東北地方の建設経済情報（速報値）について - mlit...平成27年 7月27日...
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平成２７年 ７月２７日
東 北 地 方 整 備 局
東北地方整備局では、この度、東北地方（東北６県）の建設業を取り
巻く経済情勢に関し、景気と建設業の動向及び見通しを平成 27 年 7 月
までに発表された速報値注１）を基に取りまとめましたのでお知らせしま
す。
注１）速報値は、当該月までに内閣府、総務省、財務省（函館税関、東京税関、横浜税関）、厚生労
働省、経済産業省（東北経済産業局）、国土交通省、日本銀行、北海道建設業信用保証㈱、東日
本建設業保証㈱、西日本建設業保証㈱、㈱東京商工リサーチ、公共事業施行対策東北地方協議会
（事務局：東北地方整備局）から公表された指数について取りまとめたものです。
＜問い合わせ先＞
国土交通省 東北地方整備局
企画部 企画課 TEL 022-225-2171(代)
東北地方の建設経済情報（速報値）について
～ 平成 27 年 7 月の状況 ～
＜東北地方の状況＞ 鉱工業指数は-1.4 ポイント（前月比）。一方で、有効求人倍率は 1.22 となっており、+0.03 ポイント（前
月比）。日本銀行の地域経済報告や経済の動き（東北地区６県）では、東北地域の景気は厳しい状
況が続いている。
公共工事請負金額の総額は、27 年 6 月は前年同月比 4.7％増加の 2751 億円となった。
＜東北地方の景気と建設業の動向＞ １．景気動向 27 年 6 月 景気現状判断（ＤＩ）50.0、前年同月比 5.6 ポイント増、前月より 1.4 ポイントの減。 27 年 5 月 鉱工業生産指数（季節調整済）、前月比 1.4 ポイント減少。
27 年 5 月 有効求人倍率（季節調整済）1.22 倍、前年同月比＋0.07 ポイント、前月比+0.03 ポイ
ントとなっている。
２．建設業の動向 27 年 6 月 公共工事請負金額 前年同月比 4.7％増加している。 27 年 5 月 建設工事受注金額 前年同月比 14.4％増加している。
建築物着工床面積 前年同月比 8.2％減少している。 新設住宅着工戸数 前年同月比 2.0％増加している。 建設労働需給不足率 0.6％。
27 年 6 月 全企業倒産 件 数 33 件 前年同月比 3.1％増 負債額 31 億円、前年同月比 10.4％減 なお、建設業の倒産件数 11 件（前年同月比 57.1％増）及び負債額 13 億円（前年同月比 67.3％増）。
目 次
＜施工＞
公共工事請負金額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１
建設工事受注金額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２
建築物着工床面積 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３
新設住宅着工戸数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５
＜労働＞
建設労働需給の不足率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・７
＜倒産＞
企業倒産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・９
＜景気＞
企業短期経済観測 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１１
＜参考：主な経済指標＞ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１３
景気現状判断（ＤＩ）
鉱工業生産指数
大型小売店販売額
消費者物価指数
有効求人倍率
完全失業率
輸出入額
国内総生産
施 工
１．公共工事請負金額（27年6月実績北海道建設業信用保証・東日本建設業保証㈱・西日本建設業保証㈱）
●東北の公共工事請負金額はＨ１０年度をピークに１０年連続減少したが、H２１年度は一時上昇し、H２２年度は減少。そしてH２３年度より再び上昇傾向にある。
●東北の公共工事請負金額の６月期は、前年度比で４．７％増の２，７５１億円となった。
―１―
10,657
28,855
H10年度～H20年度まで10年連続減少 0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
公共工事請負金額の推移(億円)
全国（億円）
東北（億円）
全国 東北
（出所）北海道建設業信用保証（株）、東日本建設業保証（株）、西日本建設業保証（株） 地区別保証実績表より作成
公共工事請負金額
27年 6月 対前年増減
東北計 2751 4.7
青森県 174 ▲ 22.8
岩手県 323 ▲ 12.0
宮城県 648 1.3
秋田県 151 ▲ 3.7
山形県 253 26.1
福島県 1202 15.5
※端数整理のため、合計が合わない場合がある
単位：億円 ％
▲30
▲20
▲10
0
10
20
30
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
27年 6月 対前年増減
億円 ％
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
公共工事請負金額の傾向（東北） （億円）
（出所）東日本建設業保証（株） 工事場所別発注者別保証取扱高より作成
２．建設工事受注金額（27年5月実績 国土交通省）
―２―
●東北はＨ１７年２兆５，７０５億円を境に減少し、Ｈ２５年３兆８，４７０億円と上昇。
●５月期は、前年同月比で１４．４％増の３，１８３億円
（出所）国土交通省 建設工事受注動態統計調査より作成
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
40,000
45,000
300,000
400,000
500,000
600,000
700,000
800,000
900,000建設工事受注金額の年度推移
全国
東北
40,492
建設工事受注額
単位：億円 ％
27年5月 受注高 対前年同月増減
全 国 57,382 1.1
東 北 3,183 14.4
青森県 419 45.4
岩手県 349 1.9
宮城県 1,272 26.6
秋田県 256 ▲ 7.7
山形県 251 ▲ 25.9
福島県 636 19.7※端数整理のため、合計が合わない場合がある
▲30
▲20
▲10
0
10
20
30
40
50
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
受注高 対前年同月増減
％
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
H27年度
東北の建設工事受注金額の傾向億円
（出所）国土交通省 建設工事受注動態統計調査より作成
●東北はＨ１８年度から５年連続減少傾向だったが、H２３年度以降は増加傾向。
●４月期は、前年同月比で８．２％減の８４８千㎡。
３．建築物着工床面積（27年5月実績 国土交通省）
―３―
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
50.0
100.0
150.0
200.0
250.0
◆建設物着工床面積の年度推移
全国
東北
全国（百万m2）
東北（百万ｍ２）
（出所）国土交通省 建築着工統計調査報告より作成
建築物着工床面積
単位：千m2 ％
27年5月 対前年同月増減
全国 10,538 3.7
東北 848 ▲ 8.2
青森県 92 15.6
岩手県 137 ▲ 18.4
宮城県 224 ▲ 20.5
秋田県 76 14.6
山形県 93 7.1
福島県 226 ▲ 6.4
▲25
▲20
▲15
▲10
▲5
0
5
10
15
20
0
100
200
300
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
27年5月 対前年同月増減
千㎡ ％
注）建築着工統計調査で、用途別に居住用、非住居用と区分している。居住用とは、居住専用、居住産業併用をいう。非居住用とは、農林水産業用、鉱業・採石業・砂利採取業・建設業用、製造業用、電気・ガス・熱供給ろ水道業用、情報通信業用、運輸業用、卸売業・小売業用、金融業・保険業用、不動産業用、宿泊業・飲食サービス業用、医療・福祉用、教育・学習支援業用、その他のサービス業用、公務員用、その他をいう。
―４―
H26年1月～3月 H27年1～3月
居住用(全国) 6,664 5,989非居住(全国) 4,408 4,007居住用(東北) 772 683非居住用(東北) 478 413
居住用・非居住用の推移（四半期平均）(千m2)
284
564
4244848
6,295
0
300
600
900
1,200
1,500
1,800
0
2,500
5,000
7,500
10,000
12,500居住用・非居住用の推移
居住(全国)
非居住(全国)
東北計
居住(東北)
非居住(東北)
全国（千m2） 東北（千m2）
（出所）国土交通省 建設工事受注動態統計調査より作成
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
H20年
1月
4月
7月
10月
H21年
1月
4月
7月
10月
H22年
1月
4月
7月
10月
H23年
1月
4月
7月
10月
H24年
1月
4月
7月
10月
H25年
1月
4月
7月
10月
H26年
1月
4月
7月
10月
H27年
1月
4月
◆建築物着工床面積の推移（東北）東北千m2
5月 924千㎡6月1206千㎡7月1006千㎡8月 915千㎡9月 873千㎡
10月1041千㎡11月1116千㎡12月 892千㎡1月 661千㎡2月 637千㎡3月 751千㎡4月1008千㎡5月 848千㎡
４．新設住宅着工戸数（27年5月実績 国土交通省）
―５―
●東北は３年連続で減少していたが、H２２以降は増加傾向。
●４月期は、前年同月比で２．０％増の５，２３８戸。
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
20
40
60
80
100
120
140
◆新設住宅着工戸数の年度推移
全国
東北
全国（万戸） 東北（万戸）
（出所）国土交通省 新設住宅着工戸数より作成
年度推移 (万戸)
年度 H25 H26
全国 98.7 88.0
東北 6.8 6.2
新設住宅着工戸数
単位：戸 ％
27年5月 対前年同月増減
全 国 71,720 5.8
東 北 5,238 2.0
青森県 447 2.8
岩手県 725 3.1
宮城県 1,802 ▲ 17.8
秋田県 347 13.4
山形県 471 35.0福島県 1,446 26.0※端数整理のため、合計が合わない場合がある
▲30
▲20
▲10
0
10
20
30
40
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
2,000
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
27年5月 対前年同月増減
％
注）国土交通省の建築着工統計調査おいて、新設住宅着工戸数を利用別に、持家、貸家、給与住宅、分譲住宅（うちマンション、一戸建）に分類。
―６―
0
10000
20000
30000
40000
H22年1月
H22年3月
H22年5月
H22年7月
H22年9月
H22年11月
H23年1月
H23年3月
H23年5月
H23年7月
H23年9月
H23年11月
H24年1月
H24年3月
H24年5月
H24年7月
H24年9月
H24年11月
H25年1月
H25年3月
H25年5月
H25年7月
H25年9月
H25年11月
H26年1月
H26年3月
H26年5月
H26年7月
H26年9月
H26年11月
H27年1月
H27年3月
H27年5月
◆(全国)利用別の推移持家
貸家
マンション(分譲)
一戸建(分譲)
(戸)
（出所）国土交通省 着工新設住宅戸数より作成
0
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
H22年1月
H22年3月
H22年5月
H22年7月
H22年9月
H22年11月
H23年1月
H23年3月
H23年5月
H23年7月
H23年9月
H23年11月
H24年1月
H24年3月
H24年5月
H24年7月
H24年9月
H24年11月
H25年1月
H25年3月
H25年5月
H25年7月
H25年9月
H25年11月
H26年1月
H26年3月
H26年5月
H26年7月
H26年9月
H26年11月
H27年1月
H27年3月
H27年5月
◆(東北)利用別の推移
持家
貸家
マンション(分譲)
一戸建(分譲)
(戸)
（出所）国土交通省 着工新設住宅戸数より作成
全国(戸) H26年5月 H27年5月 東北(戸) H26年5月 H27年5月
持家 22,288 22,542 持家 2497 2697
貸家 27,434 28,208 貸家 1934 1929
マンション(分譲) 7,307 11,322 マンション(分譲) 266 72
一戸建(分譲) 10,026 9,148 一戸建(分譲) 391 523
労 働
１. 建設労働需給の不足率（27年5月調査 国土交通省）
２.
―７―
●東北の不足率（年平均、原数値）
・Ｈ１０年～Ｈ１６年過剰傾向、Ｈ１７年～Ｈ１９年不足傾向、Ｈ２０年～Ｈ２２年過剰傾向
・Ｈ２３年以降不足傾向にある。
●東北の月別（８職種計の不足率（原数値））
・Ｈ２７年５月期０．６％の不足となった。（全国は０．５％の不足）
・職種別では、型枠工（建設）、左官、とび工、電工が不足。
(出所)国土交通省 建設労働需給調査より作成
-2
-1.5
-1
-0.5
0
0.5
1
1.5
2
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
建設労働需給の不足率推移（平均）（８職種、原数値）
全国
東北
H10年～H16年過剰傾向
H17年～H19年不足傾向
不
足
過
剰
H20～H22年過剰傾向
％
H23から不足に転換
建設労働需給の不足率27年5月 対前年増減
全 国 0.5 ▲ 0.9
北海道 0.6 ▲ 1.3
東 北 0.6 0.4
関 東 0.5 ▲ 1.6
北 陸 1.4 1.5
中 部 0.4 ▲ 1.0
近 畿 0.1 ▲ 0.9
中 国 0.3 ▲ 0.7
四 国 1.6 0.6
九 州 0.1 ▲ 5.3
沖 縄 0.4 ▲ 0.2＜備考＞
1)年月欄のﾌﾟﾗｽは不足,ﾏｲﾅｽ（▲印）は過剰。原数値
2)対前年増減欄のﾌﾟﾗｽ(+)は不足の方向へ、ﾏｲﾅｽ(▲印)は過剰の方向に変化。
3)8職種とは型枠工(土木､建築)､左官､とび工､鉄筋工(土木､建築)､電工､配管工。
▲ 6.0
▲ 5.0
▲ 4.0
▲ 3.0
▲ 2.0
▲ 1.0
0.0
1.0
2.0
北海道
東
北
関
東
北
陸
中
部
近
畿
中
国
四
国
九
州
沖
縄
27年5月 対前年増減
不
足
過
剰
％
―８―
8職種の内訳（Ｈ27．5月）
（％）
全国 東北
8職種 0.5 0.6
型枠工（土木） 0.9 0.0
型枠工（建築） 0.8 0.8
左官工 0.0 0.7
とび工 1.1 2.0
鉄筋工（土木） 0.8 0.0 ＜備考＞
鉄筋工（建築） 0.6 0.0
電工 0.2 0.4
配管工 0.2 ▲ 1.0
２）８職種とは型枠工（土木、建築）、左官、とび工、
鉄筋工（土木、建築）、電工、配管工
１）プラスは不足、マイナス（▲印）は過剰。原数値
00.0
▲ 5.0
▲ 4.0
▲ 3.0
▲ 2.0
▲ 1.0
0.0
1.0
2.0
3.0
4.0
H23年
1月
3月
5月
7月
9月
11月
H24年
1月
3月
5月
7月
9月
11月
H25年
1月
3月
5月
7月
9月
11月
H26年
1月
3月
5月
7月
9月
11月
H27年
1月
3月
5月
◆建設労働受給の不足率の推移（８職種計、原数値）
全国
東北
不
足
過
剰
東北は0.6の不足となった。
（出所）国土交通省 建設労働需給調査より作成
％
倒 産
１． 企業倒産（27年6月実績 負債総額1,000万以上 東京商工ﾘｻｰﾁ）
●負債額（全産業、うち建設業）
―９―
●東北の倒産件数
・Ｈ２７年６月３３件（前年同月３２件、３．１％増）
・Ｈ２６年度、全倒産件数は３５１件。
●東北の負債額
・全体で３１億円（前年同月３４億円、１０．４％減）
●東北の建設業
・倒産件数はＨ２７年６月期では１１件、前年同月比５７．１増。
・負債額はＨ２７年６月期では１３億円、前年同月比６７．３％増。
802 803 896
688 576
411 354 356 351 319 307 326 238
187 115 86 64 49
0
500
1,000
1,500
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度
◆東北の倒産件数 東北(全産業)
東北(うち建設業)
（件）（件）
13,337 14,366 16,146
14,732
13,065 12,707 11,719
10,536 9,543
3,875 4,090 4,540 3,898 3,439 3,376 2,867
2,280 1,872
0
5,000
10,000
15,000
20,000
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度
◆全国の倒産件数全国（全産業）
全国（うち建設業）（件）
企業倒産状況
１）企業倒産件数 単位：件 ％
27年6月 前年同月比
東北計 33 103.1
青森県 3 42.9
岩手県 5 250.0
宮城県 10 142.9
秋田県 5 83.3
山形県 5 55.6
福島県 5 500.0
２）負債額 単位：億円 ％
27年6月 前年同月比
東北計 31 89.6
青森県 4 32.0
岩手県 4 92.8
宮城県 6 122.6
秋田県 6 113.7
山形県 7 108.0
福島県 4 1890.0
東北計のうち
建設業11 157.1
東北計のうち
建設業13 167.3
0
100
200
300
400
500
600
0
2
4
6
8
10
12
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
27年6月 前年同月比
件 ％
02004006008001,0001,2001,4001,6001,8002,000
012345678
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
27年6月 前年同月比
億円 ％
●倒産件数（全産業、うち建設業）
―１０―
2,557 2,795 3,070 1,616 1,691 1,371 1,239 629 764
595 610 697 558 324 156 151 64 86 0
5,000
10,000
15,000
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度
◆東北の負債額東北(全産業)
東北(うち建設業)（億円）
54,463 57,955
140,189
71,367
47,246 39,906 30,757 27,749 18,686
7,093 8,376 14,984
7,236 5,035 4,775 3,717 7,856 2,417 0
50,000
100,000
150,000
200,000
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度
◆全国の負債額全国（全産業）
全国（うち建設業）（億円）
0
10
20
30
40
50
60
70
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
5月 7月 9月 11月 1月 3月
東北の負債額・倒産件数の推移(全産業、うち建設業)(H18～H26平均)
平均(全産業)負債額
平均(建設業)負債額
平均(全産業）倒産件数
平均(建設業）倒産件数
億円
件
（出所）㈱東京商工リサーチ 倒産月報より作成
H26 H27 H26 H27
（6月） （6月） （6月） （6月）
倒産件数（東北）
全産業 34億円31億円
10.4％減
8億円うち建設業
負債額（東北）
うち建設業13億円.67.3％増
全産業 32件33件
3.1％増
7件11件
57.1％増
景 気
〔東北地区６県。四半期毎（3､6､9､12月）日本銀行仙台支店〕 ☆☆H27年6月最新ﾃﾞｰﾀ☆☆
１） 業況判断
○ 製造業は、▲２と前回調査（１）に比べ２ﾎﾟｲﾝﾄ悪化している。
○ 非製造業は、１４と前回調査（１１）に比３ﾎﾟｲﾝﾄ改善している。
○ 先行き（H27年9月予測）は、製造業(▲2→3）、非製造業（14→10）と見込まれてい
る。
・非製造業のうち、建設は、26→19と悪化が見込まれている。
２）売上高・経常利益
（１）H27年度計画
○ 製造業は、売上高は、前年度比1.2%計画、
また、経常利益は6.6%を見込んでいる。
○ 非製造業は、売上高は増収（前年度比2.0%）計画、
経常利益は▲0.2%となっている。
１． 企業短期経済観測
―１１―
業況判断 主な業種 H27.3月 H27.6月
製造業 1 ▲ 2 2ﾎﾟｲﾝﾄ悪化
食 料 品 ▲ 12 ▲ 2繊 維 6 ▲ 13木 材 ・ 木 製 品 ▲ 29 ▲ 15紙 ・ パ ▲ 25 ▲ 25化 学 ▲ 14 ▲ 7窯 業 ・ 土 石 38 23鉄 鋼 14 ▲ 7非 鉄 金 属 ▲ 43 ▲ 29金 属 製 品 0 0はん用・生産用・業
務 用 機 械12 5
電 気 機 械 8 8輸 送 用 機 械 16 ▲ 11そ の 他 ▲ 11 ▲ 5
非製造業 11 14 3ポイント改善
建 設 32 26不動 産・ 物品 賃貸 26 29卸 ・ 小 売 1 9運 輸 ・ 郵 便 0 9情 報 通 信 ▲ 4 ▲ 12電 気 ・ ガ ス 9 14対事業所サービス 19 7対 個 人 サ ー ビス 0 11宿 泊 ・ 飲 食 サ ー ビ ス ▲ 24 ▲ 8鉱業・採石業・砂利
採 取 業37 37
３）設備投資額
（１）H27年度計画
○ 製造業は、前年度比▲4.4%の計画となっている。
○ 非製造業は、前年度比▲12.8%の計画となっている。
―１２―
▲ 60
▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
H18
年3月 9月
H19
年3月 9月
H20
年3月 9月
H21
年3月 9月
H22
年3月 9月
H23
年3月 9月
H24
年3月 9月
H25
年3月 9月
H26
年3月 9月
H27
年3月
H27年
9月
予測
◆業況判断の推移（東北・全国）
全産業（全国）
全産業（東北）
7(H27.9予測)
（出所）全国企業短期経済観測調査結果 （日本銀行仙台支店）より作成
7(H27.9予測)
１．景気現状判断 ＤＩ（27年6月 内閣府 景気ウォッチャー調査）
・東北の景気現状判断Ｈ１８．４月以来、減少傾向にあったが、H２１.１月以降、軽微な変動
はあるが、ゆるやかな上昇傾向がみられる。
・Ｈ２７年６月５０．０は対前年同月４４．４より５．６ポイント減少、前月５１．４より１．
４ポイント減少している。
※ ＤＩが50を上回れば景気は「良い」、下回れば「悪い」と判断できる
主な経済指標
―１３―
10
15
20
25
30
35
40
45
50
55
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
景気現状判断ＤＩの平均
全国
東北
下げ幅15.2
4.8
(出所)内閣府 景気ウォッチャー調査より作成
-48.1-26.4
8027
13.70.6
（出所）内閣府 景気ウォッチャー調査より作成
0
10
20
30
40
50
60
70
H20年
1月
4月
7月
10月
H21年
1月
4月
7月
10月
H22年
1月
4月
7月
10月
H23年
1月
4月
7月
10月
H24年
1月
4月
7月
10月
H25年
1月
4月
7月
10月
H26年
1月
4月
7月
10月
H27年
1月
4月
◆景気の現状判断 ＤＩ
全国
東北
（東北）50.0
（全国）51.4
２． 鉱工業生産指数（27年5月 東北経済産業局 東北地域鉱工業生産動向）
・東北の鉱工業生産指数（Ｈ２２＝１００）は１００前後を推移しているが、Ｈ２１年以降は
１００ポイントを下回っている。
・今回Ｈ２７．５月は、東北９３．１、前月９４．５より前月比１．４ポイント減少。
※最新月の値は速報値
※値は季節調整済み
―１４―
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
120.0鉱工業生産指数（年平均、季節調整済指数）H22=100
東北
全国
（出所）東北経済産業局 季節調整済指数より作成
2713.70.6
（出所）東北経済産業局 季節調整済指数より作成
0
20
40
60
80
100
120
140
H20年
1月
4月
7月
10月
H21年
1月
4月
7月
１０
月
H22年
１月
４月
７月
１０
月
H23年
１月
４月
７月
１０
月
H24年
１月
４月
７月
１０
月
H25年
１月
４月
７月
１０
月
H26年
１月
４月
７月
１０
月
H27年
１月
４月
◆鉱工業生産指数（季節調整済指数）H22=100
全国
東北
●今月は前月比1.4ポイントの減少
－1.4％
93.1（速報値）
94.5
３．大型小売店販売額（27年5月東北経済産業局 大型小売店販売額動向）
・ 大型小売店販売額は、Ｈ９年を境に減少傾向にあったが、Ｈ２１年以降増加の傾
向にある。
・ 大型小売店販売額は、１０７１億円、前年同月比でみると４．９％増加となった。
・ 業態別では、百貨店が１．９％の増加、スーパ－が５．５％の増加となった。
―１５―
東北 全国
190,000
195,000
200,000
205,000
210,000
215,000
220,000
225,000
230,000
235,000
240,000
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
大型小売店販売の推移（億円）
東北
全国
20兆円
1.34兆円
23.0兆円
1.27兆円
（出所）東北経済産業局 大型小売店販売額より作成
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
H20年
1月
4月
７月
１０
月
H22年
１月
４月
７月
１０
月
H23年
１月
４月
７月
１０
月
H24年
１月
４月
７月
１０
月
H25年
１月
４月
７月
１０
月
H26年
１月
４月
７月
１０
月
H27年
１月
４月
◆大型小売店販売額（全店舗ベース）
東北
億円
5月1021億円6月1028億円7月1059億円8月1118億円9月 973億円10月1019億円11月1053億円12月1314億円1月1064億円2月 947億円3月1086億円4月1007億円5月1071億円
（出所）東北経済産業局 大型小売店販売額より作成
４．消費者物価指数（27年5月総務省 消費者物価指数）
・東北の消費者物価指数（H22=100）年平均は、Ｈ１０、Ｈ１１の１０２．３を境にＨ１７年
１００.１まで減少し、Ｈ２０年に一時増加したが、Ｈ２６年は１０４．０となった。
・月別では、Ｈ２１年２月以降１００前後を推移している。
―１６―
102.2
100
97
98
99
100
101
102
103
104
105
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
消費者物価指数の推移（年平均）H22=100
全国
東北
104.0
(出所）総務省 消費者物価指数より作成
102.8
104.1(H20.8)
（出所）総務省 消費者物価指数より作成
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
H20年
1月 4月 7月 10月
H21年
1月 4月 7月
１０
月
H22
年１
月
4月 7月 10月
H23年
1月 4月 7月 10月
H24年
1月 4月 7月 10月
H25年
1月 4月 7月 10月
H26年
1月 4月 7月 10月
H27年
1月 4月◆消費者物価指数（Ｈ２２＝１００）
全国
東北
104.0全国）
104.7（東北）
５．有効求人倍率（27年5月厚生労働省 一般職業紹介状況）
・東北は、Ｈ１４年０．４４（年平均）以降Ｈ１８年０．７７まで、増加を続けていたが、Ｈ
１８を境に減少に転じた。Ｈ２２年以降上昇傾向がみられ、Ｈ２６は１．１３まで上昇。
・また、月別ではピーク時Ｈ１９年１月０．８０から減少傾向であったが、Ｈ２２年１月から
上昇し、Ｈ２７年５月１．２２（前月比＋０．０３）となった。
―１７―
00.0
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
1.2
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
◆有効求人倍率の年平均推移（原数値）（含パート）
全国
東北
H14年以降増加傾向にあるも、H18年をピークに減少傾向だったが、H21年以降は上昇
H19年0.76
H20年0.6H21年0.35H22年0.43
H23年0.56H24年0.86H25年1.02H26年1.13
（出所）厚生労働省 一般職業紹介状況より作成
80.0027.0013.700.60
H19.1月0.80
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
1.1
1.2
1.3
H20
年1月 4月 7月
10月
H21
年1月 4月 7月
10月
H22
年1月 4月 7月
10月
H23
年1月 4月 7月
10月
H24
年1月 4月 7月
10月
H25
年1月 4月 7月
10月
H26
年1月 4月 7月
10月
H27
年1月 4月
◆有効求人倍率（季節調整値）（含パート）
全国
東北
東北は、H19年1月以降、下降の一途をたどり、H22年１月より上昇傾向だったが、H 23年3月から2ヶ月連続で下降した。H23年5月から再び上昇した。
（出所）厚生労働省 一般職業紹介状況より作成
1.22
1.19
６． 完全失業率（27年1～3月期 総務省 労働力調査）
・東北の完全失業率（年平均、減数値）は、Ｈ１４年５．９を境にＨ１５年以降、Ｈ２０年４．
７まで、６年連続で減少していたが、Ｈ２１年は６．０まで上昇。しかし、Ｈ２２以降減少
し、Ｈ２５は４．０まで減少した。
・また、四半期平均では、Ｈ２７年１月～３月期では、３．７％と上昇した。
―１８―
5.9
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
4.5
5.0
5.5
6.0
6.5
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
完全失業率の年平均（％）
全国
東北
3.6
（出所）総務省 労働力調査より作成
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
H20年
1～
3月
7～
9月
H21年
1～
3月
7～
9月
H22年
1～
3月
7～
9月
H23年
1～
3月
7～
9月
H24年
1～
3月
7～
9月
H25年
1～
3月
7～
9月
H26年
1～
3月
7～
9月
H27年
1～
3月
完全失業率（四半期平均）（％）
全国
東北
3.5
（出所）総務省 労働力調査より作成
3.7
７． 輸出入額（27年6月横浜、東京、函館税関 貿易統計）
・輸出入額合計は、Ｈ２３年４月東日本大震災の影響により３９６億円まで落ち込んだが、Ｈ
２３年５月以降上昇傾向が見られ、Ｈ２７年６月は１，８２４億円となった。
・対前年同月比では、輸出入額合計８３．６％（１,８２４億円）、輸出額９０．４％（５９５
億円）、輸入額８０．７％（１,２２９億円）。
―１９―
00
0
500
1000
1500
2000
2500
3000H
20.1
月
4月
7月
10月
H21.1
月
4月
7月
10月
H22.1
月
4月
7月
10月
H23.1
月
4月
7月
10月
H24.1
月
4月
7月
10月
H25.1
月
4月
7月
10月
H26.1
月
4月
7月
10月
H27.1
月
4月
◆東北の輸出入額の年次推移（億円）
輸出入計
輸出
輸入
※東北６県の港湾と空港を対象（値は、全て速報値)
（出所）横浜税関、東京税関、函館税関 貿易統計より作成
1824
595
1229
―２０―
●実質ＧＤＰ成長率（季節調整済）Ｈ２７年１月～３月期 （２次速報値）３．９（年率換算）％
国内総生産（GDP：Gross Domestic Product ）
一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額。ＧＤＰの伸び率が経済成長率に値する。
原則として国内総生産には市場で取引された財やサービスの生産のみが計上される。
●ＧＤＰの内外需別の寄与度
・国内需要１．１％、財貨・サービスの純輸出（輸出－輸入）－０．２％となった。
（寄与度：ＧＤＰ成長率のうち、内外需要のどの需要がＧＤＰを増加させたかを示す指標）
H20.9 月の米大手証券会社の経営破綻による金融危機
GDP(国内総生産)
(出所)内閣府 四半期別GDP速報より作成＊年率表示の成長率は、実質季節調整値を用いて次式により算出。・年率表示の成長率＝｛(当期の実数÷前期の実数)の4乗－１｝×１００
-15
-10
-5
0
5
10
H9年
1-3月
10-12月
7-9月
4-6月
H12年
1-3月
10-12月
7-9月
4-6月
H15年
1-3月
10-12月
7-9月
4-6月
H18年
1-3月
10-12月
7-9月
4-6月
H21年
1-3月
10-12月
7-9月
4-6月
H24年
1-3月
10-12月
7-9月
4-6月
H27年
1-3月
GDP成長率(季節調整済、年率)
実質(年率)
(％)
H9 H10 H11 H12 H16H15H14H13 H21 H24H20H18 H19H17 H25H23H22 H26 H27
0.6
▲ 3.6
▲ 2.3
▲ 12.1
▲ 14.2
2.31.3 3.8
5.0
2.3
4.5
▲ 1.3
▲ 3.5
▲ 2.1
5.6
▲ 0.7
4.71.4
▲ 3.5
0.2
4.13.8
1.10.7
6.7
▲ 7.1
▲ 1.9
1.5
3.9
1.0
▲ 0.7▲ 1.7
▲ 3.0▲ 3.2
0.70.3
0.91.20.6
1.1
▲ 0.3
▲ 0.9▲ 0.5
1.4
▲ 0.2
1.2
0.3
▲ 0.9
0.0
1.0
0.90.30.21.6
▲ 1.8▲ 0.5
0.41.0
▲ 20.0
▲ 15.0
▲ 10.0
▲ 5.0
0.0
5.0
10.0実質ＧＤＰ成長率(季節調整済、年率、前期比）
(年率)
(前期比)
（％）
(出所)内閣府 四半期別GDP速報より作成
(％)
0.30.1
▲ 0.1
▲ 3.0
▲ 1.4
1.6
▲ 0.1
0.50.7
0.3
1.1
▲ 0.1▲ 0.2
▲ 0.8
0.6
▲ 0.6
0.1
▲ 0.1
▲ 0.7
▲ 0.2
0.4
0.2
▲ 0.5▲ 0.5▲ 0.3
▲ 1.1
0.10.2
▲ 0.2▲ 0.2
▲ 1.0
▲ 0.4▲ 0.1
▲ 2.3
▲ 1.1
0.40.40.6
▲1.10.0
▲ 0.2▲ 0.7
0.20.80.5
1.0
0.4
▲ 0.2
0.2
0.60.70.70.7
1.9
▲ 2.9
▲ 0.5
0.2
1.1
-4
-3
-2
-1
0
1
2
3
H20年
1-3月
7-9月 H21年
1-3月
7-9月 H22年
1-3月
7-9月 H23年
1-3月
7-9月 H24年
1-3月
7-9月 H25年
1-3月
7-9月 H26年
1-3月
7-9月 H27年
1-3月
実質GDPの内外需要別の寄与度の推移
外需寄与度
内需寄与度
(出所)内閣府 四半期別GDP速報より作成