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(第 2 次) 平成25年度~平成34年度 「自分の健康は自分で守る」を応援します

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Page 1: 「自分の健康は自分で守る」を応援します876,c... · の健康づくりを総合的に推進することを基本理念に掲げた「健康日本21」が平成12年3月

(第 2 次)

平成25年度~平成34年度

平 泉 町

「自分の健康は自分で守る」を応援します

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目 次

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

第1章 総論

1 計画策定にあたって

(1)計画策定の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(2)目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(3)計画の推進期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

(4)計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2 平泉町の現状

(1)平泉町の人口動態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

(2)国民健康保険医療費および疾病の状況・・・・・・・・・・・ 9

(3)介護保険の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

(4)町民の意識調査の結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

第2章 健康ひらいずみ21(第 2 次)の推進

1 計画の基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

2 計画の基本方針

(1)生活習慣病予防の重視・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

(2)健やかな日常生活を送るために必要な機能の維持及び向上・・17

(3)各年代に応じた健康づくり・・・・・・・・・・・・・・・・18

(4)健康づくりを支える環境づくり・・・・・・・・・・・・・・18

3 重点領域を設定した健康づくり

(1)重点領域の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

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第3章 領域別の健康づくり

1 全体目標

(1)健康寿命の延伸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20

2 生活習慣病予防の重視と健康づくり

(1)生活習慣病(がん・循環器疾患・糖尿病)・・・・・・・・・ 22

1) がん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22

2) 循環器疾患(脳血管疾患、心疾患)・・・・・・・・・・ 24

3) 糖尿病・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26

(2)栄養・食生活 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28

(3)身体活動・運動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30

(4)たばこと健康 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32

(5)歯・口腔の健康 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34

3 健やかな日常生活を送るために必要な機能の維持及び向上

(1)こころの健康 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36

(2)次世代の健康 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38

(3)介護予防 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40

4 各年代に応じた健康づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・42

5 健康づくりを支える環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・46

健康ひらいずみ21(第 2次)の基本方針及び目標・・・・・・・・・47

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はじめに

健康ひらいずみ21(第 1次)の策定とこれまでの取り組み

○ 健康増進に係る取り組みとして国では「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社

会」の実現を図るため、壮年期の死亡を減少させ、認知症や寝たきりにならない状態で生活で

きる期間(健康寿命)を延伸させることなどを目標に、個人の力と社会の力を合わせて、国民

の健康づくりを総合的に推進することを基本理念に掲げた「健康日本21」が平成 12 年 3 月

に策定されました。

○ 岩手県においては、岩手県総合計画における保健医療の方向を具体的に推進するため、部門

別計画として、平成 11年 12月に「岩手県保健福祉計画」が策定され、この計画の健康づくり

分野における領域計画として「健康いわて21プラン」が平成 13年 6月に策定されました。

○ 本町においては、平成 14 年度を初年度とする9か年計画の「健康ひらいずみ21」を平成

14年 3月に策定し、具体的な目標(数値目標等)と達成のための指針を示しながら、町民の健

康づくりを推進してきました。平成 18 年度には中間評価を行い、全ての目標値について確認

し必要に応じて見直しを行いました。平成 22 年度が計画の最終年度でしたが、岩手県の「健

康いわて21プラン」が平成 24 年度まで延長になったことから、県との整合性を図るため、

本町においても 2年間延長し平成 24年度までの計画としました。

○ 「健康ひらいずみ21」では、「栄養」「身体活動」「喫煙」「アルコール」「口腔保健」「がん」

「循環器疾患」「糖尿病」「不慮の事故」「こころ」と 10 の重要領域について目標を設定し、家

庭、地域、学校、幼稚園、保育所、各関係団体等を町民の健康づくりサポーターと位置づけ、

健康づくりを推進してきました。最終評価では、以下のとおり主な課題があげられ、今後の取

り組みの方向性が明らかになりました。

ア 乳幼児期から、食生活の正しい理解と望ましい食習慣が身につくよう食育の推進が必要で

す。

イ 未成年者に対する禁酒・禁煙、若い世代や妊産婦の禁煙、受動喫煙防止のための支援が必

要です。

ウ がんや循環器疾患、糖尿病などの生活習慣病の予防のため、メタボリックシンドローム対

策を含めた生活改善の支援が必要です。

エ こころの健康には、さまざまな要因が複雑に関連していることから、関係機関や関係団体

が連携した取り組みが必要です。

オ 高齢化が加速化する中で、中高年からの運動習慣の定着化の支援や、生活機能の低下を防

ぐ介護予防の取り組みが必要です。

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○ 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災により未曾有の災害に見まわれました。また、

福島第一原子力発電所の事故による放射性物質からの健康影響については、国、県、関係機関

と連携し対応してきました。岩手県放射線内部被ばく健康影響調査継続結果において、「尿中の

セシウムの量は減少しており、放射性セシウムによる健康影響は極めて小さい」と評価されて

います。

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第1章 総論

1 計画策定にあたって

(1)計画策定の背景

私たちが、元気で幸せな人生を送るうえで「健康であること」は非常に重要です。

しかし、少子・高齢化の急速な進展や生活様式の多様化により、家庭や地域を取り巻く環境

が変化しており健康に関する価値観も多様化しています。

このような中で、車社会による身体活動の低下、食生活、喫煙、飲酒など生活習慣の乱れ

による生活習慣病の増加、こころの健康に問題を抱えている人の増加が懸念されます。また、

高齢化の進行により要介護者等の増加や医療費の増加が予想されます。

(2)目的

1) 新平泉町総合計画の基本構想施策の大綱で示す「みんなにやさしい健康・福祉・子

育て応援のまち」の実現をめざし、町民一人ひとりが健康の大切さを自覚し、主体的

に健康づくりに取り組む活動を支援します。

2) 町民の健康状況や生活習慣などの実態を明らかにし、健康づくり対策の目標を定め、

家庭、地域、学校、各関係団体と行政が協力し、健康づくりを推進します。

(3)計画の推進期間

本計画の推進期間は、2013 年度(平成 25 年度)から 2022 年度(平成 34 年度) まで

の 10 年間とし、計画に掲げる各施策の推進状況や結果について、健康づくり推進協議会

等の場を通して報告するとともに、各項目で定めた数値目標等について 2017 年度(平成

29 年度)を中間年次と定め、全体的な評価を行います。

また、計画を着実に推進すると同時に、計画を硬直的なものとせず、社会情勢や保健福

祉を取り巻く環境の変化によって、新たな施策への対応や事業計画の見直しが必要になっ

た場合は、柔軟に対応します。

(4)計画の位置づけ

本計画は、新平泉町総合計画を上位計画とし、関連する計画との整合性を図るとともに、

健康増進法第 8 条第 2 項に基づく計画であり、国の健康日本21第 2 次計画や県の健康い

わて21プランの計画内容について勘案しながら、町民の健康増進を推進する計画です。

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2 平泉町の現状

(1)人口動態

◎ 平成 22 年の国勢調査結果によると、本町の人口は 8,345 人となっています。平成

17 年からの 5 年間で 474 人の減少となっています。平成 7 年以降は出生が死亡を下

回る自然減少が続いています。

◎ 年齢階層別の人口推移をみると、年少人口(14 歳以下)は 989 人(11.9%)、老年

人口(65 歳以上)は 2,542 人(30.5%)と、少子高齢化が進んでいます。

◎ 1世帯あたりの人口は 3.41 人と、5 年前より減少しています。

【総人口・年齢階層別人口・世帯数・一世帯当たりの人数(国勢調査)】

項目

平成 2 年 平成 7 年 平成 12 年 平成 17 年 平成 22 年

総人口 9,493 9,288 9,054 8,819 8,345

年少人口

(14 歳以下) 1,867 1,531 1,243 1,151 989

生産年齢人口

(15~64 歳) 5,997 5,790 5,477 5,182 4,814

老年人口

(65 歳以上) 1,629 1,967 2,331 2,486 2,542

世帯数 2,277 2,319 2,409 2,479 2,447

一世帯当人数 4 4 4 4 3.41

注)総人口は平成 12 年に 3 人の年齢不詳を含む。

【年齢階層別人口(国勢調査)】

1629 1967 2331 2486 2542

5997 57905790 5477 4814

1867 1531 1243 1151989

010002000300040005000600070008000900010000

H2 H7 H12 H17 H22

年少人口

生産年齢人口

老年人口

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◎ 出生数は年々減少し、平成 22年は 51人でした。一方、死亡数は 137人と 86人の自

然減少となっています。

【出生数と死亡数の推移(保健福祉年報)】

6357 61

70 73 75

61 60 6156

51

99 99 97

117

92 88

119

89

103112

137

0

20

40

60

80

100

120

140

160

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

出生

死亡

【人口動態表(保健福祉年報)】

年次 平成 12年 平成 17年 平成 22年

実数 率 実数 率 実数 率

人口 9,054 8,819 8,345

出生 63 7.0 75 8.5 51 6.1

死亡 総数 99 10.9 88 10.0 137 16.4

乳児死亡(再掲) 1 15.9 1 13.3 0 0

新生児死亡(再掲) - - 0 0 0 0

死産 総数 2 30.8 2 26.0 3 55.6

自然死産(再掲) - - 1 13.0 1 18.5

人工死産(再掲) 2 30.8 1 13.0 2 37.0

周産期

死亡

総数 0 - 0 0 1 19.2

後期死産(再掲) 0 - 0 0 1 19.2

早期新生児死亡(再掲) 0 - 0 0 0 0

婚姻 40 4.4 35 4.0 34 4.1

離婚 15 1.66 11 1.25 8 0.96

自然増加 -36 -4.0 -13 -1.5 -86 -10.3

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◎ 平成 22 年の死亡原因の第 1 位は悪性新生物、ついで脳血管疾患、心疾患となっています。悪

性新生物の疾病状況をみると最も多いのは大腸がん(結腸がん・直腸がん)、ついで胃がん、食

道がんとなっています。

◎ ここ 5年をみると、自殺は毎年あり、平成 22年は死因第 4位となりました。

【死因別死亡数(保健福祉年報)】

平成 18年 平成 19年 平成 20年 平成 21年 平成 22年

総数 119 89 103 112 137

結核 0 0 0 0 1

悪性新生物 35 28 30 26 34

食道 0 1 2 1 3

胃 6 4 3 6 5

大腸 8 2 5 4 8

肝 3 3 3 1 0

膵臓 1 2 3 2 2

気管・気管支及び肺 6 7 5 5 2

乳房 0 0 1 1 0

子宮 0 1 0 0 1

白血病 2 0 1 1 0

その他 9 8 7 5 13

糖尿病 1 2 1 3 5

高血圧性疾患 0 1 0 0 0

心疾患 30 25 15 25 24

脳血管疾患 22 11 20 20 25

くも膜下出血 2 0 2 2 3

脳内出血 7 2 10 7 6

脳梗塞 12 9 8 8 14

その他 1 0 0 3 2

肺炎 6 10 8 6 8

慢性閉塞性疾患 0 1 0 2 2

喘息 0 0 0 0 1

肝疾患 1 0 0 1 2

腎不全 6 2 2 4 3

老衰 2 1 0 0 1

不慮の事故 5 2 2 2 4

交通事故 0 0 0 1 1

その他事故 5 2 2 1 3

自殺 3 3 6 4 9

その他全死因 8 3 19 19 18

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【平成 22年 死因別死亡割合(保健福祉年報)】

悪性新生物25%

脳血管疾患18%

心疾患18%

自殺7%

その他32%

悪性新生物

脳血管疾患

心疾患

自殺

その他

◎ 平成 20年から平成 22年の年代別死亡数をみると、65歳未満の死亡は女性より男性に

多くなっており、20~40代の働き盛りでの死亡がみられます。

【年齢別死亡数 平成 20~22年(保健福祉年報)】

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0~19

20~24

25~29

30~34

35~39

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75~79

80~84

85~89

90~94

95~99

100~

人男

0

19

20

24

25

29

30

34

35

39

40

44

45

49

50

54

55

59

60

64

65

69

70

74

75

79

80

84

85

89

90

94

95~

99

100

男 0 2 2 2 2 0 3 6 12 12 8 23 34 28 24 23 3 1 185

女 0 0 0 0 0 0 0 1 5 3 5 5 21 35 34 37 17 4 167

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◎ 平成 20年から平成 22年の 65歳未満の死亡を死因別にみると、最も多い死因は「がん」、

ついで「自殺」となっており、特に 50~64歳男性のがん、脳卒中が多くなっています。

【年齢別死因別死亡数 平成 20~22年 65歳未満抜粋】

20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 計

男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女

がん 5 4 5 2 10 6

脳卒中 1 1 5 7 0

心疾患 2 2 0

自殺 4 2 2 3 1 1 12 1

事故 1 1 2 0

その他

不詳 1 2 1 5 1 8 2

【年齢別死因別死亡数割合 平成 20~22年 65歳未満抜粋】

がん32%

脳卒中14%心疾患

4%

自殺26%

事故4%

その他20%

がん

脳卒中

心疾患

自殺

事故

その他

◎ 平成 17 年市町村別生命表によると、本町の平均余命は、男性 77.7 歳、女性 85.7 歳となって

おり、同時期の国の状況と比較すると男性が短くなっています。平成 22 年簡易生命表による

と、国の平均余命は男性 79.64歳、女性 86.39歳と、平成 17年よりも男性 0.85歳、女性 0.64

歳伸びています。

【平均余命(平成 17年市町村別生命表、平成 22年簡易生命表)】

平泉町 国

平成 17年 平成 17年 平成 22年

男性 77.7歳 78.79歳 79.64歳

女性 85.7歳 85.75歳 86.39歳

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(2)国民健康保険医療費および疾病の状況

◎ 平成 22 年度をみると、国保被保険者数 2,440 人、総医療費 712,831,649 円、一人当たり医療

費 292,144円となっています。

◎ 国保の医療費は被保険者の高齢化や医療の高度化などにより年々増加の傾向にあります。

【国保医療費の推移】

600,000

620,000

640,000

660,000

680,000

700,000

720,000

H20 H21 H22

(

千円

)

総医療費

240

250

260

270

280

290

300 (

千円

)

一人当たり医療費

総医療費

一人当たり医療費

◎ 平成 22年 5月診療分(0~74歳)を生活習慣病についてみると被保険者の 4人に 1人は生活習

慣病で治療しており、中でも高血圧で治療している方は被保険者の 15%に達しています。脳血管

疾患、悪性新生物は男性に多く、60 代以降で件数が増加します。30 代男性で精神疾患の点数が

多くなっています。

◎ 平成 22 年 5 月診療分の後期高齢者の医療費をみると、件数では高血圧性疾患が最も多くなっ

ています。また、脳血管疾患は点数が高く、中でも脳梗塞は疾病分類の中で最も点数が高くなっ

ています。

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10

【生活習慣病全体の分析件数】 岩手県保険者協議会資料より

年代

被保険

者数

生活習慣病

A~E の合計

()は割合

脳血管

疾患

A

虚血性

心疾患

B

糖尿病

C

高血圧

D

その他

内分泌

E

人工透

0~29 177 0(0%) 0 0 0 0 0 0

30~39 115 4(3%) 0 0 0 0 4 0

40~49 107 7(7%) 0 1 2 3 1 1

50~59 223 44(20%) 2 2 7 31 2 1

60~69 413 137(33%) 8 8 21 86 14 1

70~74 194 83(43%) 4 1 13 59 6 2

計 1,229 275(22%) 14 12 43 179 27 5

0~29 200 1(1%) 0 0 0 0 1 0

30~39 86 1(1%) 0 0 1 0 0 0

40~49 89 5(6%) 1 0 1 3 0 0

50~59 210 48(23%) 0 2 10 25 11 0

60~69 422 167(40%) 3 2 32 90 40 1

70~74 223 111(50%) 4 1 12 74 20 1

計 1,230 333(27%) 8 5 56 192 72 2

合計 2,459 608(25%) 22 17 99 371 99 7

【悪性新生物及び脳血管疾患の状況(平成 22年 5月診療分)】岩手県保険者協議会資料より

年齢 0~29 30~39 40~49 50~59 60~69 70~74 合計

悪性新生物計 男

件数 0 0 1 2 15 12 30

点数 0 0 1,720 2,971 300,815 44,391 349,897

件数 0 0 0 0 9 7 16

点数 0 0 0 0 32,438 114,723 147,161

件数 0 0 1 2 24 19 46

点数 0 0 1,720 2,971 333,253 159,114 497,058

脳血管疾患計

件数 0 0 0 2 8 4 14

点数 0 0 0 881 54,484 4,855 60,220

件数 0 0 1 0 3 4 8

点数 0 0 53,147 0 5,520 3,109 61,776

件数 0 0 1 2 11 8 22

点数 0 0 53,147 881 60,004 7,964 121,996

【後期高齢者医療費の状況(平成 22年 5月診療分)】

岩手県後期高齢者医療広域連合平泉町疾病統計抜粋

悪性新生物

糖尿病

高血圧性疾患 虚血性心疾患 その他の心疾患 脳血管疾患

件数 34 23 173 14 30 27

点数 185,202 81,672 195,649 23,597 102,608 140,421

件数 9 42 396 27 29 58

点数 186,461 78,667 385,763 34,728 204,513 636,656

件数 43 65 569 41 59 85

点数 371,663 160,339 581,412 58,325 307,121 777,077

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11

(3)介護保険の状況

◎ 平成 22年度の高齢化率は 29.9%となっており、町民の約 10 人に 3人が高齢者という状況です。

◎ 本町では一関地区広域行政組合において、一関市とともに介護保険制度を実施しています。ここ数

年、認定者数は横ばいで推移していますが、要介護 4及び要介護 5の重度要介護認定者数が増加傾向

にあります。

◎ 介護保険給付費については、平成 22年度は減少していますが、今後高齢化が進み、認定者数が増

えていくとともに介護保険給付費の増加が見込まれます。

【要支援・要介護認定の状況(介護保険運営協議会資料)】

【介護給付費と伸び率(介護保険運営協議会資料)】 単位:千円

区分 平成 20年度 平成 21年度 平成 22年度

介護サービス 506,779 567,780 554,870

介護予防サービス 33,750 32,086 34,242

その他 35,238 35,854 36,672

計 575,767 635,720 625,784

伸び率(前年度比) - 110.4% 98.4%

平泉町 一関市

年度

認定者数

平成 20年度 平成 21年度 平成 22年度 平成 22年度

要支援1 36 39 47 1,207

要支援2 54 60 52 885

要介護1 78 85 76 1,508

要介護2 73 61 54 1,161

要介護3 58 50 48 938

要介護4 65 66 82 985

要介護5 65 63 66 1,099

計 429 424 425 7,783

総人口 8,654 8,575 8,429 136,838

高齢者数 2,551 2,549 2,524 41,018

高齢化率 29.5% 29.7% 29.9% 30.0%

高齢者数に対する認

定者の割合

16.8% 16.6% 16.8% 19.0%

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12

◎ 二次予防事業においては、生活機能が低下し、要介護状態となる可能性の高い方を早期に発見(把

握)して、早期に対処(介護予防プログラムを提供)することにより、要介護状態の発生をできる限り

防ぐことを目的に各種教室を実施しています。

◎ 一次予防事業では、地域住民の主体的な介護予防活動の育成・支援をしながら、高齢者が日常生活

の中で継続的に介護予防に取り組めるような場や機会を提供しています。

【平成 22年度基本チェックリストの結果】

実施者数 要介護状態となる可能性が高い方(項目別該当者 延人数)

総合 運動 口腔 栄養 うつ 閉じこもり

1,852 200 435 377 225 634 720

【平成 22 年度二次予防事業の状況】

区 分 回数 参加人数

元気!おたっしゃ倶楽部

(運動器の機能向上、口腔機能向上プログラム)

7回 44人(実 10人)

【平成 22 年度一次予防事業の状況】

区 分 回数(回) 参加人数(人)

元気はつらつ教室 45回 403

脳いきいき教室(認知症予防) 8 地区×11回 1,311

コツ骨貯筋教室(転倒予防、腰痛・膝痛予防) 2会場×7回 97

男の介護予防教室(生きがい対策) 9回 92

介護予防ボランティア養成講座 3回 24

さくらの会(高齢者茶話会) 2 会場×12回 193

健康相談 28

合計 2,148

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13

(4)町民の意識調査の結果

【調査方法】

①目的

町民の健康状態や生活習慣、保健行動、健康への意識などを明らかにするため

②対象

平成 22 年 12 月 1 日現在、平泉町民の 20~64 歳までの人から 1,139 名を無作為

抽出

③方法

自記式の調査票を作成し、保健推進員を通して配布。返信用封筒にて回答

④期間

平成 22 年 12 月 11 日~12 月 31 日

⑤内容

性別、年齢、健康意識、食事、運動、睡眠、ストレス、歯科保健、喫煙、飲酒、

検診、社会生活、行政に対する要望など

⑥回収状況

発送数 1,139 件 回収数 591 件 回収率 51.9% 有効回答率 50.9%

⑦対象の背景

ア 性別 男性 286 名、女性 294 名 合計 580 名。

イ 年齢別 20 代 13.4%、30 代 16.1%、40 代 18.1%、50 代 33.0%、60 代 19.4%

ウ 職業別 会社員・公務員 45.9%、無職 16.7%、パート 15.7%、農業 9.8%、

自営業 9.7%、学生 1.2%

【調査結果】

1 あなたは普段、ご自分の健康についてどうお感じですか。

とても健康であると回答したのは 12.9%、まあまあ健康であるが 74.5%、あまり健

康でないが 12.6%であった。

2 あなたは健康づくりに関心がありますか。

関心があると回答したのは 82.0%、関心がないが 17.6%であった。

3 朝食を毎日食べていますか。

毎日食べる 83.9%、時々食べる 11.8%、食べないが 4.3%であった。

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14

4 間食をしますか。

毎日するが 32.5%、時々するが 52.6%、しないが 14.9%であった。

5 あなたは、自分の食生活について問題があると思いますか。

問題があると思う人は 56.8%、問題がない人は 43.2%であった。

5-2 はいと答えた方にお聞きします。

* どんな問題があると思いますか。

「食事の時間が不規則」「栄養の偏り」「間食が多い」「食べ過ぎ」「野菜不足」

「脂っこい物が好き」などの答えが多かった。

* 食生活の問題を改善しようとする気持ちはありますか。

あるが 75.8%、ないが 21.9%であった。

5-3 いいえと答えた方にお聞きします。

* ご自分の食生活について問題がないと思われる理由はなんですか。

「3 食きちんと食べている」「栄養のバランスを考えて食べている」「野菜を中

心にして食べている」などが多かった。

6 あなたは、食生活についての情報を何から得ていますか。(重複回答)

テレビ・ラジオ・新聞等が 58.4%、家族・友人が 28.6%、行政機関が 5.2%、食生

活改善推進員・保健推進員が 2.5%、その他が 5.3%であった。

7 日頃から健康の維持・増進のために意欲的に運動していますか。

ほとんど毎日しているが 9.6%、週 3~4 回程度が 9.4%、週 1 回位が 16.2%、月 1

回位が 5.8%、していないが 57.6%であった。

7-2 どのような運動(スポーツ)をどこで・誰としていますか。

運動の種類については、「散歩・ウォーキング」が多くを占め「ラジオ体操」「スト

レッチ」「筋トレ」「ゴルフ」などがあげられていた。

運動をしている場所については、「家の近所」が多くを占め「体育館」「他市町のス

ポーツ施設」などがあげられていた。

運動の仲間については、「夫・妻」「一人」「仲間」「孫」「愛犬」などがあげられ

ていた。

8 今後取り組んでみたい運動をあげてください。

「ウォーキング」「エアロビクス」「ジョギング」「水泳」などがあげられていた。

また、腰痛予防の体操など身近なものをあげている者もいた。

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9 睡眠時間は十分だと思いますか。

十分と思うが 69.7%、十分と思わないが 30.3%であった。

10 ストレスのため身体や心の不調を感じることがありますか。

よく感じるが 22.0%、ときどき感じるが 54.8%、感じないが 23.2%であった。

10-2 ストレスをやわらげるために安定剤や睡眠剤、アルコールを使うことがあり

ますか。

使うが 27.9%、使わないが 72.1%であった。

11 あなたのストレス解消のためにどのようなことがあったらよいですか。

友人とのおしゃべりや食事、温泉、ドライブ、趣味を楽しむ、自分の自由な時間を

確保するなどが多かった。家族との時間、音楽を聴く、カラオケ、旅行などがあげら

れた。

12 歯について、以下の症状がありますか。(重複回答)

歯がしみる 30.4%、口臭が 29.4%、歯ぐきからの出血 18.2%、歯がぐらつく 11.0%

であった。

13 歯磨きはどの位の頻度で行っていますか。

1 日 1 回 31.4%、1 日 2 回 48.5%、毎食後 18.7%、行っていない 1.4%であった。

13-2 口腔衛生のため、歯間清掃用具(デンタルフロス、歯間ブラシ等)を使っていま

すか

使っているが 33.5%、使っていないが 66.5%であった。

14 歯の健診を定期的に受けていますか。

受けているが 24.3%、受けていないが 75.7%であった。

15 市販されている健康食品や薬草などを習慣的に飲んでいるものがありますか。

飲んでいるが 26.6%、飲んでいないが 73.4%であった。

16 たばこを吸いますか。

男性では、吸うが 52.2%、やめたが 15.4%、吸わないが 31.8%。女性では、たば

こを吸うが 7.7%、やめたが 1.1%、吸わないが 88.4%であった。

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16-2 吸うと答えた方にお聞きします。たばこをやめたいと思いますか。

やめたいと思う者が 69.0%、やめたくない者が 31.0%であった。

17 お酒は飲みますか。

ほとんど飲まないが 54.7%、週 1~2 回が 11.6%、週 3~5 日が 8.4%、ほぼ毎日が

25.3%であった。

17-2 飲むと答えた方は 1 日の飲酒量はどのくらいですか。

2 合未満が 71.9%、2 合以上が 28.1%であった。

18 各種検診(健康診断)や人間ドックを定期的に受けていますか。

1 年に 1 回は定期的に受けているが 63.2%、不定期だが 2~3 年に 1 回は受けてい

るが 18.0%、受けたことがないが 10.0%、前回受診してから 3 年は受けていないが

7.2%、検診対象ではないが 1.6%であった。

18-2 受けたことがない、前回受診してから 3 年は受けていない者の受診しない理由

(重複回答)

忙しくて受診の時間がとれないからが 48.8%と最も多く、次いで受診したくないか

らが 24.4%、検診があることを知らなかったが 10.9%、検診会場が遠いが 4.9%、検

診は役に立たないが 3.7%であった。

19 友人や近所の方とのおつきあいはどれくらいですか。

ほとんど毎日あるが 18.8%、週 3~4 回が 17.9%、月 4~5 回が 23.1%、月 1 回位

が 25.2%、ほとんどないが 13.1%であった。

20 身の回りに一緒にいてほっとする人がいますか。

とても多くいるが 9.4%、かなりいるが 68.3%、あまりいないが 16.8%、いないが

5.5%であった。

21 身の回りにちょっとした用事やお使いを頼める人がいますか。

多くいるが 4.1%、いるが 71.7%、あまりいないが 13.3%、いないが 10.9%であっ

た。

22 地域活動やボランティア活動に参加していますか。

よく参加しているが 15.2%、たまに参加するが 38.3%、ほとんど参加していないが

46.5%であった。

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第2章 健康ひらいずみ21(第 2次)の推進

「自分の健康は自分で守る」を応援します

1 計画の基本理念

生涯健康でいきいきと安心して暮らせることは誰もが願う事です。健康づくりは、

町民一人ひとりが生活習慣を見直し、「自分の健康は自分で守る」という意識を持

つことに加え、町民の健康づくり活動を社会全体で支援していくことが必要です。

また、生活習慣病の発症予防・重症化予防のため、生活習慣を改善するためのリ

スクとなるものを低減する事も必要となってきます。そのために、家庭・地域・学

校・関係機関等が共に連携して健康づくり運動を推進します。

2 計画の基本方針

(1)生活習慣病予防の重視 町民一人ひとりが自らの生活習慣を見直し、運動、栄養、休養等バランスのとれ

た生活習慣を身につけることは、健康の保持、増進にとって重要となります。

各種健(検)診体制の整備による疾病の早期発見・早期治療などの二次予防施策

はもとより、「自分の健康は自分で守る」という視点から、生活習慣の改善に努め、

生活習慣病の予防を重視した施策を推進します。

(2)健やかな日常生活を送るために必要な機能の維持及び向上

心身ともに健康で、いきいきと生活していくためには幼児期から生活のリズム

を整え、良い生活習慣を身につけていくことが大切です。このことは高齢になって

も身体機能の低下を遅らせ、自立した生活を送ることができることにつながります。

また、体の健康のみでなく、こころの健康を保つことも重要です。ストレスへの

対処方法や悩みを抱えた時の相談窓口の普及など、こころと体の健康づくり施策を

推進します。

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(3)各年代に応じた健康づくり 健康的な生活習慣の定着や改善のための課題は、各年代によって異なります。

そのため、健康ひらいずみ21(第 1 次)では幼児期から高齢期のそれぞれの年

代ごとの健康づくり指針を定め推進してきました。本計画においても各年代にあわ

せた健康づくりを提案し、支援します。

(4)健康づくりを支える環境づくり 健康は住民一人ひとりの努力により獲得しなければなりませんが、それには限界

があります。そこで、家庭、地域、学校、幼稚園、保育所、各関係団体等と行政が

健康づくりのための役割分担と連携により健康づくりを支える環境づくりを進め

ます。

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3 重点領域を設定した健康づくり

(1)重点領域の設定 健康ひらいずみ21(第 1 次)では、町民が健康で明るく元気に生活できるよう

認知症や寝たきりにならない状態で生活できる期間(健康寿命)の延伸を目標に、

「栄養」「身体活動」「喫煙」「アルコール」「口腔保健」「がん」「循環器疾患」「糖

尿病」「不慮の事故」「こころ」と 10 の重要領域について目標を設定し、健康づく

りを推進してきました。

今後の健康づくりの推進においては、近年の社会経済の変化や急速に進む少子高

齢化社会に対応した取り組みが必要になってきます。これまでの取り組みに対する

評価をふまえ、各年代に応じた健康づくりのための基盤を築くことができるよう、

より実効性のある対策が求められます。

本計画においても、町民が健康で明るく元気に生活できるよう、種々の健康問題

を解決するために、全体目標を「健康寿命の延伸」と定め以下の 8 つの重点領域を

設定し、健康づくりを推進していきます。

たばこと健康 こころの健康

栄養・食生活

身体活動・運動

歯・口腔の健康

次世代の健康

介護予防

生活習慣病 (がん・循環器疾患・糖尿病)

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第3章 領域別の健康づくり

1 全体目標

(1) 健康寿命の延伸

生涯を通じて健やかで心豊かな生活を送りたいと誰もが願うことです。平均寿命

が延びている中、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間

(健康寿命)をできるだけ長くしていくことは、個人の生活の質(QOL)の低下

を防ぐことになります。そのための、疾病予防と健康増進・介護予防などの健康づ

くり施策は意義のある活動となります。

福島第一原子力発電所の事故による放射性物質からの健康影響については、町で

実施している健康影響調査等実態把握に努めるとともに、引き続き国、県、関係機

関と連携のうえ相談業務を実施するなど適切な対応が求められます。

【現状】

◎ 自分は健康であると思う者の割合 87.4%

◎ 健康づくりに関心がある者の割合 82.0%

◎ 65歳未満で死亡する者の割合男性は 16.1%、女性 5.4%

【今後の方向性】

8つの領域ごとに楽しみながら健康づくりに取り組むことによって、こころも身体

も健康を維持、増進するとともに、健康寿命の期間をできるだけ長くすることにより、

個人の生活の質(QOL)の低下を防ぎ、生きがいを持って健康な生活が送れるような

取り組みをしていきます。

【目標達成のための取り組み】

① 健康寿命の延伸のために、自ら健康づくりに取り組めるよう支援します。

② 適切な治療管理による疾病の重症化予防、さらには介護予防や介護サービスなど

と連携した取り組みを行います。

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【健康寿命の延伸の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①自分は健康であると思う者

の割合 87.4% 90.0%

95.0%

以上 住民アンケート

②健康づくりに関心がある者

の割合 82.0% 86.0%

90.0%

以上 住民アンケート

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2 生活習慣病予防の重視と健康づくり

(1) 生活習慣病(がん・循環器疾患・糖尿病)

1)がん

【現状】

◎ 人口 10 万人あたりのがん死亡率 <>内は岩手県

胃がん 59.9 <46.5> 肺がん 24.0 <60.6>

大腸がん(結腸および直腸のがん)95.9 <44.7>

◎ 年齢調整死亡率 <>内は岩手県

悪性新生物 117.3 <128.3>

◎ がん検診受診率

胃がん検診 20.4% 大腸がん検診 21.7% 肺がん検診 20.3%

子宮頸がん検診 36.9% 乳がん検診 46.8%

◎ がん検診における要精密検査者の精密検査受診率

胃がん検診 54.8% 大腸がん検診 79.1% 肺がん検診 71.4%

子宮頸がん検診 76.5% 乳がん検診 84.6%

がん死亡数をみると、胃がん・肺がんは減少していますが、大腸がんは大幅に増加

しています。

検診受診率は無料クーポン券の効果等で、胃がん検診以外は受診率が向上しました。

胃がん検診では特に 60 歳未満の受診率が下がっています。

【今後の方向性】

がんの予防、早期発見・早期治療をすすめ、がんの重症化やがんによる死亡者数を減

らすため、国のがん対策推進基本計画や岩手県がん対策推進計画に基づき、がん予防対

策を実施し、検診受診率および精密検査受診率の向上を図ります。

がんの情報やがん予防の知識を普及するため、健康教育や啓発を行い、がんに罹患し

ても適切な相談と支援を受け、生活の質(QOL)を保ちながら生活ができるような地

域づくりをすすめます。

【目標達成への取り組み】

① がんについての正しい知識や予防法について情報の提供をします。

② 乳がんの自己検診法等、がん予防やがんに関する健康教育の機会を増やします。

③ 子宮頸がん予防ワクチンの接種をすすめ、あわせて定期検診の必要性を普及します。

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④ がん検診の意義や精密検査の必要性など、がん検診の効果と限界について説明する

機会を増やすとともに、受診が望ましい自覚症状についてもあわせて周知します。

⑤ 早朝検診や休日検診、夕方検診など、町民が検診を受けやすい環境づくりをします。

⑥ 喫煙・飲酒など、がんの発生に関係する生活習慣について、リスクを低下するよう

な行動変容を促します。運動不足や適正体重の維持、食生活の改善のための教室を開

催します。

⑦ がんを治療する方の精神的・社会的・経済的な負担を軽減するよう、がん治療にか

かる補正具や介護用品の支給について検討します。

【生活習慣病(がん)領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①胃がん検診の受診率 20.4% 25.0%

50.0%

(当面は

40.0%)

保健活動の概要

②大腸がん検診受診率 21.7% 25.0%

50.0%

(当面は

40.0%)

保健活動の概要

③肺がん検診受診率 20.3% 25.0%

50.0%

(当面は

40.0%)

保健活動の概要

④子宮頸がん検診受診率 36.9% 42.0% 50.0% 保健活動の概要

⑤乳がん検診受診率 46.8% 48.0% 50.0% 保健活動の概要

⑥胃がん検診精密検査受診率 54.8% 100% 100% 保健活動の概要

⑦大腸がん検診精密検査受診

率 79.1% 100% 100%

保健活動の概要

⑧肺がん検診精密検査受診率 71.4% 100% 100% 保健活動の概要

⑨子宮頸がん検診精密検査受

診率 76.5% 100% 100%

保健活動の概要

⑩乳がん検診精密検査受診率 84.6% 100% 100% 保健活動の概要

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2)循環器疾患(脳血管疾患、心疾患)

【現状】

◎ 定期的な健診を1年に1回受けている 63.2%、不定期だが2~3年に1回は受け

ている 18.0%、受けたことがない 10.0%、前回受診してから3年は受けていない

7.2%

◎ 年齢調整死亡率 <>内は岩手県

脳血管疾患 63.5 <52.9> 心疾患 50.1 <61.3>

◎ 平成 20~22 年に脳血管疾患死亡数のうち 65 歳未満の者 6 人(全死亡に占める

割合 1.7%)

◎ 平成 20 年~22 年に心疾患死亡数のうち 65 歳未満の者 2 人(全死亡に占める

割合 0.6%)

◎ 特定健康診査受診率 38.3%

◎ 特定健康診査要医療者のうち医療機関を受診した者の割合 50.7%

健診の受診状況について、定期的、2~3 年に 1 回の健診受診者が増加しており、

町民はほぼ定期的に健診を受けている状況です。脳血管疾患死亡数のうち 65 歳未満

の死亡数は横ばい、心疾患死亡数のうち 65 歳未満の死亡数は減少しました。

平成 20 年度の医療制度改革により特定健康診査となりましたが、特定健康診査実

施計画の 40.0%には及びませんでした。

【今後の方向性】

脳血管疾患と心疾患を含む循環器疾患は、がんと並んで主要死因を占めています。循

環器疾患の予防は高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙の4つの危険因子の管理が重要で

す。それぞれの危険因子の改善を図るよう事業を展開していきます。また、町民が循環

器疾患についての正しい知識を持ち、生活習慣の改善ができ、たとえ疾病をもっても適

切な治療を継続し、生活の質(QOL)を保ちながら生活できるよう支援します。

【目標達成への取り組み】

① 特定健康診査、特定保健指導の実施率向上に努めます。

② 健診の必要性や循環器疾患予防について健康教育や啓発に努めます。

③ 特定保健指導を引き続き行い、保健指導終了後のフォローアップ体制を整備しま

す。

④ 循環器疾患の重症化予防のため、特定健康診査における要医療者への医療機関受

診勧奨を行い精密検査受診率の向上に努めます。

⑤ 生活習慣病予防のため、若い年代からの健康診査を実施し受診を勧めていきます。

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⑥ メタボリックシンドロームを伴わない方の各種健康教室を充実させていきます。

【生活習慣病(循環器疾患)領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①65 歳未満の脳血管疾患死

亡者数 6 人 5 人 4 人 保健福祉年報

②65 歳未満の虚血性心疾患

死亡者数 2 人 2 人 2 人以下 保健福祉年報

③血圧正常高値の者

の割合※1

男性 19.7% 18.0% 16.0% 特定健康診査、

いわて健康データ

ウェアハウス集計 女性 13.6% 12.0% 11.0%

④血圧高値の者

の割合※2

男性 15.4% 13.0% 12.0% 特定健康診査、

いわて健康データ

ウェアハウス集計 女性 15.0% 14.0% 13.0%

⑤メタボリックシンドローム該当者及び

予備軍 223 名 200 名 170 名 特定健康診査

⑥特定健康診査実施率 38.3% 60.0% 60.0%以上 特定健康診査

⑦特定保健指導実施率 24.7% 60.0% 60.0%以上 特定健康診査

※1 血圧正常高値の者とは 血圧が 130~139/85~89mmHg。

※2 血圧高値の者とは 血圧が 140~/90~mmHg。

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3) 糖尿病

【現状】

◎ 特定健康診査受診者のうちHbA1c6.1%以上の受診勧奨対象者の割合

男性 15.4% 女性 10.4%

◎ 特定健康診査受診者のうち血糖リスク(空腹時血糖 100mg/dl以上またはHb

A1c5.2%以上又は薬剤治療を受けている者)がある者の割合

男性 80.9% 女性 84.8%

◎ 特定健康診査受診率 38.3%

特定健康診査において、HbA1c6.1%以上の者の割合が平成 20 年度(男性

11.3%、女性 9.3%)に比べ増加しています。また、平成 20 年度血糖リスクでは男女

とも 70%代であり増加傾向にあります。

【今後の方向性】

我が国の糖尿病有病者数は増加傾向にあり、本町においても健診結果から糖代謝に異

常のある者の割合が増加しています。糖尿病は血管疾患のリスクを高め、神経障害、網

膜症、腎症などの合併症を併発するなどによって、生活の質(QOL)に大きな影響を

及ぼします。そのため糖尿病およびその合併症を抑制していくことが重要です。

【目標達成への取り組み】

① 特定健康診査を活用し、糖尿病のハイリスクを早期に発見し保健指導を行います。

② 糖尿病予防のための健康教育などを通して、疾病や合併症の理解に努めます。

③ 糖尿病の治療の必要性について保健指導を行い、適切な治療の開始・継続を支援

します。

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【生活習慣病(糖尿病)領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①HbA1c6.1%以上

の割合

男性 15.4% 13.0% 10.0% 特定健康診査、

いわて健康データ

ウェアハウス集計 女性 10.4% 8.0% 6.0%

②血糖リスクが高い

者の割合※

男性 80.9% 75.0% 70.0% 特定健康診査、

いわて健康データ

ウェアハウス集計 女性 84.8% 80.0% 75.0%

③糖尿病に関する健康教育の

実施回数 0 回 10 回 20 回 保健活動の概要

※血糖リスクが高い者の割合とは

空腹時血糖 100mg/dl以上またはHbA1c5.2%以上又は薬剤治療を受けている者の割合

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(2)栄養・食生活

【現状】

◎ 朝食を毎日食べている者の割合 83.9%

◎ 自分の食生活に問題を感じている者 56.8%

◎ 肥満度 20%以上の小学生 13.3%(県 11.6%) 中学生 12.7%(県 12.3%)

◎ 食生活改善推進員数 66 名

◎ お酒を毎日飲む者 25.3%

◎ 毎日飲む者のうち、2 合以上飲む者 28.1%

本町の小学生の肥満の割合は、県、国と比較して高い傾向にあります。

食生活改善推進員は減少してきています。

1 日 2 合以上飲む者は増加傾向にあり、生活習慣病の発症リスクが高まることが懸

念されます。

【今後の方向性】

食は私たちの日常生活のあらゆる場面で重要な役割を担っており、生活の基本となるもの

です。朝食の欠食や肥満者の増加等さまざまな問題を改善していくため、家庭・地域・学校・

職場などにおいて、食べることの大切さを理解し、各年代に応じた食生活を送ることができ

るよう、関係機関・行政等が連携していく必要があります。

多量飲酒は生活習慣病のリスクを高め、健康への悪影響を及ぼします。また、ストレス解

消や入眠目的での飲酒はこころの健康状態を悪化させる要因にもなることから、飲酒の害に

ついて啓発を行うことが重要です。

【目標達成への取り組み】

① 乳幼児期においては、家族ぐるみで望ましい食生活習慣を作ることが重要であること

から、保育所・幼稚園等関係機関が連携し、子どもの正しい食生活習慣が定着するよう

支援していきます。

② 小中学生に対しては、学校と連携しながら、年齢に応じた適正な食生活習慣が送れる

よう、子ども自身への働きかけと家庭への支援を繰り返し行います。

③ 生活習慣病予防のため、健康教室等の開催や情報提供を行います。

④ 食生活改善推進員を養成・育成し、地域の食生活改善活動を積極的に推進していきま

す。

⑤ アルコールに関しては、多量飲酒による健康への悪影響についての情報提供や休肝日

など飲酒に関する正しい知識の普及に努めます。

⑥ アルコール問題に関する相談窓口を周知し、関係機関と連携し対応します。

⑦ 未成年者・妊産婦の飲酒による健康への悪影響について、健康教育や保健指導を行い

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29

ます。

【栄養・食生活領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①40~74 歳の肥満

者の割合

男性 31.3% 30.0% 28.0% 特定健康診査

女性 24.3% 22.0% 19.0%

②肥満度 20%以上

の児童・生徒の割合

小学生 13.3% 12.0% 11.0 % 町内小中学校健

康診断統計 中学生 12.7% 12.5% 12.0%

③中学生の肥満度-20%以上

の生徒の割合 2.0% 1.5% 1.0%

町内小中学校健

康診断統計

④朝食を毎日食べる人の割合 83.9% 88.0% 90.0% 住民アンケート

⑤食生活改善推進員数 66 人 80 人 90 人 保健活動の概要

⑥食生活改善推進員の普及活

動を受けた者 3,656 人 3,800 人 4,000 人 保健活動の概要

⑦1日2合以上飲酒する者の割

合 28.1% 25.0% 20.0% 住民アンケート

⑧飲酒の害を知り、未成年者の

飲酒はいけないと思う中学生

の割合

- 100% 100% 学校アンケート

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(3)身体活動・運動

【現状】

◎ 週に 3 回以上運動している者 19.0%

◎ 運動をしていない者 57.6%

◎ 運動教室実施回数 13 回

◎ 玄米ニギニギ体操普及活動 42 回(682 人)

運動を習慣にしている者の割合に変化はありませんでした。運動していない者が

半数以上と日常生活の中で運動を習慣にすることが難しい状況です。

【今後の方向性】

車社会や生活環境の変化により、日常生活の中で体を動かすことが減ってきています。

また、壮年期や中年期では運動不足を感じながらもなかなか運動する時間を取れない現

状があります。運動不足は循環器疾患や糖尿病などにつながりやすく、高齢期では筋力

の衰えによる生活の質(QOL)の低下や要介護状態に至ることが懸念されます。

健康の維持・増進のためには日常生活の中で積極的にからだを動かし、運動習慣を身

につけることが大切です。

【目標達成への取り組み】

① 健康増進及び生活習慣病予防のための運動教室を実施します。

② どの年代でもからだを動かすことの必要性や楽しみを知り、運動習慣を身につけら

れるよう支援します。

③ 年代・個人に合った運動を定着させることで、運動機能の低下を防ぎ、高齢者の寝

たきりや認知症予防に努めます。

④ 学校・地域・行政が連携し、各年代にあわせた健康づくりのための運動を推進しま

す。

⑤ 運動をとおして、心身の健康づくり、仲間づくりや生きがいづくりにつながるよう

な場を提供します。

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【身体活動・運動領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①週に 3 回以上運動している

者の割合 19.0% 25.0% 30.0% 住民アンケート

②日常生活の中で積極的に体

を動かしている者の割合※ 67.7% 75.0% 80.0% 特定健康診査

③運動教室の参加者数 984 人 990 人 1,000 人 保健活動の概要

※ 日常生活の中で積極的に体を動かしている者とは 歩行または同等の身体活動を一日 1 時

間以上行っている者

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(4)たばこと健康

【現状】

◎ 成人の喫煙率 男性 52.2% 女性 7.7%

◎ 禁煙希望者の割合 69.0%

◎ 禁煙についての個別健康教育や相談窓口での相談 0 件

◎ 妊婦の喫煙率 4.1%

禁煙希望者の割合は増加しています。

妊婦の喫煙について、妊娠届出時に聞き取り調査を実施しており、喫煙者の割合

は増加しました。

【今後の方向性】

喫煙は生活習慣病の危険因子となるほか、がん・呼吸器疾患・歯周疾患・流早産等を

もたらす原因と言われています。また、受動喫煙による健康への影響が生じることから、

町民に対し、たばこの害についての教育や啓発をしていく必要があります。

また、長期にわたる喫煙習慣により発症する慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、高齢

化に伴い今後罹患率、有病率、死亡率の増加が予想されます。慢性閉塞性肺疾患(CO

PD)は禁煙による予防と薬物等による治療が可能な疾患であり、早期発見による早期

治療が求められます。

【目標達成への取り組み】

① たばこに関連した正しい知識の普及を目指します。

② 家庭や地域において、受動喫煙による健康への影響について情報提供を行います。

③ たばこをやめたい人に対する支援を行います。

④ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)について、病気の理解や治療が可能な病気であり

早期発見、早期治療が大切であることの啓発を行い、認知度の向上に努めます。

⑤ 学校と協力しながら、たばこの害についての啓発活動を行います。

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【たばこと健康領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①成人の喫煙率 男性 52.2% 50.0% 45.0%

住民アンケート 女性 7.7% 7.0% 6.0%

②禁煙希望者の割合 69.0% 69.0% 70.0% 住民アンケート

③妊婦の喫煙率 4.1% 2.0% 0% がん等疾病予防支

援システムアンケート

④家庭において受動喫煙の機

会がある子どもの割合 - 0% 0% 乳幼児健診

⑤たばこの害を知っている中

学生の割合 - 100% 100% 学校アンケート

⑥慢性閉塞性肺疾患(COPD)

を知っている人の割合 - 70.0% 80.0% 住民アンケート

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(5) 歯・口腔の健康

【現状】

◎ 乳幼児・学齢期のう歯のない者の割合

1歳 6 か月児 100% 3 才児 71.4% 12 才児(永久歯) 63.2%

12 歳児の一人平均う歯数 0.91 歯

◎ 1 歳 6 か月児健診でう歯のあった者 2 名(り患率 3.7%)

◎ 3 歳 6 か月児健診で 5 本以上のう歯を保有する者 8 名(り患率 13.6%)

◎ 歯肉炎で要経過観察(GO)となった小中学生の割合 50.1%

◎ 定期的に歯科健診を受けている者の割合 24.3%

◎ 歯間清掃用具を使っている者の割合 33.5%

乳幼児期では、う歯のない者の割合は増加していますが、その一方で、低年齢から

う歯を保有する者や 1 人で多くのう歯を保有する者が増えています。

学齢期では、12 歳児の一人平均う歯数が 0.91 歯と非常に少なくなりましたが、歯

肉炎で要経過観察となる者が多くなっています。

成人・高齢期については、定期的に歯科健診を受ける者や歯間清掃用具を使ってい

る者の割合が増えており、歯や口腔の健康に関心が高くなっていることが推測されま

す。

【今後の方向性】

歯や口腔の健康は、口から食べる喜び、話す楽しみを保つ上で重要であり、身体的な

健康だけでなく精神的・社会的な健康にも大きく関係しています。歯を喪失すると噛む

ことや話すことに影響があり、特に高齢者においてはその生活の質(QOL)に大きな

影響を与えることがわかっています。

国では 8020 運動など自分の歯を残すための運動が展開されています。本町において

は、全ての年代を通した歯や口腔の健康づくりを推進するため「歯っぴー噛むカム運動」

に取り組んでいます。妊娠期から口腔の健康に関心を持ち、子どもを含め生涯にわたる

歯科保健行動の基盤を形成できるよう啓発活動に努めることが望まれます。

また、成人・高齢期では、自ら口腔環境を整え歯の喪失を防ぐとともに、介護予防の

観点からも口腔機能を維持することが望まれます。

【目標達成への取り組み】

① 低年齢でう歯を保有する者や 1 人で多くのう歯を保有する者などを対象に、乳幼児

健診及び家庭訪問などによる個別指導の強化を図ります。

② 乳幼児健診や施設歯科健診におけるフッ素塗布、保育所・幼稚園の年長児から小学

校 6 年生までのフッ素洗口を継続し、子どものう歯予防や歯質の強化を図ります。

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③ 歯っぴー噛むカム運動をとおして、地域全体で歯や口腔の健康づくりに取り組むこ

とができるよう、望ましい食事や生活習慣の情報提供に取り組みます。

④ パパママ歯っぴー健診及び成人歯科健診の受診勧奨を強化します。

⑤ 定期的に歯科健診を受けたり、歯間清掃用具を使用するなど、自ら口腔環境を整え、

う歯や歯周病を予防できるよう啓発活動を行います。

⑥ 成人・高齢期の口腔機能を維持できるよう、介護予防の観点からも歯っぴー噛むカ

ム運動を推進します。

【歯・口腔領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①1 歳 6 か月児のう歯の

ない者の割合 100% 100% 100% 保健活動の概要

②3 歳児のう歯のない者

の割合 71.4% 75.0% 78.0% 保健活動の概要

③12 歳児の一人平均う

歯数 0.91 歯 0.8 歯 0.7 歯

町内小中学校健

康診断統計

④歯肉炎で要経過観察

(GO)の小中学生の割合 50.1% 30.0% 25.0%

町内小中学校健

康診断統計

⑤休甘日を実施している

家庭の割合 16.9% 20.0% 25.0%

施設歯科検診アン

ケート

⑥定期的に歯科健診を受

けている者の割合 24.3% 27.0% 30.0% 住民アンケート

⑦毎食後歯みがきをして

いる者の割合 18.7% 22.0% 25.0% 住民アンケート

⑧歯間清掃用具を使って

いる者の割合 33.5% 37.0% 40.0% 住民アンケート

⑨よく噛んで食べること

ができる者の割合 - 60.0% 70.0%

住民アンケート

二次予防事業対

象者把握事業

(基本チェックリスト)

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3 健やかな日常生活を送るために必要な機能の維持及び

向上

(1) こころの健康

【現状】

◎ ストレスのため、身体やこころの不調を感じない者の割合 23.2%

◎ 睡眠が十分だと感じる者の割合 69.7%

◎ 自殺死亡者数 9 名 人口 10 万人あたり 107.8 人

◎ 全死亡数に占める自殺者の割合 6.6%

◎ こころの健康に関する健康教育の実施回数 24 回

ストレスのため、身体やこころの不調を感じない者の割合や睡眠が十分だと感じ

る者の割合が減少しています。何らかのストレスを抱えながら生活している人が多

くなっていると推測されます。

また、自殺者が増加し、全死亡に占める自殺者の割合は大幅に増加しています。

【今後の方向性】

こころの健康は、人がいきいきと自分らしく生きるための重要な条件です。健やかな

こころを支える社会づくりを目指すためには、こころの健康を維持するための生活やう

つ病をはじめとするこころの病気への対応を多くの人が理解し取り組むことが不可欠で

す。

平成 23 年 11 月に岩手県自殺対策アクションプランが策定され、平成 24 年度には一

関地域自殺対策アクションプランが策定されます。これらのアクションプランとの整合

性を持ちながら自殺対策を展開していく必要があります。

また、こころの健康を保つため、心身の疲労の回復と充実した人生を目指すための休

養は重要です。休養が日常生活の中に適切に取り入れられた生活習慣を確立するような

取り組みをしていきます。

【目標達成への取り組み】

① こころの健康やストレスに関する正しい知識の普及を行います。

② ストレスへの対処方法について、自分でストレスの状態を知り、リラックスや気

分転換などに取り組めるよう広く情報提供していきます。

③ こころの病気への対策として、悩んでいる人に気づき、声をかけ、必要な支援に

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つなげ、見守るゲートキーパーを増やします。

④ 医療機関や相談機関の紹介など、相談者への対応ができるよう体制づくりを行い

ます。

⑤ 休養の大切さについて、広く町民に情報提供します。

【こころの健康領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①自殺者数の減少

(人口 10 万人あたり) 107.8 人 40.0 人 30.0 人 保健福祉年報

②ストレスのため、身体やこ

ころの不調を感じない人の割

23.2% 25.0% 50.0%以上 住民アンケート

③睡眠時間が十分にとれてい

る人の割合 69.7% 70.0% 70.0%以上 住民アンケート

④ゲートキーパー養成者数 0 人 190 人 380 人 住民アンケート

⑤傾聴ボランティア組織への

加入者数 0 人 25 人 30 人

傾聴ボランティ

ア養成講座受講

者数

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(2) 次世代の健康

【現状】

◎ 妊娠 11 週未満での妊娠届出者割合 80.9%

◎ 乳幼児健診受診率 1 歳 6 か月児健診 98.2% 3 歳 6 か月児健診 98.3%

◎ 乳幼児健診において身体面・精神面・行動面等で経過観察が必要な子どもの割合

1 歳 6 か月児健診 40.7% 3 歳 6 か月児健診 72.9%

◎ 朝 6 時 30 分前に起床する小学生の割合 43.0%

◎ 朝食をしっかりと食べる子どもの割合 小学生 88.9%

◎ テレビや DVD を 3 時間以上視聴する小中学生の割合

小学生 37.5% 中学生 37.3%

◎ ゲームを 2 時間以上行う小中学生の割合 小学生 20.9% 中学生 34.4%

◎ 将来に夢や目標を持っている小中学生の割合

小学生 84.8% 中学生 77.7%

◎ 中学校での性教育とふれあい保育、幼児施設での性教育の実施回数 7 回

乳幼児健診の受診率は 90%以上となっています。子どもの様子や保護者の対応

等で経過観察が必要な子どもの割合は増加傾向にあります。

テレビや DVD を 3 時間以上視聴する子どもは小学生と中学生で大きな差はあり

ませんが、ゲームを 2 時間以上行う子どもは中学生の割合が小学生よりも高くなっ

ています。

【今後の方向性】

生涯を通じ健やかで心豊かに生活するため、その基礎となる妊娠中や子どもの頃から

の健康づくりを推進することが大切です。

幼少期から健康な生活習慣が身につくよう、家庭・保育所・幼稚園・学校と連携し、

継続的な健康教育や啓発を行いながら、地域全体で子どものこころやからだの健康につ

いて考え、取り組めるような環境づくりが必要です。

育児に不安や育てにくさを感じる家庭に対し、適切な相談や支援を行い、保護者が安

心しながら子育てができるような環境づくりをし、健全な発育・発達を促すことが必要

です。

【目標達成への取り組み】

① 「早寝早起き朝ごはん」など、健康な生活習慣について、家庭・保育所・幼稚園・

学校・地域と連携し、継続的な啓発を行います。健康的な生活習慣を身につける方法

について、具体的に伝えます。

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② 体を動かす楽しみを知り、スポーツに親しむような地域行事への参加を積極的に促

します。

③ テレビ・DVD の見すぎやゲームのしすぎによる心身への影響、メリハリのある視

聴・使用法について啓発します。

④ 幼児期からの性教育や、ふれあい保育を継続し、親になることへの心構えや、望ま

ない妊娠を避けるために必要な知識等の啓発に努めます。

⑤ 乳児期からよい親子関係が築けるよう、親子のふれあいや子育ての楽しみを伝えま

す。

⑥ 子育てに不安を持つ保護者や発達面で心配のあるお子さんについて、継続的な相談

支援と早期からの療育を行います。

【次世代の健康領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①子育てを楽しんでいる親の

割合 - 100% 100% 乳幼児健診

②朝食をしっかり食

べる子どもの割合

3 歳児 - 100% 100% 乳幼児健診、学

力学習状況調査 小学生 88.9% 100% 100%

③早起きしている小学生の割

合 43.0% 60.0% 80.0% 学校アンケート

④体育の授業以外で週 3 回以

上汗をかくくらい体を動かし

ている小中学生の割合

- 70.0% 80.0% 学校アンケート

⑤将来に夢や目標

を持っている小中

学生の割合

小学生 84.8% 90.0% 100% 学力学習状況調

査 中学生 77.7% 90.0% 100%

⑥信頼できる友人がいる小中

学生の割合 - 90.0% 100% 学校アンケート

⑦困ったときに相談できる大

人がいる小中学生の割合 - 90.0% 100% 学校アンケート

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(3)介護予防

【現状】

◎ 65 歳以上の高齢者の割合(高齢化率) 29.9%

◎ 基本チェックリストの回収率 90.5%

◎ 閉じこもりの高齢者の割合 39.9%

※閉じこもりとは外出頻度から「週 1 回も外出しない状態」と定義(厚生労働

省介護予防マニュアルより)

【今後の方向性】

介護予防とは「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護

状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらに軽減すること」と定義されてい

ます。介護予防は、高齢者の運動機能や栄養状態といった個々の改善だけを目指すもの

ではなく、高齢者の生活機能の向上や社会参加や役割を持つなど、生きがいや自己実現

のための取り組みを支援して、生活の質(QOL)の向上を目指すものです。

高齢化により、要介護認定者や介護保険サービス給付費の増加が推測されますが生活

習慣を改善し、介護予防の取り組みを推進することにより、要介護状態となる時期を遅

らせることができます。また認知症高齢者の増加も予測されることから、運動や趣味活

動などに関する様々な介入を行っていくことで、認知症発症の時期を遅らせたり、認知

機能の低下を防ぐ効果が期待できます。

【目標達成への取り組み】

① 介護予防事業における要介護状態となる可能性が高い方を把握し、介護予防の取

り組みが必要な方への介護予防プログラムの提供を行います。

② 要介護状態となる原因として、脳血管疾患や心疾患の発症、身体活動の低下など、

生活習慣が大きく関係していることから、生活習慣を改善できるよう支援します。

③ 運動器の機能低下の予防、口腔機能低下の予防、低栄養の予防、閉じこもりの予

防、認知症の予防についてなど、介護予防のポイントとなる知識の普及と実践のた

めの支援を行うことで、元気な高齢者を増やしていきます。

④ 地域の元気な高齢者が、自ら介護予防を普及し、介護予防の推進を図る地域づく

りに取り組んでいきます。

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【介護予防領域の目標値】

目標項目 基準値 目標値 基本資料

積算資料 22 年度 29 年度 34 年度

①二次予防事業対象者把握事

業(基本チェックリスト)の回収率 90.5% 90.0%以上 90.0%以上

二次予防事業対

象者把握事業

(基本チェックリスト)

②介護予防サポーターの修了

者 0 人 20 人 30 人

介護予防サポーター

養成講座修了生

③閉じこもりの高齢者の割合 39.9% 35.0% 30.0%

二次予防事業対

象者把握事業

(基本チェックリスト)

④介護予防(認知症予防含む)

について理解している者の割

- 70.0% 80.0% 住民アンケート

⑤介護予防(認知症予防含む)

のための取り組みを継続して

いる者の割合

- 70.0% 80.0% 住民アンケート

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4 各年代に応じた健康づくり

生活習慣病の予防には、子どもの頃からの健康的な生活習慣の習得が最も重要です。

そこで、乳幼児期から高齢期までの 6つの年代に分け、健康づくりのポイントを提

案します。

① 乳幼児期(0~5歳) 健康づくりのポイント

○ 「早寝早起き朝ごはん」の習慣を身につけましょう。

○ よい食習慣を身につけるため、離乳食からバランスを考え、なるべく薄味にしましょ

う。

○ 地域の食材を生かし、手作りの食事やおやつを与えましょう。

○ おやつはスナック菓子などに偏らず、量と質と与える時間に気をつけましょう。

○ 親子で遊びや運動の機会を積極的に作り、よく遊ばせ、十分な睡眠を心がけましょう。

○ 親が子どもの見本となるよう、健康的な生活習慣を心がけましょう。

○ むし歯予防のため歯みがき習慣を身につけさせるとともに、強い歯をつくるため、1

歳からはフッ素塗布を受けましょう。

○ 毎週月曜日は甘いものを食べたり飲んだりしない日「休甘日(きゅうかんび)」を守

りましょう。

○ 毎週火曜日は一口 30 回よく噛んで食べる日「噛むカムデー」を守りましょう。

○ 子育て支援事業等に積極的に参加し、相談相手を見つけ、楽しみながら子育てをしま

しょう。

○ 周りの大人が注意して、誤飲や溺水など不慮の事故を防ぎましょう。

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② 少年期(6~15歳) 健康づくりのポイント

○ 「早寝早起き朝ごはん」の習慣を身につけましょう。

○ 家族や仲間との楽しい食事を大切にし、3 食きちんとよく噛んで食べましょう。

○ 毎食、主食・主菜・副菜をそろえて食べましょう。

○ おやつは時間と量を決め、甘いお菓子やジュース、スポーツドリンクやスナック菓子

は食べ過ぎないようにしましょう。

○ 地域の食材を生かし、手作りの食事やおやつを与えましょう。

○ 日頃の活動に見合った食事をとり、適正体重を維持しましょう。

○ 積極的にからだを動かしましょう。

○ 夜更かしをせず、十分な睡眠をとり、からだを休めましょう。

○ テレビやDVDの見すぎやゲームのやりすぎに注意しましょう。

○ 親が子どもの見本となるよう、健康的な生活習慣を心がけましょう。

○ 毎週月曜日は甘いものを食べたり飲んだりしない日「休甘日(きゅうかんび)」を守

りましょう。

○ 毎週火曜日は一口 30 回よく噛んで食べる日「噛むカムデー」を守りましょう。

○ 正しい歯みがきやフッ素洗口(小学生まで)等を励行し、むし歯を予防しましょう。

○ 喫煙や飲酒が健康に与える害を正しく理解しましょう。

○ 覚せい剤やシンナーなどの薬物乱用の恐ろしさを正しく理解し、誘われた時に断る勇

気を持ちましょう。

○ 家族や友人とのふれあいを大切にし、悩み事は 1 人でためず親や友達に何でも相談

しましょう。

③ 青年期(16~24歳) 健康づくりのポイント

○ 栄養のバランスを考え、薄味を心がけ、3 食よく噛んで食べましょう。

○ 日頃の活動に見合った食事をとり、適正体重を維持しましょう。

○ 飲酒が健康に与える害を正しく理解し、適正量を守り、休肝日をつくりましょう。

○ 喫煙が健康に与える害を正しく理解し、禁煙しましょう。

○ 日常生活の中で運動する機会を増やしましょう。

○ 心身の疲労を回復するために十分な睡眠をとりましょう。

○ 手軽にできるストレス解消法を身につけましょう。

○ 家族や友人とのふれあいを大切にし、心配事を相談できる専門家や友人、仲間をつく

りましょう。

○ 定期的に健康診断や歯科健診を受け、生活習慣を見直す機会にしましょう。

○ 親になることの心構えを持ち、望まない妊娠を避けるために必要な知識を身につけま

しょう。

○ 覚せい剤やシンナーなどの薬物乱用の恐ろしさを正しく理解し、誘われた時に断る勇

気を持ちましょう。

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④ 壮年期(25~44歳) 健康づくりのポイント

○ 栄養のバランスを考えながら、薄味を心がけ、3 食よく噛んで食べましょう。

○ 太りすぎに注意し、日頃の活動に見合った食事をとり、適正体重を維持しましょう。

○ 飲酒が健康に与える害を正しく理解し、適正量を守り、休肝日をつくりましょう。

○ 喫煙が健康に与える害を正しく理解し、禁煙しましょう。

○ 日常生活の中でできるだけ歩く習慣をつけ、運動不足にならないよう、運動する機会

を増やしましょう。

○ 心身の疲労を回復するために十分な睡眠をとりましょう。

○ 手軽にできるストレス解消法を身につけましょう。

○ 働き盛りに起きやすいこころの問題について理解しましょう。

○ 家族や友人とのふれあいを大切にし、心配事をひとりでためず、専門家や友人、仲間

に相談しましょう。

○ 健康を過信せず、定期的に健康診断や歯科健診を受け、疾病の早期発見、早期治療に

努めましょう。

○ 健康づくり教室に積極的に参加しましょう。

○ がんや循環器疾患など生活習慣病についての知識を知り、自覚症状がある場合は早め

に受診しましょう。

⑤ 中年期(45~64歳) 健康づくりのポイント

○ 栄養のバランスを考えながら、薄味を心がけ、3 食よく噛んで食べましょう。

○ 間食のとりすぎに注意し、日頃の活動に見合った食事をとり、適正体重を維持しまし

ょう。

○ 飲酒が健康に与える害を正しく理解し、適正量を守り、休肝日をつくりましょう。

○ 喫煙が健康に与える害を正しく理解し、禁煙しましょう。

○ 日常生活の中でできるだけ歩く習慣をつけ、筋力低下を防ぐ体操など運動する機会を

増やしましょう。

○ 心身の疲労を回復するために十分な睡眠をとりましょう。

○ 手軽にできるストレス解消法を身につけましょう。

○ 趣味やボランティア活動などで生活の中にゆとりの時間を積極的につくりましょう。

○ 健康づくり教室に積極的に参加しましょう。

○ 家族や友人とのふれあいを大切にし、心配事をひとりでためず、専門家や友人、仲間

に相談しましょう。

○ 定期的に健康診断や歯科健診を受け、疾病の早期発見、早期治療に努め、かかりつけ

医を持つようにしましょう。

○ がんや循環器疾患など生活習慣病についての知識を知り、自覚症状がある場合は早め

に受診しましょう。

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⑥ 高齢期(65歳~) 健康づくりのポイント

○ 栄養のバランスを考えながら、薄味を心がけ、3 食よく噛んで食べましょう。

○ 自分の健康状態に見合った食事をとり、適正体重を維持しましょう。

○ 日常生活の中で筋力低下を防ぐ体操などを積極的に取り入れましょう。

○ 飲酒が健康に与える害を正しく理解し、適正量を守り、休肝日をつくりましょう。

○ 喫煙が健康に与える害を正しく理解し、禁煙しましょう。

○ 心身の疲労を回復するために十分な睡眠をとりましょう。

○ 手軽にできるストレス解消法を身につけましょう。

○ 介護予防の知識を持って、日常の中で介護予防に取り組み、介護予防事業には積極的

に参加しましょう。

○ 地域の行事や文化、地域の食材を生かした料理等を楽しみ、今まで培った知識や経験

を次の世代に伝えましょう。

○ 生活を楽しめる趣味を持ち、多くの友人や仲間をつくり、できるだけ外出し、地域の

活動に参加しましょう。

○ 家族や友人とのふれあいを大切にし、心配事をひとりでためず、専門家や友人、仲間

に相談しましょう。

○ 定期的に健康診断や歯科健診を受け、疾病の早期発見、早期治療に努め、かかりつけ

医を持ちましょう。

○ 自分の人生をふり返り、望むような最期が迎えられるよう、悔いのない人生を送りま

しょう。

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5 健康づくりを支える環境づくり

○ 「健康ひらいずみ21」を推進するにあたり、医療機関や福祉サービス、学校教育、

生涯学習など関係各部署との連携、調整を図っていきます。

○ 地域住民やボランティア団体、職域等がともに力を合わせながら、健康づくりを進

められるよう体制を整えていきます。

○ 計画の進捗状況を確認し、計画が事業展開につながっているかを検証するとともに、

健康づくり推進協議会を定期的に開催し、目標到達度の評価や改善を行います。

家庭(個人としての町民)

<医療機関>

病院・診療所

歯科医院 等

<行政>

平泉町

<保育所・幼稚園・学校>

<関連団体>

区長、民生・児童委員

保健推進員、食生活改善推進員

地域婦人団体、老人クラブ

傾聴ボランティア

介護予防サポーター 等

<職場>

自発的な取り組み

協働

協働

協働

協働

協働

<福祉サービス関係>

社会福祉協議会

地域包括支援センター

介護サービス事業所 等

協働

健康づくり推進協議会

推進

協議

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健康ひらいずみ21策定委員名簿

No 所 属 氏 名

1 一関保健所長 佐 藤 日出夫

2 ひらいずみ内科クリニック院長 小 野 寺 正 輝

3 平泉歯科診療所院長 金 沢 純 一

4 平泉町国保運営協議会長 佐 々 木 秀 圓

5 平泉町学校保健会会長 平泉中学校長 浅 沼 卓

6 岩手労働基準協会一関支部事務局長 熊 谷 篤 志

7 平泉町保健推進員 鈴 木 陽 子

8 平泉町食生活改善推進協議会長 佐々木 かつえ

9 平泉町民生児童委員協議会主任児童委員 阿 部 ひ と み

10 平泉町学校保健会事務局 平泉中学校養護教諭 大 友 久 美 子