東北能開大修了生の活躍事例 · 2019-03-26 · 東北能開大での実習...

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東北職業能力開発大学校 専門課程 生産技術科 平成26年度修了 トヨテツ東北㈱入社 米倉 栄次 東北能開大修了生の活躍事例 私が学んだ東北職業能力開発大学校の生産技術科は、機械加工における材料力学や プログラミング実習・加工技術までを学んだ。 研究課題では、宮城県仙台市にある株式会社ユニバーサルトライク社と共同開発を行い、 現在、市販されている三輪自転車をさらなる軽量化を求め仲間たちと奮闘した。 東北能開大での実習 就職先企業での活躍 職場での活躍 上司からの声 改善事例発表を行う米倉氏 製造技術課 プレス技術係長 佐藤 東北職業能力開発大学校へ進み、機械加工における知識・技術向上を図り、広い視野を持ちたいと考え志望した。 東北能開大の入校動機 研究課題での三輪自転車 ポリテクカレッジで基礎学習や実習経験を 積んでいる為、早くから職場の戦力となり 活躍してくれています。 今後もチャレンジ精神を忘れず 更なる活躍を期待しています。 米倉氏は現在、【製造技術課プレス技術係】に 所属しており、日々の生産活動 における原価低減活動や 改善活動に従事している。 米倉氏のコメント 「毎日、新たな発見や課題の 繰り返しです。地道な努力 で力を付け、将来は新たな 工法を開発出来る様に邁進して行きます。」 トヨテツ東北株式会社(宮城県 登米市) ○トヨテツ東北株式会社は、トヨタ系の 自動車部品を生産しており、 愛知県 豊田市に本社を置く、豊田鉄工㈱の グループ会社です。 トヨテツ東北には東北地区最大級『3,000トンプレス』など大型設備を 保有しております。 ○弊社のプレス技術では「プレスクエンチング」という技術を駆使し、 高強度かつ軽量な部品生産に取り組んでおります。 高精度な製品が得られる加工法で、取引先の新型車の品質向上や燃費 効率アップに寄与し、自動車の変革期にも新技術で対応しています。 ○工場内では、『トヨタ生産方式』を採用し、 必要なものを、必要な時に、必要なだけ 作ったり、運んだりする"ジャストイン タイム”を導入しており、効率的な経営に 役立っています。現場改善の文化も浸透 しており、従業員一人ひとりが、目標を 高く持ち、チームで出来高向上に日々 取り組んでおります。

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Page 1: 東北能開大修了生の活躍事例 · 2019-03-26 · 東北能開大での実習 就職先企業での活躍 職場での活躍 上司からの声 改善事例発表を行う米倉氏

東北職業能力開発大学校 専門課程 生産技術科平成26年度修了 トヨテツ東北㈱入社 米倉 栄次

東北能開大修了生の活躍事例

○ 私が学んだ東北職業能力開発大学校の生産技術科は、機械加工における材料力学やプログラミング実習・加工技術までを学んだ。

○ 研究課題では、宮城県仙台市にある株式会社ユニバーサルトライク社と共同開発を行い、現在、市販されている三輪自転車をさらなる軽量化を求め仲間たちと奮闘した。

東北能開大での実習

就職先企業での活躍

職場での活躍

上司からの声

改善事例発表を行う米倉氏

製造技術課 プレス技術係長佐藤 氏

○ 東北職業能力開発大学校へ進み、機械加工における知識・技術向上を図り、広い視野を持ちたいと考え志望した。

東北能開大の入校動機

研究課題での三輪自転車

○ ポリテクカレッジで基礎学習や実習経験を積んでいる為、早くから職場の戦力となり活躍してくれています。

○ 今後もチャレンジ精神を忘れず更なる活躍を期待しています。

○ 米倉氏は現在、【製造技術課プレス技術係】に所属しており、日々の生産活動における原価低減活動や改善活動に従事している。

○ 米倉氏のコメント「毎日、新たな発見や課題の繰り返しです。地道な努力で力を付け、将来は新たな工法を開発出来る様に邁進して行きます。」

トヨテツ東北株式会社(宮城県 登米市)

○トヨテツ東北株式会社は、トヨタ系の自動車部品を生産しており、愛知県 豊田市に本社を置く、豊田鉄工㈱のグループ会社です。トヨテツ東北には東北地区最大級の『3,000トンプレス』など大型設備を保有しております。

○弊社のプレス技術では「プレスクエンチング」という技術を駆使し、高強度かつ軽量な部品生産に取り組んでおります。高精度な製品が得られる加工法で、取引先の新型車の品質向上や燃費効率アップに寄与し、自動車の変革期にも新技術で対応しています。

○工場内では、『トヨタ生産方式』を採用し、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ作ったり、運んだりする」"ジャストインタイム”を導入しており、効率的な経営に役立っています。現場改善の文化も浸透しており、従業員一人ひとりが、目標を高く持ち、チームで出来高向上に日々取り組んでおります。

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東北職業能力開発大学校 専門課程 生産技術科平成28年度修了ソニーストレージメディアマニュファクチャリング株式会社入社 伊藤 直輝

東北能開大修了生の活躍事例

○ 東北能開大の生産技術科は、ものづくりの原点である基本的加工技能・技術に加えて最新の加工システム技術にも対応できる実践技術者の育成を実施。

○ 「専門課程では、実習を通して機械工学の基礎知識を学びました。また、技能検定の機械CAD作業の取得に取り組み、図面読解能力の向上を図ることができました。更に、機械加工実習、総合製作でのグループワークでは、コミュニケーションを取りながら、加工作業の役割を明確にし、作業効率を上げる方法を数多く学んできました。これら全てが、現在の仕事に役立っています。」

就職先企業での活躍

ソニーストレージメディアマニュファクチャリング株式会社(宮城県多賀城市) 職場での活躍

上司からの声

○ 弊社では磁気テープ、光ディスク、医療用プリントメディア、機能性デバイスの製造を行っており、これらは全世界に向けて販売されています。

○ Mission”ひとの想いやあふれる情報を未来(1秒後 / 100年後)に届け未来に感動をもたらす” 記憶・記録に携わる弊社は、「未来へ」という言葉に拘りをもっています。

○ Vision”人材育成と生産の清流化を通して業界No.1 QCDのモノづくりを実現する“「世界に誇る製造現場」を掲げてます。ものづくりの現場はアイデア次第でどんどん進化する、探求心をくすぐり続ける愉快なる場所です。

○ 東北能開大からは、現在9名の卒業生が働いています。

○ 現在、磁気テープの 設備技術課設備係に所属しており、製造設備保全と改善業務を行っています。

○ 「入社後、東北能開大で習得した技術を活かし、会社の中で要求されるミッションへの対応を積み重ねながら、製造現場で対応できる技術・技能を身に付けています。将来は、製造現場から常に信頼されるエンジニアになります。」

○ 設備の保全に関わる職業に就きたいと思いポリテクカレッジの生産技術科へ進学を決めました。

東北能開大の入校動機

東北能開大での実習

日々是進化中の伊藤 直輝

○ ポリテクカレッジで習得した技術が備わっていたので、入社1年目から、設計・製作に関して、CADを使いこなし、新規設備導入や現場改善に貢献と大きな役割を果たしています。

○ 今後は更なるスキルアップを図り、持続的成長で設備技術課になくてはならない存在になることを期待しています。

設備技術課 統括課長勝又 修

磁気テープ

DATA Storage Media

医療用プリントメディア

ProfessionalDisc

Optical Disc Archive

Blu-ray Disc

光ディスク

Pro. Media

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東北職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科平成26年度修了 JXTGエネルギー株式会社 入社 川村 頌氏

東北能開大修了生の活躍事例

○ 川村氏が学んだ東北能開大の生産機械システム技術科は、製品の企画開発から設計、製作、組立及び制御までの一貫した生産工程をグループワーク方式で実習しており、現場さながらの教育を実施。○ 川村氏のコメント現在は和歌山製油所に配属され、設備検査グループでタンクの検査業務を担当しています。機械系の知識をベースにし、500基ある

タンクの整備計画を作成し、開放したタンクの検査を行い、次回開放までの耐用を確保するための補修勧告を行っています。

東北能開大での実習

就職先企業での活躍

JXTGエネルギー株式会社(和歌山製油所) 職場での活躍

上司からの声

作業中の川村氏

○主な製品等の紹介ENEOS,ESSO,モービル等のガソリンスタンドへガソリンやディーゼル、ハイオクを販売しているという点が、一般の方々の目に付きやすいところかと思います。東京オリンピック2020のゴールドパートナーとして東京オリンピックを応援しています!

○ 将来の目標タンクを始めとし、プラント設備のメンテナンスについて深く学び工場内の安全に貢献したいと考えています。○ 後輩に対するコメント普段の講義は是非興味を持って受講しましょう。「すごい」と感動することが大きな財産になります。

○現在の仕事の様子リーダーシップを発揮し、タンクの整備業務を推進してくれています。まわりのスタッフからの信頼も高いです。○仕事に対する評価安全担当という特命業務を担っており、グループ員全員の安全活動をリードしてくれています。○今後期待すること現在5年目ということもあり、今後は後輩の育成という点でも期待をしています。

○他校と比べて、より実践的かつ実用的な講義が多く、魅力的に感じました。機械について自分で構想から加工、組立まで一貫して行えるカリキュラムにも興味を引かれました。応用課程は、自分で考えたものを自分で造る。が叶う場所です。是非とも本気で取り組み、モノづくりの面白さを体験してください。

東北能能開大の入校動機

○全国に16の製油所を有し、海外にも多くの拠点があります。エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて社会の発展に貢献することを理念としています。・石油製品精製及び販売、・ガス及び石炭の販売及び輸入・石油化学製品の製造及び販売、・電気、水素の供給

○ 東北能開大からは、現在、3名の卒業生が働いています。

和歌山製油所

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東北職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科平成26年度修了 八十島プロシード株式会社 入社 菊田 大喜氏

東北能開大修了生の活躍事例

○ 菊田氏が学んだ東北能開大の生産機械システム技術科は、製品の企画開発から設計、製作、組立及び制御までの一貫した生産工程をグループワーク方式で実習しており、現場さながらの教育を実施。○ 菊田氏のコメント現在は複合加工機などの旋盤部門に所属しており、日々お客様が求める製品を製作しています。東北職業能力開発大学校で旋盤の技能

五輪などにチャレンジした経験が生きており、製品を作っていく加工方法に役立っています。

東北能開大での実習

就職先企業での活躍

八十島プロシード株式会社(仙台支店・仙台工場 宮城県富谷市) 職場での活躍

上司からの声

加工作業中の菊田氏

○高機能性樹脂の高精度切削加工を基盤に、最先端の3Dテクノロジーを駆使して、様々な産業分野での「ものづくり」に貢献しています。

○主な製品等の紹介半導体・液晶・化学・医療機器・食品製造機械及び一般産業機械等の高機能性樹脂部品の加工販売エンプラ、スーパーエンプラ素材販売3Dプリンター、粉末積層造形品製造及び製品開発3Dスキャニングサービス3Dデータ変換・作成サービス測定・検証サービス

○ 東北能開大からは、現在、13名の卒業生が働いています。

○ 将来の目標難しい図面の加工や材料ごとの特性に合った加工方法をもっと理解し、先輩達のような技術者になりたいと思っています。○ 後輩に対するコメント資格試験など色々な事に挑戦して、自分に合ったものを探していって下さい。

○現在の仕事の様子機械加工が得意ということもあり、複合加工機をうまく使いこなしてくれています。○仕事に対する評価仕事に対する姿勢も良く、自ら積極的に行おうとする向上心があり、たいへん助かっています。○今後期待することさらに経験を重ねものづくりだけでなく後輩の指導をしっかり行ってくれると期待しています。仙台工場の中核となるべく頑張って欲しいと思います。

○ 専門課程の制御技術科で機械加工の技能五輪(旋盤加工)にチャレンジしていく過程で他科と協力して自分が作った製品を動かしてみたいと思い、進学を志望しました。

東北能能開大の入校動機

仙台工場では加工面の粗さを制御し、摺動曲面の面精度を追求した「人工関節」を加工しています。

人工関節

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東北職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科 平成18年度卒業 ㈱日ピス福島製造所入社 阿部希望 氏

ポリテクカレッジ卒業生の活躍事例

○ 阿部氏が学んだ東北ポリテクカレッジの生産機械システム技術科は、製品の企画開発設計、製作、組立、制御までの生産工程をグループワーク方式で実習しており、現場さながらの教育です。

○ 阿部氏のコメント「応用課程では、主に射出成型金型の製作に携わり、高精度加工の技術を学び、ミクロンオーダーの

製品を生産している現在の仕事にも大変役立っています。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

株式会社 日ピス福島製造所 (福島県伊達郡川俣町) 職場での活躍

上司からの声

機械加工を行う阿部氏

○ 阿部氏は、現在、生産技術部に所属しており、自動車の主要部分であるエンジン部品の生産や、試作・生産工法の開発を行っています。

○ 阿部氏のコメント「将来は、さらに加工知識・技術を高め新たな工法を確立し世界で認められる開発を進めたいと思っています。」

○ ポリテクカレッジでの基礎知識、技能を習得しており、他同期生と比較し一人立ちが早かった。又、しっかりとした考えを持ち対応できている。

○ 今後は、いろんな分野にチャレンジし、部の中堅として成長して欲しい。活躍を期待する。

○ エンジンの機能部品であるバルブシート・シリンダライナ・鋳鉄カムシャフト及びコンプレッサー部品・ピストンリング素材(陸・舶用)の製造、販売。

○ シリンダライナ・・・シリンダブロックにセットされる円筒形のライナは内側部分がエンジンの燃焼室となります。ライナには、冷却水が直接外周に当るウェットライナ、加工されたブロックに圧入して使うドライライナ、アルミブロックに鋳包んだ後に内周加工されるアルミ鋳包みライナなどがあります。当社のシリンダライナは、ピストンリングに求められている、CO2・NOX・PM等の排気ガス規制、低燃費(ライナの軽量化)要求に応えています。

○ バルブシートインサート・・・シリンダヘッドのバルブ着座部分に圧入される「バルブシートインサート」は焼結合金でつくられています。高温で叩かれても劣化しない耐久性と、燃焼ガスを確実にシールする高い気密性が求められる、重要パーツです。豊富な材料バリエーションと材料開発力を活かし、エンジンの要求を高いレベルで実現できます(国内シェア 50%)。

○ ポリテクカレッジからは、現在、日ピス福島5名(NPRグループで15名)を超える卒業生が働いています。

生産技術グループリーダー 國分 喜宜 氏

研究開発課題で製作した金型の入れ子

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○ 八十島プロシードは、プラスチックの切削加工メーカーです。特にスーパーエンプラと呼ばれる、耐熱性高強度樹脂の精密加工に強みを持っています。

○ 製品は、半導体・液晶業界をはじめ、電子部品・自動車・航空宇宙・食品・化学・医療機器業界等、様々な分野で高機能性樹脂部品として使用されています。

○ 仙台工場は、平成18年にオープン。振動防御床、温湿度管理システム、クリーンルーム仕様の検査室を導入し、エンプラの高精度加工を追求した先進の工場です。

○ 城東税務署から優良申告法人として、昭和45年以来9期連続で、表敬状を授与されています。

○ 東北ポリテクカレッジからは、現在、6名の卒業生が働いています。

東北職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科 平成19年度卒業 八十島プロシード株式会社 吉岡 太 氏

ポリテクカレッジ卒業生の活躍事例

○ 吉岡氏が学んだ東北ポリテクカレッジの生産機械システム技術科は、製品の企画開発、設計、製作、組立、制御までの生産工程をグループワーク方式で実習しており、現場さながらの教育です。

○ 吉岡氏のコメント「応用課程では、開発課題で、自分の分野だけでなく、互いに助け合いながら課題を

進めていくチームワークの大切さを学び、現在の仕事にも役立っています。」

就職先企業での活躍

八十島プロシード株式会社 仙台工場(宮城県富谷町) 職場での活躍

上司からの声

機械操作を行う吉岡氏

○ 現在は、生産技術グループに所属し、複合加工機で医療機器向けを中心としたエンプラの加工を行っています。

○ 吉岡氏のコメント「一流の加工師になれるように頑張っています。将来は、仙台工場を引張って行けるようになりたいです。」

○ 基礎がしっかりしていて、応用力もあります。さまざまな種類のエンプラの切削特性を探求し、旋削もミーリングもこなしてくれています。

○ 入社5年目の4月から班長として、後輩の指導も任せています。すでに仙台工場に不可欠の人財です。 常務取締役 製造本部長

清水 資生

研究開発課題で制作した競技用ロボット

東北ポリテクカレッジでの実習

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東北職業能力開発大学校 専門課程 生産技術科 平成21年卒業 株式会社亀山鉄工所入社 佐々木 頌 氏

ポリテクカレッジ卒業生の活躍事例

○ 佐々木氏が学んだ東北ポリテクカレッジの生産技術科は、汎用工作機械やNC加工およびCAD/CAM実習等の製造技術の習得を中心に行っている。総合制作実習では「微小液的の流動解析」を実験的な手法で取り組んだ。技術開発にも対応できる人材育成も考慮して教育訓練している。

○ 佐々木氏のコメント「設計担当者として製作者にわかりやすい図面の制作を心掛けている。CAD/CAM関連の実

習が大変役立っている。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

株式会社亀山鉄工所(宮城県仙台市) 職場での活躍

上司からの声

佐々木頌氏

○佐々木氏は、現在はエンジニアリング事業部で、石油タンク等の設計を行っており,日夜CAD操作に明け暮れている。震災で多くのタンク類が流出したことで,今は復興に伴う需要で大変忙しい日々を過ごしている。

○佐々木氏のコメント「私たちのタンクが復興に役立っていることにやりがいを感じる。製作に当たっては,図面を工場の製作者にわかり易くミスのないものにするよう心掛けている。また,直接お客さんに要望を聞くために現場に行くこともあり,そんな時は完成時の実感を感じる。」

○頌君はお客さんとも十分にコミュニケーションを取ることができ,しっかりした仕事をやって貰っている。今はタンクばかりだが,これからはタンクに限らず,いろんな物が設計できるように,様々なことに興味を持ってえり好みせず勉強して実力を付けていって貰いたいと思う。

○同社は、貯湯槽,熱交換器,オイルタンク,アキュムレータなどの建築設備製品および石油・LPGタンク,再生可能エネルギー・排熱回収熱交換器などのエンジニアリング関連製品を製造販売している。他にも,各種鉄構システムユニット,ポンプシステムユニットやロードヒーティング工事等も手がけている。

○創業が明治22年という社員70名有余の地元の古い会社で,東京支店,八戸営業所を持っている。

○幕張メッセや東京ビックサイトで行われる中小企業総合展(中小機構主催)や東京国際フォーラムでの震災復興支援フェア(中小機構主催)などにも積極的に参加している。蓄熱技術で地元新聞社の記事に取り上げられるなど,活発な活動をしている企業である。

○東北ポリテクカレッジからは、現在、佐々木氏1名が働いている。

総合制作実習で製作した液的離脱装置

エンジニアリング事業部 課長 大塚 拓哉 氏

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東北職業能力開発大学校 専門課程 制御技術科 平成21年卒業 株式会社日ピス岩手入社 畠山 雄介 氏

ポリテクカレッジ卒業生の活躍事例

○ 東北ポリテクカレッジの機械システム系制御技術科は、メカトロ機械の設計・製作,工場の自動化技術,マイコン制御の3本柱で構成され,畠山氏はこうした技術を習得し,総合制作実習ではダーツを腕を振って投げるダーツロボットを製作した。当校では着実に技術が身につくことを第一に課題設定を行っている。

○ 畠山氏のコメント「現在NC加工を担当しているが,多少戸惑ったこともあったがすぐに順応できたのは大

学校で身につけた技術のおかげだと思う。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

株式会社日ピス岩手(岩手県一関市) 職場での活躍

上司からの声

畠山雄介氏

○畠山氏は、現在は、ピストンリング製造部門で専用のNC工作機械を使ってピストンリングを製造している。

○畠山氏の仕事は長い時間を掛けて覚える仕事で今仕事は入社以来続けているとのこと。現在は一人で10台の工作機械を見ており,工具交換など作業が重なるような大変な事もしばしばある。

○注意しているのはケガをしないこと。休んだりすると迷惑がかかるからと言う。

○これからいろいろな部署にまわって様々な製品製作に係わりたいと話す。

○総務グループの小山慎一氏は次のように話す。この工場はまだできて10年ほどの若い工場なので,これから若い社員の皆さんにはいろいろ経験を積んで貰って盛り上げていって欲しい。畠山君には一層の活躍を期待している。

○ 同社は日本ピストンリング株式会社のグループ会社で,北東北の拠点事業所である。主力商品は動車用,陸・舶用エンジンのピストンリングやシリンダーライナーなどのエンジン部品で,すべての自動車社メーカーのものを製作している。畠山氏の勤める一関工場は、海外メーカー向けの物が多い。

○ ノウハウを持つトライボロジ-技術を基に、家電用コンプレッサー部品・各種産業機械用部品等のエンジン部品以外への製品展開を図っており,将来が期待される。

○ また,海外にも9カ所の海外拠点を持ち,国際化の波に対応した販売・生産・技術供与など多方面に渡るグローバル展開を積極的に進めている企業である。

○ 一関工場は500名以上の従業員を抱えるが,東北ポリテクカレッジからは、現在、6名の卒業生が働いている。

総合制作実習で製作したダーツロボット

工場エントランスでの畠山雄介氏

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東北職業能力開発大学校 専門課程 制御技術科 平成21年度卒業 株式会社栗﨑歯車製作所入社 佐藤 直樹 氏

ポリテクカレッジ卒業生の活躍事例

○ 佐藤氏が学んだ東北ポリテクカレッジの制御技術科では、機械加工、機械製図、メカトロニクス、シーケンス制御を始めとする専門科目を学び、総合制作実習においては、実習課題の企画から製作、組立及び制御までをグループワーク方式で取り組みました。

○ 佐藤氏のコメント「学生時代は、友達と助けあって、いろいろな実習課題に取り組んだ思い出があります。競技大会へのチャレンジやポリテクニックビジョンでの研究発表などの経験は、現在の仕事に役立っています。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

株式会社栗﨑歯車製作所(栃木県芳賀町) 職場での活躍

上司からの声

○ 佐藤氏は、採用後、技能五輪チャレンジャーとなり、栃木県代表として2010年・2011年度の技能五輪全国大会「旋盤職種」に出場しました。

○ 現在は、特殊歯車を製造する部署で中心的な役割を果たしています。

○ 佐藤氏のコメント「将来は、5軸マシニング等を駆使して、新分野の製品開発に携わりたいと思っています。私に続く後輩の入社を期待します。」

○ 職場環境にすぐに溶け込み、入社3年目にして、製品製造チームになくてはならない存在になっています。五輪を目指すだけあって仕事に対する熱意は先輩も舌を巻くほどです。○ 今後も若手の中で中心的な役割を担って、更なるスキルアップを図り、一層の活躍を期待しています。

○ クリサキは、創業以来80余年、歯車一筋に全力で取り組んできました。この間に蓄積した技術は幅広く、歯車の設計・開発から加工、生産、検査まで多彩です。こうした歯車にかける情熱と高度な技術が現在高い評価を得て、精度・強度・耐久性などを追及するレース用エンジンにも使われ、その技術が認められています。

○ クリサキは、ハイグレードな特殊ギアに特化した事業を展開しています。扱うギアは開発中の新型エンジンや自動車レース用などのためのもので、すべてが受注生産。要求される品質は常に厳しく、超高精度な加工はもちろん、クラスを超えた高精度、耐久性、強度も要求されます。まさに時代の超最先端のギアを創造しています。

○ クリサキでは、研削精度で世界最高の呼び声が高いスイス製を始めとするヨーロッパ製の精密歯車研削機械や精密測定器を導入しています。もちろん高精度な機器でだけでなく、高度な力を持つクリサキエンジニアの手により、超精密微細加工を実現しています。

技能五輪で活躍する佐藤氏

総合制作実習の様子

技能五輪チャレンジャーの佐藤氏

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東北職業能力開発大学校 専門課程 生産技術科 平成21年卒業 株式会社ネクスト入社 菅原 亮 氏

ポリテクカレッジ卒業生の活躍事例

○菅原氏が学んだ東北ポリテクカレッジの生産技術科は、汎用工作機械やNC加工およびCAD/CAM実習等の製造技術の習得を中心に行っている。総合制作実習では「実習場における作業環境の改善」をテーマに機械系実習場の整理整頓に関する改善に取り組んだ。人間工学に基づく工具、測定器類の収納を実現し本校の安全衛生活動に大きく貢献した。また高精度を要する平行台の製作にも取り組み技術力を身につけた。

○菅原氏のコメント「学校では溶接の時間の割合が少なく今の溶接の仕事で苦労もあったが、学校で色々学んだことでがんばれている。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

株式会社ネクスト(宮城県栗原市) 職場での活躍

上司からの声

菅原 亮氏

○菅原氏は、現在は組立一課の配属で、板金加工の溶接作業に従事して3年目になる。半導体製造装置などの装置類の筺体といった製品を出荷している。特にATMの筺体を月800台、1日平均40台を製作する仕事の際には達成感を感じたそうである。

○佐々木氏のコメント「現在はTIG溶接を行っているが、ほかの溶接スキルを身につけることにも時間を要している。常に技術・技能に対し向上心をもって臨むように心がけている。日々努力の毎日である。」

○(第二製造部部長代理 氏家氏の話)非常にまじめで、教えたことを忠実に守り大変よくやっている。

また、現場の改善にもよく取り組んで成果を上げている。 職員の年齢構成上年配者が多く、そうした技術者の技術を吸収し若返りを図りながら今後の部署を背負って行ってもらいたいと思っている。

アーク溶接、スポット溶接など新しい溶接技術を徐々に習得しているところである。

○同社は、精密キャビネット製造などの精密板金事業を中心にした製造会社で、「コスト・スピードの限界に挑戦!」をスローガンに受託設計・板金加工・塗装・装置組配・製品検査に至る、幅広いニーズに応えようという戦略を立てる会社である。

○1997年に田中工業株式会社(町田市)の東北工場が独立してネクスト社となった。栗原市の本社のほかに青森市に青森工場を持っている。

○工場緑化の推進で日本緑化センターから表彰、コスト削減や短納期に努めて取引先企業からの感謝状、あるいは職場安全について労働局から表彰されるなど、確固とした環境方針や品質保証方針を持った会社である。

○東北能開大からは、現在、菅原氏他1名が働いている。他に青森校から数名の就職者がある。

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東北職業能力開発大学校 専門課程 生産技術科 平成22年度修了 丸澤機工株式会社入社 氏家 裕平 氏

ポリテクカレッジ修了生の活躍事例

○ 氏家氏のコメント「学科や実習を通して機械工学の基礎知識を学びました。また、技能検定の旋盤作業や機械CAD作業の取得に取り組み、機械加工技術や図面読解能力の向上を図ることができました。入社後、カレッジで習得した技術と会社の中で要求される技術に大きなレベル差があって戸惑いましたが、いろいろな成果や失敗を積み重ねながら、現場で対応できる技術・技能を身に付けています。今後も仕事に対する熱意と姿勢を大事にして、会社に貢献していきたいと思います。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

丸澤機工株式会社 宮城工場(宮城県遠田郡美里町南小牛田) 職場での活躍

上司からの声

○ 当社は、光通信機器関連の精密加工や組立で培ってきた経験と実績を活かし、CNC旋盤、マシニングセンタ、平面ラッピングマシンなどによる精密部品加工や接着、接合、圧入などを含む機工品組立を行っております。CNC旋盤においては、「ナノ」(100nm)精度での部品加工を実現しています。

○ 機工品組立においては、資材調達力と自社生産力を活かして低コストでの部品入手を可能としており、圧入に関しては、自社の加工技術を活かし、1μm単位での内外径寸法管理により、歩留まりを最大限にする工夫をしています。

○ チタン合金、SUS304L、SUS316L、コバール全般、パーマロイ、ハステロイ、モネル、インコネルをはじめ、SUS303、SUS304、SUS316、スーパーインバー、銅合金、アルミ合金、樹脂などの精密切削加工を得意とします。

○ 現在、製造1課(CNC旋盤グループ)に所属しており、精密ノズルの細穴加工(φ0.1~0.5)やアルミ合金の鏡面加工等の精密切削加工に従事しています。

○ 氏家氏のコメント「現在使用しているCNC旋盤での5軸加工を究めて、ナノ加工をさらに追及して、お客様の要求精度と短納期に応えていきたいと考えています。」

○ 基本的な技能を身に付けていたため、入社後すぐに、機械、装置、材料等の取扱に創意工夫が見られるようになっており、入社4年目で、新しい技術にもすぐ対応でき、また難しい課題にも積極的に取り組むことができるなど、今後の活躍を期待できる人材となっています。

○ 自動車やロボットなどのメカニックなことが好きで、将来はものづくり分野の会社へ就職したいと思い、ポリテクカレッジの生産技術科への進学を決めました。

東北ポリテクカレッジの入校動機

もみの木をイメージした宮城工場

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東北職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科 平成23年度修了 株式会社野島製作所入社 菅原 裕幸 氏

ポリテクカレッジ修了生の活躍事例

○ 菅原氏が学んだ東北ポリテクカレッジの生産機械システム技術科は、製品の企画開発から設計、製作、組立及び制御までの一貫した生産工程をグループワーク方式で実習しており、現場さながらの教育を実施。○ 菅原氏のコメント

「応用課程では、グループワーク方式で数名の仲間たちとコミュニケーションを取りながら作業を進めたのが、現在の仕事にも役立っています。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

株式会社野島製作所 藤岡工場(群馬県藤岡市) 職場での活躍

上司からの声

○ 野島製作所は国内自動車メーカーのシートフレームを設計・製作するメーカーです。シートフレームは安全のための強度を確保しながらも軽量化が求められる製品です。

○ そのため、野島製作所では軽量で強度が高い高張力鋼を採用し、約13パーセントの軽量化に成功しました。

○ このシートフレームを生産する藤岡工場の生産ラインでは数多くの産業用ロボットが導入されて自動化されており、作業を均一で高精度なものにしています。

○ また最近のトピックとして、野島製作所藤岡工場では人材育成を重視することから、研修所を新たに新築しました。

○ 菅原氏は、現在は、機械保全課に所属しており、生産設備の保全業務を行っています。

○ 菅原氏のコメント「将来は、溶接関連の保全業務にも挑戦したいと

考えています。」

○ ポリテクカレッジで実習を積んで基礎能力が備わっているので、適応が早かった。入社3年目に保全業務を独力で行えるようになった。

○ 今後、保全分野で更なる一層の活躍を期待しています。

研究開発課題で制作したレスキューロボット

常務取締役藤岡工場長 柴沢敏行氏

○ 専門課程の生産技術科で学ぶうち、自分の専門性をより深めていきたいと思うようになり、応用課程への進学を志した。

東北ポリテクカレッジの入校動機

自動車用シートフレーム

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東北職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科 平成23年度修了 高橋精密工業株式会社入社 佐々木 伸 氏

ポリテクカレッジ修了生の活躍事例

○ 佐々木氏が学んだ東北ポリテクカレッジの生産機械システム技術科は、製品の企画開発から設計、製作、組立及び制御までの一貫した生産工程をグループワーク方式で実習しており、現場さながらの教育を実施。○ 佐々木氏のコメント

「応用課程では、グループワーク方式で数名の仲間たちとコミュニケーションを取りながら作業を進めたのが、現在の仕事にも役立っています。」

東北ポリテクカレッジでの実習

就職先企業での活躍

高橋精密工業株式会社(宮城県栗原市) 職場での活躍

上司からの声

○ 高橋精密工業は、各種金属ばねの設計・製造を行っているメーカーです。繊維機械用のウォータージェットタイプのポンプばねは世界のシェアの7割~8割を占めています。

○ 主要製品は各種金属ばねですが、繊維用メカニカルカッターや溶接用ロボット、ボイラー消音機など精密機械装置の開発・製造にも力を入れています。

○ そのため、ユーザーは工作機械、自動車、繊維機械、産業機械、電子機器、バルブなど多岐にわたり、少量多品種に対応しています。

○ 最近のトピックとして、ISO14001に準拠した環境マネジメントシステムの認証取得をしました。

○ 佐々木氏は、現在は、NC機械加工課に所属しており、NC旋盤でユーザーニーズに対応できる製品の加工を行っています。

○ 佐々木氏のコメント「将来は、現在のNC旋盤による加工業務をさらに深めて、他のNC加工にも挑戦したいと思っています。」

○ ポリテクカレッジで実習を積んで基礎能力が備わっているので、適応が早かった。入社3年目にはNC旋盤の加工を独力で行えるようになった。

○ 今後も他のNC工作機械の加工に挑戦し更なるスキルアップを図り、

一層の活躍を期待している。

研究開発課題で制作したレスキューロボット

宮城工場長 斎藤 次夫氏

○ 専門課程の生産技術科で学ぶうち、自分の専門性をより深めていきたいと思うようになり、応用課程への進学を志した。

東北ポリテクカレッジの入校動機

各種金属ばね