資料 ２

「資料 ２」 目 次

１ 社会福祉関係経費のあり方議論のポイント ・・・・・・・・・・・・・・ １

２ 社会保障制度とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ２

３ 人口動態等基礎資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ３

６５歳以上人口，生産年齢人口，出生率，共働き世帯の割合，

身体障害者手帳等交付者数，障害者雇用率，高齢者の経済状況

４ 社会福祉関係経費の決算額の推移，他都市比較 ・・・・・・・・・・・・１１

民生費，

社会福祉費（障害・国保など），老人福祉費，児童福祉費，生活保護費

５ 財政面から見た社会福祉関係経費の分類 ・・・・・・・・・・・・・・・２２

一般財源１億円以上の事業の分類

６ 市税等の一般財源収入と社会福祉関係経費の推移 ・・・・・・・・・・・２６

７ 本市の財政支出に必要な一般財源の見通し ・・・・・・・・・・・・・・２７

公共投資・人件費の抑制と社会福祉関係経費の増加傾向とのバランス（機械的試算）

８ 国予算と地方財政計画との関係，地方財政計画の役割・・・・・・・・・・・２８

９ 政令指定都市の市民 1人当たりの市税収入，市民 1人当たりの義務的経費・・３０

社会福祉関係経費のあり方議論のポイント

１ 社会福祉関係経費の現状の確認（他都市比較，経年比較）

部門ごとの施策の水準，財政への影響（歳出，一般財源負担）

２ 検討・点検の視点：施策の目的・効果と財政負担 ＝ 負担と給付

時代の要請に応じた施策の進化をどう考えるか

団塊の世代など新たな高齢者像の出現，子育ての社会化，福祉分野での経済成長な

ど時代の要請，経済の低成長を踏まえた今後の施策のあり方は？

①「ナショナルミニマム」

京都市の特徴は？ 市としての工夫の余地は？ 国の制度の課題は？

②「独自施策」

時代の変化を踏まえた施策のあり方は？

３ 今後も増加が見込まれる社会福祉関係経費への対応

①低成長時代における社会福祉関係経費の増加に対する財政的な裏打ちは？

②社会福祉関係経費について，京都市としての財政運営ルールはありえるのか？

※厚生労働省ホームページから抜粋

47,04159,767

72,05586,680

106,010

129,919

153,107

168,417184,959

213,403

252,963

292,927

336,423

385,950396,439 391,320 391,644

397,970

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000

450,000

昭和

25年

30年 35年 40年 45年 50年 55年 60年 平成

2年

7年 12年 17年 22年 27年 32年 37年 42年 47年

65歳以上人口数 65歳以上人口の割合京都市の６５歳以上人口の推移人

705,121

802,804

905,684

1,007,016

1,025,5821,013,952 1,009,844

1,027,3311,037,706 1,040,625

1,015,509

990,446

958,923

905,648

882,371

863,692

828,206

779,213

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

400,000

500,000

600,000

700,000

800,000

900,000

1,000,000

1,100,000

昭和

25年

30年 35年 40年 45年 50年 55年 60年 平成

2年

7年 12年 17年 22年 27年 32年 37年 42年 47年

生産年齢人口 生産年齢人口の割合生産年齢人口（15～64歳）の推移

2.13

1.91

1.75 1.76

1.571.54 1.53

1.5

1.46

1.5

1.42 1.43

1.39 1.38

1.341.36

1.33 1.321.29 1.29

1.26

1.321.34

1.37 1.37

1.91

1.66

1.54 1.55

1.411.38

1.34 1.34

1.27

1.33

1.251.27

1.23 1.231.2 1.21

1.16 1.15 1.141.12 1.11

1.14 1.14

1.19

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

2.2

昭和

45年

50年 55年 60年 平成

元年

2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年

全国

京都市

※21年京都市分は未発表

合計特殊出生率の推移

46.4%

46.0%

44.4%

49.5%

44.0%

45.0%

46.0%

47.0%

48.0%

49.0%

50.0%

平成2年 7年 12年 17年

京都市における子供のいる夫婦世帯に占める共働き世帯の割合

63,098 65,35168,439 68,746 68,449 70,239

72,689 74,43078,481

81,809

7,5967,897

8,056 8,307 8,7339,111

9,4959,938

10,277

10,641

3,2013,879

4,568 5,2235,989

6,809

7,7418,913

9,678

10,364

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

100,000

110,000

11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度

精神障害者保健福祉手帳

療育手帳

身体障害者手帳

身体障害者手帳，療育手帳，精神障害者保健福祉手帳交付者数の推移

人

1.63 1.63 1.64

1.71

1.76 1.77

1.55

1.6

1.65

1.7

1.75

1.8

平成16年 17年 18年 19年 20年 21年

京都府内の障害者雇用率の推移

　22年度高齢社会白書（内閣府）

（主な事業） 経費 一般財源社会福祉費 経費 49,731,872 千円 障害者自立支援 19,326,196 6,557,535

一般財源 27,770,734 千円 14,095,000 9,505,592福祉乗車証 1,792,972 1,792,972障害者医療 1,737,107 970,984

1,591,401 875,710

（主な事業） 経費 一般財源老人福祉費 経費 40,086,745 千円 13,062,348 13,062,348

一般財源 36,193,730 千円 12,958,341 11,393,692敬老乗車証 4,381,563 3,850,247

1,186,234 584,648

（主な事業） 経費 一般財源児童福祉費 経費 64,394,578 千円 22,724,169 10,056,149

一般財源 36,859,722 千円 児童手当 9,331,385 2,495,029児童扶養手当 6,283,951 4,183,847単費援護費 5,542,766 5,445,159

3,972,435 2,074,9212,192,573 1,926,5762,286,903 1,187,554

（主な事業） 経費 一般財源生活保護費 経費 68,321,047 千円 63,587,182 16,039,009

一般財源 20,561,152 千円

重度障害者老人健康管理費

京都市の社会福祉関係経費の内容（２０年度決算）

老人医療費

後期高齢者医療繰出金等

介護保険事業特別会計繰出金

＜経費2,255億円　一般財源1,214億円＞

児童館運営費母子家庭医療，子ども医療費

民間保育所運営費

児童入所施設等運営費

生活保護扶助費

国民健康保険事業特別会計繰出金

1,988

1,825

1,890

1,928

1,982

2,055

2,1222,107

2,167

2,226

26.8%

26.5%

27.6%

29.3%

29.9%

30.8%

31.6%

31.0%

32.3%

30.3%

25%

26%

27%

28%

29%

30%

31%

32%

33%

1,500

2,000

2,500

11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 １8年度 19年度 20年度

民生費 民生費割合億円 民生費決算額及び歳出に占める民生費割合の推移（普通会計決算）

社会福祉に要する経費（民生費）は，年々増加しており，歳出総額の３分の１を占めている。

151,674

125,650

141,078

98,085

86,55994,184

109,422113,635

101,431

89,049

78,765

116,352

207,154

137,850142,989

117,547

143,311

122,611

82,740

68,816 71,694

58,40652,749

56,68864,544

68,15060,710

53,26547,856

67,529

98,000

70,17975,859

67,193

80,343

62,788

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

京都 他都市

平均

札幌 仙台 さいたま 千葉 横浜 川崎 新潟 静岡 浜松 名古屋 大阪 堺 神戸 広島 北九州 福岡

経費 一般財源

市民１人当たりの民生費（２０年度決算）円

市民１人当たりの民生費は，経費，一般財源共に，政令市で２番目に多い。

33,893

30,385

35,650

26,870

23,44324,242

27,63328,650

21,225 21,433

19,694

30,731

42,934

29,155

32,40833,198

36,173

28,725

18,92618,218

20,051

16,20615,211

16,50717,883

20,862

11,299 11,640 11,235

17,999

26,174

12,957

17,378

20,806 20,485

16,251

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

京都 他都市

平均

札幌 仙台 さいたま 千葉 横浜 川崎 新潟 静岡 浜松 名古屋 大阪 堺 神戸 広島 北九州 福岡

経費 一般財源

市民１人当たりの社会福祉費（障害福祉，国保会計繰出金など）（２０年度決算）円

市民１人当たりの社会福祉費（障害者自立支援費，国保会計繰出金など）の経費は高い方から４番目，一般財源は高い方から６番目となっている。

27,320

20,33121,092

17,752

16,231

14,476

19,514

17,023

23,300

19,107

19,960

21,160

23,563

20,911

26,154

17,620

26,053

17,337

24,667

18,360 18,623

16,338

14,40013,634

17,197

15,385

21,576

17,73518,397

18,971

20,805

19,787

23,772

15,948

24,168

16,090

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

京都 他都市

平均

札幌 仙台 さいたま 千葉 横浜 川崎 新潟 静岡 浜松 名古屋 大阪 堺 神戸 広島 北九州 福岡

経費 一般財源市民１人当たり老人福祉費（２０年度決算）円

市民１人当たりの老人福祉費（介護保険事業特別会計繰出金，後期高齢者医療繰出金など）は，経費，一般財源共に最も高い。

43,886

37,004

31,575

34,595

29,943

32,538

35,01134,203

40,424

35,639

30,220

39,348

44,20742,813

36,74438,156

46,343

37,703

25,121

21,322

17,690

20,354

18,294

19,952

21,659 22,244 22,598

20,040

15,656

23,90422,987

24,568

20,88322,135

25,193

19,768

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

京都 他都市

平均

札幌 仙台 さいたま 千葉 横浜 川崎 新潟 静岡 浜松 名古屋 大阪 堺 神戸 広島 北九州 福岡

経費 一般財源市民１人当たりの児童福祉費（２０年度決算）円

市民１人当たりの児童福祉費（保育所運営費，児童手当など）の経費は高い方から３番目，一般財源は高い方から２番目となっている。

46,562

37,907

52,761

18,86216,938

22,926

27,243

33,752

16,482

12,864

8,875

25,061

96,423

44,96447,545

28,571

34,728

38,834

14,01310,899

15,331

5,505 4,8406,593 7,790

9,653

5,2383,844 2,552

6,607

28,017

12,861 13,741

8,30310,483 10,667

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

100,000

京都 他都市

平均

札幌 仙台 さいたま 千葉 横浜 川崎 新潟 静岡 浜松 名古屋 大阪 堺 神戸 広島 北九州 福岡

経費 一般財源市民１人当たりの生活保護費（２０年度決算）

市民１人当たりの生活保護費の経費は，高い方から４番目，一般財源は高い方から３番目となっている。

円

34,293

36,077

40,250

43,167

41,05941,883

43,250

45,074

49,351 49,732

23,17922,476

25,067 25,535 26,056 26,606 26,911 26,49027,509 27,771

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

55,000

１１年度 １２年度 １３年度 １４年度 １５年度 １６年度 １７年度 １８年度 １９年度 ２０年度

経費 一般財源本市の社会福祉費（障害福祉，国保会計繰出金など）の推移百万円

59,047

40,42438,619

35,638 35,202

37,98939,737

35,736 36,321

40,087

33,507

30,472 30,145 30,118 30,72231,793

33,628 33,295 33,927

36,194

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

１１年度 １２年度 １３年度 １４年度 １５年度 １６年度 １７年度 １８年度 １９年度 ２０年度

経費 一般財源本市の老人福祉費の推移百万円

49,837 49,90951,805

52,857

56,41258,429

60,254 60,869

62,91964,395

30,558 31,081 31,021 30,95832,645 33,214 32,949

36,255 36,648 36,860

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

１１年度 １２年度 １３年度 １４年度 １５年度 １６年度 １７年度 １８年度 １９年度 ２０年度

経費 一般財源本市の児童福祉費の推移百万円

55,609 56,029

58,328

61,135

65,53167,184

68,894 68,962 68,131 68,321

17,803 17,753 18,535 18,525

21,12019,728

20,804 20,519 20,194 20,561

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

１１年度 １２年度 １３年度 １４年度 １５年度 １６年度 １７年度 １８年度 １９年度 ２０年度

経費 一般財源本市の生活保護費の推移百万円

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

億円

市税等の一般財源収入と社会福祉関係経費の推移

一般財源収入総額 市税収入 社会福祉関係経費 社会福祉関係経費に充当した一般財源等

一般財源収入総額

市税収入

社会福祉関係経費

社会福祉関係経費に充当した一般財源等

昭和 平成

1,183

1,210

1,276

937

937

1,171

1,483

1,311

1,024

602

602

602

4,205

4,060

4,073

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500

３５年度

３０年度

２０年度

億円

本市の財政支出に必要な一般財源の見通し＜試算＞～公共投資・人件費の抑制と社会福祉関係経費の増加傾向とのバランス～

見込み方は，以下の通り

公共投資…生産年齢人口１人当たりの市債残高を増加させないものとし，影響を次の通りとする。

投資的経費 １５％削減，公債費 影響分のみ１５％削減（30年度であれば，23年度～29年度の7年分）

人件費 …２０％削減

社会福祉…毎年２．５％の伸び（過去５年の伸び率の平均）

その他 …同額（過去５年の伸び率の平均が０．４６％であるため同額とした。）

※この試算は，上記の見込み方を前提とした機械的な試算である。

人件費 社会福祉関係経費 その他投資的経費

１８０

公債費

１，０９６

投資的経費

１５３

投資的経費

１５３

公債費

１，０５７

公債費

１，０３０

人件費

人件費

社会福祉関係経費

社会福祉関係経費

その他

その他

＋287

＋172

政令指定都市の市民一人当たりの市税収入（平成20年度）

58,90148,315

61,69661,86854,39752,802

75,45761,85061,960

50,465

84,08483,80970,65875,696

58,74050,90865,54656,941

29,929

18,669

24,53320,03115,695

58,200

37,657

19,97119,318

16,203

17,72920,102

22,44120,856

25,519

15,837

29,206

73,044

73,952

69,72072,724

64,525

101,68784,132

66,29376,719

61,448

72,30778,920

69,65764,283

65,780

57,200

74,42468,382

27,764

29,114

26,30326,659

23,786

40,238

32,453

20,252

25,190

21,366

25,653

25,38823,63625,453

24,675

27,890

27,032

26,224

28,480

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

福岡北九州広島神戸堺大阪名古屋浜松静岡新潟横浜川崎千葉さいたま仙台札幌京都

円 個人市民税 法人市民税 固定資産税 その他市税

京都市の市民一人当たり市税収入は，指定都市平均を下回っており，一番多い大阪市とは，市民一人当たりで約71,000円もの差があります。

政令指定都市の市民一人当たりの義務的経費（平成20年度決算）

182,821 177,938

218,182

150,846

216,248

144,934

240,544

212,726

204,425

174,056171,232

172,070

218,845

322,456

200,223

256,114

230,735233,559

48.149.8 50.3

46.3

43.8

51.953.0

46.6

42.444.0 44.5

50.8

55.1

56.854.2

49.9

46.6 46.2

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

京都 他都市平均 札幌 仙台 さいたま 千葉 川崎 横浜 新潟 静岡 浜松 名古屋 大阪 堺 神戸 広島 北九州 福岡

円

0

10

20

30

40

50

60

％市民一人当たりの義務的経費の額 歳出に占める割合

　市民一人当たり義務的経費は，他都市平均を上回る水準（多い方から３番目）にあります。