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初期トレーニングマニュアル

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初期トレーニングマニュアル

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はじめに

この度は、「CADSUPER 2017」(以下、CADSUPER)をお買い上げ頂きまして、誠にありがと

うございます。本マニュアルは、CADSUPER の機能を効率よくご利用頂く為に、最初に理解

して頂きたい基本的な機能の説明やコマンドの操作方法などを抜粋し、掲載した内容とな

っております。

初めて CADSUPERをご利用になる時のマニュアルとしてご利用ください。尚、全てのコマ

ンドの説明は掲載されておりませんので、操作中のヘルプや取扱説明書と合わせてご利用

ください。

■コマンド表記について

本マニュアルに掲載されている解説及び画像は、コマンドパネル(図2)使用時の状態

となっております。ツールボックス(図1)をご使用の場合は、同一コマンドのアイコン

を選択いただくか、「システムローカル設定」にて、[ツールボックスを使用]のチェックを

外し、コマンドパネルへ変更してご使用ください。(図3)

図2コマンドパネル 図1ツールボックス

作図 ツール ボックス

タブコマンド リスト 「作図」タブ

同じ 垂直線 コマンド

図3「システムローカル設定」-全般タブ ツールバー設定項目

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目 次 はじめに

環境設定 1

システムローカル設定 2

ユーザープロパティ 3

図面テンプレート 4

外字登録 5

コマンドマクロ 6

図面コンバータ 7

SX・JX・FXのデータ移行 8

コマンド定義(アイコンの割付)9

機械要素・プロコマンド 10

プリンタ出力 11

プロッタ出力 12

作図基本概要 13

新規作成 14

ファイル-開く 15

作図画面説明 16

画面の表示 17

マウスの使い方 18

ナビゲーション機能 19

コマンドモードツールバー 20

コンソールパネル 21

座標入力モード 22

UNDO/REDO

・オペレーションバック 23

座標入力・ステップ入力 24

コマンド選択方法 25

ファイル-名前を付けて保存 26

ファイル-プリンタ出力 27

ファイル-プロッタ出力 28

CAD基本作図 29

1.線分 30

2.1本削除 31

3.一括削除 32

4.UNDO/REDO機能 33

5.画面拡大と原図 34

6.線種・線幅の変更 35

7.中心線 36

8.円-中心点1 37

9.円-中心点2 38

10.平行線1 39

11.平行線2 40

12.平行線3 41

13.伸縮 42

14.複写-平行1 43

15.複写-平行2 44

16.複写-対称 45

17.移動-平行 46

18.角丸め1 47

19.角丸め2 48

20.面取り 49

21.直列寸法1 50

22.直列寸法2 51

23.直径寸法1 52

24.直径寸法2 53

25.半径寸法 54

26.面取り寸法 55

27.角度寸法 56

28.文字の記入1 57

29.文字の記入2 58

30.文字の属性変更 59

31.文字の大きさ変更 60

32.文字の位置変更 61

33.図面情報の記入 62

34.図面の登録 63

35.印刷 64

練習問題 65

軸受けキャップ 66

スライディングシール 68

つめ 70

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環境設定

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システムローカル設定

CADSUPERドローイングの利用環境を設定します。マシン固有の環境設定を行います。

ファイル-システムローカル設定で表示されるシステムローカル設定ダイアログで行います。

1.全般

バックアップファイルにチェックを入れると、データ保存時にバックアップファイルが作成され

ます。指定数世代分(最大 99)バックアップできます。誤って上書き登録した場合に、呼び出す事

ができます。

ツールボックスを使用にチェックを入れると、コマンドパネルからツールボックスに切り替える

事ができます。設定は、CADSUPER ドローイングの再起動後に適用されます。

2.プロッタ

【追加】から、プロッタとその出力先の設定を

追加します。

3.表示/出力

モノクロ印刷にチェックを入れると、カラー

プリンタ出力時に、モノクロ出力を行います。

モノクロコピーにチェックを入れると、

編集-図面のコピー実行時に、指定した

図形をモノクロに変換して、クリップボードへ

出力を行います。

ツールボックス コマンドパネル

アドバイス

プロッタ出力を行うには、アンドールプロッタドライ

バを使用します。

(参考)

C:¥Program Files¥Andor\CADSUPER 2017\Tools\

PlotterDriver\プロッタドライバについて.pdf

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3

ユーザープロパティ

ユーザーテンプレートには、CADSUPER ローイングで使用する各コマンドの動作や設定値を設定す

る事ができます。

図面を開く前に、ファイル-ユーザープロパティ選択でユーザーテンプレートを選択します。

設定と登録は、 設定-ユーザープロパティ設定で表示されるユーザープロパティ設定ダイア

ログで行います。また、ファイル-ユーザープロパティ選択-詳細からも、ユーザープロパティ設

定ダイアログを開く事ができます。

1.全般1

線幅値無効モードにチェックを入れると、線

幅(線の太さ)は無効となり、全て同じ線幅

で表示・プリンタ出力します。

2.ファイル

スタイル設定(旧形式図面読込み)にチェック

を入れて旧形式の図面を読込んだ場合、FX図面

のペン情報からスタイルを生成します。

FX図面から生成されたスタイル設定を変更する

事はできません。

標準スタイル FXペンスタイル

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図面テンプレート

図面テンプレートには、線の太さ・破線等のピッチ・文字の大きさなど、図面毎に持つ属性を設

定する事ができます。

ファイル-名前を付けて保存で表示される図面の保存ダイアログで、ファイル場所と種類

(*.CST)を指定して、テンプレートファイルとして保存します。

ファイル-新規作成を選択すると、「新規作成」ダイアログが表示され、既に登録してある図

面テンプレートファイルを元に、新規図面を作成する事ができます。

アドバイス

・属性の詳しい設定の内容は、ヘルプの『属性』を参照してください。

・テンプレートファイルの保存場所は、ファイル-システムローカル設定-ファイルで設定さ

れている「図面テンプレートのファイルの場所」になります。

(初期設定) C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\ANDOR\CADSUPER 2017\Templates

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外字登録

外字ユーティリティでは、文字ベクトルデータを使用して外字を編集、作成する事ができます。

外字登録を行うには、 スタート-すべてのプログラム-CADSUPER 2017-外字ユーティリティ

を選択します。

外字ユーティリティは、「編集モード」と「参照モード」の2つのモードを持ちます。

編集モード・ウィンドウと参照モード・ウィンドウの間では、クリップボードを介して自由に任

意のベクトルデータをコピーしたり、貼りつけたりする事が可能です。

初期画面から文字ベクトル(標準/高品質)を選択すると、編集モード・ウィンドウとなります。

登録したい外字(特殊記号)を作図し、ファイル-登録から文字コードのデータとして、ファイ

ル登録を行います。

外字使用方法

(1)MS-IME をご使用の場合

ドローイングで文字記入を選択して記入点を指定します。日本語入力の状態で、使用したい外

字コードを入力し、確定せずにキーボードの F5 キーを押します。

(2)ATOK をご使用の場合

ドローイングで文字記入を選択して記入点を指定します。F10 キーを 2 回押します。入力コー

ドを選択し、使用したい外字コードを入力します。

アドバイス

・文字ベクトルは、ドローイングのファイル-システムローカル設定-全般で、

ベクトル種類が標準の場合は標準を、高品質の場合は高品質を選択します。

・登録可能なコードは、使用される日本語入力システムによって異なります。

編集モード・ウィンドウで

参照-新規画面から、参照

モード・ウィンドウを立ち

上げる事ができます。

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コマンドマクロ

独自のコマンドを作成し、作図中にいつでも使用する事ができます。

プログラム作成には、Windows のメモ帳などのテキストエディタを使用します。

コマンドマクロはコマンド毎にファイルを作成します。(拡張子は、□□□□□.CMD)

そのファイル名がコマンド名になります。

図面作成中に「c」キー(大文字、小文字の区別なし)を押すと、ダイアログが開きます。

(図面テンプレートのキー割付設定が影響します)

コマンド名を入力して、実行します。

サンプル(円に中心線を作図するマクロです。)

FX や JX で作成したマクロも使用出来ますが、線幅(LWID)の追加が必要です。

.001

CIRPK C0,"円を指定してください。" '円情報

LET W0=C3/3

LET P1=C1+(C3+W0),P2=C2

LET P4=C1,P5=C2+(C3+W0)

LET P7=C1-(C3+W0),P8=C2

LET P10=C1,P11=C2-(C3+W0)

'

COLOR 3

LSTYL 3

LWID 3

LINE P1,P2,P7,P8

LINE P4,P5,P10,P11

GOTO .001

COLOR 3 =色の上から 3番目

LSTYL 3 =線種の上から 3番目

LWID 3 =線幅の上から 3番目

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図面コンバータ(詳細版)

図面コンバータを使用して、他形式ファイル(DWG/DXF、MC/BMI/JWW)から CADSUPER

データ、または CADSUPER データから他形式ファイルに変換する事ができます。

図面コンバータを起動するには、 スタート-すべてのプログラム-CADSUPER 2017-図面コン

バータ(詳細版)を選択します。ウイザード形式による簡易データ変換をおこなう場合は、図面コ

ンバータを起動します。

1.パラメータファイルの設定

ツール-パラメータファイルの設定-DWG/DXF(または MC/BMI、JWW)を選択します。

「パラメータファイルの設定」ダイアログの【指定】を選択しパラメータファイルを選択しま

す。

【終了】を選択し、画面を閉じます。

標準パラメータファイル

C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\ANDOR\CADSUPER 2017

「FX2DWG.PRM」(DWG/DXF 用)・「FX2MC.PRM」(MC/BMI 用)

「FX2JWW.PRM」(JWW 用)

2.パラメータファイルの編集

標準パラメータファイルを編集して、別の名前を付け

て登録する事ができます。

「パラメータファイルの設定」ダイアログで【読み込

み】を選択し、パラメータファイルを選択します。

設定編集後、【名前を付けて保存】を選択し、パラメー

タファイルに新しい名前を付けて保存します。

アドバイス

詳しい設定内容は、ヘルプの『パラメータの設定

方法』を参照してください。

それぞれ設定を編集します。

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SX・JX・FXのデータ移行

「一括変換コマンド」により、SX・JX・FX形式データを一括して CADSUPER形式ファイルに変換する

ことができます。このコマンドは、ツール-一括変換から起動できます。

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コマンド定義 (アイコンの割付)

ツールバー(ツールボックス)にコマンドを追加して、独自の設定に変更する事ができます。

1.コマンドアイコンの追加

設定-コマンド定義からツールバーを選択します。

種類の一覧から機能を選択し、表示されたアイコンを各ツールバー(ツールボックス)にドラッ

グ&ドロップして、目的のツールバー(ツールボックス)を変更します。

ツールの標準図面テンプレート更新アイコンを、設定ツールボックスに設定します。

2.コマンドアイコンの削除

設定-コマンド定義を選択します。

コマンド定義ダイアログが開いた状態で、ツールバーのアイコンをツールバー以外の場所にドラ

ッグ&ドロップします。

アドバイス

既定でツールバーに設定さ

れていない、プロコマンド、

機械要素などのアイコンを

設定する事ができます。

ドラッグ&ドロップします。

ドラッグ&ドロップします。

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機械要素 ・プロコマンド

設定を変更し、設定名を付けて保存する事ができます。(設定は 5 個まで登録可能)

1.機械要素

機械・金型設計で多用されるJISの機械要素

定型図を配置する事ができます。

部品-機械要素から、配置したい部品を

指定します。

設定-部品-機械要素設定で属性や

動作の設定を変更する事ができます。

属性ページでは、機械要素で利用するスタイ

ル(線種・線幅・色)を設定します。

動作設定ページでは、機械要素で利用する角

度入力の有無など、各部品の配置方法を設定

します。

2.プロコマンド

便利な機能コマンドを集約しています。

ツール-プロコマンドを選択します。

スペースキーで、描画や属性の設定を変更

する事ができます。

詳細図を選択した場合、スペースキーを押すと

詳細図のプロパティダイアログが表示されます。

(詳細図コマンドは、ツールバーからも選択可能)

寸法線も処理するにチェックを入れると詳細図に

寸法線も指定する事ができます。

文字の大きさを縮尺に合わせて変更するにチェッ

クを入れると文字の高さ、幅、間隔、改行間隔を

縮尺に合わせて変更します。

拡大図を円形とするにチェックを入れると詳細図の外形が円形になります。

詳細図

アドバイス

詳しい設定の内容は、ヘルプの『機械

要素設定』を参照してください。

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プリンタ出力

編集中の図面をプリンタ出力します。

ファイル-プリンタ出力-全領域 あるいは、

ファイル-プリンタ出力-範囲 を選択します。

プリンタ情報のコンボボックスをクリックし、出力するプリンタを選択します。

プリンタ印刷には、プリンタメーカー標準のプリンタドライバを使用します。

パソコンにAdobe Acrobatがインストールされている場合は、Adobe PDFに出力する事ができます。

【設定】で出力するプリンタの詳細情報を設定する事ができます。

設定内容は、インストールされているプリンタによって異なります。

また、次回このプリンタを使用するにチェックをいれると次回から同じプリンタが選択できます。

・線幅値無効にチェックを入れると、線幅を表現せずに、全て同じ線幅で出力します。

チェックがない場合は、図面の属性に設定されている線幅で出力します。

・モノクロ印刷にチェックを入れると、白黒印刷ができます。

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プロッタ出力

編集中の図面をプロッタ出力します。

ファイル-プロッタ出力-全領域 あるいは、

ファイル-プロッタ出力-範囲 を選択します。

プロッタ情報のコンボボックスをクリックし、出力するプロッタ機種名を選択します。

プロッタ出力を行うには、アンドールプロッタドライバを使用します。

(参考)C:\Program Files\Andor\CADSUPER 2017\Tools\PlotterDriver

\プロッタドライバについて.pdf

該当するプロッタ機種が出てこない場合、【設定】にて出力するプロッタを追加します。

アドバイス

「設定」「詳細」「オプション」の詳しい設定内容は、

ヘルプの『プロッタ出力』を参照してください。

メーカー名、機種名、出力先、

出力に使用するフォントを

選択します。

また、表示名称を自由に設定

することができます。

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作図基本概要

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新規作成

新しい図面を作成します。

1. ファイル-新規作成を選択

2.「新規作成」ダイアログが表示されます。

(1)図面テンプレート

既に登録してあるテンプレートファイルを元に新規図面を作成します。

テンプレートファイルを選択し、【OK】します。

(2)新規

用紙サイズ、縮尺、領域長、文字縮尺を設定し、新規図面を作成します。

任意の設定値を入力し、【OK】します。

アドバイス

縮尺を変更すると、領域長、文字縮尺も自動的に変更されます。通常は1/1です。

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ファイル-開く

既に登録されている図面ファイルを開きます。

1. ファイル-開くを選択

2.「開く」ダイアログが表示されます。

3.ファイルを選択し、開きます。

(1)ファイルの場所

データの登録されている場所(ドライブ、フォルダ)を指定します。

(2)ファイル名

開きたい図面の名前を入力または選択します。

リストボックスには「ファイルの種類」で選択したファイル形式に対応する拡張子を持った

ファイルが一覧表示されます。

(3)ファイルの種類

開きたい図面のファイル形式を選択します。

アドバイス

・ 複数選択して開くことができます。

・ 表示メニューでファイルの表示形式を Windowsのエクスプローラと同じ形式で変更

できます。

・ ファイル-エクスプローラから開くを選択すると、エクスプローラより図面を配置

することも可能です。

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作図画面説明

各部の名称と役割

コンソールパネル

レイヤ・スタイルパネル

コマンドパネル

メニューバー

ツールバー

コマンドモードツールバー

ステータスバー

メニューバー CADを操作するためのコマンドがプルダウンから選択できます。

ツールバー 作図補助・設定・図面保存・図面呼び出し等のコマンドが選択できます。

コマンドモードツールバー

コマンドごとに、その動作を選択できます。

コマンドパネル 作図、編集、寸法、文字等のコマンドを選択できます。

システムローカル設定で、ツールボックスに変更できます。

コンソールパネル パラメータ入力、座標入力を行います。

レイヤ・スタイルパネル

スタイル、レイヤ、状態切替(レイヤ)で構成されています。

ステータスバー 操作ガイドやキーボードからの入力指示を表示する領域です。

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画面の表示

1.拡大(対角点指定)

指定した部分を拡大します。

(1) 表示-コントロール-拡大を選択

(2)拡大する箇所を対角点で指定します。

2.原図

拡大、縮小、移動などで表示状態が変わったアクティブ画面を初期の状態にします。

(1) 表示-コントロール-原図を選択

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マウスの使い方

1.拡大/縮小

マウスホイールを前後に動かすことで、画面を拡大・縮小することができます。

2.パン

右ボタンでドラックすると掌のマーク が表示され、画面を移動させることができます。

3.ポップアップメニュー

画面を右クリックするとポップアップメニュー

が表示されます。

ポップアップメニューには、その時実行できる

機能が一覧表示されます。

(1)確定

要素指定を終了するとき、または操作を終了

するときに使用します。

(2)オペレーションバック

1つ前のオペレーションに戻ります。

(3)コマンドキャンセル

コマンドのキャンセル(中断)を行います。

(4)参照

作図中に線の中点や仮想交点等を指定するときに使用します。

(5)要素属性切替

現在の要素属性を、指定した要素の属性に変更します。

(6)座標入力

コンソールパネルで、座標値を入力して位置を指定します。

(7)ステップ入力

マウスで基準となる点を指定し、その点から移動する量を数値入力し、(↑↓←→)で方向を指定

します。

(8)データ入力

データ入力機能のON/OFFの切り換えを行います。

(9)ナビゲーション

ナビゲーション機能のON/OFFの切り換えを行います。

(10)距離・角度吸着

距離・角度吸着機能のON/OFFの切り換えを行います。

(11)前コマンド

直前に実行したコマンドが起動できます。

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19

ナビゲーション機能

作図する際には、線・円・文字などの要素や、図形の交点・端点・自由点などの点を選択する必

要があります。要素や点を確認して選択できるように、ナビゲーション機能があります。

要素を指示した場合は、その要素の色が変わります。点を指示した場合には、□型のマークと指

示した点によって異なるアイコンが現れます。

画面を右クリックするとポップアップメニューが表示され、ナビゲーション機能の

ON/OFFを切り換えることができます。

任意点を選択 要素を選択 交点を選択 端点を選択

線上点を選択 中点を選択 極点を選択 グリッドを選択

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コマンドモードツールバー

ツールバーに配置されていて、クリックでコマンドの動作を切り換えることができます。

ツールチップでオプションの内容が一覧できます。

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21

コンソールパネル

パラメータ入力、座標入力を行います。

座標入力 パラメータ入力

アドバイス

9.円-中心点2のページを参考にしてください。

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座標入力モード

座標入力モードを選択します。

位置を認識(指定)する時のモードを座標入力モードといいます。

自動 (A) 交点、端点、中点、自由点を自動的に認識します。

フリー(F) マウスポインタのある位置を認識します。要素の点は認識しません。

端点 (P) 点および要素の端点を認識します。

交点 (X) 要素と要素の交点を認識します。

線上 (S) マウスポインタの位置に一番近い線上の位置を認識します。

格子 (G) グリッドが設定されている場合、マウスポインタに最も近いグリッドを

認識します。

中点 (Y) 要素の中点の位置を認識します。

要素 要素を認識します。複写コマンドなどで要素認識を行う場合の

ポイントモードになります。

ラスタ 背景に挿入したラスタ上の点を認識します。

アドバイス

(アルファベット)は標準のキー割付を示します。

キーボード(A)を押すと座標入力モード【自動】が選択されます。

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UNDO /REDO ・オペレーションバック

1.UNDO/REDO

操作を元に戻したり、元に戻した操作を再実行したりできます。

UNDO機能のON/OFFは、ファイル-システムローカル設定で切り換えます。

(1) 編集-元に戻す を選択(Back Space キー)

作図中の操作を取り消し、元の状態にします。

コマンドを選択するごとに、以前の状態へ戻り続けます。

(2) 編集-やり直し を選択(¥キー)

「元に戻す」を取り消す時に指示します。

コマンドを選択するごとに回復し続けます。

2.オペレーションバック(スペースキー)

オペレーションバックを選択すると、1つ前のオペレーションに戻ることができます。

オペレーションバックは、ポップアップメニューから選択することができます。

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座標入力・ステップ入力

1.座標入力

キーボードから、座標値を入力して位置を指定する方法です。

コンソールパネルの座標タブ、入力で座標を選択します。

または、ポップアップメニューから「座標入力」を選択します。

基準点

相対 設定-座標-原点で指定した点が、基準点となります。

絶対 絶対原点が基準となります。(X座標=0、Y座標=0)

任意 任意に基準となる原点を指定します。

2.ステップ入力

キーボードから、移動量を入力して指定する方法です。

マウスで基準となる点を指定し、その点から移動する量を数値入力し、(↑↓←→)で方向を指定

します。

[/][=][*]キーのいずれかを押して、基準点を指定します。

[/] マウスポインタに最も近い位置の点、端点、交点を指定できます。

[=] 線分上の点を指定できます。

[*] 現在、設定されているポイントモードで認識される点を指定できます。

または、ポップアップメニューから「ステップ入力」を選択します。

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コマンド選択方法

コマンドは、メニューバー、アイコン、キー割付、ポップアップメニューから選択できます。

1.メニューバー

CADを操作するためのコマンドがプルダウンから選択できます。

作図-線-線分

2.コマンドパネル

コマンドパネルから、コマンドを選択できます。

作図-線分 →

3.キー割付

キーボードの各キーにコマンドを割り付けることで、コマンドを選択できます。

作図-線-線分 → 「L」キー(大文字、小文字の区別なし)

4.ポップアップメニュー

コマンドを、ポップアップメニューに登録することで、コマンドを選択できます。

作図-線-線分

アドバイス

キー割付やポップアップメニューへの

コマンド登録は、 設定-コマンド

定義で行います。

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ファイル-名前を付けて保存

図面登録時のファイル名、保存場所等を指定します。

1. ファイル-名前を付けて保存を選択

2.「図面の保存」ダイアログが表示されます。

3.ファイルを保存します。

(1)保存する場所

データの登録場所(ドライブ、フォルダ)を指定します。

(2)ファイル名

保存する図面の名前を入力します。

ファイルリストには「ファイルの種類」で選択したファイル形式に対応する拡張子を

持ったファイルが一覧表示されます。

(3)ファイルの種類

登録する図面のファイル形式を選択します。

(4)ファイルバージョン

登録するファイル形式で利用するバージョンを選択します。

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27

ファイル-プリンタ出力

編集中の図面をプリンタ出力します。「全領域」では、作成した図面全体をプリンタに出力しま

す。「範囲」では作成した図面の一部を範囲指定し、プリンタに出力します。

1. ファイル-プリンタ出力-全領域 あるいは、

ファイル-プリンタ出力-範囲 を選択します。

2.「プリンタ印刷」ダイアログが表示されます。

(1)プリンタ情報

使用するプリンタを選択します。

[ 設定 ]

出力するプリンタの詳細情報を設定します。

(2)用紙サイズ

出力する用紙サイズを設定します。

(3)出力図面情報

出力対象の図面情報を表示します。

(4)出力設定1

出力位置、縮尺などを設定します。

(5)出力設定2

色-線幅などのマッピング設定や出力レイヤの選択など、特殊な出力を設定します。

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ファイル-プロッタ出力

編集中の図面をプロッタ出力します。「全領域」では、作成した図面全体をプロッタに出力

します。「範囲」では作成した図面の一部を範囲指定し、プロッタに出力します。

1. ファイル-プロッタ出力-全領域 あるいは、

ファイル-プロッタ出力-範囲 を選択します。

2.「プロッタ出力」ダイアログが表示されます。

(1)プロッタ機種名

プロッタ種類を指定します。

[ 設定 ]

プロッタ機種とその出力先の追加・変更を行います。

(2)出力図面情報

出力対象の図面情報を表示します。

(3)出力設定1

出力位置、縮尺などを設定します。

(4)出力設定2

色-プロッタペンなどのマッピング設定や出力レイヤの選択など、特殊な出力を設定します。

アドバイス

プロッタ出力・・アンドールプロッタドライバを使用します。

プリンタ印刷・・プリンタメーカー標準のプリンタドライバを使用します。

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CAD基本作図

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1.線分(作図-線-線分) 画面上の任意の位置に様々な線分を作図するコマンド

コマンドパネルで作図タブをクリックし、線分コマンドを選択します。

あるいは、アイコン表示のあるものはアイコンをクリックします。

以後、次のように表示します。

上記の図形の様に、画面上で線分を描いてみましょう。

作図-線分を選択

ポイント

線分を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

コマンドモードの切り替えを行うことができます。

線の属性(自由,自動,X軸,Y軸)

を切り替えることができます。

あり・・連続線が描けます。

なし・・1つの線分が描けます。

アドバイス

別の始点から作図する場合は、

Esc キーを押します。

① ②

① ②

A3

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2.1本削除(編集-削除) 図形(点・線分・円・円弧・楕円・文字・寸法・記号)を削除するコマンド

描いた線分を削除してみましょう。

削除したい線分を選択する場合、1本ずつ選択する方法と、範囲指定して一度に多くの線分を選択する

方法があります。

まず、線分を1本削除してみましょう。

右の図形は、線分①(上記の作図画面の①に対応)

を1本選択するナビゲーション状態です。

今後、次のように表示します。

線分①をクリック

編集-要素削除を選択

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3.一括削除(編集-削除)

今度は、一度に複数の要素を削除してみましょう。

多くの要素(線分・円・文字など)を一度に選択する場合は、何もない場所でマウスをクリックし、次

に黄色の枠の中に削除したい要素を入れるようにします。

今後、次のように表示します。

この場合の任意点とは、先にナビゲーションで示したような交点や端点、線分の様に特定の位置や要素

を選択せず、①、②で表わされているおよその位置でかまいません。

アドバイス

ここまでに、ナビゲーション機能の表示の仕方を確認しましょう。

端点・交点表示、線分選択表示、枠を作る囲み表示の3つの表示はすべてのコマンド

に共通します。

任意点①、任意点②をクリック

編集-要素削除を選択

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4.UNDO/REDO 機能(編集-元に戻す/やり直し) UNDO(元に戻す)機能は作図を間違った(余分な線分などを描いた・削除してしまった)場合に使用

するコマンド

では、UNDO を何度か押してみましょう。先ほど削除した順番に画面に現れてくるのがわかるでしょ

う。更に何度も押すと、作図をした順番を逆にたどって最初の状態まで戻ることが出来ます。UNDO の

回数は制限されていませんので、戻しすぎには注意しましょう。

戻しすぎてしまった場合には REDO(やり直し)を使用します。

何度も押すことによって、UNDO をした回数分 REDO することが出来ます。画面に線分が作図され

ている状態まで REDO してみてください。

編集-元に戻すを選択

編集-やり直しを選択

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5.画面拡大と原図(表示-コントロール-拡大/原図) 画面の細部を矩形で指定して大きく表示するコマンドと最初大きさに戻すコマンド

限られた画面上で図面を作図すると細かい部分は見難くなります。

そこで画面を拡大表示します。

【拡大】コマンドは枠で囲うことで範囲を指定できます。

【原図】コマンドは拡大した画面を初期画面に戻すコマンドです。

アドバイス

画面を移動させる場合は、キーボードの矢印キーを押します。

あるいは、マウスの右ボタンでドラッグします。

任意点①、任意点②をクリック

アドバイス

・ マウスのホイールボタンで画面

の拡大・縮小ができます。

・ 拡大コマンドは、キーボードの

F8 キーに割り付けてあります。

表示-コントロール-拡大を選択

表示-コントロール-原図を選択

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6.線種・線幅の変更 作図する線の種類を決める

変更方法は、スタイルの中から線種を選択します。個別に変更の必要がある場合には、画面の上側にあ

るツールバーから、それぞれ作図したい線種・線幅・色を選択します。

スタイル、またはツールバーから線種・線幅・色を選択

アドバイス

・ スタイルは線種・線幅・色をあらかじめ設定することが出来ます。

・ スタイルを利用すると目的の属性を簡単に選択することが出来ます。

今後は、線種・線幅・色の変更は次のように省略します。

例)スタイルを選択:中線

例)スタイルを選択:中心線

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7.中心線(作図-線-中心線) 2本の線分を十字に作図するコマンド

今後、次のように表示します。

作図-中心線を選択

任意点①、任意点②をクリック

コマンドモードツールバーを選択:(タイプ)水平・垂直、(作図範囲)対角矩形、(傾き)なし

スタイルを選択:中心線

作図を始めるときの基準となる線を引く場合に使用します。

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8.円-中心点1(作図-円-中心点) 中心が決まっている場合に半径や通過点を指定し円を作図するコマンド

このコマンドは中心がわかっている円を描く場合に使用します。

キーボードより次のように入力します。

100

アドバイス

・ 数値入力で、テンキーを使用する場合は、NumLock キーランプが点灯している状態にします。

また、日本語辞書を OFF にします。

・ 同時に同心円を作図する場合は【,】(カンマ)で区切って数値を入力します。キーボードより数

値を入力し、入力ミスがないか確認してから Enter キーを押します。

交点①をクリック

作図-中心点指定円を選択

コマンドモードツールバーを選択:(描画指定)なし、(傾き)なし

スタイルを選択:外形線

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9.円-中心点2

ポイント

円-中心点を選択すると、コンソールパネルが表示されます。

任意に円を描いたり、径を数値入力して円を描くことができます。

1.径を入力し、入力ボックス隣の⑤アイコンをクリックし、ロックを選択します。

2.円の中心点を指定します。

3.続けて、円の中心点を指定します。

①(描画指定)なし・・中心線は描画しません。 (描画指定)中心線・・中心線付きの円を描画します。 (描画指定)中心点・・中心点付きの円を描画します。

⑤入力値の確定と固定の切り替え行えます。

① ②

⑥要素の計測値を選択できます。

⑦マウスで数値入力ができます。

⑧あらかじめ設定した定数や計測値の呼び出し

を行えます。

⑥ ⑦

⑥ ⑦ ⑧

③ ④

②(傾き)なし・・角度の指定はできません。 (傾き)あり・・角度のついた中心線を描画できます。

③(結合処理)単純要素・・中心線を単独要素で描画します。 (結合処理)集合化・・・・中心線と作図円を集合化します。

④(固定値設定)任意入力・・コンソールパネルに任意の間隔を設定できます。

(固定値設定)固定値1~5・・固定値として登録した情報で作図できます。

(固定値設定)値設定・・固定値を設定するためのダイアログを起動します。 ※ 連続して、同一円を描画できます。

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10.平行線1(作図-線-平行線) 基準線より平行に線分・円を作図するコマンド

平行線では、基準の線を選択してその線に対して距離を指定することによって線分を作図することが

出来ます。

キーボードより次のように入力

更に、最初に選択した線分①(基準線)

は継続しているので次の距離を連続で

入力することが出来ます。

100

150

作図-平行線を選択

線分①をクリック アドバイス

線分①を選択すると、選択色のオレンジ色

に変わります。

コマンドモードツールバーを選択:(端点指定)なし、(作図方法)連続、

(属性設定)カレント、(方向指定)なし

アドバイス

選択時のマウス位置

に注意しましょう。

方向

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11.平行線2(作図-線-平行線) 引き続き平行線の作図

すでに基準線を選択しているので、基準線を変更したい場合は一度キャンセルをする意味で ESC キーを

押します。

キーボードより次のように入力

キーを押す

60 100

線分②をクリック

アドバイス

このように、距離のわかっている線分を描く場合は平行線コマンドを使用します。

アドバイス

ESC キーを使用せずに基準線を変更する場合は、スペース

キー(オペレーションバックの意味)を押します。

あるいは、右クリックして、コマンドキャンセルを選択し

ます。その後、基準線を指定します。

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12.平行線3

アドバイス

線種を間違えて作図した場合は、要素変更を利用しましょう。

編集-要素属性変更を選択

属性を変更したい線をクリックします。

線分①、②、③、④をクリック

を押す

ポイント

平行線を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

描く方向・属性を指定し、間隔・本数を数値入力して平行線を描くことができます。

※ 描く方向を指定せずに、[確定]を選択した場合には、基準要素の両側に平行線が描かれます。

③(作図方法)連続・・連続して平行線が描けます。

(作図方法)単独・・単独の平行線が描けます。

(作図方法)追い寸・・前回の作図位置からの距離指定で描けます。

④(属性設定)基準要素・・基準線で指定した属性で描きます。

(属性設定)カレント・・現在指定されている属性で描きます。

⑤(方向指定)あり・・平行線を描く方向を指定します。

(方向指定)なし・・平行線を描く方向を指定しません。

基準要素に対して、基準要素を指定した位置の方向に

平行線を描きます。

② ③ ④

スタイルを選択:外形線

コマンドモードを選択:

(変更方法)カレント

②(端点指定)なし・・開始点・終了点の指定を行ないません。

(端点指定)あり・・開始点・終了点の指定を行ないます。

③ ④

①(ドラッグ表示)表示・・平行線ラバーバンドを表示します。

(ドラッグ表示)非表示・・平行線ラバーバンドを非表示にします。

⑥任意入力・・コンソールパネルに任意の間隔を設定できます。

固定値1~5・・固定値として登録した情報で平行線を作図できます。

値設定・・固定値を設定するためのダイアログを起動します。

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13.伸縮(編集-伸縮) 線分・円弧の長さ及び円の径を変えるコマンド

伸縮コマンドは線分の長さを調整するコマンドで、伸ばしたり縮めたりすることが出来ます。

まず、伸縮したい線分を選択し、その後伸縮したい位置(線分・交点)を指定します。

繰り返し伸縮することができるので、連続して指定していきます。

編集-伸縮を選択

線分②を選択、線分③をクリック

線分①を選択、線分③をクリック

線分③、線分⑤をクリック、線分④、線分⑤をクリック

線分⑤、線分⑦をクリック、線分⑥、線分⑦をクリック

線分⑦、線分⑨をクリック、線分⑧、線分⑨をクリック

⑤ ⑥

コマンドモードツールバーを選択:(選択位置)伸縮

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14.複写-平行1(編集-複写-平行) 作図した図形を任意の位置に平行複写するコマンド

ここでは複写コマンドを中心に練習しますが、移動コマンドも同様の手順で使用できます。

但し、移動コマンドの場合は、選択した元の図形がなくなるのに対し、複写コマンドは残ります。

更に複写の場合は回数を指定することにより等間隔で複数の一括複写が可能です。

このとき、黄色の枠の中に図形が完全に入れば、図形の色がオレンジ色に変わります。

編集-平行複写を選択

任意点①,任意点②をクリック

コマンドモードツールバーを選択:

(軸拘束)自由、(レイヤ)同レイヤ、(回数指定)なし、(図面間属性複写)あり、(ドラッグ)あり、(確認表示)なし

② ④

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15.複写-平行2(編集-複写-平行) ここでコマンドは、複写される要素の選択が続いています。なぜなら、一度の選択で複写する要素を

すべて選択できない場合があるからです。そのために同時に複写したい要素を選択するタイミングを入

れています。一度の選択でオレンジ色に変わった要素以外を選択する必要のない場合は、選択終了の意

味で Enter キーを押します。

次に基準点、複写点を指示します。基準点を選択すると、複写する予定の図形が黄色でマウスカーソ

ルについてきます。これはドラッキングといい、複写後の状態を仮表示できるようにしています。

キーを押す

アドバイス

複写コマンドは連続して複写が可能です。

別の図形を複写したいのであれば、ESC キーを押して、

再度選択します。

交点③をクリック

任意点④をクリック

ポイント

平行複写を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

複写距離、複写回数を数値入力して要素を平行に複写することができます。

①(軸拘束)自由・・・・自由方向に複写できます。

(軸拘束)X 軸・・・・X 方向に複写できます。

(軸拘束)Y 軸・・・・Y 方向に複写できます。

(軸拘束)任意軸・・任意軸の方向に複写できます。

②(レイヤ)同レイヤ・・指定した要素と同じレイヤに複写されます。

(レイヤ)現レイヤ・・現在のレイヤに複写されます。

⑤(ドラッグ)あり・・ドラッキングを表示します。

(ドラッグ)なし・・ドラッキングは表示されません。

⑥(確認)あり・・複写時に確認メッセージを表示します。

(確認)なし・・複写時に確認メッセージを表示しません。

④(図面間属性複写)あり・・図面間複写を行う際に属性を引き継ぎます。

(図面間属性複写)なし・・図面間複写を行う際に属性を引き継ぎません。

キーを押す

③(回数指定)なし・・回数入力なしで 1 回複写を行います。

(回数指定)あり・・入力された回数分複写を行います。

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16.複写-対称(編集-複写-対称) 作図した図形を任意の位置に対称複写するコマンド

キーを押す

編集-対称複写を選択

任意点①、任意点②をクリック

線分③をクリック(対称軸となる線分)

アドバイス

対称コマンドは、線対称の図形

を作図する場合に使用します。

点対称の図形の場合は、回転を

使用します。

ポイント

対称複写を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

①(レイヤ)同レイヤ・・指定した要素と同じレイヤに複写されます。

(レイヤ)現レイヤ・・現在のレイヤに複写されます。

②(記号配置方向)維持・・仕上げ/面の肌記号、引出し線上の溶接記号の配置方向を変えません。

(記号配置方向)変更・・仕上げ/面の肌記号、引出し線上の溶接記号の配置方向を変えます。

コマンドモードツールバーを選択:

(レイヤ)同レイヤ、(確認表示)なし

編集-平行複写と同様に図形を囲みます。

① ④

③(ドラッグ)あり・・ドラッギングを表示します。

(ドラッグ)なし・・ドラッギングは表示されません。

④(確認表示)あり・・複写時に確認メッセージを表示します。

(確認表示)なし・・複写時に確認メッセージを表示しません。

② ③

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17.移動-平行(編集-移動-平行) 作図した図形を任意の位置に平行移動するコマンド

キーを押す

編集-平行移動を選択

任意点①、任意点②をクリック

交点③をクリック

任意点④をクリック

ポイント

平行移動を選択すると、コマンドモードツールバーとコンソールパネルが表示されます。

※15.複写-平行2のページを参考にしてください。

コマンドモードツールバーを選択:(軸拘束)自由、(レイヤ)同レイヤ、(ドラッグ)あり、(確認表示)なし

② ③

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18.角丸め1(編集-トリム-角丸め) 角丸めの半径を入力して、2 要素(線、円、円弧)で形成する角を丸くするコマンド

角丸めは、コーナーに R を付けるときに使用します。まず半径の大きさを入力し、R を付けるコーナー

を指示します。コーナーの指示の方法は、2種類あって2本の線分を別々に選択する方法と同時に選択

する方法があります。以下の手順を参考に行ってみましょう。

キーボードより次のように入力

編集-角丸めを選択

線分①、線分②をクリック

コマンドモードツールバーを選択:(属性設定)カレント

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19.角丸め2(編集-トリム-角丸め)

すると次のように形状確認のメッセージが表示されます。

これは、マウスの左ボタンが はい(Y)、マウスの右ボタンが いいえ(N)の意味になります。

N を指示することによって、形状が次のように変化します。

必要な形状のときに Y を指示します。

そして引き続き次は、交点を選択することにより角丸めを行います。

交点③をクリック

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

ポイント

角丸めを選択すると、コマンドモードツールバーとコンソールパネルが表示されます。

① (丸め動作)なし・・・・・丸め後、切断範囲を削除します。

(丸め動作)両残・・・・・丸め後、切断範囲削除しません。

(丸め動作)選択・・・・・丸め後形状を選択できます。

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

① ② ④ ③ ⑤

③ (属性設定)カレント・・現在設定されている属性に変更されます。

(属性設定)指定要素・・基準要素の属性のまま作図されます。

④ (仮交点描画)する・・・・丸め前の交点を作図します。

(仮交点描画)しない・・点を作図しません。

⑤ (集合化)集合化・・・・・・要素1or 要素2の集合に丸め円弧を追加します。

(集合化)要素1・・・・・・要素1の集合に丸め円弧を追加します。

(集合化)要素2・・・・・・要素2の集合に丸め円弧を追加します。

(集合化)単純化・・・・・・丸め円弧を単純要素とします。

⑥ (固定値指定)任意入力・・丸め前の交点を作図します。

(固定値指定)固定値・・・・点を作図しません。

(固定値指定)値設定・・・・固定値を設定します。

② (切断後属性)属性変更・・切断後の要素を現在設定されている属性に変更します。

(切断後属性)変更なし・・切断後の要素属性を変更しません。

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20.面取り(編集-トリム-面取り) コーナーに面取りを作図するコマンド

角丸めと同様に作図します。

キーボードより次のように入力

編集-面取りを選択

線分①、線分②をクリック

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

アドバイス

・ 距離1に入力された値は距離2の値

に反映されます。距離1入力後に

Enter キーを押すだけで距離2の値

を確定することが出来ます。

・ 距離と角度の指定を行う場合は、距離

1入力、Enter キー、角度入力の順で

数値入力を行います。

・ 数値を変更したい場合は、コンソール

パネルに、カーソルを合わせて数値を

入力し、Enter キーを押します。

・ 角丸めと同様に形状が変化します。

コマンドモードツールバーを選択:

(属性設定)カレント

ポイント

コマンドモードツールバーは、19.角丸め2のページを参考にしてください。

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21.直列寸法1(寸法-長さ-直列) 寸法を作図するコマンド

一列の寸法を記入する場合に使用します。

アドバイス

記入される寸法値は、実測された距離となりま

す。違う寸法値が表示された場合は、形状を確

認しましょう。

寸法線-直列寸法線を選択

交点①、交点②をクリック

任意点③をクリック

コマンドモードツールバーを選択:

(入力方法)自動、(補助線)両側、(作図方向)自動、(寸法桁)2、(ドラッグ)あり、(連続作図)単一

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22.直列寸法2(寸法-長さ-直列)

ポイント

直列寸法線を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

作図する方向、桁数などを指定することができます。

※ 角度を入力して、角度を指定した寸法線を一列に作図することができます。

⑤(ドラッグ表示)あり・・ドラッキングを表示します。

(ドラッグ表示)なし・・ドラッキングは表示されません。

①(入力方法)自動・・寸法値は自動で描画されます。

(入力方法)半自動・・寸法値に記号、公差を指定できます。

(入力方法)手動・・任意の寸法値を入力できます。

②(補助線)両側・・両側に寸法補助線が描画されます。

(補助線)左側・・左側のみ寸法補助線が描画されます。

(補助線)右側・・右側のみ寸法補助線が描画されます。

(補助線)なし・・寸法補助線は描画されません。

③(作図方向)自動・・任意方向に寸法線を描画します。

(作図方向)水平・・水平方向に寸法線を描画します。

(作図方向)垂直・・垂直方向に寸法線を描画します。

(作図方向)平行・・初回の2つの指定座標に平行方向に寸法線を描画します。

⑥(連続作図)連続・・連続して寸法線を描画します。

(連続作図)単一・・単独の寸法線を描画します。

④寸法桁(0~5)・・少数点以下の桁数を選択します。

① ② ③ ④ ⑤ ⑥

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23.直径寸法1(寸法-直径-通常) 円の直径寸法を作図するコマンド

直径寸法を記入するコマンド。円を選択し記入位置を指示します。

角丸めと同じように形状の確認が表示されます。以下に選択できる形状を表示します。

必要な形状のときに Y を指示します。

寸法線-直径寸法線を選択

任意点②をクリック 円①をクリック

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

アドバイス

形状を確認してください、を表示の時に

@⇒φ、K⇒()付きを指定できます。

コマンドモードツールバーを選択:(入力方法)自動、(引き出し)なし、(寸法桁)2、(ドラッグ)あり

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24.直径寸法2(寸法-直径-通常)

ポイント

直径寸法線を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

作図する方向、桁数などを指定することができます。

※ 角度を入力して、角度を指定した寸法線を作図することができます。

④(ドラッグ)あり・・ドラッキングを表示します。

(ドラッグ)なし・・ドラッキングは表示されません。

①(入力方法)自動・・寸法値は自動で描画されます。

(入力方法)半自動・・寸法値に記号を指定できます。

(入力方法)手動・・任意の寸法値を入力できます。

②(引き出し)なし・・通常の寸法線を描きます。

(引き出し)あり・・引出し点を指定し、引出し寸法線を描き

ます。 ③寸法桁(0~5)・・少数点以下の桁数を選択します。

⑤(描画角度)自由・・任意の角度で作図されます。

(描画角度)角度補正・・特定の角度で作図されます。

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25.半径寸法(寸法-半径-中心) 円・円弧の半径寸法を作図するコマンド

半径寸法を作図する場合に使用します。

半径寸法はいろいろな作図方法がありますが、基本の記入をマスターしましょう。

寸法線-半径中心寸法線を選択

円弧①をクリック 任意点②をクリック

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

ポイント

半径中心寸法線を選択すると、コンソールパネルが表示されます。

※24.直径寸法2のページを参考にしてください。

コマンドモードツールバーを選択:(入力方法)自動、(引き出し)なし、(寸法桁)2、(ドラッグ)あり

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26.面取り寸法(寸法-面取り) 面取りに寸法を作図するコマンド

寸法線-面取寸法線を選択

線分①をクリック 任意点②をクリック

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

ポイント

面取寸法線を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

※24.直径寸法2のページを参考にしてください。

(作図位置)中央・・計測する部分の中央に寸法線を描画します。

(作図位置)任意・・任意の位置に寸法線を描画します。

コマンドモードツールバーを選択:(入力方法)自動、(引き出し)なし、(寸法桁)2、(作図位置)中央

任意

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27.角度寸法(寸法-角度-通常) 角度寸法を作図するコマンド

角度寸法を作図します。

アドバイス

角度寸法を記入する場合は、線

分を選択する順番に注意しま

す。選択順序は反時計周りに選

択します。

上記の場合には、線分②、①の

順に選択すると270度の寸

法が記入されます。

寸法線-角度寸法線を選択

線分①、線分②をクリック

任意点③をクリック

マウス左ボタンをクリック(Y の意味)

ポイント

角度寸法線を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

※22.直列寸法2のページを参考にしてください。

コマンドモードツールバーを選択:

(入力方法)自動、(補助線)両側、(寸法桁)2、(ドラッグ)あり、(連続作図)なし

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28.文字の記入1(文字-定型) 文字を任意の位置に記入するコマンド

文字列ダイアログボックスの

描画文字列の欄に

キーボードより以下のように入力

六角ナットスタイル1AM12-6

【OK】を押します。

文字-定型文字列を選択

任意点①をクリック

【横書き】を選択

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29.文字の記入2(文字-記入)

5050

ポイント

文字は、メニューバーの 文字-記入からも描画できます。

文字-記入を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

文字の基準点を指定して記入できます。

②水平配置・・左側、中央、右側

③垂直配置・・上側、中央、下側

①追記方向・・右側、下側、左側、上側

④(特殊文字処理)特殊・・旧 CADSUPER 特殊文字処理を行う文字を記入します。

(特殊文字処理)一般・・CADSUPER 特殊文字を処理しないで文字を記入します。

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30.文字の属性変更(文字-文字属性) 文字の属性を任意の属性に変更するコマンド

文字-文字属性の変更を選択

文字①をクリック

キーを押す

コマンドモードツールバーを選択:(変更方法)ダイアログ、(水平位置)左側、(垂直位置)下側

文字幅自動のチェックを

確認し、OK を押します。

アドバイス

文字幅自動にチェックが入っ

ていると、比率固定(文字幅、

高さの比率が固定)になり、自

由拡縮(文字幅、高さの比率を

保たずに自由に拡縮)ができま

せん。

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31.文字の大きさ変更(文字-拡縮-個別) 作図された文字の大きさを任意(フリー)に変更するコマンド

次のように黄色の枠が出てきます。

この枠はマウスに合わせて大きさが変わります。この大きさを任意の大きさに変更します。

文字-個別拡縮を選択

文字①をクリック

任意点をクリック(文字の大きさを決定します)

文字①

ポイント

文字個別拡縮を選択すると、コマンドモードツールバーが表示されます。

(拡縮方法)自由・・文字幅、高さの比率を保たず、自由に拡縮します。

(拡縮方法)縦横比固定・・文字幅、高さの比率を保ったまま拡縮します。

コマンドモードツールバーを選択:(拡縮方法)自由

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32.文字の位置変更(文字-移動) 作図した文字を任意の位置に移動させるコマンド

任意の位置を選択します。

文字-文字移動を選択

文字①をクリック

任意点②をクリック アドバイス

任意点②は周りの線分がオレンジ色

に変わらない状態で選択します。

今度も黄色の枠が出てきますが、先ほどと違っ

て大きさが変わらないかわりに、マウスにあわ

せて移動します。

コマンドモードツールバーを選択:(軸拘束)自由

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33.図面情報の記入(ファイル-図面情報)

図面情報の図面名称を入力する

ファイル-図面情報を選択

図面名称の欄に「作図練習」と入力

【OK】を押します。

アドバイス

【OK】を押すと画面上

の%M%部分が作図練習

に変わります。

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34.図面の登録(ファイル-名前を付けて保存) 作図した図面をファイルに保存するコマンド

キーを押す

この部分をマウスでクリック

して、入力します。

ファイル名の欄に「作図練習」と入力

【保存】を押して右のメッセージが出たら完了です。

ファイル-名前を付けて保存を選択

アドバイス

登録先を変更したい場合は、プルダウ

ンボタンを押して保存する場所を選択

し、登録します。

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35.印刷(ファイル-プリンタ出力-全領域) 図面を印刷するコマンド

ファイル-プリンタ出力-全領域を選択

アドバイス

用紙サイズ・印字方向に注

意してください。

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練習問題

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練習図面 軸受けキャップ

作図のヒント

同心円の一括作図 作図-中心点指定円

余分な部分を簡単に削除 編集-自動トリム

正面図を参照して平面図に線を引く 作図-垂直線

寸法値にφ記号を追加 文字-定型文字列

A4縦

R36

R29R26

φ 17.5

φ 11

18

R5

23

60.5

16

14.25

116

43 15

R10

9.2

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同心円の一括作図

作図-中心点指定円を選択し、中心点を指定した後に

52,58,72 と入力することで、同心円を一括で作図

することができます。

数値の間はカンマ「,」で区切ります。

ピリオド「.」では小数点になるので間違えないように注意してください。

余分な部分を簡単に削除

編集-要素伸縮で長さの調整は出来ますが、下のように部分的に削除する場合は

他のコマンドになります。幾つかありますが、 編集-自動トリムは覚えておくと便

利です。操作は簡単で、削除したい要素を選択すると選択位置からもっとも近い端点・

交点間を1クリックで切り取ります。

正面図を参照して平面図に線を引く

赤い線は、正面図から参照して作図する必要があります。

そのような場合には、 作図-垂直線を利用します。

このコマンドは基準位置を最初に指定して作図できるので

正面図の交点①を基準点とし、始点・終点は平面図の線分

②・線分③を選択することで簡単に作図できます。

寸法値にφ記号を追加

文字-定型文字列はさまざまな使用方法がありますが、

その1つに文字列に特定の修正を加えることができます。

描画文字列に「φ*」を入力します。このとき*印は半角英

数が条件です。作図する時は【*置換】を選択します。

後は、φを追加したい文字列を選択すれば、右の図の様に作

図されます。

消したい部分を選択すると

φ 17.5

φ 11

9.2

R5

アドバイス

φ記号は CADSUPER上では半角@記号で代用できます。

上記の場合「φ*」の変わりに「@*」でも同様の結果となります。

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練習図面 スライディングシール

作図のヒント

ハッチングを作図 作図-簡単ハッチング

寸法文字の周りのハッチングを消す 寸法線編集-抜き作成

寸法値に公差を追加 寸法線-寸法値公差

仕上げ記号の記入 寸法線-仕上記号

2±0.1

27±0.1

φ26

17 5

φ6H7

φ20

-0.02

-0.05

φ7

6.3

6.3

A4縦 縮尺4/1

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ハッチングを作図

作図-簡単ハッチングはハッチングパターンを登録

しておけるので、ハッチングエリアを選択するだけで作図

できるコマンドです。下のようにハッチングをする場合に、

上の任意点①をクリックすると自動的に閉ループを認識し、

聞いてくるので Nを選択することで作図されます。

寸法文字の周りのハッチングを消す

寸法は見易さを考えて配置しますが、この図面ではハッチングに

かかってしまいます。 寸法線編集-抜き作成は寸法の重な

りを簡単に解消することが出来ます。この場合は、φ7の寸法値

をクリックするだけで図のように作図できます。

寸法値に公差を追加

寸法線-寸法値公差の使い方を説明します。

左のように入力しφ20

を選択します。

【ページ2】の【H7】を

選択し、左のように設定

してφ6を選択します。

仕上げ記号の記入

寸法線-仕上記号を利用して図面に配置します。

配置位置を指定する際には、マウスの位置を注意してください。( 作図-平行線で

も基準線を選択するタイミングでマウスカーソルの先端の位置が意味を持っていました)

このコマンドで、引き出し線付の仕上げ記号も作図することが出来ます。

コマンド実行中に画面下のメッセージ表示部に表示される説明を見てチャレンジして下さい。

同様に、溶接記号・幾何記号も引き出し線付にすることが出来ます。

アドバイス

設定値はウィンド内の【設定】ボタンを押すと確認・変更することが出来ます。

φ7

φ6H7

φ20

-0.02

-0.05

6.3

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練習図面 つめ

作図のヒント

接線を作図 作図-線分

線の一部を変更 編集-部分属性変更

半径がわからない円弧の作図 作図-3要素指定円弧

寸法補助線の無い半径寸法 寸法-半径-任意(メニューバー)

引き出しでコメントの追加 文字-定型文字列

35

812

R2

R5

R35

R13

68

φ4キリ R6

10

20

55

φ 16.5

14 6

36

46

A3

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接線を作図

作図-線分は、さまざまな種類の線を作図す

ることが出来ます。

接線を作図する場合もこのコマンドを使います。

八の字型は上と下の円を選択し、中央下の接線は交

点と円を選択します。接線の位置は円を選択する際

のマウス位置で決まりますが、真ん中より右・左側

のおよその位置で結構です。

線の一部を変更

編集-要素属性変更は、線分・円・円弧などの要素ごと変更します。

例えば、緑色の外形線で作図されている要素を一括で白色の細線に変更するなどの使い方

があります。それに対して 編集-部分属性変更は、ある要素の一部分を隠れ線や細

線に変更する場合などに利用します。今回は、角丸めでトリムせずに残した一部を細線に

する際に使用します。上記のコマンドはペアで覚えておく事をお勧めします。

半径がわからない円弧の作図

作図-3要素指定円弧は、中心位置がわからな

い円弧を作図するコマンドです。

右の図を参考に、交点①・線分②・交点③の3箇所を

選択することで簡単に作図できます。選択の順番を変

えて作図するとより理解できます。

寸法補助線の無い半径寸法

寸法-半径-任意(メニューバー)を使用します。半径が極端に小さい場合や大きい

場合に使用します。円・円弧を選択し、記入角度・記入位置の順番で指定して作図します。

引き出しでコメントの追加

文章を記入する際にはこのコマンドを

利用すると便利です。

文字-定型文字列を選択して引出し

で作図できます。図面のように円から引き

出す場合は、始点を指定する際に円を選択

することで、円の中心からの放射方向の引き出し線を作図することが出来ます。

351010

128

35

10

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初期トレーニングマニュアル

第 1版

(2017-201701)

発行者 アンドール株式会社

発行所 アンドール株式会社

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