仕事がわかる業界図鑑 教育業界...

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なるには? “教える”仕事、教育関連の仕事は実はバリエーション豊富。代表格は学校 の先生だが、塾講師や民間スクールのインストラクターも“教える”仕事。ま た、最近は教育関連のNPOで活躍する人なども増えている。このように広が りを見せる教育業界の全体像と注目職種を紹介。「子どもが大好き」「人に ものを教えるのが好き」「先生になるのが夢」という高校生は要注目だ。 小学校の先生。免許には二種 (短期大学士)、一種(学士)、 専修(大学院修士)の3種類が ある。公立小学校の先生の場 合、身分は地方公務員。国語、 算数から図工、体育まですべて の教科を指導できる。 キャリア教育の導入、不登校やいじめへの対応など様々な課題がクローズアップさ れる中で、今、学校教育の現場は大きく変わりつつある。教育関連のNPO やスクール カウンセラーをはじめとする専門家が学校教育にかかわるようになり、地域との連携も 進行。学校外の専門家の役割が拡大している。一方、小学校の教員に関しては、都 市部での採用ニーズが高く、この状況は今後7~8年程度続きそう。ただし、現状では 採用倍率の地域間格差も大きいので注意。また、組織運営や教科指導に関する高 い専門性も求められており、2008年にはこうしたニーズに応えて教職大学院が登場。 教員養成6年制導入をめぐる議論の行方も注目されるところだ。 N P O 2 10 : 00 10 : 30 17 : 00 1 取材・文/伊藤敬太郎 撮影/徳田貴久 イラスト/藤井昌子 この面を表にして教室に掲示してください 明治大学文学部 卒業。2001年に 現・代表理事の今 村久美氏とともに 任意団体カタリバ を設立(2006 年 NPO法人化)。以 来、高校企画事 業部長として主に 高校渉外を担当。 NPO職員 特定非営利活動法人 NPOカタリバ 職員 竹野優花さん(33歳) 以下は国公私立の小・中・高校で児童・生徒を指導する先生や専門家。このほか、学校図書館で図書の収集・整 理・管理、図書の利用指導などを行う司書教諭、栄養指導を行う栄養教諭もいる。特別支援学校では専門の資 格を持つ特別支援学校教諭が活躍。 教育に関する様々な課題の解決など、日本 の教育をよりよくするために、学校外で、また は学校と協力して活動するNPO(特定非営 利活動法人)は数多 い。特別授業などの 企画・運営、子どもた ちや親へのサポート、 行政への働きかけな ど活動内容は様々。 中学校や高校の先生。中学 社会、高校英語など科目ごとに 免許があり、中学・高校の免許 を同時に取得することも可能。 中学校には二種・一種・専修 免許があるが、高校に二種は ない。 保健室の先生。小・中・高校な どの保健室に常駐し、怪我や 病気の応急処置をはじめとす る児童・生徒の健康管理や保 健教育などを担当する。養護 教諭免許(二種・一種・専修) 取得が必須。 小・中・高校で児童・生徒の心 のケアを行う仕事。本人の相 談に乗るほか、先生や保護者 への助言も行う。資格は必須 ではないが、臨床心理士取得 者が多い。決まった日時だけ勤 務するのが一般的。 中学校・高校の運動部では、 教員がチームの監督を務める ことも多いが、外部から監督・コ ーチを招くケースも。野球、サッ カー、バレーボールなどの人気 競技では全国的に有名な監督 も多数。 NPOで事業の企画・運営などに携わる職員。活 動主旨に賛同して働く人がほとんど。NPOの場 合、ボランティアで協力する人も多いが、組織に よっては有給の職員が多数いることもある。 中学校・高校・大学の受験指導 や学校教育を補完する教科指 導を行う。苦手科目の強化や効 率的な受験対策を求める児童・ 生徒・保護者のニーズに対応し た教育サービスを提供している。 塾・予備校で児童・生徒に 教科指導をする講師。教 員免許は不要。個性派の 人気講師も多い。 都道府県や市町村に置か れている行政委員会。公 立学校の教員の人事や研 修、学校運営の指導・監督 などのほか、社会教育・生 涯教育なども扱う。 日本の教育行政や文化・科学技 術・スポーツの振興を司る中央省 庁。調査・研究・政策立案など役 割は幅広く、高校生に身近なとこ ろでは、学習指導要領の改訂、教 科書の検定なども行っている。 国家公務員試験に合格 し、文部科学省に採用され ると職員に。日本の教育の 舵取りをする重要な仕事。 法律上、幼稚園は教育、保育園 は福祉に分類される。ただし、現 在はそれぞれの現場で幼児教育・ 保育両方の観点が必要とされて おり、幼稚園教諭・保育士ともに 幅広い専門性が求められている。 免許は幼児教育系の大 学や短大、専門学校など で取得できる。併せて保育 士を取得する人も多い。 民間や自治体が運営するスクー ルや教室。語学、パソコンなどの 実用系、書道、陶芸などの文化・ 趣味系、水泳などのスポーツ系と 様々なスクール・教室があり、対 象も子どもから大人まで幅広い。 スクール、教室で生徒の指 導をする。各分野の業界 団体などが指導者資格を 設けていることが多い。 大学・短大の教員の場合、教 員免許は不要。肩書きは教 授、准教授、講師などがあり、 通常、助教・助手→講師→ 准教授→教授と昇進してい く。決まった日時にだけ勤務す る非常勤・客員教員も多い。 大学・短大などに所属し、 専門分野の研究活動や論 文執筆、学生への講義や 論文指導などを行う仕事。 専門課程を置いている専修 学校。医療、福祉、ビジネス、 建築、デザイン、CG、ゲーム、 ITなど様々な分野の専門学 校があり、現場経験豊富なプ ロ、有資格者などが教員・講 師として指導している。 国内外の日本語 学校などで外国 人に日本語を教 える教師。必須で はないが複数の 資格があるほか、 日本語教育を学 べる大学・大学院 も増えている。 地域住民を対象とした教育 講座や教育イベントに関す る助言や企画・コーディネー トを行う仕事。教育委員会 事務局には必ず置かれて いる職種。

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Page 1: 仕事がわかる業界図鑑 教育業界 NPO職員souken.shingakunet.com/career_g/2010_cctvol.4_22.pdf · おいて会計監査を行っている。 有限責任 あずさ監査法人

※「転入学」は学校種が同じ学校からの入学を指す。調査対象は大学・短大・高専(990校)

出典:独立行政法人 日本学生支援機構「大学等の転入学に関する実態調査」

なるには?

「短大で2年間しっかり学んで就職する道も

当然ありますが、もっと学びたいという気持ち

が強くなったら4年制大学へ編入学する道も

選べる。選択肢がある分、学びのミスマッチは

少なくなります」(東京家政大学・東京家政

大学短期大学部

進路支援センター部長/岩

井絹江さん)

 

編入学サポートにも力を入れる短大も多

い。1年秋から8回のガイダンスを開催する大

阪女学院大学・大阪女学院短期大学アドミッ

ションセンター長の落谷正教さんは「なぜ編入

学したいのか、何を学びたいのかを明確にする

ことを指導の軸にしています」と語る。

 

なお、編入学の試験科目は、大学にもよる

が書類選考、語学、専門科目、面接というケー

スが多い。編入学のほかには、4年制から他大

の4年制への転入学、同じ大学内での転学

部・転学科などもある。また教養学部制を採

用し、2、3年次に専攻を選択できる大学を

選ぶのも一つの方法。各制度の有無や実施状

況は大学によって異なるのでよく調べる必要

があるが、進学後の路線変更は様々なかたち

で可能なのだ。

編入学サポートに

力を入れる短大も

 

早く就職するなら短大か専門学校、じっく

り学ぶなら4年制大学…。進路選択時にはつ

きものの悩みだが、そこで頭に入れておきたい

のが編入学だ。履修科目の種類など条件は

あるが、短大や専門学校を卒業後、系列の大

学または他大学の4年制学部に3年次編入

する選択肢があるのだ。

●大学への編入学者数(平成22年度)

進学後も路線を変更できる出典:学校基本調査─平成22年度(速報)

ップしてしまうケースがあるという。

「取ったばかりの免許証、キャラクターもの

のキャッシュカード、ナンバーが写ったバイク

の画像などからも個人情報が流出します

し、『家の前にこんな建物がある』と書き込

むと住所が特定される可能性があります」

 

同社では、システム上の書き込み制限に加

え、400人体制で目視によるチェックも行っ

ている。サイトを利用する際は、こうした個

人情報の管理体制を確認しておくのも大切

だ。ただし、最後はやっぱり自己責任。

「ニックネームで呼び合うバーチャルなコミュ

ニケーションでも十分楽しめます。リスクを

認識していれば必要以上に警戒することは

ないんです。個人情報を書き込まなければ

いいだけなんですから」(西さん)

ネット、ケータイで[個人情報]を守るための3箇条

1. 不特定多数が閲覧するサイトに名前・住所・携帯電話番号・eメールアドレスなどの個人情報は書き込まない

2. 画像などをアップする場合は、個人情報や個人の特定につながる情報が映っていないか要チェック

3. 会員登録などで個人情報を入力する必要がある場合、信頼できるサイトかどうかを慎重に判断。誘導されるままに安易に入力しない

文理選択に悩む 学生時代は数学と美術が好きだったので、中学3年で文理選択を考えたとき、文系で美大を目指すか、理系で数学を勉強するか迷いました。判断材料になったのは将来の職業。美術ならイラストレーターや広告関連などいくつかの職業を思いついたのですが、当時の知識では、数学からつながる仕事は教師しか思いつかず、人に教えるのは難しそうだと考えて、文系を選びました。また美術の先生に「大変な道だよ」と反対されたことも、「それでもやりたい」と本気になるきっかけになりました。

不況の原因が知りたい 大学では、新聞広告やポスター、テレビCMなどをつくる勉強をして、卒業後はデザイナーとして広告制作会社に入りました。企業の担当者と広告の方向性を話し合い、コピーライターやカメラマン、イラストレーターと協力して、製品カタログやチラシなどを制作。多くの人と力を合わせて一つのものをつくりあげる作業は楽しかったです。 一方で、企業にネガティブな考えがはびこっていることが気になりました。広告の仕事では、制作物の方向性を明確にするた

めに、企業の歴史や理念、商品やビジネス構造などを調べ、企業の人に話を聞くのですが、みんな不況のせいで暗くなっています。なぜ不況なのか。好転させるには何が必要なのか。勉強して何とかしたい!と考えるようになりました。そんなとき『13歳のハローワーク』という本で、経済や経営の知識と数学的な考え方を使う公認会計士の仕事を知ったのです。「今の私にぴったりだ。この仕事に就こう」と決意。退職して2年間予備校で学び、試験に合格しました。

退職して資格の勉強 転職を決めたとき、続けてきたことを辞めるのはもったいないと人から言われました。でも私は、人生は長いんだし、人の能力は一つじゃないから、やりたいことをやらないのはもったいないと思ったのです。だから転職に迷いはありませんでした。 いまは会計士事務所で、企業の会計書類が正しくつくられているか確認する会計監査をしています。企業の経理や財務の担当者とやりとりしながら仕事を進めるので、コミュニケーション能力が大切。そこにはデザイナー時代の経験が活きています。広告の経験を「捨てた」のではなく、やりたいことが「増えた」のだと考えています。

1979年生まれ。神奈川県・私立横浜共立学園高等学校、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。広告制作会社で4年間デザイナーとして働いたのち退職。2年間予備校に通い、公認会計士試験に合格した。現在はあずさ監査法人において会計監査を行っている。

有限責任 あずさ監査法人 横浜事務所

スイッチの入ったあの時

インターネットや携帯電話に書き込んだ個人情報が

悪用される!?そんな事態を回避するにはどうすればいい?

知らないと損をする! 

ネットや携帯電話のブログ、プロフ、SNS

(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など

で、つい名前、住所、携帯電話番号などの個

人情報を書き込んでしまう…心当たりが

ある人はいないだろうか?これは実は危険な

行為。自分の名前やIDを使って掲示板に

悪質な書き込みをされる、自分の個人情報

を使って買い物をされる、有料サイトの架空

請求が来る、勧誘電話やDMが増える、見ず

知らずの人にストーキングされるといった被

害は実際にいくつも起きているのだ。

 

サイト上で様々な人と交流できるSNS

機能を持つ人気ケータイサイト「モバゲータ

ウン」を運営するディー・エヌ・エーの西雅彦

さんによれば、名前・住所・電話番号はマズ

イとわかっていても、無意識に個人情報をア

撮影/小野 啓

福島和加奈さん(30歳)

※公認会計士試験に合格後、2年間の実務経験と実務補習を受け、修了考査に合格すると正式に公認会計士となる。

“教える”仕事、教育関連の仕事は実はバリエーション豊富。代表格は学校の先生だが、塾講師や民間スクールのインストラクターも“教える”仕事。また、最近は教育関連のNPOで活躍する人なども増えている。このように広がりを見せる教育業界の全体像と注目職種を紹介。「子どもが大好き」「人にものを教えるのが好き」「先生になるのが夢」という高校生は要注目だ。

小学校の先生。免許には二種(短期大学士)、一種(学士)、専修(大学院修士)の3種類がある。公立小学校の先生の場合、身分は地方公務員。国語、算数から図工、体育まですべての教科を指導できる。

 キャリア教育の導入、不登校やいじめへの対応など様々な課題がクローズアップされる中で、今、学校教育の現場は大きく変わりつつある。教育関連のNPOやスクールカウンセラーをはじめとする専門家が学校教育にかかわるようになり、地域との連携も進行。学校外の専門家の役割が拡大している。一方、小学校の教員に関しては、都市部での採用ニーズが高く、この状況は今後7~8年程度続きそう。ただし、現状では採用倍率の地域間格差も大きいので注意。また、組織運営や教科指導に関する高い専門性も求められており、2008年にはこうしたニーズに応えて教職大学院が登場。教員養成6年制導入をめぐる議論の行方も注目されるところだ。

注目されるNPOカタリバで

高校との交渉役を務める

 

高校生が、親でも教師でもない「ナナメの関係」

のお兄さん、お姉さんと語り合うことで、将来や

キャリアについて考えるきっかけをつかむ││。そ

れが、NPOカタリバが企画・運営する「カタリ場」

だ。竹野さんは渉外担当。カタリ場は、高校の現

場で、学校ごとにきめ細かくカスタマイズしたプロ

グラムで開催されるため、高校側とのやりとりが

重要な意味を持つ。

「担当の先生から、学校が抱えている悩み、カタ

リ場に求めているもの、開催したい時期などをヒ

アリングし、じっくり話し合います。ここで先生と

の協力関係を築き上げることも非常に大切なん

です。その上でゴールイメージを固めて運営部に

伝え、ニーズに応えるプログラムを作ります。その

進行管理なども私の担当です」

 

カタリ場が注目されている今では高校から依

頼が来ることが多いが、立ち上げ当初は、高校に

働きかけても門前払いされる日々が続いた。それ

でもあきらめなかったのは、代表の今村さんと2

人で「このアイデアは絶対にニーズがある」と確信

していたから。だからこそ、「先輩たちと語り合う

中で高校生の表情が変わっていくのを見るのが何

よりの喜び」だと竹野さんは笑顔を見せる。

出社は10:

00。掃除や朝礼の後、10:

30から業務がスター

ト。日中は、高校の先生への電話、資料作りなどのデス

クワークや打ち合わせが中心。夕方17:

00以降は、教育

関係のシンポジウムや先生との飲み会などに参加。毎

日のように人と会い、交流を広げている。

既存のNPOで働きたい場合は、職員募集の有無

を確認して応募する。ただし、募集があるとは限

らないので、主旨に賛同して協力したいという気

持ちがあれば、ボランティアから始める道も。ま

た、社会に貢献できる事業案があれば、自らNP

Oを立ち上げることも十分可能。その場合、企業

などで社会人経験を積んでからでも遅くはない。

竹野さんの「1日」

取材・文/伊藤敬太郎 撮影/徳田貴久 イラスト/藤井昌子

この面を表にして教室に掲示してください

明治大学文学部卒業。2001年に現・代表理事の今村久美氏とともに任意団体カタリバを設立(2006年NPO法人化)。以来、高校企画事業部長として主に高校渉外を担当。

NPO職員

特定非営利活動法人 NPOカタリバ 職員

竹野優花さん(33歳)

以下は国公私立の小・中・高校で児童・生徒を指導する先生や専門家。このほか、学校図書館で図書の収集・整理・管理、図書の利用指導などを行う司書教諭、栄養指導を行う栄養教諭もいる。特別支援学校では専門の資格を持つ特別支援学校教諭が活躍。

教育に関する様々な課題の解決など、日本の教育をよりよくするために、学校外で、または学校と協力して活動するNPO(特定非営利活動法人)は数多い。特別授業などの企画・運営、子どもたちや親へのサポート、行政への働きかけなど活動内容は様々。

中学校や高校の先生。中学社会、高校英語など科目ごとに免許があり、中学・高校の免許を同時に取得することも可能。中学校には二種・一種・専修免許があるが、高校に二種はない。

保健室の先生。小・中・高校などの保健室に常駐し、怪我や病気の応急処置をはじめとする児童・生徒の健康管理や保健教育などを担当する。養護教諭免許(二種・一種・専修)取得が必須。

小・中・高校で児童・生徒の心のケアを行う仕事。本人の相談に乗るほか、先生や保護者への助言も行う。資格は必須ではないが、臨床心理士取得者が多い。決まった日時だけ勤務するのが一般的。

中学校・高校の運動部では、教員がチームの監督を務めることも多いが、外部から監督・コーチを招くケースも。野球、サッカー、バレーボールなどの人気競技では全国的に有名な監督も多数。

NPOで事業の企画・運営などに携わる職員。活動主旨に賛同して働く人がほとんど。NPOの場合、ボランティアで協力する人も多いが、組織によっては有給の職員が多数いることもある。

中学校・高校・大学の受験指導や学校教育を補完する教科指導を行う。苦手科目の強化や効率的な受験対策を求める児童・生徒・保護者のニーズに対応した教育サービスを提供している。

塾・予備校で児童・生徒に教科指導をする講師。教員免許は不要。個性派の人気講師も多い。

都道府県や市町村に置かれている行政委員会。公立学校の教員の人事や研修、学校運営の指導・監督などのほか、社会教育・生涯教育なども扱う。

日本の教育行政や文化・科学技術・スポーツの振興を司る中央省庁。調査・研究・政策立案など役割は幅広く、高校生に身近なところでは、学習指導要領の改訂、教科書の検定なども行っている。

国家公務員試験に合格し、文部科学省に採用されると職員に。日本の教育の舵取りをする重要な仕事。

法律上、幼稚園は教育、保育園は福祉に分類される。ただし、現在はそれぞれの現場で幼児教育・保育両方の観点が必要とされており、幼稚園教諭・保育士ともに幅広い専門性が求められている。

免許は幼児教育系の大学や短大、専門学校などで取得できる。併せて保育士を取得する人も多い。

民間や自治体が運営するスクールや教室。語学、パソコンなどの実用系、書道、陶芸などの文化・趣味系、水泳などのスポーツ系と様々なスクール・教室があり、対象も子どもから大人まで幅広い。

スクール、教室で生徒の指導をする。各分野の業界団体などが指導者資格を設けていることが多い。

大学・短大の教員の場合、教員免許は不要。肩書きは教授、准教授、講師などがあり、通常、助教・助手→講師→准教授→教授と昇進していく。決まった日時にだけ勤務する非常勤・客員教員も多い。

大学・短大などに所属し、専門分野の研究活動や論文執筆、学生への講義や論文指導などを行う仕事。

専門課程を置いている専修学校。医療、福祉、ビジネス、建築、デザイン、CG、ゲーム、ITなど様々な分野の専門学校があり、現場経験豊富なプロ、有資格者などが教員・講師として指導している。

国内外の日本語学校などで外国人に日本語を教える教師。必須ではないが複数の資格があるほか、日本語教育を学べる大学・大学院も増えている。

地域住民を対象とした教育講座や教育イベントに関する助言や企画・コーディネートを行う仕事。教育委員会事務局には必ず置かれている職種。

●転入学制度の有無(平成20年度)

設けている

設けていない35.9%

64.1%

短期大学から

高等専門学校から

専修学校(専門課程)から

6700人

2900人

2200人

CMYK

P.3

CMYK

P.2

クラス担任のためのCareer Guidance  Vol. ●/ P.2-3