システ

ムと照らし合わせながら説明していく。 4. ファンダメンタルズ、ファンダメンタルバリュー等と呼ばれる企業の実体に即した株価のあるべき水準とはどのような

ものなのかを説明する。 5. 空売りという手法を中心にヘッジファンドなど一部の投機的な投資家の行動が、逆に株価を適正水準に戻そうとすると

いう議論を紹介する。 6. 投機的売買をする投資家のみで構成される市場で、果たしてどのような株価が成立するか議論する。 7. バブルといわれる実体とはかけ離れた株価が成立する現象を前回の枠組みの中で説明していく。 8. 投資家の将来に対する予想の食い違いがバブルを引き起こす現象について解説する。 9. 中間試験

10. 企業内部の情報が市場にわからないといった情報の不完全性が高水準の株価を引き起こす可能性について、トランプを

使った実験などを行いながら解説していく。 11. ヘッジファンドなど高度な技術を使った投機的売買が必ずしも成功しないことを解説する。 12. 先物を知る準備として先渡し契約を紹介し、その価格の決定原理について解説する。 13. 先物取引について解説し、先物市場が株式市場等に及ぼす影響について解説する。 14. もう一つの代表的な派生商品であるオプション価格の決定理論を紹介する。 15. 期末試験

【授業方法】

各回においてその回のテーマに関連する新聞記事を講義資料で紹介し、次にそれを理論モデルで分析する。可能な範囲で実

データを用いて議論する。 【履修目標】

新聞やニュースにおける株式や債券等の金融資産の価格変動に関する記事が理解できる。さらにその記事を経済学的な視点

から見ることができるようになる。 【成績評価の方法】

中間試験と期末試験の双方により評価する。

【教科書・参考書】 特に利用しないが、必要に応じて講義において解説する。

【履修条件】 特になし。

【関連科目】

財務論

【注意】 夜間主コース「フィナンシャル・エコノミクス」は今年度が 後の開講であり、今後夜間主コースでは開講し

ないので、履修する際は注意をすること。

21

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM19

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 比較金融制度論 Ⅰ (Comparative Study of Financial Systems Ⅰ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 金曜日 ・3時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 高橋 正彦

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 変動期にある日本の金融システムに関して、歴史・制度・理論・国際比較・時事問題等の多角的な観点から概観・検討を行うこと

により、金融を見る目を養うことを目的とする。併せて、理論と実務、経済学(金融論)と法律学(金融法)との架け橋を試

みる、という問題意識も持っていきたい。このうちⅠでは、主に総論的な内容を取り上げる。

【授業概要】 1. 講義開始にあたって 2. 金融業務の多様化 3. 金融と金融機関 4. 資産の流動化・証券化(1) 5. 同 (2) 6. 日本の金融システムと日本銀行 7. 日本銀行と金融政策 8. 日本銀行の 近の金融政策運営 9. バブルと金融政策

10. バブル崩壊と政策対応(1) 11. 同 (2) 12. 同 (3) 13. 日本の金融システムの現状(1) 14. 同 (2) 15. 期末試験

【授業方法】

講義形式で行うが、個別の質問は歓迎する。 【履修目標】

日本の金融システムの現状と課題を理解し、現実の金融問題に対する客観的・批判的な視点を養うこと。 【成績評価の方法】

期末試験の成績による。試験内容は、オーソドックスな論述式の問題で、特に難問ではないが、授業に真面目に出席せずに

単位を取得することは、かなり困難である。 【教科書・参考書】

特定の教科書は用いず、毎回、講義用レジュメを配布する。主な参考書は以下のとおり。 1.高橋正彦『証券化の法と経済学』NTT出版、2004年 2.日本銀行金融研究所編『新しい日本銀行 その機能と業務(増補版)』有斐閣、2004年 3.貝塚啓明・賀来景英・鹿野嘉昭編『金融用語辞典(第4版)』東洋経済新報社、2005年 4.岡村秀夫・田中敦・野間敏克・藤原賢哉『金融システム論』有斐閣、2005年 5.黒田晃生『入門 金融(第4版)』東洋経済新報社、2006年 6.鹿野嘉昭『日本の金融制度(第2版)』東洋経済新報社、2006年 7.酒井良夫・鹿野嘉昭『金融システム(第3版)』有斐閣、2006年 8.川口恭弘『現代の金融機関と法(第2版)』中央経済社、2007年

【履修条件】

特になし。

【関連科目】 金融論(経済学部)、財務論、証券市場論、国際財務論、企業取引法、有価証券法

22

横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM20

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 比較金融制度論 Ⅱ (Comparative Study of Financial Systems Ⅱ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・ 金曜日 ・3時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 高橋 正彦

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 変動期にある日本の金融システムに関して、歴史・制度・理論・国際比較・時事問題等の多角的な観点から概観・検討を行うこ

とにより、金融を見る目を養うことを目的とする。併せて、理論と実務、経済学(金融論)と法律学(金融法)との架橋を試

みる、という問題意識も持っていきたい。このうちⅡでは、主に各論的な内容を取り上げる。 【授業概要】

1. 日本の金融システムをめぐる 近の話題(1) 2. 各金融機関の現状(1)銀行① 3. 同 ② 4. 同 ③ 5. 同 (2)協同組織金融機関 6. 同 (3)証券会社 7. 同 (4)保険会社 8. 同 (5)政府系金融機関 9. 同 (6)ノンバンク 10. 銀行の特殊性(1)預金通貨・信用創造 11. 同 (2)決済システム 12. 金融市場の構造変化 13. 金融機関に対する規制・監督 14. 日本の金融システムをめぐる 近の話題(2) 15. 期末試験

【授業方法】

講義形式で行うが、個別の質問は歓迎する。 【履修目標】

日本の金融システムの現状と課題を理解し、現実の金融問題に対する客観的・批判的な視点を養うこと。 【成績評価の方法】

期末試験の成績による。試験内容は、オーソドックスな論述式の問題で、特に難問ではないが、授業に真面目に出席せずに

単位を取得することは、かなり困難である。 【教科書・参考書】

特定の教科書は用いず、毎回、講義用レジュメを配布する。主な参考書は以下のとおり。 1. 貝塚啓明・賀来景英・鹿野嘉昭編『金融用語辞典(第4版)』東洋経済新報社、2005年 2. 岡村秀夫・田中敦・野間敏克・藤原賢哉『金融システム論』有斐閣、2005年 3. 黒田晃生『入門 金融(第4版)』東洋経済新報社、2006年 4. 鹿野嘉昭『日本の金融制度(第2版)』東洋経済新報社、2006年 5. スタンダード&プアーズ『日本の金融業界2007』東洋経済新報社、2006年 6. 酒井良夫・鹿野嘉昭『金融システム(第3版)』有斐閣、2006年 7. 川口恭弘『現代の金融機関と法(第2版)』中央経済社、2007年

【履修条件】

特になし。 【関連科目】

金融論(経済学部)、財務論、証券市場論、国際財務論、企業取引法、有価証券法

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM21

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: マーケティング論Ⅱ(MarketingⅡ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・金曜日 ・3時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 白井 美由里

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 この授業では消費者の も重要な側面である商品の購買行動に注目し、それを観察・分析するための視座を提供し、企業の戦

略的対応について考える。

【授業概要】 授業はおおむね以下の順序で進める予定である。 1. ガイダンス、消費者行動の概略 2-3. 問題認識と購買意思決定 4. 情報探索と選択肢評価 5-6. 購買決定後の過程 7-9. 知覚 10. 記憶 11. 学習 12. ブランド 13. 態度 14. 動機づけ、その他 15. 期末試験

【授業方法】

教科書および配布資料に基づき講義を行う。 【履修目標】

消費者の基本的な行動原理を理解する。 【成績評価の方法】

レポート(2回)30%、期末試験60%、受講状態(発言など)10%

レポートは授業中に書きます。後で提出することはできません。

【教科書・参考書】

教科書:杉村徹雄編著『消費者理解のための心理学』福村出版、1997年。 【履修条件】

受講希望者が教室の収容人数を超える場合には、受講制限を行うことがあります。 【関連科目】

マーケティング論Ⅰ・Ⅲ、国際マーケティング論

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM22

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼夜同時開講科目)

授 業 科 目 名: 経営組織論 ( Organization Theory )

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・ 金曜日 ・5時限 ・2単位 ・ 90分

担 当 教 員 名: 田中 政光

受入れ学生数:

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 現代の経営を「合理性」という観点から学説史的に見直してみる。

【授業概要】

1 ~ 2 週 環境の変化がもたらす決定前提のあいまい性

3 ~ 4週 伝統的決定理論の批判的検討

5 ~ 7週 あいまい状況を前提とした決定理論の必要性

8 ~ 13週 モデルの検討

14 ~ 15週 展望

【授業方法】

具体的な決定事例を挙げて進める。 【履修目標】

ポイントを提示すると共に、達成度を数回の小テストで確認する予定。 【成績評価の方法】

終テストによる。 【教科書・参考書】

岸田、田中著『経営学説史』有斐閣アルマ 【履修条件】

特になし。 【関連科目】

イノベーションマネジメント論

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM23

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(夜間主向け)

授 業 科 目 名: マーケティング論Ⅱ(MarketingⅡ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・金曜日 ・6時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 白井 美由里

受入れ学生数: 若干名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 この授業では消費者の も重要な側面である商品の購買行動に注目し、それを観察・分析するための視座を提供し、企業の戦

略的対応について考える。

【授業概要】 授業はおおむね以下の順序で進める予定である。 1. ガイダンス、消費者行動の概略 2-3. 問題認識と購買意思決定 4. 情報探索と選択肢評価 5-6. 購買決定後の過程 7-9. 知覚 10. 記憶 11. 学習 12. ブランド 13. 態度 14. 動機づけ、その他 15. 期末試験

【授業方法】

教科書および配布資料に基づき講義を行う。 【履修目標】

消費者の基本的な行動原理を理解する。 【成績評価の方法】

レポート(2回)30%、期末試験60%、受講状態(発言)10%

レポートは授業中に書きます。後で提出することはできません。

【教科書・参考書】

教科書:杉村徹雄編著『消費者理解のための心理学』福村出版、1997年。 【履修条件】

特になし。 【関連科目】

マーケティング論Ⅰ・Ⅲ、国際マーケティング論

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM24

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 管理会計論Ⅰ(Management Accounting Ⅰ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 前期 ・火曜日 ・3時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 中村 博之

受入れ学生数: 20名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 管理会計は、企業の各階層の経営管理者に対し、経営管理に不可欠な会計情報を提供するための理論と技術である。本講義で

は、このような管理会計の基礎的な理論および手続きを理解することを目的とする。

【授業概要】

1. 管理会計総論 2. 財務会計と原価計算制度 3. 原価計算の基礎知識 4. 業績評価の基本構造 5. 責任会計 6. 経営分析の方法 7. 企業データによる経営分析 8. 短期利益計画と原価予測 9. CVP分析

10. 多品種のCVP分析 11. 予算管理 12. 直接原価計算 13. 事業部制会計 14. アメーバ経営 15. 期末試験

【授業方法】

上記①の通り、教科書によって講義を行なう。必要な資料は別途配布する。 【履修目標】

企業における業績評価のための管理会計の各種計算ができること。 【成績評価の方法】

出席(10%)、期末試験(90%)の総合点によって評価する。

【教科書・参考書】

教科書:蜂谷・中村著『企業経営の財務と会計』朝倉書店、2001年。 【履修条件】

原価会計論、会計学原理、経営戦略論の履修が望ましい。

【関連科目】 原価会計論、会計学原理、経営戦略論

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横浜国立大学「経営学部」提供科目シラバス

科目識別番号: YKM25

学 科 名 称: 経営学部 専門教育科目(昼間主向け)

授 業 科 目 名: 管理会計論Ⅱ(Management Accounting Ⅱ)

履修期間・曜日・時限・単位数・授業時間: 後期 ・火曜日 ・3時限 ・2単位 ・90分

担 当 教 員 名: 中村 博之

受入れ学生数: 20名

その他の出願条件: 2年次以上

授 業 概 要:

【授業の目的】 管理会計は、企業の各階層の経営管理者に対し、経営管理に不可欠な会計情報を提供するための理論と技術である。本講義で

は、管理会計論Ⅰに引き続き、管理会計の基礎的な理論および手続きを理解することを目的とする。

【授業概要】 1. 意思決定会計概論 2. 差額原価収益分析 3. 資本予算と投資プロジェクト 4. 貨幣の時間価値 5. 投資意思決定の各種技法 6. 資本コストの測定 7. 設備投資によるキャッシュ・フロー予測 8. 設備投資意思決定計算事例 9. 原価管理総論

10. 標準原価による原価管理(直接材料費・直接労務費) 11. 標準原価による原価管理(製造間接費) 12. ABCとABM 13. 原価企画とライフサイクル・コスティング 14. 品質原価計算 15. 期末試験

【授業方法】

上記【授業の目的】の通り、教科書によって講義を行なう。必要な資料は別途配布する。 【履修目標】

企業における意思決定技法としての管理会計の各種計算ができること。 【成績評価の方法】

出席(5%)、管理会計CAI(5%)、期末試験(90%)の総合点によって評価する。

【教科書・参考書】

教科書:蜂谷・中村著『企業経営の財務と会計』朝倉書店、2001年。 【履修条件】

管理会計論Ⅰの単位を修得済みであること。 【関連科目】

原価会計論、会計学原理、経営戦略論。