東日本大震災対処

【概況説明】

平 成 ２ ３ 年 ７ 月 ４ 日

日本記者クラブ記者会見

陸 上 自 衛 隊 東 北 方 面 総 監

（元災統合任務部隊指揮官）

災ＪＴＦ－東北の編成 活動実績 活動経過と今後の見通し 本震災の特性 指揮・幕僚活動 人命救助 行方不明者の捜索 生活支援、施設支援、輸送支援 住民避難支援・誘導 日米共同 即応予備自（予備自）の招集・運用 駐屯地等基盤 被災隊員家族への対応

説明項目

横須賀地方総監 航空総隊司令

陸 災 部 隊 海 災 部 隊ＪＴＦ－東北司令部

米 軍

航空支援集団

ＪＴＦ－東北

陸自東北方面総監

災統合任務部隊（ＪＴＦ－東北）の編成

自衛艦隊等の部隊

【増援】

２個師団

生活支援隊 他

約 ２．９万人

航空機 ： 約１７０機

艦 艇 ： ２０隻

約 ０．７万人 航空機 ： 約５０機

約 ０．７万人

東北方面総監

航空教育集団

補給本部等

各方面隊

・陸軍（USARJ）

・海軍

・空軍（13空軍）

航空機 約40機

約 ６００人

空 災 部 隊

日米調整所（仙台）

防衛大臣

日米調整所（横田）

日米調整所（市ヶ谷）

統合運用連絡所

各調整所・航空・通信・輸送・施設

統合幕僚監部

７月１日現在

・陸軍（USARJ）・海軍（第7艦隊）・空軍（13空軍）・海兵隊（ⅢＭＥＦ）航空機140機艦 艇 15隻（空母、揚陸艦）約 １．６万人

５個師団４個旅団３コ施設団１コ特科団１コ高射団 他約 ７．０万人

航空機 ： 約２００機艦 艇 ： 約 ５０隻約 １．４万人

航空機 ： 約２４０機約 ２．２万人

ＪＳＦ司令官

在日米軍司令官

太平洋艦隊司令官

ＪＦＬＣＣ前方司令部調整所

各県等連絡調整所・岩手・宮城・福島・石巻

東北方面総監部（＋増加幕僚）

最大規模時

中央即応集団

ＣＲＦ司令官

（原子力災害派遣に係る活動）

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

3/11 3/27 4/12 4/28 5/14 5/30 6/15

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/9 6/19 6/296/30

岩手 宮城 福島

７月１日現在

人命救助等（実績）

累 計 備 考

人命救助 １９，２８６人 ３月１１日～２６日の間、ピークは１３日（４，７８９人）

遺体収容 ９，５００人 死者全体（１５，５１１人）の６１％

医療支援 ２３，３７０人 疾患は上気道炎（風邪）、高血圧、花粉症、胃腸炎、睡眠障害

遺体収容

８８９

０

3/11 3.21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/303/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/30

（人）

１，２７５

医療支援 （人）

６／１０以降 「０」

3/11 3.21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/303/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/30

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

100,000

3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/9 6/19 6/296/30

0

200

400

600

800

1000

1200

3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/9 6/19 6/296/30

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/9 6/19 6/296/30

生活支援 （実績）

開設箇所 累 計

給 水 終了 ３２，９８５ｔ

給 食 １０ヶ所 ４，７１５，４５３食

入 浴 ２１ヶ所 ９７２，２９３人

岩手 宮城 福島

（ 人 ）

７月１日現在

（ ｔ ）

（ 食 ）入浴支援１３，７９１

５，７９９

給水支援

１，０１９

給食支援

９５，８６６

６，２９０

3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/30

3/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/303/11 3/21 3/31 4/10 4/20 4/30 5/10 5/20 5/30 6/10 6/20 6/30

６／２９ 終了※

※ 海災部隊は、上記の他、缶詰等を配布

行方不明者捜索

仮設住宅建設・入居

3月19日～

行方不明者捜索

人命救助

生活支援

重点変換命令

（応急復旧活動移行）

輸送支援

医療支援

防疫等支援

生活支援（給水・給食・入浴）

施設支援 （瓦礫除去、架橋）

行方不明者捜索 （全域）

災害派遣活動の経過

人命救助発災

★１週間

知事声明

生活支援

応急復旧支援

道路啓開

避難誘導

生活支援

震

災

対

処

原発対処 行方不明者捜索 （３０ｋｍ圏内）

★１ヶ月

復興に向けた

知事声明等

応急復旧支援

復興活動

移行宣言等

安心感の醸成

規模縮小

規模縮小

規模縮小

一時立入支援等

自治体・民間への移行

捜索の態勢整理

捜索 （特定・冠水地域）＜自治体等と協議＞

3月11日～ 5月9日～

規模縮小

規模縮小

変化する

ニーズに

適切に

対応

東北方面隊基幹の態勢

ＪＴＦ態勢移行

ＪＴＦ

解組

＃２態勢移行

（福島）統幕長指令＃１態勢移行

部隊集中（応急救援）

ＪＴＦ

編成

4/18

3/14

山田

大船渡

東松島

女川

気仙沼

名取

仙台

南相馬

釜石

いわき

石巻

宮古

陸前高田

新地

相馬

大槌

※浸水範囲概況図（国土地理院）

石巻漁港周辺

福島第１原発

南三陸

本震災の特性

【 本震災の特性 】

「地震」 ＜ 「津波」

被害が広域・甚大

地方自治体の機能喪失

津波と原発の複合事態

災害では初の統合任務部隊

実際の日米共同作戦

大地震と原発事故の２正面対処

自衛隊が最後の砦

【津波被害の景況】

陸前高田市

名取市閖上地区

福島第一原発

浸水範囲

災ＪＴＦ－東北 司令部

防 衛 部 装 備 部総 務 部

人 事 部

情 報 部

企画・総括班

部隊運用班

統合航空統制・調整所

施設調整所

施 設

需 品

装 備

後方運用

医 務 官

法 務 官

監 察 官

統合通信調整所

統合輸送調整所

日米調整所

ＪＴＦ司令部の編成

政策補佐官

・ 統合運用の調整機能・ 陸・海・空自の弾力的な運用

民生支援セル

陸幕連絡幹部

各師団等連絡幹部

統合運用連絡所（統幕連絡幹部）

海災部隊連絡調整グループ

空災部隊連絡調整グループ

凡例

： 東北方面総監部の既存組織

： 統合運用等に係る調整等機能

： 連絡・調整に係る機能

宮城県岩手県 福島県

【政府】連絡対策室【政府】緊急災害現地対策本部

福島県連絡調整所

長 第１２旅団幕僚長

岩手県連絡調整所

長 第９師団長

【政府】連絡対策室

福島県方面連絡調整所

長 ＪＴＦ幕僚副長

各師団・旅団連絡幹部

宮城県方面連絡調整所

長 ＪＴＦ幕僚副長

各師団・旅団連絡幹部

ＪＴＦ－ＴＨ指揮官

宮城県方面連絡調整所

長 行政副長

宮城県６Ｄ連絡調整所

長第６師団副師団長

４月２７日～

石巻方面連絡調整所

長 １ＡＡＢ長／ＪＴＦ

３月１７日～

３月２７日～５月２８日

政府・県庁等との連絡調整

各市町村各市町村 各市町村

統括

隷下部隊

長 各部隊長

隷下部隊

長 各部隊長

隷下部隊

長 各部隊長

人命救助

行方不明者の捜索

海災部隊（陸前高田市広田湾）

空災部隊（宮城県東松島市）

陸災部隊（石巻市釜谷地区）

ＡＦＴＥＲＢＥＦＯＲＥ

行方不明者の捜索（瓦礫除去）

宮城県石巻市（大川小学校）

岩手県宮古市（津軽石地区）

第２段階

目視による捜索

第３段階

重点地域の設定した集中捜索

第５段階

目視による最終確認

第４段階

屋内の捜索（遺留品の整理）

第１段階

施設部隊による道路啓開

集中捜索

福島原発２０Ｋｍ圏内の行方不明者捜索要領

ＡＦＴＥＲＢＥＦＯＲＥ

生活支援（給食、給水、入浴）

給 食

給 水

入 浴

応急復旧（施設支援）

道路啓開 架 橋

瓦礫除去

瓦礫除去（作業管理の補佐）

自治体を補佐し復旧・復興を促進複数の民間業者と調整し、機械力運用を統制

宮城県南部（名取市、亘理町、山元町）

輸送支援（救援物資輸送）

陸上輸送

航空輸送 海上輸送

新地町

双葉町

大熊町

富岡町

楢葉町

いわき市

飯舘村

国見町

桑折町

川俣町

葛尾村

三春町

川内村

小野町須賀川市

平田村玉川村

石川町

中島村 古殿町

浅川町

鮫川村

矢祭町

塙町

棚倉町

本宮市

田村市

伊達市

南相馬市

原町区二本松市

1213

２

30

3013

× 1313

1212

浪江町

広野町

南相馬市

鹿島区

南相馬市小高区

浪江町

要避難支援者の状況 部隊の態勢

福島医大付属病院

相双県保健福祉事務所

馬事公苑

Ｊビレッジ

広野町グランド

常設除染所

一時立入時に開設

緊急時に開設

除染所の配置

20～30㎞圏の要避難支援者

自治体 人 数

南相馬市 ２２２名

飯舘村 ５名

川内村 １０名

広野町 ９名

田村市 ９名

合 計（内、要介護者）

２５５名(５１名)

全

般

○３０Ｋｍ圏内の避難誘導に関し、常時

態勢を維持

○自治体と連携し、要避難支援者を

日々チェックし、リストを更新

○避難誘導訓練の実施

待機車両等

○救護車（２４両）

郡山駐屯地 １５両、

福島駐屯地、サテライト鹿島、

いわき海浜自然の家、平消防に各１両

他県からの増援 ５両

○大型バス（６両） サテライト鹿島

○マイクロバス（６両） 郡山駐屯地

20㎞圏内の要避難支援者

自治体 人 数

南相馬市 ４名

川内村 ２名

富岡町 ２名

楢葉町 ６名

田村市 ４名

合 計 １８名

要避難支援者合計 ２７３名

×相馬市

住民避難支援・誘導の態勢

災統合任務部隊

東北方面総監

陸災部隊

海災部隊

空災部隊 太平洋空軍

統合幕僚監部（市ヶ谷）

米統合支援部隊（横田）

日米調整所（仙台）

内局

日米共同の調整組織

日米調整所（市ヶ谷）

日米調整所（横田）

調整系統

災ＪＴＦ－東北

防衛大臣

ＪＦＬＣＣ前方司令部調整所

第７艦隊

第３海兵師団

在日米陸軍

凡例

月 ３ ４ ５

日 １１～１２ １３～２０ ２１～２７ ２８～３ ４～１０ １１～１７ １８～２４ ２５～１

全般

活動

の

概要

○１５日 日米調整所設置

○７日 態勢移行

人員・物資輸送 （３／１４～４／８）

学校復旧 （３／３０～４／１８）

○２３日 駐日大使現地視察

音楽演奏 （３／３０～４／２４）

航空輸送 （４／１～２８）

太平洋軍主体による活動 在日米陸軍主体による活動

●１１日１５００ 在日米陸軍（調整所）及び災害調査チームを中央指揮所（座間）に招集

●１２日 在日米軍を統合任務部隊に指定

●１３～１４日 第３海兵機動展開部隊及び在日米軍災害調査チーム仙台駐屯地到着

●２１日 第３海兵機動展開部隊及び第３５兵站任務部隊が仙台空港展開

●６日 陸軍（第３５兵站任務部隊）が石巻総合運動公園に展開

●７日 第３海兵師団から在日米陸軍への権限委譲在日米陸軍が統合陸上構成コマンドの活動を継承

●５月１日１７００・統合陸上構成コマンド再配置完了・将来作戦（支援態勢）に移行

仙台空港復旧 （３／１８～３１） ○１０日（＃２）

大島復旧 （４／１～６）

○米軍への支援要請（外務省）

米軍の活動（変遷）

○１４日 ＪＴＦ－東北 編成

シャワー支援 （３／２７～４／２９）整備支援（５／１～）

○１～３日（＃１）

○25～26日（＃３）

航空機・艦艇による行方不明者捜索（３／１３～）

文化交流（４／２６～２８）

鉄道復旧（４／２１～２５）

集中捜索への参加 （＃１～＃３）

○１３日 米軍ＪＴＦ要員 仙台進出

米軍の活動

仙台空港復旧

救援物資輸送 音楽演奏

日米調整所（仙台）

シャワー支援

学校復旧

即応予備自衛官予備自衛官【技能公募】

予備自衛官（技能公募を除く、陸海空）

延べ招集期間 ３月２３日～５月１２日 ３月２３日～４月７日 ４月２６日～６月２２日

延べ招集人数 ２，１７９名 ７名 ４６２名

従事業務行方不明者の捜索、

瓦礫除去・生活支援等医療・通訳

駐屯地業務等（燃料・給食業務他）

瓦礫除去 米軍人との調整【技能公募】行方不明者捜索

生活支援（入浴） 燃料（給油）業務

即応予備自衛官 予備自衛官

即応予備自衛官・予備自衛官の招集・運用

【大震災時の駐屯地、基地及び演習場の意義】

○ 災害派遣部隊に対する兵站基盤

・ 活動部隊に対する燃料･糧食等の補給

○ 他行政機関等に対する支援後拠

・ 警察･消防等他機関に対する燃料交付

部隊用燃料の積載

警察等への燃料交付

消防等への燃料交付

活動部隊への食料品の補給

凡例

駐屯地等（陸）

基地（海）

基地（空）

被害大

弘前

青森

大湊（海）

八戸

八戸（海）

岩手

岩手山演習場

秋田

大和

神町

霞目

仙台

反町王城寺原演習場

多賀城(燃料）

船岡

松島（空）

郡山

白河布引山演習場

福島

インフラ等整備に４日以上

松島基地の津波被害

演習場の道路崩落

多賀城駐屯地の津波被害

隊舎の被害状況

【各駐屯地等の被災状況】

食堂を糧食倉庫に使用

【駐屯地等と補給幹線】

駐屯地等の基盤

区 分家族が被災した

隊員数

被災家族（人数）

死亡者 負傷者 安否不明者

陸自合計 ２５１ ２１３ ４５ ６８

海自合計 ５３ ４９ ５ ３２

空自合計 ７０ ８２ １ ２１

総計 ３７４ ３４４ ５１ １２１

７月１日現在【 隊員家族の被災状況 】

被災隊員家族への対応

隊友会による隊員家族の捜索 隊友会の捜索に隊員が謝辞

実施項目 問題点・課題等

一時預かり支援

（隊員の緊急登庁に伴う子弟）

・駐屯地が被災した場合、使用できる施設が制限

・預かり期間の長期化を見据え、受入態勢が必要

給水・入浴等の支援

（被災した隊員家族）家族支援計画特に、対応要員の指定等が必要

【 隊員が派遣活動に専念するための家族支援 】

家族支援

派遣隊員の児童一時預かり受付 一時預かり隊員子弟への対応