次期診療報酬改定に向けた基本認識、視点、 方向性等...

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次期診療報酬改定に向けた基本認識、視点、 方向性等に関する現状等 令和元年10月21日 厚生労働省保険局 参考資料1-3 69回社会保障審議会医療部会 令和元年1021令和元年9月19日 第68回社会保障審議会医療部会 参考資料1

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  • 次期診療報酬改定に向けた基本認識、視点、方向性等に関する現状等

    令和元年10月21日厚生労働省保険局

    参考資料1-3第69回社会保障審議会医療部会令和元年10月21日

    令和元年9月19日 第68回社会保障審議会医療部会 参考資料1

  • 医療を取り巻く状況

    1

  • 平成29年推計値(日本の将来推計人口)

    実績値(国勢調査等)

    ○ 日本の人口は減少局面を迎えており、2065年には総人口が9,000万人を割り込み、高齢化率は38%台になると推計されている。

    人口(万人)

    生産年齢人口割合

    51.4%

    高齢化率38.4%

    合計特殊出生率1.44

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    8,000

    10,000

    12,000

    14,000

    1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2017 2025 2035 2045 2055 2065

    生産年齢人口(15~64歳)割合

    高齢化率(65歳以上人口割合)

    合計特殊出生率

    15~64歳人口

    14歳以下人口

    65歳以上人口60.0%

    27.7%

    1.43

    12,671万人

    11,913

    3,716

    6,875

    1,321

    8,808

    3,381

    4,529

    898

    (出所) 2017年までの人口は総務省「人口推計」(各年10月1日現在)、高齢化率および生産年齢人口割合は2015年までは総務省「国勢調査」、 2017年は総務省「人口推計」 、2017年までの合計特殊出生率は厚生労働省「人口動態統計」、2018年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計):出生中位・死亡中位推計」 2

    今後の年齢階級別人口の推計

  • 0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400

    千万人

    西 暦

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400

    千万人

    西 暦

    日 本 人 口 の 歴 史 的 推 移

    2010(平成22)年1億2,806万人

    1872(明治5)年3,481万人

    1721(享保6)年3,128万人

    1600(慶長5)年1,227万人

    資料:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(1846年までは鬼頭宏「人口から読む日本の歴史」、1847~1870年は森田優三「人口増加の分析」、1872~2005年は内閣統計局「明治五年以降我国の人口」、総務省統計局「国勢調査」「推計人口」)

    800年(平安初期)551万人

    1280年(鎌倉)595万人

    2060年

    8,674万人

    2100年4,959万人

    2110年4,286万人

    低位推計

    高位推計

    1資料:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(1846年までは鬼頭宏「人口から読む日本の歴史」、1847~1870年は森田優三「人口増加の分析」、1872~1919年は内閣統計局「明治五年以降我国の人口」、1920~2010年総務省統計局「国勢調査」「推計人口」)2011~2110年国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成24年1月推計[死亡中位推計]).

    提供:国立社会保障・人口問題研究所 森田朗所長

    日本人口の歴史的推移

    3

  • 0

    200

    400

    600

    800

    1000

    1200

    1400

    1600

    1800

    4

    ○ 年間の死亡数は今後も増加傾向を示すことが予想され、2040年は2015年と比べ約36万人死亡者数が増加すると推計されている。

    ○ 近年、医療機関以外の場所における死亡が増加傾向にある。

    死亡数の将来推計

    推計

    (千人)

    ※注:1990年までは、老人ホームでの死亡は、自宅又はその他に含まれる。出典:2015年以前は厚生労働省「人口動態統計」による出生数及び死亡数(いずれも日本人)

    2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果

    死亡の場所

    ■病院■診療所■介護老人

    保健施設■助産所■老人ホーム■自宅■その他

    病院

    自宅

    死亡数の将来推計

  • 75歳以上人口の将来推計(平成27年人口=100)

    全国

    埼玉県(2025年の指数が全国で最も高い)

    東京都(2040年に向けて上昇)

    山形県(2025年の指数が全国で最も低い)

    島根県(2030年以降の指数が全国で最も低い)

    100.0

    110.0

    120.0

    130.0

    140.0

    150.0

    160.0

    170.0

    平成27年

    (2015)

    平成32年

    (2020)

    平成37年

    (2025)

    平成42年

    (2030)

    平成47年

    (2035)

    平成52年

    (2040)

    ○ 75歳以上人口は、多くの都道府県で2025 年頃までは急速に上昇その後の上昇は緩やかで、2030 年頃をピークに減少。※ 2030年、2035年、2040年でみた場合、2030年にピークを迎えるのが34道府県、2035年にピークを迎えるのが9県※東京都、神奈川県、滋賀県、沖縄県では、2040年に向けてさらに上昇

    ○ 2015年から10年間の伸びの全国計は、1.32倍。 埼玉県・千葉県では、1.5倍を超える一方、山形県・秋田県では、1.1倍を下回るなど、地域間で大きな差。

    三重

    5

  • 66

  • 0.00

    10.00

    20.00

    30.00

    40.00

    50.00

    60.00

    70.00

    80.00

    90.00

    100.00

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    100

    110

    120

    年金

    医療

    福祉その他

    1人当たり社会保障給付費年金

    福祉その他

    医療

    一人当たり社会保障給付費(右目盛)

    2010(平成22)

    1990(平成2)

    1980(昭和55)

    1970(昭和45)

    1960(昭和35)

    1950(昭和25)

    (兆円) (万円)

    47.4

    24.8

    3.50.1 0.7

    105.4

    2000(平成12)

    2018(予算ベース)

    資料:国立社会保障・人口問題研究所「平成28年度社会保障費用統計」、2017年度、2018年度(予算ベース)は厚生労働省推計、

    2018年度の国民所得額は「平成30年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(平成30年1月22日閣議決定)」

    (注)図中の数値は、1950,1960,1970,1980,1990,2000及び2010並びに2018年度(予算ベース)の社会保障給付費(兆円)である。

    121.3

    78.4

    1970 1980 1990 2000 20102018

    (予算ベース)

    国民所得額(兆円)A 61.0 203.9 346.9 386.0 361.9 414.1

    給付費総額(兆円)B 3.5(100.0%)24.8(100.0%) 47.4(100.0%) 78.4(100.0%)105.4(100.0%

    )121.3(100.0%)

    (内訳)年金 0.9( 24.3%) 10.3( 41.7%) 23.8( 50.1%) 40.5( 51.7%) 52.2( 49.6%) 56.7( 46.8%)

    医療 2.1( 58.9%) 10.8( 43.4%) 18.6( 39.3%) 26.6( 33.9%) 33.6( 31.9%) 39.2( 32.4%)

    福祉その他 0.6( 16.8%) 3.7( 14.9%) 5.0( 10.6%) 11.3( 14.4%) 19.5( 18.5%) 25.3( 20.9%)

    B/A 5.77% 12.15% 13.67% 20.31% 29.11% 29.29%

    社会保障給付費の推移

    7

  • 人口段階別市区町村の変動(2015→2040)【H30推計】人口増減率(2015年→2040年)

    増加 ±0~▲10% ~▲20% ~▲30% ~▲40% ~▲50%

    100万人以上

    さいたま市、川崎市、福岡市(3団体)

    札幌市、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、広島市(6団体)

    仙台市、神戸市(2団体)

    50~100万人

    川口市、大田区、世田谷区、杉並区、板橋区、練馬区(6団体)

    宇都宮市、千葉市、船橋市、江戸川区、相模原市、浜松市、岡山市、熊本市(8団体)

    足立区、八王子市、新潟市、静岡市、堺市、東大阪市、姫路市、松山市、北九州市、鹿児島市(10団体)

    20~50万人

    つくば市、越谷市、柏市、港区、新宿区、文京区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、渋谷区、豊島区、荒川区、調布市、西東京市、藤沢市、岡崎市(17団体)

    水戸市、高崎市、伊勢崎市、太田市、川越市、上尾市、草加市、市川市、松戸市、中野区、北区、葛飾区、府中市、町田市、茅ヶ崎市、大和市、金沢市、福井市、松本市、一宮市、豊田市、四日市市、大津市、豊中市、吹田市、茨木市、明石市、西宮市、倉敷市、福山市、高松市、久留米市、佐賀市、大分市、宮崎市、那覇市(36団体)

    盛岡市、山形市、前橋市、所沢市、平塚市、厚木市、長岡市、富山市、長野市、岐阜市、豊橋市、春日井市、津市、高槻市、枚方市、八尾市、尼崎市、加古川市、宝塚市、奈良市、和歌山市、松江市、徳島市、高知市、佐世保市(25団体)

    旭川市、青森市、八戸市、秋田市、春日部市、市原市、横須賀市、富士市、寝屋川市、呉市、下関市、長崎市(12団体)

    函館市(1団体)

    10~20万人

    戸田市、朝霞市、三郷市、ふじみ野市、木更津市、流山市、浦安市、中央区、台東区、三鷹市、小金井市、日野市、刈谷市、安城市、東海市、草津市、浦添市、沖縄市、うるま市(19団体)

    帯広市、小山市、新座市、富士見市、成田市、習志野市、八千代市、鎌ケ谷市、立川市、武蔵野市、小平市、東村山市、国分寺市、東久留米市、伊勢原市、海老名市、藤枝市、豊川市、西尾市、小牧市、稲沢市、桑名市、彦根市、和泉市、箕面市、米子市、出雲市、東広島市、廿日市市、山口市、防府市、丸亀市、筑紫野市、春日市(34団体)

    苫小牧市、大崎市、土浦市、古河市、ひたちなか市、佐野市、那須塩原市、熊谷市、鴻巣市、深谷市、入間市、久喜市、坂戸市、野田市、佐倉市、我孫子市、青梅市、昭島市、多摩市、鎌倉市、小田原市、秦野市、座間市、高岡市、小松市、白山市、甲府市、上田市、大垣市、多治見市、各務原市、三島市、富士宮市、磐田市、掛川市、半田市、伊勢市、松阪市、鈴鹿市、長浜市、東近江市、岸和田市、池田市、泉佐野市、伊丹市、川西市、三田市、橿原市、生駒市、鳥取市、津山市、宇部市、新居浜市、飯塚市、諫早市、別府市、都城市、鹿屋市、霧島市(59団体)

    釧路市、北見市、江別市、弘前市、一関市、奥州市、酒田市、取手市、筑西市、足利市、栃木市、加須市、狭山市、上越市、飯田市、沼津市、焼津市、瀬戸市、宇治市、守口市、松原市、大東市、羽曳野市、尾道市、岩国市、周南市、西条市、大牟田市、唐津市、八代市、延岡市(31団体)

    石巻市、鶴岡市、日立市、桐生市、富田林市、河内長野市、門真市、今治市(8団体)

    小樽市(1団体)

    3~10万人

    名取市、富谷市、利府町、守谷市、つくばみらい市、志木市、吉川市、伊奈町、印西市、千代田区、狛江市、稲城市、野々市市、瑞穂市、常滑市、大府市、知立市、高浜市、日進市、長久手市、幸田町、守山市、栗東市、京田辺市、木津川市、藍住町、大野城市、福津市、志免町、新宮町、粕屋町、鳥栖市、合志市、大津町、菊陽町、宜野湾市、名護市、豊見城市、南城市、読谷村、南風原町(41団体)

    千歳市、恵庭市、滝沢市、東根市、牛久市、鹿嶋市、さくら市、下野市、壬生町、東松山市、蕨市、和光市、八潮市、白岡市、四街道市、袖ケ浦市、白井市、国立市、東大和市、清瀬市、武蔵村山市、綾瀬市、能美市、津幡町、鯖江市、甲斐市、美濃加茂市、可児市、袋井市、菊川市、長泉町、岩倉市、清須市、北名古屋市、みよし市、東郷町、扶桑町、大治町、蟹江町、いなべ市、菰野町、野洲市、長岡京市、精華町、芦屋市、加東市、播磨町、香芝市、葛城市、広陵町、岩出市、総社市、府中町、下松市、筑後市、宗像市、太宰府市、古賀市、那珂川町、篠栗町、大村市、石垣市、糸満市(63団体)

    音更町、北上市、岩沼市、東松島市、柴田町、天童市、那珂市、神栖市、東海村、阿見町、上三川町、みどり市、大泉町、本庄市、桶川市、蓮田市、鶴ヶ島市、三芳町、上里町、宮代町、東金市、あきる野市、瑞穂町、逗子市、葉山町、寒川町、黒部市、砺波市、射水市、かほく市、敦賀市、坂井市、南アルプス市、笛吹市、中央市、諏訪市、駒ヶ根市、茅野市、塩尻市、佐久市、東御市、安曇野市、中津川市、羽島市、島田市、御殿場市、裾野市、湖西市、清水町、碧南市、蒲郡市、犬山市、江南市、知多市、尾張旭市、豊明市、田原市、弥富市、あま市、東浦町、武豊町、亀山市、近江八幡市、甲賀市、湖南市、福知山市、向日市、貝塚市、摂津市、藤井寺市、大阪狭山市、小野市、稲美町、太子町、田原本町、瀬戸内市、赤磐市、善通寺市、東温市、松前町、香南市、直方市、行橋市、小郡市、糸島市、宇美町、岡垣町、武雄市、小城市、神埼市、長与町、宇土市、益城町、中津市、由布市、姶良市、宮古島市、西原町(98団体)

    網走市、伊達市、北広島市、石狩市、十和田市、三沢市、むつ市、花巻市、久慈市、紫波町、塩竈市、角田市、多賀城市、登米市、亘理町、米沢市、寒河江市、南陽市、石岡市、結城市、龍ケ崎市、下妻市、常総市、笠間市、坂東市、かすみがうら市、鉾田市、小美玉市、茨城町、鹿沼市、真岡市、大田原市、館林市、藤岡市、富岡市、安中市、玉村町、行田市、秩父市、飯能市、羽生市、北本市、幸手市、日高市、杉戸町、松伏町、館山市、茂原市、旭市、鴨川市、君津市、八街市、富里市、大網白里市、羽村市、南足柄市、大磯町、三条市、新発田市、見附市、燕市、阿賀野市、南魚沼市、胎内市、魚津市、滑川市、小矢部市、七尾市、越前市、富士吉田市、山梨市、北杜市、須坂市、小諸市、伊那市、中野市、千曲市、高山市、関市、瑞浪市、恵那市、土岐市、本巣市、郡上市、伊豆の国市、函南町、津島市、愛西市、名張市、高島市、米原市、亀岡市、八幡市、泉大津市、高石市、泉南市、四條畷市、交野市、熊取町、相生市、豊岡市、赤穂市、西脇市、高砂市、加西市、篠山市、丹波市、たつの市、猪名川町、大和郡山市、天理市、桜井市、橋本市、田辺市、紀の川市、倉吉市、境港市、浜田市、益田市、真庭市、浅口市、三原市、三次市、光市、山陽小野田市、鳴門市、小松島市、阿南市、坂出市、三豊市、伊予市、四国中央市、南国市、四万十市、田川市、苅田町、伊万里市、島原市、荒尾市、玉名市、山鹿市、菊池市、宇城市、宇佐市、小林市、日向市、出水市、薩摩川内市、日置市、志布志市(150団体)

    室蘭市、岩見沢市、滝川市、登別市、北斗市、黒石市、五所川原市、平川市、宮古市、大船渡市、釜石市、白石市、栗原市、横手市、大館市、鹿角市、由利本荘市、潟上市、大仙市、新庄市、上山市、常陸太田市、北茨城市、常陸大宮市、稲敷市、桜川市、行方市、日光市、矢板市、沼田市、渋川市、毛呂山町、小川町、寄居町、富津市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、福生市、三浦市、愛川町、柏崎市、小千谷市、十日町市、村上市、糸魚川市、妙高市、五泉市、魚沼市、氷見市、南砺市、加賀市、大野市、都留市、韮崎市、甲州市、岡谷市、下呂市、熱海市、伊東市、御前崎市、牧之原市、新城市、伊賀市、舞鶴市、綾部市、城陽市、京丹後市、南丹市、柏原市、阪南市、洲本市、三木市、南あわじ市、朝来市、淡路市、大和高田市、海南市、大田市、安来市、雲南市、玉野市、笠岡市、井原市、高梁市、備前市、府中市、庄原市、柳井市、吉野川市、阿波市、美馬市、観音寺市、さぬき市、大洲市、西予市、柳川市、八女市、大川市、中間市、朝倉市、みやま市、雲仙市、人吉市、天草市、日田市、佐伯市、臼杵市、杵築市、豊後大野市、日南市、西都市、指宿市、曽於市、奄美市、南九州市(117団体)

    稚内市、つがる市、気仙沼市、能代市、湯沢市、北秋田市、銚子市、南房総市、佐渡市、海津市、伊豆市、志摩市、宍粟市、五條市、宇陀市、新見市、萩市、長門市、東かがわ市、宇和島市、八幡浜市、嘉麻市、平戸市、対馬市、五島市、南島原市、南さつま市(27団体)

    ※下線(赤文字)は2040年の人口が下位の人口区分へ変動する団体。枠囲み(緑文字)は2040年の人口が上位の人口区分へ変動する団体。

    ※太枠は各人口段階において団体数が最も多い人口増減率のカテゴリー

    ※ 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(H30.3)」から作成※ 地域別将来推計人口では福島県内市町村は推計がないため、市区町村数の合計は1,682としている。

    ※人口は2015年時点

    総務省自治体戦略2040構想研究会

    第一次・第二次報告の概要(抜粋)

    8

  • 人口増減率(2015年→2040年)

    増加±0~▲10%

    ~▲20% ~▲30% ~▲40% ~▲50% ~▲60% ~▲70% ▲70%~

    1~3万人

    吉岡町、滑川町、開成町、御代田町、南箕輪村、豊山町、大口町、阿久比町、朝日町、川越町、愛荘町、北島町、宇多津町、須恵町、恩納村、金武町、北谷町、北中城村、中城村、与那原町、八重瀬町(21団体)

    東神楽町、矢巾町、大和町、一宮町、聖籠町、内灘町、昭和町、岐南町、北方町、玉城町、福崎町、三郷町、早島町、里庄町、勝央町、坂町、松茂町、筑前町、吉野ヶ里町、三股町、嘉手納町(21団体)

    幕別町、中標津町、六戸町、おいらせ町、大河原町、高根沢町、榛東村、明和町、千代田町、長生村、日の出町、大井町、富士河口湖町、軽井沢町、高森町、笠松町、大野町、池田町、吉田町、明和町、大山崎町、島本町、忠岡町、王寺町、有田川町、上富田町、湯梨浜町、海田町、石井町、多度津町、遠賀町、大刀洗町、大木町、広川町、基山町、時津町、波佐見町、佐々町、日出町、本部町(40団体)

    七飯町、倶知安町、芽室町、別海町、六ヶ所村、階上町、金ケ崎町、村田町、七ヶ浜町、山辺町、八千代町、境町、益子町、市貝町、野木町、甘楽町、板倉町、邑楽町、嵐山町、美里町、酒々井町、横芝光町、二宮町、立山町、小浜市、勝山市、あわら市、永平寺町、高浜町、若狭町、富士見町、箕輪町、松川町、小布施町、垂井町、神戸町、安八町、川辺町、御嵩町、森町、東員町、多気町、日野町、竜王町、久御山町、太子町、河南町、斑鳩町、御坊市、白浜町、北栄町、南部町、伯耆町、矢掛町、鏡野町、大竹市、安芸高田市、熊野町、北広島町、田布施町、平生町、東みよし町、三木町、綾川町、まんのう町、砥部町、香美市、豊前市、宮若市、水巻町、桂川町、鹿島市、嬉野市、みやき町、有田町、川棚町、阿蘇市、長洲町、南阿蘇村、御船町、甲佐町、錦町、豊後高田市、高鍋町、新富町、門川町、屋久島町(87団体)

    名寄市、富良野市、長沼町、栗山町、美瑛町、上富良野町、美幌町、斜里町、遠軽町、釧路町、藤崎町、鶴田町、野辺地町、東北町、五戸町、南部町、遠野市、陸前高田市、二戸市、雫石町、大槌町、蔵王町、山元町、松島町、加美町、涌谷町、美里町、美郷町、村山市、長井市、中山町、河北町、高畠町、白鷹町、庄内町、高萩市、潮来市、城里町、那須烏山市、芳賀町、那須町、中之条町、越生町、川島町、吉見町、鳩山町、神川町、栄町、東庄町、松田町、箱根町、湯河原町、加茂市、田上町、津南町、上市町、入善町、羽咋市、中能登町、南越前町、越前町、富士川町、大町市、佐久穂町、下諏訪町、辰野町、木曽町、坂城町、飯綱町、美濃市、山県市、飛騨市、養老町、小山町、美浜町、紀宝町、与謝野町、養父市、市川町、神河町、新温泉町、平群町、河合町、大淀町、有田市、新宮市、かつらぎ町、みなべ町、岩美町、八頭町、琴浦町、大山町、江津市、邑南町、隠岐の島町、美作市、和気町、美咲町、吉備中央町、世羅町、美祢市、板野町、上板町、土庄町、内子町、安芸市、土佐市、宿毛市、佐川町、四万十町、うきは市、鞍手町、福智町、みやこ町、築上町、多久市、白石町、松浦市、壱岐市、西海市、水俣市、氷川町、あさぎり町、玖珠町、国富町、川南町、都農町、高千穂町、枕崎市、西之表市、いちき串木野市、さつま町、長島町、徳之島町(134団体)

    留萌市、紋別市、士別市、根室市、砂川市、深川市、当別町、八雲町、岩内町、余市町、白老町、日高町、浦河町、新ひだか町、平内町、板柳町、七戸町、三戸町、八幡平市、岩手町、山田町、洋野町、一戸町、丸森町、南三陸町、にかほ市、仙北市、三種町、羽後町、尾花沢市、川西町、遊佐町、大洗町、大子町、美浦村、利根町、塩谷町、那珂川町、東吾妻町、みなかみ町、ときがわ町、皆野町、小鹿野町、勝浦市、多古町、九十九里町、白子町、山北町、輪島市、志賀町、宝達志水町、大月市、上野原市、市川三郷町、飯山市、山ノ内町、揖斐川町、八百津町、下田市、南知多町、鳥羽市、熊野市、紀北町、宮津市、京丹波町、豊能町、能勢町、岬町、多可町、上郡町、佐用町、香美町、御所市、上牧町、湯浅町、那智勝浦町、串本町、奥出雲町、竹原市、江田島市、三好市、小豆島町、鬼北町、愛南町、須崎市、土佐清水市、いの町、黒潮町、芦屋町、香春町、川崎町、上天草市、美里町、和水町、山都町、芦北町、津久見市、竹田市、国東市、串間市、えびの市、阿久根市、垂水市、伊佐市、湧水町、大崎町、肝付町(107団体)

    美唄市、芦別市、赤平市、森町、鰺ヶ沢町、中泊町、男鹿市、茂木町、阿賀町、朝日町、珠洲市、能登町、身延町、東伊豆町、尾鷲市、周防大島町、室戸市、新上五島町(18団体)

    南伊勢町(1団体)

    1万人未満

    御蔵島村、川北町、日吉津村、久山町、宜野座村(5団体)

    ニセコ町、舟橋村、忍野村、山形村、豊郷町、田尻町、日高町、上峰町、江北町、嘉島町、今帰仁村、竹富町(12団体)

    東川町、鹿追町、中札内村、更別村、小笠原村、刈羽村、鳴沢村、川上村、原村、宮田村、松川村、輪之内町、富加町、和木町、西原村、綾町、龍郷町、渡嘉敷村、南大東村、北大東村、与那国町(21団体)

    鷹栖町、西興部村、厚真町、新冠町、士幌町、清水町、大樹町、鶴居村、大衡村、色麻町、三川町、嬬恋村、高山村、川場村、昭和村、睦沢町、新島村、清川村、弥彦村、湯沢町、西桂町、山中湖村、中川村、下條村、豊丘村、池田町、白馬村、高山村、坂祝町、白川村、飛島村、宇治田原町、川西町、海士町、西粟倉村、芸西村、吉富町、上毛町、玉東町、木城町、十島村、喜界町、天城町、和泊町、与論町、大宜味村、東村、座間味村、粟国村、伊平屋村、伊是名村(51団体)

    新篠津村、鹿部町、今金町、黒松内町、真狩村、留寿都村、共和町、泊村、仁木町、月形町、新十津川町、当麻町、中富良野町、南富良野町、猿払村、幌延町、小清水町、訓子府町、大空町、豊浦町、壮瞥町、安平町、上士幌町、新得町、浜中町、標茶町、標津町、田舎館村、横浜町、東通村、平泉町、川崎町、大郷町、大潟村、大江町、金山町、五霞町、横瀬町、長瀞町、神崎町、芝山町、長柄町、御宿町、大島町、利島村、神津島村、三宅村、青ヶ島村、中井町、出雲崎町、粟島浦村、美浜町、おおい町、道志村、南牧村、立科町、青木村、飯島町、阿智村、平谷村、売木村、泰阜村、喬木村、木祖村、大桑村、麻績村、生坂村、朝日村、木島平村、南伊豆町、松崎町、木曽岬町、度会町、御浜町、甲良町、多賀町、井手町、安堵町、高取町、明日香村、広川町、美浜町、印南町、日高川町、太地町、三朝町、吉賀町、西ノ島町、新庄村、奈義町、久米南町、直島町、琴平町、北川村、本山町、土佐町、檮原町、糸田町、大任町、赤村、玄海町、大町町、東彼杵町、南関町、南小国町、産山村、高森町、水上村、九重町、高原町、東串良町、中種子町、宇検村、瀬戸内町、伊仙町、知名町、国頭村、伊江村、久米島町、多良間村(120団体)

    知内町、長万部町、江差町、厚沢部町、寿都町、蘭越町、喜茂別町、京極町、赤井川村、南幌町、奈井江町、由仁町、浦臼町、秩父別町、雨竜町、北竜町、比布町、和寒町、剣淵町、下川町、美深町、小平町、羽幌町、遠別町、天塩町、浜頓別町、枝幸町、豊富町、清里町、置戸町、佐呂間町、湧別町、興部町、雄武町、洞爺湖町、平取町、えりも町、広尾町、池田町、豊頃町、本別町、足寄町、陸別町、浦幌町、厚岸町、弟子屈町、羅臼町、蓬田村、西目屋村、大間町、田子町、新郷村、住田町、岩泉町、田野畑村、普代村、軽米町、野田村、九戸村、女川町、五城目町、八郎潟町、井川町、東成瀬村、西川町、朝日町、大石田町、最上町、舟形町、大蔵村、戸沢村、飯豊町、河内町、長野原町、草津町、片品村、東秩父村、長南町、大多喜町、鋸南町、八丈町、真鶴町、関川村、池田町、小海町、南相木村、北相木村、長和町、阿南町、上松町、南木曽町、王滝村、筑北村、小谷村、野沢温泉村、信濃町、小川村、栄村、関ケ原町、七宗町、東白川村、河津町、川根本町、設楽町、東栄町、大台町、大紀町、山添村、三宅町、古座川町、北山村、智頭町、江府町、飯南町、川本町、美郷町、津和野町、知夫村、安芸太田町、大崎上島町、神石高原町、勝浦町、佐那河内村、美波町、上島町、松野町、奈半利町、田野町、中土佐町、越知町、日高村、津野町、三原村、小竹町、東峰村、添田町、太良町、小国町、津奈木町、多良木町、湯前町、相良村、山江村、苓北町、西米良村、三島村、南種子町、大和村、渡名喜村(149団体)

    三笠市、上ノ国町、乙部町、奥尻町、せたな町、島牧村、神恵内村、古平町、妹背牛町、沼田町、愛別町、上川町、占冠村、音威子府村、中川町、幌加内町、増毛町、苫前町、初山別村、中頓別町、礼文町、利尻町、利尻富士町、津別町、滝上町、むかわ町、様似町、白糠町、外ヶ浜町、深浦町、大鰐町、風間浦村、佐井村、葛巻町、西和賀町、七ヶ宿町、小坂町、上小阿仁村、藤里町、八峰町、真室川町、鮭川村、小国町、上野村、下仁田町、檜原村、奥多摩町、穴水町、早川町、南部町、小菅村、根羽村、大鹿村、白川町、西伊豆町、豊根村、笠置町、和束町、南山城村、伊根町、千早赤阪村、曽爾村、吉野町、十津川村、下北山村、紀美野町、九度山町、高野町、由良町、すさみ町、若桜町、日南町、日野町、阿武町、上勝町、神山町、那賀町、牟岐町、海陽町、つるぎ町、久万高原町、伊方町、東洋町、安田町、馬路村、大川村、仁淀川町、大月町、小値賀町、五木村、球磨村、姫島村、諸塚村、椎葉村、美郷町、日之影町、五ヶ瀬町、錦江町、南大隅町(99団体)

    夕張市、歌志内市、松前町、福島町、木古内町、積丹町、上砂川町、今別町、神流町、南牧村、丹波山村、天龍村、御杖村、下市町、黒滝村、天川村、野迫川村、上北山村、東吉野村、上関町、大豊町(21団体)

    川上村(1団体)

    人口段階別市区町村の変動(2015→2040)【H30推計】

    ※下線(赤文字)は2040年の人口が下位の人口区分へ変動する団体。枠囲み(緑文字)は2040年の人口が上位の人口区分へ変動する団体。

    ※太枠は各人口段階において団体数が最も多い人口増減率のカテゴリー

    ※ 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(H30.3)」から作成※ 地域別将来推計人口では福島県内市町村は推計がないため、市区町村数の合計は1,682としている。

    ※人口は2015年時点

    9

    総務省自治体戦略2040構想研究会

    第一次・第二次報告の概要(抜粋)

  • 平成30年度診療報酬改定まで

    10

  • ○ 医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等入院医療・外来医療を含めた医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実 等

    平成26年度診療報酬改定の基本方針のポイント

    重点課題

    改定の視点

    ● 充実が求められる分野を適切に評価していく視点がん医療の推進、精神疾患に対する医療の推進 等

    ● 患者等から見て分かりやすく納得でき、安心・安全で質の高い医療を実現する視点医療安全対策の推進等、患者データの提出 等

    ● 医療従事者の負担を軽減する視点医療従事者の負担軽減の取組、救急外来の機能分化の推進、 等

    ● 効率化余地がある分野を適正化する視点後発医薬品の使用促進 等

    将来に向けた課題

    超少子高齢社会の医療ニーズに合わせた医療提供体制の再構築、地域包括ケアシステムの構築については、直ちに完成するものではなく、平成26年度診療報酬改定以降も、引き続き、2025(平成37)年に向けて、質の高い医療が提供される診療報酬体系の在り方の検討も含め、医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等に取り組んでいく必要がある。

    平成25年12月6日社会保障審議会医療保険部会

    社会保障審議会医療部会

    ○ 入院医療・外来医療を含めた医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等に取り組み、医療提供体制の再構築、

    地域包括ケアシステムの構築を図る。

    基本認識

    平成26年度診療報酬改定

    11

  • 平成26年度診療報酬改定の重点課題と対応

    重点課題 医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等

    1.入院医療について

    ① 高度急性期と一般急性期を担う病床の機能の明確化とそれらの機能に合わせた評価

    ② 長期療養患者の受け皿の確保、急性期病床と長期療養を担う病床の機能分化

    ③ 急性期後・回復期の病床の充実と機能に応じた評価

    ④ 地域の実情に配慮した評価

    ⑤ 有床診療所における入院医療の評価

    2.外来医療の機能分化・連携の推進について

    ① 主治医機能の評価② 紹介率・逆紹介率の低い大病院における処方料等の適正化

    3.在宅医療を担う医療機関の確保と質の高い在宅医療の推進について

    4.医療機関相互の連携や医療・介護の連携の評価について

    重点課題への対応

    社会保障審議会の「基本方針」・医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等

    重点課題

    平成26年度診療報酬改定

    12

  • 「地域包括ケアシステム」の推進と、「病床の機能分化・連携」を含む医療機能の分化・強化・連携を一層進めること○「病床の機能分化・連携」の促進○多職種の活用による「チーム医療の評価」、「勤務環境の改善」○質の高い「在宅医療・訪問看護」の確保 等

    「かかりつけ医等」のさらなる推進など、患者にとって安心・安全な医療を実現すること○かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の評価 等

    重点的な対応が求められる医療分野を充実すること○緩和ケアを含む質の高いがん医療の評価○認知症患者への適切な医療の評価○イノベーションや医療技術の評価 等

    効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高めること○後発医薬品の価格算定ルールの見直し○大型門前薬局の評価の適正化○費用対効果評価(アウトカム評価)の試行導入 等

    ○26年度診療報酬改定の結果、「病床の機能分化・連携」は進展。今後、さらに推進を図る必要。「外来医療・在宅医療」については、「かかりつけ医機能」の一層の強化を図ることが必要。

    ○また、後発医薬品については、格段の使用促進や価格適正化に取り組むことが必要。

    ○こうした26年度改定の結果検証を踏まえ、28年度診療報酬改定について、以下の基本的視点をもって臨む。

    改定の基本的視点

    視点1

    視点2

    視点3

    視点4

    「病床の機能分化・連携」や「かかりつけ医機能」等の充実を図りつつ、「イノベーション」、「アウトカム」等を重視。⇒ 地域で暮らす国民を中心とした、質が高く効率的な医療を実現。

    28年度診療報酬改定の基本的考え方

    13

    平成28年度診療報酬改定

  • 平成28年度診療報酬改定の概要

    14

    ○ 医療機能に応じた入院医療の評価(p.6)

    ○ チーム医療の推進、勤務環境の改善、業務効率化の取組等を通じた医療従事者の負担軽減・人材確保(p.28)

    ○ 地域包括ケアシステム推進のための取組の強化(p.39)○ 質の高い在宅医療・訪問看護の確保(p.54)

    ○ 医療保険制度改革法も踏まえた外来医療の機能分化(p.74)

    ○ かかりつけ医の評価、かかりつけ歯科医の評価、かかりつけ薬剤師・薬局の評価

    ○ 情報通信技術(ICT)を活用した医療連携や医療に関するデータの収集・利活用の推進(p.76)

    ○ 質の高いリハビリテーションの評価等、患者の早期の機能回復の推進(p.81)

    ○ 明細書無料発行の推進(p.95)

    ○ 緩和ケアを含む質の高いがん医療の評価(p.97)

    ○ 「認知症施策推進総合戦略」を踏まえた認知症患者への適切な医療の評価(p.101)

    ○ 地域移行・地域生活支援の充実を含めた質の高い精神医療の評価(p.106)

    ○ 難病法の施行を踏まえた難病患者への適切な医療の評価(p.116)

    ○ 小児医療、周産期医療の充実、高齢者の増加を踏まえた救急医療の充実(p.119)

    ○ 口腔疾患の重症化予防・口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した医療の推進

    ○ かかりつけ薬剤師・薬局による薬学管理や在宅医療等への貢献度による評価・適正化

    ○ 医薬品、医療機器、検査等におけるイノベーションや医療技術の適切な評価(p.126)

    ○ DPCに基づく急性期医療の適切な評価(p171)

    ○ 後発医薬品の使用促進・価格適正化、長期収載品の評価の仕組みの検討(p.153)

    ○ 退院支援等の取組による在宅復帰の推進

    ○ 残薬や重複投薬、不適切な多剤投薬・長期投薬を減らすための取組など医薬品の適正使用の推進(p.157)

    ○ 患者本位の医薬分業を実現するための調剤報酬の見直し

    ○ 重症化予防の取組の推進(p.161)○ 医薬品、医療機器、検査等の適正な評価(p.165)

    Ⅰ 地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点

    Ⅲ 重点的な対応が求められる医療分野を充実する視点

    Ⅱ 患者にとって安心・安全で納得できる効果的・効率的で質が高い医療を実現する視点

    Ⅳ 効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高める視点

    平成28年度診療報酬改定

  • 人生100年時代を見据えた社会の実現・我が国は世界最高水準の平均寿命を達成。人口の高齢化が急速に進展する中、活力ある社会の実現が必要。・あらゆる世代の国民一人一人が状態に応じた安心・安全で質が高く効果的・効率的な医療を受けられるようにする必要。

    どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現(地域包括ケアシステムの構築)・地域の実情に応じて、可能な限り住み慣れた地域で日常生活を営むことができるよう、地域包括ケアシステムを構築する必要。・平成30年度は6年に1度の介護報酬との同時改定。医療機能の分化・強化、連携や、医療と介護の役割分担と連携を着実に進める必要。

    制度の安定性・持続可能性の確保と医療・介護現場の新たな働き方の推進・制度の安定性・持続可能性を確保しつつ国民皆保険を堅持するためには、国民の制度の理解を深めることが不可欠。無駄の排除、医療

    資源の効率的な配分、医療分野のイノベーションの評価等を通じた経済成長への貢献を図ることが必要。・今後の医療ニーズの変化や生産年齢人口の減少、医療技術の進歩等を踏まえ、医療現場の人材確保や働き方改革の推進が重要。

    1 地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進

    ○ 患者の状態等に応じて質の高い医療が適切に受けられるとともに、必要に応じて介護サービスと連携・協働する等、切れ目のない医療・介護提供体制が確保されることが重要。

    ○ 医療機能の分化・強化、連携を進め、効果的・効率的で質の高い医療提供体制を構築するとともに、地域包括ケアシステムを構築していくことが必要。

    2 新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得できる質の高い医療の

    実現・充実

    ○ 国民の安心・安全を確保する観点から、今後の医療技術の進展や疾病構造の変化等を踏まえ、第三者による評価やアウトカム評価など客観的な評価を進めながら、適切な情報に基づき患者自身が納得して主体的に医療を選択できるようにすることが重要。

    ○ また、新たなニーズにも対応できる医療を実現するとともに、我が国の医療の中で重点的な対応が求められる分野の適切な評価が重要。

    3 医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進

    ○ 医療従事者の厳しい勤務環境が指摘されている中、医療の安全の確保や地域医療の確保にも留意しつつ、医療従事者の負担の軽減を図り、あわせて、各々の専門性を発揮でき、柔軟な働き方ができるよう、環境の整備、働き方改革

    を推進することが必要。

    4 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上

    ○ 国民皆保険を維持するためには、制度の安定性・持続可能性を高める不断の取組が求められ、医療関係者が共同して、医療サービスの維持・向上と同時に、医療の効率化・適正化を図ることが必要。

    平成30年度診療報酬改定の基本方針(概要)改定に当たっての基本認識

    改定の基本的視点

    15

  • 16

    平成30年度診療報酬改定の答申附帯意見①

    答申書附帯意見 主な検討の場※は調査を行わないもの。

    (入院医療)1 今回改定で再編・統合した急性期一般入院基本料、地域一般入院基本料、療養病棟入院基本料等(救急医療に関する評価を含む。)に係る、在宅復帰・病床機能連携率、重症度、医療・看護必要度、医療区分、リハビリテーションの実績指数等の指標及び看護職員の配置の状況について調査・検証するとともに、特定機能病院入院基本料等のその他の病棟の評価体系も含めた、入院医療機能のより適切な評価指標や測定方法等、医療機能の分化・強化、連携の推進に資する評価の在り方について引き続き検討すること。

    入院医療等に関する調査・評価分科会

    2 データに基づくアウトカム評価の推進の観点から、より適切な評価に資するデータ提出項目の追加やデータ提出を要件化する対象病棟の拡大等について引き続き検討すること。

    入院医療等に関する調査・評価分科会 ※

    (DPC制度)3 調整係数の機能評価係数Ⅱへの置換え完了等を踏まえ、DPC制度以外の入院医療とともに、DPC制度の適切かつ安定的な運用について、引き続き推進すること。

    入院医療等に関する調査・評価分科会

    (外来医療、在宅医療、かかりつけ機能)4 外来医療の在り方に係る今後の方向性を踏まえ、紹介状なしで大病院を受診した場合の定額負担の対象医療機関の範囲拡大、地域包括診療料等の見直し、かかりつけ医機能を有する医療機関の新たな評価等の影響を調査・検証し、かかりつけ医機能を有する医療機関と専門医療機関との機能分化・連携強化に資する評価の在り方について引き続き検討すること。

    検証部会

    5 かかりつけ医機能を有する医療機関を含む在宅医療の提供体制の確保や、個々の患者の特性に応じた質の高い在宅医療と訪問看護の推進に資する評価の在り方について、歯科訪問診療や在宅薬学管理を含め、引き続き検討すること。

    検証部会

    中医協 総-1別添

    3 1 . 3 . 6

  • 17

    平成30年度診療報酬改定の答申附帯意見②

    答申書附帯意見 主な検討の場※は調査を行わないもの。

    (医薬品の適正使用)6 向精神薬や抗菌薬等をはじめ、医薬品の適正使用の取組推進と併せて、医薬品の長期処方・多剤処方、処方箋様式や医療機関と薬局の連携等の在り方について引き続き検討すること。

    検証部会

    (生活習慣病の医学管理、オンライン診療等)7 生活習慣病管理料を含む生活習慣病の診断・治療に係る評価の見直しの影響を調査・検証し、エビデンスに基づく生活習慣病の重症化予防のより効率的・効果的な推進の在り方について引き続き検討すること。

    検証部会

    8 オンラインシステム等の通信技術を用いた診療の評価の新設に係る影響を調査・検証するとともに、対面診療と適切に組み合わせたICTを活用した効果的・効率的な外来・在宅医療の提供や、遠隔でのモニタリング等に係る評価の在り方について引き続き検討すること。

    検証部会

    (医療と介護の連携)9 介護保険制度における介護療養型医療施設及び老人性認知症疾患療養病棟の見直し、介護医療院の創設等の方向性を踏まえつつ、① 医療と介護が適切に連携した患者が望む場所での看取りの実現、② 維持期・生活期のリハビリテーションの介護保険への移行等を踏まえ、切れ目のないリハビリテーションの推進、

    ③ 有床診療所をはじめとする地域包括ケアを担う医療機関・訪問看護ステーションと、居宅介護支援専門員や介護保険施設等の関係者・関係機関との連携の推進

    に資する評価の在り方について引き続き検討すること。

    総会(検証部会、入院医療等に関する調査・評価分科会)

    (医療従事者の負担軽減、働き方改革)10 常勤配置や勤務場所等に係る要件の緩和等の影響を調査・検証し、医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進に資する評価の在り方について引き続き検討すること。また、診療報酬請求等に係る業務の効率化・合理化に係る取組について引き続き推進すること。

    検証部会

    中医協 総-1別添

    3 1 . 3 . 6

  • 18

    平成30年度診療報酬改定の答申附帯意見③

    答申書附帯意見 主な検討の場※は調査を行わないもの。

    (データの利活用)11 診療報酬に関するデータの利活用の推進に係る取組について引き続き推進するとともに、平成32年度に向けたレセプト様式や診療報酬コード体系の抜本的な見直しについて、郵便番号の追加を含め、次期診療報酬改定での対応について、引き続き検討すること。

    総会 ※

    (歯科診療報酬)12 かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の評価の見直しによる影響や、歯科疾患管理料に係る加算の新設の影響及び継続的管理の実施状況等を調査・検証し、かかりつけ歯科医の機能の評価や口腔疾患の継続的な管理の在り方について引き続き検討すること。

    検証部会

    13 院内感染対策に係る初診料・再診料の見直しの影響を把握し、院内感染対策の推進に資する評価の在り方について引き続き検討すること。

    総会(検証部会)

    (調剤報酬)14 服薬情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導を行うかかりつけ薬剤師の取組状況やいわゆる大型門前薬局等の評価の適正化による影響を調査・検証し、患者本位の医薬分業を実現するための調剤報酬の在り方について引き続き検討すること。

    検証部会

    (後発医薬品の使用促進)15 後発医薬品の数量シェア80%目標の達成に向けて、医療機関や薬局における使用状況を調査・検証し、薬価の在り方や診療報酬における更なる使用促進策について引き続き検討すること。

    検証部会

    (薬価制度の抜本改革)16 「薬価制度の抜本改革について 骨子」に基づき、薬価制度の抜本改革による関係者への影響を検証した上で、必要な対応について引き続き検討すること。また、基礎的医薬品への対応の在り方について引き続き検討すること。

    調査実施小委、薬価専門部会

    中医協 総-1別添

    3 1 . 3 . 6

  • 19

    平成30年度診療報酬改定の答申附帯意見④

    答申書附帯意見 主な検討の場※は調査を行わないもの。

    (費用対効果評価)17 試行的実施において明らかとなった技術的課題への対応策とともに、本格実施の具体的内容について引き続き検討を行い、平成30年度中に結論を得ること。

    費用対効果評価専門部会、薬価専門部会、保険医療材料専門部会 ※

    (明細書の無料発行)18 現行のレセプト様式の見直しが予定されている平成32年度に向けて、明細書の無料発行の更なる促進の取組について引き続き検討すること。

    総会(検証部会)

    (医療技術の評価)19 先進医療を含む新規医療技術の評価の在り方について、医療技術評価分科会と先進医療会議との連携・役割分担を含め、引き続き検討すること。また、手術手技をはじめとした技術評価(分類)について、関係有識者と連携しながら、国際的な動向も踏まえつつ、体系化を引き続き推進すること。

    診療報酬基本問題小委員会医療技術評価分科会、先進医療会議 ※

    (その他)20 ニコチン依存症管理料の適切な評価、医療用保湿剤の適正な処方及び精神科入院患者の地域移行の推進等について引き続き検討すること。

    総会(検証部会)

    中医協 総-1別添

    3 1 . 3 . 6

  • 2020年度診療報酬改定に向けた課題

    検討の視点

    ・疾病構造の変化やさらなる高齢化社会の進展など、わが国の医療を取り巻く状況は変化してきている。質の高い医療を患者に提供する体制の構築に向け、これまでも診療報酬改取り組んできた。

    ・他方、2020年度改定に向けた検討にあたっては、従来の「入院・外来」といった枠組み以外で、例えば患者の年代に目を向け、医療提供にあたって患者の抱える課題を整理し、新たな視点を加えつつ網羅的に議論することにより、これまでの診療報酬改定の取り組みを一層強化できる可能性が考えられる。

    20

    検討の方向性

    ・2020年度の診療報酬改定に向けた検討においては、春から夏までの1ラウンドにおいては、報酬の項目にとらわれすぎない活発な議論を促進する観点から、

    ① 患者の疾病構造や受療行動等を意識しつつ、年代別に課題を整理

    ② 昨今の医療と関連性の高いテーマについて課題を整理

    を行うことを基本としてはどうか。

    なお、秋からの2ラウンドについては、概ね従前のような、外来・入院・在宅・歯科・調剤といった個別テーマに分けて、これまでの診療報酬改定での検討項目、平成30年度診療報酬改定に係る答申書附帯意見、他の審議会等の議論等を踏まえた、具体的な診療報酬における評価に向けた検討を進めることとしてはどうか。

    中 医 協 総 - 4 - 2

    3 1 . 3 . 2 7

  • 経済財政運営と改革の基本方針2019~「令和」新時代:「Society 5.0」への挑戦~

    (令和元年6月21日閣議決定)(抜粋)

    第3章 経済再生と財政健全化の好循環

    2.経済・財政一体改革の推進等(2)主要分野ごとの改革の取組

    ①社会保障

    (基本的な考え方)

    新経済・財政再生計画に基づき、基盤強化期間内から改革を順次実行に移し、団塊の世代が75歳以上に入り始める2022年までに社会保障制度

    の基盤強化を進め、経済成長と財政を持続可能にするための基盤固めにつなげる。このため、給付と負担の見直しも含めた改革工程表について、進捗を十分に検証しながら、改革を着実に推進する。

    年金及び介護については、必要な法改正も視野に、2019年末までに結論を得る。医療等のその他の分野についても、基盤強化期間内から改革を順次実行に移せるよう、2020年度の「経済財政運営と改革の基本方針」(以下「骨太方針2020」という。)において、給付と負担の在り方を含め社会保障の総合的かつ重点的に取り組むべき政策を取りまとめる。

    なお、人生100年時代を迎え、少子高齢社会の中で、生き方、働き方の多様化に対応できる持続可能な社会保障制度へと改革していく必要がある

    。議論を進めるに当たっては、いわゆる「支える側」と「支えられる側」のリバランスという観点や、個人の自由で多様な選択を支え、特定の生き方や働き方が不利にならない「選択を支える社会保障」という考え方も含め、年齢等にとらわれない視点から検討を進めるとともに、自助・共助・公助の役割分担の在り方、負担能力や世代間・世代内のバランスを考慮した給付と負担の在り方等の観点を踏まえて行う。

    あわせて、現役世代が減少していく中で高齢者数がピークを迎える2040年頃を見据え、下記の予防・重症化予防・健康づくりの推進や医療・福祉サービス改革による生産性の向上に向けた取組について、具体的な目標とそれにつながる各施策のKPIを掲げ推進する。

    また、国と地方が方向性を共有し、適切な役割分担の下で地域の実情を踏まえつつ具体的な取組を進める。

    第2章1.(2)に掲げる取組及びこれらの取組を通じて、幅広い世代の視点を踏まえつつ、人生100年時代に対応した全世代型の社会保障制度を構築し、世界に冠たる国民皆保険・皆年金の維持、そして次世代への継承を目指す。

    21

  • (医療・介護制度改革)

    (ⅱ)医療提供体制の効率化

    2040年に向けて人材不足等の新たな課題に対応するため、地域医療構想の実現に向けた取組、医師偏在対策、医療従事者の働き方改革を三位一体で推進し、総合的な医療提供体制改革を実施する。

    地域医療構想の実現に向け、全ての公立・公的医療機関等に係る具体的対応方針について、診療実績データの分析を行い、具体的対応方針の内容が、民間医療機関では担えない機能に重点化され、2025年において達成すべき医療機能の再編、病床数等の適正化に沿ったものとなるよう、重点対象区域の設定を通じて国による助言や集中的な支援を行うとともに、適切な基準を新たに設定した上で原則として2019年度中に対応方針の見直しを求める。民間医療機関についても、2025年における地域医療構想の実現に沿ったものとなるよう対応方針の策定を改めて求めるとともに、地域医療構想調整会議における議論を促す。こうした取組によっても病床の機能分化・連携が進まない場合には、2020年度に実効性のある新たな都道府県知事の権限の在り方について検討し、できる限り早期に所要の措置を講ずる。地域医療介護総合確保基金の配分(基金創設前から存在している事業も含む)における大幅なメリハリ付けの仕組みや国が主導する実効的なPDCAサイクルを構築するとともに、成果の検証等を踏まえ、真に地域医療構想の実現に資するものとする観点から必要な場合には、消費税財源を活用した病床のダウンサイジング支援の追加的方策を講ずる。病床の転換や介護医療院への移行等が着実に進むよう、地域医療介護総合確保基金や急性期病床や療養病床に係る入院基本料の見直しによる病床再編の効果などこれまでの推進方策の効果・コストの検証を行い、必要な対応を検討する。質が高く効率的な救急医療提供体制の構築のため、救急医療のデータ連携体制の構築、救急救命士の資質向上・活用に向けた環境整備に関し検討を行う。

    諸外国と比べて高い水準にとどまる入院日数の縮小を目指す。特に精神病床については、認知症である者を含めその入院患者等が地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築など基盤整備への支援等を講ずる。

    病院と診療所の機能分化・連携等を推進しつつ、かかりつけ機能の在り方を踏まえながら、かかりつけ医・かかりつけ歯科医・かかりつけ薬剤師の普及を進めるとともに、医療機関へのかかり方について行政・保険者等が連携し啓発を行う。高額医療機器の効率的な配置に係る方針を都道府県の医療計画において盛り込むとともに、配置状況の地域差縮減に向けて共同利用率の向上等を図る。

    人生の最終段階における医療・ケアの在り方等について、人生会議などの取組を推進するとともに、在宅看取りの好事例の横展開を行う。

    オンラインでの服薬指導を含めた医療の充実を進める。オンライン診療について、現場の状況等を踏まえ、診療報酬における対応について検討するとともに、オンライン服薬指導についての実施の際の適切なルールを検討する。生まれてから学校、職場など生涯にわたる健診・検診情報の予防等への分析・活用を進めるため、マイナポータルを活用するPHRとの関係も含めて対応を整理し、健診・検診情報を2022年度を目途に標準化された形でデジタル化し蓄積する方策をも含め、2020年夏までに工程化する。

    医師偏在指標を活用し、臨床研修や専門研修を含む医師のキャリアパスも踏まえた実効性のある地域及び診療科の医師偏在対策を推進する。2022年度以降の医学部定員について、定期的に医師需給推計を行った上で、医学部定員の減員に向け、医師養成数の方針について検討する。また、診療能力向上のための卒前・卒後の一貫した医師養成課程を整備するとともに、改正医師法に基づき、総合診療専門研修を受けた専攻医の確保数について議論しつつ、総合診療医の養成を促進するなどプライマリ・ケアへの対応を強化する。

    医師・医療従事者の働き方改革について、医師の働き方改革に関する検討会報告書も踏まえ、医師に対する時間外労働の上限規制の適用開始も見据え、医療機関における労働時間管理の適正化とマネジメント改革を推進するとともに、実効的なタスク・シフティング等に取り組む。

    22

  • (ⅲ)保険者機能の強化

    一人当たり医療費の地域差半減、一人当たり介護費の地域差縮減に向けて、国とともに都道府県が積極的な役割を果たしつつ、地域別の取組や成果について進捗管理・見える化を行うとともに、進捗の遅れている地域の要因を分析し、保険者機能の一層の強化を含め、更なる対応を検討する。

    インセンティブの評価指標(例えば、糖尿病等の重症化予防事業)について、アウトカム指標の割合を計画的に引き上げていくとともに、引上げスケジュールをあらかじめ明らかにし、保険者等の計画的な取組を促す。インセンティブ付与に当たっては、健診情報やレセプトを活用した多剤・重複投薬の是正や糖尿病等の重症化予防、保険者間でのデータ連携・解析等に取り組む保険者を重点的に評価する。

    個人の自発的な予防・健康づくりの取組を推進するため、ヘルスケアポイントなど個人のインセンティブ付与につながる保険者の取組を支援し、先進・優良事例の横展開を図る。

    法定外繰入等の解消について、国保財政を健全化する観点から、その解消期限や公費の活用等解消に向けた実効的・具体的な手段が盛り込まれた計画の策定を求めるとともに、保険者努力支援制度における加減算双方向でのインセンティブ措置を導入し、法定外繰入等の一人当たりの額が大きい都道府県を含め、法定外繰入等の早期解消を促す。国保の都道府県内保険料水準の統一や収納率の向上など受益と負担の見える化に取り組む都道府県の先進・優良事例について全国展開を図る。高齢者の医療の確保に関する法律第14条に基づく地域独自の診療報酬について、都道府県の判断に資する具体的な活用策の在り方を検討する。国保の普通調整交付金の配分について、骨太方針2020における取りまとめに向けて、所得調整機能の観点や、加入者の性・年齢で調整した標準的な医療費を基準とする観点から引き続き地方団体等と議論を継続する。

    介護の保険者機能強化推進交付金についても、アウトカム指標の割合の計画的引上げ等とともに、介護予防などの取組を重点的に評価するなど配分基準のメリハリの強化や更なる見える化を通じて、保険者へのインセンティブを強化する。また、第8期介護保険事業計画期間における調整交付金の活用方策について、地方自治体関係者の意見も踏まえつつ、関係審議会等において検討し、所要の措置を講ずる。住所地特例制度の適用実態を把握するとともに、高齢者の移住促進の観点も踏まえ、必要な措置を検討する。

    (予防・重症化予防・健康づくりの推進)

    (ⅲ)健康増進に向けた取組、アレルギー疾患・依存症対策

    健康増進の観点から受動喫煙対策を徹底する。また、産学官連携による推進体制を2020年度末までに整備し、自然に健康になれる食環境づくりを推進する。脳卒中や心疾患については、昨年成立した循環器病対策基本法に基づき、循環器病対策推進基本計画を策定し、予防、医療機関の整備

    、情報の収集・提供、研究などの取組を着実に推進する。口腔の健康は全身の健康にもつながることからエビデンスの信頼性を向上させつつ、国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診、フレイル対策にもつながる歯科医師、歯科衛生士による口腔健康管理など歯科口腔保健の充実、入院患者等への口腔機能管理などの医科歯科連携に加え、介護、障害福祉関係機関との連携を含む歯科保健医療提供体制の構築に取り組む。生涯を通じた女性の健康支援の強化に取り組む。アレルギー疾患の重症化予防と症状の軽減に向けた対策を推進する。あわせて、一般用医薬品等の普及などによりセルフメディケーションを進めていく中で、健康サポート薬局についても、その効果を検証しつつ取組を進める。アルコール・薬物・ギャンブル等の依存症対策について、相談・治療体制の整備や民間団体への支援、速やかな人材育成等に取り組む。ゲーム障害についても、実態調査の結果等を踏まえて、必要な対策に取り組む。

    23

  • (ⅳ)診療報酬・医薬品等に係る改革

    イノベーションの推進を図ること等により、医薬品産業を高い創薬力を持つ産業構造に転換するとともに、「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」に基づき、国民負担の軽減と医療の質の向上に取り組む。こうした観点から、前回の薬価改定で引き続き検討することとされた課題等について結論を得、着実に改革を推進する。また、AIを活用した医療機器の開発や、医薬品等の開発の促進に資する薬事規制の体制の整備・合理化を進める。

    バイオ医薬品の研究開発の推進を図るとともに、バイオシミラーについては、有効性・安全性等への理解を得ながら研究開発・普及を推進する。

    調剤報酬について、2018年度診療報酬改定の影響の検証やかかりつけ機能の在り方の検討等を行いつつ、地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価や、対物業務から対人業務への構造的な転換の推進やこれに伴う所要の適正化等、2020年度診療報酬改定に向け検討する。その際、医療機関及び薬局における調剤の実態や報酬体系を踏まえ、 調剤料などの技術料について、2018年度診療報酬改定の影響や薬剤師の業務の実

    態も含めた当該技術料の意義の検証を行いつつ適正な評価に向けた検討を行う。診療報酬等について、高齢者への多剤投与対策、生活習慣病治療薬の費用面も含めた適正な処方の在り方については引き続き検討を進める。

    後発医薬品の使用促進について、安定供給や品質の更なる信頼性確保を図りつつ、2020年9月までの後発医薬品使用割合80%の実現に向け、インセンティブ強化も含めて引き続き取り組む。

    24

  • 成長戦略フォローアップ

    (令和元年6月21日閣議決定)(抜粋)

    第2具体的施策

    Ⅱ.全世代型社会保障への改革4.疾病・介護の予防

    (1)KPI の主な進捗状況

    《KPI》(新)2040年までに健康寿命を男女とも3年以上延伸し、75歳以上とすることを目指す

    ⇒2016年:男性72.14歳、女性74.79歳

    (2)新たに講ずべき具体的施策

    人生100年時代の安心の基盤は「健康」であり、全世代型社会保障の構築に向けた改革を進めていくため、健康に無関心な層を含め、全ての世代や地域の住民を対象に、予防・健康づくりの取組を大胆に強化する。

    ⅰ)人生100年時代を見据えた健康づくり、疾病・介護予防の推進

    ① 疾病予防・健康づくりのインセンティブ措置の抜本的な強化

    ・国民健康保険の保険者に対する保険者努力支援制度について、疾病予防や健康づくりの取組が促進 されるよう、財源を含めた予算措置を検討し、2020年度にインセンティブ措置の抜本的な強化を図る。あわせて、各評価指標について、成果指標の導入拡大を進め、先進・優良事例の横展開や個人の行動変容につながる取組が強化され、民間サービスの活用等が推進されるよう見直し、配分のメリハリを強化する。

    ・健康保険組合の予防・健康事業の取組状況に応じて、後期高齢者支援金を加減算する制度について、2020年度までに最大±10%となるよう強化するとともに、保健事業の効果やインセンティブ措置の影響分析等を行い、2021年度に、各評価指標や配点について、成果指標の導入拡大や配分基準のメリハリを強化するなどの見直しを行う。

    ・その際、保険者が糖尿病性腎症の重症化リスクのある者に対し、医師と連携して、保健師等によって濃密に介入するなどの先進・優良事例の横展開や、歯科健診・がん検診等の受診率の向上等が進むよう留意する。

    ・個人の自発的な予防・健康づくりの取組を推進するため、ヘルスケアポイントなど個人のインセンティブ付与につながる保険者の取組を支援し、先進・優良事例の横展開を図る。

    ・医療保険や介護保険のインセンティブ措置の指標の見直しに際しては、エビデンスに基づき予防・健康事業の効果検証を行い、徹底したPDCAサイクルを通じ、効果的な事業を展開する。 25

  • ② 予防・健康づくりへ向けた個人の行動変容につなげる取組の強化

    ・生活習慣病の発症や重症化のリスクのある者に対し、医療機関と保険者・民間事業者等が連携して、医学的管理と適切な運動等のプログラムを一体的に提供できる新たな仕組みを検討し、2019年度を目途に結論を得る。また、医療機関が運動処方箋を出しやすいよう、運動施設における標準的なプログラムを、2019年度中に作成する。あわせて、運動施設において安全かつ効果的に楽しく運動・スポーツを実践できる仕組みの実証を行うとともに、好事例の普及を図る。

    ・健康無関心層も含めた予防・健康づくりを推進していくため、ナッジ理論等を活用し、2019年度中に、特定健診などの各種健診の通知について、全体・平均値との比較や将来予測(AIやビッグデータ等も活用)等といった通知情報を充実するとともに、先進・優良事例の横展開を図る。

    ・東京で2020年に開催される栄養サミットを機に、健康無関心層も含め自然に健康になれる食環境づくりを推進する。民間の様々な主体と連携し、

    健康な食生活の推進に向けたエビデンスの構築・強化、健康な食事への接点拡大、健康無関心層への効果的な情報提供など総合的な施策について検討を進め、直ちに実施できるものから順次取り組む。

    ・野菜摂取量増加に向けた取組など、地域の多様な主体が連携し、日常の中での健康な食事・運動・社会参加を促す取組や、個々の住まいや地域の共食の場における適切な栄養管理に基づく配食サービスについて、先行事例分析やモデル実証事業等を通じて2019年度から推進する。

    ・妊娠中や子供の頃からの健康づくりを支援するため、妊産婦への適切な栄養指導に資するよう最新の知見も取り入れた食生活指針の改定を2020年度中に行うとともに、子供時代からの健やかな生活習慣形成に資する研究の推進などの取組を順次行う。

    ③ 疾病の早期発見に向けた取組の強化

    ・がんの早期発見・早期治療の仕組みを確立し、5年生存率の劇的な改善を達成するため、難治性がん等について、リキッドバイオプシー等の血液や唾液等による簡便で低侵襲な検査方法や治療法の開発を推進する。また、ナッジ理論等を活用した検診受診率の向上に向けた取組、受診率や有効性の向上のためのリスクに応じた検診の在り方について、2019年度中に検討し、結論を得る。

    ・全身の健康にもつながる歯周病などの歯科疾患対策を強化するため、現在10歳刻みで行われている歯科健診の機会を拡大し、歯科の保健指導を充実することについて、検証の結果を踏まえ、2020年度までに検討に着手し、速やかに結論を得る。あわせて、歯科健診の受診率の向上を図るとともに、健診結果に基づき、必要な受診を促す実効的な取組や、全身疾患の治療が必要な可能性がある場合の医科歯科連携を推進する。

    ・個人が自らの健康状態を把握し、疾病を早期発見するため、医療用検査薬から一般用検査薬への迅速な転用に向けた手続の改善を図る。このため、既に実施された事例を参考としながら、行政と関係業界が協働して審査や申請の質の向上等の課題解決を図るための協働計画を2019年度中に策定し、検討を進める。あわせて、一般用医薬品等の普及等によりセルフメディケーションの推進を図る。

    26

  • 週40時間を超えて労働可能となる時間外労働の限度を、原則として、月45時間、かつ、年360時間とし、違反には以下の特例の場合を除いて罰則を課す。特例として、臨時的な特別の事情がある場合として、労使が合意して労使協定を結ぶ場合においても、上回ることができない時間外労働時間を年720時間(=月平均60時間)とする。かつ、年720時間以内において、一時的に事務量が増加する場合について、最低限、上回ることのできない上限を設ける。

    この上限について、①2か月、3か月、4か月、5か月、6か月の平均で、いずれにおいても、休日労働を含んで、80時間以内を満たさなければならないとする。②単月では、休日労働を含んで100時間未満を満たさなければならないとする。③加えて、時間外労働の限度の原則は、月45時間、かつ、年360時間であることに鑑み、これを上回る特例の適用は、年半分を上回らないよう、年6回を上限とする。

    他方、労使が上限値までの協定締結を回避する努力が求められる点で合意したことに鑑み、さらに可能な限り労働時間の延長を短くするため、新たに労働基準法に指針を定める規定を設けることとし、行政官庁は、当該指針に関し、使用者及び労働組合等に対し、必要な助言・指導を行えるようにする。

    (時間外労働の上限規制)

    労働基準法等改正など長時間労働の是正等について(「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日働き方改革実現会議決定)の関係部分の抜粋)

    医師については、時間外労働規制の対象とするが、医師法に基づく応召義務等の特殊性を踏まえた対応が必要である。具体的には、改正法の施行期日の5年後を目途に規制を適用することとし、医療界の参加の下で検討の場を設け、質の高い新たな医療と医療現場の新たな働き方の実現を目指し、2年後を目途に規制の具体的な在り方、労働時間の短縮策等について検討し、結論を得る。

    (現行の適用除外等の取扱)

    Ⅰ 労働基準法の改正(上限規制の導入)

    27

  • 医療従事者の負担を軽減し、医師等の働き方改革を推進する視点

    28

  • 月の上限を超える場合の面接指導と就業上の措置(いわゆるドクターストップ)

    B:地域医療確保暫定

    特例水準(

    医療機関を特定)

    将来に向けて縮減方向

    2024年4月~

    年960時間/月100時間(例外あり)※いずれも休日労働含む

    年1,860時間/月100時間(例外あり)※いずれも休日労働含む

    (原則)1か月45時間1年360時間

    ※この(原則)については医師も同様。

    (例外)・年720時間・複数月平均80時間(休日労働含む)・月100時間未満(休日労働含む)年間6か月まで

    A:診療従事勤務医に2024年度以降適用される水準

    ※実際に定める36協定の上限時間数が一般則を超えない場合を除く。

    連続勤務時間制限28時間・勤務間インターバル9時間の確保・代償休息のセット(義務)

    連続勤務時間制限28時間・勤務間インターバル9時間の確保・代償休息のセット(義務)

    ※初期研修医については連続勤務時間制限を強化して徹底(代償休息不要)

    将来(暫定特例水準の解消(=2035年度末)後)

    一般則

    ※実際に定める36協定の上限時間数が一般則を超えない場合を除く。

    連続勤務時間制限28時間・勤務間インターバル9時間の確保・代償休息のセット(義務)

    連続勤務時間制限28時間・勤務間インターバル9時間の確保・代償休息のセット(努力義務)

    連続勤務時間制限28時間・勤務間インターバル9時間の確保・代償休息のセット(努力義務)

    【追加的健康確保措置】

    【時間外労働の上限】

    年1,860時間/月100時間(例外あり)※いずれも休日労働含む⇒将来に向けて縮減方向

    集中的技能向上水準

    (

    医療機関を特定)

    C-1 C-2C-1:初期・後期研修医が、研修

    プログラムに沿って基礎的な技能や

    能力を修得する際に適用

    ※本人がプログラムを選択

    C-2:医籍登録後の臨床従事6年

    目以降の者が、高度技能の育成が公

    益上必要な分野について、特定の医

    療機関で診療に従事する際に適用

    ※本人の発意により計画を作成し、

    医療機関が審査組織に承認申請

    C-1 C-2

    年960時間/月100時間(例外あり)※いずれも休日労働含む

    ※あわせて月155時間を超える場合には労働時間短縮の具体的取組を講ずる。

    医師の時間外労働規制について①

    29

    医師の働き方改革に関する検討会報告書 ( 平成 3 1年 3月 2 8 日 )

  • 極めて労働時間が長い医師の労働時間短縮について(イメージ)

    17.0時間 17.0時間

    15.1時間

    41.3時間

    削減できない時間

    タスクシェア・シフトにより削減

    会議等の効率化

    医療機関間の連携、機能分化

    ※外科医の場合(内科医等の場合も内視鏡等の手技が該当)

    削減可能時間 週100時間勤務の場合、削減

    可能時間を約25%削減できれば、週80時間水準が達成可能

    タスクシェア・シフトにより削減

    タスクシェア・シフトにより削減

    (週勤務時間100時間のケース)

    (週勤務時間80時間のケース)

    削減のイメージ(週勤務時間100時間程度の場合) 時間数イメージ

    タスクシフト(医療従事者一般が実施可能な業務)による削減 週7時間程度削減

    タスクシフト(特定行為の普及)による削減 週7時間程度削減

    タスクシェア(他の医師)による削減 週6時間程度削減

    30

    労働時間管理の適正化

    ※表中の削減可能時間は、平成29年度厚生労働行政推進調査事業費「「病院勤務医の勤務実態に関する研究」(研究代表者 国立保健医療科学院種田憲一郎)において実施された「病院勤務医の勤務実態調査(タイムスタディ調査)」結果における勤務時間の内訳を元に、「削減のイメージ(例)」に沿って算出したもの。

    〇 週の勤務時間が100時間を超える病院勤務医が約3600人(1.8%)、同100時間~90時間が約5400人(2.7%)、同90時間~80時間が約12000人(6.9%)いると推計されるが、2024年4月までに、こうした医師が時間外労働上限規制における暫定特例水準の水準を下回るようにすることが必要。

    第17回医師の働き方改革に関する検討会(平成31年1月21日) 資料2

    再掲

  • 医療機関内での取組み

    ○ 医療機関の勤務環境の改善のためには、院内での労務管理や労働環境の改善のマネジメントシステムを機能させる必要がある。これまで診療報酬においても、病院勤務医の負担軽減及び処遇改善に資する体制への評価を行ってきた。総合入院体制加算においては、病院に勤務する全医療従事者を対象とした負担軽減及び処遇改善に資する体制の整備を要件とした。

    ○ また、個別の取り組みについて、診療報酬において以下の対応を行っている。

    ー タスク・シフティングの推進医師事務作業補助体制加算をはじめとした、他職種へのタスク・シフティングに資する体制へ

    の評価を行っている。また、看護師の特定行為研修制度のパッケージ化がすすめられており、今後研修を修了した看護師の数は増加する見込みである。

    ー 人員配置の合理化診療報酬の各項目において、一定の質の担保等のために人員の配置を要件としている。これま

    で、医療の実態により応じた要件となるよう、常勤要件の明確化やその他の要件の見直しを行ってきた。

    ー チーム医療・複数主治医制等の推進医療の質向上のため、チーム医療の推進に資する体制への評価を行っている。また、一部の項

    目においては、算定の要件として複数主治医制等を求めているものがある。

    ー 書類作成・研修要件等の合理化一部の診療報酬においては、算定の要件として、診療録への記載や書類作成、研修の受講等を

    求めているものがある。

    31

  • 院内の労務管理・労働環境改善のためのマネジメントの実践

    タスク・シフティング、チーム医療の推進

    勤務環境に特に配慮を要する領域への対応

    多様な勤務形態の推進

    その他(外来医療の機能分化)

    医師事務作業補助者の配置

    H18年度

    H20年度

    H22年度

    H24年度

    H26年度

    H28年度

    H30年度

    <医師の勤務環境改善・働き方改革に資する主な診療報酬改定項目>

    勤務環境改善に関連する診療報酬の対応(主なもの)

    病院勤務医の負担軽減等の体制整備を評価(3つの診療報酬項目)

    評価対象となる項目を拡大

    ・効果のある負担軽減策を計画に含むことを要件化

    ・評価の対象となる項目を整理

    ・栄養サポートチーム加算等を新設

    ・看護補助者の配置の評価を新設

    医師事務作業補助体制加算の新設

    評価対象となるチーム医療の拡大

    タスク・シフティングに係る評価の充実・拡大

    評価の充実、対象病棟の拡大

    ・ハイリスク分娩管理加算等の新設

    ・産休・育休等に係る常勤要件の緩和

    ・脳卒中ケアユニット等の夜間の医師の勤務体制の緩和

    産科・小児科・救急医療等の重点的な対応が

    求められる領域について評価の充実・拡大

    常勤要件

    の緩和の

    拡大等

    ・小児入院医療管理料の小児科医の常勤要件を緩和

    診療所における夜間、早朝等における診療の評価を新設

    二次救急医療機関の救急外来の評価の新設、院内トリアージの評価の新設

    紹介状なしで大病院を受診する場合の定額負担の導入

    対象病院

    の拡大

    評価の

    拡大・充実 32

  • 平成22年度診療報酬改定

    33

    医療機関内での勤務環境改善の取組みの評価(主なもの)

    診療報酬項目 点数 施設基準の概要

    A200 総合入院体制加算(1日につき)1 総合入院体制加算12 総合入院体制加算23 総合入院体制加算3

    240点180点120点

    十分な人員配置及び設備を備え総合的かつ専門的な急性期医療を24時間提供できる体制及び医療従事者の負担の軽減及び処遇の改善に資する体制等を評価。

    A207-2 医師事務作業補助体制加算(入院初日)1 医師事務作業補助体制加算115対1/20対125対1/30対140対1/50対175対1/100対12 医師事務作業補助体制加算215対1補助体制加算15対1/20対125対1/30対140対1/50対175対1/100対1

    920点/708点580点/495点405点/325点245点/198点

    860点/660点540点/460点380点/305点230点/188点

    病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善に対する体制を確保することを目的として、医師、医療関係職員、事務職員等との間での業務の役割分担を推進し、医師の事務作業を補助する専従者を配置している体制を評価。

    A207-3 急性�