令和元年度 新潟県地域づくり実践塾 ― 趣旨説明資料 ·...

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令和元年度 新潟県地域づくり実践塾 趣旨説明資料 新潟県総務管理部地域政策課 特定地域振興班 1 資料1 新潟県の人口推移① 総人口:2,245,057人(対前年比:▲21,064人) 平成30101日時点 新潟県の人口推移 平成30年社会増減数(県外からの転入数-県外への転出数) 5,696人減少(対前年比:減少幅が45人拡大) 進学や就職を契機とした若者の東京圏への流出が多く、若者の流出が出生数の減少に拍車 特に大学を卒業して就職する年齢を含む20~24歳で3,609人、高校を卒業して進学、就職する年齢を含む15~19 歳で1,173人の転出超過となっている。 2 人口動態調査(住民基本台帳に基づく人口(平成3111日時点)によると、前年から23,213人減少(2,242,517) し、 北海道、兵庫県に次ぐ全国3番目の減少数となった。2万人越えの減少は初めて

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Page 1: 令和元年度 新潟県地域づくり実践塾 ― 趣旨説明資料 · 歳で1,173人の転出超過となっている。 2 ⇒人口動態調査(住民基本台帳に基づく人口(平成31年1月1日時点))によると、前年から23,213人減少(2,242,517人)

令和元年度新潟県地域づくり実践塾― 趣旨説明資料 -

新潟県総務管理部地域政策課特定地域振興班

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資料1

新潟県の人口推移①

総人口:2,245,057人(対前年比:▲21,064人) ※平成30年10月1日時点

〇 新潟県の人口推移

✔ 平成30年社会増減数(県外からの転入数-県外への転出数):5,696人減少(対前年比:減少幅が45人拡大)

→ 進学や就職を契機とした若者の東京圏への流出が多く、若者の流出が出生数の減少に拍車※ 特に大学を卒業して就職する年齢を含む20~24歳で3,609人、高校を卒業して進学、就職する年齢を含む15~19歳で1,173人の転出超過となっている。 2

⇒ 人口動態調査(住民基本台帳に基づく人口(平成31年1月1日時点))によると、前年から23,213人減少(2,242,517人)し、

北海道、兵庫県に次ぐ全国3番目の減少数となった。※2万人越えの減少は初めて

Page 2: 令和元年度 新潟県地域づくり実践塾 ― 趣旨説明資料 · 歳で1,173人の転出超過となっている。 2 ⇒人口動態調査(住民基本台帳に基づく人口(平成31年1月1日時点))によると、前年から23,213人減少(2,242,517人)

新潟県の人口推移②

※国調データ等をもとにした人口推計

0~9歳

100歳~

0~9歳

100歳~

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※ 人口ピラミッドの形状が変化してきている。

→ 少子高齢化の進展は当面避けられず、「支える世代」が一層減少している。※ 人口減少を食い止める取組や人口増加に向けた取組だけでなく、減少していく中、地域でできることを増やしていくことが必要である。

新潟県○△市

新潟県の基本理念・最重要課題

「住んでよし、訪れてよしの新潟県」新潟の魅力・新潟らしさ「新潟ブランド」を意識し、新潟に住んでいることを誇りに思い、これからも住み続けたいと思える新潟

県、そして、国内外の方々が新潟に魅力を感じ、訪ねてきていただける新潟県を目指します。

人口減少問題への対応(本県の最重要課題であり、様々な問題と関連し、分野横断的な対策が必要)

✔【将来像Ⅰ】安全に安心して暮らせる、暮らしやすい新潟1 安全に安心して暮らせる新潟2 県民すべてが生き生きと暮らせる新潟3 誰もが社会参画できる新潟

✔【将来像Ⅱ】地域経済が元気で活力ある新潟1 多様な人や文化が交わる賑わいのある新潟2 活力ある新潟 ※(1)~(3)省略

(4)魅力あるまちづくりと定住の促進① 魅力的な生活環境の創出に向けたまちづくり ② 若者の県内定着とU・Iターンの促進③ 住み続けることができる活力ある地域づくり ④ 雪と共に暮らす地域づくり⑤ 地域を支える公共交通ネットワークの維持・充実

✔【将来像Ⅲ】県民一人一人が学び、成長し、活躍できる新潟

県の政策を総動員し、地域の総力を挙げて取り組んでいく4

〇 新潟県の目指す姿(基本理念)

〇 将来像

◎ 県最重要課題

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住み続けることができる活力ある地域づくり①

〇 政策の展開・取組

人口減少、高齢化が進み、地域の将来を担う若者の確保、地域の祭りなど伝統的祭礼や地域行事の継承などが難しい地域が生じており、地域の活力維持が課題となっている。

〇 現状・課題

➡ 条件不利地域でも住み続けたいと思う人が住み続けられるよう、一体的な生活圏を構成する地域内における、就業や必要な生活サービスの維持に取り組むとともに、住民主体による地域づくり活動を推進し、活力ある新潟県を実現する。

【課題例】規模縮小による集落機能の低下、高齢者の見守り、買い物支援、子育て支援、除排雪、耕作放棄地、空家など

◎ 住み続けることができる活力ある地域づくり

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新潟県総合計画

住み続けることができる活力ある地域づくり②

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〇 達成目標(成果指標)

→ 地域づくりを支援するNPO等の中間支援組織や個人を育成・支援することにより、住民主体による地域づくりが各地域で活発なものとなるよう、支援体制づくりを促進していく。

※ 地域運営組織地域住民自らが主体となって、地域住民や地元事業体との話合いの下、それぞれの役割分担を明確に

しながら、生活サービスの提供などの地域課題の解決に向けた取組を持続的に行う組織をいう。【活動事例】・生活支援: コミュニティバス運行、買い物支援、除雪等・高齢者支援:声かけ・見守り、交流サービス等・子育て支援:保育サービス、一時預かり等

◎ 住み続けることができる活力ある地域づくり 新潟県総合計画

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新潟県地域づくり研究会

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✔ 地域づくり実践塾地域づくり専門家が講師となり、集合研修及びOJT研修により、地域づくりの中間支援を行う

ことができるコーディネーターを育成する。・ 平成30年度受講者数(現場数):8人(4現場)・ 平成29年度受講者数(現場数):8人(4現場)

✔ 地域づくりサポートデスク地域づくりに関する市町村職員からの相談窓口を県地域政策課が担い、必要に応じて地域づくり

専門家を派遣することで、地域づくりの課題解決を図ると共に、市町村が地域づくり専門家を活用しやすくする。また、「出張型」のサポートデスク(相談会)を開催し、積極的に地域に出て地域の課題解決の支援を行う。

✔ 地域づくり支援者サミット県内の主要な中間支援組織などの地域づくりの支援者が一堂に会し、これからの新潟県の地域づ

くり支援のありかた等について考えるとともに、支援者同士のネットワークづくりを行う。

〇 新潟県地域づくり研究会について

地域づくり専門家と行政が官民協働で新潟県内の地域づくりのあり方などについて話し合うとともに、必要な施策を協働で構築していくもの。 ※市町村職員の参加も大歓迎!

以下は、新潟県地域づくり研究会で構築された事業

地域の課題解決に向けて

・ 必要な支援策を用意しつつ、決めるのは地域住民というスタンス・ 行政側も決して住民任せにせず、住民の決断を促しつつ、必要な支援策を用意しながら伴走型で支援する必要がある

■ 話し合いの進め方が分からない・・・ ■ 若者の参加が少ない・・・■ 地域の現状が分からない・・・ ■ 運営費が足りない・・・■ 外部人材を活用したい・・・ など

→ 地域に寄り添い、客観的な立場から助言しつつ、住民活動を支援する地域づくりコーディネーターの育成が必要。

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○ 地域課題の解決に向けて・・・(新潟県地域づくり研究会で交わされた議論)

行政は伴走型支援

・ 地域のことを自分事として考え、実行することが大切(他人事ではなく自分事として考える)

地域住民のワガゴト化

○ しかし・・・

『地域づくり実践塾』で地域づくりコーディネーターを育成

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地域づくりの段階

【総論】地域づくりに携わる上での心構え 大滝さん

地域づくりのステップ

(1)機運醸成・ロードマップ作成

(2)基礎情報の把握・思いの共有

(4)組織化・事業化

(5)事業実施

(3)小さな協働のアクション

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必要なスキル

関係者をつなぐ力

ファシリテーション能力

地域資源の活用

コミュニティビジネス

外部人材の活用

地域への入り方

見える化

プロセスを組み立てる力

まちあるき

斎藤さん

金子さん

石本さん

稲垣さん 多田さん

(参考)地域政策課所管事業(地域づくりの段階に応じた支援)

・地域の現状・資源の再認識、共有(課題)・どう取り組めばよいかわからない

・地域づくり活動の開始

(課題)・地域づくりの担い手が不足

(課題)・ノウハウがない

・地域に根ざした持続的・継続的な取組への発展、組織化

・地域づくりのきっかけをつくる

・地域の一体感を醸成する・関わる人を増やす

・伸ばす

・育てる・広げる

・地域の合意形成の推進

・外部人材等の活用 ・地域運営組織の設立・活動支援

・地域づくりの資金確保

地域の全世代を対象としたアンケート手法の普及【新 地域の見える化連続講座】

地域づくりの開始に向けたワークショップ等に専門家を派遣【拡 地域の合意形成促進事業】

地域おこし協力隊等の活動や大学研究室等の地域づくり支援活動を後押し【集落支援員の活動支援】【拡 地域おこし協力隊の活動支援】【拡 大学と連携した地域活性化事業】

地域づくりの主体となる団体の設立や新たな取組を支援【拡 地域運営組織の設立・活動支援事業】

属人的であった地域づくりのノウハウを事例集として取りまとめ、研修等で活用【新 地域づくり技能集の作成】※地域づくり研究会の取組

先行的取組を行っている地域の分析・評価を大学に依頼し、成果を公表【拡 大学と連携した地域活性化事業】(再掲)

先行事例

他の地域

他の地域

他の地域

・【新 新潟県地域づくりサポートチーム】

地域振興局職員を中心とした地域づくりサポートチームによるオーダーメイドの支援

・地域づくりのノウハウの体系化

・先行的な取組の横展開の推進

地域づくりの段階

支援の手法

クラウドファンディングを活用した活動資金の確保を支援【新 クラウドファンディング等を活用した地域づくり活動応援事業】

・地域課題・資源の可視化

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