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「どこでもMY病院」構想の実現 説明資料 資料5-1

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Page 1: 「どこでもMY病院」構想の実現 説明資料...1 「どこでもMY病院」構想 【重点施策】 全国どこでも過去の診療情報に基づいた医療を受けられるとともに、個人が健康

「どこでもMY病院」構想の実現説明資料

資料5-1

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「どこでもMY病院」構想

【重点施策】全国どこでも過去の診療情報に基づいた医療を受けられるとともに、個人が健康

管理に取り組める環境を実現するため、国民が自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用するための全国レベルの情報提供サービスを創出する。このため、第一段階として、個人が自らに対する調剤情報等を電子的に管理する仕組みを実現する。

(自己医療・健康情報活用サービス)

【具体的取組】

企画委員会の下にタスクフォースを設置した上で、関係省庁が連携して以下の施策に取り組む。

ⅰ)「どこでもMY病院」構想の実現

全国どこでも自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用することを可能にする「どこでもMY病院」構想を実現することとし、遅くとも2013年までにその一部サービス(調剤情報管理等)を開始する。このため、2010年度中に、診療明細書及び調剤情報の電子化方策や、「どこでもMY病院」構想を実現する上での運営主体、診療情報・健康情報等の帰属・取扱い等について結論を得る。また、本構想の実現に当たり、救急医療体制の強化にも資するよう検討する。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省等】

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第1期サービスへの展開に向けた検討

シームレス地域連携医療及び第2期サービスにおける活用検討

第2期サービスへの展開に向けた検討

モデル事業の実施

個人に向けた医療情報提供範囲の

拡大

2010年度 2014年度2011年度 2012年度 2013年度

効率的でセキュアな情報流通方策の検討

「どこでもMY病院」(自己医療・健康情報活用サービス)

枠組みの構築

2020年度

運営者による導入検討

・運営主体の整理・提供形態の

選択肢作成・電子化方策の策定・診療情報の帰属、

取扱いに係る整理・健康情報の帰属、

取扱いに係る整理・取扱う情報に応じた適切なセキュリティレベルの検討

電子的情報の取扱いの検討

※2013年サービスインに向けた詳細検討

【第1期サービス検討

【第2期サービス検討】

運営主体・提供形態の検討

民間サービス創出に関わる調査調査内容をフィードバック

モデル事業の実施

個人・医療機関等間の情報連携の仕組み確立など

実証事業

PHR事業

実証事業の成果を適切に活用

取扱情報に対する適切なセキュリティレベル(HPKIの活用を含む)の検討

個人に向けた診療明細書・調剤情報提供開始電

子的医療・健康情報の整備

記述内容の標準化及び標準フォーマット整備

標準フォーマットの整備

診療明細書及び

調剤情報

本人提供用退院サマリ

健診情報

健康情報

通知

未定義の電子的標準化の推進

第1期サービス提供

第2期サービス提供

標準フォーマットの整備

バイタル・体重・血圧

・食事・運動等

検査データ(尿・血液検査・CT画像等)

標準フォーマットの整備

健康情報活用のためのデータ交換規格策定等

データ形式の標準化

フォーマットの活用

フォーマットの活用

タスクフォース

事務局:

医療機関による提供準備

タスクフォースの検討を受け

標準フォーマットを策定後通知

厚生労働省

総務省

経済産業省

内閣官房

経済産業省

内閣官房 厚生労働省 総務省経済産業省

厚生労働省

総務省

経済産業省

経済産業省

経済産業省

総務省

経済産業省

内閣官房 厚生労働省 総務省経済産業省

厚生労働省 経済産業省 厚生労働省

厚生労働省

経済産業省

経済産業省

経済産業省 経済産業省

厚生労働省 経済産業省

※国民が自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用するための全国レベルの情報提供サービス

浦添

電子的医療・健康情報整備への反映

厚生労働省

(自己医療・健康情報活用サービス)

厚生労働省

厚生労働省

厚生労働省

経済産業省

経済産業省

第2期サービスに向けたフォローアップ

「どこでもMY病院※」構想の実現 工程表

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医療情報

健康関連情報

健診結果情報

・出張、旅行、転居しても、過去の健康情報、診療履歴に応じて適切な医療が全国どこでも受診可能

・投薬歴を医療機関と共有

・情報サービス事業、対応機器市場、蓄積データの活用事業など新産業創出

医療の質向上

健康IT産業の創出

国民の積極的健康管理サポート

・生活習慣病の予防

・生活習慣病など慢性疾病患者のケアとサポート・重症化を防止

医療機関、健康サービスと血圧・体重・血糖値などを共有することで、疾病予防や重症化回避可能

「どこでもMY病院」サービス

個人の情報オーナーシップ(国民主体)医療機関等より個人が入手した健康情報を、個人の情報オーナーシップのもとで活用個人の生涯記録を一元管理可能医療情報にとどまらず、健康関連情報、健診情報なども含めた医療・健康情報を個人が一元管理。医療機関の法定保存義務機関(診療録は5年)を超えた生涯記録が可能。

医療情報、健診情報、健康関を患者・利用者が一元管理・活用

活用によって

病院・診療所

薬局

医療機関、健診機関、家庭などに散在している個人の医療・健康情報を、個人が自らの生活の質の維持や向上を目的として、一元的に収集・保存・活用するための情報サービスの創出

(自己医療・健康情報活用サービス)「どこでもMY病院」構想の概要

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欧州三カ国訪問結果

国・地域における医療情報連携ネットワーク(診療記録の共有、個人の健康情報管理)

◆ 国家(NHS)プロジェクトでは、患者の診療記録の概要を共有するSummary Care Recordが稼働中。標準に準拠したシステム(GP system of Choice)であり、異なるシステム間でも情報交換ができている。本年6月個人健康情報管理ポータル「HealthSpace」の利用が進んでいないとの調査結果(*1)が公表。同時期にマイクロソフト「Health Vault」がイギリスへ進出

◆ 電子診療記録の要約であるNational Patient Indexが医療関係者に共有され、活用されている。

◆ 情報システム同士は、関係機関が合意した標準が採用されているため、支障なく接続可能。◆ 国営ポータル「Sundhed.dk」では、患者が自分の診療記録にアクセスすることが可能。

◆ かかりつけ医の代わりに診療を行う「代診医(Locum tenency )」が主治医の患者記録のサマリにアクセスしたり、代診内容を主治医のコンピュータに送ることができる電子代診記録(locum tenency services)等) の整備等、国レベルのEHR(EPD)として、各患者の過去の医療情報の共有に取り組んでいる。

◆ 地元病院等の出資により患者健康記録サービスのパイロットプロジェクトが稼働中。

*1:出典「the draft UCL Summary Care Rrecord report」

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かかりつけ医(GP)制度

かかりつけ医制度のイメージ患者

専門病院

かかりつけ患者の情報が自然に一カ所に蓄積される

かかりつけ医(GP・ホームドクター)

・二次医療病院・専門病院の門番的役割を持つ

(専門病院に患者を集中させない等、医療資源の管理か可能に)。

・かかりつけの患者の医療情報が一カ所に蓄積される

あらかじめ決まった

かかりつけ医を受診

状況に応じ紹介

専門病院

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フリーアクセス制度

フリーアクセス制度のイメージ

患者

・診療所、大病院の受診の選択を患者自ら行う → 大病院への患者の集中が発生することがある。・患者の医療情報が、都度選択した医療機関のみに残る → 個人の医療情報が散在する。

自由に医療機関を選択・受診。

3年前の受診

1年前の

受診

今回の受診

3年前受診の患者情報

1年前受診の患者情報

今回受診の患者情報

A病院

Bクリニック

C大学病院

医療機関毎の縦割りによって、他の機関による過去の診療情報の参照ができない。(情報の存在すら確認出来ない)

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医療情報

健康関連情報

健診結果情報

病院・診療所

薬局

医療機関等に存在する個人の医療・健康情報を直接活用するのではなく、一度個人に提供された情報を活用するサービス

「どこでもMY病院」「どこでもMY病院」

運営主体などの枠組みについて2010年度中に結論

個人

個人が自らサーバ等に入力

個人が自ら利活用

(自己医療・健康情報活用サービス)

(自己医療・健康情報活用サービス)

健康カレンダー健康家計簿等

旅行・救急時の情報提供

旅行先・搬送先の病院・診療所

医療機関に提示

「どこでもMY病院」における医療・健康情報の流れ

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国民主体の医療情報利活用を可能とする「どこでもMY病院構想」

これまで

(各医療機関内に情報が閉じている)

これまで医療機関の中でのみ利用されていた医療情報を、医療サービス受益者たる国民本人が自らの医療・健康記録として保有し管理活用することを可能とするのが「どこでもMY病院構想」(自己医療・健康情報活用サービス)

MY病院が実現する世界(国民主体)

(自己医療・健康情報活用サービス)

○情報は基本的に各医療機関が管理、医療機関内に情報が閉じている○医療機関が患者の治療をコントロール○医療の専門化により、診療科や医療機関を超えてトータルに患者を診る医師がいなくなってきている

○国民が自分の情報を自ら管理○個人が自分の管理する情報を医療機関に提示することで適切な医療の提供を求めていくことが可能○電子的情報提供とその活用ツール・サービスをきっかけに健康・病状を自己管理する意識が高まる

病院

診療所

薬局

2010年4月より

診療明細書の

無料発行原則義務化

紙ベースでの提供が一部行われている

病院

診療所

薬局

各医療機関から

電子的に提供された

情報を個人が一元管理

必要に応じて

医療機関に提示

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健康カレンダーでいつでも、どこでも簡単チェック

通院記録・薬歴・健康情報を簡単チェック。いつでも簡単に健康管理をおこなえます。

28日(水)体重 血圧 ・・・

72.5kg 97/112 ・・・・

診療: ○○医院調剤: ××薬局

診療明細書等の履歴を簡単に確認できます。

日々の健康情報の履歴をグラフにすることで推移を確認できます。

診療情報明細書等

健康情報(体重・血圧)等

健康家計簿で支出もらくらく管理

健康カレンダー 健康家計簿

2010年3月20日: 薬代 1720円<内訳>調剤基本料 ・・・円

調剤料 ・・・円調剤技術加算料 ・・・円

・・・・

診療費 薬代 雑費

・・・ ・・・ ・・・

医療費に関する支出を確認できます。

医療費に関する支出情報をまとめて管理、管理している情報で簡単に確定申告もおこなえます。

医療費の支出情報で簡単に確定申告がおこなえます。

e-Tax

健康窓口で旅行、救急時に情報を医療に活用

民間健康サービスへの活用

旅先や救急時に、紙をもちあるかなくても医師へ情報を提供することができます。

旅先での診療時

救急時の診療

蓄積した情報(診療明細書、薬歴)を医師へ提供すること

ができます。携帯電話やICカード

で本人確認することで情報を提供できます。

健康窓口

蓄積した健康情報を利用者本人のコントロール下で開示して、多様なサービスを利活用

自分の携帯で見せる

医療機関のPCで見る

例):フィットネスインスト

ラクターや健康運動指導師へ相談。

各種情報

診療明細書

調剤情報

健康情報(運動、バイタル)

退院サマリ*1

検査データ*1

健診情報*1

*1:将来的な構想

・利用サービスの登録・各種情報の開示設定

(本人)「運動を始めたいのですが?」

(フィットネスインストラクター)「運動履歴を拝見しますと、

○○○ですね」

(自己医療・健康情報活用サービス)2013年の「どこでもMY病院」サービス活用イメージ

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(参考)個人医療・健康情報管理サービス先行事例

NTTドコモ「ウェルネスプラットフォーム」健康サービス事業者のためのプラットフォーム(B2B)2009年6月~ケータイを使った手軽で便利な健康データ取得を実現。・歩数計,血圧計,体重計、血糖測定器など

タニタ「からだカルテ」健康管理ウェブアプリケーションサービス2007年3月~健康器具購入者向け会員サービス・タニタ健康機器から体重や体脂肪率、歩数、血圧などを管理

KDDI 「au smart sports Karada Manager」トータルヘルスケアサービス2008年11月~一般消費者向け(月額300円)・歩数記録、体重、食事入力→カロリーチェック、アドバイス

NTTドコモ「i Bodymo」健康サポートサービス 2010年5月~一般利用者向け(月額150円)・歩数記録、食事入力→カロリーチェック、体力チェックなど

NTTレゾナント「gooからだログ」健康管理&ダイエットコミュニティサービス2008年5月~一般利用者向け(無料)・体重、摂取カロリー、ウォーキングやジョギングの距離や時間、おなか周りのサイズ、腹筋の回数、血圧、体温、体脂肪など200項目

国民の健康意識の高まり/2008年の特定健診開始などを背景に健康管理市場への携帯キャリア、ポータルサービス、健康機器メーカーなどの参入が活発化

●携帯キャリアの取り組み例 ●ポータルサービスの取り組み例

●健康機器メーカーの取り組み例

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(参考)「ポケットカルテ」サービス

ポケットカルテ独立行政法人国立病院機構京都医療センター医療情報部長北岡有喜先生の発案で、SCCJ (特定非営利活動法人 日本サスティナブル・コミュニティ・センター)が㈱フェイス、ウィルコムと共同開発し運営する個人向け健康情報管理サービス。

「HL7 CDAR2」文書フォーマットで管理・2008年6月試験サービス・2008年10月正式サービス・正式サービスを開始した2008年10月1日から4ヶ月間(1月末時点)で、10,000ユーザーを突破・2009年3月「MCPC award 2009」でモバイルコンシューマー賞を受賞

【提供サービス】特定健診結果の管理、紹介状(診療情報提供書)の管理の機能を提供今後、以下の機能を順次追加していき、日常および緊急時に必要な医療・健康情報を即座に取り出せるサービスとして拡充、更なるユーザーの獲得を目指す。

1. お薬手帳機能2. お薬検索の機能充実3.アピウス提供の電子カルテ「エクリュ」にポケットカルテ

の電子カルテ管理フォーマット(CDAR2)が対応予定となっており、全国 100以上の医療機関での電子カルテ情報をポケットカルテを通じてユーザー自身が管理することを可能に

「デジタル領収書」サービス開始ポケットカルテを医療機関のデジタル領収書を蓄積・管理するプラットフォームとするヘルスケア家計簿との連携による地域住民への付加価値サービスの実現(総務省「ユビキタス特区」事業2009年11月採択)

協力ドラッグストア等の小売店のレシートデータを蓄積できる「ヘルスケア家計簿」(㈱インテージ)との連携の実現

・2010年2月に京都医療センター(京都市伏見区)を中心に京都市南部地域にて、本プロジェクトの実証サービスを開始

ポケットカルテ概念図