令和元年度地域中核企業 ローカルイノベーション支...
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令和元年度地域中核企業ローカルイノベーション支援事業
(関西地域の先導的ロボット導入拠点連携事業)実施報告
2020年3月近畿経済産業局
一般社団法人i-RooBO Network Forum株式会社HCI
公益財団法人大阪産業局
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全体概要
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【大阪:IATC】① 人手不足かつ、ロボット導入のハードルが高い食品工場への導入をターゲットとしたロボット導入② 次世代のロボット導入を担う学生の人材育成
【南大阪:HCI Robot Center】① AI等の新たな技術を活かしたロボット導入モデルの創出支援② SIer候補企業に対するロボットシステム導入プロセスの実地研修
【和歌山:和歌山県工業技術センター】① SIer候補、ユーザーの技術者に対する先導的人材育成支援② ロボットメーカーとの最新ロボット導入セミナ開催※「FA・ロボットシステムインテグレータ協会」とはイベント等の共催で連携。
先導的ロボット導入モデル拠点
(公財)大阪市都市型産業振興センター
事業内容
IATC
中小企業におけるロボット導入促進研究会
関西ロボットSIerネットワーク事務局の運営
HCI Robot Center
先進的ロボット導入モデルの創出支援
和歌山県工業技術センター
ユーザ向け最新ロボットセミナー
SIer候補者向け人材育成プログラムの実施
-①-②
-③
-④
-⑤-⑥-⑦
-⑧
-⑨
-⑪
-⑩
食品工場へのロボット導入モデル形成
次世代のロボットSIerの育成
SIer協会との広域連携ネットワーク構築支援
SIer候補企業向けロボットシステム導入プロセスの実地研修
高校生を対象とした人材育成
和歌山県のSIer候補がHCI Robot Centerの実地研修受講
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IATC ①中小企業におけるロボット導入促進研究会②IATCを拠点とした食品工場へのロボット導入モデル形成(1/3)
① 中小企業におけるロボット導入促進研究会・日時:7月、3月・内容:本事業の実施内容について(7月)、本事業の活動報告について(3月)
②IATCを拠点とした食品工場へのロボット導入モデル形成・内容:平成30年度に実施した「食品工場へのロボット導入WG」を母体に
食品機器メーカーとSIerネットワークの企業をマッチングし具体的なモデルづくりに挑戦する。モデルづくりをすることで自動化の困難だった食品工場へのロボット導入が促進され人手不足の解消につなげる。
・スケジュール8月30日:WG開催
食品機械メーカ各社に現状の課題を発表していただき、SIerからフィードバックを実施。個別に取り組む案件の選定。
9月以降 :個別案件のサポートを実施
・個別案件:下記の2社の課題に取り組むこととし個別サポートを実施1.食肉加工機械製造メーカN社2.液体食品の加工機械製造メーカI社
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IATC ② IATCを拠点とした食品工場へのロボット導入モデル形成(2/3)
1.食肉加工機械製造メーカN社 2.液体食品の加工機械製造メーカI社
課題
・工場の一部を自動化したいがどこが良いかわからないN社がライン構築を行った工場からの要望。自動化を推進してお
り自動化によって生産量の見込みがしやすくなるのがメリットになるとのこと。労働者はスキルのばらつき、外国人は急に休んだりするため生産量の見込みが難しい。現在、外国人労働者の割合が3割。また、人の採用も今は非常に厳しいとのこと。
原料投入場面原料を撹拌の機械に入れるのは人手であり1t位の大きなものは機械で入れているが20kg位の小物は数百キロ分を40分程度かけて2人でやっている企業が多い。こういった重労働を行う人員
がなかなか雇えなくなってきていることから原料投入の部分の省人化/省力化をしたいとの要望がある。
現状
扱うもの:食肉ほか
どのような作業か:未定。どこが自動化・ロボット化できるかを検討するところから。
設置想定場所:未定。どこが自動化・ロボット化できるかを検討するところから。具体的なユーザ企業:あり。N社取引先の食品工場H社相談事項:・一度工場を見てほしい
扱うもの:袋、20~25㎏程度の粉体が入っている。
どのような作業か:段ボールから袋に入った粉体原料を取り出し、袋を開け、中身をホッパーに投入。異物混入に注意要。
設置想定場所:鉄板の上で安定しない場所。ホッパーの投入口に合わせているので高いところ。なおかつ高温多湿(30℃~40℃くらい)空調無の現場が多い。据えつけというよりは移動させてすべてのホッパーに使えたらベスト。具体的なユーザ企業:なし相談事項:●要求事項優先順位①重労働を軽労働化したい。【原料袋をパレットから原料投入口まで運搬する作業】【投入口で原料袋を持ち上げ、開封し、投入する作業】
②作業員数を1人でも減らしたい。③袋の開封作業等も自動化できればしたい。
取組み
実際に工場を訪問し、状況の確認ならびに自動化可能な場所の洗い出しを検討し、***工程に関して自動化可能と判断し構想図面の作成を行った。連携SIer:坂本PM
ロボットで袋を持っていって紛体メーカーさんの袋カットの機構を組み合わせるということは可能かもしれない。省人化は難しいが省力化は可能なのではないか?という仮説のもと提案を行った。連携SIer:泰洋電機
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IATC ③関西ロボットシステムインテグレータネットワーク事務局の運営
SIer/SIer候補企業に対する情報提供セミナーを実施し、新規参入者を増やす。
・タイトル:ロボット未活用領域への挑戦・日 時:2019年12月6 日(金)13:30〜18:00(受付13:00〜)・参加者:81名・内 容:13:30〜14:15 基調講演1「柔らかいロボットの産業利用」
立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 教授 川村 貞夫 氏
14:20〜15:05 基調講演2「URの日本での導入事例とSIer」UR Japan Technical Team Lead 西部 慎一 氏
15:15〜16:00 事例紹介セミナーA「ものづくりに力を!!データによるエネルギー革命」ウイングアーク1st株式会社 技術本部 プロダクト戦略室副室長エバンジェリスト 大畠 幸男 氏事例紹介セミナーB「ロボットによる課題解決」東洋理機工業株式会社 代表取締役 細見 成人 氏
16:00〜18:00 ①「IoT・ロボット導入のポイントについて」(15分)」株式会社ブリッジ・ソリューション 代表取締役 坂本 俊雄 氏②ロボット導入個別相談
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IATC ③関西ロボットシステムインテグレータネットワーク事務局の運営
26% 17%
SIer/SIer候補 メーカ/商社
参加者属性参加者の総計が81名SIerあるいはSIer候補企業が14社(26%)メーカあるいは商社が9社(17%)残りはユーザ企業とその他だった。
関西ロボットSIerネットワーク会員企業会員企業が35社から42社へ増加(7社増)
<新規加入企業の内訳>SIer候補が5社(71%)SIer/商社が2社(28%)
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IATC ④次世代のロボットSIer(高校生、高専生)の育成
④次世代のロボットSIer(高校生、高専生)の育成・高専生向けインターンシップ日 時:8月21日〜27日(土日休み,計5日間)参加者:大阪府立大高専より3名内 容:人協働型ロボットを活用して①紙箱の組み立て工程のデモ②組み立て
た紙箱に製品を箱詰めするデモに取り組んでもらった詳細(動画含): https://iroobo.jp/magazine/rp_iatc1908intern/
・高校生向け1dayインターンシップ日 時:9月15日参加者:追手門学院大手前高校より「ロボットサイエンス部」7名内 容:午前:産業用ロボットのことやロボットSIerの仕事の役割について紹介
午後:実際に産業ロボットを触っていただいたのち、生徒さんが開発中の「海上ゴミ回収ロボット」についてプレゼンならびにディスカッション詳細: https://iroobo.jp/magazine/rp_iatc1909intern/
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⑤⑥先導的ロボット導入・人材育成・SIer協会との連携
⑤先進的ロボット導入モデルの創出支援・内容:AI×ロボットのシステム導入、SIer協会メンバーとの連携等を行い、
ロボット導入フィージビリティスタディを支援する。・成果:3社のFS支援実施<業種>事例1:製造業 毛織物業事例2:塗工紙製造業・和洋紙卸売業事例3:製造業 金属熱処理業
⑥SIer協会との広域連携ネットワーク構築支援・内容:SIer’s DAYS等の連携イベントの企画、HCIロボットセンターの運営
<HCI ROBOT CENTERセミナーの実施>9月20日(第1回)12月9日(第2回)3月5日(第3回)※第3回目はコロナウイルス感染症拡大のため中止<SIer’s Day in Osaka Kansai>
2020年 3月17日開催予定※コロナウイルス拡散防止の為、開催中止
HCIRobot Center
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⑥先導的ロボット導入・人材育成・SIer協会との連携
⑥SIer協会との広域連携ネットワーク構築支援<第1回>
日時:令和元年9月20日場所:HCI ROBOT CENTER(泉大津商工会議所内)内容:1.「変化する環境にどう向き合うべきか」
IDEC(株) セールスマーケティング統括本部商品・市場戦略統括部 安全・防爆ソリューション推進部 部長 三河内 茂宗 氏
2.「ロボットシステムSIerの重要性とアプリケーションの素晴らしさ」東京大学名誉教授 / FA・ロボットシステムインテグレータ協会参与 佐藤 知正 氏
参加:94名
<第2回>日時:令和元年12月9日場所:HCI ROBOT CENTER(泉大津商工会議所内)内容:1.「無料で使用できるロボットOS ROS、その魅力と活用法について」
SooZooRobo-techno 代表 滝沢 一博 氏2.「高まるロボットニーズ・導入事例紹介」
(株)安川電機 ロボット事業部 ソリューション技術部自動化技術部 応用技術課 課長補佐 今里 康弘 氏
参加:109名
HCIRobot Center
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⑦⑧先導的ロボット導入・人材育成・SIer協会との連携
⑦SIer候補企業向けロボットシステム導入プロセスの実地研修・内容:SIer候補企業対するロボットシステム導入プロセスの実地研修
ロボットセンターを拠点とした大阪、和歌山他、地域のSIer候補企業に対する実地研修
※⑪にて詳細を述べる。
⑧高校生を対象とした人材育成・内容:SIer協会と連携し、ロボットアイデア甲子園大阪府地方大会を運営
①見学会開催日:10月26日㈯ ➁発表会開催日:11月30日㈯・応募支援:府立実業校長会、スーパーサイエンスハイスクール、大阪府
泉大津市、泉大津市教育委員会、泉大津市中学校、南海電鉄<見学会>開催日:10月26日㈯参加者:学生39名 一般23名<発表会>開催日:11月30日㈯参加者:発表者12名 応援の学生・一般46名※詳細は別添資料「2019ロボットアイデア甲子園 大阪大会 事業報告書」を参照
HCIRobot Center
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⑨⑩⑪他地域拠点との連携による地元SIer/ユーザの育成
⑨ユーザ向け最新ロボットセミナー<第1回>日時:令和元年7月26日 14:00〜16:00場所:和歌山県工業技術センター 研究交流棟6階 テクノホール内容:ヒト型ロボット「NEXTAGE®」の紹介と「デモ実演」1.「NEXTAGE®」の紹介
THK 株式会社 常務執行役員 産業機器統括本部IMT 事業部長 星野京延 氏2.「NEXTAGE®」実機デモ紹介
THK インテックス株式会社 装置事業本部ロボット部 部長 内山勝博 氏参加:30名
<第2回>日時:令和元年12月5日 13:30〜15:30場所:和歌山県工業技術センター 研究交流棟6階 テクノホール内容:「協調ロボット×モバイルロボット」の紹介と「デモ実演」1.「協調ロボット× モバイルロボット」の紹介オムロン株式会社 営業本部 ロボット推進プロジェクト Mobile ロボットチーム土屋 典史 氏2.実機デモ実演オムロン株式会社 営業本部 オートメーションセンター 西部技術課 山本 学 氏参加:23名
和歌山県工業技術センター
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⑨⑩⑪他地域拠点との連携による地元SIer/ユーザの育成
⑩SIer候補者向け人材育成プログラムの実施概要:SIer協会幹部企業((株)バイナス)との連携による産業用ロボット
実務者のための実践人材育成プログラムを実施した講師:株式会社バイナス 教育センター
●SIerコース日時:2019年9月2日、3日、4日、12日、13日、17日 計6日間参加:4名内容:産業用ロボットの基本動作プログラム作成(ピックアンドプレイス)、
外部機器との連携動作構築、センサーを使用した色判別によるワーク仕分けプログラム作成などの講義及び実習
●ユーザーコース日時:2019年10月2日、3日、4日 計3日間参加:5名内容:産業用ロボットの基本動作プログラム作成(ピックアンドプレイス)、
外部機器との連携動作構築、入力信号を利用したロボットプログラム作成などの講義及び実習
和歌山県工業技術センター
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⑨⑩⑪他地域拠点との連携による地元SIer/ユーザの育成
⑪和歌山県のSIer候補がHCI Robot Centerの実地研修受講・内容:和歌山県工業技術センターの技術者や和歌山県内のSIer候補が
HCIロボットセンターでの「ロボット導入システムプロセス実地研修」を受講しスキル向上を図る。
日時:2020年2月25日、26日場所:株式会HCI Robot Center参加:4名内容:【1日目】10:00〜12:00ロボット操作の基本の確認13:00〜17:00ビジョンの設定1 キャリブレーション調整等【2日目】9:00〜12:00ビジョンの設定213:00〜16:00課題対応16:00〜17:00PLCとの連動、ハンドの選定に関して(座学)
和歌山県工業技術センター