令和元年８月２０日から同月２２日までの３日間，最高裁判所及び東京地方裁判所におい

て，最高裁インターンシップ（裁判所事務官）を開催し，全国から２２人の実習生が参加しま

した。

実習生は，裁判所書記官業務の模擬体験や職員とのディスカッションなどを行って情報を

収集した後，４グループに分かれ，「民事訴訟手続のＩＴ化」と「裁判所の広報活動充実策」を

テーマに施策を企画・立案し，プレゼンテーションを行いました。

実習生たちは，大変熱心にプログラムに取り組み，活気あふれるインターンシップとなりま

したので，その様子をプログラムに沿ってご紹介します。

最高裁インターンシップ

（裁判所事務官）

実施結果報告書

最高裁判所事務総局人事局

１日目

1. 人事局参事官講話

2. 実習生の自己紹介

3. 民事訴訟手続のＩＴ化について（講義）

4. 民事訴訟担当書記官への質問事項検討

Program

5. 執務室等見学

6. 民事訴訟手続の模擬体験

7. ＩＴ機器の操作体験等

8. 民事訴訟担当書記官へのヒアリング

1. 裁判所の広報活動について（講義）

2. 広報課等職員への質問事項検討

3. 広報課等職員とのディスカッション

4. プレゼン準備

Program

1. プレゼン準備

2. 最高裁施設見学

3. プレゼン，講評

4. 振り返り

Program

１．インターンシップの概要

8/20（火） 9:30-17:00

２日目 8/21（水） 9:30-17:00

３日目 8/22（木） 9:30-17:00

２．インターンシップの様子

1. 人事局参事官講話

2. 実習生の自己紹介

3. 民事訴訟手続のＩＴ化について（講義）

4. 民事訴訟担当書記官への質問事項検討

Program

▲ 人事局参事官講話の様子

インターンシップがスタートしました！

まずは，人事局参事官の講話。この講話では，イン

ターンシップの目的やインターンシップを通じて経

験してもらいたいことなどの話があり，その後，施策

の企画立案業務を行う際にはどのような手順を踏

むのかなどについてレクチャーを受けました。

実習生の自己紹介を挟み，民事局参事官から現行

の民事訴訟手続や民事訴訟手続のＩＴ化をめぐる

最近の動きなどに関する講義を受けました。

その後，午後の東京地裁での民事担当書記官へ

のヒアリングに向けての質問事項の検討を行いま

した。

◆ 実習の様子

▲ 民事局参事官の講義の様子

◆ 実習生の感想

AM 最高裁判所

１日目8/20（火）

▲ 質問事項検討の様子

講義の内容がとても分かりやすく，その後のプログラムにも生かすことができました。[女性]

少し緊張していましたが，講義で新たなことを知ることができ非常によかったです。[男性]

Program

▲ ＩＴ機器の操作体験の様子

午後から東京地方裁判所に移動し，執務室等の見

学を行った後，法廷で，実習生が書記官役や代理

人役などを演じ，民事訴訟手続の模擬体験を行い

ました。実習生は，配役に立候補するなど積極的

に取り組んでいました。

その後，ＩＴ機器を使用したウェブ会議等の体験や

民事担当書記官へのヒアリングを行いました。

ＩＴ機器を興味深そうに操作したり，現状の課題やそ

の原因を探るため，書記官に対して，熱心に質問

する実習生の姿が印象的でした。

◆ 実習の様子

◆ 実習生の感想

▲ 民事訴訟手続の模擬体験の様子

▲ 民事訴訟担当書記官へのヒアリングの様子

PM 東京地方裁判所

１日目8/20（火）

5. 執務室等見学

6. 民事訴訟手続の模擬体験

7. ＩＴ機器の操作体験等

8. 民事訴訟担当書記官へのヒアリング

書記官が，裁判の前後にどのような仕事をしているのかを知ることができ， 書記官の仕事について理解が深まりました。 [女性]

講義だけでなく，実際に体験したり，質問できたことで，頭の中の学びの内容が立体的になりました。[女性]

学生の質問に親身に答えてくれ，書記官の仕事について詳しく知ることができました。[男性]

Program

▲ 裁判所の広報活動に関する講義の様子

２日目は，広報課職員による裁判所の広報活動に

関する講義で開始しました。

この講義では，裁判所の広報活動の目的や実情な

どについてレクチャーを受けました。

その後の広報課等職員とのディスカッションでは，

広報課や人事局で広報活動に携わる職員と意見

交換を行い，現状の課題やその原因を探りました。

また，職員からは経験に基づく話題も提供され，活

発な意見交換となりました。

その後，３日目のプレゼンに向けた準備を開始しま

した。まずはプレゼンテーマを決定するところから

議論が始まり，実習生は自らの意見を積極的に発

言していました。

◆ 実習の様子

▲ ディスカッションの様子

ALL DAY 最高裁判所

２日目8/21（水）

1. 裁判所の広報活動について（講義）

2. 広報課等職員への質問事項検討

3. 広報課等職員とのディスカッション

4. プレゼン準備

◆ 実習生の感想

参加する前は，裁判所はかたい仕事で職員も気難しい方が多いイメージでしたが，とても親しみやすく，沢山のことを聞くことができました。 [女性]

質問に詳しく答えてもらい，また，それぞれの職員の方のバックグラウンドの違いから多様な話を聞くことができ，とても参考になりました。 [女性]

8/22（Wed）

Third Day

1. プレゼン準備

2. 最高裁施設見学

3. プレゼン，講評

4. 振り返り

Program

いよいよ最終日。

プレゼンに向けてラストスパート！

これまでのプログラムで得た知識を踏まえ，担

当するテーマについて，みんなで知恵を出し

合い，改善案を検討しました。

活発に議論を行った結果，限られた時間の中

でも，全てのグループがプレゼン資料を作り上

げることができました。

◆ 実習の様子（プレゼン準備～最高裁施設見学）

▲ 小法廷

▲ プレゼン準備の様子

▲ 大ホール

ALL DAY 最高裁判所

３日目8/22（木）

その後，広報課職員の案内で最高裁判所内を見学しました。

普段はなかなか見る機会がない小法廷など，皆さんは興味津々の様子でした。

いよいよそれぞれのグループの企画案のプレゼンです。

３日間の成果を発表するときがきました。

実習生は，最初は緊張した面持ちでしたが，多くの職員や実習生

の前で，堂々と自分たちが考えた施策を発表していました。

各グループの発表後，他のグループからも積極的に質問がされ，

活発な意見交換が展開されました。

どのグループも非常に素晴らしいプレゼンで，プレゼン後の講評

において，職員から大変参考になったという声も聴かれました。

◆ 実習の様子（プレゼン・講評）

今回のインターンシップを通じて，実習生の皆

さんの柔軟な発想に触れ，意欲的にカリキュ

ラムに取り組む姿勢に接することができました。

私たち職員も多くの刺激を受け，大変有意義

な時間となりました。

全国から集まってくれた実習生の皆さん，本当

にありがとうございました！

▲ 最後に記念撮影

プレゼン後はリラックスした雰囲気の中，初日から各班をサポート

してきた職員を交えて，インターンシップの振り返りを行いました。

全員でその感想などを共有しました。

その後も，時間の許す限り，様々な関心事等について会話が広

がり，職員と実習生が親睦を深めることができました。

３．参加者の声（アンケートから概要を抜粋）

グループで一つの課題を検討し，発表を行い，そのフィードバックを受けることができたのは，自分自身の課題を見つける上で役に立ちました。【男性】

今の自らを振り返るきっかけとなり，これから頑張ろうという気持ちが生まれました。【女性】

プレゼンの準備を通して，同じ夢や目標を持つ大学生と深い話をすることができてとてもよかったです。【女性】

初めは不安だったけれど，職員の方の丁寧なサポートもあり，プレゼンの準備では，チームで議論を尽くし，自分の意見もしっかり伝えられたので達成感を得られました。【女性】

様々な大学生と交流ができ，多様な視点の考えを学ぶことができました。また，力を合わせてプレゼンを完成することができてとても満足しています。【女性】

普段入ることができない職場に入ることができたり，職員の方と意見交換などをすることができて，実際に自分が働く様子を想像することができました。【女性】

存在すらよく分からなかった裁判所事務官の仕事について，詳しく知ることができ，将来の選択肢が増えたように感じました。【男性】

３日間の全てが充実したものになっていて，本当に参加してよかったです。【女性】