未来の地球のために 最前線で働く4人の女性に聞きました!! 今...

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未来の地球のために 今、私たちができること 便利で快適な暮らしを実現しようとすると、地球環境に良くな い影響を与える−−。かつては当たり前に思われていたことが技 術の力で変わろうとしています。製品の小型化による環境負荷 「くらしのエコテクノロジー」とは…… の軽減、製品使用時の CO₂ 排出量の削減、資源の有効活用など、 技術を高めることで環境に貢献できることはたくさんあります。 それが三菱電機が考える「くらしのエコテクノロジー」です。 「大気、大地、水を守り、心と技術で未来へつなぐ」をモットーに、持続可能な未来に向けた技術の挑戦を行っ ている三菱電機。実際の開発現場ではどのような形で技術が生かされているのでしょうか。三菱電機で働く4 人の女性技術者にお聞きました。皆さん、環境への意識は高く、毎日の生活でもしっかりエコに取組んでいます。 instagram アカウントを フォロー しよう ! エコテクノロジーについてもっと知りたい方はこちら 「くらしのエコテクノロジー」 もっと 知りたい クルマの運転中は要注意 ! 急発進、急ブレーキは エネルギーの無駄遣いです 水をより美味しく安全に ! 洗い物をするときは 油を流さないように気をつけて 豊かな自然を守るために こまめな節電を心がけ プラスチックゴミ対策を ! 気を無駄なく使うことは、 地球温暖化を促進する CO₂を削減し、光熱費の削減に もつながります。とはいえ、エ アコンや照明などを一つひとつ こまめにチェックするのは大変 なこと。そこで個々の家電を連 携させ、家全体で省エネを実現 できるようにシステム化したの が、三木さんが技術開発に携わ る「スマートハウス」です。 「それぞれの家電が自動的に 省エネに向けて動いて、それが 積み重なって大きな省エネにな り、エネルギーをたくさん使わ なくても快適な暮らしができ る。そういう世界を子どもたち に残していきたいと思っている 日当たり前のように使っ ている水道水も、安全で 美味しい水になるように処理 されているからこそ使えます。 与田さんはそんな水処理シス テムの提案や設計で、20年以 上のキャリアがあります。オゾ ンを活用した水処理システム は、浄水場、下水処理場、工 場排水処理などで使われてい ますが、課題はいかに使う電 力を少なくして処理効果を高 めるか。「上下水道のインフラ は大きな電力を使うので、電 力削減への取り組みは大きな CO₂削減につながります」と与 田さんは説明します。 水に関わる仕事をしているだ 村湾に面した三菱電機長 崎製作所。構内にある水 路では、絶滅が心配される貝 や干潟で生息するカニが見つ かることもあり、「調査では約 250 種類の生き物が確認されて います。社員の子ども向けに 野外教室を開いて自然観察も しているんですよ」と古里さ ん。最近感じるのは、九州の 暑さが増していること。「熊本 生まれなのですが、子どもの 頃ってこんなに暑かったかな と思います。これ以上、温暖 化を進めないように、CO₂ の削 減には関心があります。海が 近いので、プラスチックゴミ の問題も気になります」 路市に引っ越してきたの は 2 年前。「ごみの分別の 種類が多くて驚きました。家で もごみ箱の数を増やしました。 ペットボトル飲料はなるべく買 わないよう、職場にはマイボト ルを持参。できるだけゴミを出 さないようにしています」と植 中さんは話します。 三菱電機姫路製作所での仕事 は、電動化車両のモーターを動 かす「インバーター」の開発。「車 が今どんな状況で走るのかをと らえて、モーターの動かし方を 考える。それがインバーターの 役目です。インバーターが賢く 制御を行うことによって燃費が 良くなり、CO₂排出量の削減に 家庭での電気の無駄遣いをカット 小さな工夫の積み重ねが 大きな省エネにつながります んです」と三木さんは話します。 ご自身はご主人と二人の息 子さんの4人家族。「家にいる ときは、なるべくリビングに集 まるようにしています。一部 屋に集まると、省エネになりま すし、家族のコミュニケーショ ンのためにもいいですから」と お母さんの顔をのぞかせる三 木さん。将来的には、高齢者 や子どもの見守りに使えたり、 災害時にエネルギーが使えた りする住宅システムが可能と のこと。三木さんの技術者と しての力に、毎日の暮らしで 気づく細やかな視点が加わっ て、どんな未来の家ができて いくのか楽しみです。 けに、生活排水への気遣いは人 一倍。「油を下水に流すと処理が 大変なことを実感していますか ら、洗い物をするときは油を流 さないように気をつけています」 現在は、水処理システムをア ジアの途上国に提案する仕事を 担当。遠くまで水を汲みに行っ ていた地域に、一から水のイン フラを組み立てる場合もありま す。「安全な水の利用と管理の 仕組みを作る仕事そのものが、 環境への貢献といえるかもしれ ません。そんな気持ちで頑張っ ています」と与田さん。熱意あ ふれるひと言ひと言に、大規模 プロジェクトを担う女性技術者 の誇りが感じられます。 節電意識は高く、夏はエア コンの設定温度を高くしたり、 給湯の温度設定を低めにした りと、季節ごとにこまめに対 処しているのはさすがです。 古里さんの仕事は、野球場や ビルの壁などで使われるオーロ ラビジョンの設計。大型の映像 装置だけに電力消費は大きく、 省エネと明るさという、相反す る要素を両立させるのが技術者 としての腕の見せどころです。 「エンターテイメントと環境を両 立したいと思っています。省エ ネを考えた設計や、メンテナン スをして製品を長く使ってもらう など、環境負荷を減らしていき たいですね」と目を輝かせます。 つながります」と説明します。 CO₂ 排出規制に伴い、世界各 国で進む自動車の電動化。その 真っただ中で、環境への影響を 技術の力でいかに軽減できるか に挑戦する植中さん。急ピッチ で変わりゆく世界だけに期待は 高まります。 「まず急発進、急加速、急ブレー キはしないほうがいいですね。 特にハイブリッド車においては、 急発進・急ブレーキにより不足 したエネルギーをエンジンから補 いますし、急ブレーキをかけると エネルギーを回収できずに熱と して捨てることになりかねませ ん」。なるほど、さすが技術者の アドバイス。説得力があります。 私たちの暮らしに生きている三菱電機のエコなテクノロジーを紹介。さまざま なエコの取り組みについて、三菱電機の社員が語るとともに、未来の子どもた ちや、美しい自然を残していくための思いをインタビューしています。ご家庭 でも気軽に取り組める、エコのヒントも盛りだくさんです。 ※上記4人の記事は、「くらしのエコテクノロジー」公式サイトに掲載した内容を再構成したものです。 協力/三菱電機株式会社 https://www.mitsubishielectric.co.jp/ エコチェンジアカウント フォロー&いいね!キャンペーン (2020 年 6 月 1 日〜 6 月 30 日実施予定) 6月は省エネ月間にちなんで、フォロー &いいね!キャンペーンを実施します。 フォロワーの方には抽選で豪華製品をプレゼント。ふるってご応募ください。 また、前回のキャンペーン結果は下記の公式サイトからご確認ください。 「未来の地球のために今、わたしたちができること」サイトはこちら: https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/eco_changes/kids/future/index.html 「くらしのエコテクノロジー」公式サイトはこちら:https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/eco_changes/ecotechnology/ 第1回エコチェンジ賞 (一例) 〈タイトル〉 生ごみを乾燥させ、 土に混ぜ発酵させて、 たい肥を作ろう ニックネーム: omura_c4 さん 生ゴミを乾燥させて肥料 を作りました。ゴミの再 利用ができ、ガーデニン グにも使えて一石二鳥! 三菱電機「くらしのエコテクノロジー」 最前線で働く 4 人の女性に聞きました !! Instagramアカウント:eco_changes_mitsubishi 家電の研究開発に携わってお よそ 30 年。「考えて作ったもの が動くところがおもしろいです ね」。大学時代は水泳部に所属。 現在も趣味と健康維持のため に泳いでいるとのこと。 リビング・デジタルメディア事業本部 IoT・ライフソリューション 新事業推進センター IoT 推進部 PF 開発 G 三木智子さん 神戸製作所で水処理システ ムに関する業務について23 年。現在は東京本社でアジ アを中心とした水処理プラン トを担当。帰宅後は音楽を聴 きながらゆったり過ごす時間 を大切にしているそうです。 神戸製作所 社会システム第一部 計画第一課 与田真樹子さん 阪神甲子園球場などのオーロ ラビジョンを見て、観客と一 体化する大型の映像情報シ ステムに魅了されてこの世界 へ。休日はご主人や友人たち と温泉に出かけるのが何より の楽しみとのこと。 長崎製作所 施設システム部 映像情報システム課 古里美由紀さん 入社8年目。2017年から三 菱電機姫路製作所でイン バーターのシステム設計を 担当。息抜きは同じ会社で 働く研究職のご主人とゴル フを楽しむこと。愛犬と過ご す時間も大切にしています。 姫路製作所 xEV 製造部 パワーユニットシステム設計 植中麻衣さん

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未来の地球のために今、私たちができること

便利で快適な暮らしを実現しようとすると、地球環境に良くない影響を与える−−。かつては当たり前に思われていたことが技術の力で変わろうとしています。製品の小型化による環境負荷

「くらしのエコテクノロジー」とは……の軽減、製品使用時のCO₂排出量の削減、資源の有効活用など、技術を高めることで環境に貢献できることはたくさんあります。それが三菱電機が考える「くらしのエコテクノロジー」です。

「大気、大地、水を守り、心と技術で未来へつなぐ」をモットーに、持続可能な未来に向けた技術の挑戦を行っている三菱電機。実際の開発現場ではどのような形で技術が生かされているのでしょうか。三菱電機で働く4人の女性技術者にお聞きました。皆さん、環境への意識は高く、毎日の生活でもしっかりエコに取組んでいます。

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「くらしのエコテクノロジー」もっと知りたい

クルマの運転中は要注意!急発進、急ブレーキは

エネルギーの無駄遣いです

水をより美味しく安全に!洗い物をするときは

油を流さないように気をつけて

豊かな自然を守るためにこまめな節電を心がけプラスチックゴミ対策を!

気を無駄なく使うことは、地球温暖化を促進する

CO₂を削減し、光熱費の削減にもつながります。とはいえ、エアコンや照明などを一つひとつこまめにチェックするのは大変なこと。そこで個々の家電を連携させ、家全体で省エネを実現できるようにシステム化したのが、三木さんが技術開発に携わる「スマートハウス」です。 「それぞれの家電が自動的に省エネに向けて動いて、それが積み重なって大きな省エネになり、エネルギーをたくさん使わなくても快適な暮らしができる。そういう世界を子どもたちに残していきたいと思っている

日当たり前のように使っている水道水も、安全で

美味しい水になるように処理されているからこそ使えます。与田さんはそんな水処理システムの提案や設計で、20年以上のキャリアがあります。オゾンを活用した水処理システムは、浄水場、下水処理場、工場排水処理などで使われていますが、課題はいかに使う電力を少なくして処理効果を高めるか。「上下水道のインフラは大きな電力を使うので、電力削減への取り組みは大きなCO₂削減につながります」と与田さんは説明します。 水に関わる仕事をしているだ

村湾に面した三菱電機長崎製作所。構内にある水

路では、絶滅が心配される貝や干潟で生息するカニが見つかることもあり、「調査では約250種類の生き物が確認されています。社員の子ども向けに野外教室を開いて自然観察もしているんですよ」と古里さん。最近感じるのは、九州の暑さが増していること。「熊本生まれなのですが、子どもの頃ってこんなに暑かったかなと思います。これ以上、温暖化を進めないように、CO₂の削減には関心があります。海が近いので、プラスチックゴミの問題も気になります」

路市に引っ越してきたのは2年前。「ごみの分別の

種類が多くて驚きました。家でもごみ箱の数を増やしました。ペットボトル飲料はなるべく買わないよう、職場にはマイボトルを持参。できるだけゴミを出さないようにしています」と植中さんは話します。 三菱電機姫路製作所での仕事は、電動化車両のモーターを動かす「インバーター」の開発。「車が今どんな状況で走るのかをとらえて、モーターの動かし方を考える。それがインバーターの役目です。インバーターが賢く制御を行うことによって燃費が良くなり、CO₂排出量の削減に

家庭での電気の無駄遣いをカット小さな工夫の積み重ねが大きな省エネにつながります

んです」と三木さんは話します。 ご自身はご主人と二人の息子さんの4人家族。「家にいるときは、なるべくリビングに集まるようにしています。一部屋に集まると、省エネになりますし、家族のコミュニケーションのためにもいいですから」とお母さんの顔をのぞかせる三木さん。将来的には、高齢者や子どもの見守りに使えたり、災害時にエネルギーが使えたりする住宅システムが可能とのこと。三木さんの技術者としての力に、毎日の暮らしで気づく細やかな視点が加わって、どんな未来の家ができていくのか楽しみです。

けに、生活排水への気遣いは人一倍。「油を下水に流すと処理が大変なことを実感していますから、洗い物をするときは油を流さないように気をつけています」 現在は、水処理システムをアジアの途上国に提案する仕事を担当。遠くまで水を汲みに行っていた地域に、一から水のインフラを組み立てる場合もあります。「安全な水の利用と管理の仕組みを作る仕事そのものが、環境への貢献といえるかもしれません。そんな気持ちで頑張っています」と与田さん。熱意あふれるひと言ひと言に、大規模プロジェクトを担う女性技術者の誇りが感じられます。

 節電意識は高く、夏はエアコンの設定温度を高くしたり、給湯の温度設定を低めにしたりと、季節ごとにこまめに対処しているのはさすがです。 古里さんの仕事は、野球場やビルの壁などで使われるオーロラビジョンの設計。大型の映像装置だけに電力消費は大きく、省エネと明るさという、相反する要素を両立させるのが技術者としての腕の見せどころです。「エンターテイメントと環境を両立したいと思っています。省エネを考えた設計や、メンテナンスをして製品を長く使ってもらうなど、環境負荷を減らしていきたいですね」と目を輝かせます。

つながります」と説明します。 CO₂排出規制に伴い、世界各国で進む自動車の電動化。その真っただ中で、環境への影響を技術の力でいかに軽減できるかに挑戦する植中さん。急ピッチで変わりゆく世界だけに期待は高まります。 「まず急発進、急加速、急ブレーキはしないほうがいいですね。特にハイブリッド車においては、急発進・急ブレーキにより不足したエネルギーをエンジンから補いますし、急ブレーキをかけるとエネルギーを回収できずに熱として捨てることになりかねません」。なるほど、さすが技術者のアドバイス。説得力があります。

私たちの暮らしに生きている三菱電機のエコなテクノロジーを紹介。さまざまなエコの取り組みについて、三菱電機の社員が語るとともに、未来の子どもたちや、美しい自然を残していくための思いをインタビューしています。ご家庭でも気軽に取り組める、エコのヒントも盛りだくさんです。

※上記4人の記事は、「くらしのエコテクノロジー」公式サイトに掲載した内容を再構成したものです。

協力/三菱電機株式会社 https://www.mitsubishielectric.co.jp/

エコチェンジアカウント フォロー&いいね!キャンペーン(2020年6月1日〜 6月30日実施予定)

6月は省エネ月間にちなんで、フォロー &いいね!キャンペーンを実施します。フォロワーの方には抽選で豪華製品をプレゼント。ふるってご応募ください。

また、前回のキャンペーン結果は下記の公式サイトからご確認ください。

「未来の地球のために今、わたしたちができること」サイトはこちら:https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/eco_changes/kids/future/index.html 「くらしのエコテクノロジー」公式サイトはこちら:https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/eco_changes/ecotechnology/

第1回エコチェンジ賞(一例)

〈タイトル〉生ごみを乾燥させ、土に混ぜ発酵させて、たい肥を作ろうニックネーム:omura_c4さん生ゴミを乾燥させて肥料を作りました。ゴミの再利用ができ、ガーデニングにも使えて一石二鳥!

三菱電機「くらしのエコテクノロジー」最前線で働く4人の女性に聞きました!!

毎大姫

Instagramアカウント:eco_changes_mitsubishi

家電の研究開発に携わっておよそ30年。「考えて作ったものが動くところがおもしろいですね」。大学時代は水泳部に所属。現在も趣味と健康維持のために泳いでいるとのこと。

リビング・デジタルメディア事業本部IoT・ライフソリューション新事業推進センターIoT推進部 PF開発G

三木智子さん神戸製作所で水処理システムに関する業務について23年。現在は東京本社でアジアを中心とした水処理プラントを担当。帰宅後は音楽を聴きながらゆったり過ごす時間を大切にしているそうです。

神戸製作所社会システム第一部計画第一課

与田真樹子さん

阪神甲子園球場などのオーロラビジョンを見て、観客と一体化する大型の映像情報システムに魅了されてこの世界へ。休日はご主人や友人たちと温泉に出かけるのが何よりの楽しみとのこと。

長崎製作所施設システム部映像情報システム課

古里美由紀さん

入社8年目。2017年から三菱 電 機 姫 路 製 作 所でインバーターのシステム設計を担当。息抜きは同じ会社で働く研究職のご主人とゴルフを楽しむこと。愛犬と過ごす時間も大切にしています。

姫路製作所xEV製造部パワーユニットシステム設計

植中麻衣さん