2020 年１２月１０日

外国人のための日本語教室 ～コロナ禍での対策～

柴崎木曜教室 部長 神原 修

今年度から木曜教室を担当させていただいている神原です。2019 年の 4 月

から TIFA の活動に参加させていただいています。昨年 1 年間、授業はもちろ

んのこと、いろいろな行事においてボランティア会員と受講生が生き生きとし

て接しているのに触れ、TIFA の活動の大切さに感じ入りました。

今年度の活動としては、コロナ禍により休止中であった教室の再開が大きな

テーマでした。感染防止策をどのように行えば安全安心で授業ができるのか。

「新しい生活様式」を参考にしつつ、オンラインも含めた授業形態の工夫を実

施し、何とか再開に漕ぎつけ今に至っています。この間にいろいろとご助言ご支援をいただき、また現在

の教室運営にご協力いただいています会員の皆さまに、改めて感謝申し上げます。今後は感染防止を第

一優先に位置づける教室運営を続けながら、受講生の授業機会の確保（新規受講生の受付 etc.）に向けて

考えていきたいと思います。

西砂教室 部長 磯崎 雅樹

今年度、西砂教室担当部長を拝命致しました磯崎です。どうぞ宜しくお願い

致します。まず、簡単に自己紹介させて頂きますと、2 年前にリタイア致しま

して、現在は地域の高齢者や障害をお持ちの方の一助になれるよう、行政書士

事務所を営みながら、各種地域活動に関わっております。現在所属する団体は、

立川市盆栽会、また、シニアの課題を学び、備え、楽しむ任意団体で自ら代表

を務める多摩グリーン・ツーリズム・クラブに、そして昨年秋に TIFA 西砂教

室に入会させて頂きました。地域の包摂社会構築が求められる中、地域の一員である外国人の方々との

多文化共生社会形成は大切なテーマであり、私自身微力ながら関わらせて頂きたく入会致しました。毎

週土曜の夜に開かれる教室は、現下のコロナ禍に於いて運営に苦労が伴っておりますが、各種感染対策

を厳格に実施している為、これまでに感染者も発生無く、逆に最近は生徒の応募が増えてボランティア

教師の確保が大変な状況です。今後も安全に、そして楽しく学び合い、相互理解を深めて行ければと思い

ます。

ホームページ http://tifa-class.net/ 外国人に日本語を教えるボランティア団体

http

Vol．146

立川国際友好協会発行

発行責任者 木下 究

編集責任者 野口節子

柴崎土曜教室 部長 佐藤 民江

コロナ禍で、変化を余儀なくされた土曜教室の状況を、新米土曜教室部長、

佐藤民江がお伝えします。全会員の 5 割は基本的な登校授業、３割はリモート

授業を実施しています。そして２割は休会中です。

「学習館では定員の半数で使用」という制限はあるものの、一堂で学ぶ心強

さや学ぶ環境を共有できることは、従来から大切にしてきた TIFA の授業スタ

イルの特長です。リモート授業については、オンライン会議で現状把握をして

います。課題は今後、検討、解決していくべきものと考えております。この広

報誌が発行される頃には何らかの方向性も見えてくることでしょう。

「新規受講生をいつからどのように受け入れていくか」は喫緊の課題です。教室の窓を開けて換気をし

ていくと同時に、今か今かと受講を待っている方々をも迎え入れたいという思いが日に日に膨らんでき

ます。運営の改善は、ワンチームで取り組みます。

オンライン授業の様子

佐藤 尚美さん

８月１日（土）初オンライン授業の日。パソコン

の前でそわそわしていると授業開始の午後 7 時に

なり、画面に于さん、劉さんの笑顔が！パソコン

越しの久しぶりの再会。開始前は、不安でしたが、

始めてみると、意外に「以前通りに」進み、ほっと

しました。最近は、お互いに慣れてきて、リラック

スして、1 時間半の会話を楽しんでいます。時には

好きなアイスクリームを見せ合ったり、部屋に同

じぬいぐるみがあることを発見したり、自宅なら

ではの楽しさもあります。

「～ちゃう」を勉強した翌週、授業の始めに「も

う、ご飯食べましたか？」と聞いたところ、「もう

食べちゃった」と少し恥ずかしそうに答えた于さ

ん。その答えを密かに期待していた私は、ニッコ

リ。また、助け舟を出そうとして于さんに怒られ

た劉さんが「言わなければよかった」と習いたて

の表現で一言。2 人とも、勉強した表現を積極的に

使ってくれるので、嬉しいです。ZOOM 授業で困

ったのは、道案内の表現の時。私の画面では、左

右、反転しているので、左右を入れ替えて考えな

ければならず、頭の中で私が迷子になりそうでし

た。

オンライン敬遠派でしたが、于さん、劉さんに

助けてもらいながら、「この機会に！」と挑戦中で

す。安心して集まれる日が、１日も早く来ること

を願いつつ…。

塩入 綾子さん

コロナ禍の影響でオンラインを導入、最初は「ど

んな準備が必要なの？」疑問や不安がありました。

まず、学習者と、より身近な関係が築けたらと思

い、お互い名前で呼び合うようにしました。Lek さ

んはオンラインで家族全員の紹介をしてくれて私

はたいへん嬉しく感じました。これは対面授業で

はない経験だと思います。他にもハロウィーンの

時には、子供たちと一緒に作った、お化けカボチ

ャを見せて楽しませてくれました。私は、実際の

ZOOM 授業で身近なアイテムや人形などを使い

ながら日本語の説明をしたりして工夫、ちょこっ

としたことで喜んでもらえたかな？学習時間につ

いては、お互いの都合に合わせて曜日と時間を調

整しました。感想としては、しっかりサポート出

来ているか責任を感じます。

え ん が わ サロン 再開しました

１０月２３日、毎月第４金曜日の午後に柴崎会館にて開催の「TIFA 多文化交流サロン～えんがわ～」

が再開しました。新型コロナウイルス感染防止のために、今年２月から中止されていたので皆、この日を

楽しみにしていました。朝から降り続いていた雨は午後になっても止まず、当日になって出席を取りや

めた人もいたようでしたが、それでも外国出身者１名（インド）、日本人５名（TIFA ボランティア）の、

合わせて６名が参加しました。以前は午後１時半から４時半までの３時間、開催していましたが当面は

午後１時半から３時まで、開催時間を半分にしています。

えんがわサロンは２０１６年４月の開設より、早いもので５年目に入りました。毎月１回、定期的に開

催されて来ていたにもかかわらず、筆者は初めて参加しました。柴崎会館の 3 階へ上がると、換気のた

め開けっ放しのドアの向こうから皆が笑顔で迎えてくれました。多摩都市モノレールが見える景観と明

るい室内は落ち着いた雰囲気に包まれていました。コロナ禍ということで飲み物は各自持参、手指消毒

と検温をし、ソーシャルディスタンスを取りながらの会話でした。しかし、雨の中、サリーを着て参加し

てくれたインド出身のメリーさんを囲んでの会話は、異文化の違いや、外国人が日本で暮らしていて感

じていること、故郷の料理を日本の材料で作る工夫など、さまざまな事柄について教えていただくこと

ができて大変充実していました。

テーブルを囲んで 左側がメリーさん

コロナ禍の前は、四季折々に、楽しい企画を通した活動をすることが出来ていました。また安全な日々

が戻りますように。

第３回運営委員会

11 月 14 日（土）午後 3 時から５時まで、柴崎

学習館第一教室にて今年度 3 回目の運営委員会が

開催されました。役員 11 名、オブザーバー1 名、

議事録作成者 1 名の１３名が出席しました。各部

部長による活動報告のほかにも、TIFA 会則改正に

むけて小委員会より状況報告がありました。また、

毎年恒例のイヤーエンドパーティーが今年は新型

コロナウイルス感染防止のために、開催すること

はできないが、来たる 12 月 19 日には、オンライ

ンで、会員や受講生の近況を報告し合い、年一度

の親睦会の代わりにしたい企画案などが話し合わ

れました。その他、詳細は議事録でご確認のほど

よろしくお願いいたします。

ホームページ研修会

11 月２１日(土)午後 4 時から 5 時まで、柴崎学

習館作業室にて小林保さんによるホームページの

研修がありました。TIFA ホームページの引継ぎを

目的とした研修で数名の方が参加しました。

日本語教室開講日 ２０２１年 1 月～２０２１年 3 月

柴崎学習館 木曜教室（午前１０：００～１１：３０）

１月 ７日 １４日 ２１日 休

２月 ４日 １１日 １８日 ２５日

３月 ４日 １１日 １８日 休

土曜教室（午後７：００～８：３０）

１月 休 ９日 １６日 ２３日 ３０日

２月 ６日 １３日 ２０日 ２７日

３月 ６日 １３日 ２０日 ２７日

西砂学習館 西砂教室（午後７：００～８：３０）

１月 休 ９日 １６日 ２３日 ３０日

２月 ６日 １３日 ２０日 ２７日

３月 ６日 １３日 休 ２７日

訃報

山崎耕造さんが１０月１１日に永眠されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。