「先進セラミックス第124委員会」活動状況報告た124委員会主催の国際会議...

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-107- 「先進セラミックス第124委員会」活動状況報告 設置年月日:昭332月 委 員 ⻑ 名(所属職名):矢野 豊(京工業学原子工学研究所・所,教授) 期間:平成2610月〜現在に至る数:75名(学界委員44名、産業界委員31名) 1.委員会趣旨・目的 セラミック材は種な機をしてお り、我が国はその開と実化において世界をリ ードしている。しかし、その信性とコストに関 する問から、初想されたほどには実化が 進んでいない。このような状況下でブレークスル ーを行うためには、性制御、信性向上、コス ト削減を行うがある。委員会では、界・ 界面からの構制御、粉プロセス制御、機 -無機変換によるプロセス制御、酸化性制 御、機性材性制御などに関する研究をし て、産と学が協してセラミック材の・ 技術ブレークスルーをることを目として、 平成1710月1に「高温セラミック材124 委員会」から「先進セラミックス124委員会」 に名称を変更し、(名称変更を新聞(平成17 11月15、刊工業新聞))その活囲をさ らに拡して、成果を挙げつつある。 2.活動概要・実績 概要: 平成26は、研究会3回、運営委員会2回、セ ミナー・研究会4回、学会3回、国際会議1回を開 催・共催した。 研究会・講習会の開催 平成264月17:145回研究会「屈折制 御材」(早稲学⻄早稲キャンパス)、 出席30名・8件 平成269月30:146回研究会「セラミッ クスのシェイピング・機のための粉 材設計」(京工業学キャンパス)、 出席47名・7件 平成273月12:147回研究会「セラミッ クスコーティング最前線」(京工業学 キャンパス)、出席者49名、7件 運営委員会の開催 平成267月8:京 重洲 平成2611月18:京 重洲 学会・シンポジウムの共催 平成265月25-28:国際会議ISSNOX4 平成265月31:11回バルクセラミック ス研究会 平成269月9-11:本セラミックス協会 27回秋季シンポジウム「エンジニアリング セラミックスの科学と技術」 平成269月9-11:本セラミックス協会 27回秋季シンポジウム「材組織・構を 制御する粉プロセスの進歩」 平成269月9-11:本セラミックス協会 27回秋季シンポジウム「応・ひずみの観 からみたバルクセラミックスの材プロセ スと機現・信」 平成269月23-25:3回バルクセラミッ クス若手セミナー 平成2611月7:5回セラミックエンジニ アリングワークショップ

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Page 1: 「先進セラミックス第124委員会」活動状況報告た124委員会主催の国際会議 壠5回先進セラミ ックス国際シンポジウム(ISAC-5)の緫文俪集

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「先進セラミックス第124委員会」活動状況報告

⑴ 設置年月日:昭和33年2月

⑵ 委 員 ⻑ 名(所属職名):矢野 豊彦(東京工業大学原子炉工学研究所・所⻑,教授)

(期間:平成26年10月〜現在に至る)

⑶ 委 員 数:75名(学界委員44名、産業界委員31名)

1.委員会趣旨・目的 セラミック材料は多種多様な機能を有してお

り、我が国はその開発と実用化において世界をリ

ードしている。しかし、その信頼性とコストに関

する問題から、当初予想されたほどには実用化が

進んでいない。このような状況下でブレークスル

ーを行うためには、特性制御、信頼性向上、コス

ト削減を行う必要がある。当委員会では、粒界・

界面からの微構造制御、粉体プロセス制御、有機

­無機変換によるプロセス制御、非酸化物特性制

御、機能性材料特性制御などに関する研究を通し

て、産と学が協力してセラミック材料の理論的・

技術的ブレークスルーを探ることを目的として、

平成17年10月1⽇に「高温セラミック材料第124

委員会」から「先進セラミックス第124委員会」

に名称を変更し、(名称変更を新聞発表(平成17

年11月15⽇、⽇刊工業新聞))その活動範囲をさ

らに拡大して、成果を挙げつつある。

2.活動概要・実績 概要:

平成26年度は、研究会3回、運営委員会2回、セ

ミナー・研究会4回、学会3回、国際会議1回を開

催・共催した。 ● 研究会・講習会の開催

�平成26年4月17⽇:第145回研究会「屈折率制

御材料」(早稲田大学⻄早稲田キャンパス)、

出席30名・発表8件

�平成26年9月30⽇:第146回研究会「セラミッ

クスのシェイピング・機能付与のための粉体

材料設計」(東京工業大学田町キャンパス)、

出席47名・発表7件

�平成27年3月12⽇:第147回研究会「セラミッ

クスコーティング最前線」(東京工業大学田町

キャンパス)、出席者49名、発表7件 ● 運営委員会の開催

�平成26年7月8⽇:東京 八重洲

�平成26年11月18⽇:東京 八重洲 ● 学会・シンポジウムの共催

�平成26年5月25-28⽇:国際会議ISSNOX4

�平成26年5月31⽇:第11回バルクセラミック

ス研究会

�平成26年9月9-11⽇:⽇本セラミックス協会

第27回秋季シンポジウム「エンジニアリング

セラミックスの科学と技術」

�平成26年9月9-11⽇:⽇本セラミックス協会

第27回秋季シンポジウム「材料組織・構造を

制御する粉体プロセスの進歩」

�平成26年9月9-11⽇:⽇本セラミックス協会

第27回秋季シンポジウム「応力・ひずみの観

点からみたバルクセラミックスの材料プロセ

スと機能発現・信頼」

�平成26年9月23-25⽇:第3回バルクセラミッ

クス若手セミナー

�平成26年11月7⽇:第5回セラミックエンジニ

アリングワークショップ

Page 2: 「先進セラミックス第124委員会」活動状況報告た124委員会主催の国際会議 壠5回先進セラミ ックス国際シンポジウム(ISAC-5)の緫文俪集

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�平成27年3月18⽇:⽇本セラミックス協会

2015年年会サテライト「第13回バルクセラミ

ックス研究会」 ● 5分科会体制:平成17年度の名称変更に伴って新

たに非酸化物セラミックス分科会および機能性

セラミックス分科会を立ち上げ、5分科会体制で

委員会を運営している。分科会幹事委員の拡充

を行い、分科会活動の充実を計っている。 ● 若手研究者の育成:研究会では、講演に加えて

研究発表の場を設け、若手研究者の討論の場を

増やしている。

3.活動の成果 ● 平成25年12月9-12⽇に中国・武漢で開催され

た124委員会主催の国際会議 第5回先進セラミ

ックス国際シンポジウム(ISAC-5)の論文特集

号 を 平 成 26 年 8 月 30 ⽇ に 刊 行 し た ( Key

Engineering Materials、vol.616、⽇本セラミ

ックス協会CSJシリーズ、vol.25、掲載論文数

58報、330ページ)。

4.今後の活動方針 ● 学のシーズと産のニーズのマッチングを目指

し、産学官の媒介役として企業側ニーズを的確

に捉えた活動を行う。 ● これまでの5分科会体制(有機・無機変換、粒

界・界面現象、粉体プロセス、非酸化物セラミ

ックス、機能性セラミックスの各分科会)を見

直し、4分科会(粉体プロセス、非酸化物セラミ

ックス、機能性セラミックス、焼結・界面)に

再編することで委員会の活性化を図る。 ● 委員会ウェブサイトを整備し、活動状況など情

報発信に努める。